JP3046777U - 自動車窓硝子破砕ハンマー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】自動車が事故に合い水中に落ちた時、ドアが開
かなかったり、窓硝子が開かない場合に、自動車の窓硝
子を車内から破砕して、運転者や同乗者が車外に脱出す
る時に使用する自動車窓硝子破砕ハンマーを、使用しな
い場合には狭い車内に短くコンパクトな形で設置でき、
使用する場合には、力の弱い婦女子でも打撃力が増すた
めに、ハンマーの頭部に遠心力が強く加わるように長い
柄部に変化することができる自動車窓硝子破砕ハンマー
を得る。 【構成】ハンマーの柄部を伸縮自在に長さが調整できる
ように、ハンマーの柄部が長手方向に、内側に収納され
たり、引き出されたりして移動できる中空部を有する外
側柄部を設けて、車内に設置しておく場合には短く、使
用時には長い柄部になり遠心力が強く働き、ハンマーの
打撃力を強力にするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、事故等により緊急に自動車より脱出しなけれはならない時に、運転 者や同乗者が安全に車外に脱出するために、自動車の窓硝子を割る為の自動車窓 硝子破砕ハンマーである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、事故等により緊急に自動車より脱出しなけれはならない場合に、脱出口 として自動車の窓硝子を割り脱出する救命道具として、自動車窓硝子破砕ハンマ ーがあるが、狭い車内で緊急に間に合うために、運転者座席周辺の狭隘な場所に 設置しておく必要があり、小型であることが必要条件であるため、柄部の長さを 含め２０ｃｍ程度の長さしか無かった。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

従来の自動車窓硝子破砕ハンマーは、上述した如く、狭い車内に設置するため 、通常使用しない場合の設置面積を最小にする必要から、コンパクトにまとめた ものが要求され、その故ハンマーの柄部を最小限短いものにしていた。 しかし、自動車窓硝子破砕ハンマーを使用して緊急に脱出しなければならな状 況になった場合、柄部が短いため支点が近く遠心力が働かないため、結果として 打撃力の弱いハンマーであり、自動車の窓硝子を一撃で割れる能力に欠けるため 、力の弱い婦女子では、窓硝子を割れない場合もある危険な問題があった。 問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の構成を実施例にもとずき第１図と第２図を用いて説明すると、本考案 にかかる自動車窓硝子破砕ハンマーは、円柱の両端を所要の角度に円錐形に形し た金属製のハンマー頭部１を中央部で下方に連設される長方形の基端に抜け止め 突部３を突設した内側柄部２に固着したハンマーを形成し、該内側柄部２が上端 の口金部６より長手方向に挿入され内部に収納される中空部４を有する鞘体柄部 ５からなる自動車窓硝子破砕ハンマーである。

【０００５】

【作用】

このような構成を有する本考案にかかる自動車窓硝子破砕ハンマーによれば通 常使用しない場合は、内側柄部２に連設されたハンマーは、鞘体柄部５の内側の 中空部４に挿入して収納され、小型でコンパクトなサイズで車内の所要位置に設 置される。車から緊急に脱出する場合は、本考案の自動車窓硝子破砕ハンマの鞘 体柄部５を握って取り出し、ハンマー頭部１を連設された内側柄部２の基端に突 設された抜け止め突部３と鞘体柄部５の上端の口金部６が係止状態になるまで引 き上げて使用するものとなる。

【０００６】

【実施例】

本考案の自動車窓硝子破砕ハンマーの寸法は、内側柄部２が鞘体柄部５に収納 された状態において、全長が通常の自動車窓硝子破砕ハンマーと、同じ長さとな る。

【０００７】 内側柄部２の厚みが強度に不足したり、軽量化が必要とされる場合には、正面 及び背面に補強リブとして、長手方向に移動案内レールを突設する。

【０００８】 鞘体柄部５の表面には、滑り止めの意匠を施してグリップ性の良いものにする ことができる。

【０００９】 鞘体柄部５の後端に、座席のシートベルトを切断するナイフ刃身７を軸着し、 収納状態の鞘体柄部５と内側柄部２の一方の側面に、ナイフ刃身７が回動して収 納される溝を穿つて設けることができる。

【０００１０】

【考案の効果】

以上述べたことからも明らかなように、本考案の自動車窓硝子破砕ハンマーは 使用しない場合には、狭い車内に短くコンパクトな形で運転席周辺の狭隘な場所 に設置でき、また、自動車事故で緊急に脱出する事態に遭遇し、本考案の自動車 窓硝子破砕ハンマーを使用する場合には、ハンマー頭部１を握り鞘体柄部５から 内側柄部２を引出す操作のみで、柄部の長さは約２倍となり、鞘体柄部５の基方 を握り支点とすれば、ハンマーの頭部に遠心力が強く加わるので、力の弱い婦女 子でも打撃力が増すことになり、誰でも自動車窓硝子を破砕でき、安全に車外に 脱出できるものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の収納の状態を示す一部を切断した正面
図である。

【図３】本考案の使用の状態をを示す一部を切り欠いた
正面図である。

【符号の説明】

１ ハンマー頭部 ２ 内側柄部 ３ 抜け止め突部 ４ 中空部 ５ 鞘体柄部 ６ 口金部 ７ ナイフ刃身

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円柱の両端を所要の角度に円錐形に形成
   した金属製のハンマー頭部１を中央部で下方に連設され
   る長方形の基端に抜け止め突部３を突設した内側柄部２
   に固着したハンマーを形成し、該内側柄部２が上端の口
   金部６より長手方向に挿入され内部に収納される中空部
   ４を有する鞘体柄部５からなる自動車窓硝子破砕ハンマ
   ー。