JP3050220B1 - 部分的に酸化されている表面を持つシリコン基板及びその製造方法 - Google Patents
部分的に酸化されている表面を持つシリコン基板及びその製造方法Info
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Abstract
に部分的に酸化されている導電性または絶縁性の原子細
線を有するシリコン基板を提供すること。 【解決手段】 走査型トンネル顕微鏡を用いて長さ10
ナノメートルの未結合ボンドの原子細線を水素終端した
シリコン(100)2×1表面の連続する3本のダイマ
ボンドのそれぞれの片側に未結合ボンドを形成した後、
室温で200Lの酸素分子を照射し、ダイマ酸化構造が
組み合わさって形成されていた[110]方向に伸びる
絶縁された酸化領域を構成する。
Description
長さで部分的に酸化されている表面を持つシリコン(1
00)面の2×1再構成表面あるいは1×1再構成表面
を持つシリコン基板に関する。
う)については、「アプライド フィジックス レター
ズ、1994年、第64巻、2010頁から2012
頁」に詳しい。それによると、走査型型トンネル顕微鏡
を用いる原子操作によって、水素終端したシリコン(1
00)2×1再構成表面に未結合ボンドの原子細線がダ
イマ列に平行な方向に形成されている。
して使用するには、回路の信号強度の保持と回路間の混
線防止が不可欠である。そのために原子細線を、これが
配列された基板から、電気的に絶縁しなければならな
い。通常の電気回路の絶縁とは異なり、シリコン(10
0)の2×1再構成表面に形成する原子細線の絶縁で
は、(1)電気回路を断線させない、(2)絶縁層が回
路と原子レベルで接していることが必要である。
造を基板上に形成するためには、原子レベル特有の工夫
が求められる。
達成するために、水素原子または重水素原子で終端した
シリコン(100)面の2×1再構成表面の未結合ボン
ドを有するダイマ構造のバックボンド又はダイマボン
ド、或いは、バックボンドおよびダイマボンド双方に酸
素原子を結合させて、未結合ボンドの直下の基板を酸化
して、該未結合ボンドを直下の基板から絶縁する。ある
いは1×1再構成表面のバックボンド一方又は双方に酸
素原子を結合させて、未結合ボンドの直下の基板を酸化
して、該未結合ボンドを直下の基板から絶縁する。ま
た、この構造を基礎として任意の構造物の基礎となる基
板を形成する。
ても、重水素原子で終端しても得られる構造は同じなの
で、以下水素原子で終端した場合について述べる。
ないで残ったシリコン原子による未結合の電子軌道であ
る。ダイマシリコンのどちらか一方の未結合ボンドを孤
立未結合ボンド、ダイマシリコンの両方が共に終端され
ていない場合を未結合ボンド対と呼ぶ。未結合ボンド対
の電子状態はシリコン清浄表面のそれとほぼ同じで半導
体的な性質を示す。孤立未結合ボンドやそれが連続的に
並んでいる原子細線はシリコン清浄表面より酸素分子を
原子状の酸素に解離するための反応性が大きい。
ている水素原子を選択的に脱離させて孤立未結合ボンド
や未結合ボンド対の人為的な列配列を作ることが可能で
ある。このような未結合ボンド列が酸素分子と反応する
と、酸素分子が原子状の酸素に解離して、未結合ボンド
付近のダイマボンド又はバックボンド、あるいは、ダイ
マボンドおよびバックボンド双方に原子状の酸素が選択
的に結合するので、未結合ボンド直下の基板は酸化され
る。この反応は室温においても進行する。室温より高い
温度でこの反応を起こさせると、ダイマボンドとバック
ボンドの他に、さらにその下の階層のボンドも選択的に
酸化させることができる。この場合、基板表面の温度を
400℃以下に保って水素原子を脱離させないことが重
要である。酸素原子は未結合ボンドには安定には吸着し
にくいので、未結合ボンド直下の基板が酸化された状態
になると、未結合ボンドから成る導電性の原子細線は絶
縁されている基板の上に配列された形となる。
が、基板表面を、主として、ダイマ列方向に拡散する現
象が有る。したがって、基板表面の一部に未結合ボンド
を形成した後、基板表面の温度を上昇させることによっ
て、基板表面が水素原子で終端されている絶縁性表面を
持つ基板を効率よく作製することが可能である。この場
合も、基板表面の温度を400℃以下に保って水素原子
を脱離させないことが重要である。
されたシリコン表面の任意の場所の水素原子を選択的に
脱離させることができる。したがって、絶縁性の基板表
面における原子細線の形成場所を原子レベルで制御でき
る。このような方法で作製した構造は電荷を貯える機能
があるので、単一電子トランジスタ、酸化シリコンドッ
トメモリーへの応用が可能である。
性の違いを利用したナノスケールでの結晶成長の制御が
可能である。前述したように、水素終端されたシリコン
表面の任意の場所の水素原子を選択的に脱離させること
ができるから、この未結合ボンドを利用して、一定の領
域の最表面のシリコン原子のダイマボンド及び/又はバ
ックボンドが酸化された構造として、原子レベルでのS
OI(Siliconon Insulator)の作
製が可能である。酸化反応後の未結合ボンドは反応性が
あるが、水素原子または重水素原子で終端することで安
定化させることも可能である。酸化反応後のシリコン基
板を400℃以上に加熱して表面に残っている水素原子
を完全にまたは部分的に脱離させた後に薄膜を成長させ
ることで、絶縁された基板の上にナノ構造を作製するこ
とが可能である。
上の温度で表面から脱離する。したがって、前述したよ
うに、一定の領域の最表面のシリコン原子のダイマボン
ド及び/又はバックボンドが酸化された構造とした後、
これをおよそ700℃以上の温度で表面を熱処理するこ
とにより、酸化領域だけを除去することができる。この
ようにして得られた基板の表面構造は選択的な結晶成長
の基板として有用である。
う。熱処理温度と通電加熱法によって、前記領域の構造
を変えることができる。通電加熱において、交流電流を
用いると前記構造は保存されるが、直流電流を用いると
前記構造が表面を移動してステップ付近に集まったり、
導電性の領域同士が結合して大きな導電性の領域に成長
するので、目的に応じて前記構造の大きさなどを調整で
きる。
に、本発明による基板の酸化の基本的な構造の例を示
す。最表面のシリコン原子1、第二層のシリコン原子2
から形成された2×1再構成表面の基本構造の酸化を説
明する図である。なお、以下の説明では、各構成要素に
割り付けた参照符号に、必要に応じて下付き文字を付し
て表示することにする。
されている例であり、(A)は(100)表面から見た
図であり、[110]方向を矢印で示す。(b)はこれ
を(A)の右側面から見た図であり、[1バー10]方
向、[100] 方向を矢印で示す。(C)はこれを
(A)の下側面から見た図であり、[110]方向、
[100]方向を矢印で示す。
ボンド5が酸素原子6で酸化されており、最表面のシリ
コン原子11には第二層のシリコン原子2が二つと水素
原子一つが結合し、最表面のシリコン原子12には第二
層のシリコン原子2が二つ結合して未結合ボンド4が露
出している構造である。ダイマボンド5は酸素原子6で
酸化されているが、最表面のシリコン原子1と第二層の
シリコン原子2を結合するバックボンド7は酸化されて
いない。酸素原子6は未結合ボンド4には吸着していな
い。ダイマボンド5はSi−O−Si結合の応力で酸化
前のダイマボンドの長さより20〜30%伸びる。
されている例であり、図2(A)−(C)はそれぞれ図
1のそれらと同じ関係である。
終端されているが、最表面のシリコン原子12は未結合
ボンド4を持っている。ダイマボンド5は酸化されてい
ないが、バックボンド73は酸素原子6で酸化されてい
る。バックボンド73の酸化によってダイマボンド5が
本来のダイマ列に垂直な方向からダイマ列に平行な方向
に少し歪んでいるとともに、バックボンド73も、図2
(C)に示すように、図1(C)に示した形からずれて
いる。図2(C)では、ダイマボンド5が歪むことによ
って、図1(C)では見えなかったシリコン原子11お
よび水素原子3が一部見えている。図2(B)で、バッ
クボンド74が酸素原子6で酸化されている様に見える
のは、酸化されたバックボンド73の酸素原子6が見え
ているからである。酸素原子6は未結合ボンド4には吸
着していない。
酸化しているいる例である。本図では、側面図の表示は
省略した。
終端されているが、最表面のシリコン12は未結合ボン
ド4を持っている。ダイマボンド5は酸素原子61で酸
化されている。バックボンド73は酸素原子62で酸化さ
れている。ダイマボンド5とバックボンド73はSi−
O−Si結合の応力で本来のダイマ列に垂直な方向から
歪んでいる。酸素原子6は未結合ボンド4には吸着して
いない。
べてを示しているわけではなく、種々の変形がありうる
が、その説明は省略する。
選択的な結晶成長の基板、および、任意の構造物の基礎
となる基板、あるいは、原子細線を絶縁して保持する基
板として有用であることを説明する。
化によって伸びる。図2、図3で示したように酸化後の
ダイマボンド5は歪むが、2×1再構成表面の基本構造
は保持されている。また、酸素原子6は未結合ボンド4
には吸着しないので、未結合ボンドの一部の酸化により
未結合ボンド列の原子細線が電気的に断線することはな
い。さらに未結合ボンドの直下のボンドが酸化されてい
るので未結合ボンド列よりなる原子細線が、ダイマボン
ドまたはバックボンドの酸化により形成される絶縁膜に
原子レベルで基板上に保持されていることになる。
成は、超高真空対応の走査型トンネル顕微鏡(STM)
に依った。STM槽および試料準備槽の到達真空度は4
×10-9Paである。Si(100)(p型、0.010
〜O.085Ωcm)試料は、ウエハを3mm×20m
mに切りだしてメチルアルコールにより拭いた後、タン
タル製の試料ホルダに取り付け超高真空中に導入した。
700℃で10時間加熱して脱ガスした後、真空度を2
×10-8Pa以下に保つようにして通電加熱により10
秒程度のアニーリングを繰り返しながら徐々に温度を上
げ、最終的には1260℃で10秒程度のアニーリング
を数回行ないSi(100)−2×1清浄表面を得た。
ン表面に原子状水素を照射して行なった。原子状水素の
試料への照射は、バリアブルリークバルブに直結した直
径4mmのステンレスチューブ内に10-5から10-4P
aの水素ガスを導入して、コイル状のタングステンフィ
ラメントにより水素分子を解離して試料に照射すること
で容易に行うことができる。照射する原子状水素の量
は、水素ガス量にほぼ比例するので、試料準備槽におけ
る水素分子の真空度により制御した。
2×10-6Paの水素ガスを導入しており、3×10-2
ML/s(1MLは理想バルク終端表面のシリコン原子
数で定義される。Si(100)面では6.78×10
14個/cm2である)程度の原子状水素を照射した。清
浄表面を通電加熱により350℃の一定温度に保ちなが
ら原子状水素を5〜10分照射して、水素終端したシリ
コン(100)−2×1表面を調整し、タングステンフ
ィラメントと通電加熱の電源を同時に停止することによ
り、その温度における表面状態をクエンチした。試料温
度は赤外放射温度計とステファン・ボルツマンの式を用
いる外挿法により推定した。室温に保たれた試料表面に
酸素分子を200L(Langmuir:1L=1×1
0-6 Torr s)照射した。
察した結果、未結合ボンドサイトでの酸化構造はダイマ
ボンドまたはバックボンドが酸化しているものとダイマ
ボンドとバックボンドの双方が酸化しているものに分類
できた。
二層のシリコン原子2から形成された2×1再構成表面
に[110]方向に伸びる3個の未結合ボンド4による
原子細線を形成した例である。(B)は図4(A)のA
−Aを結ぶ場所から矢印方向に見た時の構造を示す。
[100]方向は試料表面に垂直な方向である。なお、
図では構成要素についての参照符号は最上段のダイマ列
にのみ全部付し、他のダイマ列には必要に応じて付し
た。
中央の段の3本のダイマボンド51および52が酸素原子
63および64で酸化され、バックボンド71および72が
酸素原子65および66で酸化されている。バックボンド
71および72の酸化にともない、ダイマボンド51およ
び53がダイマ列に垂直な方向から歪んでおり、図4
(B)では、シリコン原子16の背後に酸素原子64、シ
リコン原子15が見え、シリコン原子17の背後にシリコ
ン原子18が見えている。
ボンド4による原子細線は、基板上に保持されるととも
に、ダイマボンド51、52およびバックボンド71、72
が酸化されることにより、基板から絶縁されたものとな
る。
のシリコン原子1の間のダイマボンドの片側のシリコン
原子1を終端している水素を、走査型トンネル顕微鏡を
用いて除去することにより、未結合ボンドの原子細線を
形成した後、室温で200Lの酸素分子を照射して形成
した。走査型トンネル顕微鏡を用いて原子細線を観察し
たところ、図1、図2、図3で示した基本構造が組み合
わされた酸化構造が形成されていた。
は吸着しない。しかし、未結合ボンド直近のダイマボン
ド及びバックボンドのほとんどがすでに酸化されている
と、解離した酸素原子が未結合ボンドに吸着したまま残
ることも考えられる。未結合ボンドに吸着している酸素
原子とシリコン原子の結合は、水素原子とシリコン原子
の結合よりも不安定である。したがって、表面を終端し
ている水素原子が脱離しない400℃以下の温度でアニ
ールして、未結合ボンドから吸着している酸素原子を除
去することができる。除去された酸素原子は表面から離
れてしまうか、或いはダングリングボンドの近くで酸化
されていないボンドに吸着するので、未結合ボンドに酸
素原子が吸着していない構造を最終的に得ることができ
る。同様の構造は水素終端されたSi(100)−1×
1再構成表面でも得ることができる。
べながら、他の実施例を説明する。以下の説明において
も、図4と同様に、参照符号は最上段の構成要素にのみ
全部付し、他は必要に応じて付した。また、これらの参
照符号は図1-図4と同じ物には同じ物を付した。
ン原子1、第二層のシリコン原子2から形成された2×
1再構成表面を持つ基板を準備して、これを水素終端さ
れた基板とすることから始める。この水素終端表面の作
製プロセスにおいて、水素原子の照射量を制御するこ
と、あるいは水素終端表面形成後に、STMにより、水
素終端表面に適当な密度で未結合ボンド4を形成する。
いて、1×10-6Paの水素原子を照射して水素終端表
面の1nm2あたり0.02個の孤立した未結合ボンド
4を人為的に導入した例を示す。孤立した未結合ボンド
4の形成は、先にも述べたように、STMによっても良
いことは当然である。
表面を拡散する。図7は、未結合ボンドを形成した基板
の表面をおよそ250℃に加熱しながら10Lの酸素分
子を導入し、酸素照射後の表面をSTMで観察した結果
の一例を示す。酸素照射前は、基板の最表面のシリコン
原子1は、図6で示した未結合ボンド4が結合したもの
を除き、総て、水素原子3で終端されている。基板は加
熱されながら酸素分子を照射されるため、未結合ボンド
4がダイマ列方向に拡散しながら酸化反応を起こさせ
る。その結果、最初に未結合ボンド4が形成されたダイ
マ列のダイマボンド5とバックボンド7が酸素原子6に
よって酸化され、酸化領域Bが形成されていた。酸化領
域の長さは典型的には5nmで幅がダイマ列と同程度で
あった。この例では、この領域では、バックボンド75
を除き、全てのダイマボンド5とバックボンド7が酸化
されている。バックボンド75が酸素原子6によって酸
化されていないことにより、図1−図3で説明したよう
に、表面構造の対称性が失われる。
で形成されていることにより、長さがほぼ5nm、幅が
ダイマ列と同程度の酸化領域Bが、統計的に見ると、1
nm2あたり0.01本の表面密度で形成されていた。
この酸化領域Bは、先の説明から明らかなように、他の
領域Aより絶縁性が非常に良いものとなっている。
する未結合ボンドと反応して解離した酸素によって次々
に表面が酸化されたものである。絶縁性の原子細線の表
面での数密度は酸素分子を照射する前の未結合ボンドの
数密度に依存している。絶縁性の原子細線の最表面は水
素原子で終端される確率が高いが、最表面に未結合ボン
ドが存在することもある。ダイマボンドやバックボンド
の酸化確率やその分布、シリコン表面の平坦度、欠陥密
度などの表面構造、さらに表面温度、単位時間当たりの
酸素分子の照射量などのプロセス条件に大きく依存して
いる。
とに着目して、この領域に原子細線を形成することによ
り、基板と絶縁され、且つ基板に堅固に保持された原子
細線を形成した例を図8に示す。図8では、図7に示す
構造を得た後、酸化領域のシリコン表面の水素原子を除
去して未結合ボンドを形成することにより、シリコン表
面の絶縁性の表面に原子細線を配列したものである。
表面からの原子の脱離温度が異なることに着目して、基
板表面に段差を持つ構造を形成した例である。図9
(A)は、図7の状態の基板を図5のB−Bの位置から
見た断面図であり、(B)は加熱処理をした後の同じ位
置での断面図である。すなわち、本実施例では、図7で
説明した酸化領域のみが削除された構造が実現できてい
る。
持つ基板のシリコン(100)表面の水素原子はおよそ
500℃で完全に脱離する。一方、ボンドを酸化してい
る酸素原子の脱離はおよそ700℃以上の温度領域で始
まる。したがって、図7で説明した酸化構造を持つ基板
を形成した後、基板表面を500℃より高く700℃よ
り低い温度領域で処理すると、清浄な2×1再構成表面
のシリコン表面と酸化領域とが混在した基板を得ること
ができる。この基板表面はアルミニウム、タングステン
などの選択成長のための基板として使用できるから、マ
イクロファブリケーションのための基礎の基板として利
用できる。
る表面を持つシリコン基板を形成できる。
示し、ダイマボンドが酸化された構造を示す図。
例を示し、バックボンドが酸化された構造を示す図。
例を示し、ダイマボンドとバックボンドが酸化された構
造を示す図。
リコン原子2から形成された2×1再構成表面に[11
0]方向に伸びる3個の未結合ボンド4による原子細線
を形成した構造を示す平面図、(B)はその側面図。
子2から形成された2×1再構成表面を持つ基板の最表
面のシリコン原子1を水素終端した基板の構造を示す
図。
4を人為的に導入した例を示す図。
を加熱しながら酸素分子を導入し、酸素照射後の表面を
STMで観察した結果の一例を示す図。
素原子を除去して未結合ボンドを形成して、シリコン表
面の絶縁性の表面に原子細線を配列した構造を示す図。
図。
子、3・・・水素原子、4・・・未結合ボンド、5・・・ダイマ
ボンド、6・・・酸素原子、7・・・バックボンド。
Claims (8)
- 【請求項1】水素原子または重水素原子によって表面の
未結合ボンドが終端されているシリコンの再構成表面を
持つ基板であって、該基板を終端している水素原子また
は重水素原子の少なくとも一つが孤立した未結合ボンド
で置換されているとともに、該未結合ボンドが結合して
いる最表面シリコン原子からのびるダイマボンドあるい
はバックボンドのうち任意のボンドが酸化されているこ
とを特徴とする部分的に酸化されている表面を持つシリ
コン基板。 - 【請求項2】前記孤立した未結合ボンドがダイマ列に平
行な方向に複数個配列している請求項1記載の部分的に
酸化されている表面を持つシリコン基板。 - 【請求項3】水素原子または重水素原子によって表面の
未結合ボンドが終端されているシリコンの再構成表面を
持つ基板であって、該基板のダイマ列に平行な方向の所
定の領域の最表面シリコン原子からのびるダイマボンド
あるいはバックボンドのうち大部分のボンドが酸化され
ていることを特徴とする部分的に酸化されている表面を
持つシリコン基板。 - 【請求項4】前記大部分のボンドが酸化されている領域
にあるダイマ結合している最表面シリコン原子の少なく
とも一方の側を終端している水素原子または重水素原子
が未結合ボンドに置換されて複数の連続した未結合ボン
ドが形成された請求項3記載の部分的に酸化されている
表面を持つシリコン基板。 - 【請求項5】前記大部分のボンドが酸化されている領域
の第一層と第二層のシリコン原子が除去されて他の部分
と段差を持つ請求項3記載の部分的に酸化されている表
面を持つシリコン基板。 - 【請求項6】最表面のシリコン原子と第二層のシリコン
原子形成された2×1再構成表面を持つ基板を準備する
こと、該基板を表面の一部に所定の確率で形成される未
結合ボンドを持つ水素または重水素により終端された基
板とすること、該基板の表面を所定の温度に加熱しなが
ら所定の濃度の酸素分子を照射することにより該基板表
面に所定の密度で前記最表面のシリコン原子のダイマ列
のダイマボンドとバックボンドが酸素原子によって酸化
された酸化領域を形成することを特徴とする部分的に酸
化されている表面を持つシリコン基板の製造方法。 - 【請求項7】前記基板を形成後基板表面を500℃より
高く700℃より低い温度領域で処理する請求項6記載
の部分的に酸化されている表面を持つシリコン基板の製
造方法。 - 【請求項8】前記基板の表面に酸素分子の照射を行う際
の基板表面温度が、室温を超え、400℃以下である請
求項6記載の部分的に酸化されている表面を持つシリコ
ン基板の製造方法。
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US6648365B1 (en) | 1997-01-08 | 2003-11-18 | The Burton Corporation | Snowboard binding |
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- 1999-01-21 JP JP11013134A patent/JP3050220B1/ja not_active Expired - Fee Related
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STEFANOV B B,RAGHAVACHARI K,「Oxidation of Si(100)2x1:thermodynamics of oxygen insertion and migration」Surf Sci VOL.389,NO.1/3,pp.L1159−L1164,1997 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6648365B1 (en) | 1997-01-08 | 2003-11-18 | The Burton Corporation | Snowboard binding |
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