JP3051180U

JP3051180U - 自動潅水植木鉢装置

Info

Publication number: JP3051180U
Application number: JP1998000725U
Authority: JP
Inventors: 譽之小川
Original assignee: 有限会社誉商事
Priority date: 1998-02-05
Filing date: 1998-02-05
Publication date: 1998-08-11
Anticipated expiration: 2004-02-05

Abstract

(57)【要約】【構成】底穴５の開けられた植木鉢３を搭載できる段
部４を内側に設けた水槽２と、植木鉢３の底に敷設して
水槽２からの水を吸水できる吸収体６と、水槽２からの
水をその毛細作用より吸収体６に供給することができる
導水体８とを備えてなり、導水体８は吸収体６に連結さ
れ、かつ、導水体８は水槽２の水中に浸漬されて水が植
木鉢３に植えられた植物の根元に供給されるようになっ
ている自動潅水植木鉢装置１。【効果】自動的に水が植木鉢の植物の根元に常時適宜
量で供給することができ、又、保温断熱効果が高く、冬
季、夏季の植物生育への悪影響を及ぼさないようにする
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動潅水植木鉢装置に関し、特に、自動的に水が植木鉢の植物の根元に常時適宜量で供給できる自動潅水植木鉢装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

盆栽、植木、草花等の植物を植木鉢にて生育させていくには、適量の水の供給が不可欠である。供給が不十分であるときには植物を枯らしてしまうし、又、過剰であれば、根腐れを起こしたりする。又、冬季には、気温の低下により、水の氷結が起り、一方、夏季には、気温の上昇により、水温が上昇し、適宜の管理を怠ると植物の生育に悪影響を及ぼす。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、かかる問題点を解消することのできる技術を提供することを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、底穴の開けられた植木鉢を搭載できる段部を内側に設けた水槽と、前記植木鉢の底に敷設して前記水槽からの水を吸水できる吸収体と、前記水槽からの水をその毛細作用より前記吸収体に供給することができる導水体とを備えてなり、前記導水体は前記吸収体に連結され、かつ、前記導水体は前記水槽の水中に浸漬されて当該水が植木鉢に植えられた植物の根元に供給されるようになっていることを特徴とする自動潅水植木鉢装置に係るものである。

【０００５】

【作用】

本考案による自動潅水植木鉢装置では、水槽を有しており、その内部側には、植木鉢を搭載できる段部を備えてなる。そこで、その段部を利用して、植木鉢を搭載できる。当該段部により、底穴の開けられた植木鉢を搭載できる。当該植木鉢の底には、網状物に吸水性布地を巻回したような吸収体が敷設される。当該吸収体は、前記水槽からの水を吸水できるようになっている。当該水の吸収は、毛細作用を利用して行なわれる。即ち、例えば、糸状の布地等からなる導水体と前記吸収体とを連結し、また、水槽の水中に浸漬しておくようにする。当該自動潅水植木鉢装置の植木鉢に植えられた植物は、根を張り、自分が水を欲しがる時には、その水を吸水するようになる。本考案による自動潅水植木鉢装置では、その植木鉢は、水槽の段部の上に載置され、上記のような水の経路から、水槽の水が植物の根元に供給されるようになっており、植物にとって好都合となる。本考案では、水槽を断熱性水槽により構成すると、冬季の水の氷結、夏季の水温による上昇し、植物生育への悪影響を及ぼさないようにすることができる。又、水槽の内部側には段部が設けられており、その段部上に植木鉢を搭載するので、優れた保温効果がある。当該段部の上に、断熱部材を載置すると、より一層断熱効果を発揮し得る。

【０００６】

【考案の実施の形態】

【０００７】

【実施例】

次に、本考案の実施例を、図面を参照しつつ説明する。図１は、本考案の実施例を示す構成図、図２は、本考案の他の実施例を示す構成図である。

【０００８】図１に示すように、本考案による自動潅水植木鉢装置１における水槽２は、その内側に、植木鉢３を搭載できる段部４を有してなる。水槽２の内側に、植木鉢３を搭載できる段部４を有してなるので、水槽２は、植木鉢３により覆われ、水槽２内部の水の氷結を防止できる。当該段部４は、水槽２と一体に構成されていてもよいし、又、別個に構成されていてもよい。又、当該段部４は、周設されたものでも、複数の段部片を適宜間隔を置いて設置する形態でもよい。当該段部４は、植木鉢３の底穴５を塞がないように形成する。水槽２は、好ましくは、断熱部材により構成する。例えば、発泡ポリスチロ− ル、発泡ポリスチロ−ル等により構成するとよい。植木鉢３の底には、水吸収体６を敷設する。当該吸収体６は、例えば、網状物に吸水性布地を巻回したようなものや高分子吸収体等により構成される。当該吸収体６は、凹凸表面を有するように構成すると、空気の流通等も良く、好ましい。当該吸収体６と導水体８の先端上部とを、水槽２の段部４内側の開口７及び植木鉢３の底穴５を経由して、連結する。一方、導水体８の下部は、水槽２の水中に浸漬しておくようにする。当該導水体８は、毛細作用を利用できるものであれば特に制限はないが、例えば、糸状の繊維状物からなっているものが、簡易に水を毛細作用により吸水でき、好ましい。植木鉢３では、水耕栽培の形態を採用してもよいが、土壌、砂等を入れ、そこに植物を生育、鑑賞を行なえばよい。植木鉢３に植えられた植物は、根を張り、自分が水を欲しがる時には、その水を吸水するようになるので、水槽２から導水体８の毛細作用により吸い上げられて吸収体６に吸収された水をその根元から吸い上げることができる。上記において、吸収体６の上に、土壌、砂等の落下を防ぐ為に、布地等の落下防止部材９を敷設するとよい。

【０００９】図２の実施例は、水槽２の段部４の上に、断熱部材１０を載置して、より一層断熱効果を発揮し得るようにしたものである。例えば、当該断熱部材１０として、発泡スチロ−ル板を、水槽の段部上に載置すればよい。当該断熱部材（断熱蓋）１０は、その中央に、導水体８の挿通穴を設ける。当該断熱部材１０の上に、更に、例えば、発泡ウレタン等の断熱部材（断熱蓋）１１を載置するようにしてもよい。当該断熱部材１１にも、適宜数の導水体８の挿通穴を設ける。当該実施例では、水槽２とその段部４とが一体に構成されてなる。

【００１０】

【考案の効果】

以上、本考案によれば、自動的に水が植木鉢の植物の根元に常時適宜量で供給することができ、又、保温断熱効果が高く、冬季、夏季の植物生育への悪影響を及ぼさないようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の実施例を示す構成図である。

【図２】図２は、本考案の他の実施例を示す構成図であ
る。

【符号の説明】

１自動潅水植木鉢装置２水槽３植木鉢４段部５底穴６吸収体７開口８導水体９落下防止部材１０断熱部材（断熱蓋）１１断熱部材（断熱蓋）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】底穴の開けられた植木鉢を搭載できる段
部を内側に設けた水槽と、前記植木鉢の底に敷設して前
記水槽からの水を吸水できる吸収体と、前記水槽からの
水をその毛細作用より前記吸収体に供給することができ
る導水体とを備えてなり、前記導水体は前記吸収体に連
結され、かつ、前記導水体は前記水槽の水中に浸漬され
て当該水が植木鉢に植えられた植物の根元に供給される
ようになっていることを特徴とする自動潅水植木鉢装
置。
【請求項２】吸収体が、網状物に吸水性布地を巻回し
たものより構成されてなることを特徴とする、請求項１
に記載の自動潅水植木鉢装置。
【請求項３】水槽が、断熱性水槽により構成されてな
ることを特徴とする、請求項１に記載の自動潅水植木鉢
装置。
【請求項４】請求項１に記載の自動潅水植木鉢装置
が、水槽の段部上に載置する断熱部材を有してなること
を特徴とする、請求項１に記載の自動潅水植木鉢装置。