JP3046450U - 緑化ミニ庭園 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マンションや一般住宅のベランダや屋上に人
工軽量土壌を用いてミニ庭園を造った場合でも、気相率
を高めて樹木の根づきを良くし、また固相率を高めて樹
木の保持力を高め、集中豪雨の場合でも排水効率を高め
ること。 【解決手段】 ベランダ1の底面5の最も低い隅に上面
を網状とした排水パイプ10を敷設し、排水箇所なる部
分に排水用フィルター26を敷設する。耐根シート11
の排水部分には穴27を穿孔する。耐根シート11の上
面に保水マット12を敷設し、保水マット12の上面に
保水・排水シート13を敷設する。保水・排水シート1
3の上面に多数の石材14を敷設し、その上にフィルタ
ー15を敷設する。このフィルター15の上面に人工軽
量土壌16を入れる。人工軽量土壌16を400リット
ルとした場合、炭の粉(備長炭)と腐葉土とをそれぞれ
5リットル混合する。
工軽量土壌を用いてミニ庭園を造った場合でも、気相率
を高めて樹木の根づきを良くし、また固相率を高めて樹
木の保持力を高め、集中豪雨の場合でも排水効率を高め
ること。 【解決手段】 ベランダ1の底面5の最も低い隅に上面
を網状とした排水パイプ10を敷設し、排水箇所なる部
分に排水用フィルター26を敷設する。耐根シート11
の排水部分には穴27を穿孔する。耐根シート11の上
面に保水マット12を敷設し、保水マット12の上面に
保水・排水シート13を敷設する。保水・排水シート1
3の上面に多数の石材14を敷設し、その上にフィルタ
ー15を敷設する。このフィルター15の上面に人工軽
量土壌16を入れる。人工軽量土壌16を400リット
ルとした場合、炭の粉(備長炭)と腐葉土とをそれぞれ
5リットル混合する。
Description
【0001】
本考案は、マンションや一般住宅、あるいはビルの建物のベランダや屋上に設 置される緑化ミニ庭園に関するものである。
【0002】
近年、都会では緑が少なくなり、住宅の内外、商業空間、オフィスビルなどの 都市空間への緑化が盛んに行なわれている。木々などの植物の緑は人の心をなご まし、心を豊かにする作用がある。また、都会のヒートアイランド現象の防止や 断熱効果による省エネルギーなど様々な効果を発揮している。
【0003】 マンションや一般住宅のベランダや屋上にミニ庭園を造る動きも出てきており 、そのための工法も種々のものが既に提案されている。例えば、特開平8−31 7729号公報が挙げられる。 この特開平8−317729号公報に記載されている技術は、防水層、保水層 、排水性の高い人工軽量土壌の3層を用いてベランダや屋上に庭園を設置するも のである。
【0004】
上記特開平8−317729号公報は、ベランダや屋上に設置することから重 量の点を鑑みて単に人工軽量土壌を用いたものであり、この人工軽量土壌に芝生 や植物を植えるものである。しかし、一般的な人工軽量土壌は、ある程度の気相 率、固相率があるものの、樹木の根のはりが入りにくく、また、樹木の保持力が 弱いという問題がある。
【0005】 また、排水の点においても、人工軽量土壌から直接排水するようにしており、 そのため、人工軽量土壌から直接排水される箇所が1ヶ所あるいは2ヶ所程度で あり、多量の雨水が降った場合には、溢れてベランダを水浸しにするという問題 があった。特に、梅雨時や、台風シーズンにおける集中豪雨の場合には、人工軽 量土壌自体が雨水と共にベランダに流出してしまうという問題もあった。
【0006】 本考案は上述の点に鑑みて提供したものであって、マンションや一般住宅のベ ランダや屋上に人工軽量土壌を用いてミニ庭園を造った場合でも、気相率を高め て樹木の根づきを良くし、また固相率を高めて樹木の保持力を高め、集中豪雨の 場合でも排水効率を高めた緑化ミニ庭園を提供することを目的としたものである 。
【0007】
そこで、本考案の請求項1記載の緑化ミニ庭園では、建築物のベランダ1や屋 上に人工軽量土壌16を用いて造られるミニ庭園であって、ベランダ1や屋上の 底面5に敷設され防根性を備えた耐根シート11と、この耐根シート11の上面 に敷設され保水性を備えた保水マット12と、この保水マット12の上面に敷設 され保水及び排水機能を備えた保水・排水シート13と、この保水・排水シート 13の上面に全面にわたって敷設され余剰水の排水機能を促進する多数の石材1 4と、この石材14及び保水・排水シート13の上面に敷設され上記人工軽量土 壌16の粒径よりは目が細かくて水を通過させるフィルター15と、このフィル ター15の上面に所定の厚さで敷設される人工軽量土壌16とからなり、上記人 工軽量土壌16に炭の粉を該人工軽量土壌16の量に対して所定の割合で混合し 、この割合を上記人工軽量土壌16の量を約400リットルとした場合に、炭の 粉の量を4〜20リットルの割合としていることを特徴としている。
【0008】 このような構成とすることにより、例えば、人工軽量土壌16の量を約400 リットルとした場合に、4〜20リットルの炭の粉を人工軽量土壌16に混合す ることで、炭の粉の気泡から酸素を出し、気相率が高まり、ひげ根を生育させ、 早く木が根づき、樹木の活着率が良くすることができる。 また、炭の粉は、マイナスイオンを発生させ、樹木の成長に必要なミネラルを 土壌に与える。このミネラルは弱アルカリ性なので、水撒きの水道水を弱アルカ リ性に近づけることになり、樹木、植物の生育を促進させることができるもので ある。なお、炭の粉は備長炭の炭の粉が望ましい。
【0009】 さらに、請求項2記載の緑化ミニ庭園では、建築物のベランダ1や屋上に人工 軽量土壌16を用いて造られるミニ庭園であって、ベランダ1や屋上の底面5に 敷設され防根性を備えた耐根シート11と、この耐根シート11の上面に敷設さ れ保水性を備えた保水マット12と、この保水マット12の上面に敷設され保水 及び排水機能を備えた保水・排水シート13と、この保水・排水シート13の上 面に全面にわたって敷設され余剰水の排水機能を促進する多数の石材14と、こ の石材14及び保水・排水シート13の上面に敷設され上記人工軽量土壌16の 粒径よりは目が細かくて水を通過させるフィルター15と、このフィルター15 の上面に所定の厚さで敷設される人工軽量土壌16とからなり、上記人工軽量土 壌16に腐葉土を該人工軽量土壌16の量に対して所定の割合で混合し、この割 合を上記人工軽量土壌16の量を約400リットルとした場合に、腐葉土の量を 4〜20リットルの割合としていることを特徴としている。
【0010】 このような構成とすることにより、例えば、上記人工軽量土壌16の量を約4 00リットルとした場合に、4〜20リットルの腐葉土を人工軽量土壌16に混 合することで、断流化を防ぎ、固相率が高まり、樹木の保持力ができ、より倒れ にくくすることができる。
【0011】 また、請求項3記載の緑化ミニ庭園では、建築物のベランダ1や屋上に人工軽 量土壌16を用いて造られるミニ庭園であって、ベランダ1や屋上の底面5に敷 設され防根性を備えた耐根シート11と、この耐根シート11の上面に敷設され 保水性を備えた保水マット12と、この保水マット12の上面に敷設され保水及 び排水機能を備えた保水・排水シート13と、この保水・排水シート13の上面 に全面にわたって敷設され余剰水の排水機能を促進する多数の石材14と、この 石材14及び保水・排水シート13の上面に敷設され上記人工軽量土壌16の粒 径よりは目が細かくて水を通過させるフィルター15と、このフィルター15の 上面に所定の厚さで敷設される人工軽量土壌16とからなり、上記人工軽量土壌 16に炭の粉及び腐葉土を該人工軽量土壌16の量に対してそれぞれ所定の割合 で混合し、これらの割合を上記人工軽量土壌16の量を約400リットルとした 場合に、炭の粉の量を4〜20リットル、腐葉土の量を4〜20リットルの割合 としていることを特徴としている。
【0012】 これにより、例えば、上記人工軽量土壌16の量を約400リットルとした場 合に、炭の粉の量を4〜20リットル、腐葉土の量を4〜20リットルそれぞれ 人工軽量土壌16に混合することで、炭の粉の気泡から酸素を出し、気相率が高 まり、ひげ根を生育させ、早く木が根づき、樹木の活着率が良くすることができ る。 また、炭の粉は、マイナスイオンを発生させ、樹木の成長に必要なミネラルを 土壌に与える。このミネラルは弱アルカリ性なので、水撒きの水道水を弱アルカ リ性に近づけることになり、樹木、植物の生育を促進させることができるもので ある。なお、炭の粉は備長炭の炭の粉が望ましい。 また、腐葉土の混合により、断流化を防ぎ、固相率が高まり、樹木の保持力が でき、より倒れにくくすることができる。
【0013】 請求項4記載の緑化ミニ庭園では、建築物のベランダ1や屋上に人工軽量土壌 16を用いて造られるミニ庭園であって、ベランダ1や屋上の底面5に敷設され 防根性を備えた耐根シート11と、この耐根シート11の上面に敷設され保水性 を備えた保水マット12と、この保水マット12の上面に敷設され保水及び排水 機能を備えた保水・排水シート13と、この保水・排水シート13の上面に全面 にわたって敷設され余剰水の排水機能を促進する多数の石材14と、この石材1 4及び保水・排水シート13の上面に敷設され上記人工軽量土壌16の粒径より は目が細かくて水を通過させるフィルター15と、このフィルター15の上面に 所定の厚さで敷設される人工軽量土壌16とからなり、上記人工軽量土壌16に 炭の粉及び腐葉土を該人工軽量土壌16の量に対してそれぞれ所定の割合で混合 し、これらの割合を上記人工軽量土壌16の量を約400リットルとした場合に 、炭の粉の量を約5リットル、腐葉土の量を約5リットルの割合としていること を特徴としている。
【0014】 かかる構成とすることで、例えば、上記人工軽量土壌16の量を約400リッ トルとした場合に、炭の粉の量を約5リットル、腐葉土の量を約5リットルそれ ぞれ人工軽量土壌16に混合することで、炭の粉の気泡から酸素を出し、気相率 が高まり、ひげ根を生育させ、早く木が根づき、樹木の活着率が良くすることが できる。 また、炭の粉は、マイナスイオンを発生させ、樹木の成長に必要なミネラルを 土壌に与える。このミネラルは弱アルカリ性なので、水撒きの水道水を弱アルカ リ性に近づけることになり、樹木、植物の生育を促進させることができるもので ある。なお、炭の粉は備長炭の炭の粉が望ましい。 また、腐葉土の混合により、断流化を防ぎ、固相率が高まり、樹木の保持力が でき、より倒れにくくすることができる。
【0015】 さらに、請求項5記載の緑化ミニ庭園では、ベランダ1や屋上の底面5の傾斜 面の下部に、上面を網状にした排水パイプ10を敷設し、この排水パイプ10の 要部に人工軽量土壌16の粒径より細かい目の排水用フィルター26を配設し、 この排水用フィルター26の部分に対応した保水・排水シート13の箇所に排水 穴27を穿孔し、この排水穴27の部分に石材14を盛り上げるように敷設して いることを特徴としている。
【0016】 これにより、人工軽量土壌16に灌水したり、緑化ミニ庭園に降った雨水で余 分な水は、人工軽量土壌16、フィルター15、石材14の間、排水用フィルタ ー26、排水穴27、及び排水パイプ10を介して効率良く排水されることにな る。したがって、雨が多く降った場合でも人工軽量土壌16を外部に溢れさせる ことなく、雨水を外部に効率良く排水させることができる。
【0017】 また、請求項6記載の緑化ミニ庭園では、上面を閉塞し周囲を網状とした排水 パイプ30を人工軽量土壌16内に埋設し、この排水パイプ30の周囲に人工軽 量土壌16の粒径より目が細かい排水用フィルター31を巻装し、上記排水パイ プ30の下面開口面を上記フィルター15の上面に立設させていることを特徴と している。
【0018】 したがって、集中豪雨があった場合でも人工軽量土壌16内に水は、排水用フ ィルター31、排水パイプ30、及びフィルター15を介して保水・排水シート 13に流れ、さらに、排水用フィルター26、排水穴27、及び排水パイプ10 を介して効率良く排水されるものであり、このため、集中豪雨があった場合にも 、人工軽量土壌16内で水が溢れることなく、効率良く排水することができる。 これにより水が人工軽量土壌16内で溢れ出ないので、人工軽量土壌16を外部 に流出させることもない。
【0019】 さらに、請求項7記載の緑化ミニ庭園では、建築物のベランダ1や屋上に人工 軽量土壌16を用いて造られるミニ庭園であって、ベランダ1や屋上の底面5に 敷設され防根性を備えた耐根シート11と、この耐根シート11の上面に敷設さ れ保水性を備えた保水マット12と、この保水マット12の上面に敷設され保水 及び排水機能を備えた保水・排水シート13と、この保水・排水シート13の上 面に全面にわたって敷設され余剰水の排水機能を促進する多数の石材14と、こ の石材14及び保水・排水シート13の上面に敷設され上記人工軽量土壌16の 粒径よりは目が細かくて水を通過させるフィルター15と、このフィルター15 の上面に所定の厚さで敷設される人工軽量土壌16とからなり、ベランダ1や屋 上の底面5の傾斜面の下部に、上面を網状にした排水パイプ10を敷設し、この 排水パイプ10の要部に人工軽量土壌16の粒径より細かい目の排水用フィルタ ー26を配設し、この排水用フィルター26の部分に対応した保水・排水シート 13の箇所に排水穴27を穿孔し、この排水穴27の部分に石材14を盛り上げ るように敷設し、上面を閉塞し周囲を網状とした排水パイプ30を人工軽量土壌 16内に埋設し、この排水パイプ30の周囲に人工軽量土壌16の粒径より目が 細かい排水用フィルター31を巻装し、上記排水パイプ30の下面開口面を上記 フィルター15の上面に立設させていることを特徴としている。
【0020】 これにより、人工軽量土壌16に灌水したり、緑化ミニ庭園に降った雨水で余 分な水は、人工軽量土壌16、フィルター15、石材14の間、排水用フィルタ ー26、排水穴27、及び排水パイプ10を介して効率良く排水されることにな る。したがって、雨が多く降った場合でも人工軽量土壌16を外部に溢れさせる ことなく、雨水を外部に効率良く排水させることができる。 また、集中豪雨があった場合でも人工軽量土壌16内に水は、排水用フィルタ ー31、排水パイプ30、及びフィルター15を介して保水・排水シート13に 流れ、さらに、排水用フィルター26、排水穴27、及び排水パイプ10を介し て効率良く排水されるものであり、このため、集中豪雨があった場合にも、人工 軽量土壌16内で水が溢れることなく、効率良く排水することができる。これに より水が人工軽量土壌16内で溢れ出ないので、人工軽量土壌16を外部に流出 させることもない。
【0021】 請求項8記載の緑化ミニ庭園では、上記フィルター15の上面に格子状のスチ ールメッシュ33 を敷設し、両端にターンバックル35を設けたチェーン36 により上記スチールメッシュ33の上面に配設した根鉢34を固定し、根鉢34 とチェーン36との間にゴム板37を介装すると共に、スチールメッシュ33に 係止したターンバックル35を締めることで、背の高い樹木の根鉢34を人工軽 量土壌16内に固定していることを特徴としている。
【0022】 これにより強風の場合でも背の高い樹木の根鉢34を人工軽量土壌16内に確 実に固定することができる。
【0023】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図2は本考案の緑化ミ ニ庭園Aを造る場合のマンションや一般住宅に設置されている一般的なベランダ 1の平面図を示し、また、図3はこのベランダ1の断面図を示している。このベ ランダ1は、例えば横方向の寸法が約3.2mで、外側に突出する寸法は約1. 2mであり、両側には側壁2が設けられ、前部には基礎3が設けられている。そ して、この基礎3の上側にはフェンス4が形成されている。
【0024】 図2の斜線部分は本考案の緑化ミニ庭園Aを造成する大きさを示しており、上 記ベランダ1の大きさの場合では、約2m2 ほどのミニ庭園を造るものである。 また、このミニ庭園はベランダ1の底面5から樹木を除いて平均22cmぐらい の高さとしている。 また、ベランダ1の底面5は図3に示すように、排水の観点から外側に傾斜す る傾斜面となっており、このベランダ1の位置が低い隅部の箇所には排水孔6が 穿孔されている。そして、この排水孔6の下面開口部には排水パイプ(図示せず )が垂設されて、ベランダ1上に降った雨水などは上記排水孔6、排水パイプを 介して外部(地面、排水溝)へ排水されるようになっている。
【0025】 図1は上記ベランダ1上に造った緑化ミニ庭園Aの断面図を示している。詳細 な構成は後述するが、この緑化ミニ庭園Aの基本的な構成は以下のようになって いる。まず、緑化ミニ庭園Aの排水を行なう排水パイプ10がベランダ1の底面 5の前部の隅部に配設され、ベランダ1の底面5及び排水パイプ10を覆うよう にして耐根シート11が敷設される。 そして、上記耐根シート11の上面には保水マット12が敷設され、さらに、 この保水マット12の上面には連続した凹凸面を備えた保水・排水シート13が 積層される。この保水・排水シート13の多数の凹部内には多数の石材14が敷 設される。
【0026】 また、石材14を敷設した保水・排水シート13の上面にはフィルター15が 敷設され、このフィルター15の上面には人工軽量土壌16を所定量入れる。 なお、ベランダ1の基礎3や側壁2以外の湾曲部分7などにはレンガ17を配 設して縁部を美しく仕上げるようにしている。
【0027】 次に、各部材について説明する。先ず、円筒形の排水パイプ10は直径が約5 cmで、図1及び図4に示すように、下側の部分は断面が円弧状で閉塞されてお り、この部分を溝部20としている。また排水パイプ10の上部は断面が円弧状 で網状とした網部21としている。この網部21に水が通過して溝部20で受け ると共に、端部よりベランダ1の底面5上に排水するようにしている。 排水パイプ10は、緑化ミニ庭園Aの大きさにより予め必要な寸法に切断して いるが、施工現場で任意の寸法に切断するようにしても良い。
【0028】 耐根シート11は、ポリエチレンで形成されていて、緑化ミニ庭園Aの底部に シート状に敷設されるものであり、ベランダ1の防水化と、樹木に根がベランダ 1上に延びるのを防止している。 この耐根シート11の上面に敷設される保水マット12は、ポリエステルの不 織布で形成されており、灌水した水や雨水を保水しておくものである。
【0029】 保水・排水シート13はポリ塩化ビニールで形成されており、図1に示すよう に断面が波形状に形成されている。図9は保水・排水シート13の要部拡大斜視 図を示し、図10は保水・排水シート13の要部拡大断面図を示している。図9 及び図10に示すように、略山型の突部22と凹部24とが連続して形成されて おり、突部22の上面は略フラットに形成されている。 そして、突部22の上部には穴23がそれぞれ形成されており、凹部24には ホワイトロームと呼ばれる石材14が充填されるようになっている。
【0030】 ここで、上記ガラス繊維材系の石材14は、黒曜石を高温で焼成発泡させた無 機質軽量の粒径が4〜25mmの骨材で、保水・排水シート13の凹部24を含 めた上面に全面にべた敷きすることにより、余剰水の排水を効率良く行なってい る。
【0031】 保水・排水シート13及び石材14の上面に敷設されるフィルター15は、ポ リエステルの不織布で形成されている。このフィルター15の目の粗さは人工軽 量土壌16の粒径より細かいものである。 このフィルター15の上面に土壌として入れられる有機質の人工軽量土壌16 は、真珠岩の粉砕、発泡焼成させた白色の軽量土壌である。この人工軽量土壌1 6は、湿潤時の比重は0.6と自然土の約1/3の軽さであり、粒度調整により 保水性と排水性のバランスを最適に保つことができる。この人工軽量土壌16に 樹木が植生されることになる。
【0032】 また、本考案の特徴として、図2に示すようなベランダ1に造る約2m2 ほど の大きさに投入する上記人工軽量土壌16の量を約400リットルとした場合、 炭の粉(備長炭)を約5リットルと、腐葉土を約5リットルを人工軽量土壌16 に混合させている。
【0033】 これは、以下の理由からである。まず、人工軽量土壌16に炭の粉(備長炭) を約5リットル混合することで、炭の粉の気泡から酸素を出し、気相率が高まり 、ひげ根を生育させ、早く木が根づき、樹木の活着率が良くなるからである。 また、炭の粉は、マイナスイオンを発生させ、樹木の成長に必要なミネラルを 土壌に与える。このミネラルは弱アルカリ性なので、水撒きの水道水を弱アルカ リ性に近づけることになり、樹木、植物の生育を促進させることができるからで ある。 また、人工軽量土壌16に腐葉土を5リットル混合することで、断流化を防ぎ 、固相率が高まり、樹木の保持力ができ、より倒れにくくなるからである。
【0034】 なお、本考案では、上述の割合で人工軽量土壌16に炭の粉と腐葉土とを混合 しているが、炭の粉、あるいは腐葉土のいずれか一方のみを人工軽量土壌16に 混合するようにしても良い。 また、炭の粉は、どのような種類のものでも良いが、広葉樹で形成した備長炭 の炭の粉が好適例である。 特に、人工軽量土壌16が種々のものが市販されているが、低コストの人工軽 量土壌16に上記炭の粉や腐葉土を混合することで、高価な人工軽量土壌16と 同様の性能を発揮するものであり、これにより人工軽量土壌16のコストダウン を図ることができる。
【0035】 また、この考案の実施の形態では、人工軽量土壌16を約400リットルとし た場合、炭の粉と腐葉土とをそれぞれ約5リットルの割合で混合していたが、そ れぞれ炭の粉と腐葉土を4〜20リットル程度の範囲で混合するようにしても良 い。しかし、それ以上炭の粉や腐葉土を混合すると、水分を吸って全体の重量が 重くなるので、それ以上炭の粉や腐葉土を混合しなくても良い。 したがって、人工軽量土壌16を約400リットルとした場合に、炭の粉と腐 葉土とを約5リットル混合するのが好適例である。また、人工軽量土壌16の容 量を変えた場合には、その使用する人工軽量土壌16の容量に応じて炭の粉と腐 葉土とを混合する割合は上述の場合と同様にする。
【0036】 次に、本考案の緑化ミニ庭園Aの工法について説明する。まず、図4に示すよ うに、所定の長さに切断した排水パイプ10を網部21を上面にしてベランダ1 の底面5の前部(フェンス4側)の隅部に配設する。 ここで、上記フィルター15と同じ材料で形成した約30cm四方の排水用フ ィルター26を図4に示すように配設し、ガムテープなどで基礎3や底面5に確 実に直貼りする。この排水用フィルター26により石材14や小さな人工軽量土 壌16が排水パイプ10を介してベランダ1の隅部の排水孔6に流出するのを防 止している。 なお、排水用フィルター26を設置する箇所は、図4の場合は2ヶ所としてい るが、1ヶ所でも、あるいは3ヶ所以上でも良い。しかし、排水性を考慮した場 合には、少なくとも2ヶ所は必要であり、また、排水パイプ10の網部21に連 続して排水用フィルター26を敷設して、排水パイプ10の網部21全体を排水 用に用いるようにしても良い。
【0037】 次に、緑化ミニ庭園Aの縁部となる部分にレンガ17を適当数を積む。積んだ レンガ17の高さは、この種の緑化ミニ庭園では図5に示すように約18cmと している。次に耐根シート11をベランダ1の底面5に敷設する。この時、図1 及び図6に示すように、1枚の耐根シート11の大きさでカバー出来れば、基礎 3の側面に対して耐根シート11の端部を30cm程度立ち上げ(図5参照)、 また、側壁2の側面も同様にして端部を立ち上げる。さらに、レンガ17の側面 に対しても耐根シート11の端部を立ち上げるが、この場合には、立ち上げの高 さはレンガ17の高さより、2〜3cm程度低くしておく。 また、緑化ミニ庭園Aの湾曲部分7(図2参照)に対応した耐根シート11の 余分な部分は切断して排除する。
【0038】 ここで、上記排水用フィルター26に対応した耐根シート11の部分には図6 に示すようにカッター、ハサミ等にて排水用の穴27を穿孔する。この穴27は 直径が約8cmくらいの大きさであるが、これより大きく、排水用フィルター2 6の横方向の幅より小さくしても良い。また、穴の形状は円形でも、角形でも良 い。
【0039】 また、1枚の耐根シート11で敷設出来ない場合には、図5に示すように2枚 の耐根シート11で敷設するようにしても良い。この場合、ベランダ1の底面5 が下降する側の耐根シート11を下側に敷設し、窓側の耐根シート11を上側に して敷設する。この上下の耐根シート11の重ね合わせ部分は、30cm程度の 長さにしている。
【0040】 次に、図1に示すように耐根シート11の上面に保水マット12を敷設する。 この場合、保水マット12の端部は立ち上げることなくフラットに敷設する。こ の保水マット12の上面に保水・排水シート13を穴23を穿設した側を上にし て敷設し、さらにこの保水・排水シート13の上面に石材14を全面的に敷設す る。 この石材14を敷設する場合、保水・排水シート13の凹部24内に入れると 共に、突部22の上面すれすれまで入れる。特に、この石材14は排水層として 重要なので、隅々までまんべんに入れる。また、図7及び図8に示すように、排 水用フィルター26及び穴27に対応した付近には、排水を良くするために多い 目に盛り上げるようにして敷設する。なお、図7に示す石材14は、この状態を 示しているが、他の保水・排水シート13の部分にも図示していないが、石材1 4を敷設している。
【0041】 石材14を敷設した後に、フィルター15を図1に示すように敷設する。この 場合、次に敷設する人工軽量土壌16が流れ出ないように、フィルター15の端 部をレンガ17や基礎3の高さより少し高い目に切断する。そして、フィルター 15の端部は、耐根シート11の端部のところで折り返しておく。 次に、略箱状になったフィルター15の内側に人工軽量土壌16を入れて土壌 作りを行なう。ここで、この人工軽量土壌16には上述の炭の粉と腐葉土とを混 合しながらフィルター15の上面に入れる。また、人工軽量土壌16は、水を充 分に含ませながらスコップでならし、土壌作りを行なう。そして、人工軽量土壌 16に植物や樹木等を植栽する。
【0042】 図1において、緑化ミニ庭園に灌水した場合や雨が降った場合には、水が人工 軽量土壌16内にしみ込み、余分は水はフィルター15を介して保水・排水シー ト13に流れる。保水・排水シート13の凹部24を含む上面には石材14が多 数敷設されており、適度な量の水が保水・排水シート13上に保水されることに なる。また、それ以上の余分な水は石材14の間を伝って2ヶ所の穴27、排水 用フィルター26を介して排水パイプ10内に流れ出る。そして、排水パイプ1 0から流れ出た水はベランダ1の底面5、排水孔6を介して外部に流れ出ること になる。 また、保水・排水シート13の穴23から水が透過して保水マット12に保水 されるようになっている。
【0043】 ここで、保水・排水シート13の上面に保水されている水は、フィルター15 を介して人工軽量土壌16に供給され、また保水マット12に保水されている水 分は、保水・排水シート13の突部22の穴23から水蒸気となって人工軽量土 壌16に供給される。また、上記穴23から人工軽量土壌16側に酸素の供給も 行なわれることで、根の生育に良い。
【0044】 また、多量の雨が降った場合でも、人工軽量土壌16からフィルター15、石 材14の間、排水用フィルター26、穴27、排水パイプ10を介してスムーズ に排水することができる。
【0045】 上述のように図1の構成により雨が多く降った場合にも効率良く排水できるも のの、予想出来ないような集中豪雨があった場合に備えて、図11及び図12に 示すような排水装置を付加するようにしても良い。 すなわち、人工軽量土壌16の上面に上部が露出しないようにして周面が網状 とし、上面を閉塞した排水パイプ30を埋設し、さらにこの直径を約5cmとし た排水パイプ30の周囲に人工軽量土壌16の流出を阻止する上記フィルター1 5と同材料のフィルター31を巻装しておく。排水パイプ30の下面の開口面は フィルター15の上面に接触している。
【0046】 集中豪雨があった場合、排水パイプ30の周囲の水はフィルター31を介して 排水パイプ30内に流れ、さらに排水パイプ30内に流れ落ちた水は、フィルタ ー15を通過して保水・排水シート13の上面に流れる。この後は先の実施の形 態の場合と同様に排水パイプ10へと流れる。 かかる構成とすることで、集中豪雨があった場合にも、人工軽量土壌16内で 水が溢れることなく、効率良く排水することができる。これにより水が人工軽量 土壌16内で溢れ出ないので、人工軽量土壌16を外部に流出させることもない 。
【0047】 なお、図12に示すように上記排水パイプ30は緑化ミニ庭園Aに1つだけ設 置しているが、1つの限らず複数本の排水パイプ30を設置しておくことで、予 期せず集中豪雨があっても、人工軽量土壌16などを溢れさせることなく、効率 良く排水することが可能となる。
【0048】 背の低い植物や樹木を人工軽量土壌16に植える場合には、植物や樹木を人工 軽量土壌16に直接に植えることで良いが、背の高い樹木を植える場合には、強 風等で値が動くと枯れやすいので、次のような方法を採っている。 すなわち、図13及び図14に示すように、フィルター15の上面に所定の大 きさのスチールメッシュ33を敷設し、このスチールメッシュ33の中心部分の 上に樹木の根鉢34を載置する。両端に亜鉛合金製のターンバックル35を装着 した2本のステンレス製のチェーン36を用いて根鉢34をスチールメッシュ3 3に固定する。
【0049】 根鉢34をチェーン36で固定する時に、金属製のチェーン36と根鉢34と が直接接触しないように、また根鉢34から出ている根にチェーン36やターン バックル35が接触しないように、黒天然ゴムからなるゴム板37を挟んで固定 するようにしている。これは、根鉢34や根がチェーン36やターンバックル3 5に接触したまま植栽すると、枯れる原因になるからである。 図13及び図14に示すように、ゴム板37をチェーン36と根鉢34の角部 の間に介装し、両端のターンバックル35のフック38をスチールメッシュ33 に引っかける。そして、ターンバックル35を締めることで、チェーン36をし っかりと張設でき、これにより強風の場合でも背の高い樹木の根鉢34を人工軽 量土壌16内に確実に固定することができる。
【0050】 なお、上記の実施の形態では、緑化ミニ庭園Aを造るのにベランダ1の場合に ついて説明したが、建物の屋上に造る場合にも本考案を適用することができるの はもちろんである。
【0051】 また、上記の緑化ミニ庭園では、人工軽量土壌16に炭の粉、腐葉土等を混合 した場合について説明したが、炭の粉や腐葉土等を混合しないで、単に人工軽量 土壌16のみを使用し、図1、図6、図11、図12等に示している排水構造を 適用して緑化ミニ庭園を構成するようにしても良い。 すなわち、上記で説明した中で炭の粉、腐葉土を混合しない緑化ミニ庭園を形 成しても良いものである。
【0052】
本考案によれば、例えば、人工軽量土壌の量を約400リットルとした場合に 、炭の粉の量を約5リットル、腐葉土の量を約5リットルの割合でそれぞれ人工 軽量土壌に混合することで、炭の粉の気泡から酸素を出し、気相率が高まり、ひ げ根を生育させ、早く木が根づき、樹木の活着率が良くすることができる。 また、炭の粉は、マイナスイオンを発生させ、樹木の成長に必要なミネラルを 土壌に与える。このミネラルは弱アルカリ性なので、水撒きの水道水を弱アルカ リ性に近づけることになり、樹木、植物の生育を促進させることができるもので ある。なお、炭の粉は備長炭の炭の粉が望ましい。 また、腐葉土の混合により、断流化を防ぎ、固相率が高まり、樹木の保持力が でき、より倒れにくくすることができる。 また、人工軽量土壌の量を約400リットルとした場合、炭の粉と腐葉土とを 混合する量は、それぞれ4〜20リットルの範囲ならば上記と同様の効果を発揮 する。
【0053】 また、人工軽量土壌に灌水したり、緑化ミニ庭園に降った雨水で余分な水は、 人工軽量土壌、フィルター、石材の間、排水用フィルター、排水穴、及び排水パ イプを介して効率良く排水されることになる。したがって、雨が多く降った場合 でも人工軽量土壌を外部に溢れさせることなく、雨水を外部に効率良く排水させ ることができる。
【0054】 さらに、集中豪雨があった場合でも人工軽量土壌内に水は、排水用フィルター 、排水パイプ、及びフィルターを介して保水・排水シートに流れ、さらに、排水 用フィルター、排水穴、及び排水パイプを介して効率良く排水されるものであり 、このため、集中豪雨があった場合にも、人工軽量土壌内で水が溢れることなく 、効率良く排水することができる。これにより水が人工軽量土壌内で溢れ出ない ので、人工軽量土壌を外部に流出させることもない。
【0055】 また、背の高い樹木を植栽する場合でも、樹木の根鉢とチェーンとの間にゴム 板を介装すると共に、スチールメッシュに係止したターンバックルを締めること で、背の高い樹木の根鉢を人工軽量土壌内に固定していることで、強風の場合で も背の高い樹木の根鉢を人工軽量土壌内に確実に固定することができる。
【図1】本考案の実施の形態の緑化ミニ庭園の断面図で
ある。
ある。
【図2】本考案の実施の形態の緑化ミニ庭園を造る場合
のベランダの平面図である。
のベランダの平面図である。
【図3】本考案の実施の形態の緑化ミニ庭園を造る場合
のベランダの断面図である。
のベランダの断面図である。
【図4】本考案の実施の形態のベランダに緑化ミニ庭園
を造る場合で排水パイプを敷設する場合の工程を示す図
である。
を造る場合で排水パイプを敷設する場合の工程を示す図
である。
【図5】本考案の実施の形態のベランダに緑化ミニ庭園
を造る場合で耐根シートを敷設する場合の工程を示す図
である。
を造る場合で耐根シートを敷設する場合の工程を示す図
である。
【図6】本考案の実施の形態のベランダに緑化ミニ庭園
を造る場合で耐根シートに排水用の穴を形成する場合の
工程を示す図である。
を造る場合で耐根シートに排水用の穴を形成する場合の
工程を示す図である。
【図7】本考案の実施の形態のベランダに緑化ミニ庭園
を造る場合で保水・排水シートを敷設した後に排水部分
に石材を敷設している場合の工程を示す図である。
を造る場合で保水・排水シートを敷設した後に排水部分
に石材を敷設している場合の工程を示す図である。
【図8】本考案の実施の形態のベランダに緑化ミニ庭園
を造る場合で保水・排水シートを敷設した後に排水部分
に石材を敷設している場合の工程を示す図である。
を造る場合で保水・排水シートを敷設した後に排水部分
に石材を敷設している場合の工程を示す図である。
【図9】本考案の実施の形態の保水・排水シートの要部
拡大斜視図である。
拡大斜視図である。
【図10】本考案の実施の形態の保水・排水シートの要
部拡大断面図である。
部拡大断面図である。
【図11】本考案の実施の形態の人工軽量土壌内の排水
パイプを埋設した状態を示す要部拡大断面図である。
パイプを埋設した状態を示す要部拡大断面図である。
【図12】本考案の実施の形態の人工軽量土壌内の排水
パイプを埋設した状態を示す説明図である。
パイプを埋設した状態を示す説明図である。
【図13】本考案の実施の形態の背の高い樹木を固定す
る場合の斜視図である。
る場合の斜視図である。
【図14】本考案の実施の形態の背の高い樹木を固定す
る場合の側面図である。
る場合の側面図である。
1 ベランダ 5 底面 10 排水パイプ 11 耐根シート 12 保水マット 13 保水・排水シート 14 石材 15 フィルター 16 人工軽量土壌 26 排水用フィルター 27 穴(排水穴) 30 排水パイプ 31 フィルター 33 スチールメッシュ 34 根鉢 35 ターンバックル 37 ゴム板 A 緑化ミニ庭園
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 11/00 E04D 11/00 Z
Claims (8)
- 【請求項1】 建築物のベランダ(1)や屋上に人工軽
量土壌(16)を用いて造られるミニ庭園であって、ベ
ランダ(1)や屋上の底面(5)に敷設され防根性を備
えた耐根シート(11)と、この耐根シート(11)の
上面に敷設され保水性を備えた保水マット(12)と、
この保水マット(12)の上面に敷設され保水及び排水
機能を備えた保水・排水シート(13)と、この保水・
排水シート(13)の上面に全面にわたって敷設され余
剰水の排水機能を促進する多数の石材(14)と、この
石材(14)及び保水・排水シート(13)の上面に敷
設され上記人工軽量土壌(16)の粒径よりは目が細か
くて水を通過させるフィルター(15)と、このフィル
ター(15)の上面に所定の厚さで敷設される人工軽量
土壌(16)とからなり、上記人工軽量土壌(16)に
炭の粉を該人工軽量土壌(16)の量に対して所定の割
合で混合し、この割合を上記人工軽量土壌(16)の量
を約400リットルとした場合に、炭の粉の量を4〜2
0リットルの割合としていることを特徴とする緑化ミニ
庭園。 - 【請求項2】 建築物のベランダ(1)や屋上に人工軽
量土壌(16)を用いて造られるミニ庭園であって、ベ
ランダ(1)や屋上の底面(5)に敷設され防根性を備
えた耐根シート(11)と、この耐根シート(11)の
上面に敷設され保水性を備えた保水マット(12)と、
この保水マット(12)の上面に敷設され保水及び排水
機能を備えた保水・排水シート(13)と、この保水・
排水シート(13)の上面に全面にわたって敷設され余
剰水の排水機能を促進する多数の石材(14)と、この
石材(14)及び保水・排水シート(13)の上面に敷
設され上記人工軽量土壌(16)の粒径よりは目が細か
くて水を通過させるフィルター(15)と、このフィル
ター(15)の上面に所定の厚さで敷設される人工軽量
土壌(16)とからなり、上記人工軽量土壌(16)に
腐葉土を該人工軽量土壌(16)の量に対して所定の割
合で混合し、この割合を上記人工軽量土壌(16)の量
を約400リットルとした場合に、腐葉土の量を4〜2
0リットルの割合としていることを特徴と緑化ミニ庭
園。 - 【請求項3】 建築物のベランダ(1)や屋上に人工軽
量土壌(16)を用いて造られるミニ庭園であって、ベ
ランダ(1)や屋上の底面(5)に敷設され防根性を備
えた耐根シート(11)と、この耐根シート(11)の
上面に敷設され保水性を備えた保水マット(12)と、
この保水マット(12)の上面に敷設され保水及び排水
機能を備えた保水・排水シート(13)と、この保水・
排水シート(13)の上面に全面にわたって敷設され余
剰水の排水機能を促進する多数の石材(14)と、この
石材(14)及び保水・排水シート(13)の上面に敷
設され上記人工軽量土壌(16)の粒径よりは目が細か
くて水を通過させるフィルター(15)と、このフィル
ター(15)の上面に所定の厚さで敷設される人工軽量
土壌(16)とからなり、上記人工軽量土壌(16)に
炭の粉及び腐葉土を該人工軽量土壌(16)の量に対し
てそれぞれ所定の割合で混合し、これらの割合を上記人
工軽量土壌(16)の量を約400リットルとした場合
に、炭の粉の量を4〜20リットル、腐葉土の量を4〜
20リットルの割合としていることを特徴とする緑化ミ
ニ庭園。 - 【請求項4】 建築物のベランダ(1)や屋上に人工軽
量土壌(16)を用いて造られるミニ庭園であって、ベ
ランダ(1)や屋上の底面(5)に敷設され防根性を備
えた耐根シート(11)と、この耐根シート(11)の
上面に敷設され保水性を備えた保水マット(12)と、
この保水マット(12)の上面に敷設され保水及び排水
機能を備えた保水・排水シート(13)と、この保水・
排水シート(13)の上面に全面にわたって敷設され余
剰水の排水機能を促進する多数の石材(14)と、この
石材(14)及び保水・排水シート(13)の上面に敷
設され上記人工軽量土壌(16)の粒径よりは目が細か
くて水を通過させるフィルター(15)と、このフィル
ター(15)の上面に所定の厚さで敷設される人工軽量
土壌(16)とからなり、上記人工軽量土壌(16)に
炭の粉及び腐葉土を該人工軽量土壌(16)の量に対し
てそれぞれ所定の割合で混合し、これらの割合を上記人
工軽量土壌(16)の量を約400リットルとした場合
に、炭の粉の量を約5リットル、腐葉土の量を約5リッ
トルの割合としていることを特徴とする緑化ミニ庭園。 - 【請求項5】 ベランダ(1)や屋上の底面(5)の傾
斜面の下部に、上面を網状にした排水パイプ(10)を
敷設し、この排水パイプ(10)の要部に人工軽量土壌
(16)の粒径より細かい目の排水用フィルター(2
6)を配設し、この排水用フィルター(26)の部分に
対応した保水・排水シート(13)の箇所に排水穴(2
7)を穿孔し、この排水穴(27)の部分に石材(1
4)を盛り上げるように敷設していることを特徴とする
請求項1〜請求項4にいずれか記載の緑化ミニ庭園。 - 【請求項6】 上面を閉塞し周囲を網状とした排水パイ
プ(30)を人工軽量土壌(16)内に埋設し、この排
水パイプ(30)の周囲に人工軽量土壌(16)の粒径
より目が細かい排水用フィルター(31)を巻装し、上
記排水パイプ(30)の下面開口面を上記フィルター
(15)の上面に立設させていることを特徴とする請求
項1〜請求項5にいずれか記載の緑化ミニ庭園。 - 【請求項7】 建築物のベランダ(1)や屋上に人工軽
量土壌(16)を用いて造られるミニ庭園であって、ベ
ランダ(1)や屋上の底面(5)に敷設され防根性を備
えた耐根シート(11)と、この耐根シート(11)の
上面に敷設され保水性を備えた保水マット(12)と、
この保水マット(12)の上面に敷設され保水及び排水
機能を備えた保水・排水シート(13)と、この保水・
排水シート(13)の上面に全面にわたって敷設され余
剰水の排水機能を促進する多数の石材(14)と、この
石材(14)及び保水・排水シート(13)の上面に敷
設され上記人工軽量土壌(16)の粒径よりは目が細か
くて水を通過させるフィルター(15)と、このフィル
ター(15)の上面に所定の厚さで敷設される人工軽量
土壌(16)とからなり、ベランダ(1)や屋上の底面
(5)の傾斜面の下部に、上面を網状にした排水パイプ
(10)を敷設し、この排水パイプ(10)の要部に人
工軽量土壌(16)の粒径より細かい目の排水用フィル
ター(26)を配設し、この排水用フィルター(26)
の部分に対応した保水・排水シート(13)の箇所に排
水穴(27)を穿孔し、この排水穴(27)の部分に石
材(14)を盛り上げるように敷設し、上面を閉塞し周
囲を網状とした排水パイプ(30)を人工軽量土壌(1
6)内に埋設し、この排水パイプ(30)の周囲に人工
軽量土壌(16)の粒径より目が細かい排水用フィルタ
ー(31)を巻装し、上記排水パイプ(30)の下面開
口面を上記フィルター(15)の上面に立設させている
ことを特徴とする緑化ミニ庭園。 - 【請求項8】 上記フィルター(15)の上面に格子状
のスチールメッシュ(33)を敷設し、両端にターンバ
ックル(35)を設けたチェーン(36)により上記ス
チールメッシュ(33)の上面に配設した根鉢(34)
を固定し、根鉢(34)とチェーン(36)との間にゴ
ム板(37)を介装すると共に、スチールメッシュ(3
3)に係止したターンバックル(35)を締めること
で、背の高い樹木の根鉢(34)を人工軽量土壌(1
6)内に固定していることを特徴とする請求項1〜請求
項7にいずれか記載の緑化ミニ庭園。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997007967U JP3046450U (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 緑化ミニ庭園 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997007967U JP3046450U (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 緑化ミニ庭園 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3046450U true JP3046450U (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=43180792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997007967U Expired - Lifetime JP3046450U (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 緑化ミニ庭園 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046450U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0359955U (ja) * | 1989-10-16 | 1991-06-12 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01247015A (ja) * | 1988-03-29 | 1989-10-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 人工培地の造成方法 |
JPH08317730A (ja) * | 1995-05-24 | 1996-12-03 | Sekisui House Ltd | 被土屋根構造における保水マット |
JPH09191777A (ja) * | 1996-01-22 | 1997-07-29 | Tokyo Randosukeepu Kenkyusho:Kk | 樹木の支持施工方法と、その支持施工方法に使用する根鉢用固定材 |
-
1997
- 1997-08-22 JP JP1997007967U patent/JP3046450U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01247015A (ja) * | 1988-03-29 | 1989-10-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 人工培地の造成方法 |
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JPH09191777A (ja) * | 1996-01-22 | 1997-07-29 | Tokyo Randosukeepu Kenkyusho:Kk | 樹木の支持施工方法と、その支持施工方法に使用する根鉢用固定材 |
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