JP2018000087A - 黒ニンニク菓子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 黒ニンニクを主原料とした黒ニンニク菓子、特に栄養価が高く、優れた味覚と種々の物性を備えた黒ニンニク菓子の提供。
【解決手段】黒ニンニクを焙煎米糠とチョコレートの混合物層で包被してなる黒ニンニク菓子。
黒ニンニクを、焙煎米糠5〜25%とチョコレート75〜95%の混合物層で包被してなるものが好ましい。
焙煎米糠は、新鮮な米糠を250℃〜650℃の過熱水蒸気に0.3〜30秒間接触せしめて得られものが好ましく、焙煎米糠の平均粒径は150〜30μmであることが好ましい。
把持用の棒体を、その先方を黒ニンニクの芯部まで挿入してなる黒ニンニク菓子が好ましい。
【選択図】 図3
【解決手段】黒ニンニクを焙煎米糠とチョコレートの混合物層で包被してなる黒ニンニク菓子。
黒ニンニクを、焙煎米糠5〜25%とチョコレート75〜95%の混合物層で包被してなるものが好ましい。
焙煎米糠は、新鮮な米糠を250℃〜650℃の過熱水蒸気に0.3〜30秒間接触せしめて得られものが好ましく、焙煎米糠の平均粒径は150〜30μmであることが好ましい。
把持用の棒体を、その先方を黒ニンニクの芯部まで挿入してなる黒ニンニク菓子が好ましい。
【選択図】 図3
Description
本願発明は、黒ニンニクを主原料とした黒ニンニク菓子、特に栄養価が高く、優れた味覚と種々の物性を備えた黒ニンニク菓子の提供に係るものである。
黒ニンニクは栄養・滋養が十分にあり、健康食材としての有用性や実績は良く知られており、味覚も十分に美味しいため一般に普及しつつある。
そして、黒ニンニクは若干のにんにく臭を有しているが、他の食材との組み合わせで美味しい菓子類を製造することも試行されている。
一方、チョコレートは高級菓子として有名であるが、夏期等の環境温度が高い時には、賞味の際に融点の関係でとろけて垂れ落ちる問題も生じる。
そして、黒ニンニクは若干のにんにく臭を有しているが、他の食材との組み合わせで美味しい菓子類を製造することも試行されている。
一方、チョコレートは高級菓子として有名であるが、夏期等の環境温度が高い時には、賞味の際に融点の関係でとろけて垂れ落ちる問題も生じる。
本願発明は、上記黒ニンニクとチョコレートを組み合わせかつ健康面、品質面からの改良を加えて新規な優れたチョコレート菓子を提供しようとするものである。
すなわち本願発明は下記構成の黒ニンニク菓子である。
[1]黒ニンニクを焙煎米糠とチョコレートの混合物層で包被してなることを特徴とする黒ニンニク菓子。
[2]黒ニンニクを、焙煎米糠5〜25%とチョコレート75〜95%の混合物層で包被してなることを特徴とする黒ニンニク菓子。
[3]焙煎米糠が、新鮮な米糠を250℃〜650℃の過熱水蒸気に0.3〜30秒間接触せしめて得られたものであることを特徴とする[1]又は[2]に記載の黒ニンニク菓子。
[4]焙煎米糠の平均粒径が150〜30μmであることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載の黒ニンニク菓子。
[5]把持用の棒体を、その先方を黒ニンニクの芯部まで挿入してなる[1]〜[4]のいずれか1項に記載の黒ニンニク菓子。
[1]黒ニンニクを焙煎米糠とチョコレートの混合物層で包被してなることを特徴とする黒ニンニク菓子。
[2]黒ニンニクを、焙煎米糠5〜25%とチョコレート75〜95%の混合物層で包被してなることを特徴とする黒ニンニク菓子。
[3]焙煎米糠が、新鮮な米糠を250℃〜650℃の過熱水蒸気に0.3〜30秒間接触せしめて得られたものであることを特徴とする[1]又は[2]に記載の黒ニンニク菓子。
[4]焙煎米糠の平均粒径が150〜30μmであることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載の黒ニンニク菓子。
[5]把持用の棒体を、その先方を黒ニンニクの芯部まで挿入してなる[1]〜[4]のいずれか1項に記載の黒ニンニク菓子。
本願発明によれば、黒ニンニクの臭味が無く、かつ焙煎米糠の香ばしさと高い栄養価が加味された黒ニンニク菓子が提供される。
そして、焙煎米糠がチョコレートの環境温度の上昇等による垂れを阻止して、夏期おける物性・食感の劣化を防止することができる。
そして、焙煎米糠がチョコレートの環境温度の上昇等による垂れを阻止して、夏期おける物性・食感の劣化を防止することができる。
本願発明の実施の形態について説明する。
まず、使用される黒ニンニクは、市販の物であって良い。
黒ニンニク製造方法の一例は以下の通りである。
まず、生産地から調達された生ニンニクに根や不必要な茎が残留している場合はこれらを切除し、皮付きのまま一定形状に整える。次いで水洗により表面に残留する土等の汚れを落し、皮付きのまま根が下になる方向にしてバットに並べ、生ニンニクが浮き上がらない程度に水をそそぎ浸漬する。浸漬時間は水温15℃で1時間程度とする。
浸漬終了後、生ニンニクは処理生ニンニクとなり、水切りして杉材からなる木枠のトレイに配列される。処理生ニンニクの配列されたトレイは熟成装置内でトレイ3内に配列されて載置され、 温度:65℃〜90℃、相対湿度:60%〜85%、保持時間:48〜720時間で処理されて、製品黒ニンニクが得られる。
まず、使用される黒ニンニクは、市販の物であって良い。
黒ニンニク製造方法の一例は以下の通りである。
まず、生産地から調達された生ニンニクに根や不必要な茎が残留している場合はこれらを切除し、皮付きのまま一定形状に整える。次いで水洗により表面に残留する土等の汚れを落し、皮付きのまま根が下になる方向にしてバットに並べ、生ニンニクが浮き上がらない程度に水をそそぎ浸漬する。浸漬時間は水温15℃で1時間程度とする。
浸漬終了後、生ニンニクは処理生ニンニクとなり、水切りして杉材からなる木枠のトレイに配列される。処理生ニンニクの配列されたトレイは熟成装置内でトレイ3内に配列されて載置され、 温度:65℃〜90℃、相対湿度:60%〜85%、保持時間:48〜720時間で処理されて、製品黒ニンニクが得られる。
また、チョコレートとしては、カカオアバターを主成分とするホワイトチョコレートあるいはココア固形分にカカオアバターを加えたチョコレートが使用される。
例えば、(1)少なくともカカオバターを含むものであって、これ以外に砂糖、乳成分、バニラ、硬化油などが必要に応じ添加されたものや、(2)少なくともカカオバターとカカオマスを含み、これ以外に砂糖、乳成分、バニラ、硬化油などが必要に応じ添加されたものが使用される。
これらのチョコレートを使用することにより、ホワイトチョコレート、ビターチョコレート、スイートチョレート、ミルクチョコレート、コーティングチョコレートなどバリエーションに富む黒ニンニク菓子を製造することができる。
例えば、(1)少なくともカカオバターを含むものであって、これ以外に砂糖、乳成分、バニラ、硬化油などが必要に応じ添加されたものや、(2)少なくともカカオバターとカカオマスを含み、これ以外に砂糖、乳成分、バニラ、硬化油などが必要に応じ添加されたものが使用される。
これらのチョコレートを使用することにより、ホワイトチョコレート、ビターチョコレート、スイートチョレート、ミルクチョコレート、コーティングチョコレートなどバリエーションに富む黒ニンニク菓子を製造することができる。
黒ニンニクとして剥き身状態のものを使用する場合は、少なくとも半分以上、好ましくは剥き身全体を前記チョコレートで包被する。
本願発明においては、黒ニンニク表面は、ほぼ全体がチョコレートで覆われ、僅かに残留していた臭気は外部に漏洩せず美味しく賞味することができる。
また、剥き身の場合、一部が露出していてもチョコレートにミント等の香味を添加することにより黒ニンニクの臭いが低減され臭いがマスキングされる。
本願発明においては、黒ニンニク表面は、ほぼ全体がチョコレートで覆われ、僅かに残留していた臭気は外部に漏洩せず美味しく賞味することができる。
また、剥き身の場合、一部が露出していてもチョコレートにミント等の香味を添加することにより黒ニンニクの臭いが低減され臭いがマスキングされる。
本願発明において使用される米糠は、新鮮な米糠を250℃〜650℃の過熱水蒸気に0.3〜30秒間接触せしめて得られた焙煎米糠であり、その平均粒径は150〜30μmであることが好ましい。該粒径の米糠をチョコレートに添加混合すると、いわゆるアンカー効果により、チョコレートの環境温度の上昇等による垂れを阻止して、夏期における物性・食感の劣化を防止することができる。そして、米糠の優れた栄養成分や食物繊維が付加された黒ニンニク菓子が提供される。
本願発明の実施例について図面を参照して説明する。
〔実施例1〕
先ず黒ニンニクの剥き身1を用意し、それに先細のバー3を差し込む。(図1、図2)
次いで、バー3を手指で把持して湯煎で加熱融解したチョコレート2を黒ニンニク剥き身1の表面に流し掛けてチョコレート層2で包被した後、冷却して、焙煎米糠入りチョコレート層2で包被された黒ニンニク菓子(図3)を作成する。
この場合に使用されるチョコレートの製造は、市販のホワイトチョコレート100gをきざんでボールに入れ、加温しながらチョコレートが完全に溶けるまで攪拌し、次いでバター10gと焙煎米糠15gを加えて十分に撹拌して焙煎米糠入りチョコレートとした。
焙煎米糠の添加量を変えて試験した結果、米糠の添加量はチョコレート100重量部に対して5〜20重量部が好適であることが解った。また、焙煎米糠の粒径は平均粒径が150〜30μmであるものが好ましいことが解った。
すなわち、本願発明の表面にチョコレート層を有する黒ニンニク菓子は、環境温度が高くなってもチョコレート層が垂れ落ちることがなかった。
しかし、従来の単なるチョコレート層を包被した黒ニンニクは、チョコレート層が垂れ落ちた。
また、本願発明の焙煎米糠入りチョコレートに少量のミントを添加混合した場合は、黒ニンニク菓子製品が爽やかな風味となって上品な菓子となった。
〔実施例1〕
先ず黒ニンニクの剥き身1を用意し、それに先細のバー3を差し込む。(図1、図2)
次いで、バー3を手指で把持して湯煎で加熱融解したチョコレート2を黒ニンニク剥き身1の表面に流し掛けてチョコレート層2で包被した後、冷却して、焙煎米糠入りチョコレート層2で包被された黒ニンニク菓子(図3)を作成する。
この場合に使用されるチョコレートの製造は、市販のホワイトチョコレート100gをきざんでボールに入れ、加温しながらチョコレートが完全に溶けるまで攪拌し、次いでバター10gと焙煎米糠15gを加えて十分に撹拌して焙煎米糠入りチョコレートとした。
焙煎米糠の添加量を変えて試験した結果、米糠の添加量はチョコレート100重量部に対して5〜20重量部が好適であることが解った。また、焙煎米糠の粒径は平均粒径が150〜30μmであるものが好ましいことが解った。
すなわち、本願発明の表面にチョコレート層を有する黒ニンニク菓子は、環境温度が高くなってもチョコレート層が垂れ落ちることがなかった。
しかし、従来の単なるチョコレート層を包被した黒ニンニクは、チョコレート層が垂れ落ちた。
また、本願発明の焙煎米糠入りチョコレートに少量のミントを添加混合した場合は、黒ニンニク菓子製品が爽やかな風味となって上品な菓子となった。
1:黒ニンニク
2:焙煎米糠入りチョコレート層
3:把持バー
2:焙煎米糠入りチョコレート層
3:把持バー
Claims (5)
- 黒ニンニクを焙煎米糠とチョコレートの混合物層で包被してなることを特徴とする黒ニンニク菓子。
- 黒ニンニクを、焙煎米糠5〜25%とチョコレート75〜95%の混合物層で包被してなることを特徴とする黒ニンニク菓子。
- 焙煎米糠が、新鮮な米糠を250℃〜650℃の過熱水蒸気に0.3〜30秒間接触せしめて得られたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の黒ニンニク菓子。
- 焙煎米糠の平均粒径が150〜30μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の黒ニンニク菓子。
- 把持用の棒体を、その先方を黒ニンニクの芯部まで挿入してなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の黒ニンニク菓子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016130573A JP2018000087A (ja) | 2016-06-30 | 2016-06-30 | 黒ニンニク菓子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016130573A JP2018000087A (ja) | 2016-06-30 | 2016-06-30 | 黒ニンニク菓子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018000087A true JP2018000087A (ja) | 2018-01-11 |
Family
ID=60945454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016130573A Pending JP2018000087A (ja) | 2016-06-30 | 2016-06-30 | 黒ニンニク菓子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018000087A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115462432A (zh) * | 2022-11-02 | 2022-12-13 | 北京大学现代农业研究院 | 一种改善肠道健康的风味黑蒜糖及其制作方法 |
CN116326750A (zh) * | 2023-03-09 | 2023-06-27 | 徐州工程学院 | 一种复方黑芝麻丸及其制备方法 |
-
2016
- 2016-06-30 JP JP2016130573A patent/JP2018000087A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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