JP3051579B2 - 乾性摩擦ダンパ - Google Patents

乾性摩擦ダンパ

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JP3051579B2
JP3051579B2 JP4247695A JP24769592A JP3051579B2 JP 3051579 B2 JP3051579 B2 JP 3051579B2 JP 4247695 A JP4247695 A JP 4247695A JP 24769592 A JP24769592 A JP 24769592A JP 3051579 B2 JP3051579 B2 JP 3051579B2
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dry friction
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leaf
friction damper
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豊秋 古川
仁朗 江崎
岩男 松本
功彦 正田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空中や宇宙など特殊
雰囲気中で作動する回転機械や振動的外力を受ける構造
物の支持部に適用される乾性摩擦ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来、回
転機械や構造物の共振等を減衰させるためには、通常油
のスクイズ効果を利用したダンパが用いられている。
【0003】しかし、宇宙などの真空環境や油による汚
染を嫌う環境の下で作動する回転機械や構造物が共振す
る場合には、従来通常に使用されている油のスクイズ効
果を利用したダンパを用いることができない。
【0004】本発明は、油のスクイズ効果を利用せず固
体の乾性摩擦による減衰効果を利用した乾性摩擦ダンパ
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の乾性摩擦ダンパ
は、支持部にその一方の端部が取付けられた第1の板バ
ネの他方の端部付近の部分に支持部に一方の端部が取付
けられ前記第1の板バネへ向って傾斜する第2の板バネ
の他方の端部付近の部分を圧接させ、前記第1の板バネ
の前記他方の端部を被減衰物に連結して同被減衰物のス
トッパとしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、支持部にその一方の端部が取付け
られた第1の板バネの他方の端部付近の部分に、支持部
にその一方の端部が取付けられ第1の板バネへ向って傾
斜する第2の板バネの他方の端部付近の部分を圧接させ
たことによって、両板バネ間には押付け力が作用する。
しかも、前記押付け力の初期値は、第2の板バネの第1
の板バネに対する傾斜を変えることによって変えること
ができる。
【0007】一方、前記第1の板バネの他端は被減衰物
にストッパとなるように連結されているために、被減衰
物が振動すると、押付け力が作用している前記第1及び
第2の板バネ間に相対的なすべりが生じ、乾性摩擦力に
よるエネルギ消費、即ち、減衰作用が発生し、被減衰物
の振動振幅が抑えられる。
【0008】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1によって説明
する。本実施例は、回転機械の軸受の外側に設置される
乾性摩擦ダンパに係るものである。
【0009】回転体7は、内輪5、外輪4及び内輪5と
外輪4の間に介装された複数の球6で構成される軸がり
軸受の外輪4に接するように設置された内側の第1の板
バネ1と外側の第2の板バネ2の複数組を介して、支持
部としての板バネ支持輪3によって支承されている。
【0010】前記板バネ1,2の一方の端部は、それぞ
れ板バネ支持輪3の内周に開口する溝内に収容されて板
バネ支持輪3に取付けられており、かつ、第1の板バネ
1と第2の板バネ2の取付角度は異なり、第2の板バネ
2は第1の板バネ1へ向って傾斜するようになってい
る。かつ、第2の板バネ2の他方の端部付近の部分は、
第1の板バネ1の他方の端部付近の部分上に圧接してい
る。
【0011】また、前記第1の板バネ1の他方の端部
は、外輪4の外周に設けた段部に接して外輪4に連結さ
れ、第1の板バネ1の他方の端部と外輪の段部によって
ストッパ8が形成され、外輪4の一方向への回転を防止
するようになっている。
【0012】本実施例においては、前記のように、第2
の板バネ2の前記他方の端部付近の部分が第1の板バネ
1の前記他方の端部付近の部分に圧接することによっ
て、板バネ1,2間には押付け力が発生する。
【0013】回転体7、従って、外輪4が振動すると、
この振動はストッパ8を介して第1の板バネ1へ伝えら
れ、第1の板バネ1と第2の板バネ2の間には相対的な
すべりが発生する。前記のように、第1の板バネ1と第
2の板バネ2との間には、押し付け力が作用しているた
めに、両者間の相対的なすべりによる乾性摩擦力によっ
てエネルギ消費、即ち減衰作用が発生し、回転体7の振
動振幅を低く抑えることができる。
【0014】また、第2の板バネ2の第1の板バネ1に
対する傾斜を変えることによって前記両板バネ間の初期
の押付け力を変えることができ、適正な減衰作用を発生
させることができる。
【0015】本発明の第2の実施例を、図2によって説
明する。本実施例は、第1の板バネ1の他方の端部に凸
部10を設け、この凸部10を、外輪4の外周に設けら
れ同凸部より若干大きいくぼみ10に収容した点におい
て、前記第1の実施例と相違し、他は前記第1の実施例
と同じ構成を有している。
【0016】本実施例では、第1の板バネ1の他方の端
部の凸部10が外輪4の外周のくぼみ10に収容されて
いることによって、外輪4のどちらの方向の回転に対し
ても、第1の板バネ1の他方の端部が外輪4のストッパ
として機能する。また、くぼみ9を第1の板バネ1の凸
部10より若干大きめにしているために、この部分にお
いてもダンパとして必要な減衰が行われることになる。
【0017】本実施例における第1及び第2の板バネ
1,2間におけるすべりによって乾性摩擦により減衰作
用が発生することは前記第1の実施例と同様であるが、
本実施例では、板バネ支持輪3に対する外輪4の両方向
の振動(回転)によって第1及び第2の板バネ1,2間
に相対的すべりが発生して乾性摩擦による減衰作用が発
生し、しかも、前記くぼみ9と凸部10の部分において
も減衰作用が発生するために、減衰作用を更に大きくす
ることができる。
【0018】なお、前記第1及び第2の実施例では、第
2の板バネを1枚用いているが、第2の板バネとして第
1の板バネに対する傾斜が異なる2個以上の複数の板バ
ネを用い、支持部に取付けられていない他方の端部付近
の部分において、第1の板バネ側の第2の板バネ2を第
1の板バネに圧接させ、順次他の第2の板バネを互いに
圧接させるようにすることもできる。
【0019】また、前記第1及び第2の実施例では、第
1の板バネ1の他方の端部を段部又は凸部9とくぼみ1
0を介して外輪4に連結してストッパとしているが、両
者を固定して第1の板バネ1の端部を外輪4のストッパ
として機能させるようにすることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、特許請求の範囲に記載された
構成を具えたことによって、第1及び第2の板バネの間
で乾性摩擦が発生し、かつ、板バネ間の初期の押付け力
を調整することができ、乾性摩擦力の発生を確実にし、
従って、確実に被減衰物の振動を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る乾性摩擦ダンパの
側面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る乾性摩擦ダンパの
側面図である。
【符号の説明】
1 第1の板バネ 2 第2の板バネ 3 板バネ支持輪 4 転がり軸受の外輪 5 転がり軸受の内輪 6 転がり軸受の球 7 回転体 8 ストッパ 9 くぼみ 10 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正田 功彦 長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重 工業株式会社長崎研究所内 (56)参考文献 特開 昭48−88355(JP,A) 特開 昭52−25983(JP,A) 実開 平2−54922(JP,U) 実公 昭28−208(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/02 F16F 15/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部にその一方の端部が取付けられた
    第1の板バネの他方の端部付近の部分に支持部に一方の
    端部が取付けられ前記第1の板バネへ向って傾斜する第
    2の板バネの他方の端部付近の部分を圧接させ、前記第
    1の板バネの前記他方の端部を被減衰物に連結して同被
    減衰物のストッパとしたことを特徴とする乾性摩擦ダン
    パ。
JP4247695A 1992-09-17 1992-09-17 乾性摩擦ダンパ Expired - Fee Related JP3051579B2 (ja)

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