JP3380927B2 - オペアンプ - Google Patents
オペアンプInfo
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Description
作するオペアンプに係り、特に、オフセット及びオフセ
ットドリフトを低減するためのオペアンプの回路構成に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、低電源電圧によって動作する
オペアンプとしては、図2に示すようなオペアンプ51
がある。このオペアンプ51は、差動入力段に1対のト
ランジスタQ51,Q52を使用し、トランジスタQ5
2のコレクタとトランジスタQ58のベースとが接続さ
れていて、トランジスタQ58とQ59とはダーリント
ン接続されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なオペアンプ51に外部から帰還をかけて動作させたと
き、トランジスタQ51,Q52のコレクタ電位Vc5
1,Vc52は次に示すようになる。 【0004】 【数1】 Vc51=Vbe(Q54)=1×Vbe=0.7V Vc52=Vbe(Q59)+Vbe(Q58)=2×V
be=1.4V 【0005】従って、トランジスタQ51,Q52のコ
レクタ・エミッタ電圧Vceが異なる。アーリー効果に
より、トランジスタQ51,Q52のコレクタ電流が異
なるので、トランジスタQ51,Q52のベース・エミ
ッタ電圧Vbeにミスマッチが生じ、それ故、出力Vo
にオフセットが生じて、オペアンプ51の利得倍の誤差
になる。また、トランジスタQ51,Q52のコレクタ
出力をNPNトランジスタQ8のベースで受けている
が、NPNトランジスタの増幅率hFEは温度特性が大き
いので、出力Voにオフセットドリフトが生じる要因の
一つとなる。 【0006】上記問題点を解決するために、オフセット
やオフセットドリフトを低減する回路を付加した場合に
は、オペアンプを動作させる電源電圧の最小値を小さく
することができず、最低電源電圧を上げなければならな
い。 【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたもので、動作させる電源電圧の最小値を上げ
ることなしに、オフセット及びオフセットドリフトを低
減することができるオペアンプを提供することを目的と
する。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、2つの信号が入力される差動入力段を有
し、低電源電圧によって動作して単一信号を出力するオ
ペアンプにおいて、上記差動入力段に1対のトランジス
タを使用し、これらのトランジスタの各出力端に接続さ
れる負荷に関し、これらの負荷は、電源電圧を上げるこ
となく、各々に前記各出力端に出力される電圧が等しく
なるように対称に接続されているものである。 【0009】上記の構成によれば、1対のトランジスタ
の各出力端に接続される負荷が対称になっているので、
各トランジスタの出力電位を等しくすることが容易にで
き、こうすることで、各トランジスタのコレクタ・エミ
ッタ電圧が等しくなり、アーリー効果を無視することが
できるようになって、各トランジスタに流れるコレクタ
電流が等しくなる。コレクタ電流が等しいので、各トラ
ンジスタのベース・エミッタ電圧のミスマッチを抑える
ことができる。 【0010】 【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図1を参照して説明する。オペアンプ1は、低電源電圧
Vcc,−Veeによって動作し、2つの電圧(信号)
V+,V−が入力される差動入力段2と、差動入力段2
に入力された電圧を増幅する増幅段3と、増幅段3によ
って増幅された電圧を出力する出力段4とで構成され
る。差動入力段2は、差動入力としてトランジスタQ
1,Q2が使用され、トランジスタQ1,Q2のコレク
タ(出力端)はそれぞれトランジスタQ6,Q7(負
荷)のベースと接続されている。トランジスタQ6,Q
7は、何れもコレクタが−Veeに接続されたVPNP
トランジスタであり、回路中で対称に配置さる。 【0011】トランジスタQ1,Q2のコレクタ出力
は、トランジスタQ3,Q4,Q5より構成されるカレ
ント・ミラー回路により単一出力へ変換され、増幅段3
に入力される。なお、トランジスタQ4,Q5のエミッ
タには、それぞれ抵抗R1,R2が接続されている。ま
た、出力段4からは増幅された電圧Voが出力される。
出力段4には、定電流源I1を有し、トランジスタQ1
3,Q14でなるミラー回路が含まれる。 【0012】トランジスタQ1,Q2のコレクタ電位V
c1 ,Vc2 は次に示すようになる。 【0013】 【数2】 Vc1 =Vbe(Q4)+Vbe(Q3)−Vbe(Q6)≒0.7V Vc2 =Vbe(Q9)+Vbe(Q8)−Vbe(Q7)≒0.7V 【0014】従って、トランジスタQ1,Q2のコレク
タ・エミッタ電圧Vceが等しくなり、アーリー効果が
キャンセルできるので、トランジスタQ1,Q2に流れ
るコレクタ電流も等しくなる。コレクタ電流が等しくな
るので、トランジスタQ1,Q2のベース・エミッタ電
圧Vbeのミスマッチが小さくなる。従って、トランジ
スタQ1,Q2のコレクタ電位Vc1 ,Vc2 が等しく
なるように回路構成することにより、オフセットを低減
できる。 【0015】また、トランジスタQ1,Q2の各コレク
タ出力を、コレクタが−Veeに接続されたVPNPト
ランジスタQ6,Q7のベースでそれぞれ受けている
が、PNPトランジスタの増幅率hFEはNPNトランジ
スタの増幅率hFEよりも温度特性が小さいので、オフセ
ットドリフトが軽減できる。なお、このオペアンプ1を
使用するとき、電源電圧Vccは、常温の場合、Vcc
=±0.8V程度まで動作可能であるので、このオペア
ンプ1は、低電源電圧動作のオペアンプ1として使用す
ることができる。また、VPNPトランジスタQ6,Q
7はLPNPであってもよい。図1中で、抵抗R1,R
2はなくてもよい。以上述べたオペアンプ1の回路構成
により、動作させる電源電圧の最小値を上げることなし
に、オフセット及びオフセットドリフトを低減すること
ができる。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、トランジ
スタの各出力端に接続される負荷を対称にするので、各
トランジスタの出力電位が等しくなるように容易に回路
構成することができ、各トランジスタのコレクタ・エミ
ッタ電圧が等しくなり、各トランジスタのベース・エミ
ッタ電圧にミスマッチが生じにくくなる。従って、オペ
アンプを動作させる電源電圧の最小値を上げることな
く、オフセットを小さくすることができ、誤差の少ない
オペアンプが得られる。また、各トランジスタの出力負
荷に、温度特性の小さいトランジスタを使用することに
より、オフセットドリフトを抑えることができる。
図である。 【図2】従来のオペアンプの内部回路図である。 【符号の説明】 1 オペアンプ 2 差動入力段 Q1,Q2,Q6,Q7 トランジスタ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 2つの信号が入力される差動入力段を有
し、低電源電圧によって動作して単一信号を出力するオ
ペアンプにおいて、上記差動入力段に1対のトランジス
タを使用し、これらのトランジスタの各出力端に接続さ
れる負荷に関し、これらの負荷は、電源電圧を上げるこ
となく、各々に前記各出力端に出力される電圧が等しく
なるように対称に接続されていることを特徴とするオペ
アンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02190394A JP3380927B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | オペアンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02190394A JP3380927B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | オペアンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07212146A JPH07212146A (ja) | 1995-08-11 |
| JP3380927B2 true JP3380927B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=12068072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02190394A Expired - Fee Related JP3380927B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | オペアンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3380927B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009201119A (ja) * | 1996-03-19 | 2009-09-03 | Semiconductor Components Industries Llc | 低電圧演算増幅器とその方法 |
| JP6261907B2 (ja) * | 2013-08-08 | 2018-01-17 | 新日本無線株式会社 | 演算増幅器 |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP02190394A patent/JP3380927B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07212146A (ja) | 1995-08-11 |
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Legal Events
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