JP3053309B2 - ハイブリッド電気自動車装置 - Google Patents

ハイブリッド電気自動車装置

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JP3053309B2
JP3053309B2 JP4671893A JP4671893A JP3053309B2 JP 3053309 B2 JP3053309 B2 JP 3053309B2 JP 4671893 A JP4671893 A JP 4671893A JP 4671893 A JP4671893 A JP 4671893A JP 3053309 B2 JP3053309 B2 JP 3053309B2
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engine
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和敏 金行
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Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータ駆動用のメイ
ンバッテリをエンジン駆動の発電機により充電するハイ
ブリッド電気自動車装置に関し、特に電源装置を簡略化
して小形軽量化及びコストダウンを実現したハイブリッ
ド電気自動車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジン自動車が排出する有害ガ
スによる大気汚染を緩和するために、電気自動車が開発
されており、更に、モータ駆動用のメインバッテリを充
電するために、エンジンによって駆動される発電機を用
いたハイブリッド電気自動車が提案されている。
【0003】ハイブリッド電気自動車は、エンジンで駆
動される発電機と、発電機により充電されるメインバッ
テリを含む電源装置とを有し、メインバッテリからの電
気エネルギでモータを駆動して自動車の推進力を得るも
のである。
【0004】この種のハイブリッド電気自動車に使用さ
れるエンジンは、メインバッテリを充電する発電機を駆
動することのみを目的としているため、以下のような理
由から、排気ガスの低減即ち大気汚染の緩和を実現する
のに有利である。 (1)比較的小容量で済むこと。 (2)自動車の走行モードによらず、一定速度の運転が
できること。 (3)市街地及び郊外地などの自動車の使用環境に応じ
てメインバッテリとの使い分けができること。
【0005】又、一般にエンジンには排気ガス処理用の
触媒が設けられているが、始動直後の暖気中において
は、触媒が活性温度(400℃前後)に達していないた
め、排気ガスを十分に浄化することができない。従っ
て、エンジンの始動直後から触媒を活性化させておくた
めに、エンジン始動前に予め触媒を昇温させる加熱用の
ヒータが設けられているが、通常、触媒の担体金属(抵
抗値が70mΩ〜100mΩ)がヒータを構成してい
る。
【0006】この種のヒータは、消費電力が3kW〜5
kWで通電時間が20秒間〜40秒間の電力量を必要と
するため、出力電圧が12Vで容量が40Ah程度の通
常車載バッテリで賄うことはできない。従って、触媒ヒ
ータに専用のバッテリを設ける必要があるが、このよう
な専用バッテリは、触媒ヒータの抵抗値を自由に選択す
ることができないことから、出力電圧が24V程度で3
kW〜5kWのヒータ仕様に設定しなければならない。
【0007】図3は従来のハイブリッド電気自動車装置
を示す構成図であり、図において、1は車両を走行させ
るためのモータ、2はモータ1を交流駆動制御するため
に出力電圧及び周波数を変換するインバータ、3はイン
バータ2を介してモータ1を駆動するためのメインバッ
テリ、4はメインバッテリ3を充電するための発電機で
ある。メインバッテリ3は、発電機4に対して電気的に
並列接続されており、直流電力をインバータ2に供給す
ることにより、モータ1に電気エネルギを供給する。
【0008】メインバッテリ3は、200V〜300V
の両端電圧を出力するために、通常の出力電圧12Vの
バッテリを10個以上直列接続されて構成されている。
又、電源装置としては、メインバッテリ3以外にも、ヒ
ータ駆動用のバッテリ(後述する)や他の電気負荷(ラ
ンプ及びワイパ等)を駆動するためのバッテリ(図示せ
ず)が設置されており、発電機4により、例えばコンバ
ータ等(図示せず)を介して充電されている。
【0009】5は発電機4を駆動するためのエンジンで
あり、周知のように、吸気管及び排気管等(図示せず)
を有する。6はエンジン5の排気管に設けられた触媒で
あり、エンジン5からの排気ガスに含まれるHC、CO
及びNOx等を酸化還元処理するための三元触媒からな
る。6aはモータ1よりも軽負荷のヒータであり、この
場合、触媒6の担体そのものが抵抗体となってヒータ6
aを構成している。7は触媒6に近接配置されて触媒温
度Tを検出する温度センサである。
【0010】8は電子制御装置(ECU)からなる制御
器であり、車両の走行開始信号Dに応答して制御信号C
1及びC2を生成し、エンジン5の駆動タイミング及び
ヒータ6aに対する給電タイミングを制御するようにな
っている。9は制御信号C2により駆動される開閉スイ
ッチであり、ヒータ6aに選択的に給電するための切換
手段を構成している。
【0011】10はヒータ6aに電力を供給するヒータ
用バッテリであり、開閉スイッチ9を介してヒータ6a
に接続されており、発電機4により充電されて24V又
は36V程度の電圧を出力する。
【0012】制御器8は、走行開始信号Dに応答して、
開閉スイッチ9を所要時間(触媒温度Tが所定温度に達
する時間)だけ閉成してヒータ6aに給電し、所要時間
の経過後にエンジン5を駆動すると共に開閉スイッチ9
を開放する。
【0013】次に、図3に示した従来のハイブリッド電
気自動車装置の動作について説明する。まず、始動時に
キースイッチをオンにすると、走行開始信号Dが生成さ
れると共に、インバータ2が起動され、メインバッテリ
3からの供給電力によりモータ1が回転し、車両は走行
を開始する。
【0014】同時に、制御器8は、走行開始信号Dに応
答して触媒温度Tを参照し、もし所定温度以下であって
暖機が必要であることを示していれば、制御信号C2を
生成して開閉スイッチ9を閉成する。これにより、ヒー
タ6aは、ヒータ用バッテリ10からの電力が供給され
て触媒6を加熱する。そして、触媒温度Tが所定温度に
達すると、制御信号C1を生成してエンジン5を始動す
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のハイブリッド電
気自動車装置は以上のように、モータ1を駆動するため
の出力電圧200V〜300Vのメインバッテリ3と、
照明等を駆動するための出力電圧12Vの補助用バッテ
リとの他に、更に、触媒6a等を加熱するためのヒータ
用バッテリ10を別電源として用いているので、ヒータ
用バッテリ10が必要でメインテナンスが煩雑なうえ、
小形軽量化及びコストダウンを実現することができない
という問題点があった。
【0016】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、メインテナンスを簡略化して小
形軽量化及びコストダウンを実現したハイブリッド電気
自動車装置を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るハイブリッド電気自動車装置は、車両を走行させるた
めのモータと、モータを駆動するための電気エネルギを
供給するメインバッテリと、メインバッテリを充電する
ための発電機と、発電機を駆動するためのエンジンと、
モータよりも軽負荷のヒータと、エンジンの駆動タイミ
ング及びヒータに対する給電タイミングを制御する制御
器と、メインバッテリをヒータに選択的に接続するため
の切換手段を設け、切換手段は、メインバッテリとモー
タとの間にヒータを選択的に挿入して、ヒータを介して
モータに給電し得るように構成され、ヒータは、エンジ
ンからの排気ガスを処理するための触媒を加熱するヒー
タであり、制御器は、エンジンの駆動タイミングに応答
して切換手段を制御し、メインバッテリの電気エネルギ
の一部を所要時間だけヒータに供給して触媒温度が所定
温度に達した時点でヒータへの給電を遮断するために、
エンジンの駆動タイミングに応答する切換手段により所
要時間だけヒータを介してモータに給電し、所要時間の
経過後に切換手段によりヒータを介さずにモータに給電
するものである。
【0018】
【0019】又、この発明の請求項2に係るハイブリッ
ド電気自動車装置は、車両を走行させるためのモータ
と、モータを駆動するための電気エネルギを供給するメ
インバッテリと、メインバッテリを充電するための発電
機と、発電機を駆動するためのエンジンと、モータより
も軽負荷のヒータと、エンジンの駆動タイミング及びヒ
ータに対する給電タイミングを制御する制御器と、メイ
ンバッテリをヒータに選択的に接続するための切換手段
を設け、メインバッテリは、メインバッテリの両端電圧
よりも低い中間電圧を出力するための中間タップを有
し、切換手段は、中間タップとヒータとの間に挿入さ
れ、ヒータは、エンジンからの排気ガスを処理するため
の触媒を加熱するヒータであり、制御器は、エンジンの
駆動タイミングに応答して切換手段を制御し、メインバ
ッテリの電気エネルギの一部を所要時間だけヒータに供
給して触媒温度が所定温度に達した時点でヒータへの給
電を遮断するために、エンジンの駆動タイミングに応答
して切換手段をヒータ側に所要時間だけ接続し、所要時
間の経過後に切換手段をヒータから切り離すものであ
る。
【0020】又、この発明の請求項3に係るハイブリッ
ド電気自動車装置は、請求項2において、発電機の出力
端子に接続された電圧低減用のコンバータを設け、切換
手段は、中間タップをヒータとコンバータとに切換接続
するように構成され、制御器は、エンジンの駆動タイミ
ングに応答して中間タップをヒータに第1の所要時間だ
け接続し、第1の所要時間の経過後に中間タップをコン
バータに第2の所要時間だけ接続し、第2の所要時間の
経過後に中間タップをヒータ及びコンバータから切り離
すものである。
【0021】
【0022】
【作用】この発明の請求項1においては、メインバッテ
リの電気エネルギの一部を所要量だけヒータに供給する
ために、ヒータの加熱時にヒータをモータに対して直列
接続してメインバッテリから給電し、所要時間の加熱終
了後にヒータをメインバッテリから切り離す。これによ
り、ヒータ用バッテリを不要にする。
【0023】
【0024】又、この発明の請求項2においては、メイ
ンバッテリの電気エネルギの一部を所要量だけヒータに
供給するために、ヒータの加熱時にメインバッテリの中
間タップを介してヒータとメインバッテリの一部とを接
続し、所要時間の加熱終了後にヒータをメインバッテリ
の一部から切り離す。これにより、ヒータ用バッテリを
不要にする。
【0025】又、この発明の請求項3においては、ヒー
タの加熱時にメインバッテリの中間タップを介してヒー
タとメインバッテリの一部とを接続し、第1の所要時間
の加熱終了後にヒータをメインバッテリの一部から切り
離すと共に、放電されたメインバッテリの一部のみをコ
ンバータを介して第2の所要時間だけ充電する。
【0026】
【0027】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図について説明する。図1
はこの発明の実施例1を示す構成図であり、1〜7及び
6aは前述と同様のものである。又、8Aは制御器8
対応している。
【0028】11はメインバッテリ3の出力側に挿入さ
れた開閉スイッチであり、メインバッテリ3の出力端子
とモータ1を駆動するインバータ2の入力端子との間に
挿入されており、通常は閉成されている。この場合、ヒ
ータ6aは開閉スイッチ11の両端間に接続されてお
り、開閉スイッチ11は、メインバッテリ3をヒータ6
aに選択的に接続するための切換手段を構成している。
【0029】12は開閉スイッチ11を開閉駆動するた
めの電磁リレーであり、制御器8Aからの制御信号C3
により励磁及び消磁される。制御器8Aは、走行開始信
号Dに応答して制御信号C3を生成し、開閉スイッチ1
1を所要時間だけ開放し、所要時間の経過後に開閉スイ
ッチ11を閉成するようになっている。
【0030】次に、図1に示したこの発明の実施例1の
動作について説明する。始動時にメインバッテリ3の給
電により走行が開始されると、走行開始信号Dに応答し
て、制御器8Aは、触媒温度Tを参照しながら制御信号
C3を生成し、電磁リレー12を励磁して開閉スイッチ
11を開放する。
【0031】これにより、インバータ2を介してモータ
1に供給される電流がヒータ6aを通して流れ、メイン
バッテリ3の電気エネルギの一部が所要時間だけヒータ
6aに供給される。このとき、ヒータ6aに供給される
電力Pは、電流Iとヒータ6aの抵抗値Rとを用いて、
以下のように表わされる。
【0032】P=I2×R
【0033】尚、前述したように、ヒータ6aは、元
々、24Vの印加電圧に対して3kW〜5kWの仕様で
ある。従って、メインバッテリ3からヒータ6aに上記
電力Pを印加しながら、インバータ2及びモータ1に電
力を供給した場合、モータ1に供給される電力が通常1
0kW〜60kW程度であることから、ヒータ6aに印
加される電力Pは、メインバッテリ3から供給される電
力の1/10程度である。
【0034】即ち、ヒータ6aにおける電圧降下は、メ
インバッテリ3の出力電圧200V〜300Vに対して
1/10程度となり、モータ1の駆動に対してほとんど
支障がない。従って、暖機中でのヒータ6aへの給電中
においても、車両は何ら支障なく走行することができ
る。
【0035】以下、30秒程度の所要時間経過後に触媒
温度Tが所要温度(400℃)に達すると、制御器8A
は、制御信号C1を生成してエンジン5を起動し、同時
に、制御信号C3により電磁リレー12を消磁して開閉
スイッチ11を閉成し、ヒータ6aへの給電を遮断す
る。
【0036】このように、始動時にメインバッテリ3か
らの電力のみで、モータ1の駆動と平行してヒータ6a
を加熱し、触媒6が十分活性化された後でエンジン5を
始動する。この結果、メインバッテリ3が充電されてモ
ータ1への給電の継続が可能となり、又、エンジン5の
排気ガスは、活性化された触媒6によって十分浄化され
た後、大気中に放出される。更に、ヒータ用電源を省略
することにより、メインテナンスが簡略化して容易とな
り誤接続等の危険もなくなる。
【0037】尚、上記始動時の運転モードにおいて、発
電機4が駆動されない状態では長時間の車両走行を継続
することはできない。しかし、メインバッテリ3の放電
エネルギと触媒6が活性温度に達するまでの所要時間
(エンジン5及び発電機4の始動までの待ち時間)とが
反比例関係にあるので、急発進の場合には電流Iが大き
くなって所要時間が短くなり、逆に遅い発進の場合には
電流Iが小さくなって所要時間が長くなる。
【0038】即ち、モータ1に流れる電流Iに応じてヒ
ータ6aの加熱率が変化するので、始動時の運転状態に
よらず一定の電気エネルギが供給された時点で触媒温度
Tは所定温度に達する。従って、メインバッテリ3の過
放電は自動的に且つ良好に防止されるので、車両の走行
に支障は生じない。
【0039】又、始動時において、触媒温度Tが十分高
く、暖機が必要でないと判定された場合には、制御器8
Aは、制御信号C3を生成せず、走行開始信号Dの入力
と同時に制御信号C1を生成してエンジン5を起動して
もよい。
【0040】更に、制御器8Aは、始動時にメインバッ
テリ3の充電状態等を監視し、触媒温度Tが低い場合で
あっても、例えば、排気ガス規制を必要としない地域
(郊外)を走行中であったり、又は、メインバッテリ3
が十分充電されていれば、制御信号C1又はC3を生成
しなくてもよい。
【0041】実施例2.尚、上記実施例1では、切換手
段を開閉スイッチ11で構成し、メインバッテリ3の出
力端子側に挿入したが、メインバッテリ3に中間タップ
を設け、中間タップとヒータ6aとの間に切換手段を挿
入してもよい。
【0042】図2はこの発明の実施例2(請求項3に対
応)を示す構成図であり、1〜7及び6aは前述と同様
のものである。又、8Bは制御器8Aに対応している。
3aはメインバッテリ3に設けられた中間タップであ
り、メインバッテリ3の両端電圧(200V〜300
V)よりも1/10程度に低い中間電圧(20V〜30
V)を出力する。
【0043】17は発電機4の出力端子に接続された電
圧低減用のコンバータであり、発電機4の出力電圧を、
中間タップ3aの出力電圧に対応した電圧まで低減させ
る。20は中間タップ3aとヒータ6aの一端との間に
挿入された切換手段であり、中間タップ3aに接続され
た共通端子23と、ヒータ6aの一端に接続された第1
の切換端子21と、コンバータ17の出力端子に接続さ
れた第2の切換端子22とを有する。
【0044】この場合、制御器8Bは、走行開始信号D
に応答して切換手段20に対する制御信号C4を生成
し、切換手段20をヒータ6a側に所要時間だけ接続
し、所要時間の経過後に切換手段20をヒータ6aから
切り離すようになっている。即ち、走行開始信号Dに応
答して、共通端子23を第1の切換端子21に第1の所
要時間だけ接続し、所要時間の経過後に共通端子23を
第2の切換端子22に第2の所要時間だけ接続し、第2
の所要時間の経過後に共通端子23を第1及び第2の切
換端子21及び22から切り離し、図示した状態に戻
す。
【0045】次に、図2に示したこの発明の実施例2の
動作について説明する。前述と同様に、始動時に暖機中
であった場合、メインバッテリ3からの給電による走行
開始と同時に、制御器8Bは制御信号C4を生成する。
【0046】これにより、切換手段20はヒータ6a側
に投入され、共通端子23は第1の切換端子21に接続
される。従って、中間タップ3aの出力電圧がヒータ6
aに印加されて触媒6が加熱され、第1の所要時間(2
0秒〜40秒)経過後に触媒温度Tが活性化温度に達す
る。このとき、メインバッテリ3は、中間タップ3aか
らグランド端子側までの一部のみが部分的に放電され
る。
【0047】この時点で、制御器8Bは、制御信号C1
を生成することにより、エンジン5を始動して発電機4
を駆動し、メインバッテリ3の充電を開始する。このと
き、触媒6aは十分活性化されており、前述と同様に排
気ガスは浄化される。
【0048】一方、制御器8Bは、制御信号C1の生成
と同時に、制御信号C4を切換えて共通端子23を第2
の切換端子22に接続し、コンバータ17の出力電圧を
中間タップ3aに印加する。
【0049】コンバータ17は、中間タップ3aの中間
電圧に相当する適切な電圧で、メインバッテリ3を部分
的に充電し、放電された電力量分を復帰させる。この充
電に要する第2の所要時間は、コンバータ17の出力電
力と動作時間によって任意に制御することができる。
【0050】以下、第2の所要時間の経過後に、制御器
8Bは制御信号C4を切換え、切換手段20の共通端子
23を第1及び第2の切換端子21及び22から切り離
し、図示した状態に戻す。これにより、メインバッテリ
3は発電機4の出力電圧により全体的に充電され、モー
タ1は、発電機4で充電されるメインバッテリ3により
駆動され続ける。
【0051】実施例3.尚、上記実施例1及び実施例2
では、触媒6aを加熱する場合について説明したが、シ
ートヒータ、ハンドルウォーマや車内暖房用ヒータ等を
対象としてもよい。
【0052】実施例4.又、実施例2では、メインバッ
テリ3の部分的な放電電力量をコンバータ17を介して
充電させる場合を示したが、ヒータ6aに対する部分放
電量が特に支障ない程度であれば、コンバータ17によ
る充電を省略してもよい。
【0053】実施例5.更に、上記各実施例では、制御
器8Bが触媒温度Tやメインバッテリ3の充電状態を参
照し、必要に応じて切換手段11又は20に対する制御
信号C3及びC4を切換生成するようにしたが、触媒温
度Tやメインバッテリ3の充電状態に加えて(又は、代
えて)、モータ1の出力が所定出力に達した時点、又
は、ヒータ6aの通電時間が所要時間に達した時点に応
答して、制御信号C1を生成してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、車両を走行させるためのモータと、モータを駆動す
るための電気エネルギを供給するメインバッテリと、メ
インバッテリを充電するための発電機と、発電機を駆動
するためのエンジンと、モータよりも軽負荷のヒータ
と、エンジンの駆動タイミング及びヒータに対する給電
タイミングを制御する制御器と、メインバッテリをヒー
タに選択的に接続するための切換手段を設け、切換手段
は、メインバッテリとモータとの間にヒータを選択的に
挿入して、ヒータを介してモータに給電し得るように構
成され、ヒータは、エンジンからの排気ガスを処理する
ための触媒を加熱するヒータであり、制御器は、エンジ
ンの駆動タイミングに応答して切換手段を制御し、メイ
ンバッテリの電気エネルギの一部を所要時間だけヒータ
に供給して触媒温度が所定温度に達した時点でヒータへ
の給電を遮断するために、エンジンの駆動タイミングに
応答する切換手段により所要時間だけヒータを介してモ
ータに給電し、所要時間の経過後に切換手段によりヒー
タを介さずにモータに給電することにより、ヒータ加熱
時にヒータをモータに対して直列接続し、加熱終了後に
ヒータをメインバッテリから切り離すようにしたので、
ヒータ用バッテリが不要となり、メインテナンスを簡略
化して安全性を向上させると共に、小形軽量化及びコス
トダウンを実現したハイブリッド電気自動車装置が得ら
れる効果がある。
【0055】
【0056】又、この発明の請求項2によれば、車両を
走行させるためのモータと、モータを駆動するための電
気エネルギを供給するメインバッテリと、メインバッテ
リを充電するための発電機と、発電機を駆動するための
エンジンと、モータよりも軽負荷のヒータと、エンジン
の駆動タイミング及びヒータに対する給電タイミングを
制御する制御器と、メインバッテリをヒータに選択的に
接続するための切換手段を設け、メインバッテリは、メ
インバッテリの両端電圧よりも低い中間電圧を出力する
ための中間タップを有し、切換手段は、中間タップとヒ
ータとの間に挿入され、ヒータは、エンジンからの排気
ガスを処理するための触媒を加熱するヒータであり、
御器は、エンジンの駆動タイミングに応答して切換手段
を制御し、メインバッテリの電気エネルギの一部を所要
時間だけヒータに供給して触媒温度が所定温度に達した
時点でヒータへの給電を遮断するために、走行開始信号
に応答して切換手段をヒータ側に所要時間だけ接続し、
所要時間の経過後に切換手段をヒータから切り離すこと
により、ヒータ加熱時に中間タップを介してヒータとメ
インバッテリの一部とを接続し、加熱終了後にヒータを
メインバッテリの一部から切り離すようにしたので、
ータ用バッテリが不要となり、メインテナンスを簡略化
して安全性を向上させると共に、小形軽量化及びコスト
ダウンを実現したハイブリッド電気自動車装置が得られ
る効果がある。
【0057】又、この発明の請求項3によれば、請求項
において、発電機の出力端子に接続された電圧低減用
のコンバータを設け、切換手段は、中間タップをヒータ
とコンバータとに切換接続するように構成され、制御器
は、エンジンの駆動タイミングに応答して中間タップを
ヒータに第1の所要時間だけ接続し、第1の所要時間の
経過後に中間タップをコンバータに第2の所要時間だけ
接続し、第2の所要時間の経過後に中間タップをヒータ
及びコンバータから切り離すことにより、加熱終了後に
ヒータをメインバッテリの一部から切り離すと共に、放
電されたメインバッテリの一部のみをコンバータを介し
て第2の所要時間だけ充電するようにしたので、メイン
バッテリの部分放電状態を解消しながら、メインテナン
スを簡略化して安全性を向上させると共に、小形軽量化
及びコストダウンを実現したハイブリッド電気自動車装
置が得られる効果がある。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例2を示す構成図である。
【図3】従来のハイブリッド電気自動車装置を示す構成
図である。
【符号の説明】
1 モータ 3 メインバッテリ 3a 中間タップ 4 発電機 5 エンジン 6 触媒 6a ヒータ 7 温度センサ 8A、8B 制御器 11 開閉スイッチ(切換手段) 17 コンバータ 20 切換手段 21 第1の切換端子 22 第2の切換端子 23 共通端子 C1、C3、C4 制御信号 D 走行開始信号 T 触媒温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 11/02 - 11/14 B60K 6/02 F01N 3/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を走行させるためのモータと、 前記モータを駆動するための電気エネルギを供給するメ
    インバッテリと、 前記メインバッテリを充電するための発電機と、 前記発電機を駆動するためのエンジンと、 前記モータよりも軽負荷のヒータと、 前記エンジンの駆動タイミング及び前記ヒータに対する
    給電タイミングを制御する制御器とを備えたハイブリッ
    ド電気自動車装置において、 前記メインバッテリを前記ヒータに選択的に接続するた
    めの切換手段を設け、前記切換手段は、前記メインバッテリと前記モータとの
    間に前記ヒータを選択的に挿入して、前記ヒータを介し
    て前記モータに給電し得るように構成され、 前記ヒータは、前記エンジンからの排気ガスを処理する
    ための触媒を加熱するヒータであり、 前記制御器は、前記エンジンの駆動タイミングに応答し
    て前記切換手段を制御し、前記メインバッテリの電気エ
    ネルギの一部を所要時間だけ前記ヒータに供給して前記
    触媒温度が所定温度に達した時点で前記ヒータへの給電
    を遮断するために、前記エンジンの駆動タイミングに応
    答する前記切換手段により所要時間だけ前記ヒータを介
    して前記モータに給電し、前記所要時間の経過後に前記
    切換手段により前記ヒータを介さずに前記モータに給電
    することを特徴とするハイブリッド電気自動車装置。
  2. 【請求項2】 車両を走行させるためのモータと、 前記モータを駆動するための電気エネルギを供給するメ
    インバッテリと、 前記メインバッテリを充電するための発電機と、 前記発電機を駆動するためのエンジンと、 前記モータよりも軽負荷のヒータと、 前記エンジンの駆動タイミング及び前記ヒータに対する
    給電タイミングを制御する制御器と を備えたハイブリッ
    ド電気自動車装置において、 前記メインバッテリを前記ヒータに選択的に接続するた
    めの切換手段を設け、 前記メインバッテリは、前記メインバッテリの両端電圧
    よりも低い中間電圧を出力するための中間タップを有
    し、 前記切換手段は、前記中間タップと前記ヒータとの間に
    挿入され、 前記ヒータは、前記エンジンからの排気ガスを処理する
    ための触媒を加熱するヒータであり、 前記制御器は、前記エンジンの駆動タイミングに応答し
    て前記切換手段を制御し、前記メインバッテリの電気エ
    ネルギの一部を所要時間だけ前記ヒータに供給して前記
    触媒温度が所定温度に達した時点で前記ヒータへの給電
    を遮断するために、前記エンジンの駆動タイミングに応
    答して前記切換手段を前記ヒータ側に所要時間だけ接続
    し、前記所要時間の経過後に前記切換手段を前記ヒータ
    から切り離すことを特徴とする ハイブリッド電気自動車
    装置。
  3. 【請求項3】 前記発電機の出力端子に接続された電圧
    低減用のコンバータを設け、 前記切換手段は、前記中間タップを前記ヒータと前記コ
    ンバータとに切換接続するように構成され、 前記制御器は、 前記エンジンの駆動タイミングに応答して前記中間タッ
    プを前記ヒータに第1の所要時間だけ接続し、 前記第1の所要時間の経過後に前記中間タップを前記コ
    ンバータに第2の所要時間だけ接続し、 前記第2の所要時間の経過後に前記中間タップを前記ヒ
    ータ及び前記コンバータから切り離すことを特徴とする
    請求項2 のハイブリッド電気自動車装置。
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