JPH06323250A - ピストン式流体ポンプ - Google Patents
ピストン式流体ポンプInfo
- Publication number
- JPH06323250A JPH06323250A JP5116685A JP11668593A JPH06323250A JP H06323250 A JPH06323250 A JP H06323250A JP 5116685 A JP5116685 A JP 5116685A JP 11668593 A JP11668593 A JP 11668593A JP H06323250 A JPH06323250 A JP H06323250A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pump
- bearing
- piston rod
- lubricating oil
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポンプの負圧により、潤滑油中の異物がピス
トンロッドと軸受との隙間に入り込んで摺動部が摩耗す
るのを防止する。 【構成】 ポンプのロワーカバー2と軸受11の下端に
環状のフィルタ31が取付けられ、フィルタ31の中央
をピストンロッド10が貫通して上下動する。矢印Aの
ように供給された潤滑オイルは、ピストンロッド10の
上端に固定された図示されてないピストンの動作で生じ
る負圧で隙間30へ吸込まれる。潤滑オイル中の異物
は、フィルタ31で阻止されて、軸受開口部24から隙
間30へ進入しない。
トンロッドと軸受との隙間に入り込んで摺動部が摩耗す
るのを防止する。 【構成】 ポンプのロワーカバー2と軸受11の下端に
環状のフィルタ31が取付けられ、フィルタ31の中央
をピストンロッド10が貫通して上下動する。矢印Aの
ように供給された潤滑オイルは、ピストンロッド10の
上端に固定された図示されてないピストンの動作で生じ
る負圧で隙間30へ吸込まれる。潤滑オイル中の異物
は、フィルタ31で阻止されて、軸受開口部24から隙
間30へ進入しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車輌に装備さ
れ、エンジン等によって駆動されてバキュームポンプ等
として機能するピストン式流体ポンプに関する。
れ、エンジン等によって駆動されてバキュームポンプ等
として機能するピストン式流体ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のポンプとして、ディーゼルエン
ジンのブレーキブースタに用いるバキュームポンプがあ
る。特開平5−106556号公報で公知のポンプを図
3に示す。1はバキュームポンプで、ロワーケーシング
2とアッパーケーシング3とを備え、ロワーケーシング
2の下部においてエンジンのシリンダヘッドカバー4に
固定されている。
ジンのブレーキブースタに用いるバキュームポンプがあ
る。特開平5−106556号公報で公知のポンプを図
3に示す。1はバキュームポンプで、ロワーケーシング
2とアッパーケーシング3とを備え、ロワーケーシング
2の下部においてエンジンのシリンダヘッドカバー4に
固定されている。
【0003】5はロワーケーシング2に固定されたシリ
ンダ、6はシリンダ5内を上下動するピストンで、その
外周の環状溝7にはOリング8とテフロンのピストンリ
ング9が嵌合されている。10はピストンロッドで、ロ
ワーケーシング2に設けた軸受11により上下に摺動可
能に軸承され、その上端はピストン6の中央に固着され
ている。
ンダ、6はシリンダ5内を上下動するピストンで、その
外周の環状溝7にはOリング8とテフロンのピストンリ
ング9が嵌合されている。10はピストンロッドで、ロ
ワーケーシング2に設けた軸受11により上下に摺動可
能に軸承され、その上端はピストン6の中央に固着され
ている。
【0004】12はロッド10に嵌合するようロワーケ
ーシング2に設けられたテフロンのシールリングで、そ
の内周数箇所にオイル通路12aが形成されている。1
3はシールリング12の周りに設けたOリングで、その
弾力によってシールリング12をピストンロッド10の
外周に押圧するとともに温度変化によるシールリング1
2の寸法変化を吸収する。
ーシング2に設けられたテフロンのシールリングで、そ
の内周数箇所にオイル通路12aが形成されている。1
3はシールリング12の周りに設けたOリングで、その
弾力によってシールリング12をピストンロッド10の
外周に押圧するとともに温度変化によるシールリング1
2の寸法変化を吸収する。
【0005】14と15はそれぞれピストン6の上下に
形成されたポンプ上室とポンプ下室、16はロワーケー
シング2に固定したパイプで、図示されてないブレーキ
ブースタに連通される。17、18は吸入弁で、夫々パ
イプ16とポンプ上室14との間と、パイプ16とポン
プ下室15との間に配設されている。ポンプ上室14と
ポンプ下室15は、夫々吐出弁19、20を経てヘッド
カバー4内の空間に連通している。
形成されたポンプ上室とポンプ下室、16はロワーケー
シング2に固定したパイプで、図示されてないブレーキ
ブースタに連通される。17、18は吸入弁で、夫々パ
イプ16とポンプ上室14との間と、パイプ16とポン
プ下室15との間に配設されている。ポンプ上室14と
ポンプ下室15は、夫々吐出弁19、20を経てヘッド
カバー4内の空間に連通している。
【0006】21はピストンロッド10の下端に固定さ
れたピン、22はピン21に回動可能に嵌合された小径
ローラ、23は小径ローラ22の外周に嵌合する大径ロ
ーラで、大径ローラ23はエンジンのカムシャフトに形
成されたカム25に当接している。26はピストンロッ
ド10の下端近くに形成されたフランジ、27はフラン
ジ26とロワーケーシング2との間に配設された圧縮ス
プリングで、ピストンロッド10を下方に付勢して大径
ローラ23をカム25に押圧当接している。
れたピン、22はピン21に回動可能に嵌合された小径
ローラ、23は小径ローラ22の外周に嵌合する大径ロ
ーラで、大径ローラ23はエンジンのカムシャフトに形
成されたカム25に当接している。26はピストンロッ
ド10の下端近くに形成されたフランジ、27はフラン
ジ26とロワーケーシング2との間に配設された圧縮ス
プリングで、ピストンロッド10を下方に付勢して大径
ローラ23をカム25に押圧当接している。
【0007】24は軸受11の下方に位置する軸受開口
部、28はフランジ26に設けた連通孔である。29は
オイル供給手段で、軸受開口部24とポンプ駆動部であ
る大径ローラ23の外周面へ潤滑オイルを供給するオイ
ルノズル29aと29bを有する。
部、28はフランジ26に設けた連通孔である。29は
オイル供給手段で、軸受開口部24とポンプ駆動部であ
る大径ローラ23の外周面へ潤滑オイルを供給するオイ
ルノズル29aと29bを有する。
【0008】エンジンに連動してカム25が回転する
と、カム25が大径ローラ23を駆動して、ポンプロッ
ド10とピストン6を上下動させる。ピストン6が上昇
すると、ポンプ上室14内の空気が吐出弁19を経てヘ
ッドカバー4内の空間に吐出され、ポンプ下室15には
図示されてないブレーキブースタからパイプ16、吸入
弁18を経て空気が吸入される。同時にオイルノズル2
9aから連通孔28を通って直接軸受開口部24に供給
された潤滑オイルが、ポンプ下室15の負圧によって、
軸受11とピストンロッド10との隙間及びオイル通路
12aを経てポンプ下室15内に吸入され、ポンプ下室
15内に拡散する。
と、カム25が大径ローラ23を駆動して、ポンプロッ
ド10とピストン6を上下動させる。ピストン6が上昇
すると、ポンプ上室14内の空気が吐出弁19を経てヘ
ッドカバー4内の空間に吐出され、ポンプ下室15には
図示されてないブレーキブースタからパイプ16、吸入
弁18を経て空気が吸入される。同時にオイルノズル2
9aから連通孔28を通って直接軸受開口部24に供給
された潤滑オイルが、ポンプ下室15の負圧によって、
軸受11とピストンロッド10との隙間及びオイル通路
12aを経てポンプ下室15内に吸入され、ポンプ下室
15内に拡散する。
【0009】ピストン6の下降時には、ポンプ下室15
内の空気は吐出弁20を経てヘッドカバー4内の空間へ
吐出され、ポンプ上室14には、ブレーキブースタから
パイプ16と吸入弁17を経て空気が吸入される。又、
ポンプ下室15側のシリンダ5とピストンリング9付近
に付着した潤滑オイルは、ポンプ上室14の負圧により
ポンプ下室15からポンプ上室14側へ流入し、ポンプ
上室14内に拡散する。
内の空気は吐出弁20を経てヘッドカバー4内の空間へ
吐出され、ポンプ上室14には、ブレーキブースタから
パイプ16と吸入弁17を経て空気が吸入される。又、
ポンプ下室15側のシリンダ5とピストンリング9付近
に付着した潤滑オイルは、ポンプ上室14の負圧により
ポンプ下室15からポンプ上室14側へ流入し、ポンプ
上室14内に拡散する。
【0010】オイル供給手段29から軸受開口部24へ
供給された潤滑オイルは、ピストンロッド10と軸受1
1との隙間を通り、更にシールリング12のオイル通路
12aを経てポンプ下室15に吸入され、シリンダ5と
ピストンリング9の間を潤滑する。同時に、ピストンロ
ッド10と軸受11の間及びピストンロッド10とシー
ルリング12の間を潤滑する。
供給された潤滑オイルは、ピストンロッド10と軸受1
1との隙間を通り、更にシールリング12のオイル通路
12aを経てポンプ下室15に吸入され、シリンダ5と
ピストンリング9の間を潤滑する。同時に、ピストンロ
ッド10と軸受11の間及びピストンロッド10とシー
ルリング12の間を潤滑する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
図4で矢印Aで示すように軸受開口部24に供給された
潤滑オイル中の異物が、潤滑油とともにピストンロッド
10と軸受11との隙間30に入り込んで、摺動部に介
在し、ピストンロッド10や軸受11の摩耗を増大さ
せ、ポンプの耐久性を悪くするという問題点があった。
図4で矢印Aで示すように軸受開口部24に供給された
潤滑オイル中の異物が、潤滑油とともにピストンロッド
10と軸受11との隙間30に入り込んで、摺動部に介
在し、ピストンロッド10や軸受11の摩耗を増大さ
せ、ポンプの耐久性を悪くするという問題点があった。
【0012】そこで本発明はかかる問題点を解消できる
ピストン式流体ポンプを提供することを目的とする。
ピストン式流体ポンプを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は軸受開口部(24)に供給された潤滑オイ
ルを、ピストンロッド(10)と軸受(11)との隙間
(30)を通してポンプ下室に吸入するピストン式流体
ポンプにおいて、軸受開口部(24)にフィルタ(3
1)を設けたことを特徴とする。
に、本発明は軸受開口部(24)に供給された潤滑オイ
ルを、ピストンロッド(10)と軸受(11)との隙間
(30)を通してポンプ下室に吸入するピストン式流体
ポンプにおいて、軸受開口部(24)にフィルタ(3
1)を設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】潤滑オイルはフィルタ(31)を通過して隙間
(30)からポンプ下室に吸入される。このとき、潤滑
オイル中の異物はフィルタ(31)で除かれ、隙間(3
0)には侵入しない。
(30)からポンプ下室に吸入される。このとき、潤滑
オイル中の異物はフィルタ(31)で除かれ、隙間(3
0)には侵入しない。
【0015】
【実施例】図1は本発明の第1実施例で、2はロワーカ
バー、10はピストンロッド、11はロワーカバー2に
固定した軸受、30はピストンロッド10と軸受11と
の間の隙間で誇張して大きく図示してある。31はフィ
ルタで、隙間30の下端の軸受開口部24に設けてあ
り、異物の侵入を防止する。フィルタ31は環状で、ロ
ワーカバー2と軸受11の下端に装着固定され、フィル
タ31の中央を貫通してピストンロッド10が上下動す
る。矢印Aのように供給された潤滑オイルは、フィルタ
31で異物の進入が阻止され、潤滑オイルだけがフィル
タを通過し、隙間30を通して、ポンプの負圧で上方の
ポンプ下室へ吸入される。
バー、10はピストンロッド、11はロワーカバー2に
固定した軸受、30はピストンロッド10と軸受11と
の間の隙間で誇張して大きく図示してある。31はフィ
ルタで、隙間30の下端の軸受開口部24に設けてあ
り、異物の侵入を防止する。フィルタ31は環状で、ロ
ワーカバー2と軸受11の下端に装着固定され、フィル
タ31の中央を貫通してピストンロッド10が上下動す
る。矢印Aのように供給された潤滑オイルは、フィルタ
31で異物の進入が阻止され、潤滑オイルだけがフィル
タを通過し、隙間30を通して、ポンプの負圧で上方の
ポンプ下室へ吸入される。
【0016】こうして、ピストンロッド10と軸受11
との摺動部分は、異物を含まない潤滑オイルで潤滑され
る。図2は本発明の第2実施例で、フィルタ31とピス
トンロッド10との摺動面に隙間ができないように、ゴ
ム等の弾性材料からなる環状のシール部材32を設けた
点が前記第1実施例と異なる。なお、図2では、フィル
タ31の内径とピストンロッド10との外径の間に隙間
30と同様の隙間が画かれているが、この隙間も誇張し
て画いたもので、実際にはもっと小さなものである。
との摺動部分は、異物を含まない潤滑オイルで潤滑され
る。図2は本発明の第2実施例で、フィルタ31とピス
トンロッド10との摺動面に隙間ができないように、ゴ
ム等の弾性材料からなる環状のシール部材32を設けた
点が前記第1実施例と異なる。なお、図2では、フィル
タ31の内径とピストンロッド10との外径の間に隙間
30と同様の隙間が画かれているが、この隙間も誇張し
て画いたもので、実際にはもっと小さなものである。
【0017】
【発明の効果】本発明のピストン式流体ポンプは上述の
ように構成されているので、ピストンロッドと軸受の隙
間の入口がフィルタでふさがれ、異物が摺動部に進入す
るのが阻止されるから、ピストンロッドと軸受との摺動
部が異物の介在で摩耗することが防止でき、ポンプの耐
久性が延びる。
ように構成されているので、ピストンロッドと軸受の隙
間の入口がフィルタでふさがれ、異物が摺動部に進入す
るのが阻止されるから、ピストンロッドと軸受との摺動
部が異物の介在で摩耗することが防止でき、ポンプの耐
久性が延びる。
【図1】 本発明の第1実施例の要部縦断面拡大図。
【図2】 本発明の第2実施例の要部縦断面拡大図。
【図3】 従来技術の縦断面図。
【図4】 図3の一部拡大図。
10…ピストンロッド、11…軸受、24…軸受開口
部、30…隙間、31…フィルタ。
部、30…隙間、31…フィルタ。
Claims (1)
- 【請求項1】 軸受開口部に供給された潤滑オイルを、
ピストンロッドと軸受との隙間を通してポンプ下室に吸
入するピストン式流体ポンプにおいて、軸受開口部にフ
ィルタを設けたことを特徴とするピストン式流体ポン
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5116685A JPH06323250A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | ピストン式流体ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5116685A JPH06323250A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | ピストン式流体ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06323250A true JPH06323250A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14693339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5116685A Pending JPH06323250A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | ピストン式流体ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06323250A (ja) |
-
1993
- 1993-05-19 JP JP5116685A patent/JPH06323250A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |