JPH0241416Y2 - - Google Patents

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JPH0241416Y2
JPH0241416Y2 JP1983063886U JP6388683U JPH0241416Y2 JP H0241416 Y2 JPH0241416 Y2 JP H0241416Y2 JP 1983063886 U JP1983063886 U JP 1983063886U JP 6388683 U JP6388683 U JP 6388683U JP H0241416 Y2 JPH0241416 Y2 JP H0241416Y2
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JP
Japan
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rotating body
vibration damping
friction
inertial
fixed
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JP1983063886U
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JPS59171279U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、発電所や化学プラント等において、
配管系等の機器を地震等の振動から保護するため
の制振装置に関するものである。
従来配管系等の制振対象の温度変化等に伴う緩
慢な変位を許容しつつ、地震等による急激な変位
を抑制する制振装置として、慣性抵抗を用いたも
のが知られている。これは、構築物に連結される
一方の支持部材と制振対象に連結される他方の支
持部材との間の振動時における軸線方向相対往復
動を回転体の回転運動に変換し、この回転体に直
接または間接に取り付けられた慣性体の慣性によ
り、回転の制動動作を行うものである。また、特
公昭56−27748号または特公昭54−26671号公報に
記載のように、大きな角加速度が加わつたときの
慣性モーメントによる部材間の相対変位を利用し
たものがある。
ところが、このような従来の慣性制振装置は、
所定値以上の加速度で動作する、いわば加速度感
応型の制振装置であるため、低サイクルの振動に
対する制振効果が小さく、極端な場合は小さな加
速のまま高速度に達してしまうことがあり、これ
を制動することができず、また一般に、一方向の
振動による衝撃荷重が消えた後もその振動方向へ
の慣性体の慣性力が残るため、制振対象をその方
向へ引張つてしまうという問題点がある。
本考案は、上記のような従来の問題点に着目し
てなされたもので、速度に感応して制振作用を起
こすようにすることにより、低サイクルの振動に
対する制振効果および振動衝撃の減衰効果を高
め、上記従来の問題点を解決することを目的とし
ている。
以下図について本考案の実施例を説明する。支
持部材である主筒1は、大径部1aと小径部1b
とを有し、大径部1aふたの引手1cを介して構
築物または制振対象へ連結される。
他の支持部材である副筒2は、内方が主筒小径
部1b内へ出入自在に挿入され、外方端の引手2
aを介して制振対象または構築物へ連結される。
回転体であるねじ軸3は、主筒1内に回転自在
に支持され、それのねじ部3aが、副筒2の内方
端に設けられたボールナツト4と螺合している。
連結部材である板ばね5は、中央が夫々外方へ
湾曲しており、それの一端は、主筒大径部1a内
において、固定部材6を介してねじ軸3に固着さ
れ、他端は、摩擦制動部材であるブレーキデイス
ク7のブツシユ7aに固着されている。
慣性体8は、各板ばね5の湾曲部外側に固着さ
れている。
摩擦リング9は、ブレーキデイスク7と慣性体
8との間に位置し、その摩擦面9aをブレーキデ
イスク7側に向けて、主筒大径部1a内側に固着
されている。
次に作用を説明する。この制振装置は支持部材
である主筒1および副筒2のいずれか一方を構築
物へ、他方を制振対象へ連結して用いる。いま、
制振対象である配管が温度変化により緩慢に変位
した場合、主筒1、副筒2がゆつくりと相対出入
動し、ねじ軸3は、ブレーキデイスク7、慣性体
8と共に低速回動する。従つて配管の緩慢な変位
は無理なく許容される。他方地震等により配管が
急激に変位する場合、ねじ軸3は慣性体8と共に
高速回動し、慣性体8は、遠心力により、連結部
材である板ばね5の中央湾曲部を外側へ引き上げ
てブレーキデイスク7を摩擦リング9側へ引き寄
せる。ブレーキデイスク7は摩擦リングの摩擦制
動面に圧接され、その回転は摩擦制動される。ね
じ軸3の回動速度が一定値以下に下がれば、板ば
ね5の復元力により慣性体8は内側へ引き戻さ
れ、ブレーキデイスク7は摩擦リング9の摩擦制
動面9aから離れ、ブレーキは解除される。
なお、本考案は図示の実施例に限定されるもの
ではない。例えば、ねじ軸に代えボールナツトを
回転体とすることができるし、公知の増速装置を
組み込み、速度感応能力を高めることができ、ま
た、連結部材として板ばねに代え他の同等の弾性
部材を用いることができる。
以上のように、本考案においては、構築物に連
結される一方の支持部材と制振対象に連結される
他方の支持部材との間の振動時における軸線方向
相対往復動を回転体の回転運動に変換し、この回
転を制動して制振作用を行なう制振装置におい
て、前記回転体の外周に、弾性連結部材の一端を
固着し、この弾性連結部材の中間部を外方に湾曲
させ、他端を摩擦制動部材に連結し、前記弾性連
結部材の湾曲部に、回転体が所定の回転速度に達
するとその遠心力により外側へさらに弾性変形さ
せるための慣性体を固着し、前記摩擦制動部材
を、前記回転体に対して回転自在に、かつ前記慣
性体の遠心力による弾性連結部材の変形に応動し
て軸線方向へ移動自在に取り付け、前記いずれか
の支持部材に、前記弾性連結部材の湾曲変形によ
り前記摩擦制動部材が引かれて移動したとき摩擦
接触する摩擦面を設けて速度感応型慣性制振装置
を構成した。このため、制振対象が緩慢に変位し
た場合には、回転体の回転速度が低く、慣性体の
遠心力が小さいので、弾性連結部材の湾曲変形に
よる摩擦制動部材の摩擦接触動作はおきず、制振
対象の変位は無理なく許容される。一方、急激に
変位した場合には、回転体が高速回転して、慣性
体の遠心力が大きくなるので、弾性連結部材の湾
曲変形による摩擦制動部材の摩擦接触動作が起き
て制振作用を行なう。このように、本考案の制振
装置においては、所定速度以上の変位で動作す
る、いわば速度感応型であるから、加速度の小さ
い低サイクル域の振動に対しても所定速度に達す
ると有効に制振作用を行なうことができる。ま
た、慣性体は、それ自体の慣性により直接回転の
抑制動作を行なうのではなく、弾性連結部材の弾
性変形をもたらす程度に比較的小型に構成するこ
とができるから、振動が止んだ後の慣性体の慣性
による制振対象への影響が少ないという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の制振装置の軸線方向断面図、
第2図は第1図−断面図である。 1……主筒(支持部材)、2……副筒(支持部
材)、3……ねじ軸(回転体)、5……板ばね(連
結部材)、7……ブレーキデイスク(摩擦制動部
材)、9a……摩擦面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 構築物に連結される一方の支持部材と制振対象
    に連結される他方の支持部材との間の振動時にお
    ける軸線方向相対往復動を回転体の回転運動に変
    換し、この回転を制動して制振作用を行なう制振
    装置において、 前記回転体の外周には、弾性連結部材の一端が
    固着され、 この弾性連結部材の中間部は外方に湾曲し、他
    端は摩擦制動部材に連結され、 前記弾性連結部材の湾曲部には、回転体が所定
    の回転速度に達するとその遠心力により外側へさ
    らに弾性変形させるための慣性体が固着され、 前記摩擦制動部材は、前記回転体に対して回転
    自在に、かつ前記慣性体の遠心力による弾性連結
    部材の変形に応動して軸線方向へ移動自在に取り
    付けられ、 前記いずれかの支持部材には、前記弾性連結部
    材の湾曲変形により前記摩擦制動部材が引かれて
    移動したとき摩擦接触する摩擦面が設けられてい
    ることを特徴とする速度感応型慣性制振装置。
JP6388683U 1983-04-30 1983-04-30 速度感応型慣性制振装置 Granted JPS59171279U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6388683U JPS59171279U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 速度感応型慣性制振装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6388683U JPS59171279U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 速度感応型慣性制振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59171279U JPS59171279U (ja) 1984-11-15
JPH0241416Y2 true JPH0241416Y2 (ja) 1990-11-05

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ID=30194065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6388683U Granted JPS59171279U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 速度感応型慣性制振装置

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JP (1) JPS59171279U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426671A (en) * 1977-07-29 1979-02-28 Siemens Ag Memory cell
JPS5627748A (en) * 1979-08-08 1981-03-18 Hitachi Ltd Preparing method of crossfin tube heat exchanger

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426671A (en) * 1977-07-29 1979-02-28 Siemens Ag Memory cell
JPS5627748A (en) * 1979-08-08 1981-03-18 Hitachi Ltd Preparing method of crossfin tube heat exchanger

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59171279U (ja) 1984-11-15

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