JP3048693B2 - 船舶の機関室取付構造 - Google Patents
船舶の機関室取付構造Info
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- JP3048693B2 JP3048693B2 JP3220850A JP22085091A JP3048693B2 JP 3048693 B2 JP3048693 B2 JP 3048693B2 JP 3220850 A JP3220850 A JP 3220850A JP 22085091 A JP22085091 A JP 22085091A JP 3048693 B2 JP3048693 B2 JP 3048693B2
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- Japan
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- engine room
- hull
- ventilation
- component
- ship
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の船体と別体に構
成した、着脱自在のカセット式の機関室構成体の取付構
造に関する。
成した、着脱自在のカセット式の機関室構成体の取付構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶の船体と別体に構成した着脱
自在のカセット式の機関室の取付構造に関する技術は、
公知のものがある。例えば、実開昭56−93391号
公報に記載の技術の如くである。従来の船舶の機関室取
付構造は、機関室構成体を船体にその下方から装着する
ものであるため、その装着の際には、船体の周囲の水を
排水し、進水前の状態にする必要があった。また、該機
関室構成体の振動が大きいので該振動を拘束し、機関の
低騒音化を達成し、各種配管の接続を簡単にする為に、
機関室構成体の嵌入部を防振材を付設した隔壁等により
囲む必要があったのである。
自在のカセット式の機関室の取付構造に関する技術は、
公知のものがある。例えば、実開昭56−93391号
公報に記載の技術の如くである。従来の船舶の機関室取
付構造は、機関室構成体を船体にその下方から装着する
ものであるため、その装着の際には、船体の周囲の水を
排水し、進水前の状態にする必要があった。また、該機
関室構成体の振動が大きいので該振動を拘束し、機関の
低騒音化を達成し、各種配管の接続を簡単にする為に、
機関室構成体の嵌入部を防振材を付設した隔壁等により
囲む必要があったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、船
体への機関室構成体の取付を船舶に対して、容易に行え
るようにするとともに、機関室構成体の振動を拘束する
為の隔壁を一切必要としないように構成したものであ
る。また、該機関室構成体の嵌入部を構成し、低振動、
低騒音の船舶を提供することを目的とするものである。
体への機関室構成体の取付を船舶に対して、容易に行え
るようにするとともに、機関室構成体の振動を拘束する
為の隔壁を一切必要としないように構成したものであ
る。また、該機関室構成体の嵌入部を構成し、低振動、
低騒音の船舶を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以上の如
くであり、該目的を達成するために次のような構造を有
している。船体1とは別体に形成した機関室構成体5を
着脱自在のカセット式に構成し、船体1のデッキ部2
に、該機関室構成体5の嵌入可能な大きさの穴2aを開
口し、該嵌入可能な穴2aの上方から、機関室構成体5
を船体1内へ、防振手段を介して着脱可能に配設し、該
機関室構成体5の一側面側には、機関室換気用吸気ダク
ト7を設け、他側面側には、機関室換気用排気ダクト8
を設け、該機関室換気用吸気ダクト7と機関室換気用排
気ダクト8を設けることにより、機関室構成体5内と船
体1内の船室4a・4bとを連通させ、該機関室構成体
5の一方側から他方側に換気を流通させるものである。
くであり、該目的を達成するために次のような構造を有
している。船体1とは別体に形成した機関室構成体5を
着脱自在のカセット式に構成し、船体1のデッキ部2
に、該機関室構成体5の嵌入可能な大きさの穴2aを開
口し、該嵌入可能な穴2aの上方から、機関室構成体5
を船体1内へ、防振手段を介して着脱可能に配設し、該
機関室構成体5の一側面側には、機関室換気用吸気ダク
ト7を設け、他側面側には、機関室換気用排気ダクト8
を設け、該機関室換気用吸気ダクト7と機関室換気用排
気ダクト8を設けることにより、機関室構成体5内と船
体1内の船室4a・4bとを連通させ、該機関室構成体
5の一方側から他方側に換気を流通させるものである。
【0005】
【作用】次に、作用について説明する。船舶の船体1の
デッキ部2に機関室構成体5の嵌入可能な穴2aを開口
し、該穴2aから船底3に付設された防振手段である防
振ゴム6を介して、機関室構成体5を、該穴2aの上方
から装着することにより、従来のような隔壁を設けなく
ても該機関室構成体5の振動を拘束することができるの
である。また、機関室構成体5の一方側から、他方側へ
換気を流通させるように機関室構成体5と船体1内の船
室4a・4bを連通する機関室換気用吸気ダクト7と機
関室換気用排気ダクト8を設けることにより、機関室構
成体5の換気通路を簡単に構成することができるのであ
る。
デッキ部2に機関室構成体5の嵌入可能な穴2aを開口
し、該穴2aから船底3に付設された防振手段である防
振ゴム6を介して、機関室構成体5を、該穴2aの上方
から装着することにより、従来のような隔壁を設けなく
ても該機関室構成体5の振動を拘束することができるの
である。また、機関室構成体5の一方側から、他方側へ
換気を流通させるように機関室構成体5と船体1内の船
室4a・4bを連通する機関室換気用吸気ダクト7と機
関室換気用排気ダクト8を設けることにより、機関室構
成体5の換気通路を簡単に構成することができるのであ
る。
【0006】
【実施例】次に、添付の図面に示した本発明の実施例に
ついて説明する。図1は、本発明の船舶の機関室取付構
造を示す後面断面図、図2は、機関室構成体5の平面
図、図3は、船体1に機関室構成体5を装着した状態を
示す側面図、図4は、同じく平面図である。
ついて説明する。図1は、本発明の船舶の機関室取付構
造を示す後面断面図、図2は、機関室構成体5の平面
図、図3は、船体1に機関室構成体5を装着した状態を
示す側面図、図4は、同じく平面図である。
【0007】図1・図2・図3・図4において、船舶の
ブリッヂ17の後方の船体1のデッキ部2には、機関室
構成体5の嵌入可能な穴2aを開口して該機関室構成体
5の嵌入部を構成している。該機関室構成体5は、船体
1とは別体に形成し、機関9、バッテリー10、排気消
音器11、空気バネ12及び空気バネ用空気供給コンプ
レッサ13等により構成し、該機関室構成体5の上面に
は、蓋体14を設けている。このように船体1とは別体
に形成された機関室構成体5は、前記穴2aから嵌入さ
れ、該機関室構成体5に合わせて船底3の機関室構成体
台3aに付設された防振手段である防振ゴム6・6・・
を介して船体1内に装着されているのである。また、機
関室構成体5は、前記穴2a、船底3等により構成され
た嵌入部に着脱可能に配設することができるのである。
なお、機関室構成体5と船底3の間に介する防振手段
は、本実施例では防振ゴム6により構成されているが、
他の手段を用いてもよく限定するものではない。
ブリッヂ17の後方の船体1のデッキ部2には、機関室
構成体5の嵌入可能な穴2aを開口して該機関室構成体
5の嵌入部を構成している。該機関室構成体5は、船体
1とは別体に形成し、機関9、バッテリー10、排気消
音器11、空気バネ12及び空気バネ用空気供給コンプ
レッサ13等により構成し、該機関室構成体5の上面に
は、蓋体14を設けている。このように船体1とは別体
に形成された機関室構成体5は、前記穴2aから嵌入さ
れ、該機関室構成体5に合わせて船底3の機関室構成体
台3aに付設された防振手段である防振ゴム6・6・・
を介して船体1内に装着されているのである。また、機
関室構成体5は、前記穴2a、船底3等により構成され
た嵌入部に着脱可能に配設することができるのである。
なお、機関室構成体5と船底3の間に介する防振手段
は、本実施例では防振ゴム6により構成されているが、
他の手段を用いてもよく限定するものではない。
【0008】前記機関室構成体5の一側面側には、機関
室換気用吸気ダクト7を設け、他側面側には、機関室換
気用排気ダクト8を設け、該機関室換気用吸気ダクト7
と機関室換気用排気ダクト8を設けることにより、機関
室構成体5内と船体1内の船室4a・4bとを連通さ
せ、該機関室構成体5の一方側から他方側に換気を流通
させる換気通路を設けているのである。また、換気通路
は、途中で機関室構成体5と船体1の間に介設された吸
音材からなる仕切体20で、低温空気側の船室部分4a
と高温空気側の船室部分4bとに区画されている。
室換気用吸気ダクト7を設け、他側面側には、機関室換
気用排気ダクト8を設け、該機関室換気用吸気ダクト7
と機関室換気用排気ダクト8を設けることにより、機関
室構成体5内と船体1内の船室4a・4bとを連通さ
せ、該機関室構成体5の一方側から他方側に換気を流通
させる換気通路を設けているのである。また、換気通路
は、途中で機関室構成体5と船体1の間に介設された吸
音材からなる仕切体20で、低温空気側の船室部分4a
と高温空気側の船室部分4bとに区画されている。
【0009】前記機関室換気用吸気ダクト7の下方の機
関室構成体5の一側面部には、冷却水用取り込み管15
が設けられ、該冷却水用取り込み管15は、船底3に設
けられたキングストンバルブ16に接続されている。機
関室構成体5内の機関9は、空気バネ12・12・・に
より支持され、該空気バネ12は、空気バネ用空気供給
コンプレッサ13から空気を供給されている。また、該
機関9には、船体1の後部に配設されている船外機18
に接続されており、該船外機18は、機関室構成体5後
面に開口された穴5aから挿着され、旋回シリンダ19
により操作されるのである。
関室構成体5の一側面部には、冷却水用取り込み管15
が設けられ、該冷却水用取り込み管15は、船底3に設
けられたキングストンバルブ16に接続されている。機
関室構成体5内の機関9は、空気バネ12・12・・に
より支持され、該空気バネ12は、空気バネ用空気供給
コンプレッサ13から空気を供給されている。また、該
機関9には、船体1の後部に配設されている船外機18
に接続されており、該船外機18は、機関室構成体5後
面に開口された穴5aから挿着され、旋回シリンダ19
により操作されるのである。
【0010】
【発明の効果】本発明は、以上のような構造及び実施例
を有しているので、以下のような効果を奏するものであ
る。第1に、船舶の進水状態で機関室構成体を船体上面
の開口穴にその上方から着脱可能に配設することができ
るので、その着脱は容易となったのである。第2に、機
関室構成体の嵌入部を囲む隔壁が一切必要ないので、船
舶の軽量化を図ることができ、各種配管の接続を簡単に
行うことができるのである。第3に、機関室構成体の装
着を防振手段を介して行うことにより、該防振手段が機
関室構成体のスラスト力を受けることができるので、船
舶の低振動、低防音化を図ることができるのである。第
4に、機関室構成体5の一方側から、他方側へ換気を流
通させるように機関室構成体5と船体1内の船室4a・
4bを連通する機関室換気用吸気ダクト7と機関室換気
用排気ダクト8を設けることにより、機関室構成体5の
換気通路を簡単に構成することができるのである。
を有しているので、以下のような効果を奏するものであ
る。第1に、船舶の進水状態で機関室構成体を船体上面
の開口穴にその上方から着脱可能に配設することができ
るので、その着脱は容易となったのである。第2に、機
関室構成体の嵌入部を囲む隔壁が一切必要ないので、船
舶の軽量化を図ることができ、各種配管の接続を簡単に
行うことができるのである。第3に、機関室構成体の装
着を防振手段を介して行うことにより、該防振手段が機
関室構成体のスラスト力を受けることができるので、船
舶の低振動、低防音化を図ることができるのである。第
4に、機関室構成体5の一方側から、他方側へ換気を流
通させるように機関室構成体5と船体1内の船室4a・
4bを連通する機関室換気用吸気ダクト7と機関室換気
用排気ダクト8を設けることにより、機関室構成体5の
換気通路を簡単に構成することができるのである。
【図1】本発明の船舶の機関室取付構造を示す後面断面
図である。
図である。
【図2】機関室構成体5の平面図である。
【図3】船体1に機関室構成体5を装着した状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図4】同じく平面図である。
1 船体 2a 穴 5 機関室構成体 6 防振ゴム 7 機関室換気用吸気ダクト 8 機関室換気用排気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 9/00 B63H 21/30 B63J 2/06
Claims (1)
- 【請求項1】 船体1とは別体に形成した機関室構成体
5を着脱自在のカセット式に構成し、船体1のデッキ部
2に、該機関室構成体5の嵌入可能な大きさの穴2aを
開口し、該嵌入可能な穴2aの上方から、機関室構成体
5を船体1内へ、防振手段を介して着脱可能に配設し、
該機関室構成体5の一側面側には、機関室換気用吸気ダ
クト7を設け、他側面側には、機関室換気用排気ダクト
8を設け、該機関室換気用吸気ダクト7と機関室換気用
排気ダクト8を設けることにより、機関室構成体5内と
船体1内の船室4a・4bとを連通させ、該機関室構成
体5の一方側から他方側に換気を流通させることを特徴
とする船舶の機関室取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220850A JP3048693B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 船舶の機関室取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220850A JP3048693B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 船舶の機関室取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558380A JPH0558380A (ja) | 1993-03-09 |
JP3048693B2 true JP3048693B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=16757524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3220850A Expired - Lifetime JP3048693B2 (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 船舶の機関室取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3048693B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09280316A (ja) * | 1996-04-12 | 1997-10-28 | Hitachi Zosen Corp | 防振構造 |
-
1991
- 1991-09-02 JP JP3220850A patent/JP3048693B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558380A (ja) | 1993-03-09 |
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