JP3053715B2 - 2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の精製方法 - Google Patents
2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の精製方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(I)
【0002】
【化2】
【0003】(式中、Phはo−ニトロフェニル基、p
−ニトロフェニル基または2,4−ジニトロフェニル基
を示す。)で表わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フ
ェニル誘導体の精製方法に関するものである。
−ニトロフェニル基または2,4−ジニトロフェニル基
を示す。)で表わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フ
ェニル誘導体の精製方法に関するものである。
【0004】上記の式(I)で表わされる2−(フルフ
リルチオ)酢酸フェニル誘導体は、医薬品、農薬あるい
は各種機能材料などの製造中間体として有用な化合物で
ある。
リルチオ)酢酸フェニル誘導体は、医薬品、農薬あるい
は各種機能材料などの製造中間体として有用な化合物で
ある。
【0005】
【従来技術およびその問題点】前記の式(I)で表わさ
れる2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体は、医
薬品、特に抗消化性潰瘍剤を製造するための中間体とし
て知られている[特開平1−230576号公報]。
れる2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体は、医
薬品、特に抗消化性潰瘍剤を製造するための中間体とし
て知られている[特開平1−230576号公報]。
【0006】本発明者らが前記の式(I)で表わされる
2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の製造方法
について、鋭意検討を行なった結果、2−(フルフリル
チオ)酢酸とニトロフェノール類とを塩基の存在下、塩
化チオニルを用いて反応させることにより容易に製造す
ることが可能であることを既に見出している。
2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の製造方法
について、鋭意検討を行なった結果、2−(フルフリル
チオ)酢酸とニトロフェノール類とを塩基の存在下、塩
化チオニルを用いて反応させることにより容易に製造す
ることが可能であることを既に見出している。
【0007】しかしながら、以上のようにして得られる
前記の式(I)で表わされる2−(フルフリルチオ)酢
酸フェニル誘導体は、若干のタール状副生物を伴ない、
黒褐色油状物もしくは粘土状となる。この回収物は、再
結晶精製に供しても結晶が析出し難いばかりでなく、同
時にタール状副生物も析出してしまうことから、再結晶
による精製は困難である。
前記の式(I)で表わされる2−(フルフリルチオ)酢
酸フェニル誘導体は、若干のタール状副生物を伴ない、
黒褐色油状物もしくは粘土状となる。この回収物は、再
結晶精製に供しても結晶が析出し難いばかりでなく、同
時にタール状副生物も析出してしまうことから、再結晶
による精製は困難である。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、かかる
問題点に鑑み、鋭意検討を行なった結果、2−(フルフ
リルチオ)酢酸フェニル誘導体を活性炭と接触させるこ
とにより、タール状副生物は活性炭に容易に吸着されて
除去され、2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体
が高純度で得られることを見出し、本発明に到達した。
問題点に鑑み、鋭意検討を行なった結果、2−(フルフ
リルチオ)酢酸フェニル誘導体を活性炭と接触させるこ
とにより、タール状副生物は活性炭に容易に吸着されて
除去され、2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体
が高純度で得られることを見出し、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、一般式(I)
【0010】
【化3】
【0011】(式中、Phはo−ニトロフェニル基、p
−ニトロフェニル基または2,4−ジニトロフェニル基
を示す。)で表わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フ
ェニル誘導体を活性炭と接触させることを特徴とする2
−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の精製方法で
ある。
−ニトロフェニル基または2,4−ジニトロフェニル基
を示す。)で表わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フ
ェニル誘導体を活性炭と接触させることを特徴とする2
−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の精製方法で
ある。
【0012】本発明の前記の一般式(I)で表わされる
2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体は、例え
ば、前述の本発明者らが見出した方法により製造するこ
とができる。すなわち、2−(フルフリルチオ)酢酸と
o−ニトロフェノール、p−ニトロフェノールまたは
2,4−ジニトロフェノールとをトリエチルアミン、ピ
リジンなどの塩基の存在下、塩化チオニルを用いて反応
させることにより容易に製造することが可能である。こ
の本発明の前記の一般式(I)で表わされる2−(フル
フリルチオ)酢酸フェニル誘導体を具体的に示すと、2
−(フルフリルチオ)酢酸−p−ニトロフェニル、2−
(フルフリルチオ)酢酸−o−ニトロフェニルおよび2
−(フルフリルチオ)酢酸−2’,4’−ジニトロフェ
ニルである。
2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体は、例え
ば、前述の本発明者らが見出した方法により製造するこ
とができる。すなわち、2−(フルフリルチオ)酢酸と
o−ニトロフェノール、p−ニトロフェノールまたは
2,4−ジニトロフェノールとをトリエチルアミン、ピ
リジンなどの塩基の存在下、塩化チオニルを用いて反応
させることにより容易に製造することが可能である。こ
の本発明の前記の一般式(I)で表わされる2−(フル
フリルチオ)酢酸フェニル誘導体を具体的に示すと、2
−(フルフリルチオ)酢酸−p−ニトロフェニル、2−
(フルフリルチオ)酢酸−o−ニトロフェニルおよび2
−(フルフリルチオ)酢酸−2’,4’−ジニトロフェ
ニルである。
【0013】以上のようにして得られる前記の一般式
(I)で表わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フェニ
ル誘導体は、常法の後処理により回収される。この回収
物は、若干のタール状副生物を伴ない、黒褐色油状物も
しくは粘土状であるが、これを活性炭と接触させること
により、タール状副生物は容易に活性炭に吸着、除去さ
れ、2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体を高純
度の淡黄色結晶として得ることができる。
(I)で表わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フェニ
ル誘導体は、常法の後処理により回収される。この回収
物は、若干のタール状副生物を伴ない、黒褐色油状物も
しくは粘土状であるが、これを活性炭と接触させること
により、タール状副生物は容易に活性炭に吸着、除去さ
れ、2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体を高純
度の淡黄色結晶として得ることができる。
【0014】本発明で使用される活性炭の種類として
は、特に限定はなく、石炭系、植物系、石油系など一般
に用いられているものを広く使用することができる。ま
た、活性炭の形状としては、粉状、ペレット状、球状、
破砕状などがあるが、特に限定はなく、どのような形状
のものを用いてもよいが、処理速度の点から考えると表
面積の大きなほうがよく、最も好ましいのは粉状であ
る。また、活性炭の使用量は、特に限定はないが、処理
される前記の一般式(I)で表わされる2−(フルフリ
ルチオ)酢酸フェニル誘導体に対して5wt%〜30w
t%とするのが好ましい。5wt%より少ないと充分に
精製されないため、好ましくない。また、30wt%よ
り多く使用しても効果にさほど変化はなく、経済的に不
利になるだけであるので好ましくない。
は、特に限定はなく、石炭系、植物系、石油系など一般
に用いられているものを広く使用することができる。ま
た、活性炭の形状としては、粉状、ペレット状、球状、
破砕状などがあるが、特に限定はなく、どのような形状
のものを用いてもよいが、処理速度の点から考えると表
面積の大きなほうがよく、最も好ましいのは粉状であ
る。また、活性炭の使用量は、特に限定はないが、処理
される前記の一般式(I)で表わされる2−(フルフリ
ルチオ)酢酸フェニル誘導体に対して5wt%〜30w
t%とするのが好ましい。5wt%より少ないと充分に
精製されないため、好ましくない。また、30wt%よ
り多く使用しても効果にさほど変化はなく、経済的に不
利になるだけであるので好ましくない。
【0015】また、前記の一般式(I)で表わされる2
−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体と活性炭の接
触は、溶媒中で行なう必要があるが、使用される溶媒と
しては、特に限定はなく、例えば、塩化メチレン、四塩
化炭素、1,2−ジクロロエタン(EDC)などのハロ
ゲン化炭化水素類、ジエチルエーテルなどのエーテル
類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類などを
使用することができる。
−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体と活性炭の接
触は、溶媒中で行なう必要があるが、使用される溶媒と
しては、特に限定はなく、例えば、塩化メチレン、四塩
化炭素、1,2−ジクロロエタン(EDC)などのハロ
ゲン化炭化水素類、ジエチルエーテルなどのエーテル
類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類などを
使用することができる。
【0016】本発明における処理方法としては、バッチ
式処理、連続処理などいかなる方法を用いてもよい。バ
ッチ式処理は、粗生成物を含む溶媒中に活性炭を加え、
攪拌して副生物を吸着させた後、活性炭を除去し、溶媒
を留去することにより前記の一般式(I)で表わされる
2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体を得る方法
である。また、連続処理は、粗生成物を含む溶媒を活性
炭を充填した充填塔中を通過させて副生物を吸着させた
後、溶媒を留去することにより前記の一般式(I)で表
わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体を
得る方法である。
式処理、連続処理などいかなる方法を用いてもよい。バ
ッチ式処理は、粗生成物を含む溶媒中に活性炭を加え、
攪拌して副生物を吸着させた後、活性炭を除去し、溶媒
を留去することにより前記の一般式(I)で表わされる
2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体を得る方法
である。また、連続処理は、粗生成物を含む溶媒を活性
炭を充填した充填塔中を通過させて副生物を吸着させた
後、溶媒を留去することにより前記の一般式(I)で表
わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体を
得る方法である。
【0017】また、本発明方法における処理温度は、特
に限定はないが、室温程度で充分に精製されるため、操
作性などを考慮すると室温で処理するのが好ましい。
に限定はないが、室温程度で充分に精製されるため、操
作性などを考慮すると室温で処理するのが好ましい。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。参考例1 2−(フルフリルチオ)酢酸メチルの製造
明する。参考例1 2−(フルフリルチオ)酢酸メチルの製造
【0019】
【化4】
【0020】フルフリルメルカプタン11.40g
(0.1mol)、クロロ酢酸メチル10.85g
(0.1mol)およびポリエチレングリコール−10
00(PEG−1000)0.11gをトルエン34.
2gに溶解し、無水炭酸カリウム13.82gを添加
し、95℃で5時間攪拌した。
(0.1mol)、クロロ酢酸メチル10.85g
(0.1mol)およびポリエチレングリコール−10
00(PEG−1000)0.11gをトルエン34.
2gに溶解し、無水炭酸カリウム13.82gを添加
し、95℃で5時間攪拌した。
【0021】冷却後、吸引濾過をすることにより塩を除
去し、溶媒を留去することにより褐色油状物19.47
gを回収した。これを減圧下、蒸留することにより無色
油状物として2−(フルフリルチオ)酢酸メチルを得
た。
去し、溶媒を留去することにより褐色油状物19.47
gを回収した。これを減圧下、蒸留することにより無色
油状物として2−(フルフリルチオ)酢酸メチルを得
た。
【0022】収量16.21g 収率87.2% b.p.138℃/17mmHg GLC Pu.99.32%参考例2 2−(フルフリルチオ)酢酸メチルの製造 フルフリルメルカプタン8.55g(0.075mo
l)、クロロ酢酸メチル8.14g(0.075mo
l)および18−クラウン−6−エーテル0.03gを
トルエン100mlに溶解し、無水炭酸カリウム10.
37gを添加し、95℃で7時間攪拌後、冷却した。こ
のときの有機物組成をガスクロマトグラフィーで分析し
たところ、2−(フルフリルチオ)酢酸メチルは96.
69%であった。
l)、クロロ酢酸メチル8.14g(0.075mo
l)および18−クラウン−6−エーテル0.03gを
トルエン100mlに溶解し、無水炭酸カリウム10.
37gを添加し、95℃で7時間攪拌後、冷却した。こ
のときの有機物組成をガスクロマトグラフィーで分析し
たところ、2−(フルフリルチオ)酢酸メチルは96.
69%であった。
【0023】次に、水50mlを加えて塩を溶解した
後、分液してトルエン層を回収し、この回収トルエン層
をそのまま参考例4に供した。参考例3 2−(フルフリルチオ)酢酸の製造
後、分液してトルエン層を回収し、この回収トルエン層
をそのまま参考例4に供した。参考例3 2−(フルフリルチオ)酢酸の製造
【0024】
【化5】
【0025】2−(フルフリルチオ)酢酸メチル34.
0g(0.183mol)をトルエン17.0gに溶解
し、氷冷下、15%−NaOH水溶液58.7g(0.
220mol)を徐々に滴下し、室温で2時間攪拌し
た。このときのトルエン層をガスクロマトグラフィーで
分析し、2−(フルフリルチオ)酢酸メチルのピークが
消失したことを確認した。
0g(0.183mol)をトルエン17.0gに溶解
し、氷冷下、15%−NaOH水溶液58.7g(0.
220mol)を徐々に滴下し、室温で2時間攪拌し
た。このときのトルエン層をガスクロマトグラフィーで
分析し、2−(フルフリルチオ)酢酸メチルのピークが
消失したことを確認した。
【0026】次に、分液して水層を回収し、氷冷下、こ
の水層に10%−HCl水溶液133.4gを滴下し、
中和酸性とした。このとき、下層に油状物が析出し、こ
れを分液、回収後、さらに水層に塩化メチレン102g
を加えて抽出し、塩化メチレン層を回収した。回収油状
物と回収塩化メチレン層を合わせ、飽和食塩水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去することにより淡黄色油状物の
2−(フルフリルチオ)酢酸を得た。
の水層に10%−HCl水溶液133.4gを滴下し、
中和酸性とした。このとき、下層に油状物が析出し、こ
れを分液、回収後、さらに水層に塩化メチレン102g
を加えて抽出し、塩化メチレン層を回収した。回収油状
物と回収塩化メチレン層を合わせ、飽和食塩水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去することにより淡黄色油状物の
2−(フルフリルチオ)酢酸を得た。
【0027】収量31.0g 収率95.8% GLC Pu.97.17%参考例4 2−(フルフリルチオ)酢酸の製造 参考例2で回収した2−(フルフリルチオ)酢酸メチル
を含むトルエン溶液に20%−KOH水溶液30gを加
え、室温で5時間攪拌した。このときのトルエン層をガ
スクロマトグラフィーで分析し、2−(フルフリルチ
オ)酢酸メチルのピークが消失したことを確認した。
を含むトルエン溶液に20%−KOH水溶液30gを加
え、室温で5時間攪拌した。このときのトルエン層をガ
スクロマトグラフィーで分析し、2−(フルフリルチ
オ)酢酸メチルのピークが消失したことを確認した。
【0028】次に、分液して水層を回収し、氷冷下、こ
の水層に10%−HCl水溶液125gを滴下し、中和
酸性とした後、析出した油状物を塩化メチレンで2回抽
出し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去するこ
とにより淡黄色油状物を回収した。さらに、減圧蒸留す
ることにより2−(フルフリルチオ)酢酸を得た。
の水層に10%−HCl水溶液125gを滴下し、中和
酸性とした後、析出した油状物を塩化メチレンで2回抽
出し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去するこ
とにより淡黄色油状物を回収した。さらに、減圧蒸留す
ることにより2−(フルフリルチオ)酢酸を得た。
【0029】収量9.75g 収率75.6% b.p.146〜147℃/3mmHg GLC Pu.99.36%実施例1 2−(フルフリルチオ)酢酸−p−ニトロフェニルの製
造
造
【0030】
【化6】
【0031】参考例3で得た2−(フルフリルチオ)酢
酸31.0g(Pu.97.17%、0.175mo
l)およびp−ニトロフェノール25.4g(0.18
3mol)を塩化メチレン157gに溶解し、氷冷下、
ピリジン31.8g(0.420mol)を徐々に滴下
した。次に、氷冷下、塩化チオニル22.9g(0.1
92mol)−塩化メチレン78gの溶液を徐々に滴下
した。塩化チオニル溶液の滴下終了後、さらに1時間攪
拌を続けた。
酸31.0g(Pu.97.17%、0.175mo
l)およびp−ニトロフェノール25.4g(0.18
3mol)を塩化メチレン157gに溶解し、氷冷下、
ピリジン31.8g(0.420mol)を徐々に滴下
した。次に、氷冷下、塩化チオニル22.9g(0.1
92mol)−塩化メチレン78gの溶液を徐々に滴下
した。塩化チオニル溶液の滴下終了後、さらに1時間攪
拌を続けた。
【0032】次に、冷水100mlを徐々に滴下し、過
剰の塩化チオニルを分解すると同時に洗浄した。次に1
0%−HCl水溶液107gで洗浄後、10%−K2C
O3水溶液50gで2回洗浄し、さらに水100mlで
洗浄後、乾燥し、溶媒を留去することにより黒褐色粘土
状化合物を得た。
剰の塩化チオニルを分解すると同時に洗浄した。次に1
0%−HCl水溶液107gで洗浄後、10%−K2C
O3水溶液50gで2回洗浄し、さらに水100mlで
洗浄後、乾燥し、溶媒を留去することにより黒褐色粘土
状化合物を得た。
【0033】この回収物を再度、塩化メチレン200g
に溶解し、粉末活性炭10gを加え、2時間攪拌後、濾
過して濾液を回収し、溶媒を留去することにより淡黄色
結晶の2−(フルフリルチオ)酢酸−p−ニトロフェニ
ルを得た。
に溶解し、粉末活性炭10gを加え、2時間攪拌後、濾
過して濾液を回収し、溶媒を留去することにより淡黄色
結晶の2−(フルフリルチオ)酢酸−p−ニトロフェニ
ルを得た。
【0034】収量40.9g 収率78.1% HPLC Pu.98.0% 上記回収物を酢酸エチル−n−ヘキサン(1:1)で再
結晶した。
結晶した。
【0035】HPLC Pu.99.8% m.p.67.0〜68.0℃
【0036】
【発明の効果】本発明の方法により、再結晶などの方法
では精製の困難であった2−(フルフリルチオ)酢酸フ
ェニル誘導体を容易に精製することができ、2−(フル
フリルチオ)酢酸フェニル誘導体を高純度の淡黄色結晶
として得ることができる。
では精製の困難であった2−(フルフリルチオ)酢酸フ
ェニル誘導体を容易に精製することができ、2−(フル
フリルチオ)酢酸フェニル誘導体を高純度の淡黄色結晶
として得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 章央 埼玉県川越市今福中台2805番地 セント ラル硝子株式会社 東京研究所内 (72)発明者 菊池 祥之 埼玉県川越市今福中台2805番地 セント ラル硝子株式会社 東京研究所内 (56)参考文献 特開 平1−230576(JP,A) 特開 平1−193247(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 307/38 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、Phはo−ニトロフェニル基、p−ニトロフェ
ニル基または2,4−ジニトロフェニル基を示す。)で
表わされる2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体
を活性炭と接触させることを特徴とする2−(フルフリ
ルチオ)酢酸フェニル誘導体の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5155632A JP3053715B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5155632A JP3053715B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710864A JPH0710864A (ja) | 1995-01-13 |
JP3053715B2 true JP3053715B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=15610233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5155632A Expired - Fee Related JP3053715B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 2−(フルフリルチオ)酢酸フェニル誘導体の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3053715B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5080198B2 (ja) * | 2007-10-12 | 2012-11-21 | アルバック成膜株式会社 | グレートーンマスク |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5155632A patent/JP3053715B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710864A (ja) | 1995-01-13 |
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