JP3053271B2 - 抄紙機の駆動制御装置 - Google Patents

抄紙機の駆動制御装置

Info

Publication number
JP3053271B2
JP3053271B2 JP3265667A JP26566791A JP3053271B2 JP 3053271 B2 JP3053271 B2 JP 3053271B2 JP 3265667 A JP3265667 A JP 3265667A JP 26566791 A JP26566791 A JP 26566791A JP 3053271 B2 JP3053271 B2 JP 3053271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
value
coating
load current
current value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3265667A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05111288A (ja
Inventor
茂 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3265667A priority Critical patent/JP3053271B2/ja
Publication of JPH05111288A publication Critical patent/JPH05111288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3053271B2 publication Critical patent/JP3053271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗工部をもつ抄紙機の
駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗工部をもつ抄紙機においては、塗工開
始時に、塗工剤が紙に含まれることにより紙伸びが発生
する。この場合、後段セクションは、塗工後の運転速度
に速く移動する様に速度設定がされている。しかしなが
ら、塗工の動作の瞬間には、塗工部と後段セクション間
に紙伸びによる紙弛みが過渡的に発生する。この弛みを
取るために従来技術においては、銘柄によってある一定
時間速度を上乗せし運動していたが、この上乗せ速度を
時間で設定していたために、時間が短い場合には、十分
紙の弛みを取ることが出来ず、また時間が長い場合に
は、紙が張りすぎたり断紙したりする不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、従来技術
においては、塗工部と後段セクシヨン間において、紙の
弛み、紙の張りすぎ及び断紙したりする課題があった。
【0004】本発明の目的は、上記、従来技術の問題点
を解決するため、塗工開始時に発生する塗工部と後段セ
クション間の紙弛みを適正に取る抄紙機の駆動制御装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗工部をもつ
抄紙機の塗工部後段セクションを駆動する駆動電動機
と、この駆動電動機の回転速度を検出する回転速度検出
器と、駆動電動機を速度制御する駆動装置に流れる実負
荷電流値を検出する電流検出器と、塗工開始信号により
速度設定値を与える速度設定器と、塗工開始直後におけ
る塗工部と塗工部後段との間に発生する弛みを取るため
に設定値を上乗せする上乗せ速度設定器と、予め設定し
た銘柄、紙巾、メカニカルロス及び許容張力値から許容
負荷電流値に変換する張力電流メモリ回路と、この張力
電流メモリ回路からの許容負荷電流値と実負荷電流値と
を比較し塗工開始信号が入力されていて、かつ出力が論
理不成立とならない場合に論理成立信号を出力する比較
器と、塗工開始信号と比較器の出力が共に成立している
とき上乗せ速度設定器の設定値を速度設定値に加算して
速度基準信号とする論理積器と、速度基準信号に回転速
度及び実負荷電流値による制限を加えて駆動装置のサイ
リスタ位相を制御する位相制御器とを具備してなる抄紙
機の駆動制御装置である。
【0006】
【作用】本発明による抄紙機の駆動制御装置において
は、塗工部をもつ抄紙機の塗工部後段セクションを駆動
する駆動電動機の回転速度を検出し、駆動電動機を速度
制御する駆動装置に流れる実負荷電流値を検出し、塗工
開始信号により速度設定値を与え、塗工開始直後におけ
る塗工部と塗工部後段との間に発生する弛みを取るため
に設定値を上乗せし、予め設定した銘柄、紙巾、メカニ
カルロス及び許容張力値から許容負荷電流値に変換する
張力電流メモリ回路からの許容負荷電流値と実負荷電流
値とを比較し、塗工開始信号が入力されていて、かつ出
力が論理不成立とならない場合に論理成立信号を出力
し、塗工開始信号と比較器の出力が共に成立していると
き上乗せ速度の設定器の設定値を速度設定値に加算して
速度基準信号とし、速度基準信号に回転速度及び実負荷
電流値による制限を加えて駆動装置のサイリスタ位相を
制御する。
【0007】
【実施例】次に本発明の一実施例を説明する。図1は、
塗工部をもつ抄紙機の塗工部後段セクションを駆動する
駆動電動機3と、駆動電動機3の回転速度を検出する回
転速度検出器4と、駆動電動機3を速度制御する駆動装
置5に流れる実負荷電流値を検出する電流検出器6と、
塗工開始信号20により速度設定値を与える速度設定器
10と、塗工開始直後における塗工部と塗工部後段との
問に発生する弛みを取るために設定値を上乗せする上乗
せ速度設定器11と、予め設定した銘柄、紙巾、メカニ
カルロス及び許容張力値から許容負荷電流値に変換する
張力電流メモリ回路12と、張力電流メモリ回路12か
ら許容負荷電流値と実負荷電流値とを比較し塗工開始信
号20が入力されていて、かつ出力が論理不成立となら
ない場合に論理成立信号を出力する比較器13と、塗工
開始信号20と比較器13の出力が共に成立していると
き上乗せ速度設定器11の設定値を速度設定値に加算し
て速度基準信号とする論理積器14と、速度基準倶号に
回転速度及ぴ実負荷電流値にょる制限を加えて駆動装置
5のサイリスタ位相を制御する位相制御器7とを具備し
てなる抄紙機の駆動制御装置を示している。
【0008】即ち、塗工部をもつ抄紙機の塗工部後段の
駆動装置において、塗工部後段セクションを駆動する駆
動電動機3と、駆動電動機3の速度を検出する回転速度
検出器4と、駆動電動機3を速度基準に従っい回転速度
検出器4の速度検出信号を帰還し、速度制御駆動する駆
動装置5と、駆動装置5の実電流を検出する電流検出器
6と、塗工開始信号20により適正な速度設定を駆動装
置番こ与える速度設定器10と、塗工開姑直後に塗工部
と塗工部後段との間に発生する弛みを取るために上乗せ
速度を設定する上乗せ速度設定器11と、銘柄、紙巾、
メカニカルロス、加速率を設定し、予め与えられた許容
張力値とから、許容電流に変換する張力電流メモリ回路
12と、実電流検出回路の1実電流と張力電流メモリ回
路12の出力を比較し、塗工開始信号20が入力されて
いてかつ、自分の出力が、論理不成立とならない場合
に、論理成立信号を出力する比較器13と、塗工開始信
号20と比較器13の出力が共に成立しているとき上乗
せ速度設定器11の設定値を速度基準信号値に加算させ
る論理積器14とからなる抄紙機の駆動制御装置であ
る。
【0009】そして、塗工開始信号20により、後段セ
クションの速度設定値は、銘柄ごとに自動的に速度上昇
されるが、この加速は、瞬時には行なえないため紙伸び
により塗工部と後段セクション間にタルミが発生する。
後段セクションの駆動電動機の電流Iは、 I=IL+IACC+IT …(1) ここで、ILはメカニカルロス駆動に必要な電流値、I
ACCは加速に必要な電流値、ITは張力分電流値で表わさ
れるが、弛みが発生した場合には、張力分電流値IT
0となる。電流値IL及び電流値IACCは、負荷及び負荷
のGD2より一義的に求められる。また、張力分電流値
Tは、張力値に比例する。いま、ある銘柄の適正張力
値をT0とすると、その張力分に相当する電流値IT0は IT=A・T0・W …(2) そしてAは比例定数、Wは紙巾で表わされ、銘柄ごとに
決定される。従ってI0=IL+IACC+IT0が銘柄ごと
に決定される。
【0010】駆動装置の電流IDを検出して、この電流
0と比較し、 ID=I0 …(3) となった場合には、セクション間の張りが適正になった
ことになるので、弛みが取れたことになる。そこで、弛
みを取るために上乗せされた上乗せ速度を切り、設定速
度にて運転される様になる。
【0011】そして、上記手段の項にて説明した様に、
電流ID電流I0を比較し、塗工開始信号が入力された後
の弛み取りのための上乗せ速度の上乗せを中止すること
により、必要張力以上で紙を引張ること無く、適正にタ
ルミを取る様作用する。
【0012】即ち、塗工ロール1を通過した紙は、後段
セクションロール2を通過し、後段セクションのロール
2は、回転検出器4を伴えた駆動電動機3により、駆動
され、駆動電動機3は速度設定器10の基準に従い、回
転検出器4の速度帰還信号により速度制御器9で速度制
御され、駆動装置5により駆動される。塗工開始信号2
0は速度設定器10を増加させると共に比較器13の動
作を開始させ、銘柄、紙巾、メカニカルロス、加速率を
入力し、各銘柄に応じた電流値を出力する張力電流メモ
リー回路12の出力電流I0は、駆動装置5の電流を検
出する電流検出器6の検出値IDと比較器13で比較さ
れ、 I0>ID …(4) の場合に論理を速度基準信号を成立させ、塗工開始信号
が成立している場合には、上乗せ速度設定器11の基準
信号に加算し、 I0=ID …(3) となった場合に加算を中止する論理積器14によって構
成される。
【0013】そして、比較器13の出力により、上乗せ
速度を与える期間を判断することにより、図2に示す様
に、塗工開始後紙伸び及び加速遅れにより発生した紙の
弛み分(Aの面積に相当)が、上乗せ速度分による増速
により取られる(Bの面積に相当)ので、弛みを解消
し、かつ、張力を張りすぎることなく制御作用する。
尚、21は上乗せ速度、22は塗工開始、23は張力I
0=ID,24は塗工速度、25は後段セクション速度で
ある。
【0014】
【発明の効果】本発明により、弛みが発生したときに、
紙の許容張力以上の張力を張らないで、断紙せずに、た
るみを取ることができ、塗工剤による紙の伸び率が変化
しても、自動的にたるみを取ることができ、断紙するこ
とがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す駆動制御装置の構成図
である。
【図2】塗工時の弛みの解消を示す速度チャート説明図
である。
【符号の説明】
3…駆動電動機 4…回転速度検出器 6…電流検出器 7…位相制御器 10…速度設定器 11…上乗せ速度設定器 12…張力電流メモリ回路 13…比較器 14…論理積器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 7/00 D21F 7/00 - 7/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗工部をもつ抄紙機の塗工部後段セクシ
    ヨンを駆動する駆動電動機と、この駆動電動機の回転速
    度を検出する回転速度検出器と、前記駆動電動機を速度
    制御する駆動装置に流れる実負荷電流値を検出する電流
    検出器と、塗工開始信号により速度設定値を与える速度
    設定器と、塗工開始直後における前記塗工部と塗工部後
    段との間に発生する弛みを取るために設定値を上乗せす
    る上乗せ速度設定器と、子め設定した銘柄、紙巾、メカ
    ニカルロス及び許容張力値から許容負荷電流値に変換す
    る張力電流メモリ回路と、この張力電流メモリ回路から
    の前記許容負荷電流値と前記実負荷電流値とを比較する
    比較器と、前記比較器の結果から前記許容負荷電流値が
    前記実負荷電流値より大きい場合に前記許容負荷電流値
    と前記負荷電流値とが一致するまで前記上乗せ速度設定
    器の設定値を前記速度設定値に加算して速度基準信号と
    する論理積器と、前記速度基準信号に前記回転速度及び
    前記実負荷電流値に基づいて前記駆動装置のサイリスタ
    位相を制御する位相制御器とを具備してなる抄紙機の駆
    動制御装置。
JP3265667A 1991-10-15 1991-10-15 抄紙機の駆動制御装置 Expired - Lifetime JP3053271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3265667A JP3053271B2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 抄紙機の駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3265667A JP3053271B2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 抄紙機の駆動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05111288A JPH05111288A (ja) 1993-04-30
JP3053271B2 true JP3053271B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=17420317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3265667A Expired - Lifetime JP3053271B2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 抄紙機の駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3053271B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05111288A (ja) 1993-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0789750B2 (ja) クレ−ン用v/fインバ−タ制御方法
JP3053271B2 (ja) 抄紙機の駆動制御装置
KR940000897Y1 (ko) 회전수 제어장치
JPH07203603A (ja) 電気車両の速度制御装置及びその制御方法
JP3345311B2 (ja) 圧延機駆動用電動機の速度制御装置
JP4371453B2 (ja) モータの電子制御装置
JPS59193709A (ja) 圧延機の速度制御装置
JP3353913B2 (ja) ミシン制御装置
JP2822620B2 (ja) インバータの電源瞬停復電時の再始動方法
JP2001025172A (ja) 誘導発電機の制御装置
JP2860968B2 (ja) モータの加速制御方法
JP2588912Y2 (ja) 静止張力制御回路
JP2752359B2 (ja) モータの速度制御方法
JPH0593389A (ja) 抄紙機用電動機の制御装置
JPH0213554A (ja) 巻取機制御装置
JPH0654587A (ja) インバ−タの瞬停再始動方法
JPS5950785A (ja) 単相コンデンサモ−タ装置
JPH08126367A (ja) インバータ装置
JPH0421377A (ja) 同期電動機のダイナミックブレーキ装置
JP2001334093A (ja) ミシンモータ制御装置
JPH052596U (ja) 直流モータ制御回路
JPS61196795A (ja) インバータ制御方法
JPH0635005B2 (ja) 条鋼圧延における噛み遅れ制御方法
JPH07125989A (ja) 油圧式バケット付クレーンにおけるバケット開閉モートル給電用ケーブル巻取り装置
JPH0642797B2 (ja) インバ−タ制御回路