JP3264286B2 - アンプ - Google Patents

アンプ

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JP3264286B2
JP3264286B2 JP11972392A JP11972392A JP3264286B2 JP 3264286 B2 JP3264286 B2 JP 3264286B2 JP 11972392 A JP11972392 A JP 11972392A JP 11972392 A JP11972392 A JP 11972392A JP 3264286 B2 JP3264286 B2 JP 3264286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、消費電流を低減した
アンプに関する。
【0002】
【従来の技術】電池を電源とするオーディオ機器に使用
されるIC、例えば、ラジオ受信機用のICにおいて
は、電池の寿命を長くするため、ICの消費電流が十分
に小さいことが要求される。
【0003】また、一般に、スピーカのインピーダンス
は4〜8Ω、イヤホンのインピーダンスは100 Ω程度で
あり、インピーダンスが大きく異なる。しかし、ラジオ
受信機のオーディオアンプは、スピーカの使用時と、イ
ヤホンの使用時とで、負荷インピーダンスが大きく変化
しても、歪率などの特性が低下しないで動作する必要が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述よう
な点にかんがみ、IC化に適するとともに、スピーカ使
用時でもイヤホン使用時でも特性の低下がなく、しか
も、イヤホン使用時には、消費電流を大幅に減らすこと
のできるアンプを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、入力信号の供給される1対のトランジスタ及び
第1の定電流源を有する差動アンプと、この差動アンプ
に負荷として接続された第1のカレントミラー回路と、
上記差動アンプの出力信号の正の半サイクル部分が供給
される第2のカレントミラー回路と、上記差動アンプの
出力信号の負の半サイクル部分が供給される第3のカレ
ントミラー回路と、上記第2のカレントミラー回路の出
力信号が供給される第1の電流アンプと、上記第3のカ
レントミラー回路の出力信号が供給される第2の電流ア
ンプと、上記第1及び第2の電流アンプの出力信号がそ
れぞれ供給されるとともに、SEPP接続された第1及
び第2の出力トランジスタと、上記第2及び第3のカレ
ントミラー回路に所定の大きさの定電流を供給する第2
の定電流源とを有し、上記第1及び第2の定電流源は、
その出力電流を変更可能に構成し、上記第1の定電流源
の出力電流の大きさ、及び上記第2の定電流源の出力電
流の大きさを、上記第1及び第2の出力トランジスタに
接続される負荷のインピーダンスの大きさとは逆関係に
変更するようにしたアンプとするものである。
【0006】
【作用】負荷RL が低インピーダンスのスピーカのとき
には、これをドライブするのに必要な十分な大きさ動作
電流が供給されるが、負荷RL が高インピーダンスのイ
ヤホンのときには、動作電流が小さくなって消費電流が
低減される。
【0007】
【実施例】図1は、この発明によるアンプの一例を示
し、検波回路DETCから互いに逆相の1対のオーディオ信
号が取り出され、このオーディオ信号が、A級のベース
バイアス電圧(図示せず)とともに、トランジスタP1
、P2 のベースにそれぞれ供給される。この場合、ト
ランジスタP1 、P2 は、差動アンプ1を構成している
もので、それらのエミッタが、電源端子T5 を基準電位
点とする可変定電流源PD に共通接続される。なお、こ
の明細書においては、「可変定電流源」は、「負荷の大
きさが変化してもその負荷に一定の大きさの出力電流を
供給するが、制御信号によりその出力電流の大きさを変
更できる電流源」の意味で使用する。
【0008】そして、差動アンプ1は、カレントミラー
回路2とともに、ドライブアンプを構成しているもの
で、トランジスタP1 、P2 とは逆極性のトランジスタ
Q1 、Q2 が設けられ、そのトランジスタQ1 を入力
側、トランジスタQ2 を出力側、接地を基準電位点とし
てカレントミラー回路2が構成され、トランジスタP1
、P2 のコレクタがトランジスタQ1 、Q2 のコレク
タにそれぞれ接続される。
【0009】さらに、トランジスタP3 を入力側、トラ
ンジスタP4 を出力側、ボルテージフォロワ6の出力端
を基準電位点としてカレントミラー回路3が構成される
とともに、トランジスタP3 、P4 とは逆極性のトラン
ジスタQ3 、Q4 が設けられ、トランジスタQ3 を入力
側、トランジスタQ4 を出力側、接地を基準電位点とし
てカレントミラー回路4が構成される。そして、トラン
ジスタP2 、Q2 のコレクタが、トランジスタP3 、Q
3 のコレクタに共通接続される。
【0010】また、端子T5 と接地との間に、可変定電
流源PB と、ダイオード接続されたトランジスタP5 、
Q5 とが直列接続され、トランジスタP5 、Q5 の直列
回路に得られる直流電圧V5 が、ボルテージフォロワ6
に供給される。
【0011】さらに、トランジスタP4 、Q4 のコレク
タ出力が、電流アンプ7、8を通じてトランジスタP6
、Q6 のベースにそれぞれ供給される。このトランジ
スタP6 、Q6 はSEPP接続されてB級の終段アンプ
を構成しているもので、トランジスタP6 、Q6 のエミ
ッタが、端子T5 及び接地にそれぞれ接続され、そのコ
レクタが、出力端子T4 に共通接続される。そして、端
子T4 に負荷RL として、スピーカあるいはイヤホンが
接続される。
【0012】なお、可変定電流源PD 、PB の出力定電
流の大きさは、例えば、負荷RL がスピーカのときに
は、大きくなるように、負荷RL がイヤホンのときに
は、小さくなるように、すなわち、負荷RL のインピー
ダンスに逆に比例するように変更される。また、トラン
ジスタP4 、Q4 のベース・エミッタ間の接合面積は、
トランジスタP3 、Q3 のそれのm倍(m>1)、例え
ば5倍とされる。また、アンプ7、8以降の電流利得は
n倍(n>1)、例えば20倍とされる。
【0013】このような構成において、 IP1:トランジスタP1 のコレクタ電流 IP2:トランジスタP2 のコレクタ電流 とすれば、 IP1=ID −i/2 IP2=ID +i/2 ID :定電流源PD の出力定電流(直流分) i/2:オーディオ信号による信号電流(交流分) である。
【0014】そして、 IQ1:トランジスタQ1 のコレクタ電流 IQ2:トランジスタQ2 のコレクタ電流 とすれば、 IQ1=IP1 であるとともに、トランジスタQ1 、Q2 はカレントミ
ラー回路2を構成しているので、 IQ2=IQ1 =IP1 である。
【0015】そして、トランジスタP2 のコレクタ電流
IP2と、トランジスタQ2 のコレクタ電流IQ2との差の
電流IPQが、カレントミラー回路3、4に供給されるの
で、その差電流IPQを求めると、 IPQ=IP2−IQ2 =IP2−IP1 =(ID +i/2)−(ID −i/2) =i となる。すなわち、回路1、2からカレントミラー回路
3、4へは、信号電流iだけが流れ、直流電流が流れ込
んだり、逆に流れ出たりすることはない。
【0016】そこで、 IB :定電流源PB の出力定電流 とすれば、この定電流IB が、ダイオード接続されたト
ランジスタP5 、Q5 の直列回路を流れるので、この直
列回路には、定電流IB に比例した大きさの定電圧V5
が得られる。
【0017】そして、この定電圧V5 がボルテージフォ
ロワ6に供給されるので、その出力端にも定電圧V5 が
得られ、この定電圧V5 がトランジスタP3 のエミッタ
に供給される。そして、このとき、トランジスタP3 、
Q3 は、トランジスタP5 、Q5 と同極性で、同様に直
列接続されている。また、このとき、上述のように、回
路1、2からカレントミラー回路3、4に、直流電流が
流れ込んだり、逆に流れ出たりすることはない。
【0018】したがって、トランジスタP3 、Q3 の直
列回路には、定電流IB が流れることになる。
【0019】そして、トランジスタP3 、Q3 の直列回
路に流れる定電流IB は、トランジスタP3 、Q3 の各
コレクタ電流の直流分でもある。また、トランジスタP
3 、Q3 はトランジスタP4 、Q4 とともにカレントミ
ラー回路3、4を構成しているとともに、トランジスタ
P4 、Q4 のベース・エミッタ間の接合面積は、トラン
ジスタP3 、Q3 のそれの例えば5倍(=m倍)とされ
ている。したがって、トランジスタP4 、Q4 のコレク
タには、定電流IB の5倍の直流電流5IB が流れる。
【0020】そして、この直流電流5IB が、アンプ
7、8及びトランジスタP6 、Q6 により例えば20倍
(=n倍)されるので、トランジスタP6 、Q6 のコレ
クタには、定電流IB の100 倍(=5倍×20倍)の直流
電流Io が流れることになる。
【0021】すなわち、 Ai :カレントミラー回路3、4以降の電流利得 とすれば、 Ai =m・n であり、 Io =Ai ・IB ・・・・・ (1) となり、この直流電流Io が、トランジスタP6 、Q6
のコレクタに流れることになる。以上が、この図1のア
ンプの直流動作である。
【0022】そして、図1のアンプは、上述のような直
流動作をしているので、回路1、2から信号電流iが、
カレントミラー回路3、4に供給されると、その正の半
サイクル部分は、カレントミラー回路4→アンプ8→ト
ランジスタQ6 を通じて順に増幅されて端子T4 に出力
され、負の半サイクル部分は、カレントミラー回路3→
アンプ7→トランジスタP6 を通じて順に増幅されて端
子T4 に出力される。
【0023】したがって、端子T4 には、増幅されたオ
ーディオ信号が出力され、これが負荷RL に供給され
る。
【0024】そして、この場合、 io :端子T4 の出力電流(信号分) とすれば、信号電流についても(1) 式が成立するので、 io =Ai ・i ・・・・・ (2) である。
【0025】また、 eo :端子T4 の出力電圧(信号分) とすれば、 io =eo /RL ・・・・・ (3) である。
【0026】したがって、(2) 、(3) 式から Ai ・i=eo /RL となり、これを変形して i=eo /(RL ・Ai ) ・・・・・ (4) となる。
【0027】そして、このとき、出力電圧eo の最大値
は、端子T5 の電源電圧VCCからトランジスタP6 、Q
6 のコレクタ・エミッタ間飽和電圧を減じた値で決ま
り、トランジスタP6 、Q6 のベースドライブ電流が十
分な大きさであれば、負荷RLの大きさにかかわらずほ
ぼ一定となる。
【0028】したがって、(4) 式から、信号電流iは、
負荷RL に逆比例して小さくすることができる。
【0029】また、回路1、2が正常に動作するために
は、 ID ≧|i| ・・・・・ (5) でなければならないが、信号電流iを小さくすることが
できれば、定電流ID も小さくすることができる。
【0030】そして、ここで、図1のアンプが通常のオ
ーディオアンプであり、負荷RL にかかわらず定電流I
D 、IB の大きさが一定であるとする。すると、使用す
る負荷RL のインピーダンスの最も小さい値に対し十分
なマージンを持つように、信号電流iの値、すなわち、
直流電流ID の値を設定するので、負荷RL が大きくな
っても消費電流はあまり減らない。
【0031】例えば、 Ai =100 倍、RL =8Ω、VCC=3V とすると、(3) 式及び(2) 式から io =1.5 V/8Ω =187.5 mA i=187.5 mA/100 倍 =1.875 mA となる。
【0032】したがって、(5) 式から ID ≧1.875 mA となり、通常は、 ID =3〜4mA に設定される。また、終段のトランジスタP6 、Q6 の
直流電流Io は、歪み及び消費電流を考慮して信号電流
io の最大値の1/100 〜1/1000に選ばれるので、 Io =200 μA〜2mA となる。
【0033】なお、このとき、(1) 式から IB =Io /Ai =200 μA〜2mA/100 倍 =2〜20μA となり、電流IB は無視できる。
【0034】この結果、図1のアンプの消費電流は、電
流ID と電流Io とを合わせて3.2〜6mAになり、す
なわち、5mA前後の消費電流となる。そして、この消
費電流の大きさは、負荷RL が、スピーカであってもイ
ヤホンであっても変わらない。
【0035】しかし、この発明においては、定電流源P
D 、PB は可変定電流源とされ、その出力定電流ID 、
IB の大きさは、負荷RL の大きさ、すなわち、負荷R
L がスピーカのときと、イヤホンのときとで変更され
る。
【0036】例えば、負荷RL がスピーカのときには、
RL =8Ωなので、各電流は上述ような大きさとされ
る。
【0037】しかし、負荷RL がイヤホンのときには、
RL =100 Ωなので、(3) 式及び(2) 式から io =1.5 V/100 Ω =15mA i=15mA/100 倍 =150 μA となる。
【0038】したがって、(5) 式から ID ≧150 μA となり、 ID =200 〜300 μA に設定することができる。また、終段のトランジスタP
6 、Q6 の直流電流Ioは、信号電流io の最大値の1/1
00 〜1/1000に選ばれるので、 Io =15〜150 μA となる。なお、このとき、(1) 式から IB =Io /Ai =15〜150 μA/100 倍 =150 nA〜1.5 μA となり、電流IB は無視できる。
【0039】この結果、この発明によるアンプの消費電
流は、電流ID と電流Io とを合わせて215 〜450 μA
になり、すなわち、300 μA前後の消費電流となる。
【0040】つまり、このアンプの消費電流は、スピー
カを使用しているときには、5mA前後となるが、イヤ
ホンを使用しているときには、300 μA前後まで減らす
ことができる。
【0041】こうして、この発明によれば、インピーダ
ンスの高いイヤホンの使用時には、消費電流を大幅に低
減することができる。しかも、イヤホンの使用時と、ス
ピーカの使用時とで、アンプの負荷インピーダンスが大
幅に変わっても、それぞれに適した動作電流を供給する
ことができるので、歪率などの特性の低下することがな
い。
【0042】図2〜図5は、この発明の他の例を、回路
PD 、PB 、6〜8の具体的な接続例とともに示すもの
で、図2の右側に図3の左側が続き、図3の右側に図4
の左側が続き、図4の右側に図5の左側が続く。
【0043】そして、これらの図において、鎖線で囲っ
た範囲が1チップIC化され、T11〜T16はその外部接
続端子(ピン)である。さらに、トランジスタP91、P
92のエミッタが定電流源用のトランジスタP93に接続さ
れて端子T15を基準電位点とする差動アンプ91が構成
され、そのトランジスタP91のベースに、入力端子T11
を通じてオーディオ信号が供給される。また、トランジ
スタQ91、Q92により、接地端子T16を基準電位点とし
てカレントミラー回路92が構成されるとともに、トラ
ンジスタQ91、Q92のコレクタは、トランジスタP91、
P92のコレクタに接続される。
【0044】さらに、トランジスタP11、P12のエミッ
タ間に抵抗器R11が接続されるとともに、これらエミッ
タに、定電流源用のトランジスタP13、P14が接続され
て端子T15を基準電位点とする差動アンプ11が構成さ
れる。また、トランジスタP15、P16のエミッタ間に抵
抗器R12が接続されるとともに、これらエミッタに、定
電流源用のトランジスタP17、P18が接続されて端子T
15を基準電位点とする差動アンプ12が構成される。
【0045】こうして、これら差動アンプ11、12に
より、差動アンプ1が構成されるとともに、トランジス
タP13、P14、P17、P18により、定電流源PD が構成
される。なお、この定電流源PD においては、トランジ
スタP17、P18がオン・オフされることにより、その出
力定電流ID の大きさが上述のように変更される。
【0046】また、トランジスタQ21、Q22により、端
子T16を基準電位点としてカレントミラー回路2が構成
されるとともに、トランジスタQ21、Q22のコレクタ
が、トランジスタP15、P11及びP12、P16のコレクタ
に接続される。そして、トランジスタP92、Q92のコレ
クタが、トランジスタP15、P11のベースに共通接続さ
れるとともに、トランジスタP92、P12、P16のベース
が、端子T12に外付けされたバイパスコンデンサC11を
通じて接地される。
【0047】さらに、トランジスタP17、P18にトラン
ジスタP94が接続されて、端子T15を基準電位点とする
カレントミラー回路93が構成されるとともに、端子T
13が、スイッチング用のトランジスタP97、Q97を通じ
てトランジスタP94のベースに接続される。そして、端
子T13には、抵抗器R0 を通じてパワーセーブ用のスイ
ッチSWが接続される。
【0048】また、端子T15を基準電位点とする定電流
源用のトランジスタP95が設けられるとともに、カレン
トミラー回路93に、出力用のトランジスタP96が設け
られ、そのコレクタがトランジスタP95のコレクタに接
続され、これらコレクタと、端子T16との間に、ダイオ
ード接続されたトランジスタP51、Q51が直列接続され
る。この場合、トランジスタP95、P96により、定電流
源PB が構成されるとともに、トランジスタP96がオン
・オフされることにより、その出力定電流IBの大きさ
が変更される。また、トランジスタP51、Q51が、図1
のトランジスタP5 、Q5 に対応する。
【0049】さらに、トランジスタQ61〜Q63により、
トランジスタP63を定電流源とし、端子T16を基準電位
点とする差動アンプ61が構成されるとともに、そのト
ランジスタQ61、Q62のコレクタがトランジスタP61、
P62のコレクタにそれぞれ接続される。この場合、トラ
ンジスタP61、P62は、端子T15を基準電位点としてカ
レントミラー回路92を構成しているものである。
【0050】そして、トランジスタQ61、P61のコレク
タ出力が、エミッタ接地のトランジスタP63を通じてト
ランジスタQ62のベースに負帰還される。こうして、回
路61、62及びトランジスタP63により、ボルテージ
フォロワ6が構成される。そして、このボルテージフォ
ロワ6の入力端、すなわち、トランジスタQ61のベース
が、トランジスタP95、P96のコレクタに接続される。
【0051】さらに、トランジスタP31、P32により、
トランジスタP63のコレクタを基準電位点としてカレン
トミラー回路3が構成されるとともに、トランジスタQ
41、Q42により、端子T16を基準電位点としてカレント
ミラー回路4が構成される。そして、トランジスタP3
1、Q41のコレクタが、トランジスタP12、P16、Q22
のコレクタに共通接続される。また、トランジスタP3
2、Q42のベース・エミッタ間接合面積が、トランジス
タP31、Q41のそれの例えば6倍とされる。
【0052】また、トランジスタP32のコレクタが、ト
ランジスタQ71、Q72を有し、端子T16を基準電位点と
するカレントミラー回路71を通じてトランジスタP71
のコレクタに接続される。このトランジスタP71は、ト
ランジスタP72、P73とともに、端子T15を基準電位点
としてカレントミラー回路72を構成しているものであ
り、トランジスタP72のコレクタが出力端子T14に接続
される。
【0053】さらに、トランジスタQ42のコレクタが、
ベース接地のトランジスタQ80のエミッタに接続され、
このトランジスタQ80のコレクタが、トランジスタP8
1、P82を有し、端子T15を基準電位点とするカレント
ミラー回路81を通じてトランジスタQ81のコレクタに
接続される。このトランジスタQ81は、トランジスタQ
82、Q83とともに、端子T16を基準電位点としてカレン
トミラー回路82を構成しているものであり、トランジ
スタQ83のコレクタが出力端子T14に接続される。
【0054】また、この場合、トランジスタP82、Q72
のベース・エミッタ間接合面積は、トランジスタP81、
Q71のそれの例えば6倍とされる。また、トランジスタ
P72、Q82のベース・エミッタ間接合面積は、トランジ
スタP71、Q81のそれの例えば100 倍とされる。こうし
て、カレントミラー回路71、72及び81、82によ
り、アンプ7、8がそれぞれ構成される。
【0055】なお、上記以外の他のトランジスタは、上
記のトランジスタにバイアスを供給するためのものであ
る。
【0056】このような構成において、スイッチSWがオ
ンの場合には、トランジスタP97がオンになってトラン
ジスタQ97がオンになるので、トランジスタP94がオン
になってカレントミラー回路93は動作状態となる。
【0057】したがって、トランジスタP17、P18を定
電流源として、トランジスタP15、P16が差動アンプ1
2として動作するとともに、このとき、トランジスタP
13、P14を定電流源として、トランジスタP11、P12
が、差動アンプ11として動作している。したがって、
これら差動アンプ11、12が、差動アンプ1として動
作することになる。
【0058】また、このとき、トランジスタP13、P1
4、P17、P18の各コレクタ電流の和の電流が定電流ID
となる。なお、この状態が、定電流ID の大きくされ
たモードである。
【0059】さらに、カレントミラー回路93において
は、トランジスタP96もオンになるので、トランジスタ
P96、P95の各コレクタ電流の和の電流が、定電流IB
としてトランジスタP51、Q51の直列回路に供給され
る。なお、この定電流IB の状態が、定電流IB の大き
くされたモードである。
【0060】一方、、スイッチSWがオフの場合には、ト
ランジスタP97がオフになってトランジスタQ97がオフ
になるので、トランジスタP94がオフになってカレント
ミラー回路93は非動作状態となる。
【0061】したがって、トランジスタP15、P16が差
動アンプ12として動作しなくなり、差動アンプ11だ
けが動作する。また、このとき、トランジスタP13、P
14の各コレクタ電流の和の電流が定電流ID となる。し
たがって、定電流ID は小さくなり、すなわち、定電流
ID の小さくされたモードである。
【0062】さらに、カレントミラー回路93において
は、トランジスタP96もオフになるので、トランジスタ
P95のコレクタ電流だけが、定電流IB としてトランジ
スタP51、Q51の直列回路に供給される。したがって、
この状態が、定電流IB の小さくされたモードである。
【0063】こうして、スイッチSWをオンにすると、定
電流ID 、IB は大きくなり、スイッチSWをオフにする
と、定電流ID 、IB は小さくなる。したがって、負荷
RLがイヤホンのとき、スイッチSWをオフにすることに
より、消費電流を低減することができる。
【0064】また、電源端子T15と接地端子T16との間
には、最大で、1つの抵抗器と、1つのコレクタ・エミ
ッタと、2つのベース・エミッタ間とがスタックされる
だけなので、端子T15の電源電圧VCCを低くすることが
でき、電池を電源とするとき、有利である。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば、スピーカの使用時に
は、5mA前後となる消費電流を、イヤホンの使用時に
は、300 μA程度と大幅に低減することができる。しか
も、イヤホンの使用時と、スピーカの使用時とで、アン
プの負荷インピーダンスが大幅に変わっても、それぞれ
に適した動作電流を供給することができるので、歪率な
どの特性の低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】この発明の一例の一部を示す接続図である。
【図3】図2の続きを示す接続図である。
【図4】図3の続きを示す接続図である。
【図5】図4の続きを示す接続図である。
【符号の説明】
1 差動アンプ 2〜4 カレントミラー回路 6 ボルテージフォロワ 7、8 電流アンプ PD 、PB 可変定電流源

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号の供給される1対のトランジスタ
    及び第1の定電流源を有する差動アンプと、 この差動アンプに負荷として接続された第1のカレント
    ミラー回路と、 上記差動アンプの出力信号の正の半サイクル部分が供給
    される第2のカレントミラー回路と、 上記差動アンプの出力信号の負の半サイクル部分が供給
    される第3のカレントミラー回路と、 上記第2のカレントミラー回路の出力信号が供給される
    第1の電流アンプと、 上記第3のカレントミラー回路の出力信号が供給される
    第2の電流アンプと、 上記第1及び第2の電流アンプの出力信号がそれぞれ供
    給されるとともに、SEPP接続された第1及び第2の
    出力トランジスタと、 上記第2及び第3のカレントミラー回路に所定の大きさ
    の定電流を供給する第2の定電流源とを有し、 上記第1及び第2の定電流源は、その出力電流を変更可
    能に構成し、 上記第1の定電流源の出力電流の大きさ、及び上記第2
    の定電流源の出力電流の大きさを、上記第1及び第2の
    出力トランジスタに接続される負荷のインピーダンスの
    大きさとは逆関係に変更するようにしたアンプ。
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