JP3053495B2 - ピストン式流体ポンプ - Google Patents

ピストン式流体ポンプ

Info

Publication number
JP3053495B2
JP3053495B2 JP4147057A JP14705792A JP3053495B2 JP 3053495 B2 JP3053495 B2 JP 3053495B2 JP 4147057 A JP4147057 A JP 4147057A JP 14705792 A JP14705792 A JP 14705792A JP 3053495 B2 JP3053495 B2 JP 3053495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
piston
pump
piston rod
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4147057A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05340354A (ja
Inventor
正 古沢
弘 岡野
一也 安藤
秀雄 永山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP4147057A priority Critical patent/JP3053495B2/ja
Publication of JPH05340354A publication Critical patent/JPH05340354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3053495B2 publication Critical patent/JP3053495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車車輌に装備され、
エンジン等により駆動されてバキュームポンプ等として
機能するピストン式流体ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のポンプとして、ディーゼルエン
ジンのブレーキブースタに用いるバキュームポンプがあ
り、例えば、図1に示すように、エンジンに連動する回
転カム25の回転により、ローラ23を介してピストン
ロッド10を上下動し、該ピストンロッド10の上端に
具備したピストン6の上動時に、ブレーキブースタから
パイプ16、吸入弁18を経て空気をポンプ下室15内
に吸入するようにしたものがある。
【0003】そして、この種のポンプにおけるピストン
ロッド10とロアーケーシング2間に、図に示すよう
な無端状のシールリング12を介在すると共に、このシ
ールリング12の内周面にオイル通路12aを形成した
ものを本出願人は先に提案した(実願平3−42082
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のシールリング1
2は、ピストンロッド10との関係において、締りばめ
に寸法設定されているため、温度変化によってシーリン
グ12が、ピストンロッド10の外周面に強く圧着する
場合があり、そのときには、ピストンロッドにおける摺
動部の摺動抵抗が大きくなり、ピストンロッドの摩耗が
多くなる問題がある。
【0005】そこで本発明は、前記の摩耗を低減できる
と共に、前記シールリング12に形成したオイル通路1
2aと同様の効果も発揮し得るピストン式流体ポンプを
提案することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を達
成するために、ピストンロッドと該ピストンロッドを摺
動可能に嵌合するケーシング間にシールリングを介在す
るものにおいて、該シールリングをその周方向の一部に
切断部を有する有端状リングとし、更に、その切断部
を、そのシールリングの軸方向に対して平行あるいは斜
めに直線状に貫通する隙間で形成し、その切断部を潤滑
オイルの流路としたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】雰囲気温度が上昇し、シールリングが熱膨脹し
た場合には、そのシールリング12の切断部12cが拡
開して変形し、ピストンロッド10の外周面との面圧の
増大が防止される。
【0008】また、該切断部12cの隙間は潤滑オイル
の流通路としての作用をなす。
【0009】
【実施例】図1〜図3に示す実施例において、1はバキ
ュームポンプでロワーケーシング2とアッパーケーシン
グ3とを備え、ロワーケーシング2の下部においてエン
ジンのシリンダヘッドカバー4に固定されている 5はロワーケーシング2に固定されたシリンダ、6はシ
リンダ5内を上下動するピストンでその外周に設けた環
状溝7にはOリング8とテフロンのピストンリング9が
嵌合されている。Oリング8はその弾力でピストンリン
グ9をシリンダ5の内周面に押圧されると共に、温度変
化によるピストンリング9の寸法変化を吸収する。
【0010】ピストン6の下面中央部は上方にへこんだ
形状で、ピストン6の中央部の厚みを強度的に必要最小
限の厚みとすることで、ピストン6の質量を軽減してい
る。10はピストンロッドで、ロワーケーシング2に設
けた軸受11により上下に摺動可能に軸承され、その上
端はピストン6の中央に固着されている。
【0011】12はロッド10に嵌合するようロワーケ
ーシング2に設けられたテフロンのシールリングで図1
(a)に示すようにその内周4箇所にオイル通路12a
が形成されている。
【0012】更に該シールリング12は、図1(a)、
図3に示すように、その周方向一部において半径方向
に切断された有端状リングに形成されている。また、該
切断部12cは、その軸方向に対して斜めに形成されて
いると共に、対向する切断面の相互間に若干の隙間を有
するように形成されている。
【0013】13はシールリング12の周りに設けたO
リングでその弾力によってシールリング12をピストン
ロッド10の外周面に押圧するとともに温度変化による
シールリング12の寸法変化を吸収する。
【0014】14と15はそれぞれピストン6の上下に
形成されたポンプ上室とポンプ下室、16はロワーケー
シング2に固定したパイプで、図示されていないブレー
キブースタに連通される。
【0015】ポンプ下室15の底面中央部を形成する
ワーケーシング2の部分は上方にふくらんだ形状に形成
され、このふくらんだ部分の中央に、前記シールリング
12やOリング13等のシール部材を保持する軸シール
保持部が形成されている。
【0016】17、18は吸入弁で、夫々パイプ16と
ポンプ上室14との間と、パイプ16とポンプ下室15
との間に配設されている。ポンプ上室14とポンプ下室
15は、夫々吐出弁19、20を経てヘッドカバー4内
の空間に連通している。
【0017】21はピストンロッド10の下端部に固定
されたピン、22はピン21に回動可能に嵌合された小
径ローラ、23は小径ローラ22の外周に嵌合する大径
ローラで、ローラ23はエンジンのカムシャフトに形成
されたカム25に押圧当接している。
【0018】26はピストンロッド10の下端近くに形
成されたフランジ、27はフランジ26とロワーケーシ
ング2との間に配設された圧縮スプリングで、ピストン
ロッド10を下方に付勢してローラ23をカム25に押
圧当接している。
【0019】この圧縮スプリング27は、ピストン6の
質量を小さくした分、その荷重が小さくしてある。この
ように構成されたローラ23は、カム25に従動するポ
ンプ駆動部として機能する。24は軸受11の下方に位
置する軸受け開口部、28はフランジ26に設けた連通
孔である。29はオイル供給手段で、軸受開口部24と
ホンプ駆動部であるローラ23の外周面へ潤滑オイルを
供給するオイルノズル29aと29bを有する。
【0020】オイル供給手段としてのオイルノズル29
aから噴出する潤滑オイルは、フランジ26の連通孔2
8を通過し、直接軸受開口部24に達し、さらに軸受1
1とピストンロッド10の隙間を通り、オイル通路12
aを経てポンプ下室15へ吸入される。
【0021】上記実施例で、エンジンに連動してカム2
5が回転すると、カム25がポンプ駆動部であるローラ
23を駆動して、ポンプロッド10とピストン6を上下
動させる。
【0022】ピストン6が上昇すると、ポンプ上室14
内の空気が吐出弁19を経てヘッドカバー4内の空
吐出され、ポンプ下室15には図示されていないブレー
キブースタからイプ16、吸入弁18を経て空気が吸
入される。同時にオイル供給手段してのオイルノズル2
9aから連通孔28を通って直接軸受開口部24に供給
された潤滑オイルが、ポンプ下室15の負圧によって、
軸受11とピストンロッド10との隙間及びオイル通路
12aを経てポンプ下室15内に吸入され、ポンプ下室
15内に拡散する。
【0023】ピストンが上下に往復動を繰り返すことに
より、ポンプ下室15内に充分の潤滑オイルが流入し、
ピストンリング9とシリンダ5との摺動面に付着し、良
好な摺動状態を維持する。
【0024】ピストン6の下降時には、ポンプ下室15
内の空気は吐出弁20を経てヘッドカバー4内の空間へ
吐出され、ポンプ上室14には、ブレーキブースタから
パイプ16と吸入弁17を経て空気が吸入される。又、
ポンプ下室15側のシリンダ5とピストンリング9付近
に付着した潤滑オイルは、ポンプ上室14の負圧により
ポンプ下室15からポンプ上室14側へ流入し、ポンプ
上室14内に拡散する。
【0025】そしてピストン6が往復動を繰り返すこと
により、さらにポンプ上室14に潤滑オイルが流入し
て、ピストンリング9とシリンダ5の摺動面に付着し、
良好な摺動状態を維持する。このようにして、ピストン
摺動面の潤滑が良好に行なわれる。
【0026】ポンプ下室15に連通するオイル通路12
aは流入する潤滑オイルが付着して、このオイル通路1
2aからポンプ下室15への不要な空気の吸い込みを防
止する。
【0027】また、前記シールリング12は、Oリング
13の弾性力によってピストンロッド10の外周面に所
定の面圧で接触しているが、雰囲気温度が上昇してリン
グ12が体積膨脹し、その内径寸法が縮小変化する作用
が生じると、そのシールリング12の切断部12cが拡
開して面圧の増大が防止され、所定の面圧が保持され
る。
【0028】また、温度低下によりシールリング12の
径方向の寸法が拡大しようとすると、Oリング13の弾
性力によりその拡大作用が阻止され、そのシールリング
12の所定の面圧が保持される。
【0029】更にシールリング12に形成した前記切断
部12cは、その隙間により、前記オイル通路12aと
同様なオイル通路としての機能を有する。尚、該シール
リング12における切断部12cは、図4に示すように
鉛直方向に形成してもよい。
【0030】更に、図に示すように、前記オイル通路
12aを形成しないものであっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、温度変化
によりシールリングが熱膨張しても、シールリングとピ
ストンロッドとの面圧が増加せず、摺動抵抗の増大によ
るシールリングやピストンロッドの摩耗を防止できる。
【0032】更に、切断部が潤滑オイルの通路となり、
潤滑オイルをピストンロッドの駆動部側から供給するも
のにおいては、ピストンロッドの他端に設けたピストン
部に潤滑オイルを供給でき、ピストンやシリンダの摺動
面の摩耗を防止できる。
【0033】したがって、安定したポンプ性能を長期間
に亘り維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の実施例を示す流体ポンプの
縦断面図、(b)はシールリングの斜視図。
【図2】 同要部の拡大縦断面図。
【図3】 本発明のシールリングの平断面図。
【図4】 本発明のシールリングの他の例を示す斜視
図。
【図5】 本発明のシールリングの他の例を示す斜視
図。
【図6】 従来のシールリングを示す斜視図。
【符号の説明】
2 ケーシング 10 ピストンロッド 12 シールリング 12c 切断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 一也 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛三工業株式会社内 (72)発明者 永山 秀雄 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛三工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−6503(JP,A) 実開 昭62−71384(JP,U) 実開 平2−110754(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 37/14 F04B 39/00 104

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドと該ピストンロッドを摺
    動可能に嵌合するケーシング間にシールリングを介在す
    るものにおいて、該シールリングをその周方向の一部に
    切断部を有する有端状リングとし、更に、その切断部
    を、そのシールリングの軸方向に対して平行あるいは斜
    めに直線状に貫通する隙間で形成し、その切断部を潤滑
    オイルの流路としたことを特徴とするピストン式流体ポ
    ンプ。
JP4147057A 1992-06-08 1992-06-08 ピストン式流体ポンプ Expired - Lifetime JP3053495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4147057A JP3053495B2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 ピストン式流体ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4147057A JP3053495B2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 ピストン式流体ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05340354A JPH05340354A (ja) 1993-12-21
JP3053495B2 true JP3053495B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=15421524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4147057A Expired - Lifetime JP3053495B2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 ピストン式流体ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3053495B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05340354A (ja) 1993-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5374168A (en) Reciprocating piston fluid pump
US4006797A (en) Cam actuated lubrication pump
JP3053495B2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JP3027474B2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JP3090528B2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JP3076131B2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JPH11324855A (ja) オイルシール付燃料噴射装置
JP2873990B2 (ja) バルブステムシール装置
JP2531735Y2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JP3096539B2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JPH08319947A (ja) ピストン式バキュームポンプ
JP2563289Y2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JP2589152Y2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JPH10122145A (ja) ピストン式バキュームポンプ
CN213392466U (zh) 一种高压泵
JP3210014B2 (ja) 往復動型真空ポンプ
JPH0122886Y2 (ja)
JPH06213157A (ja) ピストン式流体ポンプ
JP4392298B2 (ja) 多連式往復ポンプ
JP2536033Y2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JP3101379B2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JPH06323250A (ja) ピストン式流体ポンプ
JP2008215340A (ja) サプライポンプ
JPH07208333A (ja) ピストン式流体ポンプ
JPH0519575U (ja) ピストン式流体ポンプ