JP3051744U - 携帯電話ホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造、操作共に簡単な携帯電話ホルダの提
供。 【解決手段】 押しキー５を押せば、挟持ブロック３が
外向きに押し出され、弾性部品４が引き伸ばされ、挟持
ブロック３が一定距離押し出されると係止ブロック７が
外向きに回転して上端が貫通孔１５より座体１の正面か
ら突出し、下端が座体１の内側に突出して挟持ブロック
３の内端を係止して本考案が開放状態となり、携帯電話
を置くことで、係止ブロック７を座体１に押し込むと、
挟持ブロック３が弾性部品４の提供する力により迅速に
座体１内へと縮入して携帯電話を挟持するようにしてあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の携帯電話ホルダに関し、特に携帯電話を置くと同時に自動的に 携帯電話を挟持固定できるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

経済の繁栄に伴い、携帯電話の普及率は大幅に上昇しており、益々多くの人々 が携帯電話を使用するようになっている。特に、駐車場を確保しにくく交通が非 常に混み合った都市のドライバーにとって、交通違反とならず交通に影響しない 駐車場所を見つけるのはさらに困難である。このため、多くのドライバーが携帯 電話を保有しており、運転時に随時携帯電話を使用できるようにしている。ゆえ に、ドライバーシートの横に取り付けられる携帯電話ホルダが各種販売されてい る。その中、図１に示されるものは、一つの面座Ａ、一つのシフトレバーＢ、圧 縮バネＣ、一つの左挟持片Ｄ、一つの歯車Ｅ、一つの右挟持片Ｆ、一つの位置決 め歯車Ｇ及び一つの後ろ蓋Ｈを組み合わせてなる。シフトレバーの端部を押して シフトレバーに設けられた爪Ｉに位置決め歯車Ｇに対する位置決め解除を行わせ 、左挟持片Ｄと右挟持片Ｆを圧縮バネＣの弾力により外に弾くことで、使用者が 携帯電話をホルダに置けるようになり、並びに両手の指で左挟持片Ｄと右挟持片 Ｆを押してこれら左右の挟持片をその上のラックと歯車Ｅとのかみ合わせを利用 して相互に接近するように移動させることで、その内の圧縮バネＣを、左右二つ の挟持片が携帯電話を挟持するまで圧縮させてから手を離し、爪Ｉに位置決め歯 車Ｇの位置決め歯を係止させることで左右の二つの挟持片を位置決めし、それに より先の開放状態に戻らないようにし、こうして携帯電話の出し入れに便利なよ うにしてある。ただし、この従来の携帯電話ホルダはその構造が複雑であり、生 産コストが増すだけでなく、組み立てが煩雑で簡単でなく、故障率も増加した。 また、使用者が運転中は、片手でしか携帯電話をホルダ上に置けないため、使用 者は一方で、２本以上の指で左右の二つの挟持片を中央に寄せ、もう一方で残っ た指で左右二つの挟持片の間でいまだ位置決めされていない携帯電話の墜落を防 止する必要があり、その操作は相当に不便であり、特に、女性ドライバーにとっ ては、携帯電話を保持しつつ反弾力の大きい左右二つの挟持片を中央に向けて圧 迫する操作は、力を費やし、且つただ一方の手でこのような煩瑣は操作を行うた めに不注意から携帯電話を落としたり、またホルダに対する操作に注意を傾けす ぎて運転への注意が疎かとなり、事故を発生する恐れがあり、このように従来の 携帯電話ホルダは使用上、相当に不便であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の携帯電話ホルダの有する欠点、即ち、部品が複雑であり、組 み立てが面倒であり、故障率が高く、実際の使用上、操作に不便であり、そのた めドライバーの注意力を散漫となして事故をもたらしうるという欠点を改善する ことのできる、一種の携帯電話ホルダを提供することを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、一つの座体１とされて、背面を開口とする箱状の一つの座 体１を有し、該座体１の一側に、固定され前方へと延伸された挟持端１１が設け られ、挟持端１１の内側面に軟質材料で製造された緩衝パッド１１１が設けられ 、座体１の該挟持端１１と反対の一側に上下二つの開口１２、１３が設けられ、 また、該座体１正面下端の左右二端それぞれに、前方に突出する一つの凸柱１７ が設けられ、座体１の正面上部に一つの貫通孔１５が設けられ、該座体１の内面 の該貫通孔１５の左右両側に軸座１６が設けられ、座体１の内面の挟持端１１近 くに一つの凸柱１４が設けられている上記座体１と、 一つの蓋２とされて、上記座体１の背面の開口に嵌合されて該背面の開口を封じ 、内面に一つの凸柱２１を有する上記蓋２と、 一つの挟持ブロック３とされて、上記座体１の側面の上方の開口１２中に設けら れ、該該挟持ブロック３の下方に長条状の歯３１が設けられ、背面に一つの凸柱 ３２が設けられている上記挟持ブロック３と、 一つの弾性部品４とされて、その二端がそれぞれ座体１内面の凸柱１４と挟持ブ ロック３の凸柱３２に掛けられている上記弾性部品４と、 一つの押しキー５とされて、座体１側面下方の開口１３中に取り付けられ、上端 に長条状の歯５１が設けられている上記押しキー５と、 一つの歯車６とされて、上記座体１の内側の、上方の開口１２と下方の開口１３ の中央に取り付けられ、該歯車６の上下二端がそれぞれ挟持ブロック３と押しキ ー５に設けられた歯３１、５１と噛み合わされている上記歯車６と、 一つの係止ブロック７とされて、背面に凹孔７１と横向きの支軸７２を有し、該 支軸７２より上方の凹孔７１に近い部分に一つの凸縁７３が設けられ、支軸７２ より下方に一つの突出ブロック７４が設けられ、該支軸７２の左右二端が、座体 １内面の貫通孔１２の左右に設けられた軸座１６に嵌合されて、支軸７２を中心 に前後に一定の範囲内で回転自在とされている上記係止ブロック７と、 一つのバネ８とされて、その一端が蓋２の凸柱２１に嵌め合わされ、もう一端が 係止ブロック７の凹孔７１内に挿入され、係止ブロック７に対して常時外向きに 付勢する上記バネ８、 以上を組み合わせて構成された、携帯電話ホルダとしている。

【０００５】 請求項２の考案は、前記挟持ブロック３と押しキー５の背面に凹溝が設けられ て、蓋２のこれら凹溝に対応する位置に、スライドレールが設けられていること を特徴とする、請求項１に記載の携帯電話ホルダとしている。

【０００６】 請求項３の考案は、前記座体１内側の、挟持ブロック３と押しキー５の間に介 装された歯車が緩衝機能を有する油圧歯車とされたことを特徴とする、請求項１ に記載の携帯電話ホルダとしている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案は、一種の携帯電話ホルダを提供しており、それは、一つの座体、一つ の蓋、一つの挟持ブロック、一つの弾性部品、一つの歯車、一つの押しキー、一 つの係止ブロック、及び一つのバネを組み合わせてなり、その中、座体の一側に 一つの固定された挟持端が設けられ、該挟持ブロック及び押しキーはそれぞれ座 体の反対の一側の上下二端に設けられ、また、弾性部品の二端はそれぞれ座体及 び挟持ブロックに固定され、これにより挟持ブロックが外向きに拡張すると同時 に一つの内向きの引張り力が発生し、挟持ブロックが開いて一つの固定位置に至 ると、係止ブロックがその下に取り付けられたバネの提供する力により外向きに 進出して座体上に突出し、同時に挟持ブロックを係止して、使用者が携帯電話を 該挟持座に置いた時に該挟持ブロックが動作しないようにし、係止ブロックの圧 入により、もともと係止ブロックの係止していた挟持ブロックを迅速に釈放する ことと、弾性部品の提供する力により携帯電話を自動的に挟持固定できるものと してある。

【０００８】 本考案はまた、上記携帯電話ホルダにおいて、上記挟持ブロックと上記押しキ ー間の歯車が緩衝作用を有する油圧歯車に代替可能とされ、係止ブロックが挟持 ブロックを離脱した後に、挟持ブロックが比較的な緩和的な方式で携帯電話を挟 持固定できるようにしてある。

【０００９】 本考案はさらに、上記携帯電話ホルダにおいて、該挟持ブロックと押しキーの 背面に凹溝が設けられて、且つ蓋の相対位置にスライドレールが設けられ、挟持 ブロックと押しキーがスライドレールに沿ってスライドすることでその全体の運 動が滑らかに行われるようにしてある。

【００１０】

【実施例】

図２及び図３はそれぞれ本考案の分解斜視図及び組合せ斜視図である。本考案 の携帯電話ホルダは、一つの座体１、一つの蓋２、一つの挟持ブロック３、一つ の弾性部品４、一つの歯車６、一つの押しキー５、一つの係止ブロック７、及び 一つのバネ８を組み合わせてなる。その中、座体１は、背面を開口とする箱状の 一つの座体１を有し、該座体１の一側に、固定され前方へと延伸された挟持端１ １が設けられ、挟持端１１の内側面に軟質材料で製造された緩衝パッド１１１が 設けられ、座体１の該挟持端１１と反対の一側に上下二つの開口１２、１３が設 けられ、また、該座体１正面下端の左右二端にそれぞれ一つの凸柱１７が設けら れ、座体１の正面上部に一つの貫通孔１５が設けられ、該座体１の内面の該貫通 孔１５の左右両側に軸座１６が設けられ、座体１の内面の挟持端１１近くに一つ の凸柱１４が設けられている。上記蓋２は上記座体１の背面開口に嵌合され、一 つの凸柱２１を有している。上記挟持ブロック３は、上記座体１の側面の上方の 開口１２中に設けられ、該該挟持ブロック３の下方に長条状の歯３１が設けられ 、背面に一つの凸柱３２が設けられ、該挟持ブロック３の内側に軟質材料で製造 された緩衝パッド３４が設けられている。上記弾性部品４は、その二端がそれぞ れ座体１内面の凸柱１４と挟持ブロック３の凸柱３２に掛けられている。上記押 しキー５は、座体１側面下方の開口１３中に取り付けられ、上端に長条状の歯５ １が設けられている。上記歯車６は座体１内側の、上方の開口１２と下方の開口 １３の中央に取り付けられ、該歯車６の上下二端がそれぞれ挟持ブロック３と押 しキー５に設けられた歯３１、５１と噛み合う。上記係止ブロック７は、背面に 凹孔７１と横向きの支軸７２を有し、該支軸７２より上方の凹孔７１に近い部分 に一つの凸縁７３が設けられ、支軸７２より下方に一つの突出ブロック７４が設 けられ、該係止ブロック７は支軸７２の左右二端が、座体１内面の貫通孔１２の 左右に設けられた軸座１６に嵌合されて、支軸７２を中心に前後に一定の範囲内 で回転自在とされている。上記バネ８は、一端が蓋２の凸柱２１に嵌め合わされ 、もう一端が係止ブロック７の凹孔７１内に挿入され、これにより係止ブロック ７が常時外向きに付勢されている。本考案、上述の係止ブロック７、バネ８、歯 車６、挟持ブロック３、押しキー５及び弾性部品４が順に座体１内に取り付けら れ、最後に蓋２が座体１の背面開口に嵌合されて完成する。

【００１１】 図４、５は、本考案の開放状態、及び閉合状態を示す。本考案は一般には閉合 状態を呈し、本考案を使用する時には、ただ押しキー５を押せば、挟持ブロック ３が反対方向に押し出され、本考案は開放状態となる。並びにその中の弾性部品 ４が引き伸ばされて、動作方向と反対の力を発生し、また挟持ブロック３が外向 きに張開して一定距離に達すると、係止ブロック７は挟持ブロック３による回転 阻止を受けなくなるため、バネ８の提供する力により外向きに回転して上端が貫 通孔１５より座体１の正面から突出し、下端が座体１の内側に突出し、座体１の 突出ブロック７４が挟持ブロック３の内端を係止して挟持ブロック３が先の閉合 位置に戻れないようにする。使用者が携帯電話を座体１正面に設置して携帯電話 の底面が座体１の凸柱１７に接触し、並びに携帯電話の背面が座体１正面に当て られることで座体１表面に突出する係止ブロック７が座体１押し込まれて係止ブ ロック７の下端の突出ブロック７４が挟持ブロック３内端への係止を解除し、こ の時、挟持ブロック３が弾性部品４の提供する力により迅速に携帯電話を挟持し 、こうして携帯電話の自動挟持固定の目的が達成される。

【００１２】 また、本考案の挟持ブロック３及び押しキー５の背面には凹溝３３、５２が設 けられ、且つ蓋２の対応位置にスライドレール２２が設けられ、これにより挟持 ブロック３と凹溝３３がスライドレール２２に沿ってスライド可能とされ、それ により全体の運動が滑らかに行われるようにしてある。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の携帯電話ホルダは、従来の携帯電話ホルダの有する欠点、即ち、部品 が複雑であり、組み立てが面倒であり、故障率が高く、実際の使用上、操作に不 便であり、そのためドライバーの注意力を散漫となして事故をもたらしうるとい う欠点を改善することができ、優れた実用性と新規性を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の携帯電話ホルダの分解斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の斜視図である。

【図４】本考案の挟持ブロックの開放状態表示図であ
る。

【図５】本考案の挟持ブロックの閉合状態表示図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 正面座 Ｂ シフトレバー Ｃ 圧縮バネ Ｄ 左挟持片 Ｅ 歯車 Ｆ 右挟持片 Ｇ 位置決め歯車 Ｈ 後ろ蓋 Ｉ 爪 １ 座体 １１ 挟持端 １１１ 緩衝パッド １２ 開口 １３ 開口 １４ 凸柱 １５ 貫通孔 １６ 軸座 １７ 凸柱 ２ 蓋 ２１ 凸柱 ２２ スライドレール ３ 挟持ブロック ３１ 歯 ３２ 凸柱 ３３ 凹溝 ３４ 緩衝パッド ４ 弾性部品 ５ 押しキー ５１ 歯 ５２ 凹溝 ６ 歯車 ７ 係止ブロック ７１ 凹孔 ７２ 支軸 ７３ 凸縁 ７４ 突出ブロック ８ バネ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの座体１とされて、背面を開口とす
   る箱状の一つの座体１を有し、該座体１の一側に、固定
   され前方へと延伸された挟持端１１が設けられ、挟持端
   １１の内側面に軟質材料で製造された緩衝パッド１１１
   が設けられ、座体１の該挟持端１１と反対の一側に上下
   二つの開口１２、１３が設けられ、また、該座体１正面
   下端の左右二端それぞれに、前方に突出する一つの凸柱
   １７が設けられ、座体１の正面上部に一つの貫通孔１５
   が設けられ、該座体１の内面の該貫通孔１５の左右両側
   に軸座１６が設けられ、座体１の内面の挟持端１１近く
   に一つの凸柱１４が設けられている上記座体１と、一つ
   の蓋２とされて、上記座体１の背面の開口に嵌合されて
   該背面の開口を封じ、内面に一つの凸柱２１を有する上
   記蓋２と、一つの挟持ブロック３とされて、上記座体１
   の側面の上方の開口１２中に設けられ、該該挟持ブロッ
   ク３の下方に長条状の歯３１が設けられ、背面に一つの
   凸柱３２が設けられている上記挟持ブロック３と、一つ
   の弾性部品４とされて、その二端がそれぞれ座体１内面
   の凸柱１４と挟持ブロック３の凸柱３２に掛けられてい
   る上記弾性部品４と、一つの押しキー５とされて、座体
   １側面下方の開口１３中に取り付けられ、上端に長条状
   の歯５１が設けられている上記押しキー５と、一つの歯
   車６とされて、上記座体１の内側の、上方の開口１２と
   下方の開口１３の中央に取り付けられ、該歯車６の上下
   二端がそれぞれ挟持ブロック３と押しキー５に設けられ
   た歯３１、５１と噛み合わされている上記歯車６と、一
   つの係止ブロック７とされて、背面に凹孔７１と横向き
   の支軸７２を有し、該支軸７２より上方の凹孔７１に近
   い部分に一つの凸縁７３が設けられ、支軸７２より下方
   に一つの突出ブロック７４が設けられ、該支軸７２の左
   右二端が、座体１内面の貫通孔１２の左右に設けられた
   軸座１６に嵌合されて、支軸７２を中心に前後に一定の
   範囲内で回転自在とされている上記係止ブロック７と、
   一つのバネ８とされて、その一端が蓋２の凸柱２１に嵌
   め合わされ、もう一端が係止ブロック７の凹孔７１内に
   挿入され、係止ブロック７に対して常時外向きに付勢す
   る上記バネ８、以上を組み合わせて構成された、携帯電
   話ホルダ。
2. 【請求項２】 前記挟持ブロック３と押しキー５の背面
   に凹溝が設けられて、蓋２のこれら凹溝に対応する位置
   に、スライドレールが設けられていることを特徴とす
   る、請求項１に記載の携帯電話ホルダ。
3. 【請求項３】 前記座体１内側の、挟持ブロック３と押
   しキー５の間に介装された歯車が緩衝機能を有する油圧
   歯車とされたことを特徴とする、請求項１に記載の携帯
   電話ホルダ。