JPH0642682A - 樹脂二重管におけるフランジ接続構造 - Google Patents
樹脂二重管におけるフランジ接続構造Info
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- JPH0642682A JPH0642682A JP4098466A JP9846692A JPH0642682A JP H0642682 A JPH0642682 A JP H0642682A JP 4098466 A JP4098466 A JP 4098466A JP 9846692 A JP9846692 A JP 9846692A JP H0642682 A JPH0642682 A JP H0642682A
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- JP
- Japan
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- outer cylinder
- cylinder
- flange
- annular
- same
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L23/00—Flanged joints
- F16L23/02—Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially
Abstract
(57)【要約】
【目的】薄肉の内筒をフッソ樹脂材、外筒を他の樹脂材
で構成した二重管相互をフランジ部材を使用して接続す
る。 【構成】外筒端に固着されるフランジ部と、二重管の開
口部から延伸されて折り返された内筒端を前記フランジ
部の端面に形成した環状溝または環状段差部に固着する
ための締結リングと、相対向するフランジ部の間に介装
されるガスケットとを具え、前記外筒挿入部と外筒の接
合面にビ−ド溜り室を形成するとともに前記ガスケット
の両側面には前記環状溝または環状段差部に填り合う環
状突起部を形成したことを特徴とする樹脂二重管におけ
るフランジ接続構造。
で構成した二重管相互をフランジ部材を使用して接続す
る。 【構成】外筒端に固着されるフランジ部と、二重管の開
口部から延伸されて折り返された内筒端を前記フランジ
部の端面に形成した環状溝または環状段差部に固着する
ための締結リングと、相対向するフランジ部の間に介装
されるガスケットとを具え、前記外筒挿入部と外筒の接
合面にビ−ド溜り室を形成するとともに前記ガスケット
の両側面には前記環状溝または環状段差部に填り合う環
状突起部を形成したことを特徴とする樹脂二重管におけ
るフランジ接続構造。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として化学工業、
半導体製造工場等において流体の輸送に用いられるパイ
プの接続構造に関するもので、詳しくは、低コストの樹
脂製の二重管を超純水分野に使用可能とし、その際大き
な問題である二重管相互の接続をフランジ部材を用いて
簡単に行なえるようにしたものである。
半導体製造工場等において流体の輸送に用いられるパイ
プの接続構造に関するもので、詳しくは、低コストの樹
脂製の二重管を超純水分野に使用可能とし、その際大き
な問題である二重管相互の接続をフランジ部材を用いて
簡単に行なえるようにしたものである。
【0002】
【発明の背景】近年、半導体における集積度が4メガビ
ット(以下Mとする)、16M、64Mと上がるにつれ
て、これらの製造工程において高い頻度で使用される超
純水中に配管材料から溶出する金属イオン、有機炭素
(TOC)の存在が半導体製品の収率を大きく左右する
ようになっている。
ット(以下Mとする)、16M、64Mと上がるにつれ
て、これらの製造工程において高い頻度で使用される超
純水中に配管材料から溶出する金属イオン、有機炭素
(TOC)の存在が半導体製品の収率を大きく左右する
ようになっている。
【0003】これらの含有量は、現在PPBのオ−ダ−
で論ぜられるようになっている。したがって、これまで
配管材として使用されてきたステンレススチ−ル、およ
び塩化ビニル(PVC)、フッ化ビニリデン(PVD
F)、ポリエ−テルエ−テルケトン(PEEK)、ポリ
フェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂では4M以
上の超高集積度回路(ULSI)の製造には、TOC、
金属イオンの溶出の多い点で問題が生じてくる。このた
め、上述の従来材に替わるものとして四フッ化樹脂のテ
トラフルオロエチレン(TFE)、TFEとパ−フロロ
アルキルビニルエ−テルの共重合体(PFA)が考えら
れる。これらは、現在、化学的に最も安定で、TOC、
金属イオンの溶出がほとんどなく、半導体の製造には最
適な樹脂である。
で論ぜられるようになっている。したがって、これまで
配管材として使用されてきたステンレススチ−ル、およ
び塩化ビニル(PVC)、フッ化ビニリデン(PVD
F)、ポリエ−テルエ−テルケトン(PEEK)、ポリ
フェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂では4M以
上の超高集積度回路(ULSI)の製造には、TOC、
金属イオンの溶出の多い点で問題が生じてくる。このた
め、上述の従来材に替わるものとして四フッ化樹脂のテ
トラフルオロエチレン(TFE)、TFEとパ−フロロ
アルキルビニルエ−テルの共重合体(PFA)が考えら
れる。これらは、現在、化学的に最も安定で、TOC、
金属イオンの溶出がほとんどなく、半導体の製造には最
適な樹脂である。
【0004】ところが、単体として使用する場合これら
の樹脂は剛性が低いうえ、熱融着接合の困難さ、接着剤
接合が不能で価格も極めて高いという問題がある。この
ため、従来は、金属パイプ内面にこれらの樹脂でライニ
ングしたものが化学工業の極く限られた場面で高温高圧
用の耐食パイプとして使用されている。ところで、この
ような樹脂と金属の二重管相互の接続は、ネジ締めによ
るフランジ結合によっているが、この場合、内側の樹脂
管は相当の肉厚とする必要がある。すなわち、熱膨張率
の低い金属管に熱膨張率の高いプラスチック管を組み合
わせた場合、高温下では内筒が膨張してシワが発生す
る。このため、機械的な大きな力でこれを制圧しなけれ
ばならない。それ故、内筒の肉厚をを小径パイプ(内径
20〜30ミリ)において約1.5ミリ、大径(40ミ
リ以上)では、2〜4ミリの肉厚が必要となる。また、
フランジと直管の曲がりテ−パ−部は、内筒を加熱変形
して成型しなければならない。これらの要因のため、前
記するように内筒の肉厚は1.5ミリ以上が必要であっ
た。
の樹脂は剛性が低いうえ、熱融着接合の困難さ、接着剤
接合が不能で価格も極めて高いという問題がある。この
ため、従来は、金属パイプ内面にこれらの樹脂でライニ
ングしたものが化学工業の極く限られた場面で高温高圧
用の耐食パイプとして使用されている。ところで、この
ような樹脂と金属の二重管相互の接続は、ネジ締めによ
るフランジ結合によっているが、この場合、内側の樹脂
管は相当の肉厚とする必要がある。すなわち、熱膨張率
の低い金属管に熱膨張率の高いプラスチック管を組み合
わせた場合、高温下では内筒が膨張してシワが発生す
る。このため、機械的な大きな力でこれを制圧しなけれ
ばならない。それ故、内筒の肉厚をを小径パイプ(内径
20〜30ミリ)において約1.5ミリ、大径(40ミ
リ以上)では、2〜4ミリの肉厚が必要となる。また、
フランジと直管の曲がりテ−パ−部は、内筒を加熱変形
して成型しなければならない。これらの要因のため、前
記するように内筒の肉厚は1.5ミリ以上が必要であっ
た。
【0005】本願では、熱膨張率が等しいかまたは極め
て接近しているプラスチック管相互の組み合わせであ
り、またテ−パ−部が常温で簡単に変形できるような薄
肉程度(0.2ミリ〜1ミリ)程度の薄い内筒が使用で
きるようにするものである。なお、内外筒の膨張率の差
は少なくとも、加熱時におけるそれぞれの管の熱容量、
時間的な温度上昇速度の差等から一時的に内筒の伸びが
シワとなって発現することもあるので、内外筒組み合わ
せ時に一定の張力を内筒に加えて作業を行なうことにに
より、シワの発生を防ぐことが可能である。通常、この
伸長率は内筒の全長の約1%程度で良い。これは伸び弾
性の限界内である。
て接近しているプラスチック管相互の組み合わせであ
り、またテ−パ−部が常温で簡単に変形できるような薄
肉程度(0.2ミリ〜1ミリ)程度の薄い内筒が使用で
きるようにするものである。なお、内外筒の膨張率の差
は少なくとも、加熱時におけるそれぞれの管の熱容量、
時間的な温度上昇速度の差等から一時的に内筒の伸びが
シワとなって発現することもあるので、内外筒組み合わ
せ時に一定の張力を内筒に加えて作業を行なうことにに
より、シワの発生を防ぐことが可能である。通常、この
伸長率は内筒の全長の約1%程度で良い。これは伸び弾
性の限界内である。
【0006】このように内筒に一定の張力を掛けて内筒
をセットする場合、端末を固定しなければならない。そ
れ故、端末のテ−パ−部を大きくしこれを押さえること
もあるが、これには本発明者の出願に係る特開平3−2
65796号に示すテ−パ−部の端末を多条に分割する
ことにより簡単に実施することができる。以上のように
して本願発明はコストが安く、しかも配管作業の簡単な
二重管を実現することができる。
をセットする場合、端末を固定しなければならない。そ
れ故、端末のテ−パ−部を大きくしこれを押さえること
もあるが、これには本発明者の出願に係る特開平3−2
65796号に示すテ−パ−部の端末を多条に分割する
ことにより簡単に実施することができる。以上のように
して本願発明はコストが安く、しかも配管作業の簡単な
二重管を実現することができる。
【0007】
【発明の概要】この発明は、外筒とこの内側に被覆され
た薄肉内筒とからなる樹脂製の二重管の端部相互をフラ
ンジ部材で接続する構造において、内径が外筒外径と同
一の外筒挿入部および内径が外筒内径と同一の内筒挿入
部を内周面に有して外筒と同一樹脂材で形成され、外筒
端に固着されるフランジ部と、二重管の開口部から延伸
されて折り返された内筒端を前記フランジ部の端面に形
成した環状溝に固着するための締結リングと、相対向す
るフランジ部の間に介装されるガスケットとを具え、前
記外筒挿入部と外筒の接合面に接合時に発生するビ−ド
が外筒の内面に隆起しないようにビ−ド溜り室を形成す
るとともに前記ガスケットの両側面には前記環状溝に填
り合う環状突起部を形成する構成により、あるいは、内
径が外筒外径と同一の外筒挿入部および内径が外筒内径
と同一の内筒挿入部を内周面に有して外筒と同一樹脂材
で形成され、外筒端に固着されるフランジ部と、二重管
の開口部から延伸された内筒端を前記フランジ部の端面
に形成した環状段差部に固着するための締結リングと、
相対向するフランジ部の間に介装されるガスケットとを
具え、前記外筒挿入部と外筒の接合面に前述と同様の機
能を有するビ−ド溜り室を形成するとともに前記ガスケ
ットの下端両側面には前記環状段差部に填り合う環状突
起部を形成する構成により上記従来の問題点を解決しよ
うとするものである。
た薄肉内筒とからなる樹脂製の二重管の端部相互をフラ
ンジ部材で接続する構造において、内径が外筒外径と同
一の外筒挿入部および内径が外筒内径と同一の内筒挿入
部を内周面に有して外筒と同一樹脂材で形成され、外筒
端に固着されるフランジ部と、二重管の開口部から延伸
されて折り返された内筒端を前記フランジ部の端面に形
成した環状溝に固着するための締結リングと、相対向す
るフランジ部の間に介装されるガスケットとを具え、前
記外筒挿入部と外筒の接合面に接合時に発生するビ−ド
が外筒の内面に隆起しないようにビ−ド溜り室を形成す
るとともに前記ガスケットの両側面には前記環状溝に填
り合う環状突起部を形成する構成により、あるいは、内
径が外筒外径と同一の外筒挿入部および内径が外筒内径
と同一の内筒挿入部を内周面に有して外筒と同一樹脂材
で形成され、外筒端に固着されるフランジ部と、二重管
の開口部から延伸された内筒端を前記フランジ部の端面
に形成した環状段差部に固着するための締結リングと、
相対向するフランジ部の間に介装されるガスケットとを
具え、前記外筒挿入部と外筒の接合面に前述と同様の機
能を有するビ−ド溜り室を形成するとともに前記ガスケ
ットの下端両側面には前記環状段差部に填り合う環状突
起部を形成する構成により上記従来の問題点を解決しよ
うとするものである。
【0008】
【発明の実施例】図面に基ずいて実施例を説明する。図
1は、請求項1に係る発明の一実施例を示す図である。
図において、1は、PFAで形成される薄肉の内筒で、
このPFAと熱膨張率が等しいポリブテン(PB)で形
成される外筒2の内面にさしこみライニングされてお
り、これら内筒1、外筒2により二重管Nが構成されて
いる。
1は、請求項1に係る発明の一実施例を示す図である。
図において、1は、PFAで形成される薄肉の内筒で、
このPFAと熱膨張率が等しいポリブテン(PB)で形
成される外筒2の内面にさしこみライニングされてお
り、これら内筒1、外筒2により二重管Nが構成されて
いる。
【0009】3は、外筒2と同材質で形成されたフラン
ジ部で、その接合端面には環状溝3aが形成されてい
る。この環状溝3aの内側面には内筒1の延伸された端
部が折り返されて締結リング4によって固着されてい
る。なお、内筒1の端部を環状溝3aに折り返す場合に
は端部に本発明者の出願に係る特開平3−265796
号に開示される複数の切れ目を入れると容易になすこと
ができる。 締結リング4は、この実施例ではステンレ
ススチ−ル製のものを使用したが、樹脂製でもよい。
ジ部で、その接合端面には環状溝3aが形成されてい
る。この環状溝3aの内側面には内筒1の延伸された端
部が折り返されて締結リング4によって固着されてい
る。なお、内筒1の端部を環状溝3aに折り返す場合に
は端部に本発明者の出願に係る特開平3−265796
号に開示される複数の切れ目を入れると容易になすこと
ができる。 締結リング4は、この実施例ではステンレ
ススチ−ル製のものを使用したが、樹脂製でもよい。
【0010】5は、互いに接合するフランジ部3の接合
端面が密着当接する環状のガスケットである。この環状
ガスケット4は、内筒1と同材質で形成されており、そ
の開口部径は二重管Nの内径と同一になっている。5a
は、ガスケット5の両側面に一体に形成された環状突起
部で、前記環状溝3aに填り合って締結リング4を押圧
して内筒1端部の折り返し部分の固着を強化する一方、
フランジ部3、3の接合時における相互のセンタリング
を容易にする。なお、ガスケット5の開口部縁はテ−パ
−状になっていて、接合部分に不連続箇所ができるのを
防止し、内管1内の液流が停滞しないようにする。
端面が密着当接する環状のガスケットである。この環状
ガスケット4は、内筒1と同材質で形成されており、そ
の開口部径は二重管Nの内径と同一になっている。5a
は、ガスケット5の両側面に一体に形成された環状突起
部で、前記環状溝3aに填り合って締結リング4を押圧
して内筒1端部の折り返し部分の固着を強化する一方、
フランジ部3、3の接合時における相互のセンタリング
を容易にする。なお、ガスケット5の開口部縁はテ−パ
−状になっていて、接合部分に不連続箇所ができるのを
防止し、内管1内の液流が停滞しないようにする。
【0011】6はビ−ド溜り、7はフランジ部3の内周
面に形成した外筒挿入部、8は同じくフランジ部3の内
周面に形成した内筒挿入部である。外筒挿入部7の内径
は外筒2の外径と同一、また内筒挿入部8の内径は内筒
1の外径と同一に形成されている。フランジ部3を二重
管Nに装着するには、まず外筒2の端部が内筒挿入部8
に突き当たるまで外筒挿入部7に挿入することによりな
す。外筒2の外周面と外筒挿入部7の内周面との固着は
熱融着、溶剤接着等によってなされるがその際発生した
ビ−ドbは、ビ−ド溜り6に収容されることになる。な
お、このビ−ド溜り6は、外筒2先端の外周面を全周に
わたって切り欠くことにより外筒挿入部7の内周面と外
筒2の外周面との接合部に環状に形成された空隙によっ
て構成されている。
面に形成した外筒挿入部、8は同じくフランジ部3の内
周面に形成した内筒挿入部である。外筒挿入部7の内径
は外筒2の外径と同一、また内筒挿入部8の内径は内筒
1の外径と同一に形成されている。フランジ部3を二重
管Nに装着するには、まず外筒2の端部が内筒挿入部8
に突き当たるまで外筒挿入部7に挿入することによりな
す。外筒2の外周面と外筒挿入部7の内周面との固着は
熱融着、溶剤接着等によってなされるがその際発生した
ビ−ドbは、ビ−ド溜り6に収容されることになる。な
お、このビ−ド溜り6は、外筒2先端の外周面を全周に
わたって切り欠くことにより外筒挿入部7の内周面と外
筒2の外周面との接合部に環状に形成された空隙によっ
て構成されている。
【0012】なお、図において、9は弾性材によるOリ
ング、Vはフランジ部3、3を締結するボルトである。
図2は、請求項1に係る発明の他の実施例を示す図であ
る。この実施例では、締結リング4はガスケット3と同
材質の樹脂で形成され、環状溝3aのほぼ全室を占める
ようにはめ合わされて内筒1端の折り返し部分を固着係
止するようになっているが、他の構成は前述の実施例と
同一である。
ング、Vはフランジ部3、3を締結するボルトである。
図2は、請求項1に係る発明の他の実施例を示す図であ
る。この実施例では、締結リング4はガスケット3と同
材質の樹脂で形成され、環状溝3aのほぼ全室を占める
ようにはめ合わされて内筒1端の折り返し部分を固着係
止するようになっているが、他の構成は前述の実施例と
同一である。
【0013】図3は、請求項2に係る発明の一実施例を
示す図である。図において、1は、PFAで形成される
薄肉の内筒で、このPFAと熱膨張率が等しいポリブテ
ン(PB)で形成される外筒2の内面にさしこみライニ
ングされており、これら内筒1、外筒2により二重管N
が構成されている。3は、外筒2と同材質で形成された
フランジ部で、その接合端面には環状段差部3aが形成
されている。この環状段差部3aの立壁面には内筒1の
延伸された端部が円形に展張されて締結リング4によっ
て固着されている。なお、内筒1の端部を環状段差部3
aに展張する場合には、前述の実施例と同様に特開平3
−265796号に開示されるている複数の切れ目を端
部に入れると容易になすことができる。 締結リング4
は、この実施例ではフランジ部3と同材質のものを使用
した。
示す図である。図において、1は、PFAで形成される
薄肉の内筒で、このPFAと熱膨張率が等しいポリブテ
ン(PB)で形成される外筒2の内面にさしこみライニ
ングされており、これら内筒1、外筒2により二重管N
が構成されている。3は、外筒2と同材質で形成された
フランジ部で、その接合端面には環状段差部3aが形成
されている。この環状段差部3aの立壁面には内筒1の
延伸された端部が円形に展張されて締結リング4によっ
て固着されている。なお、内筒1の端部を環状段差部3
aに展張する場合には、前述の実施例と同様に特開平3
−265796号に開示されるている複数の切れ目を端
部に入れると容易になすことができる。 締結リング4
は、この実施例ではフランジ部3と同材質のものを使用
した。
【0014】5は、互いに接合するフランジ部3の接合
端面が密着当接する環状のガスケットである。この環状
ガスケット4は、内筒1と同材質で形成されており、そ
の開口部径は二重管Nの内径と同一になっている。5a
は、ガスケット5の両側面の下端に一体に形成された環
状突起部で、締結リング4とともに前記環状段差部3a
に填り合って内筒1端部の折り返し部分の固着をなす一
方、フランジ部3、3の接合時における相互のセンタリ
ングを容易にする。なお、ガスケット5の開口部縁はテ
−パ−状になっていて、接合部分に不連続箇所ができる
のを防止し、内管1内の液流が停滞しないようにする。
端面が密着当接する環状のガスケットである。この環状
ガスケット4は、内筒1と同材質で形成されており、そ
の開口部径は二重管Nの内径と同一になっている。5a
は、ガスケット5の両側面の下端に一体に形成された環
状突起部で、締結リング4とともに前記環状段差部3a
に填り合って内筒1端部の折り返し部分の固着をなす一
方、フランジ部3、3の接合時における相互のセンタリ
ングを容易にする。なお、ガスケット5の開口部縁はテ
−パ−状になっていて、接合部分に不連続箇所ができる
のを防止し、内管1内の液流が停滞しないようにする。
【0015】6はビ−ド溜り、7はフランジ部3の内周
面に形成した外筒挿入部、8は同じくフランジ部3の内
周面に形成した内筒挿入部である。外筒挿入部7の内径
は外筒2の外径と同一、また内筒挿入部8の内径は内筒
1の外径と同一に形成されている。フランジ部3を二重
管Nに装着するには、まず外筒2の端部が内筒挿入部8
に突き当たるまで外筒挿入部7に挿入することによりな
す。外筒2の外周面と外筒挿入部7の内周面との固着は
熱融着、溶剤接着等によってなされるがその際発生した
ビ−ドbは、ビ−ド溜り6に収容されることになる。な
お、このビ−ド溜り6は、外筒2先端の外周面を全周に
わたって切り欠くことにより外筒挿入部7の内周面と外
筒2の外周面との接合部に環状に形成された空隙によっ
て構成されている。なお、図1、2、3において、bは
ビ−トである。
面に形成した外筒挿入部、8は同じくフランジ部3の内
周面に形成した内筒挿入部である。外筒挿入部7の内径
は外筒2の外径と同一、また内筒挿入部8の内径は内筒
1の外径と同一に形成されている。フランジ部3を二重
管Nに装着するには、まず外筒2の端部が内筒挿入部8
に突き当たるまで外筒挿入部7に挿入することによりな
す。外筒2の外周面と外筒挿入部7の内周面との固着は
熱融着、溶剤接着等によってなされるがその際発生した
ビ−ドbは、ビ−ド溜り6に収容されることになる。な
お、このビ−ド溜り6は、外筒2先端の外周面を全周に
わたって切り欠くことにより外筒挿入部7の内周面と外
筒2の外周面との接合部に環状に形成された空隙によっ
て構成されている。なお、図1、2、3において、bは
ビ−トである。
【0016】
【発明の効果】本願発明は、以上述べた構成により、P
FA製の内筒をこれと熱膨張率が同一か、または同一に
近い他の樹脂で形成される外筒の内面にさしこみライニ
ングしてなる二重管の接合を、フランジ部材を用いて簡
便になすことを可能としたうえ、フランジ部材と二重管
の接合時に発生するビ−ド逃げ道を形成することによ
り、ビ−ドによる内筒の内側への隆起を防ぎ内筒内壁面
を平滑にし液流停滞を防止することができる。
FA製の内筒をこれと熱膨張率が同一か、または同一に
近い他の樹脂で形成される外筒の内面にさしこみライニ
ングしてなる二重管の接合を、フランジ部材を用いて簡
便になすことを可能としたうえ、フランジ部材と二重管
の接合時に発生するビ−ド逃げ道を形成することによ
り、ビ−ドによる内筒の内側への隆起を防ぎ内筒内壁面
を平滑にし液流停滞を防止することができる。
【図1】請求項1に係る発明の一実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】請求項1に係る発明の他の実施例を示す断面図
である。
である。
【図3】請求項3に係る発明の一実施例を示す断面図で
ある。
ある。
1 内筒 2 外筒 3 フランジ部 3a 環状溝、環状段差部 4 締結リング 5 ガスケット 5a 環状突起部 6 ビ−ド溜り N 二重筒
Claims (2)
- 【請求項1】 外筒とこの内側に被覆された内筒とから
なる樹脂製の二重管の端部相互をフランジ部材で接続す
る構造であって、 内径が外筒外径と同一の外筒挿入部および内径が外筒内
径と同一の内筒挿入部を内周面に有して外筒と同一樹脂
材で形成され、外筒端に固着されるフランジ部と、二重
管の開口部から延伸されて折り返された内筒端を前記フ
ランジ部の端面に形成した環状溝に固着するための締結
リングと、相対向するフランジ部の間に介装されるガス
ケットとを具え、前記外筒挿入部と外筒の接合面にビ−
ド溜り室を形成するとともに前記ガスケットの両側面に
は前記環状溝に填り合う環状突起部を形成したことを特
徴とする樹脂二重管におけるフランジ接続構造。 - 【請求項2】 外筒とこの内側に被覆された内筒とから
なる樹脂製の二重管の端部相互をフランジ部材で接続す
る構造であって、 内径が外筒外径と同一の外筒挿入部および内径が外筒内
径と同一の内筒挿入部を内周面に有して外筒と同一樹脂
材で形成され、外筒端に固着されるフランジ部と、二重
管の開口部から延伸された内筒端を前記フランジ部の端
面に形成した環状段差部に固着するための締結リング
と、相対向するフランジ部の間に介装されるガスケット
とを具え、前記外筒挿入部と外筒の接合面にビ−ド溜り
室を形成するとともに前記ガスケットの下端両側面には
前記環状段差部に填り合う環状突起部を形成したことを
特徴とする樹脂二重管におけるフランジ接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4098466A JPH0642682A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 樹脂二重管におけるフランジ接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4098466A JPH0642682A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 樹脂二重管におけるフランジ接続構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642682A true JPH0642682A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=14220458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4098466A Withdrawn JPH0642682A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 樹脂二重管におけるフランジ接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642682A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6176525B1 (en) * | 1997-10-01 | 2001-01-23 | Ina Acquisition Corp. | Thermoplastic liner and a flange on a tubular member lined with a thermoplastic liner and a flange lined tubular member |
US6682108B1 (en) * | 1999-07-23 | 2004-01-27 | Scholle Corporation | Bottom draining tank with disposable liner and method |
KR100521771B1 (ko) * | 2001-11-06 | 2005-10-17 | 새한합성산업 주식회사 | 피복형 클립 플랜지 하수관의 연결방법 및 그 연결구조 |
KR100526782B1 (ko) * | 2002-06-18 | 2005-11-08 | 새한합성산업 주식회사 | 피복형 클립 플랜지 하수관의 연결방법 및 그 연결구조 |
KR100904450B1 (ko) * | 2006-03-31 | 2009-06-25 | (주)로터스지이오 | 관 라이닝 공법 |
JP2011501064A (ja) * | 2007-10-31 | 2011-01-06 | サンゴバン・パフォーマンス・プラスティックス・コーポレーション | 管継手 |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP4098466A patent/JPH0642682A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6176525B1 (en) * | 1997-10-01 | 2001-01-23 | Ina Acquisition Corp. | Thermoplastic liner and a flange on a tubular member lined with a thermoplastic liner and a flange lined tubular member |
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