JP3046207B2 - (e)−3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−2−イル)−4−ペンテン−2−オールの光学活性異性体、匂い特性を付与し、増大させ、向上させるかまたは変性させるための方法、香気付与組成物、賦香製品および有効な化合物の製造法 - Google Patents

(e)−3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−2−イル)−4−ペンテン−2−オールの光学活性異性体、匂い特性を付与し、増大させ、向上させるかまたは変性させるための方法、香気付与組成物、賦香製品および有効な化合物の製造法

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JP3046207B2
JP3046207B2 JP6191610A JP19161094A JP3046207B2 JP 3046207 B2 JP3046207 B2 JP 3046207B2 JP 6191610 A JP6191610 A JP 6191610A JP 19161094 A JP19161094 A JP 19161094A JP 3046207 B2 JP3046207 B2 JP 3046207B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C33/05Alcohols containing rings other than six-membered aromatic rings
    • C07C33/12Alcohols containing rings other than six-membered aromatic rings containing five-membered rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B9/00Essential oils; Perfumes
    • C11B9/0026Essential oils; Perfumes compounds containing an alicyclic ring not condensed with another ring
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、 a.(+)−(1’S,2R,E)−3,3−ジメチル
−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; b.(+)−(1’S,2S,E)−3,3−ジメチル
−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; c.(−)−(1’R,2R,E)−3,3−ジメチル
−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; d.(−)−(1’R,2S,E)−3,3−ジメチル
−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; e.(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール、この場
合、約+18.3°の[α]20 D(正味)を有する; f.(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール、この場
合、約−15.6°の[α]20 D(正味)を有する; g.(+)−(2S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; h.(−)−(2R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール からなる群から選択された新規化合物に関する。
【0002】更に、本発明は、香気付与組成物または賦
香製品に匂い特性を付与し、増大させ、向上させるかま
たは変性させるための方法に関するものであり、記載さ
れた化合物の1つのフレグランス有効量を記載された組
成物または製品に添加することからなる。
【0003】本発明の他の対象は、上記の方法により生
じる香気付与組成物または賦香製品を提供することであ
る。
【0004】更に、本発明はまた、上記の化合物の製造
法にも関連する。
【0005】本発明は、香料製造の分野に関する。更に
詳細には、(E)−3,3−ジメチル−5−(2,2,
3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4
−ペンテン−2−オールの光学異性体の香気付与成分と
しての使用に関する。
【0006】
【従来の技術】上記化合物は、欧州特許第155591
号明細書に記載されており、この場合、該化合物の匂い
は、サンダルウッドタイプ、バルサム様タイプ、甘いタ
イプおよびミルキィータイプである。更に、記載された
化合物の光学活性異性体、即ち、(−)−(E)−3,
3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−
3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−
2−オールも記載されているが、しかし、該光学活性異
性体の特徴的な匂い特性に関する記載は、この参考文献
に見出すことができない。実際、それぞれ個々の光学活
性異性体またはキラル種の特殊な匂い特性が、当時全体
として検出されずにいたことは、記載されたそれぞれの
化合物の種々のジアステレオマーは、嗅覚の観点から互
いに区別するのは困難であったことは前記の刊行物中に
指摘されているので全くもって明らかである。従って、
前記の刊行物を基礎とした場合、特に光学活性異性体の
任意の1つを香料に使用することから利益がもたらされ
ようとは予期されていなかった。それにもかかわらず、
この度、驚異的なことに実際に前記異性体のいくつかが
優れた香気付与成分であり、一方で、他のものは香料の
使用にはあまり有用ではないことが見出された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、約+18.3°の[α]20 D(正味)を有する
(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールおよび約
−15.6°の[α]20 D(正味)を有する(−)−
(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−(2’,
2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’
−イル)−4−ペンテン−2−オールを提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】現在では、上記に引用さ
れた従来技術の刊行物中に記載されているものとは異な
り、上記のアルコールの前記光学活性異性体が、互いに
はっきりとした特徴的な匂いを有することは確認されて
いる。この双方の光学活性異性体は、ベーシックなサン
ダルウッドタイプの匂いを有するとはいっても、この双
方の光学活性異性体が該組成物が組み込まれている組成
物および製品にこの双方の光学活性異性体が付与してい
る嗅覚的効果は、明らかに全く異なっている。従って、
(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールは、サン
ダルウッドノートを発生し、該サンダルウッドノートの
性格は、サンダルウッドの典型的なミルキィの匂いを強
力に想起させ、一方で、(+)−(1’S,E)−3,
3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−
3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−
2−オールによって付与されたフレグランスは、上記の
(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールの異性体
のものよりも乾燥し、一層サンダルセダーであり、かつ
ミルキィ分が少ない。更に、この記載された例は、こう
して前記の2つのキラル種を、過剰量なしに、香気付与
組成物および賦香製品の製造のために有利に使用するこ
とができることを明らかに示しており、この場合、調香
師は使用の性質および調香師が達成しようと意図する特
殊な匂いの内容に応じて一方またはもう一方を選択して
いる。つまり、(−)−(1’R,E)の配置の異性体
は、繊細な香料の使用のために多くの調香師によって特
に高く評価されており、一方、(+)−(1’S,E)
の配置の異性体は、(+)−(1’S,E)の配置の異
性体の結果として、前記生成物中での(+)−(1’
S,E)の配置の異性体のサンダルウッドノートの匂い
の強さおよび改善された性能を増大されたので、いわゆ
る工業用の香料使用のために、即ち、香気付与石鹸、洗
浄剤および種々の他の消費材のために更に有利であると
判断されていることが観察されている。
【0009】双方の前記化合物が香料中で有利に使用さ
れるという事実は、まさに本発明者らが行った発見の結
果である。実際、前記化合物のそれぞれ1つは、混合物
であるかまたは2つのジアステレオマーであり、かつ驚
異的なことに記載されたジアステレオマーも完全に区別
可能な嗅覚的挙動を有していることが観察された。2つ
のキラル中心を有する該化合物構造の結果として、
(E)−3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメ
チル−3−シクロペンテン−1−イル)−4ペンテン−
2−オールは、4個の光学活性異性体の形をとることが
でき、その内の(+)−(1’S,2S,E)の配置の
異性体は、優れた香気付与成分であることが判明した。
前記化合物は、顕著な強さのサンダルウッドノートを発
生し、この場合、典型的なミルキィの性質は該サンダル
ウッドノートを最もよく表わし、かつ僅かなアニマルノ
ートを伴っている。前記異性体は、(+)−(1’S,
2R,E)−の配置の異性体、即ち、他の成分がほのか
で特徴の少ないサンダルウッドノートを発生するので、
匂いの寄与の観点から、(+)−(1’S,E)−3,
3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−
3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−
2−オール中での決定成分であることが判明する。驚異
的なことに、前記化合物の匂い性能の原因であるものは
側鎖中のキラル中心であるように思われる。それという
のも、(−)−(1’R,2S,E)の配置の異性体
は、サンダルウッドノートの強さおよび性格の双方に関
して、該化合物の(−)−(1’R,2R,E)ジアス
テレオマーのものよりも優れた匂いを有していたことが
確認されており、かつ実際に、上記の(−)−(1’
R,E)−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’
−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−
4−ペンテン−2−オールの上品さおよび最も称賛され
たフレグランスの原因だからである。
【0010】更に、記載された実施例から明らかである
ように、(+)−(1’S,2S,E)および(−)−
(1’R,2S,E)の配置のジアステレオマーは、比
較評価試験を実施する場合に、調香師によって一様に好
まれ、かつ前記化合物を香料中で使用することは、本発
明によれば好ましい。同様に、前記ジアステレオマーの
混合物は、2つの成分の相対的割合に応じて、本発明に
よる有用な香気付与成分を生じた。これは、例えば双方
の成分の量からなる混合物、即ち、(+)−(2S,
E)−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−ト
リメチル−3’−シクロペンテン−1−1’−イル)−
ペンテン−2−オールの場合であった。
【0011】前記混合物の匂い特性の結果として、本発
明の化合物は、広範な種々の製品、例えば香水およびコ
ロン、石鹸、浴用およびまたはシャワー用ゲル、シャン
プーおよび他のヘアケア用品、化粧品、ボディーまたは
周囲空気の脱臭剤、洗浄剤または繊維柔軟仕上げ剤また
は更に家庭用品に香気付与するために使用することがで
きる。前記の使用の場合、該混合物は、それ自体で使用
することができるかまたは更に一般的には、望ましいフ
レグランス効果の官能および香気付与すべき製品の性質
として、当業者によって容易に選択されうる他の香気付
与成分、溶剤または香料での常用の助剤と混合して使用
することができる。
【0012】望ましい香気付与効果を得るために使用す
ることができる本発明による化合物の濃度は、周知のよ
うに香気付与すべき製品の性質および匂いの性質と同様
に達成すべきフレグランス効果に応じて、香気付与補成
分(perfuming co-ingredients)が、記載された組成物
中に存在する値の広い範囲内で変動する。従って、組成
物の重量に対して、本発明による化合物1〜5重量%ま
たは更に10〜20重量%の程度の濃度は、記載された
化合物が種々の香気付与組成物に添加される場合には、
全く適当である。本発明の化合物を上記の種々の製品に
香気付与するために使用する場合には、最も低い濃度を
使用することができる。
【0013】(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチ
ル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シク
ロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール
と(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールのような
本発明によるジアステレオマーの混合物は、欧州特許第
155591号明細書に記載された方法により、カンホ
レンアルデヒドの適当な光学活性異性体から得られた。
高い光学的純度の出発物質を使用する場合に、少なくと
も97%の光学的純度を有する望ましい最終生成物が得
られるようにすることを保証するために特別な注意が払
われた。前記化合物の分析的性質は、引用された欧州特
許明細書に記載された性質と同一であったが、旋光角度
だけが以下に指摘されたように異なっている: a.(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール [α]20 D(正味)=+18.3° (−)−カンホレンアルデヒド(出発物質) [α]20 D(正味)=−9.6° (+)−(1’S,E)−3−メチル−5−(2’,
2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’
−イル)−4−ペンテン−2−オン(中間生成物) [α]20 D(正味)=+1.5° (+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2オン(中間生成
物) [α]20 D(正味)=+26.4° b.(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール [α]20 D(正味)=−15.6° (−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オン(中間生成
物) [α]20 D(正味)=−26.6°;c=1.75、C
HCl3 これとは異なり、新規化合物である3,3−ジメチル−
5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−
1−イル)−4−ペンテン−2−オールの4つの純粋な
ジアステレオマーの製造は、香料中での該化合物の使
用、即ち、本発明の好ましい化合物の使用と同様に、独
自の方法を含めて苦労の多い研究の結果である。実際
に、上記の化合物のそれぞれ中に存在する2つのジアス
テレオマーの製造は、特に困難であることが証明され
た。常用の分離技術、例えばガスまたは液相予備クロマ
トグラフィー、蒸留または更に選択された溶剤からの結
晶化により、前記化合物から記載されたジアステレオマ
ーを得ることは全く可能であった。
【0014】更に、OH−基の立体障害(gemジメチ
ル基の存在のために)およびその小さな寸法のために、
ジアステレオマーを分離する多くの公知の化学的方法お
よび常用の化学的方法は、望ましい生成物の純度および
/または望ましい生成物の収量の双方がこの場合には全
体的に非効率的に得られる。
【0015】しかしながら、意外なことに、前記ジアス
テレオマーが純粋な状態および有用な収量で、ジエチル
エーテル、式:
【0016】
【化2】
【0017】で示されるウンケトエーテル中で、その適
当な光学活性異性体の形で、3,3−ジメチル−5−
(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−
イル)−4−ペンテン−2−オールの相応する光学活性
異性体を得るために金属ナトリウムの過剰量を用いて処
理することからなる独自の方法により得ることができた
ことが見出された。
【0018】本発明の方法を特徴付ける反応は、更に詳
細に記載された条件下で行われる。この方法で出発物質
として使用された光学活性化合物(I)は、前記出発物
質の1つのために以下の反応式中で説明された反応によ
って(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オンおよび
(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オンから製造す
ることができる新規化合物である。
【0019】反応式I:
【0020】
【化3】
【0021】a)(−)−ブタンジオール、p−トルエ
ンスルホン酸、シクロヘキサン b)(+)−ブタンジオール、p−トルエンスルホン
酸、シクロヘキサン c)LiAlH4、AlCl3、エチルエーテル d)PCC(クロロクロム酸ピリジニウム)、CH2
2 出発ケトンは、(+)または(−)−ブタンジオールに
よって、記載されたキラルアセタールに変換される。次
の反応は、上記アセタールに、水素化物を立体選択的に
付加し、記載された割合で存在する2つのジアステレオ
マーの混合物の形で記載されたヒドロキシエーテルが得
られることからなる。前記ジアステレオマーは、クロマ
トグラフィー処理によって分離され、次に、酸化して相
応するケトエーテルを生じさせる。次に、このケトエー
テルは、本発明による(−)−(1’R,2S,E)−
3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチ
ル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテ
ン−2−オールの前駆物質である式(I’a)および
(I’b)の化合物およびその(−)−(1’R,2
R,E)異性体の前駆物質である式(I”a)および
(I”b)に変換される。
【0022】勿論言うまでもなく、同じ反応順序が
(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オンに適用され
る場合には、本発明による(+)−(1’S,2S,
E)−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−ト
リメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−
ペンテン−2−オールおよび(+)−(1’S,2R,
E)−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−ト
リメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−
ペンテン−2−オールの前駆物質であるケトエーテルを
得ることになる。
【0023】本発明の方法によれば、前記の4つのキラ
ルペンテノールは、少なくとも90%の光学純度を有す
るものが得られる。望ましい場合には、常法を用いて、
例えばジアステレオマーが一定の溶剤中での異なる溶解
度を有し、従って、結晶化によって別のものから分離す
ることができる誘導体の形成によって、更に純粋にする
ことができる。1つの例は、更に詳細に記載されてお
り、ジニトロ安息香酸塩誘導体を製造することになる。
選択的に使用された別の例は、カンファン酸塩誘導体の
製造を包含し、該誘導体のジアステレオマーは、次に、
クロマトグラフィー処理によって別のものから分離する
ことができた。前記方法の1つまたは別の1つの使用
は、純粋にすべき生成物の性質、特に望ましい異性体中
の記載された生成物の含量に左右され、この場合、記載
された方法の第1のものは、純粋にすべき生成物に既に
前記カンファン酸誘導体が豊富である場合にのみ、有効
であることが明らかである。
【0024】得られたキラル生成物の全ての絶対配置
は、ホロー試験(Horeau test)によって確定され[A.H
oreau、Tetrahedron Lett.第15巻、第506頁(19
61年)を見よ]、かつ化学的相関関係によって確認さ
れた[S.Brooks他、J.Chem.Soc.Perkin 1、1974
年、第2114頁;J.Chem.Soc.Chem.Comm.1971
年、第1359頁を見よ]。
【0025】また、本発明は、3,3−ジメチル−5−
(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−
イル)−4−ペンテン−2−オールの4つのキラル異性
体の製造のための選択的方法に関するものであり、この
場合、該ジアステレオマーは、上記のジアステレオマ
ー、即ち、(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル
−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールお
よび(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールの混合物
から、酢酸塩またはクロロ酢酸塩の形で該ジアステレオ
マー混合物をエステル化し、その後で適当なリパーゼに
よって、生じた生成物を酵素的加水分解し、かつ最終的
に望ましい生成物を分離することによって得られる。
【0026】加水分解は、25℃〜40℃の温度および
5〜8の値の範囲内でのpHで行われる。適当なリパー
ゼは、トリアシルグリセロールアシル加水分解酵素E.
C.3.1.1.3と通常呼称される市販の酵素であ
り、例えばポルシン パンクレアス リパーゼ(PP
L)は、シグマケミカル社(Sigma Chem.Co.)によって
リパーゼタイプVI(Lipase Type VI)またはリパー
ゼ n°L−3126タイブIIの商品名で販売されてい
る。この種の酵素は、クロロ酢酸塩のジアステレオマー
の1つだけを選択的に加水分解する能力があり、この場
合、残りの1つは反応されずにいる。次に、加水分解の
2つの生成物は、クロマトグラフィー処理によって分離
することができる。
【0027】本発明の方法は、請求項中に定義されてお
り、かつ更に詳細に記載されている。
【0028】本発明は、以下の実施例によって更に詳細
に記載され、この場合、温度は、摂氏温度で記載され、
かつ略符号は従来技術で通常の意味を有する。
【0029】
【実施例】
例 1 (−)−(1’R,2R,E)−3,3−ジメチル−5
−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペン
テン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールの製造 a.(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール(2R/
2S 1:1;[α]20 D(正味)=−15.6°)か
らの製造。
【0030】前記化合物(26.8ミリモル)を、ピリ
ジン(2.1ml)中のClCH2COCl(2.1m
l、31.9ミリモル)を用いてエステル化して、
(−)−(1’R,E)−1,2,2−トリメチル−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−3−ブテニルクロロ酢酸塩([α]
20 D(正味)=−15.8°)を生じさせた。次に、該
(−)−(1’R,E)−1,2,2−トリメチル−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−3−ブテニルクロロ酢酸塩を36℃
でPPL(リパーゼ L−3126、タイプII;出所:
シグマ ケミカル社)8gを用いて、0.1Mのリン酸
塩溶液pH7.5 400ml中で加水分解させた。2
4時間後、該混合物をエーテルで抽出し、MgSO4
で乾燥させ、かつ蒸発させた。前記の作業を3回繰返し
て、油状物20gを生じさせ、シクロヘキサン/酢酸エ
チル83:17を用いてSiO2によりクロマトグラフ
ィー処理によって精製して、(−)−(1’R,1S,
E)−1,2,2−トリメチル−4−(2’,2’,
3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イ
ル)−3−ブテニルクロロ酢酸塩(未反応)13.8g
および望ましい(−)−(1’R,2R,E)−3,3
−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−
3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−
2−オール([α]20 D=−25.4°;c=3.0
3、CHCl3;ジアステレオマー過剰量(d.e)9
0%)4.75gが得られた。
【0031】上記のクロロ酢酸は、以下の分析的性質を
示した:
【0032】
【外1】
【0033】上記のペンノール(4.44g、20ミ
リモル)を、ピリジン(20ml)および(ヘプタン8
0ml)中の3,5−ジニトロベンゾイル塩化物(6.
92g;24ミリモル)を用いて5時間、25℃でエス
テル化して更に精製した。エーテルで抽出し、かつ洗浄
して中和させた後に、該反応生成物を乾燥させ、かつ蒸
発させた。次に、SiOによりクロマトグラフィー処
理し(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル97:
3)、かつエタノール中で還流下に再結晶化させて、以
下の分析的性質を有する(−)−(1’R,1R,E)
−1,2,2−トリメチル−4−(2’,2’,3’−
トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−3
−ブテニル 3,5−ジニトロ安息香酸塩を生じた:融
点=79〜80℃
【0034】
【外2】
【0035】こうして得られた結晶体(4.4g;1
0.58ミリモル)を、KOH710ミリg(12.7
ミリモル)およびエタノール3mlを用いて鹸化し、こ
の場合、該混合物を30分間還流させた。冷却後に、該
混合物をエーテルで抽出し、H2Oで洗浄して中和さ
せ、乾燥させ、かつ蒸発させた。バルブ−ツー−バルブ
蒸留(100℃/4Pa)は、以下の分析的性質を有す
る(−)−(1’R,2R,E)−3,3−ジメチル−
5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペ
ンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールを生
じた:
【0036】
【外3】
【0037】b.(−)−(1”R,1’R,3S,
E)−または(+)−(1”R,1’R,3R,E)−
3−[1’,2’,2’−トリメチル−4’−(2”,
2”,3”−トリメチル−3”−シクロペンテン−1”
−イル)−3’−ブテニルオキシ]−2−ブタノンから
の製造 無水エーテル(10ml)中の(−)−(1”R,1’
R,3S,E)の配置を有するブタノン(800ミリ
g、2.74ミリモル)およびナトリウム(800ミリ
g;33.3atg)の懸濁液を、4日間撹拌した。S
iO2により濾過し、蒸発させ、かつクロマトグラフィ
ー処理した後に、上記と同じ性質を有するが、但し、 [α]20 D=°;c=1.05、CCl4;d.e.80
%である(−)−(1’R,2R,E)−3,3−ジメ
チル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シ
クロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オー
ル(収率49%)が得られた。
【0038】同様の生成物は、(+)−(1”R,1’
R,3R,E)の配置のブタノンが出発物質として使用
される場合に得られる。従って、得られたアルコール
は、aに記載されたのと同様にして更に精製することが
できる。
【0039】出発ブタノンは、以下のようにして得られ
た。
【0040】A.(+)−(1’R,4S,5S,E)
−2−[1,1−ジメチル−3−(2’,2’,3’−
トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−2
−プロペニル]−2,4,5−トリメチル−1,3−ジ
オクソランおよび(−)−(1’R,4R,5R,E)
−2−[1,1−ジメチル−3−(2’,2’,3’−
トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−2
−プロペニル]−2,4,5−トリメチル−1,3−ジ
オクソラン (−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オン ([α]20 D=−26.6°;c=1.75、CHC
3)485mg(2.2モル)および(+)−(2
S,3S)−ブタンジオール180mg(2.0mモ
ル)を、p−トルエンスルホン酸10mgを有するシク
ロヘキサン15mlおよび水分離器中で還流させた。5
時間後、該反応混合物を真空下に蒸発させ、かつ残分を
SiO2によりクロマトグラフィー処理して(溶離剤:
シクロヘキサン/酢酸エチル97:3)、(+)−
(1’R,4S,5S,E)の配置のジオクソランを生
じ、該ジオクソランは、以下の性質を示した(収率98
%):
【0041】
【外4】
【0042】同じ方法を続けるが、しかし、(−)−
(2R,3R)−ブタンジオール(180mg)を使用
して、以下の性質を有していた(−)−(1’R,4
R,5R,E)の配置のジオクソランが得られた(収率
97%):
【0043】
【外5】
【0044】B.(−)−(1”R,1’S,2R,3
R,E)−3−[1’,2’,2’−トリメチル−4’
−(2”,2”,3”−トリメチル−3”−シクロペン
テン−1”−イル)−3’−ブテニルオキシ]−2−ブ
タノールおよび(−)−(1”R,1’R,2R,3
R,E)−3−[1’,2’,2’−トリメチル−4’
−(2”,2”,3”−トリメチル−3”−シクロペン
テン−1”−イル)−3’−ブテニルオキシ]−2−ブ
タノール 無水エーテル20ml中のLiAlH4390mg(1
0.27ミリモル)を、−25℃に冷却した。これに、
エーテル20ml中の(−)−(1’R,4R,5R,
E)−2−[1,1−ジメチル−3−(2’,2’,
3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イ
ル)−2−プロペニル]−2,4,5−トリメチル−
1,3−ジオクソラン(600mg;2.05ミリモ
ル)およびAlCl3(1370mg;10.27ミリ
モル)の溶液を、滴下法で、窒素雰囲気下および電磁撹
拌下に添加した。26時間後、該混合物をNaHCO3
で洗浄して中和させ、望ましいブタノール[(−)−
(1”R,1’S,2R,3R)/(−)−(1”R,
1’R,2R,3R)3:1]の混合物を生じた。前記
化合物を、クロマトグラフィー処理(SiO2、シクロ
ヘキサン/酢酸エチル97:3〜9:1)によって分離
して、以下の性質を有する望ましい化合物を生じた: (−)−(1”R,1’R,2R,3R,E)(純度9
2%、収率48%)
【0045】
【外6】
【0046】(−)−(1”R,1’S,2R,3R,
E)(純度95%、収率17%)
【0047】
【外7】
【0048】C.(+)−(1”R,1’R,2S,3
S,E)−3−[1’,2’,2’−トリメチル−4’
−(2”,2”,3”−トリメチル−3”−シクロペン
テン−1”−イル)−3’−ブテニルオキシ]−2−ブ
タノールおよび(+)−(1”R,1’S,2S,3
S,E)−3−[1’,2’,2’−トリメチル−4’
−(2”,2”,3”−トリメチル−3”−シクロペン
テン−1”−イル)−3’−ブテニルオキシ]−2−ブ
タノール B.に記載されたのと同様の方法で製造したが、しかし
(+)−(1’R,4S,5S,E)−2−[1,1−
ジメチル−3−(2’,2’,3’−トリメチル−3’
−シクロペンテン−1’イル)−2−プロペニル]−
2,4,5−トリメチル−1,3−ジオクソランを出発
物質として使用した。
【0049】(+)−(1”R,1’R,2S,3S,
E)(純度90%、収率52%)
【0050】
【外8】
【0051】(+)−(1”R,1’S,2S,3S
)(純度98%、収率15%)
【0052】
【外9】
【0053】D.(−)−(1”R,1’R,3S,
E)−3−[1’,2’,2’−トリメチル−4’−
(2”,2”,3”−トリメチル−3”−シクロペンテ
ン−1”−イル)−3’−ブテニルオキシ]−2−ブタ
ノン、(−)−(1”R,1’S,3S,E)−3−
[1’,2’,2’−トリメチル−4’−(2”,
2”,3”−トリメチル−3”−シクロペンテン−1”
−イル)−3’−ブテニルオキシ]−2−ブタノン;
(+)−1”R,1’R,3R,E)−3−[1’,
2’,2’−トリメチル−4’−(2”,2”,3”−
トリメチル−3”−シクロペンテン−1”−イル)−
3’−ブテニルオキシ]−2−ブタノンおよび(+)−
(1”R,1’S,3R,E)−3−[1’,2’,
2’−トリメチル−4’−(2”,2”,3”−トリメ
チル−3”−シクロペンテン−1”−イル)−3’−ブ
テニルオキシ]−2−ブタノン 前記ブタノンは、B.およびC.に記載された適当なヒ
ドロキシ−ブタノール(反応式Iを見よ)を、PCCを
用いてジクロロメタン中で酸化させることによって得ら
れた。得られた全ての生成物を、SiO2によりクロマ
トグラフィー処理(シクロヘキサン/酢酸エチル97:
3)によって精製し、92%以上の収率を有するものが
得られた。
【0054】(+)−(1”R,1’S,3R,E)
(純度92%)
【0055】
【外10】
【0056】(+)−(1”R,1’R,3R,E)
(純度95%)
【0057】
【外11】
【0058】(−)−(1”R,1’S,3S,E)
(純度90%)
【0059】
【外12】
【0060】(−)−(1”R,1’R,3S,E)
(純度98%)
【0061】
【外13】
【0062】例 2 (−)−(1’R,2S,E)−3,3−ジメチル−5
−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペン
テン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールの製造 a.(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールからの製
造 例1a.により得られた未反応のクロロ酢酸塩(11.
7ミリモル)を、エタノール(10ml)中のKOH
(14.3ミリモル)を用いて、還流下に30分間鹸化
させた。エーテルで抽出した後に、望ましいアルコール
が得られた ([α]20 D=−7.17°;c=3.9、CHC
3)。
【0063】前記生成物を、−20℃でエタノールから
再結晶化させて、以下の性質を有する生成物を生じた
(+)−(1’R,1S,E)−1,2,2−トリメチ
ル−4−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シク
ロペンテン−1’−イル)−3−ブテニル 3,5−ジ
ニトロ安息香酸塩を経て例1aに記載された方法により
精製した:
【0064】
【外14】
【0065】前記生成物の鹸化により、以下の性質を有
する(−)−(1’R,2S,E)−3,3−ジメチル
−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールを
生じた: [α]20 D(pur)=−6.3°;d.e.94%
【0066】
【外15】
【0067】b.(+)−(1”R,1’S,3R)−
3−[1’,2’,2’−トリメチル−4’−(2”,
2”,3”−トリメチル−3”−シクロペンチル−1”
−イル)−3’−ブテニルオキシ]−2−ブタノンまた
は(−)−(1”R,1’S,3S)−3−[1’,
2’,2’−トリメチル−4’−(2”,2”,3”−
トリメチル−3”−シクロペンチル−1”−イル)−
3’−ブテニルオキシ]−2−ブタノンからの製造 例1bに記載されたのと同様にして作業した。上記の
(+)−(1”R,1’S,3R)−ブタノンは、
[α]20 D=−8.0°;c=0.5、CCl4、ジアス
テレオマー純度92%を有する望ましい生成物を生じ、
かつ(−)−(1”R,1’S,3S)−ブタノンは、
[α]20 D=−10..0°;c=0.5、CCl4を有
するアルコールを生じた。
【0068】2つの出発ブタノンは、例1b.A〜Dに
記載されたのと同様にして得られた。
【0069】例 3 (+)−(1’S,2R,E)−3,3−ジメチル−5
−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペン
テン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールa.
(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール(2R/
2S1:1;[α]20 D(正味)=+18.6°)から
の製造 例1a.に記載されたのと同様にして製造したが、しか
し、(+)−(1’S,E)−1,2,2−トリメチル
−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペン
テン−1’−イル)−3−ブテニル クロロ酢酸塩
([α]20 D(正味)=+18.6°;5g、16.7
ミリモル;上記ペンテノールのエステル化によって得ら
れた)を使用し、PPL(リパーゼL−3126、タイ
プII;出所:シグマ ケミカル社)5gおよび第三ブタ
ノール5gを使用した。得られた生成物のクロマトグラ
フィー処理(SiO2;シクロヘキサン/酢酸エチル9
8:2)により、以下の性質を有する(+)−(1’
S,1S,E)−1,2,2−トリメチル−4−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−3−ブテニル:
【0070】
【外16】
【0071】同様に[α]20 D=+6.15°;c=
1.22,CCl4;d.e.94%を有する望ましい
ペンタノール(クロロ酢酸塩の溶離後に、溶剤の勾配
は、96:4〜92:8最終的に9:1に変動した)を
生じた。
【0072】最終生成物の他の分析的性質は、その
(−)−(1’R,2S,E)エナンチオマー(例2)
の性質と同一であった。
【0073】b.(−)−(1”S,1’R,3R)−
または(+)−(1”S,1’R,3S)−3−
[1’,2’,2’−トリメチル−4’−(2”,
2”,3”−トリメチル−3”−シクロペンテン−1”
−イル)−3’−ブタノンからの製造 例1b.に記載されたのと同じ方法で作業したが、この
場合、上記の出発ブタノンは、例1b.A〜Dに記載さ
れたのと同様の方法で、(+)−(1’S,E)−3,
3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−
3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−
2−オン([α]20 D(正味)=+26.4°;上記を
見よ)から得られた。
【0074】例 4 (+)−(1’S,2S,E)−3,3−ジメチル−5
−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペン
テン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールの製造 a.(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール(2R/
2S1:1;[α]20 D(正味)=+18.6° (+)−(1’S,1S,E)−1,2,2−トリメチ
ル−4−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シク
ロペンテン−1’−イル)−3−ブテニル クロロ酢酸
塩(2.7g、9.0ミリモル;例3a.を見よ)を、
エタノール/水4:1混合物10ml中のNaOH(4
00mg;10ミリモル)で、還流下に30分間鹸化し
た。真空下に蒸発させ、エーテルで抽出し、水で洗浄し
て中和させ、MgSO4上で乾燥させ、かつ蒸発させた
後に、望ましい生成物([α]20 D=+22.0°;c
=1.02、CCl4)が得られた。
【0075】次に、この生成物を例1a.に記載された
のと同様にして、例1a.に記載されたそのエナンチオ
マーの性質と同一であったが、しかし、[α]20 D=+
40.8°;c=1.08、CCl4である(+)−
(1’S,1S,E)−1,2,2−トリメチル−4−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−3−ブテニル 3,5−ジニトロ安
息香酸塩を経て精製した。
【0076】次に、この生成物(0.7g;1.68ミ
リモル)を、エタノール/水4:15ml中のNaOH
(74mg;1.85ミリモル)で鹸化した。蒸発差
せ、エーテルで抽出し、水で洗浄して中和させ、MgS
4上で乾燥させ、かつ蒸発さえて乾燥物にした後に、
[α]20 D=+26.9°;c=1.3、CHCl3
d.e.94%を有する(+)−(1’S,2S,E)
−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメ
チル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペン
テン−2−オールが得られた。
【0077】他の分析的性質は、例1に記載されたその
エナンチオマー(−)−(1’R,2R)の性質と同一
であった。
【0078】b.(−)−(1”S,1’S,3R)−
または(+)−(1”S,1’S,3S)−3−
[1’,2’,2’−トリメチル−4’−(2”,
2”,3”−トリメチル−3”−シクロペンテン−1”
−イル)−3’ブテニルオキシ]−2−ブタノンからの
製造 例1b.に記載された方法により、この場合、上記出発
ブタノンは、(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチ
ル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シク
ロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オン
([α]20 D(正味)=+26.4°;上記を見よ)か
ら、例1b.A〜Dに記載されたのと同様の方法で得ら
れた。
【0079】例 5 匂い紙(smelling strip)による比較試験 3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3
−シクロペンチル−1−イル)−4−ペンテン−2−オ
ールの4つのジアステレオマーを、9人の専門職の調香
師の官能試験官によって匂い紙による盲試験により評価
した。
【0080】匂い紙を4つの化合物のそれぞれのジプロ
ピレングリコール(DIPG)中の10%の溶液中に、
僅かに、例えば紙片の縦1cmの帯域を含浸するように
浸漬させた。この際、調香師に、4つの紙片に匂いを嗅
ぎ、その匂いを、サンダルウッドノートの強さおよび品
質に関して評価するよう要請した。
【0081】調香師は、一致して、(+)−(1’S,
2S,E)−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,
3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イ
ル)−4−ペンテン−2−オールを支持した紙片を選択
し、サンダルウッドの匂いが著しく力強く上品であり、
優れたサンダルウッドミルキィの性質を有すると判定し
た。(−)−(1’R,2S,E)−3,3−ジメチル
−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール中
に浸漬された紙片を、調香師8人中5人が第2位に選
び、この場合、該化合物のサンダルウッドノートを、前
記ジアステレオマーのサンダルウッドノートよりも弱か
ったと判定したが、しかし、なおとても力強く、他方、
他の3人の調香師は、(+)−(1’S,2R,E)−
3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチ
ル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテ
ン−2−オールを選択した。8人の調香師によれば、
(−)−(1’R,2R,E)−3,3−ジメチル−5
−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペン
テン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールを含有
する紙片は、最も重要でなく、その匂いは、他の3つの
紙片の匂いよりも僅かなサンダルウッド様の匂いおよび
僅かに特徴的な匂いであった。9人目の調香師は、概ね
サンダルウッドノートに対する嗅覚消失者であり、記載
された第一の紙片の匂いを嗅ぐことができるだけであっ
た。
【0082】例 6 ジプロピレングリコール(DIPG)中の10%の溶液
中の本発明による(−)−(1R,E)−3,3−ジメ
チル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シ
クロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オー
ルおよび(+)−(1R,E)−3,3−ジメチル−5
−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペン
テン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールを、9
人の専門職の調香師の官能試験官によって匂い紙による
盲試験により評価した。調香師の6人は、(−)−
(1’R,E)−,3,3−ジメチル−5−(2’,
2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’
−イル)−4−ペンテン−2−オールの溶液で含浸され
た匂い紙の匂いを選択し、この場合、選択された匂い紙
は、強力なサンダルウッド様の甘くかつミルキィで、
(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールの溶液を
支持した紙片の匂いよりも更に上品でかつ更に優雅であ
ることが見出された。
【0083】しかしながら、調香師の一致した見解によ
れば、(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5
−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペン
テン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールの匂い
紙は、より少なくミルキィで、乾燥し、かつ一層サンダ
ルセダーであるが、最も強力なサンダルウッドの匂いを
放っていた。
【0084】前記の効果は、(+)−(1’S,2S,
E)−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−ト
リメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−
ペンテン−2−オールと(−)−(1’R,2S,E)
−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメ
チル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペン
テン−2−オールとが、互いに盲試験により比較された
場合に、より一層顕著であった。
【0085】例 7 香気付与組成物 女性用の香料タイプのために意図されたベースの香気付
与組成物を以下の成分を混合することによって調製し
た:
【0086】
【表1】
【0087】1)テトラメチル−ペルヒドロナフトフラ
ン;出所:フィルメニッヒ社(Firmenich SA)、スイ
ス、ジュネーブ在 2)2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール;出
所:IFF Inc.、USA 3)1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ-4,6,
6,7,8,8−ヘキサメチル−シクロペンタ[γ]イ
ソクロメン;出所:IFF Inc、USA 4)メチルジヒドロジャスモネート;出所:フィルメニ
ッヒ社、スイス、ジュネーブ在 ウッディ、オリエンタルタイプの前記ベース組成物に、
それぞれ、新規組成物Aの調製のためには(+)−
(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−(2’,
2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’
−イル)−4−ペンテン−2−オール100重量部を添
加し、かつ新規組成物Bを得るためには(−)−(1’
R,E)−3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’
−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−
4−ペンテン−2−オール200重量部を添加する。次
に、前記の2つの組成物を、9人の専門職の調香師の官
能試験官によって盲試験により評価した。この評価の場
合の見解は分かれ、この場合、6人は増大した影響力の
ために組成物Aを選択し、3人は、組成物Bの匂いノー
トを更に上品であると判定して、組成物Bを選択した。
その上更に明白な見解の相違は、ベース組成物に、上記
異性体のそれぞれ同じ含量、即ち、100重量部をを添
加することによって調製された2つの組成物が盲試験に
より評価された場合に観察された。全ての調香師は、異
性体(+)−(1’S,E)を有する組成物の香気の強
さに関しては、異性体(−)−(1’R,E)を有する
組成物の香気よりも明白に優れていたということは一致
したが、2つの組成物の匂いの性質を、一方またはもう
一方を選択するにはあまりに違い過ぎると判定した。調
香師の見解では、第一の組成物は、より少なく繊細なサ
ンダルウッドの匂いを放つが、しかし、更に明白なウッ
ディセダーの性質およびより強い影響力を有しており、
この場合、より良好な価格/性能比を必要とする工業的
使用の一定のタイプにとって特に有用であることを表わ
しているとのことである。第二の組成物に関しては、極
めて上品で甘く、ミルキィなフレグランスを放ち、オリ
エンタルな性質を有する香料の調製に特に有利である。
【0088】上記の嗅覚的効果は、(−)−(1’R,
E)のジアステレオマー混合物が、その組成物の1つ、
即ち、(−)−(1’R,2S,E)−3,3−ジメチ
ル−5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シク
ロペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール
によって代替された場合には、更に一層明らかであっ
た。
【0089】同様に、ベース組成物への(+)−(1’
S,2S,E)−3,3−ジメチル−5−(2’,
2’,3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペン
テン−2−オールの添加は、ジアステレオマーの(+)
−(1’S,E)混合物を有する組成物の匂いと比べ
て、匂いの強さを増大させた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 3/50 C11D 3/50 9/26 9/26 9/44 9/44 C12P 41/00 C12P 41/00 E (72)発明者 ピエール−アラン ブラン スイス国 クラシエ シュマン デュ ルヴリュ (番地なし) (56)参考文献 特開 昭60−209537(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN) (54)【発明の名称】 (E)−3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−2−イル) −4−ペンテン−2−オールの光学活性異性体、匂い特性を付与し、増大させ、向上させるかま たは変性させるための方法、香気付与組成物、賦香製品および有効な化合物の製造法

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.(+)−(1’S,2R,E)−
    3,3−ジメチル−5−(2’,2’,3’−トリメチ
    ル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−4−ペンテ
    ン−2−オール; b.(+)−(1’S,2S,E)−3,3−ジメチル
    −5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
    ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; c.(−)−(1’R,2R,E)−3,3−ジメチル
    −5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
    ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; d.(−)−(1’R,2S,E)−3,3−ジメチル
    −5−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロ
    ペンテン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; e.(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
    (2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
    ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール、この場
    合、約+18.3°の[α]20 (正味)を有する; f.(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
    (2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
    ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール、この場
    合、約−15.6°の[α]20 (正味)を有する; g.(+)−(2S,E)−3,3−ジメチル−5−
    (2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
    ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オール; h.(−)−(2R,E)−3,3−ジメチル−5−
    (2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
    ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールからなる
    群から選択された化合物。
  2. 【請求項2】 香気付与組成物または賦香製品に匂い特
    性を付与し、増大させ、向上させるかまたは変性させる
    ための方法において、記載された成分または製品に請求
    項1に記載の化合物のフレグランス有効量を添加するこ
    とを特徴とする、香気付与組成物または賦香製品に匂い
    特性を付与し、増大させ、向上させるかまたは変性させ
    る方法。
  3. 【請求項3】 香気付与組成物または賦香製品におい
    て、活性成分として請求項1に記載の化合物を含有する
    ことを特徴とする、香気付与組成物または賦香製品。
  4. 【請求項4】 香水またはコロン、石鹸、浴用またはシ
    ャワー用ゲル、化粧品、シャンプー、ボディーまたは周
    囲空気の脱臭剤、洗浄剤または繊維柔軟仕上げ剤または
    家庭用品の形である、請求項3に記載の賦香製品。
  5. 【請求項5】 香気付与組成物または賦香製品にサンダ
    ルウッドミルキィータイプの匂い特性を付与し、増大さ
    せ、向上させるかまたは変性させるための方法におい
    て、(−)−(1’R,E)−3,3−ジメチル−5−
    (2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
    ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールのフレグ
    ランス有効量を添加することを特徴とする、香気付与組
    成物または賦香製品に匂い特性を付与し、増大させ、向
    上させるかまたは変性させる方法。
  6. 【請求項6】 香気付与組成物または賦香製品にサンダ
    ルウッディセダータイプの匂い特性を付与し、増大さ
    せ、向上させるかまたは変性させるための方法におい
    て、(+)−(1’S,E)−3,3−ジメチル−5−
    (2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテ
    ン−1’−イル)−4−ペンテン−2−オールのフレグ
    ランス有効量を添加することを特徴とする、香気付与組
    成物または賦香製品に匂い特性を付与し、増大させ、向
    上させるかまたは変性させる方法。
JP6191610A 1993-08-17 1994-08-15 (e)−3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−2−イル)−4−ペンテン−2−オールの光学活性異性体、匂い特性を付与し、増大させ、向上させるかまたは変性させるための方法、香気付与組成物、賦香製品および有効な化合物の製造法 Expired - Lifetime JP3046207B2 (ja)

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