JP3103865U - 眼鏡セット - Google Patents

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武彦 吉田
充久 植梶
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Abstract

【課題】 本考案は、着脱眼鏡を主眼鏡に磁石を介して着脱できる眼鏡セットに於いて、眼鏡としての装飾性を損ねることがなく、又、使用中に不用意に外れ難く工夫することを目的とする。
【解決手段】 テンプル26を有するフレーム21に第1磁着手段5が設けられている主眼鏡2と、テンプルを有しないフレーム31に第2磁着手段6が設けられている着脱眼鏡3とを備え、着脱眼鏡3のフレーム31の後面を主眼鏡2のフレーム21の前面に重ね合わせ、第1及び第2磁着手段5,6を介して磁着することにより、着脱眼鏡3が主眼鏡2に取付けられ、第1磁着手段5は、主眼鏡2のフレーム21の両端部及びブリッジ両端部に於いて、主眼鏡2のフレーム21の前面から露出しないようにそれぞれ設けられており、第2磁着手段6は、主眼鏡2の第1磁着手段5の対応位置に於いて、着脱眼鏡3のフレーム31の前面から露出しないようにそれぞれ設けられている。
【選択図】 図1

Description

本考案は、主眼鏡に着脱眼鏡を磁力を介して簡易に取り付けることができる眼鏡セットに関する。
従来、この種の眼鏡セットとしては、例えば特許第2628569号公報記載の着脱式サングラスが知られている。
具体的に該公報には、度付きレンズがフレームに保持された眼鏡と、色付きレンズがつる無しフレームに保持されたサングラスと、を備え、眼鏡のフレームの前面側両端のそれぞれに、該フレーム無いに一体に設けた小さい端面の第1磁着手段が計2箇所設けられ、他方、サングラスのフレームの対応部分にも同様に第2磁着手段が計2箇所設けられた構成からなる眼鏡セットが開示されており、かかる眼鏡セットは、第1及び第2磁着手段を介してフレーム同士を互いに磁着させることにより、サングラスを眼鏡に着脱可能に取り付けることができるものである。
しかしながら、上記公報の眼鏡セットは、同公報の図3に示すように、フレームの前面から磁石が見えるので、不格好な外観となり、ファッション感覚で使用される昨今の眼鏡に於いては商品価値を有しない。
さらに、第1及び第2磁着手段は、フレームの両端部にのみ(計2箇所)設けられているに過ぎないので、例えば、着脱眼鏡のフレームに、不用意に手などが触れると簡単に外れてしまうことから、使用の便が非常に悪いという問題点がある。
特許第2628569号公報の[特許請求の範囲]、[0006]〜[0008]、及び図3など
そこで、本考案は、眼鏡の装飾性を損ねることがなく、又、使用中に不用意に外れ難い眼鏡セットを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の手段は、テンプルを有するフレームに第1磁着手段が設けられている主眼鏡と、テンプルを有しないフレームに第2磁着手段が設けられている着脱眼鏡とを備え、着脱眼鏡のフレームの後面を主眼鏡のフレームの前面に重ね合わせ、第1及び第2磁着手段を介して磁着することにより、着脱眼鏡が主眼鏡に取付けられる眼鏡セットであって、第1磁着手段は、主眼鏡のフレームの両端部及びブリッジ両端部に於いて、主眼鏡のフレームの前面から露出しないようにそれぞれ設けられており、第2磁着手段は、主眼鏡の第1磁着手段の対応位置に於いて、着脱眼鏡のフレームの前面から露出しないようにそれぞれ設けられていることを特徴とする。
上記眼鏡セットは、第1及び第2磁着手段を介して、主眼鏡に着脱眼鏡を付けたり外したりすることができる。この各磁着手段は、主眼鏡及び着脱眼鏡のフレームの両端部及びブリッジ両端部の計4箇所にそれぞれ設けられているので、使用中に手などが触れても取り付けられた着脱眼鏡が不用意に外れる虞がない。
また、各磁着手段は、主眼鏡及び着脱眼鏡の前面から露出しないように設けられているので、外部から磁着手段が見えず、従って、ファッションアイテムである眼鏡の商品的価値が損われることがない。
さらに、請求項2記載の手段は、第1及び第2磁着手段が、フレームの上方部に左右方向に並んで設けられている上記眼鏡セットであり、かかる眼鏡セットによれば、各磁着手段がフレームの上方部に並んで設けられているため、着脱眼鏡の下方部は磁着していない自由端となるから、着脱眼鏡の下方部を捲り上げれば、着脱眼鏡を主眼鏡から簡単に取り外すことができる。
さらに、請求項3記載の手段は、上記第2磁着手段の端面が着脱眼鏡の後面から突出してなる上記眼鏡セットであり、かかる眼鏡セットによれば、着脱眼鏡のフレームと主眼鏡のフレームの間に隙間が生じても、第2磁石部の端面が主眼鏡のフレーム対応面に確実に当たるため、磁着力が弱められることなく、着脱眼鏡を主眼鏡に十分に磁着させることができるので好ましい。
また、請求項4記載の手段は、上記第1及び第2磁着手段が互いに磁着しうる磁石からなる上記眼鏡セットであり、かかる眼鏡セットによれば、着脱眼鏡が主眼鏡に強く磁着するので好ましい。
本考案は、眼鏡としての装飾性を損ねず、又、使用中に着脱眼鏡が不用意に外れ難い眼鏡セットを提供できる。また、取り付けられた着脱眼鏡は、その下方部から捲り上げるようにすれば簡単に主眼鏡から取り外すことができる。
以下、本考案を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本考案の眼鏡セットの上面図、図2は、主眼鏡から着脱眼鏡を取り外した状態の上面図を示す。図3(a)は、主眼鏡の正面図(但しテンプルを省略している)、同(b)は、同背面図、(c)は、A−A線断面図を示す。図4(a)は、着脱眼鏡の正面図、同(b)は、同背面図、(c)は、B−B線断面図を示す。
図1及び図2に於いて、1は、第1磁着手段を備える主眼鏡2と、この主眼鏡2に第2磁着手段を介して着脱可能に取り付けられる着脱眼鏡3を備える眼鏡セットを示す。
主眼鏡2の基本構造は、図3にも示すように、フレーム21に保持された左右一組のレンズ22と、中央部にブリッジ部23が形成され、且つ鼻パッド部24が設けられたフレーム21と、このフレーム21の両端部に設けられたヨロイ25と、このヨロイ25に丁番を介して回動自在に連結されたテンプル26と、を備えた構成からなる。着脱眼鏡3の基本構造は、図4にも示すように、フレーム31に保持された左右一組のレンズ32と、中央部にブリッジ部33が形成されたフレーム31とを備えている。この着脱眼鏡3のフレーム31を主眼鏡2のフレーム21の前面21aに重ね合わせることができるように、着脱眼鏡3のフレーム31の後面31bは、主眼鏡2のフレーム21の前面21aの形状に略一致するように形成されている。
主眼鏡2及び着脱眼鏡3のフレーム21,31の形態は、特に限定されず、レンズの全周を保持できるリム付きタイプやレンズの上方縁部を保持する上方支持タイプなど公知の形態のものを用いることができる。尚、本実施形態では、主眼鏡2は、図3に示すように上方支持タイプのフレーム21を、着脱眼鏡3はリム付きタイプのフレーム31をそれぞれ例示している。
また、両眼鏡2,3のフレーム21,31は、金属製、プラスチック製、これらの複合品など何れでも良いが、比較的厚肉に形成できることからプラスチック製のものが好ましい。
第1磁着手段は、主眼鏡2のフレーム21の両端部及びブリッジ両端部の計4箇所の位置にそれぞれ設けられた比較的小さな磁石片(以下、第1磁石部5という)からなる。この第1磁石部5は、図3に示すように、フレーム21の両端部後面及びブリッジ両端部後面にそれぞれ形成された凹部27に、接着剤又は強嵌合などで埋め込み固定されており、従って、第1磁石部5は、主眼鏡2のフレーム21の前面21aから露出していない。さらに、第1磁石部5は、フレーム21の上方部に幅方向に略直線状に並んで設けられている。
第1磁石部5の形状は、特に限定されず、三角柱状、四角柱状などの各種の形状のものを用いることができ、中でも略柱状のものを用いることが好ましい。尚、本実施形態では、円柱状に形成された磁石片が用いられている。
第1磁石部5の前端面5aの大きさは、特に限定されないが、余りに狭いと重ねられる着脱眼鏡3を十分な力で磁着できないことから、3〜7mm程度が好ましい。
また、第1磁石部5の前端面5aとフレーム21の前面21aとの間隔(第1磁石部5の前端面5aに対応するフレーム厚W1)は、概ね0.5〜2mm以内が好ましく、概ね0.5〜1mmがより好ましい。この部分のフレーム厚W1が、0.5mm未満であると、当該部分が破損したりする虞があり、この2mmを越えると、磁力が弱くなって重ねられる着脱眼鏡3を十分に磁着できない虞があるからである。
第1磁石部5を構成する磁石の種類としては、特に限定されないが、永久磁石の中でも磁力が強いネオジウム系磁石やコストパフォーマンスに優れたフェライト磁石を用いることが好ましい。
一方、第2磁着手段は、主眼鏡2のフレーム21の対応位置にそれぞれ設けられている。詳述すると、第2磁着手段は、着脱眼鏡3のフレーム31の両端部及びブリッジ両端部の計4箇所の位置にそれぞれ設けられた比較的小さな磁石片(以下、第2磁石部6という)からなる。この第2磁石部6は、図4に示すように、フレーム31の両端部後面及びブリッジ両端部後面にそれぞれ形成された凹部37に、接着剤又は強嵌合などで埋め込み固定されており、従って、第2磁石部6は、着脱眼鏡3のフレーム31の前面31aから露出していない。さらに、第2磁石部6は、フレーム31の上方部に幅方向に略直線状に並んで設けられている。
第2磁石部6の形状は、特に限定されず、三角柱状、四角柱状などの各種の形状のものを用いることができるが、第1磁石部5と同形状のものを用いることが好ましい。
第2磁石部6の後端面6bの大きさは、余りに狭いと主眼鏡2と十分に磁着できないことから、第1磁石部5の前端面5aと同程度の面積が好ましい。
さらに、第2磁石部6は、その後端面6bがフレーム31の後面31bから僅かに突出して設けられている。このように第2磁石部6を突設させることにより、重ねられた両眼鏡2,3のフレーム21,31間に隙間が生じても、第2磁石部6の後端面6bが、第1磁石部5が埋設されたフレーム対応面に確実に当たり、着脱眼鏡3を主眼鏡2に十分に磁着させることができる。かかる後端面6bの突出高さは、適宜設定すればよいが、好ましくは0.2〜0.4mm程度である。余りに高いと、重ねられた両眼鏡2,3のフレーム21,31の間に隙間が開き過ぎ、一方、余りに低いと、後端面6bを突出させた意義がなくなるからである。
また、第2磁石部6の前端面6aとフレーム31の前面31aとの間隔(第2磁石部6の前端面6aに対応するフレーム厚W2)は、概ね0.5〜2mm以内が好ましく、概ね0.5〜1mmがより好ましい。この部分のフレーム厚W2が、0.5mm未満であると、当該部分が破損したりする虞があり、この2mmを越えると、磁力が弱くなり、重畳的に重ねられる複数の着脱眼鏡3を十分に磁着できない虞があるからである。
第2磁石部6を構成する磁石の種類としては、第1磁石部5と同じものを用いることが好ましい。
上記眼鏡セット1は、主眼鏡2に着脱眼鏡3を重ねると第1及び第2磁着手段によって、両眼鏡2,3を一体化することができる。従って、例えば色レンズを備える着脱眼鏡3を多種類準備しておけば、使用者の好みにより、主眼鏡2を所望色のサングラスに変えることができるなど、様々な形態で使用できる。
また、特に図示しないが、主眼鏡2に一の着脱眼鏡3を取付け、更に、この一の着脱眼鏡3の前面に他の着脱眼鏡3を重ね合わせることにより、複数の着脱眼鏡3を重畳的に取り付けることも可能である。
本考案に係る眼鏡セット1は、各磁着手段が、主眼鏡2及び着脱眼鏡3の前面側から露出しないように設けられているので、外部から磁着手段が見えず、従って、ファッションアイテムである眼鏡の商品的価値を損ねることがない。
また、主眼鏡2及び着脱眼鏡3のフレーム21,31の両端部及びブリッジ両端部の計4箇所にそれぞれ磁着手段が設けられており、更に、第1及び第2磁着手段が何れも磁石からなるので、着脱眼鏡3が強く主眼鏡2に磁着する。従って、使用中に手などが触れても着脱眼鏡3は不用意に外れる虞がない。
また、上記のように着脱眼鏡3は強く磁着しているが、磁着手段は、フレーム21,31の上方部に左右方向に並んで設けられているため、着脱眼鏡3の下方部は自由端となり、従って、図5に示すように、着脱眼鏡3の下方部を捲り上げれば、着脱眼鏡3を主眼鏡2から簡単に取り外すことができる。
尚、上記実施形態では、主眼鏡2の第1磁石部5の後端面がフレーム21の後面から露出しているが、例えば、主眼鏡2のフレーム21内部に埋没させるように第1磁石部を設けることも可能である。
また、上記実施形態では、第1及び第2磁着手段は何れも磁石からなるため着脱眼鏡3を強く磁着させることができるので好ましいが、例えば、第1磁着手段又は第2磁着手段の何れか一方を磁性金属などの磁性体で構成し、他方を磁石で構成することも可能である。
本考案の眼鏡セットの一実施形態を示す上面図。 同眼鏡セットの着脱眼鏡を主眼鏡から取り外した状態を示す上面図。 主眼鏡の詳細図で、(a)は、主眼鏡を前面側から見た図、(b)は、同後面側から見た図、(c)は、(b)のA−A線一部省略断面図。 着脱眼鏡の詳細図で、(a)は、着脱眼鏡を前面側から見た図、(b)は、同後面側から見た図、(c)は、(b)のB−B線一部省略断面図。 眼鏡セットの使用状態を示す側面図。
符号の説明
1…眼鏡セット、2…主眼鏡、21…主眼鏡のフレーム、21a…主眼鏡のフレームの前面、22…主眼鏡のレンズ、23…主眼鏡のフレームのブリッジ部、24…主眼鏡の鼻パッド部、25…主眼鏡のヨロイ、26…主眼鏡のテンプル、27…主眼鏡のフレームの凹部、3…着脱眼鏡、31…着脱眼鏡のフレーム、31a着脱眼鏡のフレームの前面、31b…着脱眼鏡のフレームの後面、32…着脱眼鏡のレンズ、33…着脱眼鏡のフレームのブリッジ部、37…着脱眼鏡のフレームの凹部、5…第1磁石部(第1磁着手段)、5a…第1磁石部の前端面、6…第2磁石部(第2磁着手段)、6a…第2磁石部の前端面、6b…第2磁石部の後端面

Claims (4)

  1. テンプルを有するフレームに第1磁着手段が設けられている主眼鏡と、テンプルを有しないフレームに第2磁着手段が設けられている着脱眼鏡とを備え、前記着脱眼鏡のフレームの後面を主眼鏡のフレームの前面に重ね合わせ、第1及び第2磁着手段を介して磁着することにより、前記着脱眼鏡が主眼鏡に取付けられる眼鏡セットであって、
    前記第1磁着手段が、主眼鏡のフレームの両端部及びブリッジ両端部に於いて、前記主眼鏡のフレームの前面から露出しないようにそれぞれ設けられており、
    前記第2磁着手段が、前記主眼鏡の第1磁着手段の対応位置に於いて、着脱眼鏡のフレームの前面から露出しないようにそれぞれ設けられていることを特徴とする眼鏡セット。
  2. 前記各第1磁着手段及び第2磁着手段が、フレームの上方部に左右方向に並んで設けられている請求項1記載の眼鏡セット。
  3. 前記第2磁着手段は、その端面が着脱眼鏡の後面から突出してなる請求項1又は2記載の眼鏡セット。
  4. 前記第1及び第2磁着手段が互いに磁着しうる磁石からなる請求項1〜3記載の眼鏡セット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068469A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Eizo Onami 前掛け式眼鏡
KR101212274B1 (ko) 2012-06-14 2012-12-13 박선영 자석을 이용한 착탈식 보조 안경테, 이를 구비한 보조 안경, 및 안경 세트
WO2016098490A1 (ja) * 2014-12-19 2016-06-23 株式会社サンリーブ 前掛け式メガネ

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