JP3048959B2 - クロック信号生成回路 - Google Patents

クロック信号生成回路

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JP3048959B2
JP3048959B2 JP9140331A JP14033197A JP3048959B2 JP 3048959 B2 JP3048959 B2 JP 3048959B2 JP 9140331 A JP9140331 A JP 9140331A JP 14033197 A JP14033197 A JP 14033197A JP 3048959 B2 JP3048959 B2 JP 3048959B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクから再
生され、FSK(Frequency Shift Keying:周波数偏移
キーイング)復調されたバイフェーズデータに同期した
クロック信号を生成するクロック信号生成回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、追記型光ディスク(CD−W
O)、光磁気ディスク(CD−MO)等の記録可能な光
ディスクDSには、図2に示すようにその記録領域に予
め僅かな振幅でうねっているトラックTRがスパイラル
状に形成されている。このトラックTRのうねりは、A
TIP (Absolute Time In Pregroove) データと呼ばれ
る絶対時間情報を表すものであり、22.05KHzを基本周波
数とし、その周波数はATIPデータの1ビットに対応
する長さ(周波数44.1KHz の7周期分)毎にビットの内
容、即ちこのビットが「1」であるか「0」であるかに
応じて±1KHz変化するようにFSK変調されてい
る。さらに、このFSK変調の際には、ATIPデータ
の1ビットはバイフェーズ(Biphase )データに変換さ
れ、「0」を「00」或いは「11」の2ビット、
「1」を「01」或いは「10」の2ビットとした後、
FSK変調される。
【0003】また、バイフェーズデータは、1フレーム
が1定数(84ビット)のビットを含み且つ所定の位置
に固定パターンのフレーム同期信号を備えたビット列か
らなる多数の連続したフレームで構成され、各フレーム
は周波数75Hzの周期で繰り返されている。
【0004】一方、前述した記録可能な光ディスクに音
声、映像、パソコンなどのデータ等の情報を記録する場
合は、トラックのチャンネル数、プリエンファシスの有
無、トラックの番号、トラックの始まりからの時間、デ
ィスク最内周からの絶対時間等を表す制御情報、即ちサ
ブコードデータも同時に記録される。このサブコードデ
ータは、1フレームが一定数(98ビット)のビット
(但し、1ビットに対応する単位長さはATIPデータ
との場合とは異なる)を含み且つ所定の位置に固定パタ
ーンのフレーム同期信号を備えたビット列からなる多数
のフレームで構成され、各フレームは周波数75Hzの
周期で記録される。
【0005】ここで、実際に光ディスクに情報を記録す
る場合には、ATIPデータとサブコードデータとをフ
レーム同期させて記録しなければならないことが規格に
より定められているため、ATIPデータを再生する必
要がある。このため、従来ATIPデータを再生する際
には、図3に示すように前述したうねりを検出して、う
ねりの周期を有するアナログ信号(ウォブル信号)(wob
ble)として再生し、このアナログ信号の半周期毎にその
長さ(時間幅)を計測し、予め設定した固定されている
しきい値より長いか短いかを検出することにより、FS
K復調を行っていた。
【0006】さらに、FSK復調データからウォブル信
号の3.5周期で1ビットをなすバイフェーズデータ
(二値化信号)を再生すると共に、このバイフェーズデ
ータを基にバイフェーズクロック信号を生成し、これら
からATIPデータを再生していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、再生さ
れたバイフェーズデータ(二値化信号)は、その1ビッ
トが正確にウォブル信号の3.5周期分にならないこと
が多々あり、安定したバイフェーズクロック信号を生成
することができず、生成されたバイフェーズクロック信
号がバイフェーズデータに同期しないことがあった。
【0008】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、FS
K復調によって得られた1ビットの長さが一定しない二
値化信号に同期したクロック信号を生成可能なクロック
信号生成回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、アナログ信号の半周期の7倍を1ビット
とする二値化信号により、所定の基準周波数を中心周波
数としてFSK変調された前記アナログ信号から復調さ
れた前記二値化信号と前記アナログ信号の半周期毎に出
力されるエッジパルス信号とを入力し、前記二値化信号
のビットに同期したクロック信号を生成するクロック信
号生成回路であって、前記二値化信号の立ち上がり及び
立ち下がりを検出するエッジ検出手段と、少なくとも3
ビットの2進値出力を有し、前記エッジパルス信号によ
って10進値の1から7までを繰り返してカウントアッ
プすると共に、カウント値が10進値で2乃至4の何れ
かであり且つ前記エッジ検出手段により前記二値化信号
の立ち上がり及び立ち下がりが検出されたときにはカウ
ントアップを1回分休止し、カウント値が10進値で5
又は6であり且つ前記エッジ検出手段により前記二値化
信号の立ち上がりまたは立ち下がりが検出されたときに
は計数値を10進値で+2カウントアップする2進計数
手段とを備え、前記2進計数手段の最小ビットから3ビ
ット目の出力をクロック信号として出力するクロック信
号生成回路を提案する。
【0010】該クロック信号生成回路によれば、前記2
進計数手段は前記エッジパルス信号によって10進値の
1から7までを繰り返しカウントアップ動作する。前記
二値化信号の1ビットの時間幅は前記アナログ信号の半
周期の7倍の時間幅に相当しているので、前記2進計数
手段の最小ビットから3ビット目の出力が「0」から
「1」に変化する変化点、即ちクロック信号の立ち上が
りは前記二値化信号のビットのほぼ中央部に位置するこ
とになる。
【0011】また、FSK復調時に1ビットの時間幅が
誤って復調されることがある。例えば、1ビットの時間
幅が長くなり前記アナログ信号の半周期の8倍以上の時
間幅に復調されたり、或いは1ビットの時間幅が短くな
り前記アナログ信号の半周期の6倍以下の時間幅に復調
されたりすることがあるので、前記2進計数手段の3ビ
ット目の出力の「0」から「1」への変化点(前記クロ
ック信号の立ち上がり)が前記二値化信号のビットの中
央部からずれることがある。
【0012】これを防止するために、前記2進計数手段
は、カウント値が10進値で2乃至4の何れかであり且
つ前記エッジ検出手段により前記二値化信号の立ち上が
り及び立ち下がりが検出されたとき、即ち前記二値化信
号のビットの境が検出されたときにはカウントアップを
1回分休止し、前記クロック信号の立ち上がりを前記ア
ナログ信号の半周期分遅延させて、前記クロック信号の
立ち上がりを前記二値化信号のビットのほぼ中央部に位
置させる。
【0013】さらに、カウント値が10進値で5又は6
であり且つ前記エッジ検出手段により前記二値化信号の
立ち上がりまたは立ち下がりが検出されたときには計数
値を10進値で+2カウントアップし、前記クロック信
号の立ち上がりを前記アナログ信号の半周期分早めて、
前記クロック信号の立ち上がりを前記二値化信号のビッ
トのほぼ中央部に位置させる。
【0014】これにより、前記2進計数手段の最小ビッ
トから3ビット目の出力が「0」から「1」に変化する
変化点、即ちクロック信号の立ち上がりは、常に前記二
値化信号のビットのほぼ中央部に位置するので、該クロ
ック信号の立ち上がりによって前記二値化信号のビット
をディジタル処理することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は一実施形態におけるFSK
復調回路を示す構成図である。図において、1はクロッ
ク発生回路、2はエッジ検出回路、3はしきい値決定回
路、4は長短検出回路、5はフィルタ回路、6はバイフ
ェーズクロック生成回路である。
【0016】クロック発生回路1は、復調回路全体で使
用する基準となるクロック信号(clk) を発生する。ここ
では、クロック信号(clk)の周波数は、光ディスクから
の通常の情報再生時における前記トラックのうねりの周
波数、即ちうねりの基本周波数22.05KHzの整数倍で前記
うねりの周波数変化を検出するのに十分な周波数、例え
ば8.4672MHz に設定されている。
【0017】エッジ検出回路2は、図4に示すように、
光ディスクから再生されたサイン波形状のウォブル信号
(wobble)及びクロック信号clk を入力して、ウォブル信
号(wobble)の電圧レベルと基準電圧(Vth)とを比較し、
ウォブル信号(wobble)の立ち上がり及び立ち下がりを検
出し、ウォブル信号(wobble)の半周期毎に半周期パルス
信号(bothedg)を出力すると共に、ウォブル信号(wobbl
e)の3周期を1周期とする第1乃至第6のエッジパルス
信号(edg0〜edg5)を出力する。ここで、第1乃至第6の
エッジパルス信号(edg0〜edg5)は、半周期パルス信号(b
othedg)を3周期毎に抽出したものであり、これらはウ
ォブル信号(wobble)の半周期ずつずらして出力される。
【0018】しきい値決定回路3は、図5に示すよう
に、計数回路31、平均値算出回路32、ラッチ回路3
3、補数生成回路34から構成されている。
【0019】計数回路31は、第1のエッジパルス信号
(edg0)及びクロック信号(clk)を入力して、第1のエッ
ジパルス信号(edg0)の数を計数し、計数値が128にな
ったときに、正のパルス信号(pls128)と負のパルス信号
(/pls128)を出力すると共に、計数値をリセットして再
び計数を開始する。
【0020】これにより、ウォブル信号(wobble)の38
4周期毎に、計数回路31からパルス信号(pls128,/pls
128)が出力される。
【0021】平均値算出回路32は、計数回路31から
出力されるパルス信号(/pls128)とクロック信号(clk)を
入力し、パルス信号(/pls128)の1周期間に含まれるク
ロック信号(clk)のパルス数を計数すると共に、この計
数結果を128で除算して、ウォブル信号(wobble)の3
周期に含まれるクロック信号(clk)のパルス数の平均値
を算出する。この平均値は11ビットの平均値データ(a
ve(0-10))として出力される。
【0022】ラッチ回路33は、平均値データ(ave(0-1
0))、パルス信号(pls128)及びクロック信号(clk)を入力
し、パルス信号(pls128)に同期して平均値データ(ave(0
-10))をラッチして、11ビットのラッチデータ(lat(0-
10))として出力する。
【0023】補数生成回路34は、ラッチデータ(lat(0
-10))を入力して、この値の1の補数を生成して、12
ビットの補数データ(load(0-11))として出力する。
【0024】長短検出回路4は、図6に示すように、第
1乃至第6の計数回路41〜46及びOR回路47から
構成され、エッジパルス信号(edg(0-5))、補数データ(l
oad(0-11))及びクロック信号(clk)を入力して、長短信
号(longshort)を出力する。
【0025】ここで、長短検出回路4は、第1乃至第6
のエッジパルス信号(edg(0-5))のそれぞれの1周期に含
まれるクロック信号(clk)のパルス数が前述した平均値
データ(ave(0-10))よりも大きいか小さいかを検出し
て、ウォブル信号(wobble)の半周期毎に第1乃至第6の
エッジパルス信号(edg(0-5))のそれぞれの結果を順次出
力するものである。
【0026】第1乃至第6の計数回路41〜46のそれ
ぞれは、12ビットのカウンタを備え、第1の計数回路
41は、第1のエッジパルス信号(edg0)に同期して補数
データ(load(0-11))をカウンタにロードした後、この値
を初期値としてクロック信号(clk)のパルス数を計数
し、フルカウント、即ち12ビットの全てが「1」とな
ったときに、カウンタのキャリー信号に基づいて出力信
号である第1の長短信号(longshort0)を、次にエッジパ
ルス信号(edg0)によって補数データ(load(0-11))がロー
ドされるまでの間ハイレベルとして出力する。
【0027】第2の計数回路42は、第2のエッジパル
ス信号(edg1)に同期して補数データ(load(0-11))をカウ
ンタにロードした後、この値を初期値としてクロック信
号(clk)のパルス数を計数し、フルカウントとなったと
きに、出力信号である第2の長短信号(longshort1)を、
次にエッジパルス信号(edg1)によって補数データ(load
(0-11))がロードされるまでの間ハイレベルとして出力
する。
【0028】第3の計数回路43は、第3のエッジパル
ス信号(edg2)に同期して補数データ(load(0-11))をカウ
ンタにロードした後、この値を初期値としてクロック信
号(clk)のパルス数を計数し、フルカウントとなったと
きに、出力信号である第3の長短信号(longshort2)をロ
ーレベルからハイレベルにし、次にエッジパルス信号(e
dg2)によって補数データ(load(0-11))がロードされるま
での間ハイレベルとして出力する。
【0029】同様に、第4の計数回路44は、第4のエ
ッジパルス信号(edg3)によって補数データ(load(0-11))
をカウンタにロードし、第4の長短信号(longshort3)を
出力し、第5の計数回路45は、第5のエッジパルス信
号(edg4)によって補数データ(load(0-11))をカウンタに
ロードし、第5の長短信号(longshort4)を出力し、ま
た、第6の計数回路46は、第6のエッジパルス信号(e
dg5)によって補数データ(load(0-11))をカウンタにロー
ドし、第6の長短信号(longshort5)を出力する。
【0030】これら第1乃至第6の計数回路41〜46
から出力された長短信号(lonfshort(0-5))は、OR回路
47に入力され、OR回路47によって論理和されて、
長短信号(longshort)として出力される。
【0031】これにより、ウォブル信号(wobble)の3周
期の時間幅が、前記平均値以上のときに長短信号(longs
hort)はハイレベルに、また平均値よりも小さいときに
ローレベルとなり、FSK変調されたウォブル信号(wob
ble)からバイフェーズデータが復調される。
【0032】フィルタ回路5は、長短検出回路4によっ
て復調されたバイフェーズデータ信号(長短信号(longs
hort))に混じったノイズ成分をほぼ完全に除去するフ
ィルタ回路であり、長短信号(longhort)を半周期パルス
信号(bothedg)に同期して順次入力し、半周期パルス信
号(bothedg)の1周期分を1ビットとして連続する5ビ
ット分のビットパターンを、予め設定されている複数の
基準ビットパターンと比較して、これらが一致したとき
に、基準ビットパターン毎に設定されているレベルを有
する復調信号(二値化信号)(bidata)を出力する。
【0033】ここで、前述の基準ビットパターンと出力
レベルは、予め実験によって求めたものをテーブル化し
て設定されているものであり、図7に示す32種類が設
定されている。また、テーブル中の「LSB」は5ビッ
ト中で最も古いlongshortデータを表し、「MSB」は
5ビット中で最も新しいlongshortデータを表してい
る。さらに、「1」はハイレベルを表し、「0」はロー
レベルを表し、また「−」はそれまで出力していたレベ
ルのままとして出力することを表している。
【0034】バイフェーズクロック生成回路6は、図8
に示すように、D型フリップフロップ601〜604、NOT
回路605〜608、排他的論理和回路(以下、EXOR回路
と称する)609、4入力OR回路611、3入力OR回路61
2,613、2入力AND回路621〜625、3入力AND回路6
31〜634、4入力AND回路641から構成されている。
【0035】フリップフロップ601〜604のクロック入力
端子Cにはクロック信号(clk)が入力され、チップイネ
ーブル端子CEには半周期パルス信号(bothedg)が入力
されている。これにより、フリップフロップ601〜604
は、チップイネーブル端子CEへの入力信号、即ち半周
期パルス信号(bothedg)がハイレベル(「1」)のとき
にクロック信号(clk)の立ち上がりでデータ入力端子D
に入力されているデータをラッチしてデータ出力端子Q
に出力する。
【0036】フリップフロップ601のデータ入力端子D
には復調信号(二値化信号)(bidata)が入力されてい
る。また、復調信号(bidata)はEXOR回路609の一方
の入力端子に入力され、EXOR回路609の他方の入力
端子にはフリップフロップ601のデータ出力端子Qから
の出力信号が入力されている。これにより、EXOR回
路609は復調信号(bidata)の「0」から「1」への変化
点(立ち上がり)及び「1」から「0」への変化点(立
ち下がり)を検出してエッジパルス信号(bidedg)を出力
する。さらに、エッジパルス信号(bidedg)はNOT回路
605によって反転され反転エッジパルス信号(bidedg/)と
して出力される。
【0037】フリップフロップ602は、データ入力端子
DにOR回路611の出力信号を入力し、データ出力端子
Qから計数値の最小ビット信号(Qa)を出力する。さら
に、最小ビット信号(Qa)はNOT回路606によって反転
され、反転最小ビット信号(Qa/)として出力される。
【0038】フリップフロップ603は、データ入力端子
DにOR回路612の出力信号を入力し、データ出力端子
Qから計数値の最小ビットから2番目の2SB信号(Q
b)を出力する。さらに、2SB信号(Qb)はNOT回路6
07によって反転され、反転2SB信号(Qb/)として出力
される。
【0039】フリップフロップ604は、データ入力端子
DにOR回路613の出力信号を入力し、データ出力端子
Qから計数値の最小ビットから3番目の3SB信号(Q
c)を出力する。この3SB信号(Qc)は生成対象となる
バイフェーズクロック信号(biclk)として出力される。
さらに、3SB信号(Qc)はNOT回路608によって反転
され、反転3SB信号(Qc/)として出力される。
【0040】OR回路611は、AND回路621,622,631,6
32の出力信号を入力し、これらを論理和した信号をフリ
ップフロップ602に出力する。
【0041】OR回路612は、AND回路623,624,633の
出力信号を入力し、これらを論理和した信号をフリップ
フロップ603に出力する。
【0042】OR回路613は、AND回路625,634,641の
出力信号を入力し、これらを論理和した信号フリップフ
ロップ604にを出力する。
【0043】AND回路621は、反転最小ビット信号(Q
a/)と反転エッジパルス信号(bidedg/)を入力してこれら
を論理積した信号をOR回路611に出力する。
【0044】AND回路622は、2SB信号(Qb)と3S
B信号(Qc)を入力し、これらを論理積した信号をOR
回路611に出力する。
【0045】AND回路631は、最小ビット信号(Qa)と
2SB信号(Qb)とエッジパルス信号(bidedg)を入力
し、これらを論理積した信号をOR回路611に出力す
る。
【0046】AND回路632は、最小ビット信号(Qa)と
3SB信号(Qc)とエッジパルス信号(bidedg)を入力
し、これらを論理積した信号をOR回路611に出力す
る。
【0047】AND回路623は、最小ビット信号(Qa)と
反転2SB信号(Qb/)を入力してこれらを論理積した信
号をOR回路612に出力する。
【0048】AND回路624は、反転3SB信号(Qc/)
とエッジパルス信号(bidedg)を入力してこれらを論理積
した信号をOR回路612に出力する。
【0049】AND回路633は、反転最小ビット信号(Q
a/)と2SB信号(Qb)と反転エッジパルス信号(bidedg
/)を入力してこれらを論理積した信号をOR回路612に
出力する。
【0050】AND回路625は、反転2SB信号(Qb/)
と3SB信号(Qc)を入力してこれらを論理積した信号
をOR回路613に出力する。
【0051】AND回路634は、反転最小ビット信号(Q
a/)と3SB信号(Qc)と反転エッジパルス信号(bidedg
/)を入力してこれらを論理積した信号をOR回路613に
出力する。
【0052】AND回路641は、最小ビット信号(Qa)と
2SB信号(Qb)と反転3SB信号(Qc/)と反転エッジ
パルス信号(bidedg/)を入力してこれらを論理積した信
号をOR回路613に出力する。
【0053】ここで、バイフェーズクロック生成回路6
において、フリップフロップ601、EXOR回路609、及
びNOT回路605によってエッジ検出手段61が構成さ
れ、フリップフロップ602,603,604、NOT回路606,60
7,608、4入力OR回路611、3入力OR回路612,613、
2入力AND回路621〜625、3入力AND回路631〜63
4、及び4入力AND回路641から2進計数手段62が構
成されている。
【0054】また、2進計数手段62の動作は、図9に
示す真理値表によって表される。即ち、2進計数手段6
2は、半周期パルス信号(bothedg)によってカウントア
ップすると共に、10進値の1から7までを繰り返して
カウントする。
【0055】さらに、2進計数手段62は、図10に示
すように、カウント値が10進値で2乃至4の何れかで
あり且つエッジ検出手段61によって復調信号(二値化
信号)(bidata)の立ち上がり及び立ち下がりが検出され
たときにはカウントアップを1回分休止し、またカウン
ト値が10進値で5又は6であり且つエッジ検出手段6
1によって復調信号(二値化信号)(bidata)の立ち上が
りまたは立ち下がりが検出されたときには計数値を10
進値で+2カウントアップするという特殊なバイナリカ
ウンタとして動作するように設計されている。
【0056】次に、前述の構成よりなるFSK復調回路
の動作を説明する。3.5周期を1ビットとする二値化
信号(バイフェーズデータ)によってFSK変調された
ウォブル信号(wobble)は、3.5周期を単位として周期
が変化し、バイフェーズデータに対応して1周期分の時
間幅が二通りに変化する。
【0057】このウォブル信号(wobble)からバイフェー
ズデータを復調する際、エッジ検出回路2によって生成
された第1乃至第6のエッジパルス信号に基づいて、長
短検出回路4によってウォブル信号(wobble)の連続する
3周期分の時間幅が、ウォブル信号(wobble)の半周期毎
に比較基準となる時間幅と比較されて、長短信号(longs
hort)が出力され、ハイレベルとローレベルを有する二
値化信号のバイフェーズデータが復調される。
【0058】また、前記3周期分の比較基準となる時間
幅はしきい値決定回路3によってリアルタイムに決定さ
れる。即ち、しきい値決定回路3は、3周期の128倍
の384周期の実時間幅を3周期毎に計測すると共に、
該時間幅からウォブル信号(wobble)の3周期分の時間幅
の平均値を算出し、3周期毎に該平均値を前記3周期分
の基準時間幅として長短検出回路に出力している。
【0059】これにより、長短検出回路4は、リアルタ
イムに検出された基準時間幅を用いて、正確に安定して
バイフェーズデータの二値化信号(長短信号(longshor
t))を復調することができる。また、1ATIPフレー
ムに近い384周期分の時間幅から3周期の時間幅の平
均値を算出しているので、光ディスクの偏芯や面振れ等
の回転による影響を緩和することができると共に、誤差
の影響を低減することができる。
【0060】さらに、長短検出回路4によって復調され
たバイフェーズデータ(長短信号(longshort))がノイ
ズの影響を受けている場合には、フィルタ回路5によっ
てノイズの影響が除去される。
【0061】また、FSK復調時に1ビットの時間幅が
誤って復調されることがある。例えば、図11のタイミ
ングチャートに示すように、1ビットの時間幅が長くな
り前記アナログ信号の半周期の8倍以上の時間幅に復調
されたり、或いは1ビットの時間幅が短くなり前記アナ
ログ信号の半周期の6倍以下の時間幅に復調されたりす
ることがあるので、2進計数手段62の3SB信号(Q
c)の「0」から「1」への変化点(バイフェーズクロッ
ク信号(biclk)の立ち上がり)が復調信号(二値化信
号)(bidata)のビットの中央部からずれることがある。
【0062】これを防止するために、バイフェーズクロ
ック生成回路6の2進計数手段62は、カウント値が1
0進値で2乃至4の何れかであり且つ前記エッジ検出手
段により前記二値化信号の立ち上がり及び立ち下がりが
検出されたとき、即ち復調信号(bidata)のビットの境が
検出されたときにはカウントアップを1回分休止し、バ
イフェーズクロック信号(biclk)の立ち上がりを半周期
パルス信号(bothedg)の1周期分(ウォブル(アナロ
グ)信号の半周期分)遅延させて、バイフェーズクロッ
ク信号(biclk)の立ち上がりを復調信号(bidata)のビッ
トのほぼ中央部に位置させている。
【0063】さらに、カウント値が10進値で5又は6
であり且つエッジ検出手段61により復調信号(bidata)
の立ち上がりまたは立ち下がりが検出されたときには計
数値を10進値で+2カウントアップし、バイフェーズ
クロック信号(biclk)の立ち上がりを半周期パルス信号
(bothedg)の1周期分(ウォブル(アナログ)信号の半
周期分)早めて、バイフェーズクロック信号(biclk)の
立ち上がりを復調信号(bidata)のビットのほぼ中央部に
位置させている。
【0064】これにより、2進計数手段62の3SB信
号(Qc)(最小ビットから3ビット目)の出力が「0」
から「1」に変化する変化点、即ちバイフェーズクロッ
ク信号(biclk)の立ち上がりは、常に復調信号(二値化
信号)(bidata)のビットのほぼ中央部に位置するので、
バイフェーズクロック信号(biclk)の立ち上がりによっ
て復調信号(二値化信号)(bidata)のビットをディジタ
ル処理することができる。
【0065】尚、前述のバイフェーズクロック生成回路
6では、2進計数手段62のカウント値とエッジ検出手
段61から出力されるエッジパルス信号(bidedg)に基づ
いてカウント値の更新値を制御している。このため、制
御結果がバイフェーズクロック信号(biclk)の立ち上が
り位置に反映されるのは、復調信号(bidata)において1
ビット分遅れる。従って、バイフェーズクロック信号(b
iclk)は、復調信号(bidata)のビットデータの出方の傾
向、即ち全体的に早めに出ている、或いは遅めに出てい
る等の傾向には追従するものの、エラーを起こす可能性
もある。これを防止するためには、復調信号(bidata)を
1ビット分、即ちウォブル信号(wobble)の3.5周期分
遅延する事が望ましい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、再
生されたバイフェーズデータ(二値化信号)の1ビット
が正確にアナログ信号の3.5周期分にならなくても、
前記二値化信号に同期した安定したクロック信号を生成
することができる。このクロック信号により、前記二値
化信号のビットをディジタル処理することができ、安定
したATIPデータの復調が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるFSK復調回路を
示す構成図
【図2】光ディスクに形成されているトラックを説明す
る図
【図3】FSK変調されたアナログ信号を示す波形図
【図4】本発明の一実施形態におけるエッジ検出回路の
出力信号を説明するタイミングチャート
【図5】本発明の一実施形態におけるしきい値決定回路
を示す構成図
【図6】本発明の一実施形態における長短検出回路を示
す構成図
【図7】本発明の一実施形態におけるフィルタ回路に設
定されたビットパターンテーブルを示す図
【図8】本発明の一実施形態におけるバイフェーズクロ
ック生成回路を示す構成図
【図9】本発明の一実施形態における2進計数手段の動
作を説明する真理値表を示す図
【図10】本発明の一実施形態における2進計数手段の
動作を説明する図
【図11】本発明の一実施形態における2進計数手段の
動作を説明するタイミングチャート
【符号の説明】
1…クロック発生回路、2…エッジ検出回路、3…しき
い値決定回路、31…計数回路、32…平均値算出回
路、33…ラッチ回路、34…補数生成回路、4…長短
検出回路、41〜46…計数回路、47…OR回路、5
…フィルタ回路、6…バイフェーズクロック生成回路、
61…エッジ検出手段、62…2進計数手段、601〜604
…D型フリップフロップ、605〜608…NOT回路、609
…排他的論理和回路(EXOR回路)、611…4入力O
R回路、612,613…3入力OR回路、621〜625…2入力
AND回路、631〜634…3入力AND回路、641…4入
力AND回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号の半周期の7倍を1ビット
    とする二値化信号により、所定の基準周波数を中心周波
    数としてFSK変調された前記アナログ信号から復調さ
    れた前記二値化信号と前記アナログ信号の半周期毎に出
    力されるエッジパルス信号とを入力し、前記二値化信号
    のビットに同期したクロック信号を生成するクロック信
    号生成回路であって、 前記二値化信号の立ち上がり及び立ち下がりを検出する
    エッジ検出手段と、少なくとも3ビットの2進値出力を
    有し、前記エッジパルス信号によって10進値の1から
    7までを繰り返してカウントアップすると共に、カウン
    ト値が10進値で2乃至4の何れかであり且つ前記エッ
    ジ検出手段により前記二値化信号の立ち上がり及び立ち
    下がりが検出されたときにはカウントアップを1回分休
    止し、カウント値が10進値で5又は6であり且つ前記
    エッジ検出手段により前記二値化信号の立ち上がりまた
    は立ち下がりが検出されたときには計数値を10進値で
    +2カウントアップする2進計数手段とを備え、 前記2進計数手段の最小ビットから3ビット目の出力を
    クロック信号として出力することを特徴とするクロック
    信号生成回路。
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