JP3050729B2 - ロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度調節装置 - Google Patents
ロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度調節装置Info
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- JP3050729B2 JP3050729B2 JP5249594A JP24959493A JP3050729B2 JP 3050729 B2 JP3050729 B2 JP 3050729B2 JP 5249594 A JP5249594 A JP 5249594A JP 24959493 A JP24959493 A JP 24959493A JP 3050729 B2 JP3050729 B2 JP 3050729B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタ等の走行車両
に牽引され、且つ駆動されるロータリ耕耘機における耕
耘深さの検出感度調節装置に関するものである。
に牽引され、且つ駆動されるロータリ耕耘機における耕
耘深さの検出感度調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のロータリ耕耘機は、耕耘深さを
調節するため、走行車両に対してロータリ耕耘機が昇降
動可能に連結されている。そして、従来は、特公昭53
−27165号公報に開示されているように、ロータリ
耕耘機における耕耘爪の回転軌跡の外周のうちの上側を
覆う耕耘カバー体を、水平な耕耘爪軸回りに回動可能と
なるように装着し、耕耘カバー体の後端には上下回動可
能で所定圧力にて圃場面に接当し得るリヤカバーを連結
する一方、このように耕耘カバー体を回動可能でその回
動位置を調節保持することで、圃場の条件(土壌の柔ら
かさや粘り加減)に応じて耕耘カバー体の下面(内面)
後部とリヤカバー下面(内面)と、耕耘爪の回転軌跡の
外周のうちの後上側との間に土詰まりのないようにしな
がら、耕耘作業を円滑に実行することが公知である。ま
た、前記リヤカバーを耕耘深さの検出器として利用する
ことも公知である。
調節するため、走行車両に対してロータリ耕耘機が昇降
動可能に連結されている。そして、従来は、特公昭53
−27165号公報に開示されているように、ロータリ
耕耘機における耕耘爪の回転軌跡の外周のうちの上側を
覆う耕耘カバー体を、水平な耕耘爪軸回りに回動可能と
なるように装着し、耕耘カバー体の後端には上下回動可
能で所定圧力にて圃場面に接当し得るリヤカバーを連結
する一方、このように耕耘カバー体を回動可能でその回
動位置を調節保持することで、圃場の条件(土壌の柔ら
かさや粘り加減)に応じて耕耘カバー体の下面(内面)
後部とリヤカバー下面(内面)と、耕耘爪の回転軌跡の
外周のうちの後上側との間に土詰まりのないようにしな
がら、耕耘作業を円滑に実行することが公知である。ま
た、前記リヤカバーを耕耘深さの検出器として利用する
ことも公知である。
【0003】この場合、耕耘深さを変更すべくロータリ
耕耘機を昇降回動すると、前記耕耘カバー体の回動姿勢
も変動してしまうという不便さがあったので、特開昭6
2−87004号公報に開示されているように、このロ
ータリ耕耘機のフレームと耕耘カバー体との間に回動用
油圧シリンダを介装し、また、耕耘カバー体には水平に
対する角度を検出するための角度センサを設け、該角度
センサの検出値に応じて回動用油圧シリンダを作動させ
る。これにより、ロータリ耕耘機が耕耘深さ調節のため
に昇降回動した場合に、耕耘カバー体が圃場面に対して
常時一定の位置(姿勢)に保持し得るようにすることが
提案されている。
耕耘機を昇降回動すると、前記耕耘カバー体の回動姿勢
も変動してしまうという不便さがあったので、特開昭6
2−87004号公報に開示されているように、このロ
ータリ耕耘機のフレームと耕耘カバー体との間に回動用
油圧シリンダを介装し、また、耕耘カバー体には水平に
対する角度を検出するための角度センサを設け、該角度
センサの検出値に応じて回動用油圧シリンダを作動させ
る。これにより、ロータリ耕耘機が耕耘深さ調節のため
に昇降回動した場合に、耕耘カバー体が圃場面に対して
常時一定の位置(姿勢)に保持し得るようにすることが
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロータリ耕
耘機の耕耘深さを検出する手段として、耕耘カバー体の
後端には上下回動可能で所定圧力にて圃場面に接当し得
るリヤカバーを連結し、このリヤカバーの回動角度の検
出値にて、耕耘爪の回転軌跡の外周のうちの下端と、耕
耘後の圃場面との高さを換算して耕耘深さを検出するこ
とが最も直接的で信頼度が高いものと考えられる。
耘機の耕耘深さを検出する手段として、耕耘カバー体の
後端には上下回動可能で所定圧力にて圃場面に接当し得
るリヤカバーを連結し、このリヤカバーの回動角度の検
出値にて、耕耘爪の回転軌跡の外周のうちの下端と、耕
耘後の圃場面との高さを換算して耕耘深さを検出するこ
とが最も直接的で信頼度が高いものと考えられる。
【0005】しかしながら、図8に示すように、リヤカ
バー100はその下端がロータリ耕耘機の進行方向の後
下向き方向に延設されていることが通常であるから、上
述のように耕耘カバー体101自体が耕耘爪104が取
付く爪軸102の回りに回動ことにより、リヤカバー1
00と耕耘カバー体101との枢着点103の位置(高
さ位置)が変動すると、耕耘深さHの変動値ΔHに対す
るリヤカバー100の回動角度の変動値Δθも変動す
る。
バー100はその下端がロータリ耕耘機の進行方向の後
下向き方向に延設されていることが通常であるから、上
述のように耕耘カバー体101自体が耕耘爪104が取
付く爪軸102の回りに回動ことにより、リヤカバー1
00と耕耘カバー体101との枢着点103の位置(高
さ位置)が変動すると、耕耘深さHの変動値ΔHに対す
るリヤカバー100の回動角度の変動値Δθも変動す
る。
【0006】例えば、枢着点103が高い位置にある程
(水平に対するリヤカバー100の傾斜角度が大きい
程)所定の耕耘深さ変動値ΔHに対するリヤカバー10
0の回動角度の変動値Δθが大きい、換言すると、小さ
い耕耘深さ変動に対してリヤカバー100の回動角度の
変動値Δθが大きいから、リヤカバー100による耕耘
深さの検出の感度が高くなる。枢着点103が低い位置
に来るに従って、前記感度が鈍くなるから、このリヤカ
バー100の回動角度の変動値のみを基準にしてコント
ローラで耕耘深さの制御を実行していると、前記枢着点
の高さにより、耕耘深さを一定にする制御のための検出
感度が相違して安定した制御が実現できないという問題
があった。
(水平に対するリヤカバー100の傾斜角度が大きい
程)所定の耕耘深さ変動値ΔHに対するリヤカバー10
0の回動角度の変動値Δθが大きい、換言すると、小さ
い耕耘深さ変動に対してリヤカバー100の回動角度の
変動値Δθが大きいから、リヤカバー100による耕耘
深さの検出の感度が高くなる。枢着点103が低い位置
に来るに従って、前記感度が鈍くなるから、このリヤカ
バー100の回動角度の変動値のみを基準にしてコント
ローラで耕耘深さの制御を実行していると、前記枢着点
の高さにより、耕耘深さを一定にする制御のための検出
感度が相違して安定した制御が実現できないという問題
があった。
【0007】特に、耕耘作業の中途で圃場の土質が変動
した場合、耕耘カバー体の下面側に詰まった土を除いて
牽引負荷を軽減すべく、当該耕耘カバー体の回動位置を
任意に変動させると、リヤカバーによる耕耘深さの検出
感度が変動して安定した耕耘深さ一定制御を実行するこ
とができないのであった。本発明は、この問題を解決す
るためになされたものであり、安定した検出感度となる
ようにしたロータリ耕耘機における耕耘深さの検出感度
調節装置を提供することを目的とするものである。
した場合、耕耘カバー体の下面側に詰まった土を除いて
牽引負荷を軽減すべく、当該耕耘カバー体の回動位置を
任意に変動させると、リヤカバーによる耕耘深さの検出
感度が変動して安定した耕耘深さ一定制御を実行するこ
とができないのであった。本発明は、この問題を解決す
るためになされたものであり、安定した検出感度となる
ようにしたロータリ耕耘機における耕耘深さの検出感度
調節装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度
調節装置は、エンジンを搭載した走行車両に対して昇降
動調節可能に連結されて牽引され、且つ駆動されるロー
タリ耕耘機において、該ロータリ耕耘機における耕耘カ
バー体を、駆動アクチュエータにより水平な耕耘爪軸回
りに回動位置調節自在に設けると共に、この耕耘カバー
体の後端には、下端部位が圃場面に接地し得るリヤカバ
ーを上下回動可能に装着し、耕耘カバー体とリヤカバー
との間には当該リヤカバーの回動角度を検出するための
角度センサを設けて、当該角度センサの検出値により耕
耘深さを一定に保持するように制御する制御装置を設
け、牽引負荷を検出する負荷センサの検出値に応じて、
その負荷が軽減される方向に前記耕耘カバー体を回動す
べく駆動アクチュエータを作動させる一方、前記制御装
置では前記角度センサの検出値により耕耘深さ検出感度
を補正するように制御したものである。
め、本発明のロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度
調節装置は、エンジンを搭載した走行車両に対して昇降
動調節可能に連結されて牽引され、且つ駆動されるロー
タリ耕耘機において、該ロータリ耕耘機における耕耘カ
バー体を、駆動アクチュエータにより水平な耕耘爪軸回
りに回動位置調節自在に設けると共に、この耕耘カバー
体の後端には、下端部位が圃場面に接地し得るリヤカバ
ーを上下回動可能に装着し、耕耘カバー体とリヤカバー
との間には当該リヤカバーの回動角度を検出するための
角度センサを設けて、当該角度センサの検出値により耕
耘深さを一定に保持するように制御する制御装置を設
け、牽引負荷を検出する負荷センサの検出値に応じて、
その負荷が軽減される方向に前記耕耘カバー体を回動す
べく駆動アクチュエータを作動させる一方、前記制御装
置では前記角度センサの検出値により耕耘深さ検出感度
を補正するように制御したものである。
【0009】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明すると、図1は走行車両としてのエンジン3(図4参
照)付きトラクタ1及びこれにリンク機構4を介して昇
降自在に連結されて牽引されるロータリ耕耘機2の側面
図を示す。トラクタ1の後端には昇降用油圧機構5と昇
降リンク6とを介してリンク機構4を昇降させて、トラ
クタ1に対するロータリ耕耘機2の高さ位置を調節でき
るよう昇降駆動する。エンジン3の駆動力にて回転する
油圧ポンプ(図示せず)から前記昇降用油圧機構5等に
油圧を供給する。また、エンジン3からの動力にてミッ
ション(変速機構)7を介してトラクタを前進・後退さ
せる一方、トラクタ1の後端から後向きに延びるPTO
軸8及び自在継手軸を介して後述するロータリ耕耘機2
の水平な耕耘爪軸9に伝達される。
明すると、図1は走行車両としてのエンジン3(図4参
照)付きトラクタ1及びこれにリンク機構4を介して昇
降自在に連結されて牽引されるロータリ耕耘機2の側面
図を示す。トラクタ1の後端には昇降用油圧機構5と昇
降リンク6とを介してリンク機構4を昇降させて、トラ
クタ1に対するロータリ耕耘機2の高さ位置を調節でき
るよう昇降駆動する。エンジン3の駆動力にて回転する
油圧ポンプ(図示せず)から前記昇降用油圧機構5等に
油圧を供給する。また、エンジン3からの動力にてミッ
ション(変速機構)7を介してトラクタを前進・後退さ
せる一方、トラクタ1の後端から後向きに延びるPTO
軸8及び自在継手軸を介して後述するロータリ耕耘機2
の水平な耕耘爪軸9に伝達される。
【0010】ロータリ耕耘機2は、図2及び図3に示す
ように、フレーム10に取付く横長筒状のメインビーム
11と、このメインビーム11の左右両側端(または一
側端)に設けたチェンケース12と、耕耘カバー体13
等からなり、メインビーム11の左右中央部のギヤケー
ス14内の軸に前記PTO軸8からの動力が伝達され、
メインビーム11内の伝動軸15からチェンケース12
内のチェン16を介して前記耕耘爪軸9に動力伝達さ
れ、爪体17を図1において時計回りに回転させる。
ように、フレーム10に取付く横長筒状のメインビーム
11と、このメインビーム11の左右両側端(または一
側端)に設けたチェンケース12と、耕耘カバー体13
等からなり、メインビーム11の左右中央部のギヤケー
ス14内の軸に前記PTO軸8からの動力が伝達され、
メインビーム11内の伝動軸15からチェンケース12
内のチェン16を介して前記耕耘爪軸9に動力伝達さ
れ、爪体17を図1において時計回りに回転させる。
【0011】耕耘カバー体13は、前記耕耘爪軸9に放
射状にて着脱自在に取付く爪体17の回転軌跡の外周端
のうち、上方を覆うように形成されており、耕耘カバー
体13の左右両側端から下向きに延びる側カバー兼用の
アーム18,18の基端を前記耕耘爪軸9の左右両端部
を軸支する軸受け体19,19の外周に回動自在に被嵌
するものである。
射状にて着脱自在に取付く爪体17の回転軌跡の外周端
のうち、上方を覆うように形成されており、耕耘カバー
体13の左右両側端から下向きに延びる側カバー兼用の
アーム18,18の基端を前記耕耘爪軸9の左右両端部
を軸支する軸受け体19,19の外周に回動自在に被嵌
するものである。
【0012】前記耕耘カバー体13の後端には枢着軸2
0回りに上下回動可能にリヤカバー21が装着されてお
り、このリヤカバー21は通常硬質のゴムにて形成され
ている。前記フレーム10と耕耘カバー体13とは、駆
動アクチュエータとしての回動用油圧シリンダ22を介
して装架され、この油圧シリンダ22の伸長にて耕耘カ
バー体13が後向きに回動し、収縮すれば前方に回動す
る構成であり、他方リヤカバー21はフレーム1とバネ
24,25による付勢力調節可能なハンガーロッド23
を介して連結されている。
0回りに上下回動可能にリヤカバー21が装着されてお
り、このリヤカバー21は通常硬質のゴムにて形成され
ている。前記フレーム10と耕耘カバー体13とは、駆
動アクチュエータとしての回動用油圧シリンダ22を介
して装架され、この油圧シリンダ22の伸長にて耕耘カ
バー体13が後向きに回動し、収縮すれば前方に回動す
る構成であり、他方リヤカバー21はフレーム1とバネ
24,25による付勢力調節可能なハンガーロッド23
を介して連結されている。
【0013】図4は本発明の制御系の機能ブロック図で
あり、メインの制御装置30はマイクロコンピュータ等
の電子装置であって、演算及び制御を実行するCPU
(中央処理装置)、制御プログラム及び固定的データを
記憶させた読み出し専用メモリ(ROM)、各種データ
を一時的に記憶するための随時読み書き可能メモリ(R
AM)、インターフェイス等を含む。
あり、メインの制御装置30はマイクロコンピュータ等
の電子装置であって、演算及び制御を実行するCPU
(中央処理装置)、制御プログラム及び固定的データを
記憶させた読み出し専用メモリ(ROM)、各種データ
を一時的に記憶するための随時読み書き可能メモリ(R
AM)、インターフェイス等を含む。
【0014】制御装置30の入力部には、前記ロータリ
耕耘機2の牽引負荷を検出するための負荷センサ31の
検出信号、耕耘カバー体13の回動位置を検出するため
のカバー位置検出器32の検出信号、リヤカバー21の
回動角度を検出するためのロータリエンコーダ等の角度
センサ33の検出信号及び耕耘深さ設定器34の信号を
入力すべく接続する。
耕耘機2の牽引負荷を検出するための負荷センサ31の
検出信号、耕耘カバー体13の回動位置を検出するため
のカバー位置検出器32の検出信号、リヤカバー21の
回動角度を検出するためのロータリエンコーダ等の角度
センサ33の検出信号及び耕耘深さ設定器34の信号を
入力すべく接続する。
【0015】制御装置30の出力部には、トラクタにお
けるエンジン3に噴射する燃料量を調節するための電子
ガバナ35の駆動回路及び耕耘カバー体13の回動位置
を調節するための駆動アクチュエータとしての回動用油
圧シリンダ22の制御弁(図示せず)に指令信号を出力
すべく接続する。負荷センサ31は、本実施例に示すよ
うに、エンジン3に噴射する燃料量を調節するための電
子ガバナ35における噴射量調節用ラックの位置を検出
するものであっても良いし、ロータリ耕耘機2を牽引す
るリンク機構4に設けたロードセルであっても良い。耕
耘カバー体13の回動位置を検出するカバー位置検出器
32は、前記回動用油圧シリンダ22のシリンダ部とピ
ストンロッドとの間に設けた直動式ポジションスケール
等を利用する。
けるエンジン3に噴射する燃料量を調節するための電子
ガバナ35の駆動回路及び耕耘カバー体13の回動位置
を調節するための駆動アクチュエータとしての回動用油
圧シリンダ22の制御弁(図示せず)に指令信号を出力
すべく接続する。負荷センサ31は、本実施例に示すよ
うに、エンジン3に噴射する燃料量を調節するための電
子ガバナ35における噴射量調節用ラックの位置を検出
するものであっても良いし、ロータリ耕耘機2を牽引す
るリンク機構4に設けたロードセルであっても良い。耕
耘カバー体13の回動位置を検出するカバー位置検出器
32は、前記回動用油圧シリンダ22のシリンダ部とピ
ストンロッドとの間に設けた直動式ポジションスケール
等を利用する。
【0016】耕耘作業に際しては、耕耘深さ設定器34
のダイヤル等により入力を操作して所定の耕耘深さの値
を設定する。耕耘カバー体13の回動位置が標準位置に
ある状態で、この耕耘カバー体13の後端に回動自在に
取付けられたリヤカバー21の下端部位と、耕耘爪体1
7の回転軌跡の下端との高さ寸法を、耕耘深さの値とす
るものであり、その耕耘深さが所定値となるように、昇
降用油圧機構5を作動させる。
のダイヤル等により入力を操作して所定の耕耘深さの値
を設定する。耕耘カバー体13の回動位置が標準位置に
ある状態で、この耕耘カバー体13の後端に回動自在に
取付けられたリヤカバー21の下端部位と、耕耘爪体1
7の回転軌跡の下端との高さ寸法を、耕耘深さの値とす
るものであり、その耕耘深さが所定値となるように、昇
降用油圧機構5を作動させる。
【0017】従って、リヤカバー21は前記耕耘深さの
検出器と耕耘済みの圃場面を均す機能とを兼用するもの
であり、リヤカバー21の基端を枢支する枢着軸に前記
角度センサ33を取付けて、その角度センサ33の検出
値が所定値(基準値)にあるとき、所定の耕耘深さであ
ると認定する。そして、耕耘済みの圃場面の細かい凹凸
面にてリヤカバー21が頻繁に昇降回動することで、昇
降用油圧機構5がハンチング現象を起こさないように、
角度センサ33の検出値が基準値を挟んで状で一定の角
度範囲内にある場合、昇降用油圧機構5の作動を禁止す
る不感帯となし、この不感帯から外ずれたとき、昇降用
油圧機構5を作動させてロータリ耕耘機2の高さ位置を
所定値になるように制御するものである。
検出器と耕耘済みの圃場面を均す機能とを兼用するもの
であり、リヤカバー21の基端を枢支する枢着軸に前記
角度センサ33を取付けて、その角度センサ33の検出
値が所定値(基準値)にあるとき、所定の耕耘深さであ
ると認定する。そして、耕耘済みの圃場面の細かい凹凸
面にてリヤカバー21が頻繁に昇降回動することで、昇
降用油圧機構5がハンチング現象を起こさないように、
角度センサ33の検出値が基準値を挟んで状で一定の角
度範囲内にある場合、昇降用油圧機構5の作動を禁止す
る不感帯となし、この不感帯から外ずれたとき、昇降用
油圧機構5を作動させてロータリ耕耘機2の高さ位置を
所定値になるように制御するものである。
【0018】ところで、前述したように、圃場の条件に
応じて耕耘カバー体13の内面に耕耘した土が詰まるな
どして牽引力(負荷)が増大することがあるので、その
負荷を減少させるべく耕耘カバー体13の位置を変更さ
せる必要がある。そうすると、リヤカバー21と耕耘カ
バー体13との枢着点20(角度センサ33)の位置
(高さ寸法L、図4参照)が変動し、耕耘深さHの変動
値ΔHに対するリヤカバー21の回動角度の変動値Δθ
も変動する。
応じて耕耘カバー体13の内面に耕耘した土が詰まるな
どして牽引力(負荷)が増大することがあるので、その
負荷を減少させるべく耕耘カバー体13の位置を変更さ
せる必要がある。そうすると、リヤカバー21と耕耘カ
バー体13との枢着点20(角度センサ33)の位置
(高さ寸法L、図4参照)が変動し、耕耘深さHの変動
値ΔHに対するリヤカバー21の回動角度の変動値Δθ
も変動する。
【0019】図4から理解できるように、例えば、枢着
点20が高い位置にある(L値が大きい)程(垂直線に
対するリヤカバー21の傾斜角度が小さい程)所定の耕
耘深さの変動値ΔHに対するリヤカバー21の回動角度
の変動値Δθが大きい、換言すると、小さい耕耘深さ変
動に対してリヤカバー21の回動角度の変動値Δθが大
きいから、リヤカバー21ひいては角度センサ33によ
る耕耘深さの検出の感度が高くなる。また、枢着点20
が低い位置(L値が小さい)に来るに従って、前記感度
が鈍くなるから、このリヤカバー21の回動角度の変動
値のみを基準にして制御装置30で耕耘深さの制御を実
行していると、前記枢着点の高さにより、耕耘深さを一
定にする制御のための検出感度が相違して安定した制御
が実現できない。
点20が高い位置にある(L値が大きい)程(垂直線に
対するリヤカバー21の傾斜角度が小さい程)所定の耕
耘深さの変動値ΔHに対するリヤカバー21の回動角度
の変動値Δθが大きい、換言すると、小さい耕耘深さ変
動に対してリヤカバー21の回動角度の変動値Δθが大
きいから、リヤカバー21ひいては角度センサ33によ
る耕耘深さの検出の感度が高くなる。また、枢着点20
が低い位置(L値が小さい)に来るに従って、前記感度
が鈍くなるから、このリヤカバー21の回動角度の変動
値のみを基準にして制御装置30で耕耘深さの制御を実
行していると、前記枢着点の高さにより、耕耘深さを一
定にする制御のための検出感度が相違して安定した制御
が実現できない。
【0020】そこで、本発明では、耕耘カバー体13の
回動位置が変化した場合にも、リヤカバー21及び角度
センサ33による検出感度が略一定になるように、検出
感度を補正するものである。次に、図5のフローチャー
トを参照しながら、ロータリ耕耘機における耕耘深さ検
出感度調節装置としての制御装置30による検出感度補
正の制御の態様について説明する。
回動位置が変化した場合にも、リヤカバー21及び角度
センサ33による検出感度が略一定になるように、検出
感度を補正するものである。次に、図5のフローチャー
トを参照しながら、ロータリ耕耘機における耕耘深さ検
出感度調節装置としての制御装置30による検出感度補
正の制御の態様について説明する。
【0021】スタートに続き、負荷センサ31にて負荷
値Wを検出する(ステップS1)。次いで、負荷Wが設
定値に対して所定範囲内であるか否かを判別する(ステ
ップS2)。ここで、X1は設定負荷の上限値、X2は
下限値である。検出された負荷Wが所定範囲内であると
きには(ステップS2,yes )、回動用油圧シリンダ2
2は作動しない。検出された負荷Wが下限値X2より少
ない時には、回動用油圧シリンダ22を縮小させ、耕耘
カバー体13を前方に回動し、Lを大きくする(ステッ
プS3)。耕耘カバー体13を前方に回動すると、当該
耕耘カバー体13下面後部部位及びリヤカバー21の下
面と耕耘爪体17の回動軌跡との隙間(空間)が狭ま
り、耕耘された土が溜まり易くなり、牽引負荷が増大す
る。
値Wを検出する(ステップS1)。次いで、負荷Wが設
定値に対して所定範囲内であるか否かを判別する(ステ
ップS2)。ここで、X1は設定負荷の上限値、X2は
下限値である。検出された負荷Wが所定範囲内であると
きには(ステップS2,yes )、回動用油圧シリンダ2
2は作動しない。検出された負荷Wが下限値X2より少
ない時には、回動用油圧シリンダ22を縮小させ、耕耘
カバー体13を前方に回動し、Lを大きくする(ステッ
プS3)。耕耘カバー体13を前方に回動すると、当該
耕耘カバー体13下面後部部位及びリヤカバー21の下
面と耕耘爪体17の回動軌跡との隙間(空間)が狭ま
り、耕耘された土が溜まり易くなり、牽引負荷が増大す
る。
【0022】検出された負荷Wが上限値X1より大きい
時には、回動用油圧シリンダ22を伸長させ、耕耘カバ
ー体13を後方に回動し、Lを小さくする(ステップS
4)。耕耘カバー体13を後方に回動すると、当該耕耘
カバー体13下面後部部位及びリヤカバー21の下面と
耕耘爪体17の回動軌跡との隙間(空間)が広がり、前
記溜まった土が落下し易いので牽引負荷も減少する。
時には、回動用油圧シリンダ22を伸長させ、耕耘カバ
ー体13を後方に回動し、Lを小さくする(ステップS
4)。耕耘カバー体13を後方に回動すると、当該耕耘
カバー体13下面後部部位及びリヤカバー21の下面と
耕耘爪体17の回動軌跡との隙間(空間)が広がり、前
記溜まった土が落下し易いので牽引負荷も減少する。
【0023】次いで、ステップS5にて、前記Lがどの
区間に属しているかを判別する。例えば、その区間を
A,B,C、D,Eの5つの区画に区分する。各区画A
〜EとLの大きさとの対比を図6に示す。次いで、前記
判別された区画に従って、所定の感度補正を実行するの
である(ステップS6〜ステップS10)。各区間で
は、リヤカバー21の垂直線に対する回動角度の基準
値、換言すると、角度センサ33による作動基準値θ
1,θ2,θ3,θ4,θ5と、各不感帯の幅値(±α
1),(±α2),(±α3),(±α4),(±α
5)とを変更するように設定する。このα1〜α5が感
度補正値である。なお、θでは添字が1から5に行くに
従って基準値は大きなり、αでは添字が1から5に行く
に従って値が小さくなるように設定する。
区間に属しているかを判別する。例えば、その区間を
A,B,C、D,Eの5つの区画に区分する。各区画A
〜EとLの大きさとの対比を図6に示す。次いで、前記
判別された区画に従って、所定の感度補正を実行するの
である(ステップS6〜ステップS10)。各区間で
は、リヤカバー21の垂直線に対する回動角度の基準
値、換言すると、角度センサ33による作動基準値θ
1,θ2,θ3,θ4,θ5と、各不感帯の幅値(±α
1),(±α2),(±α3),(±α4),(±α
5)とを変更するように設定する。このα1〜α5が感
度補正値である。なお、θでは添字が1から5に行くに
従って基準値は大きなり、αでは添字が1から5に行く
に従って値が小さくなるように設定する。
【0024】表1には前記Lの範囲と、区画及びその区
画での感度補正の設定式とを表にして示す。
画での感度補正の設定式とを表にして示す。
【0025】
【表1】
【0026】そして、例えばA区画では、角度センサ3
3の検出値がθ1±α1の範囲内にあるときには、昇降
用油圧機構5を作動させない不感帯とし、検出値がθ1
+α1を越えて大きいときには、ロータリ耕耘機2を上
昇方向となるように昇降用油圧機構5を作動させ、検出
値がθ1−α1を越えて小さいときには、ロータリ耕耘
機2を下降方向となるように昇降用油圧機構5を作動さ
せるのである(図7参照)。
3の検出値がθ1±α1の範囲内にあるときには、昇降
用油圧機構5を作動させない不感帯とし、検出値がθ1
+α1を越えて大きいときには、ロータリ耕耘機2を上
昇方向となるように昇降用油圧機構5を作動させ、検出
値がθ1−α1を越えて小さいときには、ロータリ耕耘
機2を下降方向となるように昇降用油圧機構5を作動さ
せるのである(図7参照)。
【0027】
【発明の作用・効果】以上に説明したように、本発明の
ロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度調節装置は、
エンジンを搭載した走行車両に対して昇降動調節可能に
連結されて牽引され、且つ駆動されるロータリ耕耘機に
おいて、該ロータリ耕耘機における耕耘カバー体を、駆
動アクチュエータにより水平な耕耘爪軸回りに回動位置
調節自在に設けると共に、この耕耘カバー体の後端に
は、下端部位が圃場面に接地し得るリヤカバーを上下回
動可能に装着し、耕耘カバー体とリヤカバーとの間には
当該リヤカバーの回動角度を検出するための角度センサ
を設けて、当該角度センサの検出値により耕耘深さを一
定に保持するように制御する制御装置を設け、牽引負荷
を検出する負荷センサの検出値に応じて、その負荷が軽
減される方向に前記耕耘カバー体を回動すべく駆動アク
チュエータを作動させる一方、前記制御装置では前記角
度センサの検出値により、耕耘深さ検出感度を補正する
ように制御するものであるから、ロータリ耕耘機による
耕耘作業時に耕耘カバー体との間で詰まる土を当該耕耘
カバー体を回動させることにて牽引負荷が増大するのを
防止しつつ、ロータリ耕耘機による耕耘深さを一定とな
るように制御する場合のリヤカバーと角度センサとによ
る耕耘深さの検出感度を略一定に保持できるという効果
を奏する。
ロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度調節装置は、
エンジンを搭載した走行車両に対して昇降動調節可能に
連結されて牽引され、且つ駆動されるロータリ耕耘機に
おいて、該ロータリ耕耘機における耕耘カバー体を、駆
動アクチュエータにより水平な耕耘爪軸回りに回動位置
調節自在に設けると共に、この耕耘カバー体の後端に
は、下端部位が圃場面に接地し得るリヤカバーを上下回
動可能に装着し、耕耘カバー体とリヤカバーとの間には
当該リヤカバーの回動角度を検出するための角度センサ
を設けて、当該角度センサの検出値により耕耘深さを一
定に保持するように制御する制御装置を設け、牽引負荷
を検出する負荷センサの検出値に応じて、その負荷が軽
減される方向に前記耕耘カバー体を回動すべく駆動アク
チュエータを作動させる一方、前記制御装置では前記角
度センサの検出値により、耕耘深さ検出感度を補正する
ように制御するものであるから、ロータリ耕耘機による
耕耘作業時に耕耘カバー体との間で詰まる土を当該耕耘
カバー体を回動させることにて牽引負荷が増大するのを
防止しつつ、ロータリ耕耘機による耕耘深さを一定とな
るように制御する場合のリヤカバーと角度センサとによ
る耕耘深さの検出感度を略一定に保持できるという効果
を奏する。
【図1】トラクタ及びロータリ耕耘機の側面図である。
【図2】ロータリ耕耘機の要部側断面図である。
【図3】ロータリ耕耘機の要部縦断面図である。
【図4】制御系の機能ブロック図である。
【図5】耕耘深さ検出感度補正の制御態様を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図6】耕耘カバー体の高さ位置Lの範囲と区画との関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図7】耕耘深さ検出とロータリ耕耘機の昇降作動制御
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
1 トラクタ 2 ロータリ耕耘機 3 エンジン 4 リンク機構 5 昇降用油圧機構 9 耕耘爪軸 13 耕耘カバー体 21 リヤカバー 22 回動用油圧シリンダ 30 制御装置 31 負荷センサ 32 カバー位置検出器 33 角度センサ 34 耕耘深さ設定器 35 電子ガバナ
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンを搭載した走行車両に対して昇
降動調節可能に連結されて牽引され、且つ駆動されるロ
ータリ耕耘機において、該ロータリ耕耘機における耕耘
カバー体を、駆動アクチュエータにより水平な耕耘爪軸
回りに回動位置調節自在に設けると共に、この耕耘カバ
ー体の後端には、下端部位が圃場面に接地し得るリヤカ
バーを上下回動可能に装着し、耕耘カバー体とリヤカバ
ーとの間には当該リヤカバーの回動角度を検出するため
の角度センサを設けて、当該角度センサの検出値により
耕耘深さを一定に保持するように制御する制御装置を設
け、牽引負荷を検出する負荷センサの検出値に応じて、
その負荷が軽減される方向に前記耕耘カバー体を回動す
べく駆動アクチュエータを作動させる一方、前記制御装
置では前記角度センサの検出値により耕耘深さ検出感度
を補正するように制御したことを特徴とするロータリ耕
耘機における耕耘深さ検出感度調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5249594A JP3050729B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | ロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5249594A JP3050729B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | ロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0799807A JPH0799807A (ja) | 1995-04-18 |
JP3050729B2 true JP3050729B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=17195344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5249594A Expired - Fee Related JP3050729B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | ロータリ耕耘機における耕耘深さ検出感度調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3050729B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006340619A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Yanmar Co Ltd | 農作業機の耕耘制御装置 |
-
1993
- 1993-10-05 JP JP5249594A patent/JP3050729B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0799807A (ja) | 1995-04-18 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |