JP3048786U - 紙製ｃｄパッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、必要枚数に容易に対応でき、
環境に優しいＣＤパッケージを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 四角形の支持面の上下端に円弧状カット
を刻設した支持面とほぼ同じ大きさのＣＤ収納面と上蓋
面とをそれぞれ連ね、支持面の一方の側端には他の支持
面を連ね、収納パネルの一方の側端には他のパネルを連
ね、支持面の他方の側端には横蓋面を連ね、横蓋面ある
いは上蓋面の先端に差し込み片を連ね、両蓋面を折り畳
んだ際差し込み片を他方の蓋面の下面に折り返し状に差
し込めるようにしてなる紙製ＣＤパッケージとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、紙製ＣＤパッケージに関し、特にＣＤディスクを封入して定形また は定形外の第一種郵便物（封書）として郵送出来るとともに、安価に製造するこ とができ、しかも廃棄が容易な紙製ＣＤパッケージに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にＣＤディスクはドーナツ形のプラスチック板で構成され、直径は１２ｃ ｍ、厚さ１ｍｍであり、重量は１５ｇ程度である。このＣＤディスクは内部にセ ンターホールを嵌合してＣＤディスクを保持する支持体を備えるプラスチックか らなるパッケージに入れ、プラスチックフィルムで包装して流通に置かれ販売さ れている。

【０００３】 また、消費者は購入後、包装を取り除いてプラスチックケースを保存用にして ＣＤディスクを保管している。 このプラスチック製パッケージは、長さ１４．２ｃｍ、幅１２．４ｃｍ、厚さ ９．５ｍｍの大きさを有し、１枚または２枚のＣＤディスクと説明書などを収納 した状態での重量は約１００ｇまたはそれ以上である。

【０００４】 なお、本考案でいうＣＤディスクは、直径は１２ｃｍのディスク形記録媒体を 全て含むものであり、磁気ディスク、電磁ディスク、光ディスクなどが含まれ、 未記録であってもよく、また記録済みでもよい。もちろん書き込み禁止、書き込 み可能、書換え禁止、書換え可能のいずれのものであってもよい。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このプラスチック製パッケージは簡単に開閉するので、このままでは郵送でき ない。また、これを包装するプラスチックフィルムは、透明にしたり、封入した ＣＤディスク記録内容に対応してアート性やＰＲ性が強く求められる絵柄文字な どを印刷したりしているので、宛て名書きや切手を貼付する部分がないので、プ ラスチックフィルムで包装した状態でも郵送することはできない。

【０００６】 したがって、このプラスチック製パッケージ、あるいはこれをプラスチックフ ィルムで包装したものを第一種郵便物（封書）として郵送するためにはパッケー ジを封筒に封入して封書にしなければならないが、この場合には第一種定形郵便 物基準、すなわち、長さ１４〜２３．５ｃｍ、幅９〜１２ｃｍ、厚さ１ｃｍまで 、重さ５０ｇまでの封書という基準のうち幅と厚さが基準を超えてしまい、第一 種郵便物として郵送することはできず、しかも、第一種外郵便物としても封書の 重量が加わるので重さが１００ｇ以上になるので、１９０円では郵送できず、２ ７０円の郵送料金がかかる。

【０００７】 なお、ＣＤディスクを直接に封筒に入れて郵送するということは、従来の封筒 が比較的薄い紙で作られ、郵送中にＣＤディスクを傷付けるおそれがあることか ら不可能と考えられている。 本考案は、上記の事情に鑑み、輸送可能な紙製ＣＤパッケージを提供し、さら に必要に応じて、複数枚のＣＤディスクの輸送ができると共に、安価に製造する ことができ、しかも廃棄が容易な紙製ＣＤパッケージとした。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案に係る紙製ＣＤパッケージは、四角形の支 持面の上下端に円弧状カットを刻設した支持面とほぼ同じ大きさのＣＤ収納面と 上蓋面とをそれぞれ連ね、支持面の一方の側端には他の支持面を連ね、収納パネ ルの一方の側端には他のパネルを連ね、支持面の他方の側端には横蓋面を連ね、 横蓋面あるいは上蓋面の先端に差し込み片を連ね、両蓋面を折り畳んだ際差し込 み片を他方の蓋面の下面に折り返し状に差し込めるようにしてなる紙製ＣＤパッ ケージとした。

【０００９】 また、本考案は、必要に応じて、支持面の一方の側端に連なる他の支持面は一 個あるいは必要に応じた複数個であり、収納パネルの一方の側端に連なるパネル は一個あるいは必要に応じた複数個である紙製ＣＤパッケージとした。

【００１０】

【考案の実施の態様】

本考案に用いる紙は、一般に紙と呼ばれるものであれば特に限定されないが、 内部に封入するＣＤディスクを保護するために必要な強度、例えば、市販されて いるハガキ程度以上の強度を備えることが好ましく、このような観点から例えば 厚紙、厚紙などを含めた紙が用いられる。これらの中では、パッケージの外径を 小さくすると共に、軽量にするために、板紙を用いることが好ましい。

【００１１】 紙の素材としては、プラスチック繊維を用いたり、プラスチック繊維あるいは 金属繊維を混合したりすることも可能であるが、焼却処理が容易であり、また資 源、またリサイクル可能な植物繊維を用いることが環境保護、エコロジーの観点 から推奨される。 まず、本考案、図１の展開図により説明する。

【００１２】 直径１２ｃｍのＣＤディスクを支持できる大きさのほぼ正方形の第一支持面１ の上端には上壁面２を介在して上蓋面３が設けられ、第一支持面１の下端には折 り曲げ線４を介在させて第一円弧状カット５を刻設し、前記第一支持面１とほぼ 同じ大きさの第一収納パネル６を設けている。この第一支持面１は第一円弧状カ ット５に差し込まれたＣＤディスクに当接して、ＣＤディスクを支持する。

【００１３】 第一支持面１の一方の側端には第一壁面７を介在させて第二支持面８を設け、 第二支持面８の他方の側端には第二壁面９を介在させて第三支持面１０が設けら れ、第三支持面１０の他方の側端には第三壁面１１を介在させて第四支持面１２ が設けられ、第四支持面１２の他方の側端には折り曲げ線１３を介在させて支持 面１４が設けられている。

【００１４】 第一ＣＤ収納パネル６の一方の側端には第一スリット１５および壁面１６を介 在させて第二円弧状カット１７を刻設した第二ＣＤ収納パネル１８が設けられ、 第二ＣＤ収納パネル１８の他方の側端には第二スリット１９および折り曲げ線２ ０を介在させて第三円弧状カット２１が刻設された第三ＣＤ収納パネル２２を設 け、第三ＣＤ収納パネル２２の他方の側端には第三スリット２３および折り曲げ 線２４を介在させて第四円弧状カット２５を刻設した第四ＣＤ収納パネル２６が 設けられ、第四ＣＤ収納パネル２６の他方の側端には第四スリット２７および折 り曲げ線２８を介在させてパネル２９が設けられている。

【００１５】 第二支持面８と第二ＣＤ収納パネル１８との間、第三支持面１０と第三ＣＤ収 納パネル２２との間、第四支持面１２と第四ＣＤ収納パネル２６との間および支 持面１４とパネル２９との間には前記折り曲げ線４が同一直線上に延設されてい る。 第一支持面１の他方の側端には横壁面３０を介在させて横蓋面３１が設けられ ており、横蓋面３１の先端には折り畳み線３２を介在させて差し込み片３３が設 けられ、前記上蓋面３の先端にも折り畳み線３４を介在させて折り畳み片３５が 設けられている。差し込み片が横蓋面に設けられた場合について説明するが、横 蓋面に折り畳み片を設け、上蓋面に差し込み片を設けてもよい。

【００１６】 前記上壁面２、第一壁面７、第二壁面９、第三壁面１１、壁面１６および横壁 面３０ではそれぞれ両端を折り曲げ線で区画させている。 次に、図２から図７に基づいて本紙製ＣＤパッケージの使用要領を説明する。 図２に示すように、第一ＣＤ収納パネル６、第二ＣＤ収納パネル１８、第三Ｃ Ｄ収納パネル２２、第四ＣＤ収納パネル２６およびパネル２９を折り曲げ線４に より折り曲げて、第一支持面１、第二支持面８、第三支持面１０、第四支持面１ ２および支持面１４に対し折り畳む。

【００１７】 そこで、４枚のＣＤディスクを収納する場合は、第一円弧状カット５、第二Ｃ Ｄ円弧状カット１７、第三円弧状カット２１および第四円弧状カット２５に差し 込んで収容する。 次に、図３に示すように、パネル２９と支持面１４とを第四スリット２７・折 り曲げ線２８、折り曲げ線１３の部分で折り畳む。

【００１８】 次に、図４に示すように、折り畳んだパネル２９・支持面１４および第四ＣＤ 収納パネル２６・第四支持面１２を、第三スリット２３・折り曲げ線２４、第三 壁面１１で折り畳む。 さらに図５に示すように、折り畳まれたパネル２９・支持面１４，第四ＣＤ収 納パネル２６・第四支持面１２，第三ＣＤ収納パネル２２・第三支持面１０を、 第二スリット１９・折り曲げ線２０，第二壁面９で折り畳む。このように順に巻 き込んで折り畳む。

【００１９】 図６に示すように、折り畳み片３５を折り畳み線３４で折り畳んで上蓋面３に 当接させ、それを折り畳まれた第二支持面８に対して折り畳む。 さらに、図７に示すように、横蓋面３１を上蓋面３に対し折り畳むと同時に差 し込み片３３を折り畳み線３２で曲げながら上蓋面３の下面に折り返し状に差し 込む。

【００２０】 上記ではＣＤディスクを４枚収納する例について述べたが、図８に示すように 、ＣＤディスク３枚収納する場合は、第四ＣＤ収納パネル２６および第四支持面 １２を省略すればよい。 また、ＣＤディスクを２枚収納する場合は図９に示すように、第四ＣＤ収納パ ネル２６・第四支持面１２、第三ＣＤ収納パネル２２・第三支持面１０を省略す ればよい。

【００２１】 さらに、ＣＤディスク１枚のみを収納する際は、第一ＣＤ収納パネル６と第一 支持面１を一組だけにすればよい。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は、上述のように、四角形の支持面の上下端に円弧状カットを刻設した 支持面とほぼ同じ大きさのＣＤ収納面と上蓋面とをそれぞれ連ね、支持面の一方 の側端には他の支持面を連ね、収納パネルの一方の側端には他のパネルを連ね、 支持面の他方の側端には横蓋面を連ね、横蓋面あるいは上蓋面の先端に差し込み 片を連ね、両蓋面を折り畳んだ際差し込み片を他方の蓋面の下面に折り返し状に 差し込めるようにし、さらに、支持面の一方の側端に連なる他の支持面は一個あ るいは必要に応じた複数個であり、ＣＤ収納パネルの一方の側端に連なるパネル は一個あるいは必要に応じた複数個である紙製ＣＤパッケージであるので、ＣＤ ディスクを一枚から複数枚まで必要枚数に対応して供給できる。紙で作られてい るので焼却処分ができ環境に優しい。

【００２３】 また、本考案は、テープなしでも止められワンタッチ止めができる。 さらに、本考案の紙製ＣＤパッケージは、低料金での輸送もできる。 さらにその上に、本考案は、手渡し、輸送、そして保管ケースにもなり色々の 用途にも対応できる。 また、本考案はＣＤディスクを４枚入れてもスリムで市販のＣＤラックに納ま る大きさでコンパクト設計ができ、折り畳むだけの構造で扱いが簡単で、ＣＤデ ィスクの保持という面では巻き込み構造になっており、紙が重なり合うことで強 度が増し、安全な多重構造となっている。

【００２４】 さらに、本考案は、さらに構造的に片面で両面分の情報掲載スペースを持たせ ることができ、片面印刷のみで済み印刷代も安くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の紙製ＣＤパッケージの展開図である。

【図２】折り畳み線で折り畳み、４枚のＣＤディスクを
収納した状態の平面図である。

【図３】１回折り畳んだ状態の平面図である。

【図４】２回折り畳んだ状態の平面図である。

【図５】３回折り畳んだ状態の平面図である。

【図６】上蓋面を折り畳んだ状態の平面図である。

【図７】横蓋面を折り畳みワンタッチ止めした状態の平
面図である。

【図８】ＣＤディスクの３枚収納用の紙製ＣＤパッケー
ジの平面図である。

【図９】ＣＤディスクの２枚収納用の紙製ＣＤパッケー
ジの平面図である。

【図１０】ＣＤディスクの１枚収納用の紙製ＣＤパッケ
ージの平面図である。

【符号の説明】

１…第一支持面 ２…上壁面 ３…上蓋面 ４…折り畳み線 ５…第一円弧状カット ６…第一ＣＤ収納パネル ７…第一壁面 ８…第二支持面 ９…第二壁面 １０…第三支持面 １１…第三壁面 １２…第四支持面 １３…折り曲げ線 １４…支持面 １５…第一スリット １６…壁面 １７…第二円弧状カット １８…第二ＣＤ収納パネル １９…第二スリット ２０…折り曲げ線 ２１…第三円弧状カット ２２…第三ＣＤ収納パネル ２３…第三スリット ２４…折り曲げ線 ２５…第四円弧状カット ２６…第四ＣＤ収納パネル ２７…第四スリット ２８…折り曲げ線 ２９…パネル ３０…横壁面 ３１…横蓋面 ３２…折り畳み線 ３３…差し込み片 ３４…折り畳み線 ３５…折り畳み片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 四角形の支持面の上下端に円弧状カット
   を刻設した支持面とほぼ同じ大きさのＣＤ収納面と上蓋
   面とをそれぞれ連ね、支持面の一方の側端には他の支持
   面を連ね、収納パネルの一方の側端には他のパネルを連
   ね、支持面の他方の側端には横蓋面を連ね、横蓋面ある
   いは上蓋面の先端に差し込み片を連ね、両蓋面を折り畳
   んだ際差し込み片を他方の蓋面の下面に折り返し状に差
   し込めるようにしてなる紙製ＣＤパッケージ。
2. 【請求項２】 支持面の一方の側端に連なる他の支持面
   は一個あるいは必要に応じた複数個であり、収納パネル
   の一方の側端に連なるパネルは一個あるいは必要に応じ
   た複数個である請求項１記載の紙製ＣＤパッケージ。