JP3054031U - 商品購入システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面倒な商品の予約、購入または取寄せのため
の手続を簡便に行うことができ、かつ、近年広く展開さ
れているコンビニエンスストア等で採用しているＰＯＳ
システムを有効に利用して、商品の予約、購入または取
寄せを簡便に行うことができる新規な商品購入システム
を提供する。 【解決手段】 入力装置に所望の申込内容を入力する
と、表示装置に表示されると共に所定の申込番号を付さ
れて記憶装置に記憶され、同時に、この申込内容に応じ
た内容を記載した申込券が発券される。申込券をレジに
持参すると、光学的読取装置により申込番号バーコード
を読み取り、申込用端末装置の記憶装置から申込番号の
申込金額を呼び出して精算した後、申込用端末装置にそ
の申込データが確定されたことを指示すると同時に、引
換券を発券する。確定された申込データはセンター処理
装置へ送られ、個々の申込内容に応じて処理される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品の予約、購入または取寄せを行うための新規な商品購入システ ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

店頭に常置されていない商品を取り寄せる場合、その商品の販売者を捜して直 接申し込むか、その商品に関連した商店にその商品の取寄せを依頼しなければな らず、不便の一語に尽きるものであった。一方、コンサート、映画、スポーツ、 旅行等の各種イベントや数量限定品等の商品の予約を行う場合、まず、その予約 の受付が行われていることを知ること自体が難しく、また、プレイガイドの普及 により電話による予約が可能となっているが、最終的に、主催者やその取扱い所 へ出かけてチケットを購入しなければならず面倒なものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような面倒な商品の予約、購入または取寄せのための手続を簡 便に行うことができ、かつ、近年広く展開されているコンビニエンスストア等で 採用しているＰＯＳシステム、すなわち、商品の仕入れ販売等を一元的に管理し 運営するためのコンピュータネットを有効に利用して、商品の予約、購入または 取寄せを簡便に行うことができる新規な商品購入システムを提供しようとするも のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案による商品購入システムは、購入しようとする商品の商品コードおよび 数量等の申込内容を入力するための入力装置と、入力装置に入力された申込内容 を表示するための表示装置と、申込内容に応じて少なくとも申込日時、有効期限 、商品コード、申込金額および申込番号バーコードが記載された申込券を発行す るための申込券発券装置と、申込内容に対応した申込データを所定時間記憶する ための記憶装置とを備えた申込用端末装置と、申込券に記載された申込番号バー コードから申込番号を光学的に読み取り、申込用端末装置から申込番号に対応し た申込金額を入手し、申込金額に対応した支払いが行われたことを確認した後、 申込用端末装置の記憶装置に記憶された申込番号の申込データを確定して所定時 間経過後も保持させるための精算用端末装置と、精算用端末装置の記憶装置の確 定された申込番号の申込データに対応した引換券を発券するための引換券発券装 置と、確定した申込番号の申込データを汎用または専用通信回線を介して受領し 処理するためのセンター処理装置とから構成される。

【０００５】 顧客が入力装置に所望の申込内容を入力すると、この申込内容は表示装置に表 示されて顧客の確認作業に供されると共に、所定の申込番号を付されて記憶装置 に記憶される。これと同時に、この申込内容に応じた内容が記載された申込券が 申込券発券装置から発券される。

【０００６】 顧客がこの発券された申込券をレジに持参すると、店員は光学的読取装置を申 込券に記載された申込番号バーコードに当てて読み取らせ、その申込番号を精算 用端末装置に入力する。精算用端末装置は読み取った申込番号の申込金額を申込 用端末装置の記憶装置から読み取って精算し、支払いが済んだ後、申込用端末装 置の記憶装置に当該申込番号の申込データが確定されたことを指示する。それと 同時に、申込用端末装置の記憶装置に記憶された当該申込番号の申込データに対 応した引換券を引換券発券装置から発券し、それを顧客へ手渡す。確定された申 込番号の申込データはオンラインでまたはその他の確定された申込データと共に 一括してセンター処理装置へ送られ、個々の申込内容に応じて処理される。

【０００７】 本考案による商品購入システムはまた、購入可能な商品およびその商品コード 等の商品情報を掲載した商品情報告知部材を更に含むこともでき、これにより、 顧客は購入可能な商品に関する情報を前もって知ることができるだけでなく、顧 客が引換券発券装置を占有する時間を短縮させることができる。

【０００８】 また、本考案による商品購入システムは、申込用端末装置にカードで決裁を行 うためのカード読取装置を更に備え、そして、カード決裁されたときに申込用端 末装置の記憶装置に記憶された申込番号の申込データを確定して所定時間経過後 も保持するように構成することもでき、これにより、現金だけでなく、カードを 用いた決裁も行うことができる。

【０００９】 更に、本考案による商品購入システムは、ソフト書換装置を更に含み、申込用 端末装置に記憶媒体確認装置を更に備えることもできる。これにより、レコード 店やオモチャ屋やデパートのオモチャ売場等のような特定な場所に行くことなし に、近所のコンビニエンスストア等で手軽に音楽ソフトやゲームソフト等の書換 えを行うことができる。更にまた、本考案による商品購入システムは、申込用端 末装置の入力装置に入力された申込内容のうちの顧客固有のデータをカード読取 装置に挿入された番号カード毎に申込用端末装置の記憶装置に記憶させることも でき、それにより、次回の申込み時からは番号カードをカード読取装置に番号カ ードを挿入することによりそれに対応した顧客固有のデータを呼び出して、顧客 の入力操作の簡略化を企図することができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案の実施例による商品購入システムは、図１に示すように、顧客が希望商 品を選択するための商品情報告知部材１と、顧客が操作して希望商品の申込みを 行うための申込用端末装置２と、申込内容に応じた金額を決裁するための精算用 端末装置３と、決裁された申込内容に応じた引換券を発券するための引換券発券 装置４と、記憶媒体中の音楽ソフトやゲームソフト等の書換えを行うためのソフ ト書換装置５と、決裁された申込内容に応じた処理を行うためのセンター処理装 置６とから構成される。

【００１１】 商品情報告知部材１は、購入可能な商品、その商品コードおよびその商品に関 する説明等、種々の商品情報を掲載している。商品情報告知部材１は、顧客が購 入可能な商品に関する情報を前もって調べるのに供され、通常、申込用端末装置 ２の近傍またはその他の適当な場所に置かれた商品情報カタログが用いられる。 この外、商品情報告知部材１としては、有料の情報誌、新聞や雑誌等の一般誌、 テレビやラジオ等の情報媒体、インターネットのホームページ、店頭や店内に設 置されたプラズマディスプレイやグラスビジョン等のディスプレイ装置等を採用 することができる。

【００１２】 申込用端末装置２は、購入しようとする商品の商品コードおよび数量等の申込 内容を入力するための入力装置２ａと、入力装置に入力された申込内容を表示す るための表示装置２ｂと、申込内容に応じて少なくとも申込日時、有効期限、商 品コード、申込金額および申込番号バーコードが記載された申込券を発行するた めの申込券発券装置２ｃと、申込内容に対応した申込データを所定時間記憶する ための記憶装置２ｄと、これらの装置を制御するための制御装置２ｅとから構成 される。好ましくは、申込用端末装置２は、音楽ソフトやゲームソフト等のため の記憶媒体の記憶容量等を確認するための記憶媒体確認装置２ｆとカードで決裁 を行うためのカード読取装置２ｇとを更に備えている。

【００１３】 精算用端末装置３は、コンビニエンスストア等で採用されているＰＯＳシステ ムの端末装置を兼用でき、バーコード読取装置３ａと、キャッシャ３ｂと、申込 用端末装置２およびホストコンピュータ（図示なし）との接続および制御を行う ための通信制御装置３ｃとから構成される。

【００１４】 引換券発券装置４は慣用のプリンタを使用でき、センター処理装置６はＰＯＳ システムのホストコンピュータを兼用することもできる。申込用端末装置２は、 有線、無線、衛星回線等の回線を介してセンター処理装置６にオンラインで接続 して商品情報等の種々の情報を常時配信または随時更新されるか、または、種々 の更新情報を記録した記憶媒体を用いて逐次更新される。

【００１５】 上述の如く構成される本考案の商品購入システムは、大別して、商品取寄せや 予約を要する商品の申込みと、各種イベントのチケットや旅行等の購入または申 込みと、音楽ソフトやゲームソフト等の書換え、の３つの商品購入形態で使用さ れ、支払い方法は、現金払いとカード決裁の２種類を利用することができる。

【００１６】 商品取寄せや予約を要する商品の申込みを行う場合、顧客は、まず、商品情報 告知部材１の中から希望の商品を選び出す。次いで、近くの申込用端末装置２が 設置されているコンビニエンスストア等に出かけ、表示装置２ｂで確認しながら 入力装置２ａに所望の商品の商品コードや数量等の申込内容を入力する。申込内 容が入力されると、所定の申込番号を付されて記憶装置２ｄに記憶されると同時 に、図２に示すように、申込内容に応じた内容を記載した申込券７が申込券発券 装置２ｃにより発券される。ここにおいて、その支払いをクレジットカードで行 う場合、申込券７は、顧客がカード読取装置２ｇにクレジットカードを挿入して カード決裁の手続を完了した後に発券される。

【００１７】 申込券７の寸法形状および各項目の表記については必ずしも図示のものに限定 されるものではないが、顧客自身が申込内容を確認できると共に、後述する作業 をより簡便に行うために、申込券７に少なくとも申込日時７ａ、有効期限７ｂ、 商品コード７ｃ、申込金額７ｄおよび申込番号バーコード７ｅが記載されている のが好ましい。

【００１８】 申込券７が発券されると、顧客はそれを持ってレジへ行き、店員に申込券７を 渡す。店員は申込券７に記載された申込番号バーコード７ｅをバーコード読取装 置３ａによって読み取らせ、その申込番号を精算用端末装置３に入力する。精算 用端末装置３は申込用端末装置２の記憶装置２ｄからその申込番号の申込データ を呼び出し、現金支払いが選択されているとき、その申込金額を読み取り、受領 すべき金額を表示する。支払いが済んだときまたは既にカード決裁が済んでいる とき、精算用端末装置３は申込用端末装置２の制御装置２ｅを介して記憶装置２ ｄにその申込番号の申込みが確定されたことを指示してその申込データを保持さ せると共に、図３に例示するように、その申込内容に対応した引換券８を引換券 発券装置４で発券させる。この発券された引換券８を顧客に渡すことにより商品 購入のための申込手続が完了する。

【００１９】 ここにおいて、引換券８の寸法形状および各項目の表記もまた図示の形態に限 定されるものではなく、また、その記載内容についても申込内容に対応して適宜 に変更されるものである。図示の場合、引換券８は顧客が再度来店して商品を引 き取る場合の例であり、そこには受付日８ａ、引渡し予定日８ｂ、申込商品名８ ｃ、数量８ｄ、領収金額８ｅ等が記載されている。図示されていないが、宅配等 によって商品を顧客に配達する場合、引渡し予定日の代わりに配達予定日が引換 券８に記載される。

【００２０】 確定された申込番号の申込データは、オンラインで、またはその他の確定した 申込データと共に一括してセンター処理装置６に送られ、各申込内容に対応した 処理、例えば、取扱先への商品の発注や予約等が行われる。一方、所定時間経過 後も未確定のまゝの申込データは申込用端末装置２の記憶装置２ｄから消去され る。

【００２１】 各種イベントのチケットや旅行等の購入または申込みを行う場合、基本的に、 前述と同様にして行われるが、各商品によって多少の変更がある。例えば、コン サートチケット等のように購入前の予約を必要とする商品の場合、場合によって は申込用端末装置２を操作する前に商品情報告知部材１等を参照してプレイガイ ド等から予約番号を得る必要がある点、そして、引換券発券装置４から発券され るものは正規のチケット等である点が前述の商品購入の場合と異なっている。ま た、旅行契約書や乗車券や搭乗券等のように法律によって正規のチケット等の販 売が制限されている商品の場合、引換券発券装置４から発券されるものが正規の チケット等と引き換えるための確認書である点が前述の商品購入の場合と異なっ ている。

【００２２】 音楽ソフトやゲームソフト等の書換えを行う場合、持参した音楽ソフトやゲー ムソフト等のための記憶媒体（図示なし）を申込用端末装置２の記憶媒体確認装 置２ｆに入れて入力装置２ａに所望のソフトの商品コードを入力すると、記憶媒 体確認装置２ｆが記憶媒体の空き容量を調べる。空き容量が不足する場合、不要 なソフトを消去して所望のソフトのための空き容量を確保する。十分な空き容量 が確保されていることが確認されると、申込券発券装置２ｃが申込券７を発券す る。顧客はこの申込券７を持ってレジへ行き、記憶媒体と共に店員に手渡して支 払いを行う。店員は客が持参した記憶媒体をソフト書換装置５に入れると共に、 申込券７の申込番号バーコード７ｅをバーコード読取装置３ａによって読み取ら せ、その申込番号を精算用端末装置３に入力させると、申込用端末装置２からの 指令により、ソフト書換装置５が記憶媒体をその申込番号に対応した音楽ソフト やゲームソフト等の内容に書き換える。

【００２３】 冗長を避けるために個々のケースについての詳細は割愛するが、本商品購入シ ステムは、上述した商品以外に、現金を商品とするキャッシングや、花束等の贈 物を行うための宅配ギフトや、衛星放送や電話等への加入申込みや、懸賞等への 応募、地図や写真や記事等の発行、希望する商品についてのカタログ等の発行等 もまた行うことができ、顧客の広汎なニーズに対応したサービスを行うことが可 能となる。加えて、年中無休、２４時間営業のコンビニエンスストアに設置でき るため、顧客の都合の良いときに商品の引き取りを行うことができることは容易 に理解されよう。

【００２４】 また、申込用端末装置２は有線、無線、衛星回線等の回線を介してセンター処 理装置６にオンラインで接続されるのが好ましく、これにより、申込用端末装置 ２に記憶された商品情報等の内容を常時配信または随時更新できると共に、申込 用端末装置２の表示装置２ｂを広告用表示装置としても活用できる。

【００２５】 更に、申込用端末装置２の記憶装置２ｄは、顧客固有のデータ、例えば、顧客 の氏名、住所、電話番号等、を各顧客毎に記録させることもできる。この顧客固 有のデータの記憶は、レジで受領した番号カード（図示なし）を申込用端末装置 ２のカード読取装置２ｇに挿入し、入力装置２ａに顧客固有のデータを含む申込 内容を入力すると、顧客固有のデータのみが番号カードに記憶された番号に対応 した番地に記録されることにより行われる。これにより、顧客は、次回の利用時 から、この番号カードをカード読取装置２ｇに挿入して読み取らせることにより 、顧客固有のデータが記憶装置２ｄから呼び出されて入力装置２ａに入力される ため、申込操作の簡略化を図ることができると共に、本商品購入システムの利用 効率を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例による商品購入システムを模式
的に示す図である。

【図２】図１に示す商品購入システムで用いられる申込
券の一例を示す図である。

【図３】図１に示す商品購入システムで用いられる引換
券の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 商品情報告知部材 ２ 申込用端末装置 ３ 精算用端末装置 ４ 引換券発券装置 ５ ソフト書換装置 ６ センター処理装置 ７ 申込券 ８ 引換券

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 購入しようとする商品の商品コードおよ
   び数量等の申込内容を入力するための入力装置と、入力
   装置に入力された申込内容を表示するための表示装置
   と、申込内容に応じて少なくとも申込日時、有効期限、
   商品コード、申込金額および申込番号バーコードが記載
   された申込券を発行するための申込券発券装置と、申込
   内容に対応した申込データを所定時間記憶するための記
   憶装置とを備えた申込用端末装置と、 申込券に記載された申込番号バーコードから申込番号を
   光学的に読み取り、申込用端末装置から申込番号に対応
   した申込金額を入手し、申込金額に対応した支払いが行
   われたことを確認した後、申込用端末装置の記憶装置に
   記憶された申込番号の申込データを確定して所定時間経
   過後も保持させるための精算用端末装置と、 精算用端末装置の記憶装置の確定された申込番号の申込
   データに対応した引換券を発券するための引換券発券装
   置と、 確定した申込番号の申込データを汎用または専用通信回
   線を介して受領し処理するためのセンター処理装置とか
   ら構成されることを特徴とする商品購入システム。
2. 【請求項２】 購入可能な商品およびその商品コード等
   の商品情報を掲載した商品情報告知部材を更に含むこと
   を特徴とする請求項１記載の商品購入システム。
3. 【請求項３】 前記申込用端末装置はカードで決裁を行
   うためのカード読取装置を更に備え、そして、前記申込
   用端末装置の記憶装置に記憶された申込番号の申込デー
   タはカード決裁されたときに確定されて所定時間経過後
   も保持されることを特徴とする請求項１または２記載の
   商品購入システム。
4. 【請求項４】 ソフト書換装置を更に含み、前記申込用
   端末装置は記憶媒体確認装置を更に備えていることを特
   徴とする請求項１、２または３記載の商品購入システ
   ム。
5. 【請求項５】 前記申込用端末装置の記憶装置は、申込
   用端末装置の入力装置に入力された申込内容のうちの顧
   客固有のデータをカード読取装置に挿入された番号カー
   ド毎に記憶し、それにより、次回の申込み時からは番号
   カードをカード読取装置に番号カードを挿入することに
   よりそれに対応した顧客固有のデータを呼び出すことが
   できることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に
   記載の商品購入システム。