JP3048953U - 尻手装置付き緊線ウインチ - Google Patents

尻手装置付き緊線ウインチ

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JP3048953U
JP3048953U JP1997010150U JP1015097U JP3048953U JP 3048953 U JP3048953 U JP 3048953U JP 1997010150 U JP1997010150 U JP 1997010150U JP 1015097 U JP1015097 U JP 1015097U JP 3048953 U JP3048953 U JP 3048953U
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JP
Japan
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rope
capstan
hydraulic motor
valve
winch
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Application number
JP1997010150U
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English (en)
Inventor
正吉 高山
貴章 小野
Original Assignee
株式会社エステー
東光電気工事株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 繊維製のロープを繰り出す際は挟車がロープ
を引張ってロープに加える負荷を下げ、ロープの切断を
防止する。 【解決手段】 尻手用油圧モータ12への戻り圧油の供給
回路15にパイロット切換弁11を介して巻揚げ用リリーフ
弁13よりも設定圧力が低い繰出し用リリーフ弁10を接続
し、ロープを繰出す方向にキャプスタン2を回転させる
ためウインチ用油圧モータ8に油圧ポンプの圧油を方向
制御弁を経て供給するウインチ用油圧モータのポートB
とパイロット切換弁との間を開閉操作可能なストップバ
ルブ9を有するパイロット回路17で接続する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ウインチのキャプスタンがロープを繰出すために回転していると き、尻手装置の溝車がキャプスタンとは反対の方向に回転し、これによって溝車 がロープを引張ってロープに加える負荷を下げ、ロープの切断を防止できるよう にした尻手装置付き緊線ウインチに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人等は、特公平2−1074号公報、特公平7−94316号公報によ りウインチのキャプスタンがロープを巻揚げる正方向に回転するときも、ロープ を繰出す逆方向に回転するときも、尻手装置の溝車をロープを巻揚げる正方向に 回転するようにした尻手装置付き緊線ウインチを提案した。このウインチの尻手 装置によって、危険なウインチの尻手取り作業を機械化、省力化することができ た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記ウインチではキャプスタンをロープを巻揚げる正方向に回転させる際も、 ロープを繰出す逆方向に回転させる際も、方向制御弁からの戻り圧油を尻手装置 の溝車がロープを巻揚げる正方向に回転するように巻揚げ揚リリーフ弁を介して 尻手用油圧モータに供給するようになって居り、この巻揚げ用リリーフ弁の設定 圧力はほゞ11kgf/cm2 である。従って、キャプスタン、尻手装置の溝車 をともに正方向に回転してロープを巻揚げる際は金属のワイヤロープも、繊維製 ロープも支障なく巻揚げを行うことができるが、ロープを繰出すためにキャプス タンを逆方向に回転し、尻手装置の溝車を正方向に回転すると、ロープを繰出そ うとするキャプスタンに対し、溝車はロープを反対の方向に引張ってキャプスタ ンにブレーキをかけることになり、これによって繰出し時にはロープに巻揚げ時 の1.5倍以上の負荷が加わり、金属のワイヤロープの場合は切断しないが、繊 維製ロープの場合は負荷に耐えきれず、キャプスタンと挟車との間で切断するこ とがあり、切断すると尻手力を失い、キャプスタン上のロープがスリップし、荷 が落下する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上述した問題点を解消するために開発されたもので、油圧ポンプ (5)が送出する圧油を方向制御弁(7)を介してロープを複数回巻き付けたキ ャプスタン(2)を駆動するウインチ用油圧モータ(8)に供給し、上記方向制 御弁によりキャプスタンをロープを巻揚げる正方向と、ロープを繰出す逆方向に 制御して回転可能にすると共に、上記ロープを巻掛けた尻手装置(3)の溝車( 4)を駆動する尻手用油圧モータ(12)に、溝車がロープを巻揚げる正方向に回 転するように前記方向制御弁からの戻り圧油を巻揚げ用リリーフ弁(13)を介し て供給する尻手装置付き緊線ウインチにおいて、前記尻手用油圧モータ(12)へ の戻り圧油の供給回路(15)にパイロット切換弁(11)を介して前記巻揚げ用リ リーフ弁(13)よりも設定圧力が低い繰出し用リリーフ弁(10)を接続すると共 に、ロープを繰出す方向にキャプスタン(2)を回転させるためウインチ用油圧 モータ(8)に油圧ポンプからの圧油を方向制御弁を経て供給するウインチ用油 圧モータのポート(B)と前記パイロット切換弁(11)との間を開閉操作可能な ストップバルブ(9)を有するパイロット回路(17)で接続したことを特徴とす る。
【0005】
【考案の実施の形態】
図示の実施形態において、油圧ポンプ5はモータなどの動力源で回転駆動され 、タンク1内の圧油を方向制御弁7のPポートに送出する。このPポートには圧 油を逃がす安全弁6が接続してある。8は巻揚げたり、繰り出したりするロープ Rを外周に複数回巻付けたキャプスタン2を駆動するウインチ用油圧モータで、 上記方向制御弁7と接続するAポートと、Bポートを有する。図では中立になっ ている方向制御弁7を操作し、Pポートとウインチ用油圧モータ8のAポートを 接続すると、油圧ポンプからの圧油はPポート、Aポートを通じ油圧モータ8に 供給され、油圧モータ8はキャプスタン2を、ロープRを巻揚げる正方向に回転 させる。そして、キャプスタンを正方向に回転させた油圧モータ8からBポート に流出した戻り圧油は方向制御弁7のTポートに排出される。
【0006】 又、方向制御弁7を逆に操作し、Pポートとウインチ用油圧モータのBポート を接続すると、油圧ポンプからの圧油はPポート、Bポートを通じ油圧モータに 供給され、油圧モータはキャプスタンを、ロープを繰出す逆方向に回転させる。 そして、キャプスタンを逆方向に回転させた油圧モータからAポートに流出した 戻り圧油は方向制御弁7のTポートに排出される。要するにキャプスタンを、ロ ープを巻揚げる方向に回転させた場合も、ロープを繰出し方向に回転させた場合 もウインチ用油圧モータから流出する戻り圧油は方向制御弁のTポートに排出さ れる。尚、前述の安全弁6の設定圧は200kgf/cm2 で、キャプスタン駆 動用のウインチ用油圧モータ8はこの安全弁で制御される。
【0007】 3はキャプスタンの尻手側に配置された尻手装置で、尻手用油圧モータ12に より回転駆動される溝車4を備えている。尻手用油圧モータ12は前記戻り圧油 が供給される供給回路15と、油圧モータ12から排出される圧油をタンクに戻 す戻し回路16を有する。供給回路15には、キャプスタンが巻揚げ方向に回転 しているときも、繰出し方向に回転しているときも戻り圧油が供給されるので、 尻手用油圧モータは溝車4を常に巻揚げ方向に回転させる。上記供給回路15と 戻り回路16との間には巻揚げ用リリーフ弁13が接続してある。この巻揚げ用 リリーフ弁13の設定圧は11kgf/cm2 で、溝車を巻揚げ方向に回転させ る戻り圧油の圧力はこの巻揚げ用リリーフ弁で制御される。
【0008】 キャプスタン2と、尻手装置の溝車4が一緒に巻揚げ方向に回転し、ロープR を巻揚げているときは、キャプスタンが巻揚げたロープを、溝車は巻掛けて引張 り、キャプスタンと溝車の間でロープに弛みを生じさせない。
【0009】 これに対し、キャプスタン2がロープを繰出すために繰出し方向に回転すると きも尻手装置の溝車はキャプスタンとは反対の巻揚げ方向に回転する。これによ って、前述したように、ロープを繰出そうとするキャプスタンに対し、溝車はロ ープを反対の方向に引張ってキャプスタンにブレーキをかけることになり、ロー プの繰出し時にはロープに巻揚げ時の1.5倍以上の負荷が加わり、繊維製ロー プの場合は負荷に耐えきれず、キャプスタンと溝車との間で切断し、吊り荷の落 下により人身事故につながる。
【0010】 これを防止するため、尻手用油圧モータ12への戻り圧油の供給回路15には 逆止弁14を接続すると共に、この逆止弁14の下流にパイロット切換弁11を 介して繰出し用リリーフ弁10を接続する。この繰出し用リリーフ弁10の設定 圧は、巻揚げ用リリーフ弁の設定圧(11kgf/cm2 )よりも低い6kgf /cm2 である。そして、キャプスタン2を繰出し方向に回転させるため、油圧 ポンプからの圧油を方向制御弁7を経てウインチ用油圧モータ8に供給する該油 圧モータのBポートと、上記パイロット切換弁11との間を開閉操作可能なスト ップバルブ9を有するパイロット回路17で接続する。尚、前記逆止弁14は配 管の破損、又はエンストがあっても荷が落下するのを防ぐためのものである。
【0011】 従って、繊維製ロープを繰出す際は、図2に示すように、パイロット回路17 中に接続されたストップバルブ9を開き、キャプスタン2を繰出し方向に回転さ せるためウインチ用油圧モータ8のBポートに方向制御弁7を経て油圧ポンプ5 から供給される圧油の一部を矢印イに示すようにパイロット回路17からパイロ ット切換弁11に作用させ、該弁を切換える。これによって尻手装置の溝車4を 巻揚げ方向に回転させるため尻手用油圧モータ12に供給回路15から供給され るウインチ用油圧モータ8からの戻り圧油は矢印ロに示すように設定圧力の低い 繰出し用リリーフ弁10に、パイロット切換弁11を経て加わり、繰出し用リリ ーフ弁からリリーフされる。従って、繊維製ロープを繰出そうとするキャプスタ ンに対し、ロープを反対の方向に引張る尻手装置の溝車4の張力は低下し、繊維 製ロープに加わる繰出し時の負荷が下がり、切断を防止することができる。
【0012】 又、繊維製ロープ、金属ワイヤロープを巻揚げる際、及び金属ワイヤロープを 繰出す際はパイロット回路17中のストップバルブ9を閉にする。
【0013】
【考案の効果】
以上で明らかなように、キャプスタンと尻手装置の溝車が同じ方向に回転して ロープを巻揚げる際には、尻手装置の溝車は巻揚げ用リリーフ弁で制御された張 力でロープを適度に引張るが、キャプスタンが尻手装置の溝車と逆方向に回転し てロープを繰出す際はロープを繰出そうとするキャプスタンに対し、溝車はロー プを反対の方向に巻揚げ用リリーフ弁で制御された張力で引張り、ロープには巻 揚げ時の1.5倍以上の負荷が加わり、繊維製ロープの場合はその負荷に耐えき れず切断することがある。このような場合、本考案によればロープの繰出し時に 尻手装置の溝車がロープを反対の方向に引張る張力を巻揚げ用リリーフ弁よりも 設定圧力の小さい繰出し用リリーフ弁で制御できるため、繊維製ロープの切断を 防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による緊線ウインチの油圧回路図であ
る。
【図2】図1の油圧回路のロープ繰出し時の作動状態の
説明図である。
【符号の説明】
1 圧油のタンク 2 キャプスタン 3 尻手装置 4 尻手装置の溝車 5 油圧ポンプ 6 安全弁 7 方向制御弁 8 ウインチ用油圧モータ 9 ストップバルブ 10 繰出し用リリーフ弁 11 パイロット切換弁 12 尻手用油圧モータ 14 逆止弁 15 尻手用油圧モータへの供給回路 16 尻手用油圧モータからの戻し回路 17 パイロット回路 B ウインチ用油圧モータのBポート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプ(5)が送出する圧油を方向
    制御弁(7)を介してロープを複数回巻き付けたキャプ
    スタン(2)を駆動するウインチ用油圧モータ(8)に
    供給し、上記方向制御弁によりキャプスタンをロープを
    巻揚げる正方向と、ロープを繰出す逆方向に制御して回
    転可能にすると共に、上記ロープを巻掛けた尻手装置
    (3)の溝車(4)を駆動する尻手用油圧モータ(12)
    に、溝車がロープを巻揚げる正方向に回転するように前
    記方向制御弁からの戻り圧油を巻揚げ用リリーフ弁(1
    3)を介して供給する尻手装置付き緊線ウインチにおい
    て、前記尻手用油圧モータ(12)への戻り圧油の供給回
    路(15)にパイロット切換弁(11)を介して前記巻揚げ
    用リリーフ弁(13)よりも設定圧力が低い繰出し用リリ
    ーフ弁(10)を接続すると共に、ロープを繰出す方向に
    キャプスタン(2)を回転させるためウインチ用油圧モ
    ータ(8)に油圧ポンプからの圧油を方向制御弁を経て
    供給するウインチ用油圧モータのポート(B)と前記パ
    イロット切換弁(11)との間を開閉操作可能なストップ
    バルブ(9)を有するパイロット回路(17)で接続した
    ことを特徴とする尻手装置付き緊線ウインチ。
JP1997010150U 1997-11-17 1997-11-17 尻手装置付き緊線ウインチ Expired - Lifetime JP3048953U (ja)

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