JP3051060U - 柚子菓子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柚子の芳香をそのままにして備え、且つ美味
で栄養価の高い柚子菓子の提供。 【解決手段】 柚子の上部へた箇所を２ｃｍ〜３ｃｍ程
度の円形状に切取り、該切取り箇所からスプーンなどに
より果肉部分を取出して果皮部分のみの外皮袋となし、
該外皮袋をシロップ漬けしたのち取出し、内部に甘味入
り寒天ゼリーを埋入すると共に、埋入後は該箇所を上記
切取り片で戻覆し、あと全体をラップ包みする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は柚子菓子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

果肉を混入させたケーキや、寒天を使用して果実状に作成した菓子は市販に供 されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

柚子は果実中で非常に香りの高いものであるが、みかんの如くそのまま食する には酸味が強すぎて一般化されているものではない。 柚子の香りは皮に含まれる精油成分であるが、本考案はこれをそのまま生かし てその外皮ごと食することのできる栄養価が高く健康にも優れる菓子を市販に供 せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は柚子の上部へた箇所を２ｃｍ〜３ｃｍ程度の円形状に切取り、該切取 り箇所からスプーンなどにより果肉部分を取出して果皮部分のみの外皮袋となし 、該外皮袋をシロップ漬けしたのち取出し、内部に甘味入り寒天ゼリーを埋入す ると共に、埋入後は該箇所を上記切取り片で戻覆し、あと全体をラップ包みした ものとなす。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は本考案品の製造状態を説明するものであって、Ａは柚子１のへた部箇所 ａを刃物２を使用して２ｃｍ〜３ｃｍ程度の円形状に切取る状態を示すもの、Ｂ は切取った蓋体３を他所に於いてスプーン４で果肉部ｂを取出している状態を示 すもの、Ｃは果肉部の全てを取出して内部を空洞となした外皮袋５を示す。

【０００６】 しかして、上記外皮袋５は適宜な好みに濃度調節した砂糖液中へ一定期間（２ 日程度）樽漬けしたのち取出し、あと図２Ａに示す如く外皮袋５内へ他所で味付 けされた寒天ゼリー６を埋入させ、埋入が終わると図２Ｂに示す如く最初切取っ た蓋体３を元に戻して上部を被覆するのである。上記製造中に於ける甘味として 砂糖は無漂白のものを使用する。

【０００７】 次に上記は全体をラップ７で包覆したのち、８５℃程度の蒸気中で２０分程度 加熱することにより殺菌処理を施すのであり、あとは冷蔵保管して需要に対応し て適宜出荷するものとなす。図３は製品図である。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は以上の如く柚子皮を直接にその外包袋として使用した菓子であり、ラ ップ７を取除くと柚子自身の芳香の漂うものであり、また内部へ埋入した寒天ゼ リーにもその香りが染みついたものとなっており、甘味と酸味の混ざり合った美 味製品である。 他方、柚子皮はビタミンＣ，Ｂ₁，Ｂ₂のほか、鉄分、カリウム、カルシウムな どのミネラルに富んでいることから、食して健康上にも優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の製造状態を示すものである。

【図２】同上。

【図３】製品図である。

【符号の説明】

１ 柚子 ３ 蓋体 ５ 外皮袋 ６ 寒天ゼリー ７ ラップ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柚子の上部へた箇所を２ｃｍ〜３ｃｍ程
   度の円形状に切取り、該切取り箇所からスプーンなどに
   より果肉部分を取出して果皮部分のみの外皮袋となし、
   該外皮袋をシロップ漬けしたのち取出し、内部に甘味入
   り寒天ゼリーを埋入すると共に、埋入後は該箇所を上記
   切取り片で戻覆し、あと全体をラップ包みしてなる柚子
   菓子。
2. 【請求項２】 甘味として無漂白砂糖を使用したことを
   特徴とする請求項１記載の柚子菓子。