JP3052738B2 - 水冷式内燃機関のシリンダブロック - Google Patents

水冷式内燃機関のシリンダブロック

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JP3052738B2
JP3052738B2 JP6158650A JP15865094A JP3052738B2 JP 3052738 B2 JP3052738 B2 JP 3052738B2 JP 6158650 A JP6158650 A JP 6158650A JP 15865094 A JP15865094 A JP 15865094A JP 3052738 B2 JP3052738 B2 JP 3052738B2
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて冷却水の流れに方向付けを行う改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直列に並ぶ複数のシリンダ壁の外側に冷
却水をシリンダ列方向に沿って循環させるシリンダブロ
ックにあっては、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁
の間に画成されるボア間流路に十分な冷却水量を導くこ
とが難しい。ボア間流路に十分な冷却水量を導くため
に、ボア間流路の流路幅を大きくすると、シリンダブロ
ックの全長が増大するという問題が生じる。
【0003】従来の水冷式内燃機関のシリンダブロック
として、例えば図9に示すようなものがある(特開平4
−136461号公報、参照)。
【0004】これについて説明すると、シリンダブロッ
ク21は隣り合うシリンダ壁22が互いに接合し、ウォ
ータジャケット25に隣り合うシリンダ壁22の間に両
者に挟まれて凹状に窪むボア間流路24を有する。
【0005】シリンダ壁22から隆起するガイドリブ2
3が形成され、ガイドリブ23によってウォータジャケ
ット25を流れる冷却水は図中矢印で示すようにボア間
流路24に案内され、シリンダ壁22を均一に冷却する
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシリンダブロック21にあっては、ウォータ
ジャケット25にガイドリブ23が突出することにより
通水抵抗が増えて、冷却水の循環量が減る可能性があ
る。
【0007】また、シリンダブロック21の鋳造時にウ
ォータジャケット25を形成する中子の肉厚が局部的に
小さくなるため、中子に生じる円周方向の曲げ応力によ
り中子が破損する可能性があり、生産性の悪化を来す。
【0008】ガイドリブ23によってウォータジャケッ
ト壁26やこれに連接したヘッドボルトボス部(図示せ
ず)の形状にも制約を受ける可能性があり、シリンダブ
ロック21の強度を十分に確保することが難しい。
【0009】本発明は上記の問題点に着目し、水冷式内
燃機関のシリンダブロックにおいて、構造強度や生産性
を損なうことなく、冷却性を高めることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
直列に並ぶ複数のシリンダ壁の外側に冷却水をシリンダ
列方向に沿って循環させるウォータジャケットを画成す
るウォータジャケット壁と、ウォータジャケット壁に連
接してシリンダヘッドを締結するヘッドボルトを螺合さ
せるヘッドボルトボス部と、シリンダ列方向に隣り合う
シリンダ壁の間に画成されるボア間流路とを備える水冷
式内燃機関のシリンダブロックにおいて、ボア間流路の
直下流側に位置してシリンダ壁とヘッドボルトボス部の
間を塞ぐガイドリブを形成する。
【0011】請求項2記載の発明は、直列に並ぶ複数の
シリンダ壁の外側に冷却水をシリンダ列方向に沿って循
環させるウォータジャケットを画成するウォータジャケ
ット壁と、ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘ
ッドを締結するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルト
ボス部と、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に
画成されるボア間流路とを備える水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、ヘッドボルトボス部を隣り合う
シリンダ壁の間に配置し、ボア間流路の直上流側に位置
してシリンダ壁とヘッドボルトボス部の間にボア間流路
に向けて延びるボア間上流側流路を画成し、ボア間流路
の直下流側に位置してシリンダ壁とヘッドボルトボス部
の間を塞ぐガイドリブを形成する。
【0012】請求項3記載の発明は、直列に並ぶ複数の
シリンダ壁の外側に冷却水をシリンダ列方向に沿って循
環させるウォータジャケットを画成するウォータジャケ
ット壁と、ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘ
ッドを締結するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルト
ボス部と、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に
画成されるボア間流路とを備える水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、シリンダ軸を垂直方向に対して
傾斜して配置し、ボア間流路の直下流側に位置してシリ
ンダ壁とシリンダ軸より傾斜上方に位置するヘッドボル
トボス部の間を塞ぐガイドリブを形成する。
【0013】請求項4記載の発明は、直列に並ぶ複数の
シリンダ壁の外側に冷却水をシリンダ列方向に沿って循
環させるウォータジャケットを画成するウォータジャケ
ット壁と、ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘ
ッドを締結するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルト
ボス部と、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に
画成されるボア間流路とを備える水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、ボア間流路の直下流側に位置し
てシリンダ壁とヘッドボルトボス部の間を塞ぐガイドリ
ブを形成し、ガイドリブの下端をヘッドボルトを螺合さ
せるネジ部分より下方に配置する。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明において、ウォータジャケ
ットを循環する冷却水は、各シリンダ壁の熱を吸収しつ
つ、シリンダ列方向に流れようとするが、ガイドリブが
ボア間流路の直下流側に位置してヘッドボルトボス部と
シリンダ壁の間を塞いでいるため、ガイドリブを迂回し
てボア間流路の上部に向かう冷却水流の勢力を高められ
る。
【0015】ガイドリブによってボア間流路の上部を流
れる冷却水の流速を高めることにより、ボア間流路に面
するシリンダ壁の上部から冷却水への放熱量を適正にす
る。この結果、シリンダ壁の温度分布を均一にして、ノ
ッキングの発生を抑えられるとともに、シリンダ壁の変
形を来すことを抑制し、ピストン隙間を均一にして、フ
リクションを低減し、オイル消費を小さく抑えられる。
【0016】また、ガイドリブは前記従来装置のように
ウォータジャケットに突出して通水抵抗を増やすことが
抑えられるとともに、シリンダブロックの鋳造時にウォ
ータジャケットを形成する中子の肉厚が局部的に小さく
なることが避けられ、中子が破損することを防止でき、
生産性を高められる。
【0017】請求項2記載の発明において、ウォータジ
ャケットを循環する冷却水は、各シリンダ壁の熱を吸収
しつつ、シリンダ列方向に流れようとするが、ガイドリ
ブがボア間流路の直下流側に位置してヘッドボルトボス
部とシリンダ壁の間を塞ぎ、かつボア間流路の直上流側
に位置してシリンダ壁とヘッドボルトボス部の間にボア
間流路に向けて延びるボア間上流側流路を画成したた
め、ボア間上流側流路からボア間流路の上部に向かう冷
却水流の勢力を高められる。
【0018】ガイドリブとボア間上流側流路を介してボ
ア間流路の上部を流れる冷却水の流速を高めることによ
り、ボア間流路に面するシリンダ壁の上部から冷却水へ
の放熱量を適正にする。
【0019】請求項3記載の発明において、ウォータジ
ャケットを循環する冷却水は、各シリンダ壁の熱を吸収
しつつ、シリンダ列方向に流れようとするが、ガイドリ
ブがボア間流路の直下流側に位置してヘッドボルトボス
部とシリンダ壁の間を塞いでいるため、これを迂回して
ボア間流路の上部に向かう冷却水流の勢力を高められ
る。
【0020】シリンダ軸を垂直方向に対して傾斜して配
置し、ボア間流路の直下流側に位置してシリンダ壁とシ
リンダ軸より傾斜上方に位置するヘッドボルトボス部の
間を塞ぐガイドリブを形成したため、ガイドリブとウォ
ータジャケットの天井部によって凹状に窪む領域は、ガ
イドリブを迂回してボア間流路の上部に向かう冷却水流
にさらされて、冷却水の流速が著しく低下する淀みが生
じることがなく、この領域に冷却水中に含まれる空気が
溜まることが防止され、シリンダ壁から冷却水への放熱
を阻害することがない。
【0021】請求項4記載の発明において、ウォータジ
ャケットを循環する冷却水は、各シリンダ壁の熱を吸収
しつつ、シリンダ列方向に流れようとするが、ガイドリ
ブがボア間流路の直下流側に位置してヘッドボルトボス
部とシリンダ壁の間を塞いでいるため、これを迂回して
ボア間流路の上部に向かう冷却水流の勢力を高められ
る。
【0022】ガイドリブがヘッドボルトボス部とシリン
ダ壁に連接して設けられることにより、シリンダ壁並び
にヘッドボルトボス部の剛性を高められる。
【0023】ガイドリブの下端をネジ穴のヘッドボルト
を螺合させるネジ部分の下端より下方に配置することに
より、シリンダヘッドからヘッドボルトを介して働く応
力に対する剛性を十分に確保することができる。この結
果、ヘッドボルトボス部を薄肉化することが可能とな
り、シリンダブロックのコンパクト化並びに軽量化がは
かれる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0025】図1、図2に示すように、自動車用V型6
気筒エンジンに備えられるシリンダブロック1は、左右
のバンクに3つのシリンダ壁2がそれぞれ直列に並ぶ。
左右バンクの各シリンダ軸Cが、垂直線Oに対してそれ
ぞれ傾斜するように車両に搭載される。
【0026】シリンダブロック1の前壁にはウォータポ
ンプを収装するポンプハウジング部18が形成される。
【0027】図4にも示すように、シリンダブロック1
は、各シリンダ壁2のまわりに冷却水をシリンダ列方向
に沿って循環させるウォータジャケット3が設けられ
る。シリンダブロック1は、各シリンダ壁2との間にウ
ォータジャケット3を画成するウォータジャケット壁4
を有する。
【0028】図5、図6に示すように、シリンダブロッ
ク1の左右バンク間にはサイドウォータギャラリ7が形
成される。シリンダ列方向に延びるサイドウォータギャ
ラリ7の前端にはウォータポンプから吐出する冷却水が
送り込まれ、各シリンダ壁2に対峙して開口する通孔1
7からウォータジャケット3に流入するようになってい
る。
【0029】シリンダブロック1はその上部に図示しな
いシリンダヘッドに接合するアッパデッキ5を備える。
アッパデッキ5には冷却水通孔9、ヘッドボルトに対す
るネジ穴6、オイル落とし穴8、オイルギャラリ10が
それぞれ開口している。
【0030】シリンダブロック1は隣り合うシリンダ壁
2どうしが互いに離れて形成され、隣り合うシリンダ壁
2の間にボア間流路14が画成される。
【0031】シリンダブロック1は各ネジ穴6が開口す
る複数のヘッドボルトボス部11を有する。各ヘッドボ
ルトボス部11は、ウォータジャケット壁4およびアッ
パデッキ5に連接して形成される。
【0032】各バンクの傾斜上方で隣り合うシリンダ壁
2の間に位置するヘッドボルトボス部11は、その断面
形状がボア間流路14に対峙する楔形に形成される。
【0033】ヘッドボルトボス部11とボア間流路14
の上流側に位置するシリンダ壁2の間にボア間上流側流
路12を画成する。ボア間上流側流路12はボア間流路
14の方に向かって延びている。
【0034】図1に格子を入れて示すように、ボア間流
路14の下流側に位置してヘッドボルトボス部11とシ
リンダ壁2の間に画成される流路を塞ぐガイドリブ13
が形成される。換言すると、ヘッドボルトボス部11は
シリンダ壁2に対してガイドリブ13を介して接合す
る。
【0035】ウォータジャケット3の天井部はその大部
分がアッパデッキ5によってシリンダ壁2の上部付近に
画成されているが、ボア間流路14の下流側に位置する
部位でガイドリブ13によって部分的に低く画成され
る。
【0036】図3に示すように、ガイドリブ13の下端
13aはネジ穴6のヘッドボルトを螺合させるネジ部1
5のヘッドボルトが螺合するネジ部分の下端15aより
シリンダ軸C方向について下方に配置される。なお、ガ
イドリブ13の下端13aはネジ部15のヘッドボルト
が螺合するネジ部分の下端15aに対して、シリンダ軸
C方向について略同一高さに形成しても良い。
【0037】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0038】ウォータポンプから吐出される冷却水が、
図7に矢印で示すように、左右バンク間に設けられたサ
イドウォータギャラリ7から各通孔17を通ってウォー
タジャケット3に流入し、ウォータジャケット3内にお
いてシリンダ列方向(後方)に流れつつ、アッパデッキ
5に開口した冷却水通孔9を通って図示しないシリンダ
ヘッド内のウォータジャケットへと分流し、シリンダヘ
ッド内のウォータジャケットから図示しないラジエータ
等を経て循環するようになっている。
【0039】ウォータジャケット3を循環する冷却水
は、各シリンダ壁2の熱を吸収しつつ、シリンダ列方向
に流れようとするが、ガイドリブ13がボア間流路14
の下流側に位置してヘッドボルトボス部11とシリンダ
壁2の間を塞いでいるため、図8に矢印で示すように、
ボア間上流側流路12からボア間流路14の上部に向か
う冷却水流の勢力を高められる。
【0040】ガイドリブ13によりボア間流路14の上
部を流れる冷却水の流速を高めることにより、ボア間流
路14に面するシリンダ壁2の上部から冷却水への放熱
量を適正にし、シリンダ壁2の温度分布を均一にして、
ノッキングの発生を抑えられるとともに、シリンダ壁2
の変形を来すことを抑制し、ピストン隙間を均一にし
て、フリクションを低減し、オイル消費を小さく抑えら
れる。
【0041】また、ガイドリブ13は前記従来装置のよ
うにシリンダ壁2からウォータジャケット3に突出して
通水抵抗を増やすことが抑えられるとともに、シリンダ
ブロック1の鋳造時にウォータジャケット3を形成する
中子の肉厚が局部的に小さくなることが避けられ、中子
が破損することを防止でき、生産性を高められる。
【0042】また、ボア間流路14の図6に2点鎖線を
入れて示す領域19は、ガイドリブ13によって凹状に
窪む領域となるが、この領域はボア間上流側流路12に
同一高さにて連通しているため、領域19は常にボア間
上流側流路12を通って導かれる冷却水流にさらされ
る。このため、領域19に冷却水の流速が著しく低下す
る淀みが生じることがなく、領域19に冷却水中に含ま
れる空気が溜まることが防止され、シリンダ壁2から冷
却水への放熱を阻害することがない。
【0043】ガイドリブ13がヘッドボルトボス部11
とシリンダ壁2およびアッパデッキ5に連接して設けら
れることにより、シリンダ壁2並びにヘッドボルトボス
部11の剛性を高められる。
【0044】ガイドリブ13の下端13aをネジ穴6の
ヘッドボルトが螺合するネジ部分の下端15aよりシリ
ンダ軸C方向について下方に配置することにより、図示
しないシリンダヘッドからヘッドボルトを介して働く応
力に対する剛性を十分に確保することができる。
【0045】この結果、ヘッドボルトボス部11の薄肉
化することが可能となり、シリンダブロック1のコンパ
クト化並びに軽量化がはかれる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、直列に並ぶ複数のシリンダ壁の外側に冷却水をシリ
ンダ列方向に沿って循環させるウォータジャケットを画
成するウォータジャケット壁と、ウォータジャケット壁
に連接してシリンダヘッドを締結するヘッドボルトを螺
合させるヘッドボルトボス部と、シリンダ列方向に隣り
合うシリンダ壁の間に画成されるボア間流路とを備える
水冷式内燃機関のシリンダブロックにおいて、ボア間流
路の直下流側に位置してシリンダ壁とヘッドボルトボス
部の間を塞ぐガイドリブを形成したため、ガイドリブを
迂回してボア間流路の上部に向かう冷却水流の勢力を高
め、シリンダ壁の温度分布を均一にして、ノッキングの
発生を抑えられるとともに、シリンダ壁の変形を来すこ
とを抑制し、ピストン隙間を均一にして、フリクション
を低減し、オイル消費を小さく抑えられる。また、ガイ
ドリブは前記従来装置のようにウォータジャケットに突
出して通水抵抗を増やすことが抑えられるとともに、シ
リンダブロックの鋳造時にウォータジャケットを形成す
る中子の肉厚が局部的に小さくなることが避けられ、中
子が破損することを防止でき、生産性を高められる。
【0047】請求項2記載の発明は、直列に並ぶ複数の
シリンダ壁の外側に冷却水をシリンダ列方向に沿って循
環させるウォータジャケットを画成するウォータジャケ
ット壁と、ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘ
ッドを締結するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルト
ボス部と、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に
画成されるボア間流路とを備える水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、ヘッドボルトボス部を隣り合う
シリンダ壁の間に配置し、ボア間流路の直上流側に位置
してシリンダ壁とヘッドボルトボス部の間にボア間流路
に向けて延びるボア間上流側流路を画成し、ボア間流路
の直下流側に位置してシリンダ壁とヘッドボルトボス部
の間を塞ぐガイドリブを形成したため、、ボア間上流側
流路からボア間流路の上部に向かう冷却水流の勢力を高
め、ボア間流路に面するシリンダ壁の上部から冷却水へ
の放熱量を適正にする。
【0048】請求項3記載の発明は、直列に並ぶ複数の
シリンダ壁の外側に冷却水をシリンダ列方向に沿って循
環させるウォータジャケットを画成するウォータジャケ
ット壁と、ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘ
ッドを締結するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルト
ボス部と、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に
画成されるボア間流路とを備える水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、シリンダ軸を垂直方向に対して
傾斜して配置し、ボア間流路の直下流側に位置してシリ
ンダ壁とシリンダ軸より傾斜上方に位置するヘッドボル
トボス部の間を塞ぐガイドリブを形成したため、ガイド
リブを迂回してボア間流路の上部に向かう冷却水流の勢
力を高められるとともに、ガイドリブとウォータジャケ
ットの天井部によって凹状に窪む領域は、ガイドリブを
迂回してボア間流路の上部に向かう冷却水流にさらされ
て、冷却水中に含まれる空気が溜まることが防止され、
シリンダ壁から冷却水への放熱を阻害することがない。
【0049】請求項4記載の発明は、直列に並ぶ複数の
シリンダ壁の外側に冷却水をシリンダ列方向に沿って循
環させるウォータジャケットを画成するウォータジャケ
ット壁と、ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘ
ッドを締結するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルト
ボス部と、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に
画成されるボア間流路とを備える水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、ボア間流路の直下流側に位置し
てシリンダ壁とヘッドボルトボス部の間を塞ぐガイドリ
ブを形成し、ガイドリブの下端をヘッドボルトを螺合さ
せるネジ部分より下方に配置したため、ガイドリブを迂
回してボア間流路の上部に向かう冷却水流の勢力を高め
られるとともに、ガイドリブを介してシリンダ壁並びに
ヘッドボルトボス部の剛性を高められ、シリンダブロッ
クのコンパクト化並びに軽量化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシリンダブロックの平面
図。
【図2】同じくシリンダブロックの正面図。
【図3】同じく図1のA−A線に沿うシリンダブロック
の断面図。
【図4】同じく図1のD−D線およびE−E線に沿うシ
リンダブロックの断面図。
【図5】同じくシリンダブロックの断面図。
【図6】同じくシリンダブロックの断面図。
【図7】同じくウォータジャケットにおける冷却水の流
れを示すシリンダブロックの平面図。
【図8】同じくウォータジャケットにおける冷却水の流
れを示すシリンダブロックの断面図。
【図9】従来例を示すシリンダブロックの断面図。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダ壁 3 ウォータジャケット 4 ウォータジャケット壁 5 アッパデッキ 6 ネジ穴 11 ヘッドボルトボス部 12 ボア間上流側流路 13 ガイドリブ 13a ガイドリブ下端 14 ボア間流路 15 ネジ 15a ヘッドボルトが螺合するネジ部分の下端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−192935(JP,A) 特開 昭62−113845(JP,A) 特開 平4−136461(JP,A) 実開 昭61−103551(JP,U) 実開 昭59−7242(JP,U) 実開 平2−50148(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 1/42 F01P 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列に並ぶ複数のシリンダ壁の外側で冷却
    水をシリンダ列方向に沿って循環させるウォータジャケ
    ットを画成するウォータジャケット壁と、 ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘッドを締結
    するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルトボス部と、 シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に画成される
    ボア間流路と、を備える水冷式内燃機関のシリンダブロ
    ックにおいて、 ボア間流路の直下流側に位置してシリンダ壁とヘッドボ
    ルトボス部の間を塞ぐガイドリブを形成したことを特徴
    とする水冷式内燃機関のシリンダブロック。
  2. 【請求項2】直列に並ぶ複数のシリンダ壁の外側に冷却
    水をシリンダ列方向に沿って循環させるウォータジャケ
    ットを画成するウォータジャケット壁と、 ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘッドを締結
    するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルトボス部と、 シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に画成される
    ボア間流路と、を備える水冷式内燃機関のシリンダブロ
    ックにおいて、 ヘッドボルトボス部を隣り合うシリンダ壁の間に配置
    し、 ボア間流路の直上流側に位置してシリンダ壁とヘッドボ
    ルトボス部の間にボア間流路に向けて延びるボア間上流
    側流路を画成し、 ボア間流路の直下流側に位置してシリンダ壁とヘッドボ
    ルトボス部の間を塞ぐガイドリブを形成したことを特徴
    とする水冷式内燃機関のシリンダブロック。
  3. 【請求項3】直列に並ぶ複数のシリンダ壁の外側に冷却
    水をシリンダ列方向に沿って循環させるウォータジャケ
    ットを画成するウォータジャケット壁と、 ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘッドを締結
    するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルトボス部と、 シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に画成される
    ボア間流路と、を備える水冷式内燃機関のシリンダブロ
    ックにおいて、 シリンダ軸を垂直方向に対して傾斜して配置し、 ボア間流路の直下流側に位置して、シリンダ壁とシリン
    ダ軸より傾斜上方に位置するヘッドボルトボス部の間を
    塞ぐガイドリブを形成したことを特徴とする水冷式内燃
    機関のシリンダブロック。
  4. 【請求項4】直列に並ぶ複数のシリンダ壁の外側に冷却
    水をシリンダ列方向に沿って循環させるウォータジャケ
    ットを画成するウォータジャケット壁と、 ウォータジャケット壁に連接してシリンダヘッドを締結
    するヘッドボルトを螺合させるヘッドボルトボス部と、 シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁の間に画成される
    ボア間流路と、を備える水冷式内燃機関のシリンダブロ
    ックにおいて、 ボア間流路の直下流側に位置してシリンダ壁とヘッドボ
    ルトボス部の間を塞ぐガイドリブを形成し、 ガイドリブの下端をヘッドボルトを螺合させるネジ部分
    より下方に配置したことを特徴とする水冷式内燃機関の
    シリンダブロック。
JP6158650A 1994-07-11 1994-07-11 水冷式内燃機関のシリンダブロック Expired - Fee Related JP3052738B2 (ja)

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