JP3046788B2 - プッシュオン式スイッチ - Google Patents
プッシュオン式スイッチInfo
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- JP3046788B2 JP3046788B2 JP9255182A JP25518297A JP3046788B2 JP 3046788 B2 JP3046788 B2 JP 3046788B2 JP 9255182 A JP9255182 A JP 9255182A JP 25518297 A JP25518297 A JP 25518297A JP 3046788 B2 JP3046788 B2 JP 3046788B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal plate
- dish
- tact metal
- substrate
- tact
- Prior art date
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H2227/00—Dimensions; Characteristics
- H01H2227/026—Separate dome contact
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H2227/00—Dimensions; Characteristics
- H01H2227/026—Separate dome contact
- H01H2227/0261—Separate dome contact with an aperture in contact making centre of dome
Landscapes
- Push-Button Switches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プッシュオン式ス
イッチに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来図4に示すように、基板1上に固定
接点2,2を形成し、基板1上に固定接点2の上部に所
定の間隔をあけて可動接点3を保持する弾性を有する材
料からなるドーム部4aを備えたカバー部材4を固定し
てなるプッシュオン式スイッチが提案されている。この
スイッチでは、ドーム部4aの上から押圧力が与えられ
ると、ドーム部4aが変形して可動接点3が固定接点
2,2に接触し固定接点間の電気的導通が行われる。そ
してドーム部4aに付与した押圧力が解除されると、ド
ーム部4aは自らの弾性力で元の状態に復帰して固定接
点2,2間の電気的導通が遮断される。 【0003】そこで実開昭58−150230号公報及
び実開昭57−55124号公報に示されたプッシュオ
ン式スイッチのようにタクト金属板を用いたスイッチが
提案された。これら従来のプッシュオン式スイッチで
は、中央部接点との接触を確実なものとするためにタク
ト金属板の皿状部の中央部に貫通孔を形成している。ま
た実公昭60−26422号公報には、絶縁性基板の上
に接点パターンを形成し、タクト金属板の表面を全面的
に覆う絶縁カバー部材を絶縁性基板に接着剤を用いて固
定した構造のプッシュオン式スイッチが開示されてい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら絶縁カバ
ー部材を絶縁性基板に接着剤を用いて固定すると、スイ
ッチオン動作をするときに、ある程度タクト金属板の皿
状部を変形させなければ、タクト金属板の皿状部と基板
との間の空間内の空気がスムーズに抜けず、スイッチオ
ン動作に必要な力が大きくなって、小さな押圧力では操
作性が悪くなるだけでなく、クリック感が悪くなる問題
が生じる。 【0005】本発明の目的は、スイッチオン動作に必要
な力が小さくて済み、しかも良好なクリック感が得られ
るプッシュオン式スイッチを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
るプッシュオン式スイッチは、中央部接点及び端部接点
が形成された絶縁性基板と、外周縁の一部が前記端部接
点と当接するように前記基板上に配置されかつ該基板か
ら離れる方向に向かって突出するように湾曲した反転動
作可能な皿状部を有するタクト金属板と、タクト金属板
の表面を全面的に覆い絶縁性基板に接着剤を用いて固定
されてタクト金属板を基板との間に封止する可撓性を有
する絶縁カバー部材とを具備している。本発明では、絶
縁カバー部材をタクト金属板の皿状部の表面とは接着剤
では接合しない。またタクト金属板の皿状部と絶縁カバ
ー部材との間にタクト金属板と絶縁性基板との間に形成
さ れた空間内の空気が逃げる間隙を形成する。そしてタ
クト金属板には前記空間と前記間隙とを連通する空気抜
き用の貫通孔または切欠部を形成する。本発明のよう
に、タクト金属板の表面と絶縁カバー部材との間にタク
ト金属板と絶縁性基板との間に形成された空間内の空気
が逃げる間隙を形成し、更にタクト金属板に前記空間と
前記間隙とを連通する空気抜き用の貫通孔または切欠部
を形成すると、タクト金属板が押圧されたときに、タク
ト金属板と絶縁性基板との間に形成された空間内の空気
が空気抜き用の貫通孔または切欠部を通して間隙に逃げ
るため、小さな押圧力でも、操作者の指に伝わるクリッ
ク感が良好になる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施例を詳細に説明する。 【0008】図1は本発明をメンブレンスイッチに適用
した場合の実施例の断面図を示している。同図におい
て、10は絶縁性を有する基板であり、用途に応じて可
撓性を有するフレキシブル基板も用いられる。基板10
の上には、図2に示すように銅箔または銀塗料若しくは
カーボン等の導電性塗料を用いて中央部接点20a,端
部接点20b,ジャンパー線20c等が形成されてい
る。導電性塗料としては、エポキシ樹脂系,フェノール
樹脂系,メラミン樹脂系,ポリイミド樹脂系の塗料に
銀,カーボン等の導電性粉末を含有させた樹脂系導電性
塗料を用いるのが好ましい。また中央部接点20aは、
基板10を貫通して設けられたスルーホール導体20e
に電気的に接続されており、スルーホール導体20eの
他端には電極20fが形成されている。ジャンパー線2
0cの上にはエポキシ樹脂等の適宜の材料を用いてオー
バコート20dが施されている。なお図面においては、
理解を容易にするために接点20a及び20bの厚みを
誇張して描いている。 【0009】図1及び図3において、30は基板10か
ら離れる方向に向かって突出するように湾曲した反転動
作可能な皿状部30aと、この皿状部30aの外周縁に
連続して形成されたフランジ部30bとからなるタクト
金属板である。タクト金属板30は、皿状部30aの外
周縁及びフランジ部30bが端部接点20bと常時接触
するようにして基板10上に載置されている。なお位置
決めを容易にするためにフランジ部30bの端部を端部
接点20bに半田付けすることもできるが、この場合に
は皿状部30aの変形を害しない程度に半田付けを行
う。 【0010】皿状部30aの外周縁即ちフランジ部30
bと皿状部30aとの接続部には、湾曲面または丸み3
0eが形成されている。また皿状部30aの中央部分に
は貫通孔30cが形成されており、この貫通孔30cの
内側周縁部にも湾曲面または丸み30dが付けられてい
る。この貫通孔30cの内側周縁部の丸み30dは、例
えば貫通孔が形成されたタクト金属板30を治具に固定
し、先端が尖ったポンチを貫通孔に挿入して突き上げて
絞り加工することにより形成される。更に皿状部30a
のフランジ部30bに近い位置には、周方向に延びる細
長い貫通孔30f及び30gが形成されている。これら
の貫通孔30f及び30gを形成する場合には、皿状部
30aを成形する前にタクト金属板の材料となる平板状
金属板の所定の位置に、あらかじめ貫通孔30f及び3
0gを打ち抜き加工により形成しておく。これらの貫通
孔30c,30f及び30gは、皿状部30aが基板1
0に向かう方向の押圧力によって変形させられた際に皿
状部30aと基板10との間に形成された空間内の空気
を該空間から逃がす機能を有している。 【0011】40は、絶縁性及び可撓性を有する、例え
ばポリエステル,ポリエチレンテレフタレート等からな
る合成樹脂製の絶縁カバー部材である。この絶縁カバー
部材40はタクト金属板の表面と接触して該表面を覆う
ように少なくとも基板10に接着剤を用いて固定されて
いる。フランジ部30b及び皿状部30aと絶縁カバー
部材40とは接着されておらず、本実施例では皿状部3
0aが変形していない状態において絶縁カバー部材40
と皿状部30aとの間には一部にわずかな間隙または空
間gが形成されている。 【0012】なお図1には、1つのスイッチのみを示し
ているが、基板10の上には図1に示した構造のスイッ
チが複数個所定の間隔をあけて設けられている。本実施
例のスイッチは、絶縁カバー部材40の上から直接指で
押圧することもできるが、必要に応じて、絶縁カバー部
材40の上に、一点鎖線で示したように可撓性を有する
平板状の押圧部材50を設けることもできる。 【0013】スイッチ動作を行う場合には、皿状部30
aの中央部分を絶縁カバー部材40の上から指で押圧す
る。押圧力を加えてゆく段階で、皿状部30aと基板1
0との間に形成された空間内の空気が、主として貫通孔
30f及び30gから間隙g内に抜けていくため、皿状
部30aは容易に変形する。そして皿状部30aが変形
すると操作者の指先には明確なクリック感が伝わる。ま
た操作者が指を離すと、皿状部30aは反転動作を行っ
て図1に示した状態に復帰する。この際に、間隙g内の
空気は貫通孔30c,30f及び30gを通って皿状部
30aと基板10との間に形成された空間内に戻るた
め、皿状部30aは迅速に元の状態に復帰する。 【0014】また上記実施例においては、皿状部30a
とフランジ部30bとの間及び貫通孔30cの内側周縁
部に丸み30d及び30eを形成してあるので、押圧操
作が行われてタクト金属板30が変形した場合でも、皿
状部30aの外周縁及び貫通孔30cの周縁部によっ
て、端部接点20b及び中央部接点20aが削られて導
電不良が発生するのを防止することができる。 【0015】本実施例では、タクト金属板の皿状部に、
押圧力が付与されて該皿状部が変形したときに、皿状部
と基板との間に形成された空間内の空気を皿状部と絶縁
カバー部材との間に形成される空間内に逃がす貫通孔ま
たは切欠部を形成したので、皿状部と基板との間に形成
された空間内の空気が障害となること無く、大きな押圧
力を加えずにタクト金属板の皿状部をスムーズに変形さ
せることができる。 【0016】上記実施例においては、タクト金属板30
としてフランジ部30bを有するものを用いているが、
皿状部30aだけを有するタクト金属板を用いることも
できる。この場合には、皿状部の外周縁に適宜の形状の
切欠部を形成して皿状部と基板との間に形成された空間
内の空気抜きを行えばよい。また空気抜きのための貫通
孔または切欠部の位置は、タクト金属板の変形動作に支
障を与えない場所であればどこでもよく、上記実施例に
限定されるものではない。 【0017】 【発明の効果】本発明のように、タクト金属板の表面と
絶縁カバー部材との間にタクト金属板と絶縁性基板との
間に形成された空間内の空気が逃げる間隙を形成し、ま
たタクト金属板に前記空間と前記間隙とを連通する空気
抜き用の貫通孔または切欠部を形成すると、タクト金属
板が押圧されたときに、タクト金属板と絶縁性基板との
間に形成された空間内の空気が空気抜き用の貫通孔また
は切欠部を通して間隙に逃げるため、小さな押圧力で
も、操作者の指に伝わるクリック感が良好になる利点が
ある。
イッチに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来図4に示すように、基板1上に固定
接点2,2を形成し、基板1上に固定接点2の上部に所
定の間隔をあけて可動接点3を保持する弾性を有する材
料からなるドーム部4aを備えたカバー部材4を固定し
てなるプッシュオン式スイッチが提案されている。この
スイッチでは、ドーム部4aの上から押圧力が与えられ
ると、ドーム部4aが変形して可動接点3が固定接点
2,2に接触し固定接点間の電気的導通が行われる。そ
してドーム部4aに付与した押圧力が解除されると、ド
ーム部4aは自らの弾性力で元の状態に復帰して固定接
点2,2間の電気的導通が遮断される。 【0003】そこで実開昭58−150230号公報及
び実開昭57−55124号公報に示されたプッシュオ
ン式スイッチのようにタクト金属板を用いたスイッチが
提案された。これら従来のプッシュオン式スイッチで
は、中央部接点との接触を確実なものとするためにタク
ト金属板の皿状部の中央部に貫通孔を形成している。ま
た実公昭60−26422号公報には、絶縁性基板の上
に接点パターンを形成し、タクト金属板の表面を全面的
に覆う絶縁カバー部材を絶縁性基板に接着剤を用いて固
定した構造のプッシュオン式スイッチが開示されてい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら絶縁カバ
ー部材を絶縁性基板に接着剤を用いて固定すると、スイ
ッチオン動作をするときに、ある程度タクト金属板の皿
状部を変形させなければ、タクト金属板の皿状部と基板
との間の空間内の空気がスムーズに抜けず、スイッチオ
ン動作に必要な力が大きくなって、小さな押圧力では操
作性が悪くなるだけでなく、クリック感が悪くなる問題
が生じる。 【0005】本発明の目的は、スイッチオン動作に必要
な力が小さくて済み、しかも良好なクリック感が得られ
るプッシュオン式スイッチを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
るプッシュオン式スイッチは、中央部接点及び端部接点
が形成された絶縁性基板と、外周縁の一部が前記端部接
点と当接するように前記基板上に配置されかつ該基板か
ら離れる方向に向かって突出するように湾曲した反転動
作可能な皿状部を有するタクト金属板と、タクト金属板
の表面を全面的に覆い絶縁性基板に接着剤を用いて固定
されてタクト金属板を基板との間に封止する可撓性を有
する絶縁カバー部材とを具備している。本発明では、絶
縁カバー部材をタクト金属板の皿状部の表面とは接着剤
では接合しない。またタクト金属板の皿状部と絶縁カバ
ー部材との間にタクト金属板と絶縁性基板との間に形成
さ れた空間内の空気が逃げる間隙を形成する。そしてタ
クト金属板には前記空間と前記間隙とを連通する空気抜
き用の貫通孔または切欠部を形成する。本発明のよう
に、タクト金属板の表面と絶縁カバー部材との間にタク
ト金属板と絶縁性基板との間に形成された空間内の空気
が逃げる間隙を形成し、更にタクト金属板に前記空間と
前記間隙とを連通する空気抜き用の貫通孔または切欠部
を形成すると、タクト金属板が押圧されたときに、タク
ト金属板と絶縁性基板との間に形成された空間内の空気
が空気抜き用の貫通孔または切欠部を通して間隙に逃げ
るため、小さな押圧力でも、操作者の指に伝わるクリッ
ク感が良好になる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施例を詳細に説明する。 【0008】図1は本発明をメンブレンスイッチに適用
した場合の実施例の断面図を示している。同図におい
て、10は絶縁性を有する基板であり、用途に応じて可
撓性を有するフレキシブル基板も用いられる。基板10
の上には、図2に示すように銅箔または銀塗料若しくは
カーボン等の導電性塗料を用いて中央部接点20a,端
部接点20b,ジャンパー線20c等が形成されてい
る。導電性塗料としては、エポキシ樹脂系,フェノール
樹脂系,メラミン樹脂系,ポリイミド樹脂系の塗料に
銀,カーボン等の導電性粉末を含有させた樹脂系導電性
塗料を用いるのが好ましい。また中央部接点20aは、
基板10を貫通して設けられたスルーホール導体20e
に電気的に接続されており、スルーホール導体20eの
他端には電極20fが形成されている。ジャンパー線2
0cの上にはエポキシ樹脂等の適宜の材料を用いてオー
バコート20dが施されている。なお図面においては、
理解を容易にするために接点20a及び20bの厚みを
誇張して描いている。 【0009】図1及び図3において、30は基板10か
ら離れる方向に向かって突出するように湾曲した反転動
作可能な皿状部30aと、この皿状部30aの外周縁に
連続して形成されたフランジ部30bとからなるタクト
金属板である。タクト金属板30は、皿状部30aの外
周縁及びフランジ部30bが端部接点20bと常時接触
するようにして基板10上に載置されている。なお位置
決めを容易にするためにフランジ部30bの端部を端部
接点20bに半田付けすることもできるが、この場合に
は皿状部30aの変形を害しない程度に半田付けを行
う。 【0010】皿状部30aの外周縁即ちフランジ部30
bと皿状部30aとの接続部には、湾曲面または丸み3
0eが形成されている。また皿状部30aの中央部分に
は貫通孔30cが形成されており、この貫通孔30cの
内側周縁部にも湾曲面または丸み30dが付けられてい
る。この貫通孔30cの内側周縁部の丸み30dは、例
えば貫通孔が形成されたタクト金属板30を治具に固定
し、先端が尖ったポンチを貫通孔に挿入して突き上げて
絞り加工することにより形成される。更に皿状部30a
のフランジ部30bに近い位置には、周方向に延びる細
長い貫通孔30f及び30gが形成されている。これら
の貫通孔30f及び30gを形成する場合には、皿状部
30aを成形する前にタクト金属板の材料となる平板状
金属板の所定の位置に、あらかじめ貫通孔30f及び3
0gを打ち抜き加工により形成しておく。これらの貫通
孔30c,30f及び30gは、皿状部30aが基板1
0に向かう方向の押圧力によって変形させられた際に皿
状部30aと基板10との間に形成された空間内の空気
を該空間から逃がす機能を有している。 【0011】40は、絶縁性及び可撓性を有する、例え
ばポリエステル,ポリエチレンテレフタレート等からな
る合成樹脂製の絶縁カバー部材である。この絶縁カバー
部材40はタクト金属板の表面と接触して該表面を覆う
ように少なくとも基板10に接着剤を用いて固定されて
いる。フランジ部30b及び皿状部30aと絶縁カバー
部材40とは接着されておらず、本実施例では皿状部3
0aが変形していない状態において絶縁カバー部材40
と皿状部30aとの間には一部にわずかな間隙または空
間gが形成されている。 【0012】なお図1には、1つのスイッチのみを示し
ているが、基板10の上には図1に示した構造のスイッ
チが複数個所定の間隔をあけて設けられている。本実施
例のスイッチは、絶縁カバー部材40の上から直接指で
押圧することもできるが、必要に応じて、絶縁カバー部
材40の上に、一点鎖線で示したように可撓性を有する
平板状の押圧部材50を設けることもできる。 【0013】スイッチ動作を行う場合には、皿状部30
aの中央部分を絶縁カバー部材40の上から指で押圧す
る。押圧力を加えてゆく段階で、皿状部30aと基板1
0との間に形成された空間内の空気が、主として貫通孔
30f及び30gから間隙g内に抜けていくため、皿状
部30aは容易に変形する。そして皿状部30aが変形
すると操作者の指先には明確なクリック感が伝わる。ま
た操作者が指を離すと、皿状部30aは反転動作を行っ
て図1に示した状態に復帰する。この際に、間隙g内の
空気は貫通孔30c,30f及び30gを通って皿状部
30aと基板10との間に形成された空間内に戻るた
め、皿状部30aは迅速に元の状態に復帰する。 【0014】また上記実施例においては、皿状部30a
とフランジ部30bとの間及び貫通孔30cの内側周縁
部に丸み30d及び30eを形成してあるので、押圧操
作が行われてタクト金属板30が変形した場合でも、皿
状部30aの外周縁及び貫通孔30cの周縁部によっ
て、端部接点20b及び中央部接点20aが削られて導
電不良が発生するのを防止することができる。 【0015】本実施例では、タクト金属板の皿状部に、
押圧力が付与されて該皿状部が変形したときに、皿状部
と基板との間に形成された空間内の空気を皿状部と絶縁
カバー部材との間に形成される空間内に逃がす貫通孔ま
たは切欠部を形成したので、皿状部と基板との間に形成
された空間内の空気が障害となること無く、大きな押圧
力を加えずにタクト金属板の皿状部をスムーズに変形さ
せることができる。 【0016】上記実施例においては、タクト金属板30
としてフランジ部30bを有するものを用いているが、
皿状部30aだけを有するタクト金属板を用いることも
できる。この場合には、皿状部の外周縁に適宜の形状の
切欠部を形成して皿状部と基板との間に形成された空間
内の空気抜きを行えばよい。また空気抜きのための貫通
孔または切欠部の位置は、タクト金属板の変形動作に支
障を与えない場所であればどこでもよく、上記実施例に
限定されるものではない。 【0017】 【発明の効果】本発明のように、タクト金属板の表面と
絶縁カバー部材との間にタクト金属板と絶縁性基板との
間に形成された空間内の空気が逃げる間隙を形成し、ま
たタクト金属板に前記空間と前記間隙とを連通する空気
抜き用の貫通孔または切欠部を形成すると、タクト金属
板が押圧されたときに、タクト金属板と絶縁性基板との
間に形成された空間内の空気が空気抜き用の貫通孔また
は切欠部を通して間隙に逃げるため、小さな押圧力で
も、操作者の指に伝わるクリック感が良好になる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の実施例で用いる基板の一態様を示す部分
斜視図である。 【図3】図1の実施例で用いるタクト金属板の平面図で
ある。 【図4】図4は従来のスイッチの構成を示す断面図であ
る。 【符号の説明】 10 絶縁性基板 20a 中央部接点 20b 端部接点 30 タクト金属板 30a 皿状部 30b フランジ部 30c,30f,30g 貫通孔 40 絶縁カバー部材
斜視図である。 【図3】図1の実施例で用いるタクト金属板の平面図で
ある。 【図4】図4は従来のスイッチの構成を示す断面図であ
る。 【符号の説明】 10 絶縁性基板 20a 中央部接点 20b 端部接点 30 タクト金属板 30a 皿状部 30b フランジ部 30c,30f,30g 貫通孔 40 絶縁カバー部材
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フロントページの続き
(72)発明者 小原 陽三
富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番
地 北陸電気工業株式会社内
(56)参考文献 実開 昭58−150230(JP,U)
特公 平1−28446(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01H 13/48
H01H 13/52
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.中央部接点及び端部接点が形成された絶縁性基板
と、 外周縁の一部が前記端部接点と当接するように前記基板
上に配置されかつ該基板から離れる方向に向かって突出
するように湾曲した反転動作可能な皿状部を有するタク
ト金属板と、 前記タクト金属板の表面を全面的に覆い前記絶縁性基板
に接着剤を用いて固定されて前記タクト金属板を前記基
板との間に封止する可撓性を有する絶縁カバー部材とを
具備し、前記絶縁カバー部材は前記タクト金属板の前記皿状部の
表面とは前記接着剤では接合されておらず、 前記タクト金属板の前記皿状部と前記絶縁カバー部材と
の間に前記タクト金属板と前記絶縁性基板との間に形成
された空間内の空気が逃げる間隙が形成されており、前
記タクト金属板には前記空間と前記間隙とを連通する空
気抜き用の貫通孔または切欠部が形成されていることを
特徴とするプッシュオン式スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9255182A JP3046788B2 (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | プッシュオン式スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9255182A JP3046788B2 (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | プッシュオン式スイッチ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9223456A Division JP3046785B2 (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | プッシュオン式スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1074428A JPH1074428A (ja) | 1998-03-17 |
JP3046788B2 true JP3046788B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=17275185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9255182A Expired - Lifetime JP3046788B2 (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | プッシュオン式スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046788B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-19 JP JP9255182A patent/JP3046788B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1074428A (ja) | 1998-03-17 |
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