JP3046832B2 - 電子スチルカメラシステム及びメモリユニット - Google Patents

電子スチルカメラシステム及びメモリユニット

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JP3046832B2
JP3046832B2 JP22800790A JP22800790A JP3046832B2 JP 3046832 B2 JP3046832 B2 JP 3046832B2 JP 22800790 A JP22800790 A JP 22800790A JP 22800790 A JP22800790 A JP 22800790A JP 3046832 B2 JP3046832 B2 JP 3046832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像データを記録するメモリユニットと、
このメモリユニットを装着可能な電子スチルカメラとを
備えた電子スチルカメラシステム及びメモリユニットに
関する。
〔従来の技術〕
かかるカメラでは、デジタル化された映像信号がSRAM
等のICメモリに記録され、このメモリに記録されたデー
タは電池でバックアップされて保持されていた。
一方、電子カメラのメモリにEEPROM等の不揮発性メモ
リを使用すると、記録データを保持するための電池が必
要なくなることから、部品の実装空間が大幅に制限され
る電子カメラにおいてはこの様な不揮発性メモリは極め
て好適である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、EEPROM等の不揮発性メモリは記録データの
書換え回数が有限である。これは、EEPROMの原理によ
る。即ち、EEPROMは、メモリセルのMOSトランジスタに
フローティングゲートを設け、ここに高い電界を印加し
て電荷をゲートに注入あるいは放出することでトランジ
スタをオンまたはオフ状態に保持し、データを記録す
る。このため、記録・消去を繰り返すことで絶縁膜の特
性が劣化し、使用できなくなる。
ところが、電子カメラでは、EEPROM内が複数領域に分
割され、良好に撮影された画像はそのまま所定の記録領
域に保存することが多く、一方あまり良好に撮影されな
かった画像は消去されて、その記録領域には次ぎに撮影
された画像が記録される。よって、この様な書換え操作
を繰返すことにより、複数の記録領域間では画像データ
の書換え回数に大きな差が生じる可能性が高く、記録領
域間の寿命に大きな差が生じる。このようにして、書換
え頻度の高い特定の記録領域において書換え回数が所定
の限度回数に達した場合、その記録領域をそのまま使用
すると正常に記録が行われない可能性が高く、データ記
録の信頼性が低下するという問題があった。
本発明は以上のような実情に鑑みてなされたもので、
データ記録の信頼性を向上させることができる電子スチ
ルカメラシステム及びメモリユニットを提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記目的を達成するために、本発明による電子スチル
カメラシステムは、分割された複数の記録領域を有する
書換え可能なメモリユニットと、このメモリユニットを
装着可能な電子スチルカメラとを備えた電子スチルカメ
ラシステムであって、上記電子スチルカメラは、被写体
像を撮像して画像データを得るための撮像手段と、上記
メモリユニットを装着するための装着手段とを備え、上
記メモリユニットは、上記画像データを入出力するため
の入出力手段と、上記入出力手段により入力された画像
データを記録するための複数の記録領域を有する画像デ
ータ記録部と、上記画像データ記録部の記録領域におけ
るデータ書換え回数を記録するための書換え回数記録部
と、上記画像データ記録部の記録領域におけるデータ書
換え回数を記録するための書換え回数記録部と、上記書
換え回数記録部に記録されたデータ書換え回数に基づい
て、当該画像データを記録する記録領域のアドレスを設
定するためのアドレス設定手段とを備えたことを特徴と
している。
また、本発明によるメモリユニットは、外部装置に対
し着脱可能になされ、該外部装置からのデータを記録す
るための書換え可能なメモリユニットであって、上記デ
ータを入出力するための入出力手段と、上記入出力手段
により入力されたデータを記録するための複数の記録領
域を有するデータ記録部と、上記データ記録部の記録領
域におけるデータ書換え回数を記録するための書換え回
数記録部と、上記書換え回数記録部に記録されたデータ
書換え回数に基づいて、当該データを記録する記録領域
のアドレスを設定するためのアドレス設定手段とを備え
たことを特徴としている。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明に関連した電子スチルカメラシステム
の構成図である。
本例の電子スチルカメラは、カメラ本体1に設けられ
た撮影レンズ2の結像面に撮像素子3の受光面が配置さ
れている。この撮像素子3は投影された被写体像を電気
信号に変換する。撮像素子3から出力された電気信号
は、増幅,ノイズ除去,色分離等の処理を施すプロセス
回路4を通ってA/D変換器5へ入力され、ここでA/D変換
されたデジタル信号が、デジタルフィルタによる帯域制
限およびデータ圧縮処理を施すデジタル処理回路6へ入
力する。デジタル処理回路6でデータ圧縮等の処理が施
された信号は一枚の画像データとして、カメラ本体1に
着脱自在に装着されたメモリユニット7に記録される。
そして、カメラ本体1内に設けられたシステムコントロ
ーラ8によって、メモリユニット7の記録データの管
理、データ記録時のアドレス設定等の動作およびカメラ
本体1の動作を制御するように構成されている。
メモリユニット7は、複数のEEPROMチップを備え、各
EEPROMチップは複数の領域に分割されている。このメモ
リチップ全体の構成は、第2図に示すように、管理領域
Dと、64kビット毎に分割された複数の記憶領域S1,S2〜
Snからなる。管理領域Dは、各記憶領域S1,S2〜Snに現
在どのようなデータが記録されているかといった情報や
各記録領域の履歴情報(書換え回数)が記録されてい
る。
次に、以上のように構成された本例の動作について説
明する。
レンズ2によって撮像素子3上に投影された被写体像
は、撮像素子3で電気信号に変換され、この映像信号が
プロセス回路4、A/D変換器5、デジタル処理回路6で
上記した処理を施された後、メモリユニット7に記録さ
れる。
メモリユニット7への記録時には、システムコントロ
ーラ8が平均化処理を実行して以下のような処理を行
う。即ち、メモリユニット7の管理領域Dの情報を読
み、どの領域に画像データを記録するかを決めてその領
域のアドレスを設定する。例えば、記録領域S1,S2〜S8
まではデータの書換えが1回で、記録領域S9以降の領域
は未記録状態であれば、新たな画像データは記録領域S9
から記録される。
また、第3図(a)に示すように、記録領域S1〜S4ま
では書換え回数が1回であり、記録領域S5〜S8までは0
回であり、記録領域S9〜S12の領域は現在データは消去
されているが書換え回数は5回であったとする。このよ
うな状態で新たな画像3の画像データが入力してきた場
合、システムコントローラ8は、まず画像2を記録領域
S5〜S8から読出して、記録領域S9〜S12へ移す。そし
て、新たな画像3の画像データを記録領域S5〜S8へ記録
する。
この様な平均化処理の結果、画像1〜3の画像データ
は第3図(b)に示すようにそれぞれの領域に記録さ
れ、記録領域S1〜S4の書換え回数は1回、記録領域S5〜
S8の書換え回数は1回、記録領域S9〜S12の書換え回数
は5回となる。
この用に本例によれば、メモリユニット7内の記録領
域毎のデータ書換え回数が平均化するように記録領域が
操作されるので、メモリユニット内の特定の記録領域の
みが書換え過多により使用不能になるといった不都合を
防止することができ、メモリユニット内の複数の記録領
域の寿命を極めて効率よく使用することができる。よっ
て、メモリユニットの長寿命化を図ることができると共
に、特定の記録領域が使用不能になることによる画像の
欠損を防止することができる。
なお、メモリユニット7の管理領域Dに記録された情
報を誤りなく保持するために、管理領域Dに誤り訂正の
符号化回路を付加した構成とすることが考えられる。符
号化回路による誤り訂正の符号としては、リード・ソロ
モン符号等を用いることができる。
また、管理領域Dの書換え回数が記録領域に比べて多
くなることを防ぐために、管理領域Dのデータを1ビッ
ト或いは1バイト単位で消去できるようにする。
次に、本発明の実施例について説明する。
本実施例は、メモリユニット内に記録領域の割り当て
を変更する機能を持たせた例である。本実施例の基本的
な構成は、上記第1図〜第3図と同様であるので、同一
機能部分の説明は省略する。
本実施例で使用されるメモリユニットの構成を第4図
に示す。
このメモリユニット20は、カメラ本体1との間で信号
を送受信する入出力端子21と、この入出力端子21に与え
られたアドレスデータをチップセレクト信号に変換する
と共に入力した画像データを符号化するデコーダ回路22
と、各々複数の記録領域に分割されデコーダ回路22で符
号化された画像データが記録される複数のEEPROMチップ
23−1〜23−nと、各EEPROMチップ23−1〜23−nおよ
びその中の各記録領域の履歴情報が記録され、かつデコ
ーダ回路22内の配線を変更して各記録領域の書換え回数
を平均化する平均化処理機能を有する割り当て制御回路
24とを具備して構成されている。なお、デコーダ回路22
内の配線変更手段としては、不揮発性ゲートを用いたPL
D(プログラマブルロジックデバイス)を用いることが
できる。或いは、揮発性メモリに不揮発性メモリからの
結果情報を入力して配線を決定するデバイスLCA(ロジ
ックセルアレイ)等の構造を用いることもできる。
この様に構成された本実施例では、メモリユニット20
へ画像データを記録するとき、入出力端子22にデジタル
処理回路からの画像データと共に、格納すべきEEPROMチ
ップ23のアドレス信号がコントローラから入力する。ア
ドレス信号はデコーダ回路22でデコードされてチップセ
レクト信号に変換され、このチップセレクト信号によっ
て選択されたチップ23に画像データが記録される。この
時、割当て制御回路24では、記録されている該当チップ
の履歴情報に基づいてデコーダ回路22内の配線を切換え
て前記第1実施例同様の平均化処理を行う。
したがって、本実施例によれあEEPROMチップ23からな
るメモリユニットの各メモリチップの書換え回数を平均
化することができ、さらに各EEPROMチップ23内の記録領
域の書換え回数を平均化することができる。
〔発明の効果〕
以上詳記したように本発明によれば、記録領域におけ
るデータ書換え回数に基づいて、データを記録する記録
領域のアドレスを設定するので、データ記録の信頼性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に関連した電子スチルカメラシステムの
構成図、第2図は電子スチルカメラシステムに使用され
るメモリチップの構成図、第3図は電子スチルカメラシ
ステムの動作説明図、第4図は本発明の実施例に係る電
子スチルカメラシステムに使用されるメモリユニットの
構成図である。 1……カメラ本体、2……撮影レンズ、3……撮像素
子、4……プロセス回路、5……A/D変換器、6……デ
ジタル処理回路、7……メモリ、8……システムコント
ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 G11C 17/00 H04N 5/907

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分割された複数の記録領域を有する書換え
    可能なメモリユニットと、このメモリユニットを装着可
    能な電子スチルカメラとを備えた電子スチルカメラシス
    テムであって、 上記電子スチルカメラは、 被写体像を撮像して画像データを得るための撮像手段
    と、 上記メモリユニットを装着するための装着手段とを備
    え、 上記メモリユニットは、 上記画像データを入出力するための入出力手段と、 上記入出力手段により入力された画像データを記録する
    ための複数の記録領域を有する画像データ記録部と、 上記画像データ記録部の記録領域におけるデータ書換え
    回数を記録するための書換え回数記録部と、 上記書換え回数記録部に記録されたデータ書換え回数に
    基づいて、当該画像データを記録する記録領域のアドレ
    スを設定するためのアドレス設定手段とを備えたことを
    特徴とする電子スチルカメラシステム。
  2. 【請求項2】外部装置に対し着脱可能になされ、該外部
    装置からのデータを記録するための書換え可能なメモリ
    ユニットであって、 上記データを入出力するための入出力手段と、 上記入出力手段により入力されたデータを記録するため
    の複数の記録領域を有するデータ記録部と、 上記データ記録部の記録領域におけるデータ書換え回数
    を記録するための書換え回数記録部と、 上記書換え回数記録部に記録されたデータ書換え回数に
    基づいて、当該データを記録する記録領域のアドレスを
    設定するためのアドレス設定手段とを備えたことを特徴
    とするメモリユニット。
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