JP3049497B2 - 遅延時間補償回路 - Google Patents

遅延時間補償回路

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JP3049497B2
JP3049497B2 JP10320390A JP32039098A JP3049497B2 JP 3049497 B2 JP3049497 B2 JP 3049497B2 JP 10320390 A JP10320390 A JP 10320390A JP 32039098 A JP32039098 A JP 32039098A JP 3049497 B2 JP3049497 B2 JP 3049497B2
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delay time
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output
transmission gate
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ヨン パク ボー
アン ジン−ホン
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エルジー セミコン カンパニー リミテッド
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/135Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals by the use of time reference signals, e.g. clock signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K2005/00286Phase shifter, i.e. the delay between the output and input pulse is dependent on the frequency, and such that a phase difference is obtained independent of the frequency

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  • Nonlinear Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遅延時間補償回路
に係るもので、詳しくは、クロックバッファによる遅延
時間を効率的に補償し得る遅延時間補償回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、信号の同期特性を用いるシステ
ムにおいては、入力クロック信号のエッジに同期して動
作するが、システム内部の過重なキャパシタンス負荷を
駆動するため、クロックバッファを介してシステム内部
の回路及びシステムからの出力に用いられるクロック信
号は、入力クロック信号よりも所定時間だけ遅延され
る。
【0003】しかし、システムの動作速度が速くなる
と、クロック信号の遅延時間は漸次増加されるので、同
期化が一層難しくなる。従って、クロックバッファを介
した入力クロック信号の遅延時間を補償して、該入力ク
ロック信号に同期した出力クロック信号を得る回路とし
て、フィードバック方法を適用するPLL(Phase-Lock
ed-Loop )回路又はDLL(Delay-Locked-Loop )回路
や、フィードバック方法を適用しないNDC(Negative
-Delay-Circuit)又はSMD(Synchronous Mirror Del
ay)回路がある。これらの回路は、入力クロック信号に
同期した出力クロック信号を発生するために、クロック
バッファによる遅延時間だけ速くなったクロック信号を
内部的に発生し、クロックバッファによる遅延時間を補
償する。
【0004】フィードバック方法を適用した従来のDL
L回路を用いた遅延時間補償回路においては、図5に示
したように、先ず、クロックバッファとして、遅延時間
B1を有する入力バッファFB1と、遅延時間tB2を有
する出力バッファFB2とを備える。このようなクロッ
クバッファによる遅延時間tB1,tB2を補償するための
DLL回路は、可変遅延時間tD を有する遅延素子VB
と、固定遅延時間tFを有するフィードバック遅延素子
FB3と、位相検出器10と、から構成されていた。
【0005】以下、このように構成された従来のDLL
回路の動作を説明する。先ず、図6(A)に示した入力
クロック信号ICLKは、入力バッファFB1で遅延時
間tB1だけ遅延された後、図6(B)に示したクロック
信号RCLKになり、位相検出器10に入力される。位
相検出器10は、前記クロック信号RCLKの位相と、
図6(E)に示したフィードバッククロック信号FCL
Kの位相とを比較し、その差に該当する制御信号CSを
発生する。
【0006】次いで、可変遅延素子VBは、前記制御信
号CSにより決定された可変遅延時間tD だけ前記クロ
ック信号RCLKを遅延させ、図6(C)に示した遅延
クロック信号DCLKを発生させる。該遅延クロック信
号DCLKは、出力バッファFB2で遅延時間tB2だけ
遅延され、図6(D)に示した入力クロック信号ICL
Kに同期した最終の出力クロック信号OCLKになる。
【0007】その後、該最終の出力クロック信号OCL
Kは、再びフィードバック遅延素子FB3で固定遅延時
間tF だけ遅延された後、図6(E)に示したフィード
バッククロック信号FCLKになる。結局、このように
動作される従来のDLL回路では、入力クロック信号I
CLKの1クロック周期をTCLK とすると、 TCLK =tD +tB2+tF の式が成立し、クロック信号RCLKとフィードバック
クロック信号FCLKとの位相が同じになるため、tF
=tB1とすれば、出力クロック信号OCLKは、入力ク
ロック信号ICLKに同期される。
【0008】しかし、このような従来のDLL回路を用
いる場合、フィードバック動作により初期同期設定時間
がクロック周期TCLK の二乗に比例するため、低い周波
数を用いる場合には、遅延時間が長引くという欠点があ
った。かつ、消費電力を減少させるために、システムを
待機状態にして、入力クロック信号ICLKを遮断した
後、再び入力クロック信号ICLKが必要な通常状態に
復帰させる場合には、出力クロック信号OCLKと入力
クロック信号ICLKとの同期ずれが大きくなると、再
び同期設定動作を必要とするため、待機状態から通常状
態に迅速に復帰することができないという欠点があっ
た。
【0009】また、出力クロック信号OCLKには、エ
ッジの時点が変化するジッタ(Jitter)現象が発生して
いた。このような従来のDLL回路の問題点を解決する
ため、図7に示したように、NDC20を用いて、入力
バッファFB1及び出力バッファFB2の遅延時間を夫
々補償するNDC回路が使用されていた。
【0010】即ち、図8(A)及び図8(B)に示した
入力クロック信号ICLK及び遅延クロック信号DCL
KがNDC20に入力すると、該NDC20は、前記二
つのクロック信号の上昇エッジで、入力クロック信号I
CLKの半周期TCLK /2と入力バッファFB1の遅延
時間tDEL との差の時間TCLK /2−tDEL を算出し、
入力クロック信号ICLKの下降エッジから該算出した
時間TCLK /2−tDE L だけ遅延させて、図8(C)に
示したクロック信号NCLKを発生する。
【0011】従って、該クロック信号NCLKの上昇エ
ッジは、同期させようとする入力クロック信号ICLK
の上昇エッジよりも遅延時間tDEL だけ速くなっている
ため、出力バッファFB2で遅延時間tDEL だけ遅延し
た後、入力クロック信号ICLKに同期された図8
(D)に示した出力クロック信号OCLKを最終的に出
力する 。
【0012】しかし、このようなNDCを用いる場合
は、入力クロック信号ICLKの上昇エッジ以後の入力
バッファFB1による遅延時間tDEL を、入力クロック
信号ICLKの半周期TCLK /2になる時点t1の入力
クロック信号ICLKの下降エッジで比較し、時点t1
から時間TCLK /2−tDEL の間、遅延させた後、クロ
ック信号NCLKを出力するため、入力クロック信号I
CLKの上昇エッジだけでなく、下降エッジの時間情報
も必要となる。
【0013】かつ、入力クロック信号ICLKの半周期
の値を用いるため、入力クロック信号ICLKの上昇エ
ッジは、50%のデューティ比(Duty Cycle)を正確に
維持すべきである。即ち、このような方法を用いて補償
し得る遅延時間tDEL は、次の式(1)のように表示す
ることができる。 TCLK /2−N×Tstage ≦tDEL ≦TCLK /2・・・(1) ここで、Tstage は、NDC20内部の単位遅延素子の
遅延時間を示し、Nは、単位遅延素子の個数を示す。
【0014】もし、単位遅延素子から構成された遅延素
子チェーン(Chain )の総遅延時間(N×Tstage )が
半周期TCLK /2以下であるとすると、前記式(1)
は、 0≦tDEL ≦TCLK /2・・・(2) で表示することができる。従って、式(2)によれば、
補償可能なクロックバッファの遅延時間tDEL は入力ク
ロック信号ICLKの半周期よりも小さくなるべきであ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来の遅延時間補償回路において、大きいキャパシタンス
負荷を駆動する場合は、クロックバッファの大きさを増
大すべきであるが、もし、クロックバッファによる遅延
時間が前記式(2)を満たさないと、NDC20を用い
て遅延時間を補償することができないという不都合な点
があった。
【0016】かつ、出力クロック信号NCLKのパルス
幅は、クロックバッファの遅延時間tDEL になるため、
該遅延時間tDEL が変化すると、クロック信号NCLK
のパルス幅が変化するという不都合な点があった。そこ
で、本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされた
もので、クロックバッファによる遅延時間を補償し得る
遅延時間補償回路を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の請求項1に記載の遅延時間補償回路
は、入力クロック信号及び該入力クロック信号を入力バ
ッファにより遅延した遅延クロック信号を夫々分周する
第1、第2分周手段と、前記第2分周手段で分周された
遅延クロック信号の上昇エッジから前記第1分周手段で
分周された入力クロック信号の下降エッジまでの時間隔
を抽出する時間隔抽出手段と、該時間隔抽出手段で抽出
された時間隔だけ前記入力クロック信号を遅延させる可
変遅延時間手段と、を備え、前記可変遅延時間手段から
の遅延出力を、出力バッファで前記入力バッファと同じ
だけ遅延させる構成とした。
【0018】請求項2に記載の発明では、前記第1、第
2分周手段は、前記入力クロック信号及び前記遅延クロ
ック信号を夫々1/2に分周することとした。請求項3
に記載の発明では、前記時間抽出手段は、従属接続し
た複数の時間隔抽出セルから構成され、前記可変遅延時
間手段は、前記複数の時間隔抽出セルに対応する、従属
接続された複数の可変遅延時間セルから構成されること
とした。
【0019】請求項4に記載の発明では、前記時間隔抽
出セルは、電源電圧(VDD)が印加される入力端子
(DI)と出力端子(DO)との間に順次直列に接続さ
れた第1インバータ(I1)、第1伝送ゲート(T
1)、第2インバータ(I2)及び第2伝送ゲート(T
2)と、前記出力端子(DO)と接地端子(GND)と
の間に接続された第3伝送ゲート(T3)と、前記第1
分周手段で分周された入力クロック信号(ICLK2)
の下降エッジで前記出力端子(DO)の出力値をサンプ
リングして、前記対応する各可変遅延時間セルに出力す
るデータフリップフロップ(FF1)と、を備え、前記
第1伝送ゲート(T1)は前記電源電圧(VDD)の印
加でオンし、前記第2伝送ゲート(T2)は前記分周さ
れた遅延クロック信号(DCLK2)の上昇エッジでオ
ンし、前記第3伝送ゲート(T3)は前記分周された遅
延クロック信号(DCLK2)の下降エッジでオンする
構成とした。
【0020】請求項5に記載の発明では、前記可変遅延
時間セルは、第1入力端子(FI)から第1出力端子
(FO)に、順次接続された第3インバータ(I3)及
び第4伝送ゲート(T4)と、前記第1入力端子(F
I)と前記第1出力端子(FO)との間の信号進行方向
と逆の信号進行方向で、第2入力端子(BI)から第2
出力端子(BO)に、順次接続された第5伝送ゲート
(T5)及び第4インバータ(I4)と、前記第1入力
端子(FI)と前記第2出力端子(BO)との間に接続
される第6伝送ゲート(T6)と、を含んで構成され、
最初の可変遅延時間セルは、第1入力端子(FI)に前
記入力クロック信号が入力され、第2出力端子(BO)
からの遅延出力を生成し、前記最初の可変遅延時間セル
以降の複数の可変遅延時間セルの第4、第5伝送ゲート
(T4、T5)は、前記対応する複数の時間隔抽出セル
のデータフリップフロップ(FF1)の出力によりオン
され、第6伝送ゲート(T6)は、前記データフリップ
フロップ(FF1)の反転出力によりオンされる構成と
した。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。本発明に係る遅延時間補償回路
は、図1に示したように、入力クロック信号ICLK及
び該入力クロック信号ICLKを入力バッファFB1に
より遅延した遅延クロック信号DCLKを夫々1/2分
周して、入力クロック信号ICLKに対する50%のデ
ューティ比の維持条件を排除する第1,第2分周手段と
してのトグルフリップフロップ20,21と、従属接続
された複数の時間隔抽出セルTS1〜TSnから構成さ
れ、前記トグルフリップフロップ21で1/2分周され
た遅延クロック信号DCLK2の上昇エッジから前記
グルフリップフロップ20で1/2分周された入力クロ
ック信号ICLK2の下降エッジまでの時間隔を抽出す
る時間抽出手段としての時間隔抽出チェーン22と、
前記複数の時間隔抽出セルTS1〜TSnに対応する、
従属接続された複数の可変遅延時間セルDS1〜DSn
から構成され、前記時間隔抽出チェーン22で抽出され
た時間隔だけ前記入力クロック信号ICLKを遅延させ
る可変遅延時間手段としての可変遅延時間チェーン23
と、を備え、前記可変遅延時間チェーン23からの遅延
出力NCLKを、出力バッファFB2で前記入力バッフ
ァFB1と同じだけ遅延させる構成としている。
【0022】前記複数の時間隔抽出セルTS1〜TSn
は、図2に示したように、電源電圧VDDが印加される
入力端子DIと出力端子DOとの間に順次直列に接続さ
れた第1インバータI1、第1伝送ゲートT1、第2イ
ンバータI2及び第2伝送ゲートT2と、出力端子DO
と接地端子GNDとの間に接続され、前記出力端子DO
の出力値をリセットする第3伝送ゲートT3と、前記ト
グルフリップフロップ20で1/2分周された入力クロ
ック信号ICLK2の下降エッジにより、前記出力端子
DOの出力値をサンプリングして、前記可変遅延時間チ
ェーン23の対応する可変遅延時間セルDS1〜DSn
に出力するデータフリップフロップFF1と、を備え、
前記第1伝送ゲートT1は前記電源電圧VDDの印加で
オンし、前記第2伝送ゲートT2は前記1/2分周され
た遅延クロック信号DCLK2の上昇エッジでオンし、
前記第3伝送ゲートT3は前記1/2分周された遅延ク
ロック信号DCLK2の下降エッジでオンする構成とさ
れる。
【0023】また、前記複数の可変遅延時間セルDS1
〜DSnは、図3に示したように、第1入力端子FIか
ら第1出力端子FOに、順次接続された第3インバータ
I3及び第4伝送ゲートT4と、前記第1入力端子FI
と前記第1出力端子FOとの間の信号進行方向と逆の信
号進行方向で、第2入力端子BIから第2出力端子BO
に、順次接続された第5伝送ゲートT5及び第4インバ
ータI4と、前記第1入力端子FIと前記第2出力端子
BOとの間に接続され、前記2つの信号進行方向を分路
(Shunt )させる第6伝送ゲートT6と、を含んで構成
され、最初の可変遅延時間セルDS1は、第1入力端子
FIに前記入力クロック信号ICLKが入力され、第2
出力端子BOからの遅延出力NCLKを生成し、前記最
初の可変遅延時間セルDS1以降の複数の可変遅延時間
セルDS2〜DSnの第4,第5伝送ゲートT4,T5
は前記対応する複数の時間隔抽出セルTS2〜TSnの
データフリップフロップFF1の出力値(Q=1)によ
りオンされ、前記第6伝送ゲートT6は前記データフリ
ップフロップFF1の反転出力値(/Q=1)によりオ
ンされる構成とした。
【0024】以下、このように構成された遅延時間補償
回路の動作を説明する。先ず、トグルフリップフロップ
20,21は、図4(A)及び(B)に示した入力クロ
ック信号ICLK及びクロックバッファ(図示されず)
で遅延時間tDE L だけ遅延された遅延クロック信号DC
LKを1/2分周して、図4(C)及び(D)に示した
1/2入力クロック信号ICLK2及び1/2遅延クロ
ック信号DCLK2を夫々出力する。2つの1/2入力
クロック信号ICLK2及び1/2遅延クロック信号D
CLK2の上昇エッジの間隔tDEL は、そのまま維持さ
れる。
【0025】その後、前記1/2遅延クロック信号DC
LK2が“0”である時間t1で、各時間隔抽出セルT
S1〜TSnでは、第3伝送ゲートT3がオンであり、
出力端子DOの電位は接地端子GNDの電位レベルとな
り、出力端子DOからの出力値が0にリセットされ、時
間隔抽出動作が準備される。次いで、1/2遅延クロッ
ク信号DCLK2が“1”に遷移されると、第2伝送ゲ
ートT2がオン、第3伝送ゲートT3がオフとなり、時
間隔抽出セルTS1〜TSn内の第1,第2インバータ
I1,I2と第1,第2伝送ゲートT1,T2は遅延素
子として再構成され、各時間隔抽出セルTS1〜TSn
の出力端子DOからの出力値は、第1段の時間隔抽出セ
ルTS1から順次“1”に変更される。
【0026】次いで、前記各時間隔抽出セルTS1〜T
Snの出力端子DOからの出力値が“1”に変更される
間、データフリップフロップFF1は、1/2入力クロ
ック信号ICLK2が“0”に遷移される時点でトリガ
され、前記各時間隔抽出セルTS1〜TSnの出力端子
DOの出力値をサンプリングする。このとき、1段から
j段までの各時間隔抽出セルTSの出力値が“1”に変
更されたと仮定すると、1段からj段までのデータフリ
ップフロップFF1の出力値Qは“1”になり、j+1
段以後のデータフリップフロップFF1の出力値Qは
“0”になる。
【0027】その結果、TCLK −tDEL の値を各段の位
置に従って空間的に表示すると、Qi(i=1〜j)は
“1”、Qi(i=j+1〜n)は“0”になり、前記
CL K −tDEL の値を各時間隔抽出セルTS1〜TSn
の遅延時間で表示すると、j×tstage になる。ここ
で、tstage は、2個の第1,第2インバータI1、I
2及び2個の第1,第2伝送ゲートT1,T2による遅
延時間である。
【0028】この後、可変遅延時間チェーン23に、デ
ータフリップフロップFF1からのサンプリングされた
出力値Qが入力されると、入力クロック信号ICLKの
遅延動作が行われる。尚、最終の時間隔抽出セルTSn
のデータフリップフロップFF1の出力値Qは、n個の
時間隔抽出セルTSによって時間隔を抽出することがで
きたか否かを示すいわゆるオーバーフロー(overflow)
信号OVFLとして、外部に取り出される。例えば、オ
ーバーフロー信号OVFLが“1”のときには、n個の
時間隔抽出セルTSでは出力値のサンプリングが終了し
なかったことを示す。
【0029】データフリップフロップFF1の出力値Q
が“1”になると、第4,第5伝送ゲートT4,T5は
オン、第6伝送ゲートT6はオフとなり、可変遅延時間
セルDS1〜DSnの遅延動作は、正方向、即ち、第1
入力端子FIから第1出力端子FOの方向(FI→F
O)、及び逆方向、即ち、第2入力端子BIから第2出
力端子BOの方向(BI→BO)に行われ、出力値Qが
“0”になると、第4,第5伝送ゲートT4,T5はオ
フ、第6伝送ゲートT6はオンとなり、正方向の入力が
逆方向に分路され、第1入力端子FIから第6伝送ゲー
トT6を介して第2出力端子BOに出力される(FI→
T6→BO)。
【0030】即ち、前記時間隔抽出セルTS1〜TSn
では、1段からj段までのデータフリップフロップFF
1の出力値Qは、“1”であり、j+1段以後のデータ
フリップフロップFF1の全ての出力値Qは、“0”で
あるため、入力クロック信号ICLKは、1段からj段
までの可変遅延時間セルDS1〜DSnでは正方向に進
行され、j+1段の可変遅延時間セルDS1〜DSnで
は第6伝送ゲートT6がオンされて、再びj段から1段
まで逆方向に進行される。
【0031】このとき、各方向にj個だけ進行する間の
遅延時間は、 j×{(I3+T4)+(I4+T5)} になるため、入力クロック信号ICLKが、可変遅延時
間セルDS1〜DSnの1段からj段まで正方向に進行
された後、再びj段から1段まで逆方向に進行される
と、入力クロック信号ICLKの遅延時間は、 ×{(I3+T4)+(I4+T5)} になる。この遅延時間は、 I1+I2+T1+T2=I3+I4+T4+T5 とすれば、時間隔抽出チェーン22から得たj×t
stageの値と同様である。
【0032】このように、j×tstage 値は、前記時間
隔抽出チェーン22から得たTCLK−tDEL の値と同様
であるため、結局、入力クロック信号ICLKは、図4
(E)に示した1/2入力クロック信号ICLK2の下
降エッジからTCLK −tDELだけ遅延されたクロック信
号NCLKになる。このとき、該クロック信号NCLK
の上昇エッジは、入力クロック信号ICLKの上昇エッ
ジよりも遅延時間tDEL だけ速くなっているため、結
局、遅延時間tDEL だけ遅延される出力バッファFB2
を通過させることにより、図4(F)に示した最終の出
力クロック信号OCLKは、入力クロック信号ICLK
と同期されるようになる。
【0033】そして、前記時間隔抽出チェーン22の各
時間隔抽出セルTS1〜TSnで発生する遅延時間t
stage と時間隔抽出セルTS1〜TSnの個数nとを乗
じた値が、入力クロック信号ICLKの1クロック周期
CLK 以下であるならば、本実施形態の遅延時間補償回
路が補償し得るクロックバッファの遅延時間tDEL は、 0≦tDEL ≦TCLK ・・・(3) になる。
【0034】式(3)から、補償可能な遅延時間tDEL
は、従来のNDCを用いた構成よりも2倍以上増加さ
れ、補償可能なクロックバッファの遅延時間の範囲を入
力クロック信号ICLKの1クロック周期に拡張するこ
とができる。かつ、本実施形態では、入力クロック信号
ICLKだけを遅延させて、最終の出力クロック信号O
CLKを得るようになっているため、入力クロック信号
と出力クロック信号とを同様な形状で維持できるので、
従来のNDCにおけるクロック信号NCLKのパルス幅
が入力バッファFB1及び出力バッファFB2の遅延時
間により変化する問題点を解決することができる。
【0035】また、本実施形態の時間隔抽出チェーン2
2は、1/2入力クロック信号ICLK2の下降エッジ
から1/2遅延クロック信号DCLK2の上昇エッジ間
の時間隔を抽出した後、該抽出値を時間隔抽出セルTS
1〜TSnの各段のデータフリップフロップFF1に空
間的に貯蔵して用いるので、各クロック信号間の時間隔
を用いるNDC及びDLLなどの多様な回路にも適用す
ることができる。
【0036】尚、本発明は、上述した実施形態に限定さ
れるものでなく、請求範囲内で、多様な形態に変更して
使用できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る遅延
時間補償回路では、補償可能な遅延時間は、従来のND
Cを用いた構成よりも2倍以上増加され、補償可能なク
ロックバッファの遅延時間の範囲が入力クロック信号の
1周期以上に拡張することができ、クロックバッファに
よる遅延時間を迅速に補償し得るという効果がある。
【0038】具体的には、1/2分周された入力クロッ
ク信号を用いるため、入力クロック信号の50%デュー
ティ比の条件を排除し、入力クロック信号の1周期内で
遅延時間を補償し得る。また、入力クロック信号だけを
遅延させて、最終の出力クロック信号を得るようになっ
ているため、入力クロック信号と出力クロック信号とを
同様な形状で維持できるので、従来のNDCにおけるク
ロック信号のパルス幅がクロックバッフの遅延時間によ
り変化する問題点を解決することができる。
【0039】また、入力クロック信号及び遅延クロック
信号の2つのクロック信号の時間隔を、複数のデータフ
リップフロップで貯蔵して、可変遅延時間手段により遅
延時間を制御するので、信号の同期特性を用いるシステ
ムにおいて、待機状態から通常状態に復帰するとき、初
期同期時間を低減し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遅延時間補償回路の一実施形態の
構成図である。
【図2】図1の時間隔抽出セルの構成図である。
【図3】図1の可変遅延時間セルの構成図である。
【図4】図1の回路各部の入出力波形図である。
【図5】従来のDLL回路の構成図である。
【図6】図5の回路各部の入出力波形図である。
【図7】従来のNDC回路の構成図である。
【図8】図7の回路各部の入出力波形図である。
【符号の説明】
20、21 トグルフリップフロップ 22 時間隔抽出チェーン 23 可変遅延時間チェーン TS1〜TSn 時間隔抽出セル DS1〜DSn 可変遅延時間セル I1〜I4 第1〜第4インバータ T1〜T6 第1〜第6伝送ゲート FF1 データフリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジン−ホン アン 大韓民国、キュンキ−ド、アンヤン、ド ンガン−ク、クウァンヤン−ドン、1586 −6 (56)参考文献 特開 平11−73238(JP,A) 特開 平11−16350(JP,A) 特開 平10−145347(JP,A) 特開 平10−69326(JP,A) 特開 平9−171417(JP,A) 特開 平8−36437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/10 H03K 5/13

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力クロック信号及び該入力クロック信号
    を入力バッファにより遅延した遅延クロック信号を夫々
    分周する第1、第2分周手段と、 前記第2分周手段で分周された遅延クロック信号の上昇
    エッジから前記第1分周手段で分周された入力クロック
    信号の下降エッジまでの時間隔を抽出する時間隔抽出手
    段と、 該時間隔抽出手段で抽出された時間隔だけ前記入力クロ
    ック信号を遅延させる可変遅延時間手段と、を備え、 前記可変遅延時間手段からの遅延出力を、出力バッファ
    で前記入力バッファと同じだけ遅延させる構成としたこ
    とを特徴とする遅延時間補償回路。
  2. 【請求項2】前記第1、第2分周手段は、前記入力クロ
    ック信号及び前記遅延クロック信号を夫々1/2に分周
    することを特徴とする請求項1記載の遅延時間補償回
    路。
  3. 【請求項3】前記時間抽出手段は、従属接続された複
    数の時間隔抽出セルから構成され、 前記可変遅延時間手段は、前記複数の時間隔抽出セルに
    対応する、従属接続された複数の可変遅延時間セルから
    構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の遅延時間補償回路。
  4. 【請求項4】前記時間隔抽出セルは、 電源電圧(VDD)が印加される入力端子(DI)と出
    力端子(DO)との間に順次直列に接続された第1イン
    バータ(I1)、第1伝送ゲート(T1)、第2インバ
    ータ(I2)及び第2伝送ゲート(T2)と、 前記出力端子(DO)と接地端子(GND)との間に接
    続された第3伝送ゲート(T3)と、 前記第1分周手段で分周された入力クロック信号(IC
    LK2)の下降エッジで前記出力端子(DO)の出力値
    をサンプリングして、前記対応する各可変遅延時間セル
    に出力するデータフリップフロップ(FF1)と、を備
    え、 前記第1伝送ゲート(T1)は前記電源電圧(VDD)
    の印加でオンし、前記第2伝送ゲート(T2)は前記分
    周された遅延クロック信号(DCLK2)の上昇エッジ
    でオンし、前記第3伝送ゲート(T3)は前記分周され
    た遅延クロック信号(DCLK2)の下降エッジでオン
    する構成としたことを特徴とする請求項3に記載の遅延
    時間補償回路。
  5. 【請求項5】前記可変遅延時間セルは、 第1入力端子(FI)から第1出力端子(FO)に、順
    次接続された第3インバータ(I3)及び第4伝送ゲー
    ト(T4)と、 前記第1入力端子(FI)と前記第1出力端子(FO)
    との間の信号進行方向と逆の信号進行方向で、第2入力
    端子(BI)から第2出力端子(BO)に、順次接続さ
    れた第5伝送ゲート(T5)及び第4インバータ(I
    4)と、 前記第1入力端子(FI)と前記第2出力端子(BO)
    との間に接続される第6伝送ゲート(T6)と、を含ん
    で構成され、 最初の可変遅延時間セルは、第1入力端子(FI)に前
    記入力クロック信号が入力され、第2出力端子(BO)
    からの遅延出力を生成し、 前記最初の可変遅延時間セル以降の複数の可変遅延時間
    セルの第4、第5伝送ゲート(T4、T5)は前記対応
    する複数の時間隔抽出セルのデータフリップフロップ
    (FF1)の出力によりオンされ、第6伝送ゲート(T
    6)は前記データフリップフロップ(FF1)の反転出
    力によりオンされる構成としたことを特徴とする請求項
    3又は請求項4に記載の遅延時間補償回路。
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