JP3054983B2 - 電気湯沸器 - Google Patents

電気湯沸器

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JP3054983B2
JP3054983B2 JP4284843A JP28484392A JP3054983B2 JP 3054983 B2 JP3054983 B2 JP 3054983B2 JP 4284843 A JP4284843 A JP 4284843A JP 28484392 A JP28484392 A JP 28484392A JP 3054983 B2 JP3054983 B2 JP 3054983B2
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健治 岡村
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体を収容し加熱・保
温する電気湯沸器の筐体の袴の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】電気湯沸器は保温機能や再沸騰機能が付
加され、いつでも手軽に熱い湯を供給できるので、一般
家庭へも広く普及している。
【0003】従来の電気湯沸器の筐体の構成を図5に示
す。図に示すように、外側部を構成するボデー21の上
部に注口22を戴置し、この注口22に液体を収容する
容器23を戴置する。袴24はボデー21の下部に配
し、袴24の側壁の下面が設置面に接触している。裏板
25は袴24の中央下面に下方より押圧して取りつけ、
容器23にねじなどで固定されている。発熱体26は容
器23の下面に固着されている。制御基板27は発熱体
26への通電を制御している。発熱体26と制御基板2
7は容器23とともに、ボデー21の内部に配されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成で
は、容器23へ給排水するために湯沸器を流し台などの
上に置いた時、もし、流し台の上面に水が残っている
と、袴24の側壁と流し台の面で袴24の下面内部の空
間部が密閉されて戴置されるので、湯沸器が熱いときに
は空間部の圧力が上昇し、裏板25と袴24の間からボ
デー21の内部へ空気が侵入する。この時、裏板25と
袴24の接触部に水が付着していると、水が空気と一緒
にボデー21の内部に侵入し、この水がボデー内部に配
置した発熱体26や制御基板27などの電気部品に付着
し、電気絶縁性の低下や、感電を引き起こすなどの問題
があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するもので、ボ
デー内に水が侵入せず、安全で、故障の少ない電気湯沸
器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、外側部を構成するボデーと、ボデー内部に
は、液体を収容する容器と、液体を加熱する発熱体と、
発熱体への通電を制御する制御基板を配し、ボデー下方
は設置面に電気湯沸器を設置した時にその設置面に下
端面で載置される最下端の袴と、袴の中央下方を覆う裏
板を有し、裏板を容器に取り付けて袴を挟持するととも
に、袴と裏板と設置面とにより、四囲を囲まれて密閉状
態に形成される空間部と器体外とを連通する開口を
の側壁に設けたものである。
【0007】また、外側部を構成するボデーと、前記ボ
デー内部には、液体を収容する容器と、液体を加熱する
発熱体と、前記発熱体への通電を制御する制御基板を配
し、ボデー下方には設置面に電気湯沸器を設置した時に
その設置前に下端面で載置される最下端の袴と、前記袴
の中央下方を覆う裏板を有し、前記裏板を前記容器に取
り付けて前記袴を挟持するとともに、電気湯沸器を設置
面に設置した時に前記袴と前記裏板と前記設置面とによ
り四囲を囲まれて密閉状態に形成される空間部に、一端
が連通し、他端ボデー内部に連通する筒部を前記袴に
設けた手段、また前記筒部内に、一部に切り欠きを有す
る仕切り設けた手段、また前記切り欠きを器体の下方
に位置するように仕切りに傾斜を設けた手段である。
【0008】
【作用】この構成によれば、電気湯沸器下端の袴の側壁
には、側壁と裏板と電気湯沸器を設置した時にその設置
とにより四囲を囲まれて電気湯沸器の最下端に形成さ
れる密閉状態の空間部と器体外とを連通する開口で設
けたことにより、水で濡れた流し台などの設置面に電気
湯沸器を設置しても、前記密閉状態になる空間部の空気
は開口を介して器体外部に排出される。従来の熱い湯を
収容した湯沸器では、裏板が熱くなり、この熱により空
間部の空気が熱せられ、空間部の圧力が上昇することが
あったが、本発明によれば裏板と袴の間から水が器体内
部に侵入することがなく、絶縁劣化や感電を引き起こす
ことがない。
【0009】また、袴の側壁と裏板とボデーを置く設置
面で形成される空間部に一端を、他端をボデー内部に連
通した筒部を袴に設けた手段においても、空間部の空気
は筒部を介して、ボデー内部に排出されるので、空間部
の圧力が上昇しない。この筒部の長さを十分に取れば筒
部を介して水がボデー内に侵入することはない。しか
も、筒部の内部に切り欠きを有する仕切を設けること
により、空気を通しても水などの液体は仕切に邪魔さ
れて侵入できず、一層前記の防水効果を得ることができ
る。
【0010】さらに仕切の切り欠き部を器体の下方に位
置するように傾斜を設けると、筒部に侵入した水が排出
されやすく、容器内の液体の排出のために器体を傾けた
ときにも、水がボデー内に侵入することがなくなり、絶
縁劣化や感電を引き起こすことがない。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例の電気湯沸器につい
て図面を参照しながら説明する。図1,図2に第1の実
施例の電気湯沸器の構成を示す。外側部を構成するボデ
ー1の上部に注口2を戴置し、この注口2に液体を収容
する容器3を戴置する。ボデー1の下部には袴4を配
し、袴4の側壁の下面が設置面に接触している。
【0012】裏板5は袴4の中央下面に下方より押圧し
て取りつけ、容器3にねじなどで固定され、袴4を挟持
している。容器3の下面には発熱体6が固着されてい
る。発熱体6の下方には、制御基板7が配置され、発熱
体6への通電を制御している。この発熱体6、制御基板
7は容器3とともに、外筐体であるボデー1の内部に配
設されている。袴4の外側部を形成する側壁4aには、
側壁4aと電気湯沸器の設置面すなわち袴4の下端面を
載置する載置面と裏板5で四囲を囲まれて密閉状態に
成される空間部8と器体外とを連通する開口4bを設
けている。
【0013】また第2の実施例として、図3に示すよう
に、一端を空間部8と、他端をボデー1内部に連通した
筒部9を袴4に設け、筒部9内部には、図4に示すよう
に、一部に切り欠き9bを有する仕切り9aを設けると
ともに、切り欠き9bを器体の下方に位置するように仕
切り9aに傾斜を設けている。
【0014】上記の実施例の湯沸器では、容器へ給排水
するために流し台などへ運搬して置いた時、流し台の上
面に水が残っていても、空間部の空気は開口を介してボ
デー外部に排出される。
【0015】また筒部においても、空間部の空気は筒部
を介して、ボデー内部に排出される。
【0016】しかも、筒部の内部に切り欠きを有する仕
切を設けているので、空気を通しても水などの液体は仕
切に邪魔されて侵入できない。さらに仕切の切り欠き部
を器体の下方に位置するように傾斜を設けているので、
筒部に侵入した水が排出されやすく、容器内の液体を排
出するために器体を傾けても、付着した水がボデー内に
侵入することがない。
【0017】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように本発明に
よれば、袴の側壁には、側壁と裏板と設置面で四囲を囲
まれて密閉状態に形成される空間部と器体外とを連通
する開口を設けたことにより、水に濡れた流し台などの
面に湯沸器をても、前記の空間部に密閉された空
気は開口を介して器体外部に排出される。そのため、前
記空間部の圧力が上昇することもなく、裏板と袴の間か
ら水が器体内部に侵入することを防止できるので、絶縁
劣化や感電を引き起こすことがない。
【0018】また一端を袴側壁と裏板とボデーを置く設
置面で形成される空間部に、他端をボデー内部に連通
し、かつ袴に設けた筒部においても、空間部の空気は筒
部を介して、ボデー内部に排出されるので、空間部の圧
力が上昇しない。しかも、筒部の内部に切り欠きを有す
る仕切を設けることにより、空気のみを通し水などの
液体は仕切に邪魔されて侵入できず、より完全な防水
効果を得ることができる。さらに仕切の切り欠き部を
器体の下方に位置するように傾斜を設けることにより、
筒部に侵入した水が排出されやすくなり、容器内の液体
の排出のために器体を傾けたときにおいても、水がボデ
ー内に浸入しにくくすることができ、絶縁劣化や感電を
引き起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気湯沸器の構成を示
す断面図
【図2】同斜視図
【図3】本発明の第2の実施例の電気湯沸器の構成を示
す断面図
【図4】同筒部の構成を示す分解斜視図
【図5】従来の電気湯沸器の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 ボデー 3 容器 4 袴 4a 側壁 4b 開口 5 裏板 6 発熱体 7 制御基板 8 空間部 9 筒部 9a 切り欠き 9b 仕切り

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側部を構成するボデーと、前記ボデー
    内部には、液体を収容する容器と、液体を加熱する発熱
    体と、前記発熱体への通電を制御する制御基板を配し、
    ボデー下方には設置面に電気湯沸器を設置した時にその
    設置面に下端面で載置される最下端の袴と、前記袴の中
    央下方を覆う裏板を有し、前記裏板を前記容器に取り付
    けて前記袴を挟持するとともに、電気湯沸器を設置面に
    設置した時に前記袴と前記裏板と前記設置面とにより四
    囲を囲まれて密閉状態に形成される空間部と器体外
    連通する開口を前記袴の側壁に設けた電気湯沸器。
  2. 【請求項2】 外側部を構成するボデーと、前記ボデー
    内部には、液体を収容する容器と、液体を加熱する発熱
    体と、前記発熱体への通電を制御する制御基板を配し、
    ボデー下方には設置面に電気湯沸器を設置した時に、そ
    の設置面に下端面で載置される最下端の袴と、前記袴の
    中央下方を覆う裏板を有し、前記裏板を前記容器に取り
    付けて前記袴を挟持するとともに、電気湯沸器を設置面
    に設置した時に前記袴と前記裏板と前記設置面とにより
    四囲を囲まれて密閉状態に形成される空間部に一端が連
    通し、他端ボデー内部に連通する筒部を前記袴に設け
    た電気湯沸器。
  3. 【請求項3】筒部内部には、一部に切り欠きを有する仕
    切りを設けた請求項2記載の電気湯沸器。
  4. 【請求項4】切り欠きを器体の下方に配置するように仕
    に傾斜を設けた請求項記載の電気湯沸器。
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