JP3052938B2 - 圧電インバータ回路及びそれを用いた時分割駆動光源装置 - Google Patents

圧電インバータ回路及びそれを用いた時分割駆動光源装置

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JP3052938B2
JP3052938B2 JP10232100A JP23210098A JP3052938B2 JP 3052938 B2 JP3052938 B2 JP 3052938B2 JP 10232100 A JP10232100 A JP 10232100A JP 23210098 A JP23210098 A JP 23210098A JP 3052938 B2 JP3052938 B2 JP 3052938B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,直流電源電圧を用
い交流かつ高圧な電力を複数の負荷の一つに供給するた
めの電源装置に関し,特に複数の圧電トランスを使用す
る電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に,複数の負荷の一つを駆動させる
ためには,直流電源電圧を交流かつ高圧な電力に変換
し,複数の変圧器の一つを駆動する必要がある。
【0003】従来,直流電源電圧を交流かつ高圧な電力
に変換する電気回路として電磁トランス式インバータが
多用されてきた。
【0004】従来の,負荷が冷陰極管の場合における時
分割駆動電磁インバータ回路を図7に示す。この時分割
駆動電磁インバータ回路は,電源11と,点灯制御信号
(R)15・点灯制御信号(G)16・点灯制御信号
(B)17から構成される点灯制御部20と,冷陰極管
181・冷陰極管182・冷陰極管183から構成され
る負荷部180と,制御回路501・制御回路502・
制御回路503から構成される入力電力制御部500
と,DC−AC変換回路である駆動回路521・駆動回
路522・駆動回路523から構成される駆動電圧発生
部520と,電磁トランス531・電磁トランス532
・電磁トランス533から構成される変圧部530によ
り構成される。
【0005】つぎに,従来の時分割駆動電磁インバータ
回路の動作について説明する。入力電力制御部500
は,制御回路501・制御回路502・制御回路503
においてそれぞれ点灯制御信号(R)15・点灯制御信
号(G)16・点灯制御信号(B)17を入力し,駆動
信号を発生して駆動電圧発生部520の駆動回路521
・駆動回路522・駆動回路523にそれぞれ出力す
る。駆動電圧発生部520ではこの駆動信号を負荷を駆
動可能である必要なレベルまで増幅し,変圧部530の
電磁トランス531・電磁トランス532・電磁トラン
ス533の一次電極にそれぞれ出力する。変圧部530
は,駆動電圧発生部520からの出力を変圧し,バラス
トコンデンサ591・バラストコンデンサ592・バラ
ストコンデンサ593を介して,電力を負荷部180の
冷陰極管181・冷陰極管182・冷陰極管183にそ
れぞれ供給する。冷陰極管181・冷陰極管182・冷
陰極管183はこの電力供給を受けてそれぞれ,赤色・
緑色・青色の発光の光源として自らの発光色を発光する
か,あるいはフィルタを通して発光色を発するための光
源として点灯する。この冷陰極管181・冷陰極管18
2・冷陰極管183が点灯するためには,通常400V
以上の電圧が必要になる。また,冷陰極管181・冷陰
極管182・冷陰極管183は点灯時の電気的な特性と
して負性インピーダンスを持つので,冷陰極管が安定し
て発光するためのバラストコンデンサ591・バラスト
コンデンサ592・バラストコンデンサ593は必須素
子となる。このため,実際に電磁トランス531・電磁
トランス532・電磁トランス533の出力端では,バ
ラストコンデンサ591・バラストコンデンサ592・
バラストコンデンサ593による電圧降下を見込んだ電
圧を負荷部180に供給する必要が有るため,一般に点
灯電圧の約1.5倍程度の電圧を変圧部530から負荷
部180に供給する必要がある。また,冷陰極管181
・冷陰極管182・冷陰極管183が点灯開始時には負
荷部180には更に高圧を供給する必要が有るため,実
際の回路では電磁トランス531・電磁トランス532
・電磁トランス533の二次電極の電圧として1000
V近くの高圧を発生する必要が有る。負荷部180から
流出した電流は検出抵抗141・検出抵抗142・検出
抵抗143により電流電圧変換され,入力電力制御部5
00に帰還される。入力電力制御部500は,この帰還
信号により駆動電圧発生部520への出力電圧レベルを
調整して負荷部180の駆動電流が一定になるように制
御する。この結果,点灯制御信号(R)15・点灯制御
信号(G)16・点灯制御信号(B)17により,冷陰
極管181・冷陰極管182・冷陰極管183はそれぞ
れ赤色・緑色・青色の発光を得る。ここで,点灯制御信
号と各色の点灯タイミングを図8に示す。冷陰極管18
1・冷陰極管182・冷陰極管183は,それぞれ点灯
制御信号(R)15のオン信号に同期して赤色の発光を
得て,つぎに点灯制御信号(G)16のオン信号に同期
して緑色の発光を得て,更に点灯制御信号(B)17の
オン信号に同期して青色の発光を得る。このサイクルを
順次繰り返すことにより,光の三原色の発光を時分割に
順次得ることになる。
【0006】しかし,電磁トランス式インバータでは原
理的に小型化と高効率化が相反するので,特に複数の負
荷を駆動させる場合に小型化と高効率化を両立するのは
困難になり,この電気回路を搭載する機械を小型化かつ
高効率にするうえで大きな障害となっていた。
【0007】近時,インバータの小型化と小質量化及び
低消費電力化への要求が高まり,小型,小質量かつ高効
率である圧電トランス式インバータが注目されるように
なった。
【0008】単管の冷陰極管では,従来の電磁トランス
に変わって,変圧部に圧電トランスを用いたインバータ
が冷陰極管の駆動に用いられるようになって来ている。
この圧電トランスは圧電効果により電気的な共振と機械
的な共振を利用する。つまり,電気エネルギを機械エネ
ルギに変換し,その機械エネルギを再び電気エネルギに
変換することにより出力電圧値を入力電圧値と異なる値
にすることを可能にする。図9おける圧電トランス33
1・圧電トランス332・圧電トランス333は互いの
共振周波数については特に制限がなく,一般的には等し
い共振周波数を持った圧電トランスを用いる。図9にお
いては,単管駆動の時分割駆動圧電インバータを並列配
置して,それぞれの圧電トランスに対応して点灯制御信
号(R)15,点灯制御信号(G)16,点灯制御信号
(B)17を与えることにより,それぞれの冷陰極管を
単独に制御する。
【0009】つぎに,負荷が冷陰極管の場合における時
分割駆動圧電インバータ回路の詳細を図9に示す。この
時分割駆動圧電インバータ回路は,電源11と,点灯制
御信号(R)15・点灯制御信号(G)16・点灯制御
信号(B)17から構成される点灯制御部20と,冷陰
極管181・冷陰極管182・冷陰極管183から構成
される負荷部180と,制御回路301・制御回路30
2・制御回路303から構成される入力電力制御部30
0と,DC−AC変換回路である駆動回路321・駆動
回路322・駆動回路323から構成される駆動電圧発
生部320と,圧電トランス331・圧電トランス33
2・圧電トランス333から構成される変圧部330に
より構成される。
【0010】つぎに,この図9に示した従来の時分割駆
動圧電インバータ回路の動作について説明する。入力電
力制御部300は,制御回路301・制御回路302・
制御回路303においてそれぞれ点灯制御信号(R)1
5・点灯制御信号(G)16・点灯制御信号(B)17
を入力し,駆動信号を発生して駆動電圧発生部320の
駆動回路321・駆動回路322・駆動回路323にそ
れぞれ出力する。駆動電圧発生部320ではこの駆動信
号を負荷を駆動可能である必要なレベルまで増幅し,変
圧部330の圧電トランス331・圧電トランス332
・圧電トランス333の一次電極にそれぞれ出力する。
変圧部330は,駆動電圧発生部320からの出力を変
圧し,電力を負荷部180の冷陰極管181・冷陰極管
182・冷陰極管183にそれぞれ供給する。冷陰極管
181・冷陰極管182・冷陰極管183はこの電力供
給を受けてそれぞれ,赤色・緑色・青色の発光の光源と
して自らの発光色を発光するか,あるいはフィルタを通
して発光色を発するための光源として点灯する。また,
冷陰極管181・冷陰極管182・冷陰極管183は点
灯時の電気的な特性として負性インピーダンスを持つ
が,圧電トランスではこの負性インピーダンスを消失さ
せるように動作するので,変圧部330が電磁トランス
の場合のようにバラストコンデンサを圧電トランスの2
次電極の出力端に設ける必要はない。負荷部180から
流出した電流は検出抵抗141・検出抵抗142・検出
抵抗143により電流電圧変換され,入力電力制御部3
00に帰還される。入力電力制御部300は,この帰還
信号により駆動電圧発生部320への出力電圧レベルを
調整して負荷部180の駆動電流が一定になるように制
御する。この結果,点灯制御信号(R)15・点灯制御
信号(G)16・点灯制御信号(B)17の信号によ
り,冷陰極管181・冷陰極管182・冷陰極管183
はそれぞれ赤色・緑色・青色の発光を得る。
【0011】しかし図9に示すような従来の圧電インバ
ータ回路では,複数の圧電トランスを独立に駆動しよう
とすると,駆動回路を複数設けなければならず,回路が
複雑かつ大規模になる。また,駆動回路には電力用の高
価な素子を使用するので,回路が高価になる。
【0012】かかる問題を解消することを目的として特
開平5−251784号には,圧電トランスを使用した
インバータにより複数の負荷を駆動するために,厚み縦
振動圧電磁器トランス及びその製造方法が開示されてい
る。この厚み縦振動圧電磁器トランス及びその製造方法
によれば,小型,高効率で,かつ多入力,多出力を実現
しているとされている。
【0013】他にかかる問題を解消することを目的とし
て特開平8−45679号には,圧電トランスを使用し
たインバータにより複数の負荷を駆動するために,冷陰
極管点灯装置が開示されている。この冷陰極管点灯装置
によれば,1個の圧電トランスからの高圧の高周波電圧
により,複数の冷陰極管を点灯させる冷陰極管点灯装置
を提供できるとされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし,特開平5−2
51784号の厚み縦振動圧電磁器トランス及びその製
造方法では,確かに圧電トランスの回路に占める物理的
空間の割合は少なくなる可能性はあるが,この圧電トラ
ンスでは,複数の負荷を同時に駆動することはDC−A
C変換回路である1つの駆動回路のみでは可能であって
も,複数の負荷を独立に駆動することは1つの駆動回路
では不可能である。したがって,時分割の駆動に用いる
回路として使用することが可能であるとは認識しがた
い。また,特開平8−45679号の冷陰極管点灯装置
では,圧電トランスにより複数の負荷を同時に駆動する
ことはDC−AC変換回路である1つの駆動回路のみで
は可能であっても,複数の負荷を独立に駆動することは
1つの駆動回路では不可能である。したがって,時分割
の駆動に用いる回路として使用することが可能であると
は認識しがたい。この課題を解決するために本発明は,
共振周波数が互いに異なる複数の圧電トランスと,互い
に異なる複数の周波数の電圧を順次発生させる信号を用
いることにより,複数の圧電トランスをDC−AC変換
回路である唯一つの駆動回路に接続するのみで複数の負
荷を時分割して駆動可能にすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明の圧電インバータ回路は,直流入力を交流
に変換するDC−AC変換回路である1回路の駆動回路
と,前記駆動回路の出力に並列ないしは直列に接続され
た複数の圧電トランスと,を有する圧電インバータ回路
において,前記複数の圧電トランスが互いに異なる共振
周波数を有するものであり,かつ前記駆動回路の駆動周
波数を可変制御することにより前記複数の圧電トランス
のうちのいずれか1つのみに出力を得ることを特徴とす
る。
【0016】したがって,本出願第1の発明の圧電イン
バータ回路によれば,直流入力を交流に変換するDC−
AC変換回路である1回路の駆動回路の出力に,共振周
波数が互いに異なる複数の圧電トランスを並列ないしは
直列に接続し,前記駆動回路の駆動周波数を可変制御す
ることにより,複数の圧電トランスのいずれか1つに出
力を得ることができ,複数の圧電トランスを唯一つの駆
動回路に接続するのみで複数の負荷を時分割して駆動可
能になる。 また,回路を小規模かつ小質量にすることを
可能にする。また,設置する駆動回路の数が少なくなる
ので,回路素子の費用を削減することが可能になる。
【0017】前記課題を解決する本出願第2の発明の
電インバータ回路は,本出願第1の発明の圧電インバー
タ回路において,前記出力を得る圧電トランスを選択す
る駆動周波数の可変制御が,前記駆動周波数を順次に切
り替えることにより行なわれることを特徴とする。
【0018】したがって,本出願第2の発明の圧電イン
バータ回路によれば,回路に設けられた共振周波数が互
いに異なる複数の圧電トランスの任意の一つを駆動させ
ることを可能にし,任意の負荷を直ちに駆動させること
が可能になる。
【0019】本出願第3の発明は,本出願第2の発明の
圧電インバータ回路において,前記駆動周波数の可変制
御が,各圧電トランスに対応して個々に設けられた電圧
を保持する手段と,前記複数の電圧保持手段の1つの電
圧を選択する手段と,前記選 択された電圧に応じて所定
周波数の発振を行う電圧制御発振器と,により行われる
ことを特徴とする。
【0020】したがって,本出願第3の発明の圧電イン
バータ回路によれば,電圧振幅値を定めることが可能に
なり,任意の圧電トランスの駆動周波数に関する情報を
記憶することができ,駆動回路から希望する周波数をも
つ電圧を生成するための信号を発生することが可能とな
る。
【0021】本出願第4の発明は,本出願第3の発明の
圧電インバータ回路において,前記電圧保持手段に保持
される電圧が,各々対応する圧電トランスの出力電流値
が所定値になるごとくに,負帰還制御されていることを
特徴とする。
【0022】したがって,本出願第4の発明の圧電イン
バータ回路によれば,圧電トランスにより変圧された電
圧を2次電極に出力し,その電圧振幅値が適切な値であ
るかどうか判定し,設定した周波数の交流電圧を出力す
ることが可能になる。
【0023】本出願第5の発明は,本出願第1の発明の
圧電インバータ回路において,前記出力を得る圧電トラ
ンスを選択する駆動周波数の可変制御が,前記駆動周波
数の掃引により行われることを特徴とする。
【0024】したがって,本出願第5の発明の圧電イン
バータ回路によれば,各圧電トランスの駆動周波数の最
適な値を瞬時に再現することが可能となる。
【0025】本出願第6の発明の時分割駆動光源は,直
流入力を交流に変換するDC−AC変換回路である1回
路の駆動回路と,前記駆動回路の出力に並列ないしは直
列に接続された複数の圧電トランスと,前記圧電トラン
スの出力に接続された冷陰極管と,を有する時分割駆動
光源装置において,前記複数の圧電トランスが互いに異
なる共振周波数を有するものであり,かつ前記駆動回路
の駆動周波数を可変制御することにより前記複数の冷陰
極管のうちのいずれか1つのみを発光させるこ とを特徴
とする。
【0026】したがって,本出願第6の発明の時分割駆
動光源によれば,直流入力を交流に変換するDC−AC
変換回路である1回路の駆動回路の出力に,共振周波数
が互いに異なる複数の圧電トランスを並列ないしは直列
に接続し,前記駆動回路の駆動周波数を可変制御するこ
とにより,複数の圧電トランスのいずれか1つに出力を
得ることができ,この圧電トランスの出力に接続された
冷陰極管のみを点灯することができ,複数の圧電トラン
スを唯一つの駆動回路に接続するのみで複数の冷陰極管
を時分割して点灯可能になる。 また,光源装置を小規模
かつ小質量にすることを可能にする。また,設置する駆
動回路の数が少なくなるので,光源装置の費用を削減す
ることが可能になる。
【0027】本出願第7の発明は,本出願第6の発明の
時分割駆動光源において,前記圧電トランスおよび前記
冷陰極管が各々3個からなり,かつ3個の冷陰極管の発
光色が各々光の三原色に対応するのであることを特徴と
する。
【0028】したがって,本出願第7の発明の時分割駆
動光源によれば,発光が弱い間に各色に合わせた液晶の
表示となるように映像をきりかえることにより,カラー
液晶表示が可能になる。
【0029】本出願第8の発明は,本出願第6又は本出
願第7の発明の時分割駆動光源において,前記発光させ
る冷陰極管を選択する駆動周波数の可変制御が,前記駆
動周波数を順次に切り替えることにより行なわれること
を特徴とする。
【0030】したがって,本出願第8の発明の時分割駆
動光源によれば,光源装置に設けられた共振周波数が互
いに異なる複数の圧電トランスの任意の一つを駆動させ
ることを可能にし,任意の冷陰極管を直ちに駆動させる
ことが可能になる。
【0031】本出願第9の発明は,本出願第8の発明の
時分割駆動光源において,前記駆動 周波数の可変制御
が,各冷陰極管に対応して個々に設けられた電圧を保持
する手段と,前記複数の電圧保持手段の1つの電圧を選
択する手段と,前記選択された電圧に応じて所定周波数
の発振を行う電圧制御発振器と,により行われることを
特徴とする。
【0032】したがって,本出願第9の発明の時分割駆
動光源によれば,電圧振幅値を定めることが可能にな
り,任意の圧電トランスの駆動周波数に関する情報を記
憶することができ,駆動回路から希望する周波数をもつ
電圧を生成するための信号を発生することが可能とな
り,この圧電トランスの出力に接続された冷陰極管のみ
を点灯することができる。
【0033】本出願第10の発明は,本出願第8の発明
の時分割駆動光源において,前記電圧の保持手段に保持
される電圧は,各々対応する冷陰極管に流れる電流値が
所定値になるごとくに,負帰還制御することを特徴とす
る。
【0034】したがって,本出願第10の発明の時分割
駆動光源によれば,圧電トランスにより変圧された電圧
を2次電極に出力し,その電圧振幅値が対応する冷陰極
管に適切な値であるかどうか判定し,設定した周波数の
交流電圧を出力することが可能になる。
【0035】本出願第11の発明は,本出願第6又は本
出願第7の発明の時分割駆動光源において,前記発光さ
せる冷陰極管を選択する駆動周波数の可変制御が,前記
駆動周波数の掃引の繰返しにより行われることを特徴と
する。
【0036】したがって,本出願第11の発明の時分割
駆動光源によれば,各圧電トランスの駆動周波数の最適
な値を瞬時に再現することが可能となり,発光させたい
冷陰極管を点灯することが可能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の圧電インバータ回
路及びそれを用いた時分割駆動光源装置に対する実施の
各形態を図1,図2,図3,図4,図5,図6に基づい
て説明する。
【0038】 実施の形態1 図1は,本発明における第1の実施の形態の圧電インバ
ータ回路を用いた時分割駆動光源装置の回路図である。
図1に示すように圧電インバータ回路を用いた時分割駆
動光源装置は,負荷電力調整回路101・ON/OFF
制御回路102から構成される入力電力制御部20と,
DC−AC変換回路である駆動回路121と,検出抵抗
141・検出抵抗142・検出抵抗143・基準電圧比
較回路151・保持容量191・保持容量192・保持
容量193・電圧制御発振器161から構成される周波
数制御部30と,圧電トランス131・圧電トランス1
32・圧電トランス133から構成される変圧部40
と,過電圧制御回路171と,負荷181・負荷182
・負荷183から構成される負荷部50とにより構成さ
れる。また本実施の形態では,圧電トランスは例えばロ
ーゼン2次型単板型・ローゼン2次型積層型・ローゼン
3次型単板型・ローゼン3次型積層型等を使用すること
ができる
【0039】 本発明の構成と動作を図1に基づいて詳細
に説明する。入力電力制御部20の構成について説明す
る。入力電力制御部は,電源11の1つの出力端と負荷
電力調整信号12の1つの出力端とON/OFF制御信
号13の1つの出力端及び駆動回路121の1つの入力
端に接続している。入力電力制御部20は,負荷電力調
整回路101とON/OFF制御回路102により構成
されている。
【0040】 入力電力制御部20の動作について説明す
る。電源11から電力を入力し,その電力を駆動回路1
21をはじめとする回路全体の基本的な電力を供給す
る。負荷電力調整信号12を入力することにより駆動回
路121,負荷部50に印可する電力量を調整する。O
N/OFF制御信号13を入力してON/OFF制御回
路102で制御することにより,駆動回路121に信号
を出力し駆動回路121に電力を供給するか否かを制御
する。
【0041】 駆動回路121の構成について説明する。
駆動回路121は,電源11の1つの出力端と入力電力
制御部20の1つの出力端と周波数制御部30の電圧制
御発振器161の2つの出力端,及び変圧部40の圧電
トランス131・圧電トランス132・圧電トランス1
33それぞれの2つの1次電極に接続している。更に詳
しくは,駆動回路121は,変圧部40の圧電トランス
と接続している2つの入力端のうち,1つの入力端は圧
電トランス131・圧電トランス132・圧電トランス
133のそれぞれの1次電極である1次電極1311・
1次電極1321・1次電極1331と接続し,別の1
つの入力端は圧電トランス131・圧電トランス132
・圧電トランス133のそれぞれの1次電極である1次
電極1312・1次電極1322・1次電極1332と
接続している。つぎに,駆動回路121の内部構成を図
2に基づいて詳細に説明する。駆動回路121は,電源
11の1つの出力端がトランジスタ91のソースに接続
し,入力電力制御部20の出力端がトランジスタ91の
ゲートに接続し,トランジスタ91のドレインはコイル
94の一端とコイル95の一端に接続している。トラン
ジスタ91と接続していないコイル94の別の一端は,
トランジスタ92のドレインと接続している。トランジ
スタ91と接続していないコイル95の別の一端は,ト
ランジスタ93のドレインと接続している。トランジス
タ92のゲートは,電圧制御発振器161の2つの出力
端のうちの1つと接続し,トランジスタ92のソースは
接地されている。トランジスタ93のゲートは,電圧制
御発振器161の2つの出力端のうちのトランジスタ9
2と接続していない1つの出力端と接続し,トランジス
タ92のソースは接地されている。また,コイル94の
トランジスタ92と接続している端点は,変圧部40の
入力端の1つとも接続している。同様にコイル95のト
ランジスタ93と接続している端点は,変圧部40の入
力端のコイル94と接続している入力端とは別の入力端
の1つとも接続している。また本実施の形態の駆動回路
では,トランジスタは例えば電界効果トランジスタやバ
イポーラトランジスタ等を使用することができる。
【0042】 駆動回路121の動作について説明する。
入力電力制御部20からの信号により電源11から駆動
回路121への電力を制御する。その入力電力制御部2
0の制御と電圧制御発振器161の制御により,変圧部
40に電力量と周波数が制御された電圧が供給される。
駆動回路121の内部の動作を図2に基づいて説明す
る。入力電力制御部20からの信号によってトランジス
タ91をオン・オフすることにより,電源11からコイ
ル94・コイル95に電力を供給・断絶する。電圧制御
発振器161からの信号96・97によってトランジス
タ92・トランジスタ93をそれぞれ独立にオン・オフ
することにより,トランジスタ92・トランジスタ93
に対し,それぞれコイル94・コイル95のトランジス
タ91と接続していない一端を接地する。これら一連の
動作により,駆動出力98・駆動出力99に交流電圧を
出力する。
【0043】 周波数制御部30の構成について説明す
る。周波数制御部30は,検出抵抗141・検出抵抗1
42・検出抵抗143と,基準電圧比較回路151と,
電圧制御発振器161と,保持容量191・保持容量
92・保持容量193により構成される。検出抵抗14
1は,一端を負荷部の負荷181の出力端と接続し,他
端を接地している。検出抵抗142は,一端を負荷部の
負荷182の出力端と接続し,他端を接地している。検
出抵抗143は,一端を負荷部の負荷183の出力端と
接続し,他端を接地している。基準電圧比較回路151
は,負荷部の負荷181・負荷182・負荷183の出
力端に接続し,駆動周波数切替え制御信号14の出力端
と接続し,電圧制御発振器161の入力端と接続し,
持容量191・保持容量192・保持容量193と接続
している。電圧制御発振器161は,基準電圧比較回路
151の出力端と接続し,過電圧御回路171の出力端
と接続し,駆動回路121の入力端の2つと接続してい
る。
【0044】 周波数制御部30の動作について説明す
る。検出抵抗141・検出抵抗142・検出抵抗143
により,それぞれ負荷部の負荷181・負荷182・負
荷183の出力電圧をそれぞれ一定の電圧振幅値に制御
する。基準電圧比較回路151は,検出抵抗によって制
御された電圧振幅値を負荷部50の負荷が必要としてい
る電圧振幅値と比較して,その結果を電圧制御発振器1
61に出力する。更に,駆動周波数切替え制御信号14
を入力することにより,任意の負荷部50の負荷を駆動
するためにその負荷と接続している変圧部40の圧電ト
ランスの共振周波数を駆動回路121から出力するため
の信号を基準電圧比較回路151が電圧制御発振器16
1に出力する。保持容量191・保持容量192・保持
容量193は,負荷部50の負荷が安定して駆動してい
る場合,その負荷を駆動している圧電トランスの駆動周
波数に関する情報を保持容量に保存しておき,後にその
負荷を駆動しようとする場合に,その負荷と接続してい
る圧電トランスの駆動周波数に関する情報を保持容量
ら参照して直ちにその負荷を駆動する。電圧制御発振器
161は,基準電圧比較回路151から入力された信号
により駆動回路121に駆動したい変圧部40の圧電ト
ランスを作動させるための信号を発生する。
【0045】 変圧部40の構成について説明する。変圧
部40は,互いに異なる共振周波数を有する圧電トラン
ス131・圧電トランス132・圧電トランス133か
ら構成される。圧電トランス131・圧電トランス13
2・圧電トランス133のそれぞれの1次電極1311
・1次電極1321・1次電極1331は,駆動回路1
21の2つの出力端のうちの1つの出力端に接続してい
る。駆動回路121の2つの出力端のうち別のもう1つ
の出力端には,圧電トランス131・圧電トランス13
2・圧電トランス133のそれぞれの1次電極1312
・1次電極1322・1次電極1332が接続してい
る。圧電トランス131・圧電トランス132・圧電ト
ランス133のそれぞれの2次電極1313・2次電極
1323・2次電極1333は,それぞれ負荷部の負荷
181・負荷182・負荷183の入力端に接続してい
る。
【0046】 変圧部40の動作について説明する。駆動
回路121から発生する交流電圧が変圧部40の3つの
圧電トランスのうちのいずれか1つの共振周波数に一致
する場合は,その共振周波数が一致した圧電トランスの
みが共振し,駆動回路121から入力された交流電圧を
変圧して,その圧電トランスの2次電極に出力する。駆
動回路121から発生する交流電圧が変圧部40の3つ
の圧電トランスのどの共振周波数にも一致しない場合
は,3つの圧電トランスのいずれもが共振せず,駆動回
路121から入力された交流電圧は変圧部40から変圧
はされず電力は出力されない。
【0047】 過電圧制御回路171の構成について説明
する。過電圧制御回路171は3つの入力端を有し,変
圧部の圧電トランス131・圧電トランス132・圧電
トランス133のそれぞれの2次電極1313・2次電
極1323・2次電極1333の3つと接続し,出力端
を1つ有し,それは電圧制御発振器161の入力端に接
続している。
【0048】 過電圧制御回路171の動作について説明
する。過電圧制御回路171は,変圧部40の圧電トラ
ンスの出力電圧が負荷を作動させる電圧値に適合するか
どうかを判定し,その電圧値の大小を検知し,変圧部4
0の圧電トランスの出力電圧が負荷を作動させる電圧値
に適合せるための信号を周波数制御部30の電圧制御
発振器161に出力する。
【0049】 負荷部50の構成について説明する。負荷
部50は,負荷181・負荷182・負荷183により
構成されている。負荷181の入力端は,変圧部40の
圧電トランス131の2次電極1313と過電圧制御回
路171の3つ入力端のうちの1つと接続されている。
負荷181の出力端は,検出抵抗141と接続され,基
準電圧比較回路151の3つ入力端のうちの1つと接続
されている。負荷182の入力端は,変圧部40の圧電
トランス132の2次電極1323と過電圧制御回路1
71の3つ入力端のうちの負荷181の入力端が接続さ
れている過電圧制御回路171の入力端とは別の過電圧
制御回路171の入力端の1つと接続されている。負荷
182の出力端は,検出抵抗142と接続され,基準電
圧比較回路151の3つ入力端のうちの負荷181の出
力端が接続されている基準電圧比較回路151の入力端
とは別の基準電圧比較回路151の入力端の1つと接続
されている。負荷183の入力端は,変圧部40の圧電
トランス133の2次電極1333と過電圧制御回路1
71の3つ入力端のうちの負荷181と負荷182の入
力端が接続されている過電圧制御回路171の入力端と
は別の過電圧制御回路171の入力端の1つと接続され
ている。負荷183の出力端は,検出抵抗143と接続
され,基準電圧比較回路151の3つ入力端のうちの負
荷181と負荷182の出力端が接続されている基準電
圧比較回路151の入力端とは別の基準電圧比較回路1
51の入力端の1つと接続されている。
【0050】 負荷部50の動作について説明する。負荷
部50の負荷は,変圧部40の圧電トランスからの電圧
により作動する。その場合,負荷の入力端の電圧振幅値
は過電圧制御回路171により制御され,負荷の出力端
の電圧振幅値は基準電圧比較回路151により制御され
る。この制御により負荷部50の負荷は迅速かつ正確に
作動することが可能になる。
【0051】 以上の構成と動作に基づいて,負荷として
冷陰極管を例にとり更に具体的な動作について説明す
る。以下本実施の形態では,図1の負荷を冷陰極管とし
て記述する。冷陰極管181を駆動して点灯するように
動作する場合を説明する。冷陰極管181を駆動して,
点灯するためには冷陰極管181の電極に高圧電圧を印
可する必要が有る。電圧制御発振器161の出力周波数
が,制御されるよう設定した駆動周波数に関する情報を
記憶した記憶情報を読み出す指示を行う外部からの制御
信号である駆動周波数切替え信号を,基準電圧比較ブロ
ック151に与える。基準電圧比較回路151は,駆動
周波数に関する情報を記憶した記憶情報を読み出す指示
を行う外部からの制御信号である駆動周波数切替え信号
の指示にしたがって,負荷電流の電流電圧変換を行って
いる検出抵抗141からの電圧により制御がかかるよう
に内部の接続を設定する。駆動初期の状態で冷陰極管1
81が未点灯の場合は,検出抵抗141の出力電圧は低
い状態に有るので,基準電圧比較回路151はこの出力
電圧を判定した結果として,電圧制御発振器161に圧
電トランス131の出力が不足している判定を送る。電
圧制御発振器161はこの信号によって,圧電トランス
の出力が増加する方向に駆動周波数を変化させ,DC−
AC変換回路である駆動回路121に信号を送る。駆動
回路121はこの信号を増幅して,圧電トランスに駆動
電圧を出力する。この結果,圧電トランス131は,出
力が増加する方向に転じる。更にこの結果は,冷陰極管
181の動作電流を増加することになり,その電流が,
検出抵抗141に流れ込み,検出電圧の上昇となって,
基準電圧比較ブロック151に反映される。この動作状
況は,冷陰極管181の管電流があらかじめ設定された
レベルになるまで,上昇した後に安定な電流となるよう
に制御される。この場合駆動周波数は,図3のf1近傍
になっていることになる。またこの駆動周波数は,基準
電圧比較回路151の保持容量191に電気的な情報と
して保存される。駆動周波数切替え制御信号14の指示
により,冷陰極管181を再点灯の際には,基準電圧比
較回路151は保持容量191の値を参照して,電圧制
御発振器161に冷陰極管181の制御のための電圧を
送り点灯を再開する。いずれの場合でも駆動周波数は,
図3のf1近傍になっていることになる。このため,圧
電トランス132と圧電トランス133は,駆動周波数
が,各々の共振周波数と異なった状態で駆動されている
ため,実質的に高圧出力は出ない状態に有り,結果とし
て冷陰極管181のみが選択されて発光している状態に
なる。この状況は,図4に示した駆動周波数選択駆動時
動作タイミングチャートにおいて駆動周波数切替え制御
信号14が,図4の駆動周波数切替え制御信号の(R)
をオンにした状況であると認めると,図4におけるt1
以前の状態とt3以降の状態に相当する。
【0052】 以上の説明と同様に,駆動周波数切替え制
御信号14が冷陰極管182を点灯させる状態になった
場合には,上記説明の冷陰極管181を冷陰極管182
に,検出抵抗141を検出抵抗142に,圧電トランス
131を圧電トランス132に,保持容量191を保持
容量192にそれぞれ読み替えることにより説明され
る。また,この場合の状況を図4の駆動周波数切替え
御信号の(R)をオンにした状況であると想定すると,
図4におけるt1以降t2以前の状態に相当することに
なる。また,駆動周波数切替え制御信号14が冷陰極管
183を点灯させる状態になった場合には,上記説明の
冷陰極管181を冷陰極管183に,検出抵抗141を
検出抵抗143に,圧電トランス131を圧電トランス
133に,保持容量191を保持容量193にそれぞれ
読み替えることにより説明される。また,この場合の状
況を図4の駆動周波数切替え制御信号の(R)をオンに
した状況であると想定すると,図4におけるt2以降t
3以前の状態に相当することになる。基準電圧比較回路
151は,駆動周波数切替え制御信号14を図4に示す
効果を有する各制御対象の圧電トランスの駆動制御信号
に変換する機能を持っているものとする。ところで,説
明に用いた保持容量は,情報を記憶するものと考えてお
り静電容量に限定するものではない。例えば,アナログ
デジタル変換を使用して,メモリを用いても同様の効果
を得られるものであり,結果として駆動周波数に関する
情報を保持することが可能な機能を有していれば,実現
方法は特にここに例示したものにこだわるものではな
い。
【0053】 一般に,変圧部40の圧電トランス131
・圧電トランス132・圧電トランス133は,それぞ
れ図3に示したような駆動周波数対負荷電流特性を持っ
ている。すなわち,圧電トランス131は駆動周波数が
図3に破線で示したf1付近の周波数において高圧出力
を出し,負荷電流が流れる特性を持つものであり,同様
に圧電トランス132は駆動周波数が図3のf2付近で
負荷電流を流す能力が有り,同様に圧電トランス133
は駆動周波数がf3付近で負荷電流を流す能力が有る。
図3において,f1・f2・f3がそれぞれの駆動周波
数対負荷電流特性曲線の最大値を示す周波数としていな
いのは,冷陰極管を駆動する圧電トランスの制御方式と
しては,希望の管電流を得るために駆動周波数を制御し
ている場合が多く,その場合は駆動周波数が図3に示し
たように最大値を少し外れたところで共振する圧電トラ
ンスの効率が最大になるためである。
【0054】 また,冷陰極管181・冷陰極管182・
冷陰極管183を時分割に順次点灯させることにより,
それぞれの冷陰極管の発光色を光の三原色としておき,
基準電圧比較回路151からの電圧制御発振器161へ
の制御信号を周波数が図5に示したような鋸歯状波にな
るように制御して,発光が弱い間に各色に合わせた液晶
の表示となるように映像をきりかえることにより,カラ
ー液晶表示が可能になる。
【0055】 実施の形態2 本発明の第2実施の形態の構成について説明する。図
6は,本発明における第2の実施の形態の圧電インバー
タ回路を用いた時分割駆動光源装置の回路図である。図
6に示すように圧電インバータ回路を用いた時分割駆動
光源装置は,圧電トランス131・圧電トランス132
・圧電トランス133は互いに異なる共振周波数を持っ
た圧電トランスであり,この3つの圧電トランスは一次
電極が互いに電気的に直列に接続されており,DC−A
C変換回路である駆動回路121からの2つの出力のう
ち一方が圧電トランス131の電極に接続されていて,
駆動回路121からの2つの出力のうちの別の一方が,
直列接続された圧電トランスの他方の電極である圧電ト
ランス133の一次電極が接続されている。圧電トラン
スの二次電極は,冷陰極管181の電極の一方に接続さ
れている。その他の構成は実施の形態に等しい。
【0056】 つぎに,本発明の第2の実施の形態の動作
について説明する。圧電トランスの駆動波形は,圧電ト
ランスの入力容量が比較的小さい単板の圧電トランスを
使用した場合には,駆動用のコイルとの適正な共振周波
数を得るために,並列接続をするほうが使用するコイル
の値が実用的な範囲に収まる。一方,圧電トランスが積
層構造をとるような場合,圧電トランスを並列接続する
際にはその圧電トランスの入力容量が大きくなりすぎる
ため,適正な電気的共振を発生するためのコイルが一般
的に使用する適正なインダクタンスの範囲で使用できな
くなる。この場合は,圧電トランスの一次電極間を直列
接続することにより,駆動回路から見込んだ圧電トラン
スの入力容量を少なくして,適正なインダクタンスの範
囲でのコイルが使用できることになる。これによって,
時分割に1つの駆動回路121のみにより負荷部50の
複数の負荷を駆動することが可能になる。その他の基本
的な制御動作については実施の形態1に等しい。
【0057】
【発明の効果】 以上の本発明の圧電インバータ回路及び
それを用いた時分割駆動光源装置により,共振周波数が
互いに異なる複数の圧電トランスと,互いに異なる複数
の周波数の電圧を順次発生させる信号を用いることによ
り,複数の圧電トランスをDC−AC変換回路である唯
一つの駆動回路に接続するのみで複数の負荷を時分割し
て駆動可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である圧電インバータ回
路を用いた時分割駆動光源装置の回路図。
【図2】本発明の実施の形態1である圧電インバータ回
路を用いた時分割駆動光源装置の駆動回路121の回路
図。
【図3】本発明の実施の形態1である圧電インバータ回
路を用いた時分割駆動光源装置の圧電トランス131・
圧電トランス132・圧電トランス133の駆動周波数
−負荷電流図。
【図4】本発明の実施の形態1である圧電インバータ回
路を用いた時分割駆動光源装置の駆動周波数選択駆動時
動作図。
【図5】本発明の実施の形態1である圧電インバータ回
路を用いた時分割駆動光源装置の駆動周波数掃引時タイ
ミング図。
【図6】本発明の実施の形態2である圧電インバータ回
路を用いた時分割駆動光源装置の回路図。
【図7】本発明の従来例1である時分割駆動電磁インバ
ータ回路の回路図。
【図8】本発明の従来例1である時分割駆動電磁インバ
ータ回路の分割駆動タイミング図。
【図9】本発明の従来例2である時分割駆動圧電インバ
ータ回路の回路図。
【符号の説明】
11 電源 20 入力電力制御部 30 周波数制御部 40 変圧部 50 負荷部 121 駆動回路 171 過電圧制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/42 - 7/98 H02M 3/24 H05B 41/24 - 41/29 G09F 9/30 - 9/46 JICSTファイル(JOIS)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流入力を交流に変換するDC−AC変
    換回路である1回路の駆動回路と,前記駆動回路の出力
    に並列ないしは直列に接続された複数の圧電トランス
    と,を有する圧電インバータ回路において, 前記複数の圧電トランスが互いに異なる共振周波数を有
    するものであり,かつ前記駆動回路の駆動周波数を可変
    制御することにより前記複数の圧電トランスのうちのい
    ずれか1つのみに出力を得ることを特徴とする圧電イン
    バータ回路。
  2. 【請求項2】 前記出力を得る圧電トランスを選択する
    駆動周波数の可変制御が,前記駆動周波数を順次に切り
    替えることにより行なわれることを特徴とする請求項1
    に記載の圧電インバータ回路。
  3. 【請求項3】 前記駆動周波数の可変制御が,各圧電ト
    ランスに対応して個々に設られた電圧を保持する手段
    と,前記複数の電圧保持手段の1つの電圧を選択する手
    段と,前記選択された電圧に応じて所定周波数の発振を
    行う電圧制御発振器と,により行われることを特徴とす
    る請求項2に記載の圧電インバータ回路。
  4. 【請求項4】 前記電圧保持手段に保持される電圧が,
    各々対応する圧電トランスの出力電流値が所定値になる
    ごとくに,負帰還制御されていることを特徴とする請求
    項3に記載の圧電インバータ回路。
  5. 【請求項5】 前記出力を得る圧電トランスを選択する
    駆動周波数の可変制御が,前記駆動周波数の掃引により
    行われることを特徴とする請求項1に記載の圧電インバ
    ータ回路。
  6. 【請求項6】 直流入力を交流に変換するDC−AC変
    換回路である1回路の駆動回路と,前記駆動回路の出力
    に並列ないしは直列に接続された複数の圧電トランス
    と,前記圧電トランスの出力に接続された冷陰極管と,
    を有する時分割駆動光源装置において, 前記複数の圧電トランスが互いに異なる共振周波数を有
    するものであり,かつ前記駆動回路の駆動周波数を可変
    制御することにより前記複数の冷陰極管のうちのいずれ
    か1つのみを発光させることを特徴とする時分割駆動光
    源。
  7. 【請求項7】 前記圧電トランスおよび前記冷陰極管が
    各々3個からなり,かつ3個の冷陰極管の発光色が各々
    光の三原色に対応することを特徴とする請求項6に記載
    の時分割駆動光源。
  8. 【請求項8】 前記発光させる冷陰極管を選択する駆動
    周波数の可変制御が,前記駆動周波数を順次に切り替え
    ることにより行なわれることを特徴とする請求項6又は
    請求項7に記載の時分割駆動光源。
  9. 【請求項9】 前記駆動周波数の可変制御が,各冷陰極
    管に対応して個々に設けられた電圧を保持する手段と,
    前記複数の電圧保持手段の1つの電圧を選択する手段
    と,前記選択された電圧に応じて所定周波数の発振を行
    う電圧制御発振器と,により行われることを特徴とする
    請求項8に記載の時分割駆動光源。
  10. 【請求項10】 前記電圧の保持手段に保持される電圧
    は,各々対応する冷陰極管に流れる電流値が所定値にな
    るごとくに,負帰還制御することを特徴とする請求項8
    に記載の時分割駆動光源。
  11. 【請求項11】 前記発光させる冷陰極管を選択する駆
    動周波数の可変制御が,前記駆動周波数の掃引の繰返し
    により行われることを特徴とする請求項6又は請求項7
    に記載の時分割駆動光源。
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