JP3048063U - 着生植物着生用鉢 - Google Patents

着生植物着生用鉢

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JP3048063U JP1997009195U JP919597U JP3048063U JP 3048063 U JP3048063 U JP 3048063U JP 1997009195 U JP1997009195 U JP 1997009195U JP 919597 U JP919597 U JP 919597U JP 3048063 U JP3048063 U JP 3048063U
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祐二 阿部
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祐二 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 根腐れ完全根絶と適正給水管理が簡便になし
得る着生植物着生用の鉢を提供する。 【解決手段】 底面に排水孔を有しない素焼製鉢7の外
表面7aを着生植物8の根が這う栽培床とし、背後の鉢
内を当該栽培床への養分,水分供給用の保水槽9とし
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、着生植物、主に蘭花植物のカトレア,デンドロビウムやコチョウラ ン等の着生蘭の着生材に特に好適な着生用の鉢に関する。
【0002】
【従来の技術】
カトレア,デンドロビウムやコチョウラン等の着生蘭等における着生植物栽培 用の着生材としては、在来より、素焼の植木鉢の中に保湿のために吸水性のよい 水苔,へご材,軽石,ロックウール,椰子の果肉部,ピートモス等またはこれら の混合した所謂植込み材料を充填し、これに根茎等の茎幹部を植え付けして、液 肥を供給して鉢内壁面に根を這わせて栽培するとした手段が採られていた。これ は、例えば着生蘭であるカトレアについて述べると、この蘭は高温多湿な現生地 にあって樹の幹や枝,岩肌に根を付着して大気中の水分や空気,雨を吸収して生 育する性質を持つものであるが、日本の気候ではこの環境の再現(特に多湿)が 困難のため保湿(多湿)化で対応したものである。しかし、この蘭にあっては、 灌水と乾燥を適度の時間間隔で繰り返すことが必要で、灌水状態が不充分だと養 分の補給が不足し、また、灌水状態が長時間持続すると根腐れを起こし、生育に 支障を来すということが判明し、煩繁なる水管理の手間をかけても既述の植込み 材料にはこれについての対応能力がないことが明らかになっている。特に、既述 の植込み材料の経時乾き能力の劣下に由る灌水雰囲気化傾向が根腐れを生じさせ てしまうことから、種々の改善案が提起されている。
【0003】 例えば、実公平1−39176号には、『発砲スチロール等の独立気泡の合成 樹脂発砲体よりなる栽培床であって、植付用床体とこれを内側にして順次内嵌状 態に受支できる所要数のリング状拡張用床体とからなり、少なくとも植付用床体 の上表面の略全面に保水用の凹凸を形成してなることを特徴とする蘭の鉢植栽培 床。』がなされている。
【0004】 また、実公平7−24039号には、『底部に水抜き孔が穿設されると共に、 側部に複数の植込口が縦方向に開設された有底外筒と、この外筒の上,下端部に 設けられ他の外筒と相互連結する凍結部と、前記外筒内に取付けられ側部に複数 の透通孔が縦方向に穿設された有底内筒と、前記外筒と内筒との間に充填された 植込材とからなることを特徴とする着生植物用鉢。』がなされている。
【0005】 さらに、実用新案登録第3011272号には、図5に示される如く、『植木 鉢の内部の底面に筒状仕切材の一端を取り付け、更に筒状仕切材に支柱受けのた めの中空状パイプを取り付けて鉢の中で植物を安定に保持でき、更に根が鉢の中 央部付近で生育活動できるようにする装置で、(イ)植木鉢(1)の内部の底面 (4)に水抜き穴(3)より断面が同等または大きい筒状仕切材(2)の一端を 取り付ける。(ロ)筒状仕切材(2)に中空状パイプ(6)を取り付け更に底面 (4)に通水穴(5)をもうける。以上の如く構成された、着生蘭栽培植木鉢。 』なるものがなされている。
【0006】 最先のものは、いわば自然に最も近い岩肌様の着生材の提示であり、次ぎと最 後のものは、要するに在来の植木鉢中央に通気筒を立設して通気能を確保すると したものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、叙上の紹介の実公平1−39176号の鉢植栽培床にあっては、保 水は全く保水能を有しない独立気泡の合成樹脂発砲体床の表面に形成の凹凸の滞 留水に頼るとしているが、これをもって高温多湿なる着生蘭の現生地と同等の水 分供給能が確保されんとするには頻繁なる給水管理が要求され、当該給水自体周 囲への漏れなくなし得るのは極めて困難な作業である。
【0008】 また、実公平7−24039号並びに実用新案登録第3011272号は共に 鉢中心に設けられた通気筒より鉢中心から乾きを促す空気を供給されるものとし ているが、植込み材料を栽培床とする点は在来と同じであり、単なる通気だけで 経時乾き劣化に由る障害から逃れられない。 この点については自然状態の認識の欠落がある。すなわち、現生地にあっては蘭 は大気中に露らされて大気の対流中に在る。よって多湿雰囲気の中にあっても大 気の流動があるために腐れを生じないが、かかる状態は上方のみ開口のしかも植 込み材料充填の閉空間に通気を施したところで実現し得ないものである。
【0009】 叙上大気の対流に関しては前記の実公平1−39176号では好適のようでは あるが、栽培床は水平状であり、対流中に直接的に露らされていない点では不適 当で、保水能に劣るコルクやヘゴ板よりも不利である。 本考案は、以上の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、栽培 床を現生地における樹上や岩上と同等の対空露出とし得、かつ、簡便な水管理の もとで高温多湿下と同等の水分供給能を有するものとして、水管理煩わしさと根 腐れの確実なる解消を実現した着生植物着生用鉢を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の鉢は、底面に排水孔を有しない素焼製鉢の 外表面を着生植物の根が這う栽培床とし、背後の鉢内を当該栽培床への養分,水 分供給用の保水槽としたものである。
【0011】
【作用】
対空露出の素焼製鉢外表面が栽培床となることは、より現生地の実体(樹上や 岩上)に近く、現生地の多湿雰囲気実現のために植込み材料を栽培床として根腐 れを生じていた不都合は解消される。 この際、肝心の生育度合に応じた水分補給は、背後の保水槽からなされるので 、対空露出に由って必要水分の供給が滞ることはなく、しかも、保水槽の水管理 は生育,種に応じた所定量の投入のみの簡便(ほとんど放置)なもので済む。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。 本案鉢7は通気,透水性の底面に排水孔を有しない素焼製の鉢である。 但し、その外面7aは着性植物8の栽培床となるので、この点を考慮して矩形 (図2),円筒(図3)等種々のものをデザインすると良い。吊り紐12を付け (図1)て吊り鉢としてもよく、花台に置くとしてもよい。
【0013】 鉢内は叙上栽培床への養分,水分供給用の保水槽9となる。 つまり、この自然とほぼ同じの栽培床には背後から必要とする養分と水分が自 動的に供給されるものとなっている。 保水槽9には後述の如く水に代えて給水制御のため水を含んだ保水材10が投入 されることもある。
【0014】 植え付け方法を着生蘭を例として説明すると次記の通りである。 外面7aの上から3分の2位のところに蘭の根を広げて位置を決定し、蘭をし っかり指で押さえておいて、ビニールタイまたは釣り糸等で根を固定する(植込 み材の添えは不必要)。 新根が伸びだし活着が始まるのに2ケ月〜半年位かかり、完全に活着するのに 1年〜2年位かかる。 活着が完全に達成されたらビニールタイ,糸等の固定材を外す。
【0015】 この間の水補給要領を図4に基づいて述べる。 図中(イ)は水を含んだ保水材10が充満している。 (ロ)は水11を一杯に充填している。 (ハ)は少量の水11を入れている。 成長期には(ロ)の態様で液肥も入れる。鉢7前面から水分が多量にしみ出て 、成長期の水需要に応える。
【0016】 成長期を過ぎたら(イ)の態様が良い。保水材10中の水は序々にしみ出てい き、外面にて水蒸気となって上がる程度の湿気を保つ。さらに、開花時又は休眠 中には(ハ)の態様が良い。鉢7全体に湿気は行渡らず下部だけが湿って上部は 乾いている。 以上の水量制御は単に保水槽9への注水でなされ、少頻度の簡便なものとなる 。
【0017】
【考案の効果】
以上の如く本考案は構成されるので、以下の如き効果を奏する。 根腐れの根絶と微妙な水管理の簡易化を達成したうえに、鑑賞に耐える栽培床を 提供し得、本分野においての省力化に関し極めて意義が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案鉢の全体図である。
【図2】本案鉢の使用態様説明図である。
【図3】本案鉢の使用態様説明図である。
【図4】(イ)〜(ハ)は本案鉢の水管理要領説明図で
ある。
【図5】従来の素焼鉢の説明図である。
【符号の説明】 1 植木鉢 2 筒状仕切材 3 水抜き穴 4 底面 5 通水穴 6 中空状パイプ 7 素焼製鉢 7a 外表面 8 着性植物 9 保水槽 10 保水材 11 水 12 紐

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面に排水孔を有しない素焼製鉢の外表
    面を着生植物の根が這う栽培床とし、背後の鉢内を当該
    栽培底への養分,水分供給用の保水槽として成ることを
    特徴とする着生植物着生用鉢。
JP1997009195U 1997-10-16 1997-10-16 着生植物着生用鉢 Expired - Lifetime JP3048063U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109452155A (zh) * 2018-11-21 2019-03-12 赣南树木园 一种组合悬挂式铁皮石斛林下种植结构及种植方法
JP2020120634A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 株式会社アクアデザインアマノ 植物装飾体用板体、植物装飾体およびその作成方法
JP2020120635A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 株式会社アクアデザインアマノ 着生植物育成具、着生植物育成方法および着生植物装飾体

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JP7105491B2 (ja) 2019-01-31 2022-07-25 株式会社アクアデザインアマノ 植物装飾体用板体、植物装飾体およびその作成方法

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