JP3049451B2 - 研磨テ−プ - Google Patents

研磨テ−プ

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JP3049451B2
JP3049451B2 JP3177112A JP17711291A JP3049451B2 JP 3049451 B2 JP3049451 B2 JP 3049451B2 JP 3177112 A JP3177112 A JP 3177112A JP 17711291 A JP17711291 A JP 17711291A JP 3049451 B2 JP3049451 B2 JP 3049451B2
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polishing
polished
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polishing tape
magnetic head
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正俊 寺沢
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は研磨テ−プに関し、さ
らに詳しくは、被研磨物を円滑な研磨で均一に研磨する
研磨性に優れた研磨テ−プに関する。
【0002】
【従来の技術】研磨テ−プは、通常、ポリエステルフィ
ルム等の基体上に、Al2 3 粉末、Cr2 3 粉末、
SiO2 粉末、SiC粉末等の研磨砥粒を結合剤樹脂で
結着してつくられ、たとえば、磁気記録再生装置におけ
る磁気ヘッド等に摺接させて、磁気ヘッドに付着した塵
埃や離脱した磁性粉末などを取り除くとともに、磁気ヘ
ッドを高精度、高出力に仕上げるときなどに広く使用さ
れている。(特公昭53−44714号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の研磨
テ−プでは、研磨層の表面粗さが小さくなるほど、また
研磨時の摩擦力が大きくなるほど研磨テ−プと被研磨物
との間でスリップが発生して、研磨がスム−ズでなくな
るという問題があり、また、VTR用磁気ヘッドのよう
に複合材で構成されたものを従来の研磨テ−プで研磨す
るときは、それぞれの材質により異なった摩擦抵抗が発
生し、円滑な研磨が行えずに研磨面に波状模様が発生し
たり、異なった材料間に段差が発生したりする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる現状に
鑑み種々検討を行った結果なされたもので、研磨砥粒お
よび結合剤樹脂等を含む研磨層中にステアリン酸nブチ
ルを含有させることによって、研磨テ−プの摩擦力を制
御し、被研磨物を、円滑な研磨で、研磨面に波状模様が
発生したり、異なった材料間に段差が発生したりするこ
となく、均一に研磨することができるようにしたもので
ある。
【0005】この発明によれば、ステアリン酸nブチル
を研磨層中に含有しているため、このステアリン酸nブ
チルの優れた潤滑効果により、研磨テ−プの摩擦力が良
好に制御され、円滑な研磨が行えて、たとえば、VTR
用磁気ヘッドのようにフェライトとガラスとの複合材で
構成されたものを研磨する場合、フェライトと研磨テ−
プとの間の摩擦力およびガラスと研磨テ−プとの間の摩
擦力が近づけられ、かつ充分に低下される。
【0006】従って、このようなステアリン酸nブチル
を含有させた研磨テ−プを使用すれば、フェライトとガ
ラスのように異なった材料の複合物であっても、これら
異なった材料から構成された複合材の研磨面に波状模様
が発生したり、また異なった材料間に段差が発生したり
することなく、円滑な研磨で均一に研磨することがで
き、複合材で構成された磁気ヘッドなどの場合、磁気ヘ
ッドを良好に研磨し、付着異物のみを良好に除去して、
磁気テ−プに対するヘッドタッチが良好な高精度、高出
力の磁気ベッドが得られる。
【0007】このようにステアリン酸nブチルを含有さ
せた研磨層は、ステアリン酸nブチルを、結合剤樹脂、
有機溶剤等とともに混合分散して研磨塗料を調製し、こ
の研磨塗料を基体上に塗布し、乾燥することによって形
成される。
【0008】このようにして形成される研磨層中におけ
るステアリン酸nブチルは、研磨層中の研磨砥粒に対し
て 0.1重量%より少ないと所期の効果が得られず、 2.0
重量%より多くすると研磨層の表面にステアリン酸nブ
チルがブリ−ドアウトしてかえって研磨力が低下するた
め、研磨層中の研磨砥粒に対して 0.1〜2.0 重量%の範
囲内にするのが好ましい。
【0009】研磨層に使用される研磨砥粒としては、適
度な硬度を有し、被研磨物に付着した塵埃などの付着異
物を良好に取り除くとともに、磁気ヘッドなどを高精
度、高出力に仕上げることができるものが好ましく使用
され、たとえば、Al2 3 粉末、Cr2 3 粉末、S
iO2 粉末、SiC粉末などが、単独または2種以上混
合して使用される。
【0010】このような研磨砥粒の使用量は、充分な研
磨効果を発揮させるため、研磨層中の全固形成分に対し
て20〜90重量%の範囲内で使用するのが好ましく、
50〜90重量%の範囲内で使用するのがより好まし
い。
【0011】また、結合剤樹脂としては、塩化ビニル−
酢酸ビニル系共重合体、ポリビニルブチラ−ル系樹脂、
繊維素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリエ−テル系樹脂、イソシアネ
−ト化合物、放射線硬化型樹脂など従来から汎用されて
いる結合剤樹脂がいずれも好適に使用される。
【0012】有機溶剤としては、アセトン、メチルイソ
ブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジメ
チルホルムアミドなど、従来一般に使用される有機溶剤
がいずれも単独で、あるいは二種以上混合して使用され
る。
【0013】なお、研磨層中には、通常使用されている
各種添加剤、たとえば、分散剤、充填剤などを適宜に添
加使用してもよい。
【0014】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 Cr2 3 粉末(粒子径 0.5μm) 80 重量部 ポリエステル樹脂 20 〃 ステアリン酸nブチル 0.5 〃 メチルエチルケトン 20 〃 トルエン 80 〃 この組成物をボ−ルミル中で48時間混合分散して研磨
塗料を調製し、この研磨塗料を厚さ11μmのポリエス
テルフィルム上に、乾燥後の厚さが5μmとなるように
塗布、乾燥して研磨層を形成した。次いで、これを所定
の幅に裁断して研磨テ−プを作製した。
【0015】実施例2 実施例1における研磨塗料の組成において、ステアリン
酸nブチルの使用量を0.5 重量部から 0.3重量部に変更
した以外は、実施例1と同様にして研磨テ−プを作製し
た。
【0016】実施例3 実施例1における研磨塗料の組成において、ステアリン
酸nブチルの使用量を0.5 重量部から 1.0重量部に変更
した以外は、実施例1と同様にして研磨テ−プを作製し
た。
【0017】比較例1 実施例1における研磨塗料の組成において、ステアリン
酸nブチルを省いた以外は、実施例1と同様にして研磨
テ−プを作製した。
【0018】各実施例および比較例で得られた研磨テ−
プを、センダスト磁気ヘッドを搭載した8mmVTRにか
け、1分間走行させて磁気ヘッドの研磨面を観察し、磁
気ヘッド表面における段差の有無を調べた。下記表1は
その結果である。
【0019】
【0020】
【発明の効果】上記表1から明らかなように、従来の研
磨テ−プ(比較例1)を使用した場合は磁気ヘッド表面
に段差が認められるが、この発明で得られた研磨テ−プ
(実施例1ないし3)を使用した場合は、磁気ヘッド表
面に段差がなく、このことからこの発明で得られた研磨
テ−プは、研磨面に波状模様が発生したり、異なった材
料間に段差が発生したりすることなく、円滑な研磨で被
研磨物を均一に研磨することができ、研磨性に優れてい
ることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24D 11/00 B24D 3/02 310 B24D 3/24 B24D 3/34 G11B 5/41

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に研磨砥粒および結合剤樹脂を含
    む研磨層を設けた研磨テ−プにおいて、研磨層中にステ
    アリン酸nブチルを研磨砥粒に対して 0.1〜2.0 重量%
    含有させたことを特徴とする研磨テ−プ
JP3177112A 1991-06-20 1991-06-20 研磨テ−プ Expired - Lifetime JP3049451B2 (ja)

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JPH04372370A JPH04372370A (ja) 1992-12-25
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