JPH09100960A - 口金付き弗素樹脂チューブの製造方法 - Google Patents

口金付き弗素樹脂チューブの製造方法

Info

Publication number
JPH09100960A
JPH09100960A JP27979495A JP27979495A JPH09100960A JP H09100960 A JPH09100960 A JP H09100960A JP 27979495 A JP27979495 A JP 27979495A JP 27979495 A JP27979495 A JP 27979495A JP H09100960 A JPH09100960 A JP H09100960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
mouthpiece
fluororesin tube
fluororesin
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27979495A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Nakamura
通男 中村
Masashi Arai
正史 新井
Hideki Kobayashi
英樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP27979495A priority Critical patent/JPH09100960A/ja
Publication of JPH09100960A publication Critical patent/JPH09100960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体温度が高い場合でも、経時的にシール性
能が低下することのないシール構造を備えた口金付き弗
素樹脂チューブの製造方法を提供する。 【解決手段】 弗素樹脂チューブ1の内径が挿入型口金
2の外径より2%〜6%小さい弗素樹脂チューブを作
り、これを150℃〜融点に加熱処理し、その状態でチ
ューブに口金を挿入し、口金挿入後、弗素樹脂チューブ
を常温まで自然放冷により冷却し、しかる後、口金付き
チューブをカシメ型継手部材に装着して接続シール構造
を形成する。 【効果】 弗素樹脂チューブは熱膨張し、弾性率も小さ
くなっているので、口金の挿入は容易である。また徐冷
されるので、チューブは口金に馴染み、その凹凸形に応
じた状態で密着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体用冷却管等
に使用される口金付き弗素樹脂チューブの製造方法の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体用冷却管等に使用される口
金付き弗素樹脂チューブを製造する方法として、図2〜
図3に示す製造方法が知られている。図2において、1
はポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと略
称)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(以下、PFAと略称)等から
なる弗素樹脂チューブ、2は外周面に鋸歯状突起を形成
した挿入型口金であり、この口金2を、図3に示すよう
に、常温にて弗素樹脂チューブ1に挿入させて取り付け
る。この後、前記口金付きチューブをカシメ型継手部材
Aに装着して接続シール構造を形成する。図示のカシメ
型継手部材を用いる場合には、チューブの外側にフェル
ールと呼ばれているカシメ用金属輪体3,4と、締め付
け用袋ナット5とを嵌め合わせ、前記チューブと共に輪
体3,4を継手本体6に挿入し、袋ナット5を本体6に
螺合して締め付けることにより、口金付きチューブの接
続シール構造を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記弗素樹脂チューブ
に口金を挿入して取り付ける場合、チューブへの口金の
密着性を向上させ、経時的径寸法変化を少なくするため
には、弗素樹脂チューブの内径が挿入型口金の外径より
小さく、かつ弗素樹脂チューブの弾性範囲内における歪
量より小さいことが必要である。例えば、PTFEチュ
ーブの場合、常温における歪率は2%前後であり、一般
にPTFEチューブの内径寸法変動幅はチューブ内径の
2%前後はある。したがって、場合によっては、チュー
ブを弾性範囲内外まで延伸しないと、口金が挿入できな
いことがしばしば発生する。
【0004】PTFEチューブの内径を弾性範囲外まで
延伸すると、チューブの材質は降伏した状態に達し、材
質強度が著しく低下し、耐久性も低下する。特に口金の
挿入速度が常温で3mm/sec以上になると、材質内にボイ
ドが発生し、強度、耐久性が弾性範囲の延伸でも低下す
る。これは延伸速度に分子の挙動が追随できないからで
ある。
【0005】したがって、PTFEチューブ材質の機械
的強度が劣化し、カシメ用輪体でPTFEチューブをカ
シメても、長期間使用していると、シール性能が低下す
る。また、口金とPTFEチューブの密着性が不充分の
場合、流体の温度でPTFEチューブが形状記憶を取り
戻すと、密着性が向上する反面、PTFEチューブとカ
シメ用輪体とのシール性が低下する。
【0006】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであって、弗素樹脂チューブの口金の挿入時に無理な
延伸操作を行なうことなく、口金のチューブ側への挿入
を可能とし、かつ優れた密着性が得られ、流体温度が高
い場合でも、経時的にシール性能が低下することのない
シール構造を備えた口金付き弗素樹脂チューブの製造方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による口金付き弗
素樹脂チューブの製造方法は、弗素樹脂チューブの内径
が挿入型口金の外径より小さい弗素樹脂チューブを製作
し、この弗素樹脂チューブを150℃〜融点に加熱し、
その状態でチューブに前記口金を挿入し、口金挿入後、
弗素樹脂チューブを常温まで自然放冷により冷却し、し
かる後、この口金付きチューブをカシメ型継手部材に装
着することを要旨としている。
【0008】前記チューブを形成する弗素樹脂として
は、PTFE、PFAの使用が好ましいが、他の弗素樹
脂も任意に選択して使用することができる。また、これ
らの弗素樹脂チューブは、その内径が挿入型口金の外径
より前記口金の外径寸法の2%〜6%の範囲で小さく形
成したものを用いるのが好ましい。
【0009】例えば、PTFEチューブを使用する場
合、PTFEチューブの弾性範囲における歪率は150
℃で3%、300℃で8%位であり、かつ、加熱された
PTFEチューブは150℃で直径が1.5%位、30
0℃で6%位熱膨張しており、弾性率も小さくなってい
るので、口金の挿入操作は容易である。
【0010】またチューブが自然放冷により徐冷される
ので、その間に口金に接触する。この接触した時の強度
は、少なくともPTFEのガラス転移温度(127℃)
以上であり、比較的容易にPTFEチューブが口金外周
面に馴染み、口金の凹凸形状に応じた形で密着する。こ
の操作により、PTFEチューブの材質、形状が安定化
し、高い温度で熱セットされているため、流体温度で記
憶形状を取り戻すことはない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、外径寸法15.07mm〜15.69mm、肉厚寸法
1.55mmのPTFEチューブを250℃に加熱し、こ
れに外径寸法が12.65mm〜12.81mmで外周面に
鋸歯形突起を有するステンレス製口金を挿入し、チュー
ブで自然放冷により徐冷した。この後、この口金付きチ
ューブに、図2に示したカシメ型継手部材を装着して接
続シール構造を形成した。
【0012】
【実施例】図1に、本発明方法により、PTFEチュー
ブ1に口金2を挿入した状態を示す。本実施例では、外
径寸法15.07mm〜15.69mm、肉厚寸法1.55
〜mm1.67mmのPTFEチューブ1を250℃に加熱
し、この加熱状態にあるチューブに、外径寸法12.6
5mm〜12.81mmで外周面に鋸歯形突起を有する口金
2を挿入し、チューブを自然放冷により徐冷した後、チ
ューブの外径を測定し、チューブの外径は15.69mm
〜15.85mmであった。この後、口金付きチューブ
に、図2に示した規定(5/8インチ用)のカシメ用金
属輪体とナットを嵌め込み、規定の位置までナットを締
め付けて、接続シール構造を形成した。
【0013】本実施例のように、チューブを加熱した状
態で口金を挿入する方法によれば、チューブが加熱され
ている時は軟らかく、チューブは原寸法に復元する能力
を保持しているので、徐冷することにより、図1に示す
ように、チューブの一部は口金の外周面に形成した鋸歯
の谷部中まで喰い込む。したがって熱間で使用しても寸
法変化は発生しにくい状態におかれている。
【0014】[比較例]実施例に使用したものと同じP
TFEチューブと口金を使用して、前記チューブに口金
を常温で挿入した。挿入後のチューブの外径寸法は1
5.70mm〜15.92mmであった。これに実施例と同
様の継手部材を用いて接続シール構造を形成した。本比
較例のように、常温でPTFEチューブに口金を挿入し
た場合はPTFEチューブが比較的硬いので、図3に示
すように、口金の鋸歯の谷部中まで入り難い。したがっ
て、チューブ外径表面に口金の鋸歯形突起に対応する凹
凸が発現しにくい。これに熱をかけると、チューブが軟
らかくなり、チューブは原寸法に復元しようとして、口
金の鋸歯の谷中に喰い込んでいく。その時、チューブ外
径は小さくなり、カシメ用金属輪体との間に空間が発生
する。
【0015】試験方法 実施例と比較例で各々製作した試料に常温で窒素ガス5
kg/cm2を負荷し、接続シール部の漏洩テストを行なっ
た。漏れのないことを確認後、各試料を常温〜150℃
(1時間)〜常温の熱サイクルを10サイクル負荷し
た。次にこの試料に常温で5kg/cm2の窒素ガス圧を負
荷して接続シール部の漏洩テストを行なった。表1に、
その試験結果を示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の製造方
法によれば、弗素樹脂チューブへの口金の挿入時に無理
な延伸操作を行なうことなく、口金のチューブへの挿入
を可能とし、かつ優れた密着性が得られ、流体温度が高
い場合でも、経時的にシール性能が低下することのない
シール構造を備えた口金付き弗素樹脂チューブを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法にて製造した口金付き弗素樹脂チュ
ーブの断面図である。
【図2】従来の方法にて製造する口金付き弗素樹脂チュ
ーブおよび継手部材の分解図である。
【図3】従来の方法にて製造した口金付き弗素樹脂チュ
ーブの断面図である。
【符号の説明】
1 弗素樹脂チューブ 2 口金 3,4 カシメ用金属輪体 5 締め付け用袋ナット 6 継手本体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弗素樹脂チューブの内径が挿入型口金の
    外径より小さい弗素樹脂チューブを製作し、この弗素樹
    脂チューブを150℃〜融点に加熱し、その状態で前記
    チューブに前記口金を挿入し、口金挿入後、弗素樹脂チ
    ューブを常温まで自然放冷により冷却し、しかる後、こ
    の口金付きチューブをカシメ型継手部材に装着して接続
    シール構造を形成することを特徴とする口金付き弗素樹
    脂チューブの製造方法。
  2. 【請求項2】 弗素樹脂チューブの内径が挿入型口金の
    外径より前記口金の外径寸法の2%〜6%小さくした請
    求項1に記載の口金付き弗素樹脂チューブの製造方法。
  3. 【請求項3】 弗素樹脂チューブにPTFEまたはPF
    Aを使用する請求項1または請求項2に記載の口金付き
    弗素樹脂チューブの製造方法。
JP27979495A 1995-10-03 1995-10-03 口金付き弗素樹脂チューブの製造方法 Pending JPH09100960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27979495A JPH09100960A (ja) 1995-10-03 1995-10-03 口金付き弗素樹脂チューブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27979495A JPH09100960A (ja) 1995-10-03 1995-10-03 口金付き弗素樹脂チューブの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09100960A true JPH09100960A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17616008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27979495A Pending JPH09100960A (ja) 1995-10-03 1995-10-03 口金付き弗素樹脂チューブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09100960A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6439622B1 (en) 1999-03-12 2002-08-27 Toyoda Boshoku Corporation Structure for coupling two types of members
EP3717528B1 (en) * 2017-11-27 2022-05-25 Chemours-Mitsui Fluoroproducts Co., Ltd. Tfe/pave-copolymer for shape memory molded article and shape memory molded article

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6439622B1 (en) 1999-03-12 2002-08-27 Toyoda Boshoku Corporation Structure for coupling two types of members
EP3717528B1 (en) * 2017-11-27 2022-05-25 Chemours-Mitsui Fluoroproducts Co., Ltd. Tfe/pave-copolymer for shape memory molded article and shape memory molded article

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4928681B2 (ja) メタルパッキン
EP1403573B1 (en) Insertable gasket and inserting structure
TWI381116B (zh) O環及真空裝置用夾固式接頭
WO2004074719A1 (en) Bonded ptfe radial shaft seal
JPH09100960A (ja) 口金付き弗素樹脂チューブの製造方法
JP4208226B2 (ja) チューブ継手
JP3251196B2 (ja) チューブ材の継手
JPH10318475A (ja) チューブ継手
JP2006207767A (ja) シールパッキン
JPH0642682A (ja) 樹脂二重管におけるフランジ接続構造
JP4718487B2 (ja) ポリテトラフルオロエチレン等の大径シール
JP2617897B2 (ja) 密封装置とその装着方法
JPH1054488A (ja) 管体接続構造
JPH05322083A (ja) 継ぎ手
JP4507461B2 (ja) ホース用加締め金具及びホース用加締め金具の加締め方法
JP3000009U (ja) 継ぎ手
JPH057923U (ja) 排気マニホールドのシール装置
JPH1192748A (ja) ゴムパッキン、時計用外装部品および時計
JPH05133488A (ja) 形状記憶合金を使用する管継手用ライナ
JPH025187Y2 (ja)
JP4126135B2 (ja) 先端部が拡開加工された熱可塑性ふっ素樹脂製ホースの製造方法
JPH0671749A (ja) チューブのフレア加工方法
JPH10252968A (ja) チューブ継手
JPH04357398A (ja) フッ素系樹脂製チューブの継手構造
JP2005076801A (ja) ホース用継手金具の製作方法及び弗素樹脂ホースのホース用継手金具取付方法