JP3052946B2 - シールド工法におけるエア抜き装置およびエア抜き方法 - Google Patents
シールド工法におけるエア抜き装置およびエア抜き方法Info
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- JP3052946B2 JP3052946B2 JP10299427A JP29942798A JP3052946B2 JP 3052946 B2 JP3052946 B2 JP 3052946B2 JP 10299427 A JP10299427 A JP 10299427A JP 29942798 A JP29942798 A JP 29942798A JP 3052946 B2 JP3052946 B2 JP 3052946B2
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- pipe
- concrete
- steel segment
- air
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主にトンネルの
地山に一次覆工材として設置された鋼製セグメントの内
側に型枠を設置し、かつ前記鋼製セグメントの内側に二
次覆工材としてコンクリートを打設するシールド工法に
おけるエア抜き装置およびエア抜き方法に関する。
地山に一次覆工材として設置された鋼製セグメントの内
側に型枠を設置し、かつ前記鋼製セグメントの内側に二
次覆工材としてコンクリートを打設するシールド工法に
おけるエア抜き装置およびエア抜き方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで当出願人は、トンネルの地山に
一次覆工材として鋼製セグメントを設置し、この鋼製セ
グメントの内側に二次覆工材としてコンクリートを所定
の厚さに打設してトンネルの内周を覆工する鋼・コンク
リート合成構造のシールド工法を開発し、この種のシー
ルド工法について既にいくつも出願している。
一次覆工材として鋼製セグメントを設置し、この鋼製セ
グメントの内側に二次覆工材としてコンクリートを所定
の厚さに打設してトンネルの内周を覆工する鋼・コンク
リート合成構造のシールド工法を開発し、この種のシー
ルド工法について既にいくつも出願している。
【0003】また、この種のシールド工法で地下街など
として利用されるトンネルを矩形断面形に施工するシー
ルド工法も開発した。ここで使用される鋼製セグメント
は、例えば図9に図示するようにトンネルの周方向に沿
って設置されている複数の主桁30とこの主桁30の両
端部にそれぞれ取り付けられている継手板31と主桁3
0,30間に所定間隔に取り付けられている複数の縦リ
ブ32とこれらの部材外側に取り付けられているスキン
プレート33とから形成されている。
として利用されるトンネルを矩形断面形に施工するシー
ルド工法も開発した。ここで使用される鋼製セグメント
は、例えば図9に図示するようにトンネルの周方向に沿
って設置されている複数の主桁30とこの主桁30の両
端部にそれぞれ取り付けられている継手板31と主桁3
0,30間に所定間隔に取り付けられている複数の縦リ
ブ32とこれらの部材外側に取り付けられているスキン
プレート33とから形成されている。
【0004】また、この種の鋼製セグメントはシールド
トンネルの本体構造として設置され、その内側のコンク
リート34は主に鋼製セグメントの補強、防錆、防水、
内面の平滑化、トンネル内周の仕上げ等として打設さ
れ、本体構造としては特に考えられていない。
トンネルの本体構造として設置され、その内側のコンク
リート34は主に鋼製セグメントの補強、防錆、防水、
内面の平滑化、トンネル内周の仕上げ等として打設さ
れ、本体構造としては特に考えられていない。
【0005】ところで、複数の鋼製セグメントからなる
セグメントリングの内側に二次覆工材としてコンクリー
ト30を打設する際、セグメントリングの底部分と側部
分については自然に空気が抜けるため特に支障はない
が、天井部分にコンクリートを打設する際、鋼製セグメ
ントの主桁30,30間が複数の縦リブ32で複数に仕
切られていることから、空気が充分に抜けないでこもり
やすく、このためセグメントリングの天井部分にコンク
リートが充填されないで空洞ができてしまうことがあ
る。
セグメントリングの内側に二次覆工材としてコンクリー
ト30を打設する際、セグメントリングの底部分と側部
分については自然に空気が抜けるため特に支障はない
が、天井部分にコンクリートを打設する際、鋼製セグメ
ントの主桁30,30間が複数の縦リブ32で複数に仕
切られていることから、空気が充分に抜けないでこもり
やすく、このためセグメントリングの天井部分にコンク
リートが充填されないで空洞ができてしまうことがあ
る。
【0006】しかしこれまでは、二次覆工材としてのコ
ンクリートはトンネル内周の仕上げ等を主な目的として
打設され、本体構造としては特に考えられていなかった
ため、また円形トンネルのような場合には、形状的に天
井部分の空気が比較的簡単に抜けやすいことから、天井
部分の空気を抜くためのエア抜き装置は積極的に設置さ
れていなかった。
ンクリートはトンネル内周の仕上げ等を主な目的として
打設され、本体構造としては特に考えられていなかった
ため、また円形トンネルのような場合には、形状的に天
井部分の空気が比較的簡単に抜けやすいことから、天井
部分の空気を抜くためのエア抜き装置は積極的に設置さ
れていなかった。
【0007】しかし最近では、二次覆工材としてのコン
クリートも鋼製セグメントと同様に本体構造として積極
的に採り入れて設計されるようになってきている。この
ため、シールドトンネルの天井部分にコンクリートが確
実に充填されないで空洞ができると、本体構造としての
強度低下を招くだけでなく、止水性を損なう等の様々な
課題が生じる。
クリートも鋼製セグメントと同様に本体構造として積極
的に採り入れて設計されるようになってきている。この
ため、シールドトンネルの天井部分にコンクリートが確
実に充填されないで空洞ができると、本体構造としての
強度低下を招くだけでなく、止水性を損なう等の様々な
課題が生じる。
【0008】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、特にセグメントリングの天井部分にコ
ンクリートを、空洞を生ずることなく確実に打設でるよ
うにしたシールド工法におけるアエ抜き装置およびエア
抜き方法を提供することを目的とする。
なされたもので、特にセグメントリングの天井部分にコ
ンクリートを、空洞を生ずることなく確実に打設でるよ
うにしたシールド工法におけるアエ抜き装置およびエア
抜き方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る請求項1記載のシールド工法にお
けるエア抜き装置は、一次覆工材として設置された鋼製
セグメントの内側に挿入されている複数の分岐管と、こ
の分岐管にそれぞれ接続されかつ型枠の外側に設置され
ている主管とこの主管に接続されている引き出し管と、
分岐管、主管および引き出し管を介して鋼製セグメント
内にコンクリートを充填するコンクリート充填ポンプと
を有する。
めに、この発明に係る請求項1記載のシールド工法にお
けるエア抜き装置は、一次覆工材として設置された鋼製
セグメントの内側に挿入されている複数の分岐管と、こ
の分岐管にそれぞれ接続されかつ型枠の外側に設置され
ている主管とこの主管に接続されている引き出し管と、
分岐管、主管および引き出し管を介して鋼製セグメント
内にコンクリートを充填するコンクリート充填ポンプと
を有する。
【0010】請求項2記載のシールド工法におけるエア
抜き装置は、一次覆工材として設置された鋼製セグメン
ト内に挿入されている複数の分岐管とこの分岐管にそれ
ぞれ接続され、かつ鋼製セグメントの内側に設置された
型枠の外側に設置されている主管とこの主管に接続され
ている引き出し管とを有する。
抜き装置は、一次覆工材として設置された鋼製セグメン
ト内に挿入されている複数の分岐管とこの分岐管にそれ
ぞれ接続され、かつ鋼製セグメントの内側に設置された
型枠の外側に設置されている主管とこの主管に接続され
ている引き出し管とを有する。
【0011】請求項3記載のシールド工法におけるエア
抜き装置は、請求項1または2のシールド工法における
エア抜き装置において、引き出し管の端部に接続され、
分岐管、主管および引き出し管を介して鋼製セグメント
内のエアを強制的に抜くエア抜きポンプを有する。
抜き装置は、請求項1または2のシールド工法における
エア抜き装置において、引き出し管の端部に接続され、
分岐管、主管および引き出し管を介して鋼製セグメント
内のエアを強制的に抜くエア抜きポンプを有する。
【0012】請求項4記載のシールド工法におけるエア
抜き方法は、一次覆工材として設置された鋼製セグメン
ト内に複数の分岐管を所定間隔に挿入し、この分岐管の
それぞれに型枠の外側に設置されている主管を、この主
管に引き出し管をそれぞれ接続し、次に分岐管、主管お
よび引き出し管を介して鋼製セグメント内のエアを抜き
ながら鋼製セグメント内にコンクリートを打設し、次に
引き出し管の端部にコンクリート充填ポンプを接続し、
分岐管、主管および引き出し管を介し、前記前記コンク
リート充填ポンプによってコンクリートが充填されない
ことによりできる空洞部分にコンクリートを充填する。
抜き方法は、一次覆工材として設置された鋼製セグメン
ト内に複数の分岐管を所定間隔に挿入し、この分岐管の
それぞれに型枠の外側に設置されている主管を、この主
管に引き出し管をそれぞれ接続し、次に分岐管、主管お
よび引き出し管を介して鋼製セグメント内のエアを抜き
ながら鋼製セグメント内にコンクリートを打設し、次に
引き出し管の端部にコンクリート充填ポンプを接続し、
分岐管、主管および引き出し管を介し、前記前記コンク
リート充填ポンプによってコンクリートが充填されない
ことによりできる空洞部分にコンクリートを充填する。
【0013】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1.図1〜図3
は、鋼・コンクリート合成構造のシールドトンネルの一
例を示し、図においてトンネルAの地山に一次覆工材と
して複数の鋼製セグメント1がトンネルの軸方向と周方
向に互いに接合しながら設置され、その内側に二次覆工
材としてコンクリート2が所定の厚さに打設されてい
る。
は、鋼・コンクリート合成構造のシールドトンネルの一
例を示し、図においてトンネルAの地山に一次覆工材と
して複数の鋼製セグメント1がトンネルの軸方向と周方
向に互いに接合しながら設置され、その内側に二次覆工
材としてコンクリート2が所定の厚さに打設されてい
る。
【0014】こうして、鋼製セグメントリングとコンク
リートライニングとからなる鋼・コンクリート合成構造
のシールドトンネルが矩形断面形に構築されている。鋼
製セグメント1は、例えば図3に図示するようにトンネ
ルの周方向に平行に設置されている複数の主桁3と、こ
の主桁3,3間に所定間隔に取り付けられている複数の
縦リブ4と、これらの部材から格子枠状をなす軸組の外
側に取り付けられているスキンプレート5とから矩形板
状に形成されている。
リートライニングとからなる鋼・コンクリート合成構造
のシールドトンネルが矩形断面形に構築されている。鋼
製セグメント1は、例えば図3に図示するようにトンネ
ルの周方向に平行に設置されている複数の主桁3と、こ
の主桁3,3間に所定間隔に取り付けられている複数の
縦リブ4と、これらの部材から格子枠状をなす軸組の外
側に取り付けられているスキンプレート5とから矩形板
状に形成されている。
【0015】主桁3と縦リブ材4はいずれも帯鋼から形
成され、特に縦リブ4は薄めの帯鋼から断面略L字状に
形成され、スキンプレート5は薄鋼板から形成されてい
る。なお、主桁1は溝形鋼などの形鋼で形成されていて
もよい。また、これらの部材はいずれも、溶接または接
合ボルト等で互いに一体的に接合されている。
成され、特に縦リブ4は薄めの帯鋼から断面略L字状に
形成され、スキンプレート5は薄鋼板から形成されてい
る。なお、主桁1は溝形鋼などの形鋼で形成されていて
もよい。また、これらの部材はいずれも、溶接または接
合ボルト等で互いに一体的に接合されている。
【0016】こうして形成された鋼製セグメント1は、
トンネルの軸方向と周方向に互いに接合しながら設置さ
れている。その際、特にトンネルの周方向に隣接する主
桁3は、例えば図3に図示するように主桁3の端部間に
継手プレート6を添え付け、この継手プレート6と主桁
3の端部を高力ボルト7でそれぞれ高力ボルト締めする
ことにより互いに接合されている。
トンネルの軸方向と周方向に互いに接合しながら設置さ
れている。その際、特にトンネルの周方向に隣接する主
桁3は、例えば図3に図示するように主桁3の端部間に
継手プレート6を添え付け、この継手プレート6と主桁
3の端部を高力ボルト7でそれぞれ高力ボルト締めする
ことにより互いに接合されている。
【0017】こうして複数の鋼製セグメント1から、例
えば図2に図示するようにトンネルの軸方向と周方向に
連続する鋼製セグメントリングが形成され、そしてその
内側にコンクリート2を所定の厚さに打設してトンネル
の軸方向と周方向に連続するコンクリートライニングが
鋼製セグメントリングと一体的に形成されている。
えば図2に図示するようにトンネルの軸方向と周方向に
連続する鋼製セグメントリングが形成され、そしてその
内側にコンクリート2を所定の厚さに打設してトンネル
の軸方向と周方向に連続するコンクリートライニングが
鋼製セグメントリングと一体的に形成されている。
【0018】その際、鋼製セグメントリングの側部分b
と天井部分cに型枠8を組み立て、その内側にコンクリ
ート2が打設され、型枠8はコンクリート2が硬化した
ら撤去される。
と天井部分cに型枠8を組み立て、その内側にコンクリ
ート2が打設され、型枠8はコンクリート2が硬化した
ら撤去される。
【0019】また、コンクリート2は鋼製セグメントリ
ングの内側に底部分aから側部分b、そして天井部分c
へと順に打設されるが、特にセグメントリングの天井部
分aは平坦をなし、しかも複数の空間部dに仕切られて
いて、空気がこもりやすいことから、例えば図4に図示
するような、空気を抜くためのエア抜き装置9が設置さ
れている。
ングの内側に底部分aから側部分b、そして天井部分c
へと順に打設されるが、特にセグメントリングの天井部
分aは平坦をなし、しかも複数の空間部dに仕切られて
いて、空気がこもりやすいことから、例えば図4に図示
するような、空気を抜くためのエア抜き装置9が設置さ
れている。
【0020】エア抜き装置9は、鋼製セグメント1の各
空間部d内にそれぞれ挿入されている複数の分岐管10
と、この分岐管10にそれぞれ接続され、鋼製セグメン
トリングと型枠8間にセグメントリングに沿って設置さ
れている主管11と、この主管11の端部に接続され、
かつ型枠8を貫通して型枠8の外側に引き出されている
引き出し管12とを有して構成されている。
空間部d内にそれぞれ挿入されている複数の分岐管10
と、この分岐管10にそれぞれ接続され、鋼製セグメン
トリングと型枠8間にセグメントリングに沿って設置さ
れている主管11と、この主管11の端部に接続され、
かつ型枠8を貫通して型枠8の外側に引き出されている
引き出し管12とを有して構成されている。
【0021】また、必要に応じて引き出し管12の端部
に空間部d内の空気を分岐管10,主管11および引き
出し管12を介して強制的に抜くためのエア抜きポンプ
13が接続されている。
に空間部d内の空気を分岐管10,主管11および引き
出し管12を介して強制的に抜くためのエア抜きポンプ
13が接続されている。
【0022】分岐管10、主管11、引き出し管12は
いずれも、継手管14を介して必要な長さに継ぎ足せる
ように形成され、また分岐管10は継手管14を介して
空間部dの数に応じて必要な本数だけ主管11に簡単に
接続できるように形成されている。
いずれも、継手管14を介して必要な長さに継ぎ足せる
ように形成され、また分岐管10は継手管14を介して
空間部dの数に応じて必要な本数だけ主管11に簡単に
接続できるように形成されている。
【0023】さらに、これらの管の径とエア抜きポンプ
13の稼働能力は空間部dの容積やコンクリートの打ち
込み速度などを考慮して適宜決められている。また、分
岐管10、主管11および引き出し管12はいずれも、
鋼管または塩ビ管などから形成されている。なお、主管
11と引き出し管12は型枠8の外側に設置される場合
もある。
13の稼働能力は空間部dの容積やコンクリートの打ち
込み速度などを考慮して適宜決められている。また、分
岐管10、主管11および引き出し管12はいずれも、
鋼管または塩ビ管などから形成されている。なお、主管
11と引き出し管12は型枠8の外側に設置される場合
もある。
【0024】このような構成において、鋼製セグメント
リングの内側に底部分aから側部分b、そして天端部分
cへと順にコンクリートを打ち込むと、底部分aと側部
分bでは、特にエア抜き装置を設置しなくてもセグメン
ト内の空気は自然に抜けるため、コンクリート2を、空
洞を生ずることなく確実に打設することができる。
リングの内側に底部分aから側部分b、そして天端部分
cへと順にコンクリートを打ち込むと、底部分aと側部
分bでは、特にエア抜き装置を設置しなくてもセグメン
ト内の空気は自然に抜けるため、コンクリート2を、空
洞を生ずることなく確実に打設することができる。
【0025】天井部分cにおいても、各空間部d内の空
気はコンクリート2を充填すると同時に、コンクリート
2の充填圧で分岐管10、主管11、そして引き出し管
12を順に通って型枠8の外側に速やかに抜けるため、
空間部d内の隅々までコンクリート2を打設することが
できる。
気はコンクリート2を充填すると同時に、コンクリート
2の充填圧で分岐管10、主管11、そして引き出し管
12を順に通って型枠8の外側に速やかに抜けるため、
空間部d内の隅々までコンクリート2を打設することが
できる。
【0026】その際特に、引き出し管12の端部にエア
抜きポンプ13を接続して各空間部d内のエアを強制的
に抜くようにすれば、天井部分cのエアをより確実にし
かも速やかに抜くことができるため、天井部分cにコン
クリート2を迅速に打設することができ、施工の効率ア
ップが図れる。
抜きポンプ13を接続して各空間部d内のエアを強制的
に抜くようにすれば、天井部分cのエアをより確実にし
かも速やかに抜くことができるため、天井部分cにコン
クリート2を迅速に打設することができ、施工の効率ア
ップが図れる。
【0027】以上のことから、鋼製セグメントリングの
天井部分cにエアがこもることで空洞ができてしまうよ
うなことはなく、鋼製セグメントリングの天井部分cま
で確実にコンクリートを打設することができ、したがっ
てコンクリートライニングも鋼製セグメントリングと同
様に本体構造として設計することができる。
天井部分cにエアがこもることで空洞ができてしまうよ
うなことはなく、鋼製セグメントリングの天井部分cま
で確実にコンクリートを打設することができ、したがっ
てコンクリートライニングも鋼製セグメントリングと同
様に本体構造として設計することができる。
【0028】なお、天井部分cのコンクリート2の打設
が完了しても、例えば図5に図示するように、引き出し
管12の端部にコンクリート充填ポンプ15を接続し
て、天井部分cにモルタルやコンクリートを強制的に圧
入充填すれば、コンクリートが充填されない空洞部分を
を確実になくすることができ、施工精度がより確かなも
のとなる。発明の実施の形態2.図6は、円形断面をな
す鋼・コンクリート合成構造のシールドトンネルの一例
を示し、トンネルAの地山に一次覆工材として設置され
ている鋼製セグメント1が所定の曲率を有して円弧状に
形成され、かつ複数の鋼製セグメント1らなる鋼製セグ
メントリングが円筒形に形成されている点以外は、図1
〜図3に図示する矩形断面形のシールドトンネルと略同
様に構築されている。
が完了しても、例えば図5に図示するように、引き出し
管12の端部にコンクリート充填ポンプ15を接続し
て、天井部分cにモルタルやコンクリートを強制的に圧
入充填すれば、コンクリートが充填されない空洞部分を
を確実になくすることができ、施工精度がより確かなも
のとなる。発明の実施の形態2.図6は、円形断面をな
す鋼・コンクリート合成構造のシールドトンネルの一例
を示し、トンネルAの地山に一次覆工材として設置され
ている鋼製セグメント1が所定の曲率を有して円弧状に
形成され、かつ複数の鋼製セグメント1らなる鋼製セグ
メントリングが円筒形に形成されている点以外は、図1
〜図3に図示する矩形断面形のシールドトンネルと略同
様に構築されている。
【0029】また図7と図8は、エア抜き装置の一例を
示し、主管11がトンネルの形状に沿ってリング状に形
成され、かつ分岐管10が主管11から鋼製セグメント
リング側に放射状に突出されている以外は、作用など図
4と図5に図示するものと略同様の働きをする。発明の
実施の形態3.なお、前記の例では、トンネルAの地山
に一次覆工材として鋼製セグメントを設置し、その内側
に二次覆工材としてコンクリートを打設する際のエア抜
き装置について説明したが、トンネルAの地山に鋼製セ
グメントを設置しないで、地山に直接コンクリートを打
設してトンネルの内周を覆工するシールド工法でも、本
願発明のエア抜き装置を使用できることはいうまでもな
い。
示し、主管11がトンネルの形状に沿ってリング状に形
成され、かつ分岐管10が主管11から鋼製セグメント
リング側に放射状に突出されている以外は、作用など図
4と図5に図示するものと略同様の働きをする。発明の
実施の形態3.なお、前記の例では、トンネルAの地山
に一次覆工材として鋼製セグメントを設置し、その内側
に二次覆工材としてコンクリートを打設する際のエア抜
き装置について説明したが、トンネルAの地山に鋼製セ
グメントを設置しないで、地山に直接コンクリートを打
設してトンネルの内周を覆工するシールド工法でも、本
願発明のエア抜き装置を使用できることはいうまでもな
い。
【0030】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
特に天井部分においても、鋼製セグメント内の空気はコ
ンクリートを充填すると同時に分岐管、主管、そして引
き出し管を順に通って型枠の外側に速やかに抜けるた
め、鋼製セグメント内の隅々までコンクリートを確実に
打設することができる。
特に天井部分においても、鋼製セグメント内の空気はコ
ンクリートを充填すると同時に分岐管、主管、そして引
き出し管を順に通って型枠の外側に速やかに抜けるた
め、鋼製セグメント内の隅々までコンクリートを確実に
打設することができる。
【0031】また、引き出し管の端部にエア抜きポンプ
を接続して鋼製セグメント内のエアを強制的に抜くこと
により、天井部分のエアをより確実にしかも速やかに抜
くことができるため、天井部分にコンクリートを迅速に
打設することができ、施工の効率アップが図れる。
を接続して鋼製セグメント内のエアを強制的に抜くこと
により、天井部分のエアをより確実にしかも速やかに抜
くことができるため、天井部分にコンクリートを迅速に
打設することができ、施工の効率アップが図れる。
【0032】以上のことから、鋼製セグメントリングの
天井部分にエアがこもることで空洞ができてしまうよう
なことはなく、鋼製セグメントリングの天井部分まで確
実にコンクリートを打設することができ、したがってコ
ンクリートライニングも鋼製セグメントリングと同様に
本体構造として設計することができる。
天井部分にエアがこもることで空洞ができてしまうよう
なことはなく、鋼製セグメントリングの天井部分まで確
実にコンクリートを打設することができ、したがってコ
ンクリートライニングも鋼製セグメントリングと同様に
本体構造として設計することができる。
【図1】矩形断面形に構築された鋼・コンクリート合成
構造のシールドトンネルの縦断面図である。
構造のシールドトンネルの縦断面図である。
【図2】矩形断面形に構築された鋼・コンクリート合成
構造のシールドトンネルの一部斜視図である。
構造のシールドトンネルの一部斜視図である。
【図3】鋼製セグメントの一部斜視図である。
【図4】エア抜き装置の設置状態を示す一部断面図であ
る。
る。
【図5】エア抜き装置の設置状態を示す一部断面図であ
る。
る。
【図6】円形断面形に構築された鋼・コンクリート合成
構造のシールドトンネルの縦断面図である。
構造のシールドトンネルの縦断面図である。
【図7】エア抜き装置の設置状態を示す一部断面図であ
る。
る。
【図8】エア抜き装置の設置状態を示す一部断面図であ
る。
る。
【図9】従来の鋼製セグメントの一例を示す一部斜視図
である。
である。
A トンネル a 底部分 b 側部分 c 天井部分 d 空間部 1 鋼製セグメント 2 コンクリート 3 主桁 4 縦リブ 5 スキンプレート 6 継手プレート 7 高力ボルト 8 型枠 9 エア抜き装置 10 分岐管 11 主管 12 引き出し管 13 エア抜きポンプ 14 継手管 15 コンクリート充填ポンプ
Claims (4)
- 【請求項1】 一次覆工材として設置された鋼製セグメ
ントの内側に型枠を設置し、かつ前記鋼製セグメントの
内側に二次覆工材としてコンクリートを打設するシール
ド工法におけるエア抜き装置において、鋼製セグメント
内に挿入されている複数の分岐管と、この分岐管にそれ
ぞれ接続されかつ型枠の外側に設置されている主管と、
この主管に接続されている引き出し管と、分岐管、主管
および引き出し管を介して鋼製セグメント内にコンクリ
ートを充填するコンクリート充填ポンプとを有すること
を特徴とするシールド工法におけるエア抜き装置。 - 【請求項2】 一次覆工材として設置された鋼製セグメ
ントの内側に型枠を設置し、かつ前記鋼製セグメントの
内側に二次覆工材としてコンクリートを打設するシール
ド工法におけるエア抜き装置において、鋼製セグメント
内に挿入されている複数の分岐管と、この分岐管にそれ
ぞれ接続されかつ型枠の外側に設置されている主管と、
この主管に接続されている引き出し管とを有することを
特徴とするシールド工法におけるエア抜き装置。 - 【請求項3】 引き出し管の端部に接続され、分岐管、
主管および引き出し管を介して鋼製セグメント内のエア
を強制的に抜くエア抜きポンプを有することを特徴とす
る請求項1または2記載のシールド工法におけるエア抜
き装置。 - 【請求項4】 一次覆工材として設置された鋼製セグメ
ントの内側に型枠を設置し、かつ前記鋼製セグメントの
内側に二次覆工材としてコンクリートを打設するシール
ド工法におけるエア抜き方法において、鋼製セグメント
内に複数の分岐管を所定間隔に挿入し、この分岐管のそ
れぞれに型枠の外側に設置されている主管を、この主管
に引き出し管をそれぞれ接続し、次に分岐管、主管およ
び引き出し管を介して鋼製セグメント内のエアを抜きな
がら鋼製セグメント内にコンクリートを打設し、次に引
き出し管の端部にコンクリート充填ポンプを接続し、分
岐管、主管および引き出し管を介し、前記前記コンクリ
ート充填ポンプによってコンクリートが充填されないこ
とによりできる空洞部分にコンクリートを充填すること
を特徴とするシールド工法におけるエア抜き方法。
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JP10299427A JP3052946B2 (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | シールド工法におけるエア抜き装置およびエア抜き方法 |
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CN112576279A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-03-30 | 上海隧道工程有限公司 | 用于顶管法暗挖施工的顶管结构及其施工方法 |
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