JP3052470B2 - 果実収穫ロボットのマニピュレータ - Google Patents

果実収穫ロボットのマニピュレータ

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JP3052470B2
JP3052470B2 JP3232332A JP23233291A JP3052470B2 JP 3052470 B2 JP3052470 B2 JP 3052470B2 JP 3232332 A JP3232332 A JP 3232332A JP 23233291 A JP23233291 A JP 23233291A JP 3052470 B2 JP3052470 B2 JP 3052470B2
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fruit
manipulator
grasping
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cutter
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直 近藤
誠一 有馬
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてきゅうり等の
ように果柄が短い果実を収穫する際に、主茎を傷つける
ことなく果柄のみを確実に切断できるようにした果実収
穫ロボットのマニピュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】きゅうり収穫ロボットのマニピュレータ
として、果実を把握する開閉式の把握部と果柄を切断す
るカッタを備え、把握部で果実を把握しながらカッタで
果柄を切断するようにした構造のものが考えられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】きゅうりの果柄は比較
的短く、果柄の切断箇所が主茎に近いので、上記従来の
マニピュレータは、果柄を切断する時にカッタで主茎を
傷つけることがあるという問題があった。そこで、本発
明は、主茎を傷つけることなく果柄のみを確実に切断で
きるようにすることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる果実ロボットのマニピュレータは、果実を把握
する把握部と、該把握部が把握した果実の果柄の基部を
中心として把握部を上方に回動させることのできる回動
手段と、該回動手段によって回動した果柄の位置を検出
する果柄位置検出部と、該果柄位置検出部によって検出
された果柄を切断するためのカッタとを具備し、前記カ
ッタは、前記回動手段によって主茎から隔てられた状態
で果柄の切断を行うように設けられていることを特徴と
している。
【0005】
【作用】果実の果柄の基部を中心として把握部を上方に
所定角度回動させることにより、果柄が主茎から分離さ
れる。この状態でカッタが切断するが、当該カッタは主
茎から隔てられているので、果柄切断時に主茎を傷つけ
おそれが少ない
【0006】
【実施例】図1はきゅうり用果実収穫ロボットの使用状
態をあらわしている。この果実収穫ロボット1は、移動
手段として電動式の走行台車2を備え、該走行台車の上
にガイドレール3を有する傾斜枠4を設置し、これに果
実収穫用マニピュレータ6がスライド式に昇降自在に設
けられている。傾斜枠4は、ヒンジ8にて走行台車2に
枢支され、背面側を支持リンク9で支えられている。支
持リンク9の下端部は長穴10の適所に止着するように
なっており、その止着位置を変えることにより傾斜枠4
の傾斜角度を任意に調節することができる。
【0007】マニピュレータ6は、前記ガイドレール3
に沿って昇降可能な基台12と、該基台上に水平面内で
回動自在に設けた本体部13と、該本体部に設けた関節
型アーム14と、該関節型アームの先端部に設けた摘果
ハンド15とからなる。関節型アーム14は、本体部側
の上腕部17と摘果ハンド側の前腕部18をエルボ部1
9を介して連結したものである。人の腕と同様に、アー
ム全体の上下回動、屈伸、摘果ハンド15の上下回動が
可能で、摘果ハンド15の位置を調節すると共に、摘果
時に摘果ハンド15を回動させる回動手段となってい
る。なお、関節型アーム14を屈曲させたとき、エルボ
部19が下側にくるように折れ曲がる。
【0008】摘果ハンド15には、図2および図3に示
すように、把握部21,21、果柄位置検出部22,2
2およびカッタ23,23が設けられている。把握部2
1,21は、きゅうりを両側から挟み付けて把握するの
に適するように、幅広の板状に形成され、その内面部に
ゴム材24,24が貼着されている。両把握部21,2
1の基部にラック25,25が取り付けられており、こ
れに噛合するピニオン26をモータ等で駆動することに
より、一対の把握部21,21が互いに接近または離反
するようになっている。果柄位置検出部22,22は、
把握部21,21の上方に設けられ、図示を省略したば
ねによって互いに接近する方向(内向き)に付勢されて
いる。果柄位置検出部22,22の開閉度はポテンショ
ンメータ27で検出される。待機状態では、把握部2
1,21の係合片21a,21aが果柄位置検出部2
2,22の係合片22a,22aに係合しているので、
果柄位置検出部22,22が開いた状態となっている。
この待機状態から、果柄位置検出部22,22は上向き
にスライド移動するようになっている。スライドストロ
ークは最大で30mm程度である。スライド移動を開始す
ると両係合片21a,22aの係合が解除される。ま
た、カッタ23,23は、内端部に刃が形成されてお
り、この刃が互いに交差するように駆動できるようにな
っている。カッタ23,23は果柄位置検出部22
2の下方近傍に設けられ、果柄位置検出部22,22と
ともにスライド移動する。
【0009】また、本体部13には視覚装置30が設け
られている。この視覚装置30は、図4のブロック図に
示す如く、カメラ31と距離検出素子(PSD)32を
備え、これらで得た入力情報をCPU33で処理して果
実の位置を検出するようになっている。そして、その検
出結果に基づいて、CPU33からマニピュレータ6に
出力指令が出される。
【0010】この果実収穫ロボット1が使用されるハウ
スは、通路40を挟んで両側に形成した畝41に栽培植
物42が一定間隔ごとに植え付けられている。栽培植物
42を誘引する誘引棚43は通路側に傾斜させて設けら
れている。このため、果実51が誘引棚43から垂れ下
がり、主茎や葉と分離された状態となっている。
【0011】果実収穫ロボット1は通路40に沿って移
動し、視覚装置30で収穫可能な果実を探索する。収穫
可能な果実を見つけると、マニピュレータ6が所定の動
作を行い当該果実を収穫する。図5および図6はそのフ
ローチャートであり、これを参照にしてマニピュレータ
6の動作を説明する。
【0012】当初、マニピュレータ6は、関節型アーム
14を所定角度(α=約90度)に曲げた基本姿勢で待
機している。この状態から、収穫しようとする果実51
の高さに合わせてマニピュレータ6を昇降させ、摘果ハ
ンド15が果実51に正対する状態(中間点)にする。
傾斜枠4の傾斜角度は誘引棚43の傾斜角度を同じに設
定してあるので、マニピュレータ6を昇降させても栽培
植物42とマニピュレータ6との距離は変わらない。そ
して、関節型アーム14を適当に伸ばして、摘果ハンド
15を果実51の手前近傍まで移動させる(第2中間
点)。
【0013】つぎに、把握部21,21が開きながら摘
果ハンド15が前進し、適当位置で前進を停止し、把握
部21,21が閉じて果実51の上端部を把握する(図
7参照)。この状態から、関節型アーム14の各部が作
動して、果柄52の基部を中心として摘果ハンド15を
上方に回動させる(図8参照)。果柄52と主茎50と
のなす角度θが60〜90度、好ましくは90度程度と
なるようにするのが好ましい。続いて、果柄位置検出部
22,22とカッタ23,23がスライド移動し、果柄
位置検出部22,22が果柄52を検出すると、カッタ
23,23が作動して果柄52を切断する。このよう
に、果実51を上方に回動させて果実51主茎50を
完全に分離するとともに、果柄位置検出部22,22で
カッタ23,23の主茎側をカバーしている(すなわ
ち、カッタ23,23と主茎とが隔てられた状態として
いる)ので、切断の際にカッタ23,23で主茎50を
傷つけるおそれが少ない
【0014】果柄検出作用について補足的に説明する。
前述の如く、果柄位置検出部22,22がスライド移動
を開始すると、係合片22a,2aの係合が解除され
るので、ばねによって閉じようとする力が果柄位置検出
部22,22に作用する。しかしながら、実際には果実
が存在しているので果柄位置検出部22,22は閉じる
ことができず、両果柄位置検出部22,22は果実の外
周部に沿って果柄側に移動する。そして、果柄位置検出
部22,22が果柄の位置まで移動すると、果柄位置検
出部22,22が閉じてこれがポテンションメータ27
に検出されるのである。きゅうりのように直線状で細長
い果実に対する果柄検出方法として極めて効果的であ
る。なお、一定条件のもとに管理されているため、きゅ
うりの果実はまっすぐに生っている。
【0015】果柄位置検出中に、果柄位置検出部22,
22をストロークいっぱい移動させても果柄52を検出
しないことがある。その理由として考えられることは、
(1)果実の把握位置が下過ぎた、(2)主茎を把握し
た、(3)誘引棚の支柱を把握した等である。そこで、
このような場合には、一旦把握部21,21による把握
を解除し、関節型アーム14を適当に作動させて摘果ハ
ンド15を補助的にスライドさせてから、再度果柄検出
操作を行う。そして、ポテンションメータ27に変化が
見られたならば、(1)の場合であるので、カッタ2
3,23で果柄52を切断する。再度果柄検出操作を行
っても、なおかつポテンションメータ27に変化が見ら
れなければ、(2)もしくは(3)の場合であると判断
できるので、カッタ23,23を作動させないようにす
る。
【0016】また、図9および図10に示すように、一
対の果柄位置検出部22,22のいずれか、もしくは両
方の先端部に張出部22bを設けておくと、果柄52と
主茎50の分離をさらに確実に行える。
【0017】摘果が完了すると、把握部21,21が果
実を把持したままマニピュレータ6が中間位置まで移動
するとともに、マニピュレータ6が下降し、把持してい
た果実をタンク内に解放する。以下同様に、視覚装置3
0の視野内の果実を収穫する。視野内の果実をすべて収
穫し終えると、視覚装置30の向きを変えて果実の収穫
を繰り返す。マニピュレータ全作業範囲内の果実をすべ
て収穫し終えると、走行台車2を移動させて次の株に移
動する。
【0018】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる果
実収穫ロボットのマニピュレータは、果柄の基部を中心
として果実を上方に回動させることにより、果柄と主茎
の分離を確実なものとし、さらにカッタを主茎から隔て
た状態で切断を行うので、摘果時にカッタで主茎を傷つ
けることを防止できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である果実収穫ロボットの使
用状態を示す図である。
【図2】摘果ハンドの側面図である。
【図3】摘果ハンドの平面図である。
【図4】マニピュレータ制御装置のブロック図である。
【図5】マニピュレータ制御のフローチャートの前半部
分である。
【図6】マニピュレータ制御のフローチャートの後半部
分である。
【図7】マニピュレータの1状態を示す図である。
【図8】マニピュレータの異なる状態を示す図である。
【図9】異なる摘果ハンドの正面図である。
【図10】図9に示す摘果ハンドの要部の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 果実収穫ロボット 2 走行台車 4 傾斜枠 6 マニピュレータ 13 本体部 14 関節型アーム(回動手段) 15 摘果ハンド 21 把握部 22 果柄位置検出部 23 カッタ 27 ポテンションメータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 46/00 - 46/30 B25J 5/00 B25J 13/08 B25J 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果実を把握する把握部と、該把握部が把
    握した果実の果柄の基部を中心として把握部を上方に回
    動させることのできる回動手段と、該回動手段によって
    回動した果柄の位置を検出する果柄位置検出部と、該果
    柄位置検出部によって検出された果柄を切断するための
    カッタとを具備し、前記カッタは、前記回動手段によっ
    て主茎から隔てられた状態で果柄の切断を行うように設
    けられていることを特徴とする果実収穫ロボットのマニ
    ピュレータ。
JP3232332A 1991-08-19 1991-08-19 果実収穫ロボットのマニピュレータ Expired - Lifetime JP3052470B2 (ja)

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JPH08197471A (ja) * 1995-01-30 1996-08-06 Nippon Kyodo Kikaku Kk 果菜の搬送方法とそれに使用される果菜搬送装置
KR100797001B1 (ko) * 2006-12-19 2008-01-22 한국생산기술연구원 주행하체를 갖는 인간형 로봇
CN106664971B (zh) * 2017-03-12 2019-02-26 宁夏神聚农业科技开发有限公司 一种苹果采摘智能机器人

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