JP3051814B2 - 既設壁の改修構造 - Google Patents

既設壁の改修構造

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武丸 前園
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設壁の改修構造に関
し、詳しくは、主として鉄筋を埋設したコンクリート壁
やモルタル壁のようなセメント系の既設壁を改修するの
に、改修のための構成を簡素化し、かつ、施工性を高
め、特に、不陸が生じている既設壁との間に隙間が生じ
るのを回避し、隙間をへて雨水や虫が浸入するのを阻止
しようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、セメント系の既設壁1の上に例え
ば金属製の外皮を備えた改修用壁材4aを施工して、壁
面の改修をおこなうのに、図5に示すように、既設壁1
に″ねこ″と称するL形のアングル材aを壁面にボルト
にて固定し、このアングル材aにC型鋼の改修用胴縁A
aを支持させ、この改修用胴縁Aaに下水切り6aを取
付け、しかして、改修用胴縁Aaにその下端部が支持さ
れる改修用壁材4aの下部の水仕舞いをおこなうのであ
る。
【0003】ところで、このような改修構成において
は、改修用胴縁Aaを固定するアングル材aが別途必要
となり、このアングル材aを固定するのに、その固定用
のボルトが既設壁1の内部の鉄筋に当たる場合にはアン
グル材aの位置をずらさなければならず、施工性が大き
く低下し、そして、アングル材aに支持されている改修
用胴縁Aaを既設壁1の凹凸に応じて内外にスライドさ
せて位置変更させて、既設壁1の凹凸を吸収し、改修用
胴縁Aaの外面を他の胴縁の取付面と面一にしてボルト
止めするのであり、アングル材aの固定と、改修用胴縁
Aaとの固定を要し、しかもその固定方向が異なり、し
かして、作業性が悪くなり、しかも、アングル材aを使
用することで、既設壁1と改修用胴縁Aaとの間に不要
な隙間Dを要し、改修用壁材4aの外面位置が不要に外
部に張り出すことになる。更に、略L字状の下水切り6
aにおいてはその底面側にカバ−cが必須となり、この
カバ−cを付設する地面との間に施工のためのスペース
Sを必要とし、かつ、カバ−cの取付けは、予め既設壁
1に受金具eを固定しておく必要があり、この受金具e
を既設壁1に固定しておく作業、及び受金具eにカバ−
cを固定する作業を要し、この点においても作業性が低
下するという問題があった。
【0004】そして、他の従来例として、図6に示す特
公平5−43823号公報のように、略クランク形の土
台水切り6dを既設壁1に面接させて固定し、この土台
水切り6dの載置片6bの上に縦長の改修用胴縁Abの
下端を載設するとともに既設壁1に固定し、このような
改修用胴縁Abに改修用壁材4aを固定して既設壁の改
修をおこなう構成のものがある。
【0005】ところが、このような構成においては、土
台水切り6dは、モルタル仕上げされたセメント系の既
設壁1に直接当接させて取付ける構成になるから、モル
タル仕上げなどされた既設壁1の凹凸に起因して土台水
切り6dとの間に隙間dが生じ、この箇所に矢印イ方向
から雨水が浸入し、また、虫が屋内へと侵入するなどと
いう問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、主としてセメント系の既設壁を改修するのに、改修
のための構成を簡素化し、かつ、施工性を高め、特に、
凹凸が生じている既設壁との間に隙間が生じるのを回避
し、隙間をへて雨水や虫が浸入するのを阻止することが
でき、併せて、改修用壁材を左右方向に接合する縦葺き
形態にしながら、既設壁の改修を良好におこなえる既設
壁の改修構造を提供しようとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、胴
縁本体2が縦断面略コ字状に形成され、胴縁本体2の表
面側の取付け用面3の上下中間部に横方向全長にわたっ
て固定用凹溝5が形成され、固定用凹溝5の下方には、
改修用壁材4の下端表面から屋内側への雨水の浸入を阻
止する下水切り6を面接して取付ける取付け用受面7が
形成されて改修用胴縁Aが構成され、改修用胴縁Aに固
定される下水切り6には取付片12と改修用壁材4の下
端部を載設支持する載設部13と地面側からの風雨の吹
き込みを阻止する下面覆い部15と背面覆い部16とが
形成され、背面覆い部16の上端部に係止片18が形成
され、係止片18よりは下方に凹溝17が全長に形成さ
れ、凹溝17に弾性シール材21が挿入され、固定用凹
溝5にその頭部を沈ませた取付具11にて改修用胴縁A
が既設壁1の地面近くの下端部の横方向全長に沿設され
て取付けられ、取付け用受面7に下水切り6の取付片1
2が固定され、下水切り6の係止片18が胴縁本体2の
下の脚片8の折り返し片10にて係止され、弾性シール
材21が既存壁1に当接し、改修用壁材4の左右両端部
にはそれぞれ嵌合凹部26及び嵌合凸部25が形成さ
れ、改修用壁材4の下端が下水切り6の載設部13に載
設保持され、左右の改修用壁材4・・が左右に凹凸嵌合
されて成ることを特徴とするものである。
【0008】請求項2においては、既設壁1と改修用胴
縁Aとの間に調整部材36が介装されて成ることを特徴
とするものである。請求項3においては、調整部材36
は、改修用胴縁Aを既設壁1に固定する取付具11の位
置に配されて、既設壁1と改修用胴縁Aとの間の隙間を
埋めるとともに改修用胴縁Aの長さ方向において短尺の
充填部材38であり、これら調整部材36・・の下方で
既設壁1と背面覆い部16との間に改修用胴縁Aの全長
にわたって弾性シール材21が介装されて成ることを特
徴とするものである。
【0009】請求項4においては、調整部材36は、既
設壁1のクラックを塞ぐ防水シート材37であることを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1においては、縦断面略コ字状の改修用
胴縁Aをその固定用凹溝5に頭部を沈ませた取付具11
にて前面側から取付ける。従来のように、アングル材を
別途に取付けたり、改修用胴縁をアングル材に対して移
動させて既設壁1の凹凸を吸収するような作業を省く。
アングル材を省いて構成を簡素化する。固定用凹溝5に
釘のような取付具11の頭部を沈ませる。取付具11の
頭部により凹凸が発生するのを抑制する。取付具11の
位置も適宜に変更して、鉄筋を避けて好ましい位置にお
いて安定した取付けをおこなう。下水切り6の取付けも
前面側からの作業でおこなえる。作業性を高める。予
め、下水切り6を改修用胴縁Aに固定しておく場合に
は、一層その取付けの作業性を高める。下水切り6に
は、下面覆い部15と背面覆い部16とが形成されてい
て、従来のように、別途に下面カバ−を付設する必要が
なく、作業性を高める。改修用壁材4,4は左右に凹凸
嵌合される。改修用壁材4を縦長に施工する縦葺き形態
の改修用壁材4の固定を安定的におこなう。縦断面略コ
字状の改修用胴縁Aの下の脚片8の折り返し片10に
水切り6の背面覆い部16の上端部の係止片18を係止
して、弾性シール材21を既存壁1に当接させる。
【0011】請求項2においては、介装された調整部材
36にスペーサーの機能を担わせる場合には、既設壁1
と改修用胴縁4との間の隙間を埋めて既設壁1に生じた
不陸を吸収する。このように、既設壁1の不陸を吸収し
て面出しした改修用胴縁Aに改修用壁材4を所定の面に
おいて施工をおこなう。良好な改修をおこなう。請求項
3においては、改修用胴縁Aと既設壁1との間で、固定
用凹溝5における取付具11の箇所において介装する調
整部材36が短尺となっていて、この短尺の調整部材間
36において改修用胴縁Aと既設壁1との間に隙間dが
生じていたとしてもこれの下方に存在する長尺の弾性シ
ール材21にて既設壁1と下水切り6との間において充
分な水密を図る。調整部材36にて既設壁1の不陸を吸
収して、改修用胴縁Aの取付け用受面7を他の胴縁32
と略面一にする。改修用壁材4の面を所定通りに出す。
仕上がり性を高める。改修部の下端部から風雨や虫が隙
間dから既設壁1へと侵入するのを阻止する。
【0012】請求項4においては、既設壁に亀裂が入っ
ていても防水シート材にて亀裂を塞ぎ、湿気の浸入を確
実に阻止する。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図1(a)(b)は改修用胴縁Aを示していて、
1(c)はその施工状態を示している。改修用胴縁A
は、金属板を縦断面略コ字状に曲げ加工されたものであ
り、胴縁本体2の表面側の取付け用面3の上下中間部に
横方向全長にわたって固定用凹溝5が形成されている。
固定用凹溝5の下方には、取付け用受面7が形成されて
いる。固定用凹溝5の底部には更に凹条9が形成されて
いる。そして、固定用凹溝5は取付け用面3の上下中央
部よりも上方に形成されて、固定用凹溝5の下方の取付
け用受面7の上下巾を広くしてある。胴縁本体2の上下
の脚片8,8の先端には折り返し片10が形成されて
る。
【0014】図1(c)及び図2に示すように、改修用
胴縁Aがモルタル仕上げなどされた鉄筋コンクリート壁
の既設壁1の地面近くの下端部の横方向全長に沿設さ
れ、例えばピアノ線や水引き糸を目安にして、改修用胴
縁Aの取付け用受面7が所定の面に面出しされる。つま
り、改修用胴縁Aは他の胴縁32・・の取付け用受面と
面一に仮止めされる。このような仮止めは通常の手段に
ておこなわれる。そして、改修用胴縁Aはその固定用凹
溝5の底部の凹条9において釘のような取付具11が打
ち込まれて取付けられる。この場合、図1(c)及び図
2に示すように、既設壁1と改修用胴縁Aとの間で、取
付具11が配される箇所には、鉄板や木板のような既設
壁1の不陸を調整する調整部材36が介装され、既設壁
1の不陸を吸収した状態で改修用壁材4を既設壁1に安
定的に固定する。このような施工は、他の胴縁32にお
いてもおこなわれる。取付具11の施工ピッチPは90
0〜1500mm程度で、調整部材36の厚さは各々異
なるが数ミリ程度である。そして、改修用胴縁Aと土台
33間には下水切り6が介装される。この下水切り6
は、防錆処理がなされた金属板を曲げ加工して形成され
ていて、改修用胴縁Aの取付け用受面7に面接して取付
けられる取付片12、この取付片12に連なり改修用壁
材4を載設する載設部13、表面部14、土台33上に
載置される下面覆い部15及び既設壁1に当接される背
面覆い部16とが一連に形成されている。そして、背面
覆い部16には横方向全長にわたって凹溝17が形成さ
れ、また、背面覆い部16には係止片18が立ち上げら
れている。
【0015】しかして、下水切り6の取付片12が改修
用胴縁Aの取付け用受面7に隙間なく面接され、ビスの
ような固定具20にて下水切り6が改修用胴縁Aに固定
される。そして、凹溝17にはパッキンが弾性シール材
21として挿入されていて、この弾性シール材21が既
設壁1の表面に弾接して、この箇所における水密性を高
めている。また、係止片18が脚片8の折り返し片10
に係止している。
【0016】図3(b)に示すように、改修用壁材4は
表裏の金属板23,23間に発泡ウレタン24をサンド
イッチ状に保持して、断熱性及び耐火性を備えたもので
あり、その横方向の一端には嵌合凸部25が、他端には
嵌合凹部26が形成され、更に、嵌合凸部25側には、
覆い片27が突出され、嵌合凹部26には凹所28が形
成されている。
【0017】しかして、改修用壁材4は図1(c)及び
図2に示すように、その下端面が下水切り6の載設部1
3に載設され、改修用壁材4の左右方向の一端部の凹所
28においてセルフドリリングビス31にて改修用胴縁
A及びこれに略平行に付設された胴縁32に固定され
る。そして、隣接の改修用壁材4の端部の覆い片27が
凹所28に係入され、セルフドリリングビス31を隠し
て接続がおこなわれる。図中35はパッキンである。
【0018】このように、改修用胴縁Aをその固定用凹
溝5において既設壁1に取付具11にて前面側から取付
けるのである。そして、改修用胴縁Aの取付け用受面7
に下水切り6の取付片12を前面側からボルトのような
固定具20にて取付けるのである。しかして、従来のよ
うなアングル材を必要とすることなく、構成を簡素化し
ながら取付けのための作業性を向上させるのである。し
かも、下水切り6には、下面覆い部15、背面覆い部1
6が形成されていて、その背面覆い部16と既設壁1と
の間には改修用胴縁Aの全長にわたる弾性シール材21
が介装されて、既設壁1との間に外部に連通する隙間が
生じるのを阻止している。即ち、図2に示すように、改
修用胴縁Aと既設壁1との間で、固定用凹溝5における
取付具11の箇所において介装する調整部材36が短尺
となっていて、この短尺の調整部材36,36間におい
て改修用胴縁Aと既設壁1との間に隙間dが生じていた
としても、これの下方に存在する長尺の弾性シール材2
1にて既設壁1と下水切り6との間において充分な水密
を図るのである。このようにして、調整部材36・・に
て既設壁1の不陸を吸収して、改修用胴縁Aの取付け用
受面7を他の胴縁32と略面一にし、改修用壁材4・・
の面を所定通りに出すことができ、仕上がり性を高める
ことができながら、改修部の下端部から風雨や虫が隙間
dから既設壁1へと侵入するのを阻止する。
【0019】しかも、固定用凹溝5は横方向全長に形成
されていて、この固定用凹溝5に釘のような取付具11
の頭部を沈ませ、取付具11の頭部による凹凸の発生を
抑制するのである。そして、取付具11の位置も横方向
全長にわたる固定用凹溝5の適宜の位置に変更すること
ができ、既設壁1の例えば鉄筋が邪魔になる場合にこれ
を容易に避けることができるのである。
【0020】ところで、取付け用面3の上下中央部より
も上方に固定用凹溝5が形成されていて、取付け用受面
7の上下巾を広くしてあり、改修用壁材4の下端を安定
的に受けて固定することができる。そして、上記実施例
においては、調整部材36はスペーサーの機能のみを備
えた充填部材38としたが、調整部材36は、スペーサ
ーの機能に加えて既設壁1のクラックを塞ぐ機能を備え
て防水シート材37であってもよいものである。
【0021】ところで、図4(a)に示すように、既設
壁1の不陸における膨出部分には、改修用胴縁Aは既設
壁1に防水シート材37を介して当接して施工される場
合がある。この場合、図4(b)に示すように、防水シ
ート材37がなく、改修用胴縁Aを改修用壁材4に直接
当接させてもよいものである。尚、改修する既設壁1は
タイル壁などであってもよい。
【0022】
【発明の効果】請求項1においては、胴縁本体が縦断面
略コ字状に形成され、胴縁本体の表面側の取付け用面の
上下中間部に横方向全長にわたって固定用凹溝が形成さ
れ、固定用凹溝の下方には、改修用壁材の下端表面から
屋内側への雨水の浸入を阻止する下水切りを面接して取
付ける取付け用受面が形成されて改修用胴縁が構成され
ているから、縦断面略コ字状の改修用胴縁をその固定用
凹溝に頭部を沈ませた取付具にて前面側から取付けるこ
とができるのであり、従来のように、アングル材を別途
に取付けたり、改修用胴縁をアングル材に対して移動さ
せて既設壁の凹凸を吸収するような作業を省くことがで
き、アングル材を省いて構成を簡素化し、かつ、作業性
を高め、固定用凹溝に釘のような取付具の頭部を沈ませ
ることができ、取付具の頭部により凹凸が発生するのを
抑制でき、かつ、取付具の位置も適宜に変更することが
でき、鉄筋を避けて好ましい位置において安定した取付
けをおこなうことができる。かつ、改修用胴縁に固定さ
れる下水切りには取付片と既設壁の下端部を載設支持す
る載設部と地面側からの風雨の吹き込みを阻止する下面
覆い部と背面覆い部とが形成され、背面覆い部の上端部
に係止片が形成され、係止片よりは下方に凹溝が全長に
形成され、凹溝に弾性シール材が挿入され、固定用凹溝
にその頭部を沈ませた取付具にて改修用胴縁が既設壁の
地面近くの下端部の横方向全長に沿設されて取付けら
れ、取付け用受面に取付片が固定されて下水切りが改修
用胴縁に取付けられ、下水切りの載設部には改修用壁材
の下端部が載設支持されているから、下水切りの取付け
も前面側からの作業でよく、作業性を高め、そして、予
め下水切りを改修用胴縁に固定しておく場合には、一層
その取付けの作業性を高めることができ、しかも、下水
切りには、下面覆い部と背面覆い部とが形成されている
から、従来のように、別途に下面カバ−を付設する必要
がなく、作業性を高めることができるという利点があ
る。加えて、改修用壁材は下水切りの載設部に載設保持
され、改修用壁材は左右に凹凸嵌合され、このように改
修用壁材が縦長に施工される縦葺形態の改修用壁材の固
定を安定的におこなえるという利点がある。
【0023】請求項2においては、既設壁と改修用胴縁
との間に調整部材が介装されているから、介装された調
整部材にスペーサーの機能を担わせる場合には、既設壁
と改修用胴縁との間の隙間を埋めて既設壁に生じた不陸
を吸収することができ、このように、既設壁の不陸を吸
収して面出しした改修用胴縁に改修用壁材を所定の面に
おいて施工がおこなえ、良好な改修がおこなえることに
なる。
【0024】請求項3においては、調整部材は、改修用
胴縁を既設壁に固定する取付具の位置に配されて、既設
壁と改修用胴縁との間の隙間を埋めるとともに改修用胴
縁の長さ方向において短尺の充填部材であり、これら調
整部材の下方で既設壁と背面覆い部との間に改修用胴縁
の全長にわたって弾性シール材が介装されているから、
即ち、改修用胴縁と既設壁との間で、固定用凹溝におけ
る取付具の箇所において介装する調整部材が短尺となっ
ていて、この短尺の調整部材間において改修用胴縁と既
設壁との間に隙間が生じていたとしてもこれの下方に存
在する長尺の弾性シール材にて既設壁と下水切りとの間
において充分な水密を図ることができ、調整部材にて既
設壁の不陸を吸収して、改修用胴縁の取付け用受面を他
の胴縁と略面一にし、改修用壁材の面を所定通りに出す
ことができ、仕上がり性を高めることができながら、改
修部の下端部から風雨や虫が隙間から既設壁へと侵入す
るのを阻止することができるという利点がある。
【0025】請求項4においては、調整部材は、既設壁
のクラックを塞ぐ防水シート材であるから、既設壁に亀
裂が入っていても防水シート材にて亀裂を塞ぎ、湿気の
浸入を確実に阻止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、(a)は改修用胴縁
の鉛直方向の断面図、(b)は破断した正面図、(c)
は施工状態の断面図である。
【図2】図1(c)のX−X線断面図である。
【図3】(a)は施工状態の斜視図、(b)は改修用壁
材の接合形態を示す水平断面図である。
【図4】(a)(b)は各々他の実施例の断面図であ
る。
【図5】従来例の鉛直方向の断面図である。
【図6】他の従来例の鉛直方向の断面図である。
【符号の説明】
1 既設壁 2 胴縁本体 3 取付け用面 4 改修用壁材 5 固定用凹溝 6 下水切り 7 取付け用受面 11 取付具 13 載設部 20 固定具 25 嵌合凸部 26 嵌合凹部 36 調整部材 37 防水シート材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴縁本体が縦断面略コ字状に形成され、
    胴縁本体の表面側の取付け用面の上下中間部に横方向全
    長にわたって固定用凹溝が形成され、固定用凹溝の下方
    には、改修用壁材の下端表面から屋内側への雨水の浸入
    を阻止する下水切りを面接して取付ける取付け用受面が
    形成されて改修用胴縁が構成され、改修用胴縁に固定さ
    れる下水切りには取付片と改修用壁材の下端部を載設支
    持する載設部と地面側からの風雨の吹き込みを阻止する
    下面覆い部と背面覆い部とが形成され、背面覆い部の上
    端部に係止片が形成され、係止片よりは下方に凹溝が全
    長に形成され、凹溝に弾性シール材が挿入され、固定用
    凹溝にその頭部を沈ませた取付具にて改修用胴縁が既設
    壁の地面近くの下端部の横方向全長に沿設されて取付け
    られ、取付け用受面に下水切りの取付片が固定され、下
    水切りの係止片が胴縁本体の下の脚片の折り返し片に
    止され、弾性シール材が既存壁に当接し、改修用壁材の
    左右両端部にはそれぞれ嵌合凹部及び嵌合凸部が形成さ
    れ、改修用壁材の下端が下水切りの載設部に載設保持さ
    れ、左右の改修用壁材が左右に凹凸嵌合されて成ること
    を特徴とする既設壁の改修構造。
  2. 【請求項2】 既設壁と改修用胴縁との間に調整部材が
    介装されて成ることを特徴とする請求項1記載の既設壁
    の改修構造。
  3. 【請求項3】 調整部材は、改修用胴縁を既設壁に固定
    する取付具の位置に配されて、既設壁と改修用胴縁との
    間の隙間を埋めるとともに改修用胴縁の長さ方向におい
    て短尺の充填部材であり、これら調整部材の下方で既設
    壁と背面覆い部との間に改修用胴縁の全長にわたって弾
    性シール材が介装されて成ることを特徴とする請求項2
    記載の既設壁の改修構造。
  4. 【請求項4】 調整部材は、既設壁のクラックを塞ぐ防
    水シート材であることを特徴とする請求項2または請求
    項3記載の既設壁の改修構造。
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