JPH0222535Y2 - - Google Patents

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JPH0222535Y2
JPH0222535Y2 JP14721285U JP14721285U JPH0222535Y2 JP H0222535 Y2 JPH0222535 Y2 JP H0222535Y2 JP 14721285 U JP14721285 U JP 14721285U JP 14721285 U JP14721285 U JP 14721285U JP H0222535 Y2 JPH0222535 Y2 JP H0222535Y2
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JP
Japan
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sealing member
elastic sealing
core material
bag
valve body
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JP14721285U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、バタフライ弁、ボール弁等の種々
の弁に用いるに適した弾性密封部材に関し、特に
高い耐食性、耐熱性を有する弾性密封部材に関す
る。
(従来の技術) 従来、バタフライ弁、ボール弁等の種々の弁の
弾性密封部材としては、一般にゴムが用いられて
いるが、ゴムは耐熱性が低いため、耐熱性を有す
る密封部材としては不適格であつた。そこで、高
い耐熱性を要する場合、金属を密封部材として用
いているが、弁体との接触が金属同志の接触とな
るため、接点の調整が困難であると共に、流体中
に砂等の異物が存在する場合、弁体と密封部材と
の間にこれら異物が噛み込まれて密封部材の金属
の表面が傷付いて、弁体との間に隙間が生じ易く
流体の洩れが発生し完全な閉止作用が達成されな
いおそれがあつた。
又、耐食性を有する密封部材としては、ポリテ
トラフルオルエチレンで形成したものが知られて
いるが、やはり耐熱性が低いため高温流体を制御
する弁には用いることが出来なかつた。
(考案が解決しようとする問題点) この考案は、従来の弁用弾性密封部材にみられ
た欠点を解消し、耐熱性並びに耐食性に優れると
共に、金属よりも軟く弁体になじみ易いため接点
の調整が容易で、且砂等の摩耗に対しても耐弾性
を有し閉止作用を損なうおそれのない弁用弾性密
封部材を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、この考案が採つ
た手段は、石綿繊維又は黒鉛等の耐熱材を芯材と
し、アルミニウムとチタンを添加し時効硬化させ
たニツケル・クロム合金製繊維からなる袋体を前
記芯材の外面に被覆し、所望形状に圧縮成形して
袋体の表層を平滑に形成したことを特徴とする。
(作用) 石綿繊維または黒鉛等の耐熱材を芯材として、
アルミニウムとチタンを添加し時効硬化させたニ
ツケル・クロム合金製の繊維で芯材を被覆し、表
層を平滑に圧縮成形してあるので、耐食性、耐熱
性に優れると共に、弁体のなじみ性も良好であ
り、砂等の異物に対しても弾力的に吸収して傷が
つき難いのである。
(実施例) 以下に図面を参照しつつこの考案の好ましい実
施例について説明する。尚、以下に述べる実施例
はバタフライ弁に適用した例であるが、これに限
られるものでなく、ボール弁やその他の種々の弁
のための弾性密封部材として適用可能である。
図において1は略円筒形に形成されたバタフラ
イ弁の本体であつて、内部に円板状の弁体2が回
動自在に軸支される。3は弁体2を本体1に軸支
する弁棒であつて、一端は本体1の外部に延び出
し、適宜の駆動手段に連結される。
4はこの考案に係る弾性密封部材5により形成
される環状のシートリングであつて、本体1に定
着され本体1の内周面から半径方向内方へ延び出
している。シートリング4は半径方向の径を若干
小さくした2個の弾性密封部材5,5aを2枚重
ねて1組としており、本体1に取り付けられたと
き、第2図に示すように弁体2が本体1内で回動
するときの円周Cの軸跡に沿つて密封部材5,5
aの先端が位置する。これにより、弁体2とシー
トリング4との圧接の際、2個の密封部材5,5
aの先端に同量の圧接部が形成されることとな
る。
弾性密封部材5,5aは、石綿繊維又は黒鉛等
の耐熱材を芯材6とし、アルミニウムとチタンを
添加し時効硬化させたニツケル・クロム合金から
なる金属繊維を編成した袋体7で前記芯材6を被
覆し、充填材と共に圧縮して所望の形状に形成し
たものである。圧縮成形により袋体7の表層は平
滑となる。かかる弾性密封部材5,5aは金属よ
りも軟い弾性を有し、弁体2とのなじみ性が高い
ため、圧接力の調整が容易であると共に、砂等の
摩耗に対する耐弾性を有し閉止作用を損なうこと
がない。更に袋体7を形成するアルミニウムとチ
タンを添加して時効硬化させたニツケル・クロム
合金は、耐熱性並びに耐食性にすぐれており、芯
材6の耐熱材と相まつてきわめてすぐれた耐熱性
と耐食性を示す。前記袋体7を形成するためのニ
ツケル・クロム合金としては、例えば大同インコ
アロイ株式会社製「インコネルX−750(商標)」
が知られている。充填材は、高温での液状流出及
び強度の低下や塑性化の増大を防止する為に充填
されており、グラフアイト、マイカ等の固形潤滑
剤が用いられる。
図示の実施例において、弾性密封部材5,5a
は内端部を半円の断面形状とした板状のリングに
形成され、2枚を重合して本体1に取り付けられ
る。8は該密封部材5,5aを離脱、変形しない
ように固定する金属製の固定リングであつて、本
体1との間に密封部材5,5aを挟持して固定ボ
ルト9で本体1に固着される。
閉弁時に弁体2の外周面がシートリング4の内
周面に圧接するとき、弁体2からの圧力をシート
リング4の平坦な外端面及び側面が受け、このと
きシートリング4は固定されている為、反発力は
シートリング4の内端の半円形状先端部に集中
し、この反発力を剛体である弁体2が支えて、シ
ートリング4の先端に対抗する力を生ずる。かか
る相対する対抗力は弁体2とシートリング4との
接触部を流れようとする流体の圧力に対抗する力
となり、流体を完全に閉止する作用をはたすので
ある。
第4図は弾性密封部材5,5aの一つの変形を
示すものであり、石綿繊維又は黒鉛等の耐熱材6
の中心に芯金10を入れたものであり、その他の
点は第3図に示す弾性密封部材5,5aと同一で
ある。芯金のない場合も充分な弾性を有している
が、芯金10を挿入することにより、その弾性を
補助する補充的役割をはたす。
(考案の効果) この考案の弁用弾性密封部材は、石綿繊維又は
黒鉛等の耐熱材を芯材とし、アルミニウムとチタ
ンを添加し時効硬化させたニツケル・クロム合金
製繊維からなる袋体を前記芯材の外面に被覆し、
所望形状に圧縮成形して袋体の表層を平滑に形成
してあるので、金属よりも軟い弾性を有し、弁体
とのなじみ性が良好であるため、圧接力の調整が
容易で使用性が向上すると共に、砂等の摩耗に対
する耐弾性を有し閉止効果が損なわれるおそれが
ない。又、耐熱性、耐食性にすぐれているため、
高温で腐蝕性の高い流体の制御に好適な密封部材
を提供出来るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用したバタフライ弁の縦
断面図、第2図は要部の拡大断面図、第3,4図
はこの考案に係る弾性密封部材の拡大断面図であ
る。 1……本体、2……弁体、3……弁棒、4……
シートリング、5,5a……弾性密封部材、6…
…芯材、7……袋体、8……固定リング、9……
固定ボルト、10……芯金。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 石綿繊維又は黒鉛等の耐熱材を芯材とし、ア
    ルミニウムとチタンを添加し時効硬化させたニ
    ツケル・クロム合金製繊維からなる袋体を前記
    芯材の外面に被覆し、所望形状に圧縮成形して
    袋体の表層を平滑に形成してなる弁用弾性密封
    部材。 (2) 芯材は、その中心部に芯金を包蔵しているこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の密封部材。
JP14721285U 1985-09-26 1985-09-26 Expired JPH0222535Y2 (ja)

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JP14721285U JPH0222535Y2 (ja) 1985-09-26 1985-09-26

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JP14721285U JPH0222535Y2 (ja) 1985-09-26 1985-09-26

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JPS6255771U JPS6255771U (ja) 1987-04-07
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH081339Y2 (ja) * 1988-09-13 1996-01-17 川崎製鉄株式会社 熱ガス流路開閉弁用シール装置
JPH086826B2 (ja) * 1988-09-13 1996-01-29 川崎製鉄株式会社 熱ガス流路開閉弁用シール材
FR2933469B1 (fr) * 2008-07-01 2013-01-11 Valeo Sys Controle Moteur Sas Ensemble d'un corps de vanne et d'un joint d'etancheite, ensemble d'un corps de vanne,d'un joint d'etancheite et d'une canalisation,joint pour l'ensemble

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JPS6255771U (ja) 1987-04-07

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