JP3047338U - ネクタイ収納用巻取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案はネクタイを巻き取った状態で筒内に
収納することができる巻取収納装置を提供することを目
的とするものである。 【解決手段】 本考案は、巻取ケ−ス１内に挿入したネ
クタイ拘束不連続円筒体１１内にてネクタイＡをネクタ
イ巻取マンドレル３によって巻き取り、同ネクタイ巻取
マンドレル３を巻取ケ−ス１より抜き取ることにより、
ネクタイＡをネクタイ拘束不連続円筒体により収納する
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案はネクタイを巻き取った状態で筒内に収納するネクタイ収納用巻取装置 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より旅行等においてネクタイを旅行バックに収納して携行する場合、ある いは店内、衣装ダンスに場所を取らずに収納できるネクタイ収納容器として特願 平６−３０２７９６号「ネクタイ収納ケ−ス」がある。

【０００３】 このネクタイ収納ケ−スは、図９および図１０に示すように収納ケ−ス本体ａ は一端側に開口部ｂを有すると共に他端側に壁部ｃを有する円筒状であって、そ の開口部ｂ周縁部から軸心方向に向けて周壁ｄにスリット状窓部ｅが開設された 構成とするものである。

【０００４】 そしてその中心軸線上にネクタイ巻付用棒部ｆが突設された蓋部ｇを、上記収 納ケ−ス本体ａの開口部ｂに対して周方向に摺動自在な状態で嵌入する構成とす るものである。

【０００５】 従って収納の際には、まずネクタイｈの略中間部を、蓋部ｇのネクタイ巻付棒 部ｆのネクタイ掛止用スリット部ｉに挿通し、その後ネクタイｈを係止した蓋部 ｇを収納本体ａのスリット状窓部ｅにネクタイｈを挿通させた状態で同収納本体 ａの開口部ｂに嵌入し、蓋部ｇを回転させることによりネクタイｈを収納本体ａ 内に収納するものである。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記構成のネクタイ収納容器では、衣料品店においてネクタイを 棚などに直接並べる場合、又は家庭内での収納に当たってもネクタイ１本に一個 のネクタイ収納容器が必要となる。

【０００７】 又収納後のネクタイを巻き取ったままでネクタイ巻付用棒部より取り外す場合 には技術的な慣れを必要とし、慣れない場合にはネクタイがネクタイ巻付用棒部 に引っ掛かりネクタイにシワがよったり、型がくずれることが多々ある。 そこで本考案では上記問題点を解消するために、ネクタイ巻取装置によってネ クタイを巻き取りながら取り替え自在とした収納ケ−スによって巻き取ったネク タイを収納することによりネクタイの形崩れがなく、かつ容易にネクタイの取り 出しができ、更には個々の巻き取り付き収納ケ−スを不要としたネクタイ収納用 巻取装置を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は次の如き構成の装置によって達成できる。即ちその要旨は 上端が開口状とされる円筒体の外周壁に、ネクタイ挿入口が上記円筒体の軸心方 向に沿って開設され、かつその内側端開口縁に沿って突起部が突設されると共に 、上記円筒体の下端側にその軸心位置にネクタイ巻取マンドレ支持挿通用管部を 貫設される巻取ケ−スと、その先端側がスリット状のスリット状係止部が形成さ れ、かつその基端にハンドル部を備えると共に上記ネクタイ巻取マンドレル支持 挿通用管部内に遊貫状に挿通可能なネクタイ巻取マンドレルと、上記巻取ケ−ス 内周面に密接する状態で収納されると共に、その切欠部がネクタイ挿入口の内側 端開口縁に突設される突起部によってネクタイ挿入口に重なり、かつ左右方向へ の回動が制御される弾性体よりなるネクタイ拘束不連続円筒体とから構成される ことを特徴とするネクタイ収納用巻取装置である。 更にネクタイの巻き取りの際の型崩れ防止のために、上記巻取ケ−ス内の下端 側のネクタイ巻取マンドレ支持挿通用管部の上端開口縁より巻取ケ−ス内の下端 周縁に向けて円錐状斜面を形成するものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を、その実施例を示す図面を参酌しながら詳述する。 図１に示すように、上部が開口状とされる円筒形状の巻取ケ−ス１は巻き取っ たネクタイを収納するに十分な内径と円筒長さを有するものである。

【００１０】 そして上記巻取ケ−ス１の下部中央には、ネクタイ巻取マンドレル支持挿通用 管部２が貫設され、同ネクタイ巻取マンドレル支持挿通用管部２にネクタイ巻取 マンドレル３が回動自在な状態で挿通された機構とするものである。 上記ネクタイ巻取マンドレル支持挿通用管部２は、その上端開口縁より巻取ケ −ス１内下端周縁部に向けて円錐状斜面４を形成するものである。

【００１１】 又ネクタイ巻取マンドレル３は図２に示すように、その基部にハンドル５が一 体的に連結され、又先端側は長片６と短片７とに分岐されたスリット状係止部８ が形成されるものであり、ハンドル５を回すことにより巻取ケ−ス１内でスリッ ト状係止部８が回転する機構とするものである。

【００１２】 次に図３に示すように、巻取ケ−ス１の外周面には上記ネクタイ巻取マンドレ ル３の軸心方向に沿って縦長楕円形状のネクタイ挿入口９が開設される。 そしてネクタイ挿入口９の内側開口縁に沿って突起部１０を設けるものである 。

【００１３】 更に図４および図５に示すように、巻取ケ−ス１内へネクタイ拘束不連続円筒 体１１を巻取ケ−ス１の上端開口部１２より挿入するものである。 このネクタイ拘束不連続円筒体１１の外径は巻取ケ−ス１の内径と略同径とし 、円筒長さは巻取ケ−ス１内に納まる長さとする。 又ネクタイ拘束不連続円筒体１１の切欠部１３の幅は、ネクタイ挿入口９の内 径側縁部に沿う突起部１０の楕円外周の最短直径とする。

【００１４】 なお上記ネクタイ拘束不連続円筒体１１の厚さは、収納するネクタイの厚さに 応じて厚さの異なるネクタイ拘束不連続円筒体１１を数種類用意し、ネクタイの 厚さに応じたネクタイ拘束不連続円筒体１１を使用することにより支障のないネ クタイの収納が可能となる。

【００１５】 以上の構成より成る本考案では図６に示すように、巻取ケ−ス１の上端開口部 １２より、ネクタイ拘束不連続円筒体１１を挿入する。この場合同ネクタイ拘束 不連続円筒体１１の切欠部１３はネクタイ挿入口９の内側開口縁に沿って突設さ れる突起部１０によって上記ネクタイ挿入口９と切欠部１３とが重なる位置に誘 導されると共に、ネクタイ拘束不連続円筒体１１の左右方向への回動が制御され る。 そして巻取ケ−ス１のネクタイ巻取マンドレル支持挿通用管部２内にネクタイ 巻取マンドレル３を挿通する。

【００１６】 次にネクタイＡの基端側を二つ折りにした状態でネクタイ挿入口９より巻取ケ −ス１内へ挿入し、巻取ケ−ス１内のネクタイ巻取マンドレル３のスリット状係 止部８に係留させ、ネクタイ巻取マンドレル３のハンドル５を図中Ｂ矢印方向に 回転させる。

【００１７】 従って図７に示すように、ネクタイＡは巻取ケ−ス１内のネクタイ拘束不連続 円筒体１１内にて拘束収納されることとなる。 又巻き取りの際には、ネクタイＡは幅の狭い方から広い方へと巻き取られてい く過程において、巻取ケ−ス１内の下端側に形成される円錐状斜面４によって型 崩れすることなく巻き取ることが可能となる。

【００１８】 そしてネクタイＡの巻き取りが完了した時点でネクタイ巻取マンドレル３を巻 取ケ−ス１内より引き抜き、図８に示すようにネクタイＡが拘束収納されたネク タイ拘束不連続円筒体１１を巻取ケ−ス１の上端開口部１２より取り出す。 このようにして複数のネクタイをネクタイ拘束不連続円筒体１１によって拘束 収納することができることとなる。

【００１９】

【考案の効果】 以上述べて来た如く本考案によれば、巻取ケ−スと複数のネクタイ拘束不連続 円筒体との組み合わせにより、複数のネクタイの拘束収納が可能となり、非常に 経済的なネクタイの収納が行えることとなる。 又ネクタイ拘束不連続円筒体を透明状にすれば店頭において場所を取らず多く のネクタイの展示が可能となり、かつ家庭内でのネクタイの収納がコンパクトに 行えることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の巻取ケ−スの一部断面正面説明図であ
る。

【図２】本考案のネクタイ巻取マンドレルの正面説明図
である。

【図３】本考案の巻取ケ−スのネクタイ挿入口を示す説
明図である。

【図４】本考案の巻取ケ−スの内部機構を示す断面説明
図である。

【図５】本考案のネクタイ拘束不連続円筒体の斜視図で
ある。

【図６】本考案によるネクタイの巻き取り状態を示す説
明図である。

【図７】本考案によるネクタイの巻き取り完了状態を示
す説明図である。

【図８】本考案によるネクタイ拘束不連続円筒体による
ネクタイ収納状態を示す斜視図である。

【図９】従来のネクタイ収納ケ−スの説明図である。

【図１０】従来のネクタイ収納ケ−スによるネクタイ巻
き取り状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 巻取ケ−ス ２ ネクタイ巻取マンドレル支持挿通用管部 ３ ネクタイ巻取マンドレル ４ 円錐状傾斜面 ５ ハンドル部 ８ スリット状係止部 ９ ネクタイ挿入口 １０ 突起部 １１ ネクタイ拘束不連続円筒体 １２ 切欠部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端が開口状とされる円筒体の外周壁
   に、ネクタイ挿入口が上記円筒体の軸心方向に沿って開
   設され、かつその内側端開口縁に沿って突起部が突設さ
   れると共に、上記円筒体の下端側にその軸心位置にネク
   タイ巻取マンドレ支持挿通用管部を貫設される巻取ケ−
   スと、その先端側がスリット状のスリット状係止部が形
   成され、かつその基端にハンドル部を備えると共に上記
   ネクタイ巻取マンドレル支持挿通用管部内に遊貫状に挿
   通可能なネクタイ巻取マンドレルと、上記巻取ケ−ス内
   周面に密接する状態で収納されると共に、その切欠部が
   ネクタイ挿入口の内側端開口縁に突設される突起部によ
   ってネクタイ挿入口に重なり、かつ左右方向への回動が
   制御される弾性体よりなるネクタイ拘束不連続円筒体と
   から構成されることを特徴とするネクタイ収納用巻取装
   置。
2. 【請求項２】 上記巻取ケ−ス内の下端側のネクタイ巻
   取マンドレ支持挿通用管部の上端開口縁より巻取ケ−ス
   内の下端周縁に向けて円錐状斜面を形成したことを特徴
   とする請求項１記載のネクタイ収納用巻取装置。