JP3054606U - 磁着式前掛け眼鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁力を利用することによって既着眼鏡の前面
に頗る簡単に且つ安定的に取り付けることのできる前掛
け眼鏡を提供すること。 【解決手段】 前置リム２・２を連結する前置ブリッジ
３の下面の両端付近に、一対の第一磁着手段31・31を設
ける一方、この前置ブリッジ３を載置可能に配設された
既着眼鏡のブリッジＢの上面の両端付近に、前記第一磁
着手段31・31と磁着可能な一対の第二磁着手段32・32を
設けた。 【効果】 磁力を利用しているので、構成を極めて簡素
化できるばかりでなく、従来のクリップ式前掛け眼鏡の
ように着脱操作に手間が掛かることもなく、また着脱操
作を繰り返しているうちに既着眼鏡のレンズを傷付ける
惧れもない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、磁着式前掛け眼鏡、より詳しくは、磁力を利用して既着眼鏡の前面 に着脱自在に取り付けることができる前掛け眼鏡に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、視力矯正用の既着眼鏡に遮光機能や偏光機能等の調光機能を付加しよう とする場合には、眼鏡の視力矯正レンズを色付の視力矯正レンズに取替える方法 の他、前掛け眼鏡と言って既着眼鏡のフロント部の前面にクリップ手段によって 補助眼鏡を掛け止めする形式のものがあった。

【０００３】 しかし、従来のクリップ式前掛け眼鏡は、クリップ手段による着脱操作に手間 が掛かり、また、この着脱操作を繰り返しているうちに、クリップが既着眼鏡の レンズを傷つける惧れがあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のクリップ式前掛け眼鏡に上記の如き難点があったことに鑑み て為されたもので、磁力を利用することによって既着眼鏡の前面に頗る簡単に、 且つ、安定的に取り付けることができる前掛け眼鏡を提供することを技術的課題 とする。

【０００５】 また、本考案の他の技術的課題は、上記課題に加え、構造が極めてシンプルで デザイン的にもスッキリとした前掛け眼鏡を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために、 既着眼鏡のフロント部Ｆの前面に着脱自在に配置される前掛け眼鏡であって、 一対の補助レンズ１・１を各々保持する前置リム２・２と； これら前置リム２・２を左右対称に連結する架橋部材であって、下面の両端付 近に一対の第一磁着手段31・31が配設された前置ブリッジ３と； この前置ブリッジ３を載置可能に配設された既着眼鏡のフロント部Ｆのブリッ ジＢにおける上面の両端付近に配設された一対の第二磁着手段32・32と；を具備 して成り、 前記前置ブリッジ３を既着眼鏡のブリッジＢの上面に載せて当該前置ブリッジ ３の第一磁着手段31・31とブリッジＢの第二磁着手段32・32とを磁着させて、既 着眼鏡のフロント部Ｆの前面に安定重置可能に構成するという技術的手段を採用 した。

【０００７】 また、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、 第一磁着手段31および第二磁着手段32のうちの何れか一方が磁石で形成されてお り、他方が磁着可能な金属材料で形成されているという技術的手段を採用した。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を添付図面に示す実施形態に基づき詳しく説明する。なお、図１ 及び図２は本実施形態の磁着式前掛け眼鏡の全体斜視図である。

【０００９】 図１及び図２に示すように、本実施形態の前掛け眼鏡は、視力矯正用の既着眼 鏡のフロント部Ｆの前面に着脱自在に重置できるように構成されている。

【００１０】 この既着眼鏡のフロント部Ｆは、一対の視力矯正レンズＬ・Ｌを各々抱持する リムＲ・Ｒと、これらリムＲ・Ｒを左右対称に連結するブリッジＢと、これらリ ムＲ・Ｒの対向内側に各々設けられた鼻当パッドＮ・Ｎとから構成されており、 これらリムＲ・Ｒの各外側縁からはエンドピースＥが持出形成されていると共に 各エンドピースＥの持出側の端部には、耳掛テンプルＴが折畳自在にヒンジ連結 されている。

【００１１】 図中、符号１で指示するものは、本実施形態の前掛け眼鏡の左右一対の補助レ ンズであり、本実施形態においては、偏光機能を有する色付きのプラスチック製 レンズを採択してある。

【００１２】 図中、符号２で指示するものは、上記一対の補助レンズ１・１を各々抱持する 前置リムであり、本実施形態の前置リム２・２は、金属材料にて補助レンズ１の 全周を囲うようにフルリム型に構成されている。

【００１３】 図中、符号３で指示するものは、上記一対の前置リム２・２を左右対称にロウ 付け接合により連結する金属材製の前置ブリッジであり、この前置ブリッジ３の 幅広になった両端付近の下面には、磁石から成るボタン形状の一対の第一磁着手 段31・31が当該下面とほゞ面一に露出した状態で埋設されている。

【００１４】 図中、符号32で指示するものは、前記第一磁着手段31・31に対応する、磁石か ら成るボタン形状の一対の第二磁着手段であり、これら第二磁着手段32・32は、 上記既着眼鏡のブリッジＢの幅広になった両端付近の上面に当該上面とほゞ面一 に露出した状態で埋設されている。

【００１５】 しかして、図１に示すように、本実施形態の前掛け眼鏡の前置ブリッジ３を、 既着眼鏡のブリッジＢの上面に載せて当該前置ブリッジ３の下面の第一磁着手段 31・31とブリッジＢの上面の第二磁着手段32・32とを磁着させれば、頗る簡単に 既着眼鏡のフロント部Ｆの前面に本実施形態の前掛け眼鏡を重置することができ るのである。

【００１６】 このように、本実施形態の磁着式前掛け眼鏡にあっては、磁力を利用して既着 眼鏡の前面に重置するようにしているので、その構成を極めて簡素化することが できるばかりでなく、従来のクリップ式の前掛け眼鏡のように着脱操作に手間が 掛かることもなく、また、着脱操作を繰り返しているうちに既着眼鏡のレンズを 傷つける惧れもない。

【００１７】 また、本実施形態の磁着式前掛け眼鏡にあっては、第一磁着手段31および第二 磁着手段32を各々、前置リム２・２及びリムＲ・Ｒの外側に設けるのではなく、 中央の前置ブリッジ３及びブリッジＢに設けているので、これら前置リム２・２ 及びリムＲ・Ｒの外側部分が見苦しく出っ張るようなこともなく、スッキリとし たデザインの前掛け眼鏡を提供することが可能となる。

【００１８】 更にまた、本実施形態の磁着式前掛け眼鏡にあっては、第一磁着手段31および 第二磁着手段32を各々、前置ブリッジ３の後面およびブリッジＢの前面に設ける のではなく、前置ブリッジ３の下面およびブリッジＢの上面に設けているので、 第一磁着手段31および第二磁着手段32の磁力の他に、前置き眼鏡の自重をも利用 することができ、より確実で安定的な重置が可能となる。しかも、これら第一磁 着手段31及び第二磁着手段32の磁着時における多少の横ズレも許容できるので、 例えば、眼鏡を掛け外しする際に既着眼鏡のフロント部Ｆが水平面上で多少撓ん だとしても、本実施形態の前掛け眼鏡が簡単に脱落してしまうこともない。

【００１９】 本考案の具体例である実施形態は概ね上記のように構成されているが、本考案 は上記実施形態に限定されるものではなく『実用新案登録請求の範囲』の記載内 において種々の変更が可能である。

【００２０】 例えば、上記実施形態では、第一磁着手段31および第二磁着手段32の両方を、 ボタン形状の磁石で形成しているが、決してこれに限定されるものではなく、何 れか一方を、磁着可能な金属材料で形成しても良く、その形状についてもデザイ ン等を考慮して種々の設計変更が可能である。

【００２１】

【本考案の効果】

以上、実施形態をもって説明したとおり、本考案に係る磁着式前掛け眼鏡にあ っては、第一磁着手段及び第二磁着手段の磁力を利用して既着眼鏡の前面に重置 できるようにしているので、その構成を極めて簡素化することができるばかりで なく、従来のクリップ式の前掛け眼鏡のように着脱操作に手間が掛かることもな く、また、着脱操作を繰り返しているうちに既着眼鏡のレンズを傷つける惧れも ない。

【００２２】 また、第一磁着手段および第二磁着手段を各々、前置リム及びリムの外側に設 けるのではなく、中央に位置する前置ブリッジ及びブリッジに設けているので、 これら前置リム及びリムの外側部分が見苦しく出っ張るようなこともなく、スッ キリとしたデザインの前掛け眼鏡を提供することが可能となる。

【００２３】 更にまた、第一磁着手段および第二磁着手段を各々、前置ブリッジの後面及び ブリッジの前面に設けるのではなく、前置ブリッジの下面及びブリッジの上面に 設けているので、第一磁着手段および第二磁着手段の磁力の他に、前置き眼鏡の 自重をも利用することができ、より確実で安定的な重置が可能となる。しかも、 これら第一磁着手段および第二磁着手段の磁着時における多少の横ズレも許容で きるので、例えば、眼鏡を掛け外しする際に既着眼鏡のフロント部が水平面上で 多少撓んだとしても、本実施形態の前掛け眼鏡が簡単に脱落してしまうようなこ ともないのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の磁着式前掛け眼鏡の全体斜視図で
ある。

【図２】本実施形態の磁着式前掛け眼鏡の全体斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 補助レンズ ２ 前置リム ３ 前置ブリッジ 31 第一磁着手段 32 第二磁着手段 Ｆ （既着眼鏡の）フロント部 Ｂ （既着眼鏡の）ブリッジ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 既着眼鏡のフロント部Ｆの前面に着脱自
   在に配置されるべき前掛け眼鏡であって、 一対の補助レンズ１・１を各々保持する前置リム２・２
   と；これら前置リム２・２を左右対称に連結する架橋部
   材であって、下面の両端付近に一対の第一磁着手段31・
   31が配設された前置ブリッジ３と；この前置ブリッジ３
   を載置可能に配設された既着眼鏡のフロント部Ｆのブリ
   ッジＢにおける上面の両端付近に配設された一対の第二
   磁着手段32・32と；を具備して成り、 前記前置ブリッジ３を既着眼鏡のブリッジＢの上面に載
   せて当該前置ブリッジ３の第一磁着手段31・31とブリッ
   ジＢの第二磁着手段32・32とを磁着させて、既着眼鏡の
   フロント部Ｆの前面に安定重置可能に構成したことを特
   徴とした磁着式前掛け眼鏡。
2. 【請求項２】 第一磁着手段31および第二磁着手段32の
   うちの何れか一方が磁石で形成されており、他方が磁着
   可能な金属材料で形成されていることを特徴とした請求
   項１記載の磁着式前掛け眼鏡。