JP3047944B2 - 受信機用ic - Google Patents

受信機用ic

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JP3047944B2
JP3047944B2 JP4126901A JP12690192A JP3047944B2 JP 3047944 B2 JP3047944 B2 JP 3047944B2 JP 4126901 A JP4126901 A JP 4126901A JP 12690192 A JP12690192 A JP 12690192A JP 3047944 B2 JP3047944 B2 JP 3047944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、消費電流を低減した
受信機用ICに関する。
【0002】
【従来の技術】電池を電源とするラジオ受信機用のIC
においては、電池の寿命を長くするため、ICの消費電
流を十分に小さくすることが要求される。
【0003】そして、一般に、スピーカのインピーダン
スは4〜8Ω、イヤホンのインピーダンスは100 Ω程度
であり、イヤホンはスピーカよりもインピーダンスが高
いので、そのドライブ電流を小さくすることができる。
【0004】そこで、このような点を利用して、イヤホ
ンの使用時には、消費電流を低減することが考えられて
いる。
【0005】図10は、そのようなラジオ受信機用のI
Cを示し、鎖線で示す範囲がIC100としてIC化さ
れ、T1 〜T5 はその外部接続端子(ピン)である。そ
して、このIC100において、101は高周波アンプ
からミキサ回路までを有するフロントエンド回路、10
2は中間周波アンプ、103はFMあるいはAM復調回
路、104はオーディオアンプである。そして、アンプ
104は、トランジスタP104 のオンオフにしたがっ
て、その動作点が変化するようにされている。
【0006】また、111は同調検出回路で、この検出
回路111は、中間周波アンプ102からの中間周波信
号を整流して直流分を取り出すことにより、あるいはA
GC電圧の直流分を取り出すことにより、フロントエン
ド回路101が放送に同調しているかどうかを検出する
ものであり、その同調検出信号S11が、ドライブアンプ
112を通じてトランジスタQ112 のベースに供給され
る。そして、このトランジスタQ112 のコレクタが、同
調表示用端子T1 に接続されるとともに、この端子T1
に同調表示用のLED(D10)が外付けされる。
【0007】さらに、SW-1、SW-2は連動するパワーセー
ブスイッチ、BATTは電源用の例えば3Vの電池、RL は
負荷、すなわち、スピーカあるいはイヤホンである。
【0008】そして、負荷RL がスピーカの場合には、
スイッチSW-1、SW-2をオンにする。すると、電池BATTの
電圧が、スイッチSW-1を通じてLED(D10)に供給さ
れるとともに、放送に同調していれば、検出回路111
の検出信号S11により、トランジスタQ112 がオンとな
る。したがって、放送に同調していれば、LED(D1
0)が点灯して同調状態にあることが表示される。ま
た、放送に同調していなければ、トランジスタQ112 が
オフとなるので、LED(D10)は点灯せず、離調状態
にあることが表示される。
【0009】さらに、スイッチSW-2がオンなので、トラ
ンジスタP104 がオンとなり、これによりアンプ104
の動作点が制御され、アンプ104の動作電流は、負荷
RLがスピーカであるとき、これをドライブするのに十
分な大きさとされる。
【0010】一方、負荷RL がイヤホンの場合には、ス
イッチSW-1、SW-2をオフにする。すると、放送に同調し
ていてもLED(D10)には電流が流れない。また、ト
ランジスタP104 がオフとなるので、アンプ104の動
作点が変更され、アンプ104の動作電流は、負荷RL
がイヤホンであるとき、これをドライブすればよい大き
さ、すなわち、負荷RL がスピーカのときよりも小さな
値とされる。
【0011】したがって、パワーセーブスイッチSW-1、
SW-2をオフとすることにより、消費電流を減らすことが
できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、L
EDを点灯するには、3〜5mAの動作電流を必要とす
る。そして、IC100においては、パワーセーブスイ
ッチSW-1をオフにすると、放送に同調していてもLED
(D10)には動作電流が流れないので、消費電流を3〜
5mA低減することができる。
【0013】ところが、この場合、LED(D10)に動
作電流が流れていなくても、放送の同調時には、トラン
ジスタQ112 がオンであるとともに、このトランジスタ
Q112 をオンにするために、トランジスタQ112 のベー
スには、数百μAのドライブ電流が流れている。
【0014】そして、IC100がAM受信機用のIC
の場合、その全消費電流を800 μA程度にすることがで
きるので、その数百μAというドライブ電流は、かなり
の無駄となる。
【0015】この発明は、このような問題点を解決し、
IC化に適するとともに、より消費電流を減らすことの
できる受信機用のICを提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、同調検出信号S11を出力する同調検出回路111
と、同調検出信号S11を電流増幅する電流アンプ12
1、122と、この電流アンプ121、122の出力電
流が取り出されるとともに、同調表示用のLED(D1
0)が接続される外部接続端子T13と、この外部接続端
子T13の電圧V13を検出する電圧検出回路124と、こ
の電圧検出回路124の検出出力により制御されて電流
アンプ121、122をオンオフ制御するトランジスタ
P4 とを設ける。そして、外部接続端子T13を所定の電
圧値以下にしたとき、電圧検出回路124の検出出力に
よりトランジスタP4 を制御して電流アンプ121、1
22をオフにするようにしたものである。
【0017】
【作用】外部接続端子T13を接地すると、これが電圧検
出回路124により検出され、その検出出力によりすべ
てのトランジスタP1 〜P5 、Q1 〜Q7 がオフにされ
る。したがって、パワーセーブモードにすると、消費電
流が大幅に低減される。
【0018】
【実施例】図1において鎖線で示す範囲がIC10とし
てIC化され、T13〜T16はその外部接続端子である。
そして、このIC10において、同調検出回路111か
ら、同調時には“L”、非同調時には“H”となる同調
検出信号S11が取り出され、この信号S11がトランジス
タP1 のベースに供給され、そのエミッタが電源端子T
15に接続され、そのコレクタがトランジスタP4 のエミ
ッタ・コレクタ間を通じてトランジスタQ1 のコレクタ
に接続される。
【0019】このトランジスタQ1 は、これを入力側、
トランジスタQ2 を出力側、接地端子T16を基準電位点
としてカレントミラー回路121を構成しているもので
あり、トランジスタQ2 のコレクタがトランジスタP2
のコレクタに接続される。このトランジスタP2 も、こ
れを入力側、トランジスタP3 を出力側、端子T15を基
準電位点としてカレントミラー回路122を構成してい
るものであり、トランジスタP3 のコレクタが同調表示
端子T13に接続される。
【0020】そして、このとき、トランジスタQ2 のベ
ース・エミッタ間接合面積は、トランジスタQ1 のそれ
のq倍(q>1)とされ、トランジスタP3 のベース・
エミッタ間接合面積は、トランジスタP2 のそれのp倍
(p>1)とされる。こうして、カレントミラー回路1
21、122により、ドライブ用の電流アンプ112が
構成される。
【0021】また、トランジスタQ3 〜Q5 及び抵抗器
R3 、R4 により、トランジスタQ3 を入力側、トラン
ジスタQ4 、Q5 を出力側、端子T16を基準電位点とし
てカレントミラー回路123が構成される。そして、ト
ランジスタP3 のコレクタが、抵抗器R1 を通じてトラ
ンジスタQ3 のコレクタに接続されるとともに、端子T
15とトランジスタQ3 のコレクタとの間に、抵抗器R2
と、トランジスタP5のエミッタ・コレクタ間が直列接
続され、トランジスタP5 のベースに所定のベースバイ
アス電圧V5 が供給される。
【0022】こうして、カレントミラー回路123及び
トランジスタP5 により、電圧検出回路124が構成さ
れる。
【0023】また、トランジスタQ4 のコレクタがトラ
ンジスタP4 のベースに接続されるとともに、端子T15
とトランジスタQ4 のコレクタとの間に、ダイオード接
続されたトランジスタQ6 、Q7 が接続され、トランジ
スタQ5 のコレクタがアンプ104に接続される。な
お、トランジスタQ5 は、図10のトランジスタP104
に対応し、アンプ104の動作点を制御する。
【0024】さらに、端子T13に、同調表示用のLED
(D10)が外付けされるとともに、抵抗器R10とパワー
セーブスイッチSWとの直列回路が外付けされる。
【0025】このような構成によれば、カレントミラー
回路121は、その出力側のトランジスタQ2 のベース
・エミッタ間接合面積が、入力側のトランジスタQ1 の
それのq倍とされているので、電流利得がq倍の電流ア
ンプとして動作し、同様にカレントミラー回路123は
電流利得がp倍の電流アンプとして動作する。
【0026】そして、負荷RL としてスピーカを使用
し、パワーセーブを行わない場合には、パワーセーブス
イッチSWをオフにする。
【0027】すると、放送に同調していないときには、
S11=“H”なので、トランジスタP1 がオフであり、
これにより、トランジスタP4 がオフであるとともに、
トランジスタQ1 、Q2 もオフで、トランジスタP2 、
P3 もオフである。
【0028】そして、このとき、トランジスタP5 に
は、バイアス電圧V5 により決まる所定の小さなコレク
タ電流IP5が流れるが、この電流IP5はトランジスタQ
3 のコレクタに流れ込む。そして、トランジスタQ3
は、トランジスタQ4 、Q5 とともに、カレントミラー
回路123を構成しているので、トランジスタQ4 、Q
5のコレクタには、電流IP5にしたがって電流IQ4、IQ
5が流れる。ただし、トランジスタQ4 、Q5 のエミッ
タには、抵抗器R3 、R4 が接続されているので、電流
IQ4、IQ5は、電流IP5よりも小さい。すなわち、トラ
ンジスタQ4 、Q5はほとんどオフである。
【0029】そして、トランジスタQ4 にコレクタ電流
IQ4が流れても、トランジスタP1がオフなので、トラ
ンジスタP4 はオフである。また、トランジスタQ5 が
ほとんどオフなので、アンプ104には十分な動作電流
が供給されないが、放送に同調していないので、問題は
ない。
【0030】また、このとき、トランジスタP5 のコレ
クタ電流IP5の一部は、抵抗器R1を通じて端子T13に
流れようとする。しかし、このときのトランジスタQ3
のコレクタ電圧VQ3は、そのベース・エミッタ間電圧に
等しく、0.6 V程度である。そして、一般に、LEDは
図2に示すような電圧−電流特性を示す。したがって、
トランジスタP5 のコレクタ電流IP5が、抵抗器R1 を
通じて端子T13に流れることはなく、LED(D10)は
消灯している。
【0031】なお、このときの端子T13の電圧V13と、
電流IQ4、IQ5との関係は、図3の点Aで示される。
【0032】こうして、パワーセーブスイッチSWがオフ
で、放送に同調していないときには、LED(D10)は
消灯している。また、アンプ104の動作電流も小さく
されている。
【0033】しかし、放送に同調しているときには、S
11=“L”なので、トランジスタP1 がオンになる。そ
して、このとき、トランジスタQ4 には、コレクタ電流
IQ4が流れているので、これによりトランジスタP4 が
オンになり、トランジスタP4 がオンになると、トラン
ジスタQ1 、Q2 がオンになってトランジスタP2 、P
3 がオンになる。
【0034】したがって、検出回路111からの同調検
出信号S11は、トランジスタP1 により電流増幅され、
さらに、トランジスタP4 のエミッタ・コレクタ間を通
じてカレントミラー回路121、122に供給されて電
流増幅され、その後、端子T13に取り出されてLED
(D10)に供給される。したがって、放送に同調してい
るときには、LED(D10)が点灯する。
【0035】また、このとき、端子T13の電圧V13が1.
8 V程度になるので、トランジスタP3 のコレクタ電流
の一部が、抵抗器R1 を通じてトランジスタQ3 に流れ
込む。したがって、トランジスタQ4 、Q5 のコレクタ
電流IQ4、IQ5が増加し、すなわち、トランジスタQ4
、Q5 がオンになる。
【0036】そして、トランジスタQ4 がオンになれ
ば、トランジスタP4 のオン状態がより確かになる。ま
た、トランジスタQ5 がオンになることにより、アンプ
104の動作点が変更され、アンプ104は、負荷RL
がスピーカであっても、これを十分にドライブすること
のできる大きさの動作電流とされる。
【0037】したがって、パワーセーブを行わない場合
には、放送に同調すると、これがLED(D10)により
表示されるとともに、スピーカから十分な再生音を得る
ことができる。
【0038】なお、このときの電圧V13と、電流IQ4、
IQ5との関係は、図3の点Bで示される。
【0039】一方、負荷RL としてイヤホンを使用し、
パワーセーブを行う場合には、パワーセーブスイッチSW
をオンにする。
【0040】すると、トランジスタQ3 のコレクタが、
抵抗器R1 、R10の直列回路を通じて接地されるので、
抵抗器R1 の値をあらかじめ選定しておくことにより、
トランジスタQ3 のコレクタ電圧VQ3は、例えば0.4 V
よりも低くなる。すると、この電圧VQ3は、トランジス
タQ3 をオンにさせるベース・エミッタ間電圧に達して
いないので、トランジスタQ3 はオフになる。
【0041】そして、トランジスタQ3 がオフになる
と、トランジスタQ4 もオフになってトランジスタP4
もオフになる。したがって、同調検出信号S11のレベル
にかかわらずトランジスタP1 がオフになるとともに、
トランジスタQ1 、Q2 及びP2 、P3 もオフになる。
したがって、放送に同調していても、トランジスタP1
を始めとするどのトランジスタにもにコレクタ電流は流
れない。また、LED(D10)も点灯しない。
【0042】さらに、トランジスタQ3 がオフになる
と、トランジスタQ5 がオフになるので、これによりア
ンプ104の動作点が変更され、負荷RL がインピーダ
ンスの高いイヤホンをドライブすることのできる動作電
流まで小さくされる。
【0043】したがって、パワーセーブスイッチSWをオ
ンにしたときには、放送に同調していてもLED(D1
0)を点灯させないとともに、すべてのトランジスタP1
〜P5 、Q1 〜Q7 をオフにしているので、消費電流
を低減することができる。また、アンプ104もパワー
セーブモードで動作している。
【0044】こうして、この発明によれば、パワーセー
ブモードにした場合には、同調表示用のLED(D10)
を消灯させるとともに、同調時に、初段のトランジスタ
P1にベース電流を流すだけで、すべてのトランジスタ
P1 〜P5 、Q1 〜Q7 をオフにしているので、消費電
流を大幅に低減することができる。
【0045】また、端子T13にLED(D10)を接続す
ることにより同調表示を行うことができるとともに、同
じ端子T13にスイッチSWを接続することによりパワーセ
ーブを行うことができ、IC100に比べ、外部接続端
子の数を1つ減らすことができる。そして、パワーセー
ブスイッチSWも単純なオンオフスイッチでよい。
【0046】さらに、IC10をイヤホン専用の受信機
に使用する場合、すなわち、負荷RL が常にイヤホンで
あり、同調表示を必要としない場合であれば、端子T13
を接地しておくことにより、IC10を常に低消費電流
の状態で動作させることができる。
【0047】図4は、アンプ104の一例を示す。すな
わち、復調回路103から互いに逆相の1対のオーディ
オ信号が取り出され、このオーディオ信号が、A級のベ
ースバイアス電圧(図示せず)とともに、トランジスタ
P11、P12のベースにそれぞれ供給される。この場合、
トランジスタP11、P12は、差動アンプ1を構成してい
るもので、それらのエミッタが、電源端子T15を基準電
位点とする可変定電流源PD に共通接続される。
【0048】そして、差動アンプ1は、カレントミラー
回路2とともに、ドライブアンプを構成しているもの
で、トランジスタP11、P12とは逆極性のトランジスタ
Q21、Q22により、接地端子T16を基準電位点としてカ
レントミラー回路2が構成され、トランジスタP11、P
12のコレクタがトランジスタQ21、Q22のコレクタにそ
れぞれ接続される。
【0049】さらに、トランジスタP31、P32により、
ボルテージフォロワ6の出力端を基準電位点としてカレ
ントミラー回路3が構成されるとともに、トランジスタ
P31、P32とは逆極性のトランジスタQ41、Q42によ
り、端子T16を基準電位点としてカレントミラー回路4
が構成される。そして、トランジスタP12、Q22のコレ
クタが、トランジスタP31、Q41のコレクタに共通接続
される。
【0050】また、端子T15と端子T16との間に、可変
定電流源PB と、ダイオード接続されたトランジスタP
51、Q51とが直列接続され、トランジスタP51、Q51の
直列回路に得られる直流電圧V5 が、ボルテージフォロ
ワ6に供給される。
【0051】さらに、トランジスタP32、Q42のコレク
タ出力が、電流アンプ7、8を通じてトランジスタP7
2、Q82のベースにそれぞれ供給される。このトランジ
スタP72、Q82はSEPP接続されてB級の終段アンプ
を構成しているもので、トランジスタP72、Q82のエミ
ッタが、端子T15、T16にそれぞれ接続され、そのコレ
クタが、出力端子T14に共通接続される。そして、端子
T14に負荷RL として、スピーカあるいはイヤホンが接
続される。
【0052】さらに、電圧検出回路124のトランジス
タQ5 のコレクタが、可変定電流源PD 、PB に接続さ
れ、これら定電流源PD 、PB の出力定電流の大きさ
は、トランジスタQ5 がオンのときには(負荷RL がス
ピーカのときには)、大きくなるように、オフのときに
は(負荷RL がイヤホンのときには)、小さくなるよう
に、変更される。また、トランジスタP32、Q42のベー
ス・エミッタ間の接合面積は、トランジスタP31、Q41
のそれのm倍(m>1)、例えば5倍とされる。さら
に、アンプ7、8以降の電流利得はn倍(n>1)、例
えば20倍とされる。
【0053】このような構成において、 I11:トランジスタP11のコレクタ電流 I12:トランジスタP12のコレクタ電流 とすれば、 I11=ID /2−i/2 I12=ID /2+i/2 ID :定電流源PD の出力定電流(直流分) i/2:オーディオ信号による信号電流(交流分) である。
【0054】そして、 I21:トランジスタQ21のコレクタ電流 I22:トランジスタQ22のコレクタ電流 とすれば、 I21=I11 であるとともに、トランジスタQ21、Q22はカレントミ
ラー回路2を構成しているので、 I22=I21 =I11 である。
【0055】そして、トランジスタP12のコレクタ電流
I12と、トランジスタQ22のコレクタ電流I22との差の
電流が、カレントミラー回路3、4に供給されるので、
その差電流を求めると、 差電流=I12−I22 =I12−I21 =I12−I11 =(ID /2+i/2)−(ID /2−i/2) =i となる。すなわち、回路1、2からカレントミラー回路
3、4へは、信号電流iだけが流れ、直流電流が流れ込
んだり、逆に流れ出たりすることはない。
【0056】そこで、 IB :定電流源PB の出力定電流 とすれば、この定電流IB が、ダイオード接続されたト
ランジスタP51、Q51の直列回路を流れるので、この直
列回路には、定電流IB に比例した大きさの定電圧V5
が得られる。
【0057】そして、この定電圧V5 がボルテージフォ
ロワ6に供給されるので、その出力端にも定電圧V5 が
得られ、この定電圧V5 がトランジスタP31のエミッタ
に供給される。そして、このとき、トランジスタP31、
Q41は、トランジスタP51、Q51と同極性で、同様に直
列接続されている。また、このとき、上述のように、回
路1、2からカレントミラー回路3、4に、直流電流が
流れ込んだり、逆に流れ出たりすることはない。
【0058】したがって、トランジスタP31、Q41の直
列回路には、定電流IB が流れることになる。
【0059】そして、トランジスタP31、Q41の直列回
路に流れる定電流IB は、トランジスタP31、Q41の各
コレクタ電流の直流分でもある。また、トランジスタP
31、Q41はトランジスタP32、Q42とともにカレントミ
ラー回路3、4を構成しているとともに、トランジスタ
P32、Q42のベース・エミッタ間の接合面積は、トラン
ジスタP31、Q41のそれの例えば5倍(=m倍)とされ
ている。したがって、トランジスタP32、Q42のコレク
タには、定電流IB の5倍の直流電流5IB が流れる。
【0060】そして、この直流電流5IB が、アンプ
7、8及びトランジスタP6 、Q6 により例えば20倍
(=n倍)されるので、トランジスタP72、Q82のコレ
クタには、定電流IB の100 倍(=5倍×20倍)の直流
電流Io が流れることになる。
【0061】すなわち、 Ai :カレントミラー回路3、4以降の電流利得 とすれば、 Ai =m・n であり、 Io =Ai ・IB ・・・・・ (1) となり、この直流電流Io が、トランジスタP72、Q82
のコレクタに流れることになる。以上が、この図4のア
ンプ104の直流動作である。
【0062】そして、このアンプ104は、上述のよう
な直流動作をしているので、回路1、2から信号電流i
が、カレントミラー回路3、4に供給されると、その正
の半サイクル部分は、カレントミラー回路4→アンプ8
→トランジスタQ82を通じて順に増幅されて端子T14に
出力され、負の半サイクル部分は、カレントミラー回路
3→アンプ7→トランジスタP72を通じて順に増幅され
て端子T14に出力される。
【0063】したがって、端子T14には、増幅されたオ
ーディオ信号が出力され、これが負荷RL に供給され
る。
【0064】そして、この場合、 io :端子T14の出力電流(信号分) とすれば、信号電流についても(1) 式が成立するので、 io =Ai ・i ・・・・・ (2) である。
【0065】また、 eo :端子T14の出力電圧(信号分) とすれば、 io =eo /RL ・・・・・ (3) である。
【0066】したがって、(2) 、(3) 式から Ai ・i=eo /RL となり、これを変形して i=eo /(RL ・Ai ) ・・・・・ (4) となる。
【0067】そして、このとき、出力電圧eo の最大値
は、端子T15の電源電圧VCCからトランジスタP72、Q
82のコレクタ・エミッタ間飽和電圧を減じた値で決ま
り、トランジスタP72、Q82のベースドライブ電流が十
分な大きさであれば、負荷RLの大きさにかかわらずほ
ぼ一定となる。
【0068】したがって、(4) 式から、信号電流iは、
負荷RL に逆比例して小さくすることができる。
【0069】また、回路1、2が正常に動作するために
は、 ID ≧|i| ・・・・・ (5) でなければならないが、信号電流iを小さくすることが
できれば、定電流ID も小さくすることができる。
【0070】そして、ここで、このアンプ104が通常
のオーディオアンプであり、負荷RL にかかわらず定電
流ID 、IB の大きさが一定であるとする。すると、使
用する負荷RL のインピーダンスの最も小さい値に対し
十分なマージンを持つように、信号電流iの値、すなわ
ち、直流電流ID の値を設定するので、負荷RL が大き
くなっても消費電流はあまり減らない。
【0071】例えば、 Ai =100 倍、RL =8Ω、VCC=3V とすると、(3) 式及び(2) 式から io =1.5 V/8Ω =187.5 mA i=187.5 mA/100 倍 =1.875 mA となる。
【0072】したがって、(5) 式から ID ≧1.875 mA となり、通常は、 ID =3〜4mA に設定される。また、終段のトランジスタP72、Q82の
直流電流Io は、歪み及び消費電流を考慮して信号電流
io の最大値の1/100 〜1/1000に選ばれるので、 Io =200 μA〜2mA となる。
【0073】なお、このとき、(1) 式から IB =Io /Ai =200 μA〜2mA/100 倍 =2〜20μA となり、電流IB は無視できる。
【0074】この結果、アンプ104の消費電流は、電
流ID と電流Io とを合わせて3.2〜6mAになり、す
なわち、5mA前後の消費電流となる。そして、この消
費電流の大きさは、負荷RL が、スピーカであってもイ
ヤホンであっても変わらない。
【0075】しかし、図4のアンプ104においては、
定電流源PD 、PB は可変定電流源とされ、その出力定
電流ID 、IB の大きさは、トランジスタQ5 のオン・
オフにしたがって、すなわち、負荷RL がスピーカのと
きと、イヤホンのときとで変更される。
【0076】例えば、負荷RL がスピーカのときには、
RL =8Ωなので、パワーセーブスイッチSWがオフとさ
れてトランジスタQ5 がオンとされ、各電流は上述よう
な大きさとされる。
【0077】しかし、負荷RL がイヤホンのときには、
RL =100 Ωなので、パワーセーブスイッチSWがオンと
されてトランジスタQ5 がオフとされる。したがって、
(3)式及び(2) 式から io =1.5 V/100 Ω =15mA i=15mA/100 倍 =150 μA となる。
【0078】したがって、(5) 式から ID ≧150 μA となり、 ID =200 〜300 μA に設定することができる。また、終段のトランジスタP
72、Q82の直流電流Ioは、信号電流io の最大値の1/1
00 〜1/1000に選ばれるので、 Io =15〜150 μA となる。なお、このとき、(1) 式から IB =Io /Ai =15〜150 μA/100 倍 =150 nA〜1.5 μA となり、電流IB は無視できる。
【0079】この結果、図4のアンプ104の消費電流
は、電流ID と電流Io とを合わせて215 〜450 μAに
なり、すなわち、300 μA前後の消費電流となる。
【0080】つまり、このアンプ104の消費電流は、
スピーカを使用しているときには、5mA前後となる
が、イヤホンを使用しているときには、パワーセーブス
イッチSWをオンとすることにより、300 μA前後まで減
らすことができる。
【0081】こうして、この図4のアンプ104によれ
ば、パワーセーブスイッチSWをオンとした場合には、同
調時でも、その同調表示用のLED(D10)が消灯し、
かつ、トランジスタP1 〜P5 、Q1 〜Q7 がオフであ
るとともに、アンプ104の動作電流が小さくなるの
で、消費電流を大幅に低減することができる。
【0082】しかも、イヤホンの使用時と、スピーカの
使用時とで、アンプ104の負荷インピーダンスが大幅
に変わっても、それぞれに適した動作電流を供給するこ
とができるので、歪率などの特性の低下することがな
い。
【0083】図5〜図9は、トランジスタQ5 とアンプ
104との接続関係、及び回路PD、PB 、6〜8の具
体的な接続例を示すもので、図5の右側に図6の左側が
続き、図6の右側に図7の左側が続き、図7の右側に図
8の左側が続き、図8の右側に図9の左側が続く。
【0084】そして、これらの図において、鎖線で囲っ
た範囲がIC10として1チップIC化される。さら
に、トランジスタP91、P92のエミッタが定電流源用の
トランジスタP93に接続されて端子T15を基準電位点と
する差動アンプ91が構成され、そのトランジスタP91
のベースに、復調回路(図示せず)から端子T11を通じ
て、オーディオ信号が供給される。また、トランジスタ
Q91、Q92により、接地端子T16を基準電位点としてカ
レントミラー回路92が構成されるとともに、トランジ
スタQ91、Q92のコレクタは、トランジスタP91、P92
のコレクタに接続される。
【0085】さらに、トランジスタP11、P12のエミッ
タ間に抵抗器R11が接続されるとともに、これらエミッ
タに、定電流源用のトランジスタP13、P14が接続され
て端子T15を基準電位点とする差動アンプ11が構成さ
れる。また、トランジスタP15、P16のエミッタ間に抵
抗器R12が接続されるとともに、これらエミッタに、定
電流源用のトランジスタP17、P18が接続されて端子T
15を基準電位点とする差動アンプ12が構成される。
【0086】こうして、これら差動アンプ11、12に
より、差動アンプ1が構成されるとともに、トランジス
タP13、P14、P17、P18により、定電流源PD が構成
される。なお、この定電流源PD においては、トランジ
スタP17、P18がオン・オフされることにより、その出
力定電流ID の大きさが上述のように変更される。
【0087】また、トランジスタQ21、Q22により、端
子T16を基準電位点としてカレントミラー回路2が構成
されるとともに、トランジスタQ21、Q22のコレクタ
が、トランジスタP15、P11及びP12、P16のコレクタ
に接続される。そして、トランジスタP92、Q92のコレ
クタが、トランジスタP15、P11のベースに共通接続さ
れるとともに、トランジスタP92、P12、P16のベース
が、端子T12に外付けされたバイパスコンデンサC11を
通じて接地される。
【0088】さらに、トランジスタP17、P18にトラン
ジスタP94が接続されて、端子T15を基準電位点とする
カレントミラー回路93が構成されるとともに、トラン
ジスタQ5 のコレクタが、トランジスタP97、Q97を通
じてトランジスタP94のベースに接続される。
【0089】また、端子T15を基準電位点とする定電流
源用のトランジスタP95が設けられるとともに、カレン
トミラー回路93に、出力用のトランジスタP96が設け
られ、そのコレクタがトランジスタP95のコレクタに接
続され、これらコレクタと、端子T16との間に、ダイオ
ード接続されたトランジスタP51、Q51が直列接続され
る。この場合、トランジスタP95、P96により、定電流
源PB が構成されるとともに、トランジスタP96がオン
・オフされることにより、その出力定電流IBの大きさ
が変更される。
【0090】さらに、トランジスタQ61〜Q63により、
トランジスタP63を定電流源とし、端子T16を基準電位
点とする差動アンプ61が構成されるとともに、そのト
ランジスタQ61、Q62のコレクタがトランジスタP61、
P62のコレクタにそれぞれ接続される。この場合、トラ
ンジスタP61、P62は、端子T15を基準電位点としてカ
レントミラー回路92を構成しているものである。
【0091】そして、トランジスタQ61、P61のコレク
タ出力が、エミッタ接地のトランジスタP63を通じてト
ランジスタQ62のベースに負帰還される。こうして、回
路61、62及びトランジスタP63により、ボルテージ
フォロワ6が構成される。そして、このボルテージフォ
ロワ6の入力端、すなわち、トランジスタQ61のベース
が、トランジスタP95、P96のコレクタに接続される。
【0092】さらに、トランジスタP31、P32により、
トランジスタP63のコレクタを基準電位点としてカレン
トミラー回路3が構成されるとともに、トランジスタQ
41、Q42により、端子T16を基準電位点としてカレント
ミラー回路4が構成される。そして、トランジスタP3
1、Q41のコレクタが、トランジスタP12、P16、Q22
のコレクタに共通接続される。また、トランジスタP3
2、Q42のベース・エミッタ間接合面積が、トランジス
タP31、Q41のそれの例えば6倍とされる。
【0093】また、トランジスタP32のコレクタが、ト
ランジスタQ71、Q72を有し、端子T16を基準電位点と
するカレントミラー回路71を通じてトランジスタP71
のコレクタに接続される。このトランジスタP71は、ト
ランジスタP72、P73とともに、端子T15を基準電位点
としてカレントミラー回路72を構成しているものであ
り、トランジスタP72のコレクタが出力端子T14に接続
される。
【0094】さらに、トランジスタQ42のコレクタが、
ベース接地のトランジスタQ80のエミッタに接続され、
このトランジスタQ80のコレクタが、トランジスタP8
1、P82を有し、端子T15を基準電位点とするカレント
ミラー回路81を通じてトランジスタQ81のコレクタに
接続される。このトランジスタQ81は、トランジスタQ
82、Q83とともに、端子T16を基準電位点としてカレン
トミラー回路82を構成しているものであり、トランジ
スタQ83のコレクタが出力端子T14に接続される。
【0095】また、この場合、トランジスタP82、Q72
のベース・エミッタ間接合面積は、トランジスタP81、
Q71のそれの例えば6倍とされる。さらに、トランジス
タP72、Q82のベース・エミッタ間接合面積は、トラン
ジスタP71、Q81のそれの例えば100 倍とされる。こう
して、カレントミラー回路71、72及び81、82に
より、アンプ7、8がそれぞれ構成される。
【0096】なお、上記以外の他のトランジスタは、上
記のトランジスタにバイアスを供給するためのものであ
る。
【0097】このような構成において、スイッチSWがオ
フで、放送に同調している場合には、トランジスタQ5
がオンとなり、トランジスタP97がオンになってトラン
ジスタQ97がオンになるので、トランジスタP94がオン
になってカレントミラー回路93は動作状態となる。
【0098】したがって、トランジスタP17、P18を定
電流源として、トランジスタP15、P16が差動アンプ1
2として動作するとともに、このとき、トランジスタP
13、P14を定電流源として、トランジスタP11、P12
が、差動アンプ11として動作している。したがって、
これら差動アンプ11、12が、差動アンプ1として動
作することになる。
【0099】また、このとき、トランジスタP13、P1
4、P17、P18の各コレクタ電流の和の電流が定電流ID
となる。なお、この状態が、定電流ID の大きくされ
たモードである。
【0100】さらに、カレントミラー回路93において
は、トランジスタP96もオンになるので、トランジスタ
P96、P95の各コレクタ電流の和の電流が、定電流IB
としてトランジスタP51、Q51の直列回路に供給され
る。なお、この定電流IB の状態が、定電流IB の大き
くされたモードである。
【0101】一方、スイッチSWがオンの場合には、放送
に同調していても、トランジスタQ5 がオフとなり、ト
ランジスタP97がオフになってトランジスタQ97がオフ
になるので、トランジスタP94がオフになってカレント
ミラー回路93は非動作状態となる。
【0102】したがって、トランジスタP15、P16が差
動アンプ12として動作しなくなり、差動アンプ11だ
けが動作する。また、このとき、トランジスタP13、P
14の各コレクタ電流の和の電流が定電流ID となる。し
たがって、定電流ID は小さくなり、すなわち、定電流
ID の小さくされたモードである。
【0103】さらに、カレントミラー回路93において
は、トランジスタP96もオフになるので、トランジスタ
P95のコレクタ電流だけが、定電流IB としてトランジ
スタP51、Q51の直列回路に供給される。したがって、
この状態が、定電流IB の小さくされたモードである。
【0104】こうして、スイッチSWをオフにすると、定
電流ID 、IB は大きくなり、スイッチSWをオンにする
と、定電流ID 、IB は小さくなる。したがって、負荷
RLがイヤホンのとき、スイッチSWをオフにすることに
より、消費電流を低減することができる。また、スイッ
チSWをオンにしたときには、放送に同調していてもLE
D(D10)を消灯させるとともに、すべてのトランジス
タP1 〜P5 、Q1 〜Q7 をオフにしているので、消費
電流を低減することができる。
【0105】さらに、電源端子T15と接地端子T16との
間には、最大で、1つの抵抗器と、1つのコレクタ・エ
ミッタと、2つのベース・エミッタ間とがスタックされ
るだけなので、端子T15の電源電圧VCCを低くすること
ができ、電池を電源とするとき、有利である。
【0106】なお、上述において、抵抗器R10は、抵抗
器R1 に比べて十分に小さな値であればよく、したがっ
て、R10=0とすることもできる。あるいは、例えばR
1 =数十kΩとすれば、R10=数十kΩとすることがで
きるので、スイッチSWとしてMOS−FETなどを使用
することもできる。
【0107】
【発明の効果】この発明によれば、パワーセーブモード
にした場合には、同調表示用のLED(D10)を消灯さ
せるとともに、同調時に、初段のトランジスタP1 にベ
ース電流をが流すだけで、すべてのトランジスタP1 〜
P5 、Q1 〜Q7 をオフにしているので、消費電流を大
幅に低減することができる。
【0108】また、端子T13にLED(D10)を接続す
ることにより同調表示を行うことができるとともに、同
じ端子T13にスイッチSWを接続することによりパワーセ
ーブを行うことができ、IC100に比べ、外部接続端
子の数を1つ減らすことができる。そして、パワーセー
ブスイッチSWも単純なオンオフスイッチでよい。
【0109】さらに、IC10をイヤホン専用の受信機
に使用する場合、すなわち、負荷RL が常にイヤホンで
あり、同調表示を必要としない場合には、端子T13を接
地しておけば、IC10を常に低消費電流の状態で動作
させることができる。
【0110】すなわち、スピーカの使用時には、5mA
前後となる消費電流を、イヤホンの使用時には、300 μ
A程度と大幅に低減することができる。しかも、イヤホ
ンの使用時と、スピーカの使用時とで、アンプの負荷イ
ンピーダンスが大幅に変わっても、それぞれに適した動
作電流を供給することができるので、歪率などの特性の
低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す接続図である。
【図2】LEDの電圧−電流特性を示す図である。
【図3】図1の回路の動作を示す特性図である。
【図4】この発明の一部の他の例を示す接続図である。
【図5】この発明の他の例の一部を示す接続図である。
【図6】図5の続きを示す接続図である。
【図7】図6の続きを示す接続図である。
【図8】図7の続きを示す接続図である。
【図9】図8の続きを示す接続図である。
【図10】従来例を示す系統図である。
【符号の説明】
1 差動アンプ 2〜4 カレントミラー回路 6 ボルテージフォロワ 7、8 電流アンプ 10 IC 111 同調検出回路 112 電流アンプ 121〜123 カレントミラー回路 124 電圧検出回路 D10 LED PD 、PB 可変定電流源 RL 負荷 SW パワーセーブスイッチ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同調検出信号を出力する同調検出回路
    と、 上記同調検出信号を電流増幅する電流アンプと、 この電流アンプの出力電流が取り出されるとともに、同
    調表示用のLEDが接続される外部接続端子と、 この外部接続端子の電圧を検出する電圧検出回路と、 この電圧検出回路の検出出力により制御されて上記電流
    アンプをオンオフ制御するトランジスタとを有し、 上記外部接続端子を所定の電圧値以下にしたとき、上記
    電圧検出回路の検出出力により上記トランジスタを制御
    して上記電流アンプをオフにするようにした受信機用I
    C。
  2. 【請求項2】 同調検出信号を出力する同調検出回路
    と、 上記同調検出信号を電流増幅する第1のカレントミラー
    回路と、 この第1のカレントミラー回路の出力電流が取り出され
    るとともに、同調表示用のLEDが接続される外部接続
    端子と、 第2のカレントミラー回路により構成されて上記外部接
    続端子の電圧を検出する電圧検出回路と、 上記同調検出回路と上記第1のカレントミラー回路との
    間の電流ラインに直列接続され、上記電圧検出回路の検
    出出力により、上記第1のカレントミラー回路をオンオ
    フ制御するトランジスタとを有し、 上記外部接続端子を所定の電圧値以下にしたとき、上記
    電圧検出回路の検出出力により上記トランジスタを制御
    して上記第1のカレントミラー回路をオフにするように
    した受信機用IC。
  3. 【請求項3】 同調検出信号を出力する同調検出回路
    と、 上記同調検出信号を電流増幅する電流アンプと、 この電流アンプの出力電流が取り出されるとともに、同
    調表示用のLEDが接続される外部接続端子と、 この外部接続端子の電圧を検出する電圧検出回路と、 この電圧検出回路の検出出力により制御されて上記電流
    アンプをオンオフ制御するトランジスタと、 B級SEPP接続された終段アンプと、 この終段アンプをドライブするドライブアンプと、 このドライブアンプの動作点を決める第1の定電流源
    と、 上記終段アンプの動作点を決める第2の定電流源とを有
    し、 上記外部接続端子を所定の電圧値以下にしたとき、上記
    電圧検出回路の検出出力により、上記トランジスタを制
    御して上記電流アンプをオフにするとともに、 上記第1及び第2の定電流源の出力定電流を小さくし、 上記外部接続端子を所定の電圧値以上にしたとき、上記
    電圧検出回路の検出出力により、上記トランジスタを制
    御して上記電流アンプをオンにするとともに、 上記第1及び第2の定電流源の出力定電流を大きくする
    ようにした受信機用IC。
  4. 【請求項4】 同調検出信号を出力する同調検出回路
    と、 上記同調検出信号を電流増幅する第1のカレントミラー
    回路と、 この第1のカレントミラー回路の出力電流が取り出され
    るとともに、同調表示用のLEDが接続される外部接続
    端子と、 第2のカレントミラー回路により構成されて上記外部接
    続端子の電圧を検出する電圧検出回路と、 上記同調検出回路と上記第1のカレントミラー回路との
    間の電流ラインに直列接続され、上記電圧検出回路の検
    出出力により、上記第1のカレントミラー回路をオンオ
    フ制御するトランジスタと、 差動アンプと、 この差動アンプに負荷として接続された第3のカレント
    ミラー回路と、 上記差動アンプ及び上記第3の差動アンプの出力信号の
    正の半サイクル部分が供給される第4のカレントミラー
    回路と、 上記差動アンプ及び上記第3の差動アンプの出力信号の
    負の半サイクル部分が供給される第5のカレントミラー
    回路と、 上記第4のカレントミラー回路の出力信号が供給される
    第1の電流アンプと、 上記第5のカレントミラー回路の出力信号が供給される
    第2の電流アンプと、 上記第1及び第2の電流アンプの出力信号がそれぞれ供
    給されるとともに、SEPP接続された第1及び第2の
    出力トランジスタと、 上記第4及び第4のカレントミラー回路に所定の大きさ
    の定電流を供給する第1の可変定電流源とを有し、 上記差動アンプにおける定電流源を第2の可変定電流源
    により構成し、 上記外部接続端子を所定の電圧値以下にしたとき、上記
    電圧検出回路の検出出力により、上記トランジスタを制
    御して上記第1のカレントミラー回路をオフにするとと
    もに、 上記第1及び第2の定電流源の出力定電流を小さくし、 上記外部接続端子を所定の電圧値以上にしたとき、上記
    電圧検出回路の検出出力により、上記トランジスタを制
    御して上記第1のカレントミラー回路をオンにするとと
    もに、 上記第1及び第2の定電流源の出力定電流を大きくする
    ようにした受信機用IC。
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