JP3050081B2 - フラットケーブルの製造方法 - Google Patents

フラットケーブルの製造方法

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JP3050081B2
JP3050081B2 JP7069803A JP6980395A JP3050081B2 JP 3050081 B2 JP3050081 B2 JP 3050081B2 JP 7069803 A JP7069803 A JP 7069803A JP 6980395 A JP6980395 A JP 6980395A JP 3050081 B2 JP3050081 B2 JP 3050081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2枚のフィルム間に
導体パターンが挟み込まれたフラットケーブルの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフラットケーブルは、通常、ベ
ースフィルム上に線状導体を布線することによって、並
列的に延びる複数の導体ラインによって構成される所定
の導体パターンを形成した後、この上にカバーレイフィ
ルムを貼り合わせて前記導体パターンが挟み込まれたラ
ミネートフィルムを形成し、このラミネートフィルムを
前記導体パターンを含む所定形状に切断することによっ
て製造されるが、前記ベースフィルム上に導体パターン
を形成する方法としては、図8に示すように、所定長さ
に切断した複数本の線状導体51を一定ピッチで個別に
1本1本布線する方法と、図9に示すように、1本の線
状導体52を端部で逆方向に折返しながら連続的に布線
する方法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな線状導体51、52の布線作業は、図12に示すよ
うに、ベースフィルムの設置面63上をX方向、Y方向
の2次元的に移動する布線ヘッド62を備えた導体布線
装置60を用いて行われるが、前者の方法で布線する場
合は、所定長さに切断した複数本の線状導体51を個別
に布線するので、多数の導体パターンをベースフィルム
上に形成する場合には布線に時間がかかるといった問題
がある。
【0004】一方、後者の方法で布線する場合は、連続
的に布線できるので、布線作業を効率的に行うことがで
きるが、以下のような問題がある。即ち、前記導体布線
装置60の布線ヘッド62は、装置本体61に着脱自在
に取り付けることができるようになっているが、装置本
体61に布線ヘッド62を取り付けた状態ではその取付
部分において芯ズレが生じるのは避け難く、例えば、図
9に示す線状導体52の布線方向に対して直角方向に芯
ズレが生じていた場合は、図10に示すように、布線方
向が変わる度毎に線状導体52の布線ピッチPが変化し
(図に破線で示すラインが適正な布線ライン)、高品質
のフラットケーブルが製造できないといった問題があ
る。
【0005】しかし、1本の線状導体で連続的に布線す
る場合でも、図11に示すように、線状導体52を渦巻
状に布線すると、同図に鎖線で示すように、各導体パタ
ーンA内にある全ての導体ラインが同一方向に布線され
た線状導体52によって形成されるため、上述したよう
なピッチの乱れは生じないが、このように線状導体52
を渦巻状に布線すると、布線に際して線状導体52が常
に同一方向に回転を繰返すため、前記布線ヘッド62に
おける線状導体52の供給部において線状導体52にね
じれが発生し、適正な布線状態が得られないといった問
題がある。
【0006】そこで、この発明の課題は、各導体パター
ン内における導体ラインの布線ピッチが常に一定にな
り、しかも布線ヘッドにおける線状導体のねじれを有効
に防止することができるフラットケーブルの製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、1本の線状導体をベースフィルム上に
連続的に布線することで、並列的に延びる複数の導体ラ
インによって構成される導体パターンを前記ベースフィ
ルム上に形成した後、その上にカバーレイフィルムを貼
り合わせて前記導体パターンが挟み込まれたラミネート
フィルムを形成し、このラミネートフィルムを前記導体
パターンを含む所定形状に切断することでフラットケー
ブルを製造するようにしたフラットケーブルの製造方法
において、前記線状導体を前記ベースフィルム上で渦巻
状に布線することで、前記導体パターン内の全ての導体
ラインを、同一方向に布線された前記線状導体によって
形成し、渦巻状に布線した前記線状導体の渦巻回数分だ
け前記導体パターン以外の部分で前記線状導体を交差さ
せてループ部分を形成するようにしたのである。
【0008】また、上記製造方法において、複数の導体
パターンをベースフィルム上に形成した後、カバーレイ
フィルムを貼り合わせて複数の前記導体パターンが挟み
込まれたラミネートフィルムを形成し、このラミネート
フィルムを各導体パターン毎にその導体パターンを含む
所定形状に切断することにより、複数のフラットケーブ
ルを製造することもでき、前記ループ部分が前記導体パ
ターンを含むようにすることもできる。
【0009】
【作用】以上のように構成されたフラットケーブルの製
造方法では、1本の線状導体を渦巻状に布線すること
で、導体パターン内における全ての導体ラインを構成す
る線状導体が同一方向に布線されると共に、線状導体の
渦巻回数分と同数のループ部分において線状導体が渦巻
方向と逆方向に回転される。
【0010】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1に示すように、フラットケーブル1には、ラミ
ネートされるベースフィルム11とカバーレイフィルム
13との間に、線状導体12aによって形成された、並
列的に延びる複数の導体ラインによって構成される所定
の導体パターン12を挟み込んだものがあり、このよう
なタイプのフラットケーブル1は、一般に以下のような
工程を経て製造される。
【0011】まず、図2(a)に示すように、絶縁フィ
ルム11aの上面に接着層11bを有するベースフィル
ム11を図12に示す導体布線装置60にセットし、こ
の導体布線装置60によってベースフィルム11上(正
確には接着層11b上)に線状導体12aを布線して複
数の導体パターン12を形成する。
【0012】次に、このようにして複数の導体パターン
12が形成されたベースフィルム11を、加熱ラミネー
ト装置(図示せず)に搬送し、図3(a)に示すよう
に、絶縁フィルム13a下面に接着層13bを有するカ
バーレイフィルム13をそのベースフィルム11上に貼
着し、これを同図(b)に示すように、加熱プレス20
でプレスすることで、ベースフィルム11とカバーレイ
フィルム13とをラミネートする。なお、複数の導体パ
ターン12が形成されたベースフィルム11上にカバー
レイフィルム13を貼着した後、これを加熱ラミネート
装置に搬送するようにしてもよい。
【0013】最後に、このラミネートフィルムを各導体
パターン12毎にその導体パターン12を含む所定形状
に切断することで複数のフラットケーブルが出来上が
る。
【0014】ところで、前記ベースフィルム上に導体パ
ターン12を形成する際は、1本の連続した線状導体1
2aを前記導体布線装置60の布線ヘッド62に導い
て、複数の導体パターン12(図4においては2つ)を
連続的に布線することになるが、その場合の布線方法
は、図4に示すように、一方の導体パターン12の一の
導体ラインを布線した後、他方の導体パターン12の一
の導体ラインを布線するといった具合に線状導体12a
を渦巻状に布線することで、各導体パターン12内の導
体ラインが全て同一方向に布線された線状導体12aに
よって形成される。このように各導体パターン12内の
導体ラインが全て同一方向に布線された線状導体12a
によって形成されるため、装置本体61に対する布線ヘ
ッド62の取付部分でその回転軸に芯ズレが発生してい
たとしても、一の導体パターン12内の導体ラインのピ
ッチに乱れが発生せず、導体ラインのピッチが適正な導
体パターン12が常時形成されることになる。
【0015】また、一方の導体パターン12の導体ライ
ンを布線した後、他方の導体ラインを布線する前には、
その度毎にそれぞれの導体パターン12以外の部分で線
状導体12aを交差させてループ部分12bを形成する
ようにしている。このように、渦巻回数と同数のループ
部分12bが形成されることによって布線の回転方向が
その度毎に逆転するので、単に渦巻状に布線することに
よって生じる線状導体12aのねじれがこのループ部分
によって相殺され、布線ヘッドの線状導体12aの供給
部分における線状導体12aのねじれが発生せず、適正
な状態で連続した布線作業が可能となる。
【0016】図5は導体パターン12が4つの場合の布
線状態を示しており、この場合も線状導体を渦巻状に布
線すると共に導体パターン12以外の部分でループ部分
が形成されているため、図4の場合と同様の効果が得ら
れる。また、導体パターン12を4つ形成する場合とし
ては、図6に示すように、ループ部分12bに導体パタ
ーン12を含ませるようにしてもよい。
【0017】図4ないし図6においては、渦巻回数が1
回増える度に前記ループ部分12bを1つ形成するよう
にしているが、必ずしもそのように布線する必要はな
く、例えば、図7に示すように、渦巻回数が2回増える
度に2つのループ部分12bを一度に形成するようにし
てもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明のフラットケー
ブルの製造方法では、1本の線状導体を渦巻状に布線す
ることで、導体パターン内における全ての導体ラインを
構成する線状導体が同一方向に布線されるので、導体布
線装置の布線ヘッドに芯ズレが生じている場合でも、前
記導体ラインにピッチの乱れが発生せず、高品質のフラ
ットケーブルが製造できる。
【0019】また、線状導体の渦巻回数分と同数のルー
プ部分において線状導体が渦巻方向と逆方向に回転され
るので、渦巻状に布線することによって生じる線状導体
のねじれを相殺する逆向きのねじれが生じて、全体とし
て線状導体にねじれが発生せず、常時適正な状態で連続
した布線作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラットケーブルを示す断面図である。
【図2】この発明にかかる一実施例を示す工程図であ
る。
【図3】同上の工程図である。
【図4】同上の線状導体の布線状態を示す平面図であ
る。
【図5】同上の変形例を示す平面図である。
【図6】他の実施例における線状導体の布線状態を示す
平面図である。
【図7】さらに他の実施例における線状導体の布線状態
を示す平面図である。
【図8】従来例における線状導体の布線状態を示す平面
図である。
【図9】他の従来例における線状導体の布線状態を示す
平面図である。
【図10】同上の布線状態の詳細を示す平面図である。
【図11】さらに他従来例における線状導体の布線状態
を示す平面図である。
【図12】導体布線装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル 11 ベースフィルム 12 導体パターン 12a 線状導体 12b ループ部分 13 カバーレイフィルム 20 加熱プレス

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の線状導体をベースフィルム上に連
    続的に布線することで、並列的に延びる複数の導体ライ
    ンによって構成される導体パターンを前記ベースフィル
    ム上に形成した後、その上にカバーレイフィルムを貼り
    合わせて前記導体パターンが挟み込まれたラミネートフ
    ィルムを形成し、このラミネートフィルムを前記導体パ
    ターンを含む所定形状に切断することでフラットケーブ
    ルを製造するようにしたフラットケーブルの製造方法に
    おいて、 前記線状導体を前記ベースフィルム上で渦巻状に布線す
    ることで、前記導体パターン内の全ての導体ラインを、
    同一方向に布線された前記線状導体によって形成し、 渦巻状に布線した前記線状導体の渦巻回数分だけ前記導
    体パターン以外の部分で前記線状導体を交差させてルー
    プ部分を形成するようにしたフラットケーブルの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 1本の線状導体をベースフィルム上に連
    続的に布線することで、並列的に延びる複数の導体ライ
    ンによって構成される複数の導体パターンを前記ベース
    フィルム上に形成した後、その上にカバーレイフィルム
    を貼り合わせて複数の前記導体パターンが挟み込まれた
    ラミネートフィルムを形成し、このラミネートフィルム
    を各導体パターン毎にその導体パターンを含む所定形状
    に切断することで複数のフラットケーブルを製造するよ
    うにしたフラットケーブルの製造方法において、 前記線状導体を前記ベースフィルム上で渦巻状に布線す
    ることで、前記各導体パターン内の全ての導体ライン
    を、同一方向に布線された前記線状導体によって形成
    し、 渦巻状に布線した前記線状導体の渦巻回数分だけ前記導
    体パターン以外の部分で前記線状導体を交差させてルー
    プ部分を形成するようにしたフラットケーブルの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ループ部分が前記導体パターンを含
    むようにした請求項1記載のフラットケーブルの製造方
    法。
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