JP3045974B2 - バタフライ弁のメタルシートリング - Google Patents

バタフライ弁のメタルシートリング

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JP3045974B2
JP3045974B2 JP9106826A JP10682697A JP3045974B2 JP 3045974 B2 JP3045974 B2 JP 3045974B2 JP 9106826 A JP9106826 A JP 9106826A JP 10682697 A JP10682697 A JP 10682697A JP 3045974 B2 JP3045974 B2 JP 3045974B2
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metal seat
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利治 田中
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株式会社巴技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、バタフライ弁のメタ
ルシートリングに関し、特に熱による膨張を大きくして
弾性を確保し弁体とのかじりつきを少なくしたメタルシ
ートリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒状の流体通路を貫設した弁本
体内に、円板状の弁体を回転自在に軸支し、弁本体と弁
体との間に金属製のシートリング(メタルシートリン
グ)を配置したバタフライ弁は公知である。かかるメタ
ルシートリングを備えたバタフライ弁にあっては、メタ
ルシートリングに弾性を持たせるために実開昭59−1
08868号公報、実開平2−53574号公報等に開
示されているコイルスプリングを組み込んだ構造、特開
平1−188771号公報に開示されているシートリン
グに曲げ加工を施した構造、或は実開平1−63876
号公報、特開昭57−124166号公報等に開示され
ているバネと曲げ加工を組み合わせた構造等が従来提案
されている。しかしながら、従来公知の構造は、メタル
シートリングの形状や取付構造が複雑であり、コスト高
となる欠点があった。
【0003】又、バタフライ弁を高温の条件下で使用し
た場合、材質上弁本体、弁体並びにシートリングは膨張
係数が殆ど変わらないため、バルブ全体が均一の温度で
あれば問題ないが、実際には弁体が最も高温となり、つ
いでシートリングが加熱され、弁本体は流体に接触する
内面は加熱されるが、外周は温度が低くなっている場合
が多い。更に、弁本体は上下に軸受け部を有し温度上昇
による変形が複雑になっている。これらの結果、高温時
には弁体が最も大きく熱変形するのに対し、シートリン
グは弁本体により熱変形が制限され、弁体に追随して大
きく変形することがないため、弁体とシートリングとの
間にかじり付きを惹起し、シートリングの寿命を短くす
るおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、高温の使
用条件下において、メタルシートリングに所要の弾性を
付与させ、弁体とのかじり付きを防止して円滑な作動を
行い得るようにせんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、弁体の外周面に圧接する円
筒部の外周に、弁本体に取り付けるためのリング状のア
ーム部を形成したバタフライ弁のメタルシートリングで
あって、アーム部に切欠部を形成し、熱膨張時に外径方
向にメタルシートリングが拡径するようにしたことを特
徴とする。
【0006】又、切欠部が、等間隔に形成されているこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態
を、以下に詳細に説明する。図面を参照して、図におい
て(1)は内部に円筒状の流体通路(2)を貫設した弁本
体、(3)は該弁本体(1)内に弁軸棒(4)で回動自在に軸
支された円板状の弁体、(5)はメタルシートリングであ
り、リテーナ(6)により弁本体(1)に取り付けられ、弁
体(3)の外周面に弾力的に圧接して流路を閉止する。メ
タルシートリング(5)は、内部にコイルスプリング(7)
を挿入した円筒部を含み、該円筒部から外方に延び出す
アーム部(8)を有する。
【0008】従来のメタルシート(50)は、図8,9に示
すように弁体に圧接する円筒部(80)の外周から外方に伸
びるアーム部(90)がリング形状をなしていたため、熱を
受けたときのメタルシートリング(5)の熱膨張は全体に
おいて均一である。この結果、前述したように弁体の熱
膨張とメタルシートリングの熱膨張との間に差が存在す
ると、メタルシートリングが弁体にかじり付いて来る問
題があった。
【0009】この発明は、メタルシートリング(5)のア
ーム部(9)に、図3,4に示すように切欠部(10)を形成
したことを特徴とする。切欠部(10)の存在により、メタ
ルシートリング(5)に熱が加わったとき、図5に示すよ
うにアーム部(9)の基部の延伸によりアーム部(9)は外
方に向かって湾曲する。かかる湾曲により、円筒部(8)
の径が弁体(3)の熱膨張に追随して拡径し、弁体とメタ
ルシートリングとの熱膨張の差をなくすことが可能とな
る。メタルシートリングが弁体の熱膨張に追随して拡径
することにより、弁体(3)へのメタルシートリング(5)
のかじり付きを防止し、シール性の向上と長寿命化を図
ることが可能となる。
【0010】アーム部(9)に形成される切欠部(10)は、
図3〜5に示す鋸歯状に限られるものではなく、図6,
7に示す矩形状或はその他の形状であっても良い。又、
切欠部(10)は、図示のように等間隔に形成するのが好ま
しいが、不等間隔であっても良い。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、メタルシートリング
に熱が加わったとき、拡径する方向に変形させるように
してあるので、弁体の熱膨張に追随させることが出来、
メタルシートリングと弁体のかじり付きを防止して、シ
ール性を向上し、長寿命化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるバタフライ弁の一部の断面図
【図2】図1A部分の拡大断面図
【図3】この発明にかかるメタルシートリングの正面図
【図4】図3B−B’線に沿った断面図
【図5】この発明にかかるメタルシートリングの熱膨張
を模式的に示す図
【図6】この発明にかかるメタルシートリングの一変形
を示す正面図
【図7】この発明にかかるメタルシートリングの他の変
形を示す正面図
【図8】従来のメタルシートリングの正面図
【図9】図8C−C’線に沿った断面図
【符号の説明】
(1)弁本体 (2)流体通路 (3)弁体 (4)弁軸棒 (5)メタルシートリング (6)リテーナ (7)コイルスプリング (8)円筒部 (9)アーム部 (10)切欠部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁体の外周面に圧接する円筒部の外周に、
    弁本体に取り付けるためのリング状のアーム部を形成し
    たバタフライ弁のメタルシートリングであって、アーム
    部に切欠部を形成し、熱膨張時に外径方向にメタルシー
    トリングが拡径するようにしたことを特徴とするバタフ
    ライ弁のメタルシートリング。
  2. 【請求項2】切欠部が、等間隔に形成されていることを
    特徴とする請求項1記載のメタルシートリング。
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JP2005076794A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Nissan Motor Co Ltd 通路開閉弁

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