JP3048341U - オーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構 - Google Patents

オーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構

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JP3048341U
JP3048341U JP1997009451U JP945197U JP3048341U JP 3048341 U JP3048341 U JP 3048341U JP 1997009451 U JP1997009451 U JP 1997009451U JP 945197 U JP945197 U JP 945197U JP 3048341 U JP3048341 U JP 3048341U
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脩治 杉山
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キャビン工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アームの開き,開き状態の保持,アームの閉
じ,閉じ状態の保持のための操作を簡略化でき、かつ、
部品点数を減らして製造コストを低減させることができ
るオーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構を提供す
る。 【解決手段】アーム2に、ピン10を備えたアーム支持
レバー3を回転可能に取り付ける。基板1に、ピン10
をガイドする溝11を形成する。基板1に、アーム2
と、アーム2の開き方向に回転力が付与された係止レバ
ー4,5をそれぞれ回転可能に取付けると共に、係止レ
バー4,5の開き方向への回転を止めるストッパ16を
設ける。溝11を、通路11aと、通路11bと、通路
11cとで構成する。係止レバー4に、係止操作部4a
と、係止部4bと、ピン移送部4cを備える。係止レバ
ー5に、係止解除操作部5aと、係止部5bを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の利用分野】
本考案は、オーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オーバーヘッドプロジェクタは、プロジェクタの本体内部に照明光学 系,集光学系などを備えている。また、本体頂部には、被投影物を載せると共に 照明光を透過させてその被投影物を照射可能にするステージガラスを、本体外部 には、透過光による被投影物の像を結像する投影光学系と、光軸の向きを変える ミラーを有するヘッド部と、ヘッド部を支持するアームとをそれぞれ備えている 。そして、ステージガラス上に載せられた被投影物の像をスクリーンなどの上に 投影するようになっている。
【0003】 このようなオーバーヘッドプロジェクタには、収納スペースを考慮して、保管 および使用に際し、アームを開閉可能となるようにした機構を備えたものがある 。
【0004】 図9ないし図11は、従来のオーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構を 示す。 アーム本体51は、図9(a) に示すように、後端部51aが、ステージ52の 後端に固定されたアーム位置決め部材53に軸54の周りを回転することができ るように取り付けられている。 アーム位置決め部材53は、切欠き部53aを備えている。 アーム本体51には、閉じた状態においてステージに沿う方向に対し垂直位置 をとるピン55が設けられている。ピン55には、螺子をねじ込み可能な螺子孔 が形成されている。ピン55には、長板56が載せられている。長板56は、ピ ン55の内部へねじ込まれた螺子の頭部57によりピン55上に支持された状態 でもって、アーム本体51に連結されている。長板56には、ピン55へ螺子が ねじ込まれた状態で長板56を長手方向に移動させることができるように長孔5 6aが形成されている。 アーム本体51の後端部51aには、固定部材59が軸60の周りを回転する ことができるように取り付けられている。また固定部材59には、位置決め部材 53の切欠き部53aとかかわり合い固定部材59の動作を止めることができる 曲部59aが形成されている。また、長板56は、バネ58の力により固定部材 59に当たるようになっている。 また、固定部材59には、アーム本体51を開き方向に所定量回転させて曲部 59aが切欠き部53aにかかわり合ったとき、長板56の後端部56bにかか わり合ってアーム本体51の閉じ方向への動作を止める係止部59bが形成され ている。 また、軸60には、バネ61が、アーム本体51のステージ52に沿う面と固 定部材59の曲部59aとを押すようにして取り付けられている。
【0005】 長板56の先端には、アーム係止解除レバー62が設けられている。アーム係 止解除レバー62は、アーム本体51を覆うカバー(図示省略)の長手方向に対 し垂直に設けられた軸63の周りを回転可能となるようにして取り付けられてい る。アーム係止解除レバー62の一端には、ピン62aが設けられており、長板 56の先端に設けられた孔64に遊びをもった状態にして嵌められている。アー ム係止解除レバー62の他端には、操作面62bが形成されている。そして、操 作面62bを押すことにより、アーム係止解除レバー62は、所定方向に回転し て、長板56を先端方向に移動させることができるようになっている。
【0006】 また、アーム本体51の先端には、アーム本体51をステージ52に対し閉じ た状態を保持するための固定レバー65を備えている。 固定レバー65は、アーム本体51を覆うカバー(図示省略)の先端に設けら れた軸66の周りを回転可能に取り付けられている。固定レバー65の一端部に は、図9(c) に示すように、ステージ52先端の係止部52aに係合可能に爪6 5aが形成されている。また、他端部には、操作面65bが形成されている。そ して、固定レバー65は、操作面65bを押すことにより、所定方向に回転して 、ステージ52先端の係止部52aとの係合を解除することができるようになっ ている。 また、アーム本体51を覆うカバーの固定レバー65取付け位置の近くには、 バネ支持部67が形成されている。アーム本体51を覆うカバーの軸66には、 バネ68が、アーム本体51のバネ支持部67と固定レバー65の操作面65b を押すようにして取り付けられている。このため、固定レバー65は、バネ68 の力によりステージ52先端の係止部52aと係合する方向へ回転させられるよ うになっている。
【0007】 さらに、アーム本体51には、開閉ボタン69が、アーム本体51に垂直に設 けられた軸70の周りを回転可能に取り付けられている。開閉ボタン69は、ア ーム係止解除レバー62の操作面62bおよび固定レバー65の操作面65bを それぞれ押すことができるように、二つの突起部69a,69bを軸70の両側 に備えている。二つの突起部69a,69bは、図9(b) に示すように、アーム を閉じた状態において、アーム係止解除レバー62の操作面62bおよび固定レ バー65の操作面65bとほぼ接触するようになっている。
【0008】 このような従来のアーム開閉機構を備えたオーバーヘッドプロジェターのアー ム開閉操作について説明する。 先ず、アーム本体51を閉じた状態において、バネ68の力により固定レバー 65の爪65aがステージ52先端の係止部52aにかかわり合い、その状態が 保持されている。このとき、固定部材59の曲部59aは、切欠き部53aとの かかわり合いを解除されている。
【0009】 このような状態において、アーム本体51を開く場合には、図10(a) ,(b) に示すように、開閉ボタン69の突起部69aを押して、固定レバー65の爪6 5aをステージ52先端の係止部52aから離す。その状態で、アーム本体51 を軸54を中心に開き方向に回転させる。アーム本体51を、図11に示すよう に、所定の開き位置まで回転させると、固定部材59の曲部59aがバネ61の 力によりアーム位置決め部材53の切欠き部53aに落ち込んでかかわり合う。 それと同時に、固定部材59の係止部59bが、バネ58の力により固定部材5 9方向に引き寄せられた長板56の後端部56bに乗り上げて係合し、アーム本 体51を開いた状態に保持する。
【0010】 アーム本体51を閉じる場合には、開閉ボタン69の突起部69bを押して、 アーム係止解除レバー62を所定方向に回転させ、長板56を先端方向に引き寄 せて、固定部材59の係止部59bとのかかわり合いを解除する。このとき、固 定部材59は、曲部59aがアーム位置決め部材53の切欠き部53aとのかか わり合いを解除される。次いで、アーム本体51を閉じ方向に回転させる。 アーム本体51を図9(a) に示すような所定の閉じ位置まで回転させると、固 定レバー65の爪65aは、図9(c) に示すように、バネ68の力により所定方 向に回転してステージ52先端の係止部52aと引っ掛かる。これにより、アー ム本体51は、閉じた状態に保持される。
【0011】 このように、従来のアームの開閉機構は、アームの開き,開き状態の保持,ア ームの閉じ,閉じ状態の保持を、開閉ボタンの操作とアームの開閉方向への操作 とで行なうようになっている。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のアームの開閉機構のように、アームの開閉状態の固定および固 定解除のために、アームの開閉方向とは別の方向に開閉ボタンを操作しなければ ならないのでは、その分操作が煩雑化する。 また、開閉ボタンをアームに取り付ける分、部品点数が増加し、オーバーヘッ ドプロジェクタの製造コストが負担になっていた。
【0013】 そこで、本考案は、上記問題点を解消するためになされたものであり、アーム の開き,開き状態の保持,アームの閉じ,閉じ状態の保持のための操作を簡略化 でき、かつ、部品点数を減らして製造コストを低減させることができるオーヘッ ドプロジェクタ用アーム開閉機構の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案によるオーバーヘッドプロジェクタ用アー ム開閉機構は、次のように構成されている。 (1) ステージに対し開閉可能なアームを備えたオーバーヘッドプロジェクタを 対象とする。 (2) アームには、ピンを備えたアーム支持レバーを、回転可能に取り付ける。 (3) ステージに固定された基板には、溝を形成する。 (4) また、この基板には、溝にピンをさし通した状態でアームを回転可能に取 付ける。 (5) また、この基板には、バネによりアームを開くときの回転方向と同じ回転 方向に回転力が付与された二つの係止レバーを回転可能に取付ける。 (6) さらに、この基板には、二つの係止レバーの開き方向への回転を止めるた めのストッパを設ける。
【0015】 上記の構成からなる本考案のオーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構に は、次のような特徴がある。 (1) 溝を、アームの回転方向に沿ってピンをガイドし、その下端でアームの閉 じ状態を保持する外側の通路と、外側の通路の内側でアームの回転方向に沿って ピンをガイドし、その下端でアームの開き状態を保持する内側の通路と、アーム 支持レバーの回転によりピンが外側の通路から内側の通路に移動するように内外 の通路に連通する通路とで構成する。 (2) 一方の係止レバーには、外側の通路を閉じ方向にガイドされるピンにより 押し動かされて一方の係止レバーが閉じ方向に回転するように形成した係止操作 部と、アームのほぼ閉じ位置において、他方の係止レバーとかかわり合って一方 の係止レバーの開き方向への回転が止まるように形成した係止部と、アームを所 定の開き状態保持位置から開き方向へ回転させたときに、ピンを内側の通路から 内外の通路に連通する通路を介して外側の通路に押し出すように形成したピン移 送部を備える。 (3) 他方の係止レバーには、内側の通路を閉じ方向にガイドされるピンにより 押し動かされて他方の係止レバーが閉じ方向に回転するように形成した係止解除 操作部と、一方の係止レバーの係止部とかかわり合って一方の係止レバーの開き 方向への回転を止めることができ、他方の係止レバーを閉じ方向へ回転させるこ とにより一方の係止レバーの係止部とのかかわり合いを解除するように形成した 係止部を備える。 (4) これらの構成により、アームを開き状態に保持すること、および、開き状 態から閉じ状態に作動させることを、アームを開き方向へのみ押し動かすことに よりできるようになっている。
【0016】 また、本考案によるオーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構は、好まし くは、次のような構成に特徴がある。 (1) オーバーヘッドプロジェクタを垂直に持ち運び可能な把手部をステージに 設ける。 (2) 係合部をステージに設ける。 (3) ステージの係合部に引っ掛かけることができる係合部を備えた係合部材を 、アームの先端であって、アームを閉じた状態にしてオーバーヘッドプロジェク タを垂直にしたとき、係合部材の係合部がステージの係合部に引っ掛かり、アー ムを閉じた状態にしてオーバーヘッドプロジェクタを水平に置いたとき、係合部 材の係合部のステージの係合部との引っ掛かりが外れるような位置に、回転可能 に取り付ける。
【0017】
【考案の実施形態】
以下、本考案の実施形態について具体的に図示説明する。 図1は、本考案によるオーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構の一実施 形態においてアームを閉じた状態を示す側面図、図2は、本実施形態においてア ームを開いた位置に保持した状態を示す側面図である。図3(a) は、図1の要部 拡大図、図3(b) は、図3(a) に示す部分を上方から見た図である。図4は、本 実施形態におけるアームの開き動作の途中の状態を示す要部拡大側面図である。 図5は、図2の要部拡大図、図6は、本実施形態におけるアームの閉じ動作の途 中の状態を示す要部拡大側面図である。 オーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構は、開放状態保持機構と閉鎖状 態保持機構とを備えている。
【0018】 先ず、開放状態保持機構の構成について、図1ないし図6を用いて説明する。 開放状態保持機構は、基板1と、開閉アーム2と、アーム支持レバー3と、係 止レバー4,5とで構成される。 基板1は、オーバーヘッドプロジェクタのステージ6の後部側方においてステ ージ6面に対し垂直に固定されている。 開閉アーム2は、オーバーヘッドプロジェクタのヘッド部7を軸8の周りを回 転可能に支持している。 開閉アーム2には、アーム支持レバー3を軸9の周りを回転可能となるように して取り付けてある。アーム支持レバー3の先端には、ピン10を設けてある。 基板1には、ピン10をガイドする溝11を形成してある。 基板1には、開閉アーム2を、ピン10が溝11をさし通した状態にして軸1 3の周りを回転することができるようにして取り付けてある。
【0019】 溝11は、通路11a,11b,11cとを備えている。 通路11aは、開閉アーム2を図1に示すような閉じ位置から開き方向(矢印 A方向)へ回転させるときにピン10を開き方向にガイドするように円弧状に形 成してある。 通路11bは、通路11aの内側(図1において軸13側)でピン10をガイ ドし、その終端において開閉アーム2を開き状態に保持するように円弧状に形成 してある。 通路11cは、開閉アーム2を閉じ位置から開き方向へ通路11aの上端まで 回転させたときに、アーム支持レバー3が回転し、ピン10が通路11aから通 路11bに移動するように、これらの通路11a,11bと連通させてある。
【0020】 係止レバー4は、軸12の周りを回転可能となるように基板2に取り付けてあ る。また、係止レバー5は、軸13の周りを回転可能となるように基板2に取り 付けてある。 係止レバー4には、開閉アーム2の開き方向と同じ回転方向に回転力を付与す るバネ14を取り付けてある。また、係止レバー5には、同様の方向に回転力を 付与するバネ15を取り付けてある。 また、基板2には、係止レバー4,5に突き当たって開き方向への回転を止め るストッパ16を設けてある。
【0021】 係止レバー4は、係止操作部4a,係止部4b,ピン移送部4cを有している 。 係止操作部4aは、通路11aを閉じ方向(矢印B方向)にガイドされるピン 10に押し動かされて係止レバー4を閉じ方向に回転させるように形成してある 。 係止部4bは、開閉アーム2をほぼ閉じた位置において、ストッパ16により 回転を止められた状態の係止レバー5とかかわり合って係止レバー4の開き方向 への回転が止まるように形成してある。 ピン移送部4cは、開閉アーム2を開き状態に保持した位置から開き方向へ回 転させていき、係止レバー4が回転してストッパ16に突き当たるまでの過程に おいて、ピン10を通路11b内で開き方向(通路11bの上端方向)に押し上 げ、さらに、通路11cを介して通路11aに押し出すことができるように形成 してある。本実施形態の場合、ピン移送部4cは、ピン10に対し斜めに当たる ように形成してある。
【0022】 係止レバー5は、係止解除操作部5aと係止部5bを有している。 係止解除操作部5aは、通路11bを閉じ方向にガイドされるピン10に押し 動かされて係止レバー5を閉じ方向に回転させるように形成してある。 係止部5bは、係止レバー4の係止部4bとかかわり合って係止レバー4の開 き方向への回転を止めることができる一方、そのかかわり合った状態において係 止レバー5が閉じ方向へ回転することで係止レバー4の係止部4bとのかかわり 合いを解除するように形成してある。
【0023】 次に、閉鎖状態保持機構の構成について、図7および図8を用いて説明する。 図7は、本実施形態においてアームを閉じたオーバヘッドプロジェクタを水平 に置いた状態を示す側面図である。図8は、本実施形態においてアームを閉じた オーバヘッドプロジェクタを垂直に置いた状態を示す側面図である。 なお、図7および図8では、開放状態保持機構の構成については、説明の都合 上省略して示してあるが、開放状態保持機構の構成を備えていることはいうまで もない。 閉鎖状態保持機構は、図7に示すように、ステージ6と開閉アーム2に備えて ある。 ステージ6は、把手部17と開口部6aと受け金具18を備えている。 把手部17は、ステージ6の先端縁6bより突き出るように取り付けてあり、 把手部17を手で持つことにより、オーバーヘッドプロジェクタを垂直状態にし て運ぶことができるように形成してある。 開口部6aは、ステージ6面の先端部分に形成してある。 また、受け金具18は、ステージ6の開口部6aに近い位置の裏面6cに取り 付けてある。受け金具18は、その先端に係合部18aを備えている。 係合部18aは、その先端が開口部6a内に少し入る程度に延び、また、設置 面に向かって折れ曲がっている。 開閉アーム2は、係合レバー19を備えている。 係合レバー19には、その先端に受け金具18の係合部18aに引っ掛かるよ うに係合部19aを形成してある。 係合レバー19は、開閉アーム2の先端に軸20の周りを回転可能に取り付け てある。 係合レバー19の取り付け位置は、開閉アーム2を閉じた状態において、オー バーヘッドプロジェクタを垂直にしたとき、係合部19aが受け金具18の係合 部18aに引っ掛かり、オーバーヘッドプロジェクタを水平に置いたとき、係合 部19aの受け金具18の係合部18aとの引っ掛かりが外れるような位置であ る。
【0024】 次に、このような構成のアームの開閉機構を備えたオーバーヘッドプロジェク タのアームの開閉操作について説明する。 オーバーヘッドプロジェクタを使用する場合、開閉アーム2を手で掴んで図1 および図3に示す閉じ状態から、図4に示すように開き方向へ回転させる。する と、アーム支持レバー3に取り付けたピン10が、通路11a,11cを介して 通路11bの上端にガイドされる。このとき、係止レバー4は、開閉アーム2が 閉じ位置よりやや開き方向に回転した位置(開閉アーム2をほぼ閉じた位置)に おいて、係止部4aが係止レバー5の係止部5aにかかわり合って、開き方向へ の回転を止められている。 次に、開閉アーム2から手を離すと、開閉アーム2は、ヘッド部7の重量によ り、閉じ方向に回転し、ピン10が通路11bを閉じ方向にガイドされる。この とき、ピン10は、係止レバー5の係止解除操作部5aを押し下げて、係止レバ ー5を閉じ方向へ回転させる。これにより、係止部5bと係止レバー4の係止部 4aとのかかわり合いが解除され、係止レバー4,5は、バネ14,15の力に より、開き方向に回転力を付与されるが、ヘッド部7の重量により、ピン10を 介して閉じ方向に回転させられる。ピン10が通路11bの下端に当たると、ア ーム2は、閉じ方向への回転を止められ、その位置で開き状態を維持される。( 図2および図5参照)。 これにより、オーバーヘッドプロジェクタの使用が可能となる。なお、使用の 際は、ヘッド部7を回転させてステージ6上の被投映物の投映箇所を調整する。
【0025】 オーバーヘッドプロジェクタを使用しない場合、開閉アーム2を図2および図 5に示す状態から、開き方向へ持ち上げる。すると、アーム支持レバー3に取り 付けたピン10が、通路11bの上端にガイドされる。このとき、係止レバー5 は、バネ15の力により、開き方向に回転させられ、ストッパ16に突き当たっ て、回転を止められる。また、係止レバー4は、バネ14の力により開き方向に 回転させられる。このとき、ピン移送部4cは、ピン10を通路11bの上端か ら通路11cを介して通路11aに押し出す。その後、係止レバー4は、ストッ パ16に突き当たって、回転を止められる(図6参照)。 次に、開閉アーム2から手を離すと、開閉アーム2は、ヘッド部7の重量によ り、閉じ方向に回転させられ、ピン10が通路11aを閉じ方向に移動する。こ のとき、ピン10は、係止レバー4の係止操作部4aを押し下げて、係止レバー 4を閉じ方向へ回転させる。またこのとき、係止レバー4の係止部4bの側縁は 、係止レバー5の係止部5bの側縁を押して係止レバー5を閉じ方向へ回転させ る。その後、係止レバー5の係止部5bの側縁は、係止レバー4の係止部4bの 側縁に突き当たった状態から外れて、バネ15の力により、開き方向に回転させ られストッパ16に突き当たって、回転を止められる。 係止レバー4は、ピン10が通路11aの下端に当たったときに回転を止めら れる。このとき、係止部4bは、係止レバー5の係止部5bにかかわり合って係 止レバー4の開き方向への回転を止めることができる位置に移動している。 これにより、開閉アーム2の折り畳み操作が終了する。
【0026】 次に、オーバーヘッドプロジェクタを持ち運ぶ場合、図7に示すように、開閉 アーム2が閉じられて、水平に置かれた状態のオーバーヘッドヘッドプロジェク タの把手部16を手で持ってオーバーヘッドプロジェクタを垂直にする。 このとき、係合レバー19が自らの重さにより回転して、係合部19aは、受 け金具18の係合部18aに引っ掛かる(図8参照)。 これにより、開閉アーム2が閉じた状態に保持され、オーバーヘッドプロジェ クタをコンパクトに持ち運びできるようになる。 なお、このとき、係止レバー4,5は、開閉アーム2のほぼ閉じ位置において 互いにかかわり合って回転を止められている。
【0027】 また、オーバーヘッドプロジェクタを水平においたときは、図7に示すように 、係合レバー19が自重により回転して、係合部19aは、受け金具18の係合 部18aとの引っ掛かりが外れる。 従って、オーバーヘッドプロジェクタを水平に置けば、開閉アーム2を開き方 向へ持ち上げることができる。
【0028】 従って、本実施形態のオーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構によれば 、開閉アーム2の開閉およびその状態の維持のために必要な手動操作は、開閉ア ーム2を開き方向へ持ち上げるだけで足りるので、従来のアーム開閉機構に比べ てアーム開閉操作が格段に簡単になる。 また、開閉アーム2を閉じた状態で簡単に持ち運ぶことができる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によるオーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉 機構によれば、アームの開閉およびその状態の維持のために必要な手動操作は、 アームを一方向へ持ち上げるだけで足り、従来の開閉機構と比べて開閉操作が格 段に簡単になる。 また、オーバーヘッドプロジェクタの持ち運びが簡単になる。 さらに、従来のように開閉ボタンをアームに取り付けずに済むので、その分、 部品点数を減らして、オーバーヘッドプロジェクタの製造コストを低減させるこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるオーバーヘッドプロジェクタ用ア
ーム開閉機構の一実施形態においてアームを閉じた状態
を示す側面図である。
【図2】本実施形態においてアームを開いた状態を示す
側面図である。
【図3】(a) は、図1の要部拡大図、(b) は、(a) に示
す部分を上側から見た図である。
【図4】図4は、本実施形態におけるアームの開き動作
の途中の状態を示す要部拡大側面図である。
【図5】図2の要部拡大図である。
【図6】本実施形態におけるアームの閉じ途中の状態を
示す要部拡大側面図である。
【図7】本実施形態においてアームを閉じたオーバヘッ
ドプロジェクタを水平に置いた状態を示す側面図であ
る。
【図8】本実施形態においてアームを閉じたオーバヘッ
ドプロジェクタを垂直に置いた状態を示す側面図であ
る。
【図9】(a) ,(b) ,(c) は、従来のオーバーヘッドプ
ロジェクタ用アーム開閉機構の要部を示す図であり、
(a) は、側面図、(b) は、平面図、(c) は、操作部を示
す正面図である。
【図10】(a) ,(b) は、従来のオーバーヘッドプロジ
ェクタ用アーム開閉機構の操作部を示す図であり、(a)
は、正面図、(b) は、平面図である。
【図11】従来のオーバーヘッドプロジェクタ用アーム
開閉機構においてアームを開いた状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 開閉アーム 3 アーム支持レバー 4,5 係止レバー 4a 係止操作部 4b,5b 係止部 4c ピン移送部 5a 係止解除操作部 6 ステージ 6a 開口部 7 ヘッド部 8,9,12,13,20 軸 10 ピン 11 溝 11a,11b,11c 通路 14,15 バネ 16 ストッパ 17 把手部 18 受け金具 18a,19a 係合部 19 係合レバー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステージに対し開閉可能なアームを備えた
    オーバーヘッドプロジェクタにおいて、 前記アームには、ピンを備えたアーム支持レバーを、回
    転可能に取り付け、 ステージに固定された基板には、溝を形成すると共に、
    前記溝に前記ピンをさし通した状態で前記アームを、ま
    た、バネにより前記アームを開くときの回転方向と同じ
    回転方向に回転力を付与した二つの係止レバーをそれぞ
    れ回転可能に取付け、さらに、所定位置において前記二
    つの係止レバーの開き方向への回転を止めるためのスト
    ッパを設け、 前記溝を、前記アームの回転方向に沿って前記ピンをガ
    イドし、その下端で前記アームの閉じ状態を保持する外
    側の通路と、前記外側の通路の内側で前記アームの回転
    方向に沿って前記ピンをガイドし、その下端で前記アー
    ムの開き状態を保持する内側の通路と、前記アーム支持
    レバーの回転により前記ピンが前記外側の通路から前記
    内側の通路に移動するように前記内外の通路に連通する
    通路とで構成し、 前記一方の係止レバーには、前記外側の通路を閉じ方向
    にガイドされる前記ピンにより押し動かされて前記一方
    の係止レバーが閉じ方向に回転するように形成した係止
    操作部と、前記アームのほぼ閉じ位置において、前記他
    方の係止レバーとかかわり合って前記一方の係止レバー
    の開き方向への回転が止まるように形成した係止部と、
    前記アームを前記所定の開き状態保持位置から開き方向
    へ回転させたときに、前記ピンを前記内側の通路から前
    記内外の通路に連通する通路を介して前記外側の通路に
    押し出すように形成したピン移送部を備え、 前記他方の係止レバーには、前記内側の通路を閉じ方向
    にガイドされる前記ピンにより押し動かされて前記他方
    の係止レバーが閉じ方向に回転するように形成した係止
    解除操作部と、前記一方の係止レバーの係止部とかかわ
    り合って前記一方の係止レバーの開き方向への回転を止
    めることができ、前記他方の係止レバーを前記閉じ方向
    へ回転させることにより前記一方の係止レバーの係止部
    とのかかわり合いを解除するように形成した係止部を備
    え、 アームを開き状態に保持すること、および、開き状態か
    ら閉じ状態にすることを、アームを開き方向へのみ押し
    動かすことによりできるようにしたことを特徴とするオ
    ーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構。
  2. 【請求項2】前記オーバーヘッドプロジェクタを垂直に
    持ち運び可能な把手部を前記ステージに設けると共に、
    係合部を前記ステージに設け、前記係合部に引っ掛かけ
    ることができる係合部を備えた係合部材を、前記アーム
    の先端であって、前記アームを閉じた状態にして前記オ
    ーバーヘッドプロジェクタを垂直にしたとき、前記係合
    部材の係合部が前記ステージの係合部に引っ掛かり、前
    記アームを閉じた状態にして前記オーバーヘッドプロジ
    ェクタを水平に置いたとき、前記係合部材の係合部の前
    記ステージの係合部との引っ掛かりが外れるような位置
    に、回転可能に取り付けたことを特徴とする請求項1に
    記載のオーバーヘッドプロジェクタ用アーム開閉機構。
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