JP3042602U - 風防カバー付き前掛眼鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既着眼鏡に簡単かつ確実に取り付けることが
でき、この既着眼鏡に調光機能ばかりか防風機能をも付
加することのできる風防カバー付き前掛眼鏡を提供する
こと。 【解決手段】 一対の調光レンズ１・１を各々支持する
サブリム２・２と；これらサブリム２・２を引き寄せ状
態に弾性的に連結するサブブリッジ３と；各サブリム２
の外側縁に沿って湾曲して顔面方向へ持出形成されたカ
バー材であって、その内側面の所定位置に既着眼鏡Ｆの
リムＲを掛止可能な突起41が形成された風防カバー４と
から構成した。 【効果】 風防カバーの内側面全体で既着眼鏡フレーム
のフロント部を弾性的に抱持することができるので、従
来のように、フロント部を傷つける心配もなく、また、
不用意に外れたり、ガタついたり、簡単に位置ズレを起
すこともない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、風防カバー付き前掛眼鏡、更に詳しくは、既着眼鏡に簡単かつ確実 に取り付けることができ、既着眼鏡に調光機能および防風機能を付加することの できる風防カバー付き前掛眼鏡に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、視力矯正用の既着眼鏡に遮光機能や偏光機能等の調光機能を付加しよう とする場合には、眼鏡の視力矯正レンズを色付の視力矯正レンズに取替える方法 の他、前掛け眼鏡（又はクリップオン眼鏡）と言って既着眼鏡のフロント部にク リップ手段によって補助フレームを掛け止めする形式のものがあった。

【０００３】 しかし、この従来の前掛け眼鏡は、補助フレームの掛脱操作を繰り返している うちにクリップがフロント部を傷つける惧れがあり、しかも、補助フレームがク リップだけで既着眼鏡に支持される構造になっていたため、必然的に不安定にな り、この補助フレームが不用意に外れたり、ガタついたり、位置ズレを起し易い といった難点があった。

【０００４】 一方、従来、視力矯正用の既着眼鏡に防風機能を付加する提案としては、眼鏡 のテンプル部に風防カバーを引っ掛けておく方式のものがあった。しかし、左右 の風防カバーがバラバラであるために、逸失し易く、振動などの原因で風防カバ ーの位置が狂ったり、脱落したりする等、実に使い勝手が悪かった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のクリップ式の前掛け眼鏡および風防カバーに上記の如き難点 があったことに鑑みて為されたもので、既着眼鏡に簡単かつ確実に取り付けるこ とができ、この既着眼鏡に調光機能ばかりか防風機能をも付加することのできる 風防カバー付き前掛眼鏡を提供することを技術的課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために、 既着眼鏡フレームＦのフロント部の前面に重ね配置する前掛眼鏡であって、 一対の調光レンズ１・１を各々支持するサブリム２・２と；これらサブリム２ ・２を左右対称に、且つ、引き寄せ状態に弾性的に連結するサブブリッジ３と； 各サブリム２の外側縁に沿って湾曲して顔面方向へ持出形成されたカバー材であ って、このカバー材の内側面の所定位置に前記既着眼鏡フレームＦのリムＲを掛 止可能な突起41が形成された風防カバー４と；から構成されており、 前記風防カバー４の突起41を既着眼鏡フレームＦのリムＲに引っ掛けて前記サ ブブリッジ３の引き寄せ弾性力を利用することによって、既着眼鏡フレームＦの フロント部の前面に着脱自在に重ね配置するという技術的手段を採用した。

【０００７】 また、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、 サブリム２・２を引き寄せ状態に弾性的に連結するサブブリッジ３が、 一方のサブリム２の内側縁に突設された筒部材31と；他方のサブリム２の内側縁 に突設され、当該筒部材31内へ進退移動可能に挿入された芯部材32と；当該芯部 材32の先端に固定された受材32ａと前記筒部材31の先端に固定されたリング受材 31ａとの間に、当該芯部材32の周面に被嵌された状態で介在された圧縮状態のコ イルバネ33と；から構成されているという技術的手段を採用した。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、図 １は本実施形態の風防カバー付き前掛眼鏡の全体斜視図、図２は本実施形態の風 防カバー付き前掛眼鏡のサブブリッジの拡大部分断面図である。

【０００９】 図１に示すように、本実施形態の風防カバー付き前掛眼鏡は、視力矯正用の既 着眼鏡フレームＦのフロント部前面に着脱自在に重ね配置できるように構成され ている。

【００１０】 図１中、符号１で指示するものは、調光機能を持つ一対の調光レンズであり、 本実施形態では、偏光機能を備えたプラスチック製レンズを採択してある。

【００１１】 図１中、符号２で指示するものは、上記一対の調光レンズ１・１を各々支持可 能なるごとく曲げ加工された一対の金属製サブリムであり、各サブリム２の両弧 端がリムロック20でネジ止めされて調光レンズ１が支持されている。

【００１２】 図中、符号３で指示するものは、上記一対のサブリム２・２を左右対称に連結 するサブブリッジであり、これら左右のサブリム２・２を弾性的に引き寄せ可能 に構成されている。

【００１３】 即ち、本実施形態のサブブリッジ３は、図２に示すように、一方（図面左側） のサブリム２の内側縁からステー30を介して水平に突設された筒部材31と；他方 （図面右側）のサブリム２の内側縁からステー30を介して水平に突設され、この 筒部材31の筒内へ進退移動可能に挿入された芯部材32と；この芯部材32が挿通さ れた状態で筒部材31の先端に固定されたワッシャー形状のリング受材31ａと；前 記筒部材31内において芯部材32の先端に固定された円鍔状の受材32ａと；この芯 部材32の周面に被嵌された状態で当該受材32ａとリング受材31ａとの間に介在さ れた圧縮状態のコイルバネ33と；から構成されている。

【００１４】 この構成によって、左右のサブリム２・２を互いに離反方向へ引っ張れば、こ の筒部材31の筒内において、コイルバネ33が芯部材31先端の鍔状受材32ａで押さ れて筒部材31先端のリング受材31ａとの間で更に圧縮されることになる。従って かかるサブリム２・２の離反方向への引っ張り動作を止めれば、圧縮状態のコイ ルバネ33の弾性力によってサブブリッジ３が弾性的に収縮することになり、左右 のサブリム２・２が弾性的に引き寄せられるのである。

【００１５】 図１中、符号４で指示するものは、各サブリム２の外側縁に沿って湾曲して該 サブリム２の外側縁から顔面方向へ持出形成された合成樹脂製の風防カバーであ る。本実施形態の風防カバー４は、各サブリム２の外側縁部に小ネジ40・40…で ネジ固定されており、前記各サブリム２のリムロック20を挟むように各サイド、 上下一対の風防カバー４が配設されている。

【００１６】 そして、各風防カバー４の湾曲内側面の所定位置には前記既着眼鏡フレームＦ のリムＲを掛止可能な突起41がネジ止着されて形成されている。本実施形態では 各サイドの下側の風防カバー４の内側面に突起41が一つ形成されてある。

【００１７】 しかして、本実施形態の風防カバー付き前掛眼鏡にあっては、前記サブブリッ ジ３の引き寄せ弾性力に抗して左右のサブリム２・２をある程度引き離しながら 既着眼鏡フレームＦのフロント部前面に重ね、そして、手を離すだけで、風防カ バー４の突起41とサブリム２の顔面側の側面との間に既着眼鏡フレームＦのリム Ｒが引っ掛かることになり、この引っ掛かり状態がサブブリッジ３の弾性力にて 確実に保持されて、既着眼鏡フレームＦのフロント部前面に着脱自在に重ね配置 できるのである。

【００１８】 このように、本実施形態の風防カバー付き前掛眼鏡にあっては、サブブリッジ ３の引寄せ弾性力によって、既着眼鏡フレームＦのリムＲと同形状に湾曲形成さ れた風防カバー４の内側面全体で既着眼鏡フレームＦのフロント部（リムＲ）を 確実に抱持することができるので、従来のクリップ式補助フレームのように、ク リップによってフロント部を傷つける心配もなく、また、不用意に外れたり、ガ タついたり、簡単に位置ズレを起すこともないのである。

【００１９】 また、この風防カバー４・４が両サイドのサブリム２・２に確実に固定されて いるので、従来のようにテンプル部に引っ掛けた風防カバーが逸失してしまった り、使用中に外れてしまったり、或いは振動等で簡単に位置ズレを起すといった 問題もないのである。

【００２０】 本考案の具体例である実施形態は概ね上記のように構成されているが、本考案 は上記実施形態に限定されるものではなく『実用新案登録請求の範囲』の記載内 において種々の変更が可能であり、例えば、上記実施形態では、金属製のサブリ ム２を採択しているが、勿論これに限定されるものではなく、このサブリム２を 合成樹脂材で形成することも可能であり、また、このサブリム２と風防カバー４ との接合、および風防カバー内側面における突起41の形成についても、上記実施 形態のようにネジ止着に限定されるものではない。

【００２１】

【本考案の効果】

以上、実施形態をもって説明したとおり、本考案に係る風防カバー付き前掛眼 鏡にあっては、湾曲形状の風防カバーの内側面全体で既着眼鏡フレームのフロン ト部（リム）を弾性的に確実に抱持することができるので、従来のクリップ式の 補助フレームのようにクリップによってフロント部を傷つける心配もなく、また 不用意に外れたり、ガタついたり、簡単に位置ズレを起すこともない。

【００２２】 また、風防カバーが両サイドのサブリムに確実に固定されているので、従来の ようにテンプル部に引っ掛けた風防カバーが逸失してしまったり、使用中に外れ てしまったり、或いは振動等で簡単に位置ズレを起すといった問題もなく、既着 眼鏡に対して調光機能ばかりか、防風機能をも簡単に付加することができるので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の風防カバー付き前掛眼鏡の全体斜
視図である。

【図２】本実施形態の風防カバー付き前掛眼鏡のサブブ
リッジにおける拡大部分断面図である。

【符号の説明】

１ 調光レンズ ２ サブリム ３ サブブリッジ 31 筒部材 31ａ リング受材 32 芯部材 32ａ 受材 33 コイルバネ ４ 風防カバー 41 突起 Ｆ 既着眼鏡フレーム Ｒ （既着眼鏡フレームの）リム

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 既着眼鏡フレームＦのフロント部の前面
   に重ね配置する前掛眼鏡であって、 一対の調光レンズ１・１を各々支持するサブリム２・２
   と；これらサブリム２・２を左右対称に、且つ、引き寄
   せ状態に弾性的に連結するサブブリッジ３と；各サブリ
   ム２の外側縁に沿って湾曲して顔面方向へ持出形成され
   たカバー材であって、このカバー材の内側面の所定位置
   に前記既着眼鏡フレームＦのリムＲを掛止可能な突起41
   が形成された風防カバー４と；から構成されており、 前記風防カバー４の突起41を既着眼鏡フレームＦのリム
   Ｒに引っ掛けて前記サブブリッジ３の引き寄せ弾性力を
   利用することによって、既着眼鏡フレームＦのフロント
   部の前面に着脱自在に重ね配置可能なことを特徴とした
   風防カバー付き前掛眼鏡。
2. 【請求項２】 サブリム２・２を引き寄せ状態に弾性的
   に連結するサブブリッジ３が、 一方のサブリム２の内側縁に突設された筒部材31と；他
   方のサブリム２の内側縁に突設され、当該筒部材31内へ
   進退移動可能に挿入された芯部材32と；当該芯部材32の
   先端に固定された受材32ａと前記筒部材31の先端に固定
   されたリング受材31ａとの間に、当該芯部材32の周面に
   被嵌された状態で介在された圧縮状態のコイルバネ33
   と；から構成されていることを特徴とした請求項１記載
   の風防カバー付き前掛眼鏡。