JP2005076794A - 通路開閉弁 - Google Patents

通路開閉弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2005076794A
JP2005076794A JP2003309550A JP2003309550A JP2005076794A JP 2005076794 A JP2005076794 A JP 2005076794A JP 2003309550 A JP2003309550 A JP 2003309550A JP 2003309550 A JP2003309550 A JP 2003309550A JP 2005076794 A JP2005076794 A JP 2005076794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deposit
groove
seal ring
passage
passage opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003309550A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuko Suzuki
ゆう子 鈴木
Toshiyuki Koide
寿幸 小出
Kenichiro Toki
賢一郎 土岐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003309550A priority Critical patent/JP2005076794A/ja
Publication of JP2005076794A publication Critical patent/JP2005076794A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

【課題】通路開閉弁のシールリング取付溝からの堆積物の排出を容易にする。
【解決手段】流体が流れる略円筒状の通路2内に配置され、通路断面に略一致する円盤状の弁体3と、この弁体3の外周部に形成された溝31に収容され、閉弁時に前記通路2の内壁と前記弁体3の外周部との間をシールするシールリング5と、前記弁体の前記流体の流れ方向と交差する面の略中央位置に、この面に対して所定の傾斜角αを有して固定される回転軸4と、を備え、回転軸4が矢印X方向に回転駆動されることによって前記弁体3が前記通路2の開閉を行うと共に前記シールリング5が前記溝内を矢印Y方向に回転移動するように構成された通路開閉弁1であって、前記溝3の側壁の一部を切り欠いて、前記溝31内の堆積物を排出する堆積物排出部32a〜dを設けるようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、流体が流れる通路を開閉する通路開閉弁に関し、特に、通路の内壁との隙間をシールするシールリングのリング固着を防止する技術に関する。
内燃機関の吸気通路や排気通路に設けられる通路開閉弁には、一般に、その弁体の外周にシールリング(ガスケットリング等)が設けられている。このシールリングは、閉弁時に通路内壁に押し当てられて、弁体と通路との隙間をシールするものであり、その変形(伸縮)を考慮して、弁体に形成された溝等の取付部に所定のクリアランスを有して収容されている。
かかるシールリングの取付部(溝内)にデポジット(カーボン等)が堆積すると、リング固着に至るおそれがあるため、デポジットの堆積を防止する必要がある。
シールリングの取付部へのデポジットの堆積を防止する技術としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このものは、内燃機関のシリンダーとピストンとの隙間の密閉性を高めるために設けられるオイルリング(シールリング)の表面をデポジットの剥離性の高い被膜でコーティングすることで、オイルリング溝(取付部)からのデポジットの排出速度を高めてデポジットの堆積を防止している。
特開2000−27995号公報
しかし、上記従来の技術のように、シールリング(やその取付部)をデポジットの剥離性の高い被膜でコーティングするとなると、シールリング(及び弁体)の製造工程が増えるばかりでなく、その耐久性等を考慮した膜厚管理も必要となって部品コストが増大してしまうという問題がある。
また、デポジットの剥離性の高い被膜をコーティングするだけでは、シールリングやその取付部の表面へのデポジットの付着については効果的に防止できるものの、取付部に堆積しているデポジット(特に、シールリングの内側に入り込んでしまったデポジット)の排出という点では十分とは言えず、更なる改良の余地があった。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、密閉性を高めるためにシールリングが取り付けられている通路開閉弁において、シールリング取付部に堆積するデポジットの排出を効果的に行ってリング固着を防止することを目的とする。
このため、本発明に係る通路開閉弁は、流体が流れる略円筒状の通路内に配置され、通路断面に略一致する円盤状の弁体と、前記弁体の外周部に形成された溝に収容され、閉弁時に前記通路の内壁と前記弁体の外周部との間をシールするシールリングと、前記弁体の前記流体の流れ方向と交差する面の略中央位置に、この面に対して所定の傾斜角を有して固定される回転軸と、を備え、前記回転軸が回転駆動されることによって前記弁体が前記通路の開閉を行うと共に前記シールリングが前記溝内を回転移動するように構成された通路開閉弁であって、前記溝の側壁の一部を切り欠いて、前記溝内の堆積物を排出する堆積物排出部を設けるようにした。
本発明に係る通路開閉弁によると、弁開閉動作の度にシールリングが溝内を回転移動し、これによって溝内の堆積物の滞留を防止して堆積物を排出しやすい状態とすると共に、この排出しやすい状態となった堆積物(あるいは、シールリングの回転移動と共に移動した堆積物)を溝の側壁の一部を切り欠いて設けた堆積物排出部から容易に排出できるので、リング固着を効果的に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態(第1実施形態)に係る通路開閉弁の概略構成を示したものである。この通路開閉弁は、例えば、内燃機関の吸気通路、排気通路等に設けられ、通過させる流体(吸気、排気)の流量を調整できるものであり、排気の一部を吸気系に戻すための排気還流通路(EGR通路)内に配置して、排気還流量(EGR量)を調整するためのEGR弁としても用いることができる。
図1において、通路開閉弁1は、断面が略円形状の排気通路(EGR通路)2内に配置され、この排気通路2の断面と略一致する円盤状の弁体3と、この弁体3に固定されて図示しないアクチュエータによって回転駆動される回転軸4と、を備えて構成される。
上記弁体3の外周面のほぼ中央には、全周にわたって所定の幅、深さの溝31が形成されており、この溝31には、シールリング(ガスケットリング等)5が回転方向に移動可能に取り付けられている。このシールリング5は、全閉時に排気通路2の内壁に押し当てられて排気通路2の内壁と弁体3の外周との隙間をシールして密閉性を確保する。なお、シールリング5の変形(収縮)等を考慮して溝31とシールリング5との間には所定のクリアランスが設定されている(図3等参照)。
上記回転軸4は、弁体3の排気流れ方向(図中矢印で記す)と交差する面(図では下流側の面、以下、交差面という)3aに平行な方向と、交差面3aに直交する方向(図では排気流れ方向と同じ方向)と、の間で交差面3aに対して所定角度(傾斜角)αを有するように、すなわち、交差面との角度が90°より小さい所定角度αとなるように設けられ、かつ、交差面のほぼ中央位置で弁体3に固定されている。
従って、回転軸4がアクチュエータによって回転駆動されると弁体3も同時に回転して排気通路2を開閉し、回転軸4の回転量を調整することで、排気通路2の内壁と弁体3の外周との隙間を変化させて通過させる排気の量を調整できる。
そして、本実施形態の特徴として、シールリング5が取り付けられた弁体3の斜視図である図2に示すように、排気下流側に位置する溝31の側壁には、溝31の内部を部分的に露出させる4つの切欠部(これが、堆積物排出部に相当する)32a〜dが周方向に等間隔(90°毎)で設けられている。
また、弁体3の溝31部分の断面拡大図である図3に示すように、上記シールリング5は、その内周側のリング幅が最も小さく外周方向に向かってリング幅が徐々に増加するように両側面がテーパ面として形成されている(断面くさび形状に形成されている)。
ここで、以上のような構成を有する通路開閉弁1の作用を説明する。
図4(a)は閉弁状態(全閉状態)を示している。この閉弁状態からアクチュエータによって回転軸4が矢印X方向に回転駆動されると弁体3も回転して開弁し、90°回転すると全開状態となる(図4(b)(c))。このとき、回転軸4は弁体3(の交差面)に対して所定角度αを有して(傾斜させて)固定されているため、排気通路2の内壁とシールリング5との接触点は、図においてe、f点で示すように、少しずつ移動し、この結果、シールリング5が押されて溝31内を回転移動(弁体3に対して相対回転)する。
シールリング5が回転移動すると、これに伴って溝31内のデポジットも移動し、切欠部32a〜dより排気差圧のアシストも受けつつ、溝外へと排出される(図5参照)。つまり、弁開閉動作の度に溝31内に堆積しているデポジットを排出できることになる。なお、シールリング5が回転することによって、シールリング5自体やシール面(シールリング5と排気通路2の内壁との接触面)に付着したデポジットも除去される。
本実施形態によると、通路開閉弁1が開閉する度にシールリング5が溝31内を回転移動し、これによって溝31内でのデポジットの滞留を防止して(溝31内でデポジットを移動させて)デポジットを排出しやすい状態とすると共に、この排出しやすい状態となったデポジット(あるいは、シールリング5の回転移動と共に移動したデポジット)を溝31の側壁に設けた切欠部32a〜dより溝外へと容易に排出できるので、リング固着を効果的に防止できる。
また、切欠部32a〜dは、溝31の排気下流側の側壁に設けられており、排気差圧により排気が流れるのを利用してデポジットの排出をより効果的に行うことができる。
また、シールリング5は、内周から外周に向かってリング幅が徐々に増加するようにその両側面がテーパ面として形成されているので、外周に加わる負荷が同じであっても、内周に大きな面圧(デポジットとの接触面圧)を発生させることができ、溝31内のデポジットはこのシールリング5のテーパによる面圧差で押し出される(浮き上がる)こととなる。これにより、溝31内からのデポジットの排出を更に効果的に行える。同時に、デポジットとの接触面積が小さくなることから回転時の摺動抵抗が低減され、シールリング5が回転しやすくなるので、デポジットの除去・排出効果が高まることにもなる。
なお、本実施形態においては、全閉から全開までの回転角度を90°としていることから、切欠部を等間隔で4(=360/90)箇所設ける構成として円周方向すべてのデポジットを排出できるようにしているが、例えば、全閉から全開までの回転角度を60°とした場合には、切欠部を等間隔で6(360/60)箇所設けるようにすればよいし、このようにして設定することなく、切欠部の数を任意に設定するようにしてもよい。
また、シールリング5はその両側面の全体をテーパ面とするものに限られず、例えば、切欠部32a〜d側の側面のみの内周側を部分的にテーパ面としてもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る通路開閉弁について説明する。
この通路開閉弁は、前記第1実施形態に係る通路開閉弁に対してシールリングのみが異なっており、その他の構成は同じであるのでその説明は省略する。なお、以下の説明において、前記第1実施形態と同一のものは同一の符号を用いることとする。
図6は、本実施形態におけるシールリング15を示したものである。この図に示すように、本実施形態におけるシールリング15は、内歯車のように、その内周面に凸部151と凹部152とが周方向に交互に形成されている点を特徴としている。
このため、このシールリング15を弁体3の溝部31に取り付けると、図7に示すように、シールリング15の内側には円周方向に複数の空間33が形成されることとなり、この空間33の分デポジット堆積量に対する余裕度が増加する。
そして、本実施形態においても前記第1実施形態と同様に、回転軸4が回転駆動されると弁体3も回転して開弁を開始し、この回転に伴ってシールリング15が溝部31内を回転移動する(図4参照)。シールリング15が回転移動すると、シールリング15の内側(溝31の底部)に堆積しているデポジットは、その内周面に形成された凸部151によって押されて(空間33が移動して)切欠部32a〜dへと運ばれ、ここで排気差圧(排気の流れ)によるアシストを受けつつ排出される。
この実施形態によると、シールリング15の内周面に凹部と凸部とが周方向に交互に形成されているので、シールリング15の内側に空間33が形成されてデポジット堆積量に対する余裕度が増加する。
また、シールリング15の内周面に凸部151と凹部152とを周方向に交互に形成したことにより、シールリング15の回転移動によって、溝31内に堆積しているデポジット(特にシールリング15の内側に堆積しているデポジット)を効率よく切欠部32a〜dへと移動させて、溝31内からのデポジットの排出を効果的に行える。
なお、シールリング15の内周面に凹部と凸部とが交互を形成されていればよく、例えば、内周面を波状に形成するようにしてもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係る通路開閉弁について説明する。
この開閉弁も、前記第1実施形態に係る開閉弁に対してシールリングのみが異なっており、その他の構成は同じであるのでその説明は省略する。また、以下の説明において、前記第1実施形態と同一のものは同一の符号を用いることとする。
図8は、本実施形態におけるシールリング25を示したものである。この図に示すように、本実施形態におけるシールリング25は、円周方向の一部にスリット251を有するCリング型のものであるが、リングエンド部にデポジット掻き出し部(これが、堆積物掻き出し部に相当する)252とデポジット溜まり(これが、堆積物収容部に相当する)253とを設けた点を特徴としている。
Cリング型のシールリングの場合には、スリットにデポジットが溜まることによってもリング固着となる場合があるため、溝内へのデポジットの堆積を防止しつつ、スリットにデポジットが溜まることを防止する必要があるが、シール性の面からスリットは極めて狭い空間となっており、許容できるデポジット量は少ない。
そこで、本実施形態におけるシールリング25では、シールリング25の内側(溝の底面)に堆積しているデポジットの排出を効率的に行いつつ、スリット251にデポジットが溜まることを防止するため、リングエンド部の最内周側に周方向エッジ形状からなるデポジット掻き出し部252を設けると共に、このデポジット掻き出し部252により掻き出されたデポジットを一時的に収容するデポジット溜まり253を設けている。
なお、上記デポジット溜まり253は、シールリング25を弁体3に取り付けた際に、溝31内に位置するように比較的内周側に形成し、シール性を悪化させないようにする。
そして、本実施形態においても前記第1、2実施形態と同様に、回転軸4が回転駆動されると弁体3も回転して開弁を開始し、この回転に伴ってシールリング25が溝部31内を回転移動する(図4参照)。シールリング25が回転移動すると、シールリング25の内側(溝31の底部)に堆積しているデポジットは、周方向エッジ形状からなるデポジット掻き出し部252によって掻き出されてデポジット溜まり253に収容される。デポジット溜まり253に収容されたデポジットは、切欠部32a〜dへと運ばれ、ここで排気差圧(排気の流れ)によるアシストを受けつつ排出される(図9参照)。
この実施形態によると、シールリング25の最内周側に周方向エッジ形状からなるデポジット掻き出し部252と、このデポジット掻き出し部252によって掻き出された(シールリング内側に堆積している)デポジットを一時的に格納するデポジット溜まり253と、を設けたので、シールリングの回転によって発生する力を効果的に作用させてシールリング25の内側に堆積しているデポジットを掻き出す共に、この掻き出したデポジットをデポジット溜まりに格納する。そして、デポジット溜まりに格納されたデポジットは、シールリング25の回転によって切欠部32a〜dまで運ばれるので、スリットにデポジットが溜まることを防止しつつ溝31内からのデポジットの排出を効果的に行える。
なお、本実施形態では、リングエンド部のみにデポジット掻き出し部及びデポジット溜まりを設けているが、周方向に複数個設けるようにしてもよい(図10参照)。このようにすれば、同時に複数個所のデポジットを掻き出すことができるので、よりデポジット排出効果を向上できる。また、Cリング型のシールリングのみならず、Oリング型のシールリングにデポジット掻き出し部及びデポジット溜まりを設けるようにしてもよい。
次に、本発明の第4実施形態に係る通路開閉弁について説明する。
この開閉弁は、前記第1〜3実施形態に係る通路開閉弁に対して、溝31内に酸化触媒が塗布されている点が異なっており、その他の構成は同じであるのでその説明は省略する。また、以下の説明において、前記第1実施形態と同一のものは同一の符号を用いることとする。
この実施形態では、図11(前記第1実施形態における図3に相当する)に示すように、溝31内部、すなわち、溝31の内側面及び底面(図中の斜線部)に、従来から自動車の分野において用いられているPt系の酸化触媒を塗布し、この酸化触媒によってデポジット(主としてカーボン)の酸化反応を促進させて溝31内のデポジットを除去することで、溝31内へのデポジットの堆積を防止しようとするものである。なお、塗布方法等については公知の方法を用いればよいので、ここでの説明は省略する。
以下、溝31内への酸化触媒の塗布による効果について実験結果をもとに説明する。
(1)焼成の有無について
図12は、溝31内部にPt系の酸化触媒を塗布し、焼成の有無でのデポジット除去能力を比較したものであり、横軸が機関運転時間(h)、縦軸がデポジット堆積量(g)である。なお、この比較における酸化触媒は、貴金属担持量(Pt担持量)40g/cf.(グラム/立方フィート)のものを用いている。
図12に示すように、酸化触媒を塗布しただけのもの、酸化触媒を塗布して焼成したもののいずれも、酸化触媒なしのものに比べて、デポジット堆積量が少ないが、焼成したほうが、よりデポジット堆積量が少なくなっている。つまり、酸化触媒を塗布するだけでもデポジットの酸化反応が促進されてデポジットを除去できるのであるが、焼成した方がよりデポジット除去能力が高まることが確認できた。なお、焼成により酸化触媒の剥離強度(耐久性)が増すので、この点からも焼成した方が望ましい。
(2)触媒の貴金属担持量について
図13は、貴金属担持量によるデポジット除去能力を比較したものである。横軸が貴金属担持量(g/cf.)、縦軸が貴金属担持量を0g/cf.としたときのデポジット堆積量に対する比率(デポジット量比)である。なお、この比較においては、それぞれに同一量(1.0g)の酸化触媒を塗布して焼成している。
図13に示すように、貴金属担持量が10g/cf.程度とわずかな場合であっても、デポジットの堆積量が減少する(ほぼ半減する)。つまり、貴金属担持量にかかわらず、酸化触媒はデポジット除去能力を発揮することが確認できた。
(3)シールリングの耐熱性について
溝31内に酸化触媒を塗布することにより、溝31(弁体3)にはデポジットの酸化反応熱が加わることになる。図13に示すように、貴金属担持量を多くすればデポジット除去能力が高まることになるが、これは同時により多くの熱がシールリングにも加わることを意味する。従って、貴金属担持量はシールリングの耐熱性をも考慮して(シールリングの限界温度を超えないように)設定する必要がある。
図14は、このような観点から行った実験結果を示した表であり、貴金属担持量が80g/cf.までの酸化触媒を塗布して焼成したシールリングは溶解しなかったが、貴金属担持量が160g/cf.の酸化触媒では、シールリングが溶解してしまうことが確認できた。
以上より、シールルングの耐熱性を考慮して貴金属担持量を設定した酸化触媒(上記実験結果によれば、例えば、貴金属担持量80g/cf.とした酸化触媒)を溝31内に塗布して焼成することにより、かかる部分におけるデポジットを効果的に除去できるので、このようにしても溝31内へのデポジットの堆積を防止できる。
なお、前記第1〜3実施形態のいずれかと組み合わせてもよく、そのようにすれば更に効果的にリング固着を防止できることになる。
本発明の実施形態に係る通路開閉弁の構成を示す図である。 第1実施形態における弁体(シールリング組み付け時)の斜視図である。 弁体の部分拡大図(シールリング取付部分の拡大図)である。 通路開閉弁の開閉動作を説明する図である。 切欠部からのデポジット排出を説明するための図である。 第2実施形態におけるシールリングを示す図である。 第2実施形態における弁体の斜視図である。 第3実施形態におけるシールリングを示す図である。 第3実施形態における弁体の斜視図である。 第3実施形態におけるシールリングの変形例を示す図である。 第4実施形態における弁体の部分拡大図である。 シールリング取付部分に酸化触媒を塗布した後の焼成の効果を示す図である。 酸化触媒の貴金属担持量とデポジット堆積量との関係を示す図である。 シールリングの耐熱性実験を行った結果(貴金属担持量との関係)を示す図である。
符号の説明
2…排気通路(EGR通路)、3…弁体、4…回転軸、5、15、25…シールリング、31…溝(シールリング取付部)、151…凸部、152…凹部、252…デポジット掻き出し部、253…デポジット溜まり

Claims (5)

  1. 流体が流れる略円筒状の通路内に配置され、通路断面に略一致する円盤状の弁体と、
    前記弁体の外周部に形成された溝に収容され、閉弁時に前記通路の内壁と前記弁体の外周部との間をシールするシールリングと、
    前記弁体の前記流体の流れ方向と交差する面の略中央位置に、この面に対して所定の傾斜角を有して固定される回転軸と、を備え、
    前記回転軸が回転駆動されることによって前記弁体が前記通路の開閉を行うと共に前記シールリングが前記溝内を回転移動するように構成された通路開閉弁であって、
    前記溝の側壁の一部を切り欠いて、前記溝内の堆積物を排出する堆積物排出部を設けたことを特徴とする通路開閉弁。
  2. 前記堆積物排出部を、前記流体の流れ方向下流側に設けたことを特徴とする請求項1記載の通路開閉弁。
  3. 前記リングシールは、内周から外周方向に向かってリング幅が増加するように傾斜したテーパ面を有することを特徴とする請求項1又は2記載の通路開閉弁。
  4. 前記リングシールは、内周面に凹部と凸部とが周方向に交互に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の通路開閉弁。
  5. 前記リングシールは、前記溝内を回転移動する際に前記溝内の堆積物を掻き出す周方向エッジ形状からなる堆積物掻き出し部と、該堆積物掻き出し部が掻き出した堆積物を収容する堆積物収容部と、を有することを特徴とする請求項1又は2記載の通路開閉弁。
JP2003309550A 2003-09-02 2003-09-02 通路開閉弁 Pending JP2005076794A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003309550A JP2005076794A (ja) 2003-09-02 2003-09-02 通路開閉弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003309550A JP2005076794A (ja) 2003-09-02 2003-09-02 通路開閉弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005076794A true JP2005076794A (ja) 2005-03-24

Family

ID=34411651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003309550A Pending JP2005076794A (ja) 2003-09-02 2003-09-02 通路開閉弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005076794A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223505A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Denso Corp 流体制御弁
JP2014185676A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Taiho Kogyo Co Ltd バルブアセンブリ
WO2017169535A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 三菱電線工業株式会社 シールリング
KR20180053495A (ko) * 2016-11-11 2018-05-23 주식회사 현대케피코 차량용 기화기의 스로틀밸브

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5578802U (ja) * 1978-11-25 1980-05-30
JPS60245880A (ja) * 1984-05-21 1985-12-05 Shimadzu Corp シ−ル機構
JPS6377858U (ja) * 1986-11-10 1988-05-23
JPH01158367U (ja) * 1988-04-25 1989-11-01
JPH09217836A (ja) * 1996-02-09 1997-08-19 Riken Corp シール装置
JPH10281304A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Tomoe Gijutsu Kenkyusho:Kk バタフライ弁のメタルシートリング
JP2006509985A (ja) * 2002-12-20 2006-03-23 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5578802U (ja) * 1978-11-25 1980-05-30
JPS60245880A (ja) * 1984-05-21 1985-12-05 Shimadzu Corp シ−ル機構
JPS6377858U (ja) * 1986-11-10 1988-05-23
JPH01158367U (ja) * 1988-04-25 1989-11-01
JPH09217836A (ja) * 1996-02-09 1997-08-19 Riken Corp シール装置
JPH10281304A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Tomoe Gijutsu Kenkyusho:Kk バタフライ弁のメタルシートリング
JP2006509985A (ja) * 2002-12-20 2006-03-23 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223505A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Denso Corp 流体制御弁
JP2014185676A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Taiho Kogyo Co Ltd バルブアセンブリ
WO2017169535A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 三菱電線工業株式会社 シールリング
KR20180053495A (ko) * 2016-11-11 2018-05-23 주식회사 현대케피코 차량용 기화기의 스로틀밸브
KR101890613B1 (ko) 2016-11-11 2018-08-23 주식회사 현대케피코 차량용 기화기의 스로틀밸브

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10669831B2 (en) Rotary isobaric pressure exchanger system with lubrication system
KR20190113630A (ko) 다중 채널 터빈용 밸브 어셈블리
EP1482220B1 (en) Strip brush seal
EP2282092A2 (en) Control valve having "C" seal
US20160290514A1 (en) Double eccentric valve
EP1914454A1 (en) High temperature seals and high temperature sealing systems
EP2359940A1 (en) Overspray shielding device and method
JP5409741B2 (ja) 可変ノズル機構の開度規制構造および可変容量型ターボチャージャ
KR102188910B1 (ko) 고온용 에어실링 버터플라이 밸브
JP2006077626A (ja) 排気浄化装置
JP2005076794A (ja) 通路開閉弁
US20180161805A1 (en) Spray Masking for Rotors
EP2112329B1 (fr) Ensemble rotor/stator composé d'une une pièce thermomécanique de révolution autour d'un axe longitudinal comprenant au moins une couronne abradable destinée à un labyrinthe d'étanchéité
US20030194312A1 (en) Flush tenon cover for steam turbine blades with advanced sealing
JP2014500439A (ja) アキシャルディスクおよびアキシャルディスクを有するギヤポンプ
JP6870000B2 (ja) 密封部材
KR20130081696A (ko) 냉각, 비-접촉 밀봉 및 자가-세척기능이 제공된 2-행정 엔진용 배출 밸브 조립체
JP2003307275A (ja) 密封装置
FR2959528A1 (fr) Masque amovible pour une plate-forme d'aube ou de secteur de distributeur de turbomachine
KR102274104B1 (ko) 길이방향으로 촉매의 두께가 다른 가솔린 입자상 물질 필터
RU2778413C2 (ru) Истираемый элемент лабиринтного уплотнения, в частности, для авиационной турбины
EP1568855B1 (de) Nockenwellenverstelleinrichtung für Brennkraftmaschinen von Kraftfahrzeugen
JP2544834Y2 (ja) 内接型オイルポンプ
JP2016153603A (ja) 高油圧用内接歯車ポンプ及びそのアウターロータの歯形の製造法
FR3092867A1 (fr) Partie de turbomachine pour aeronef a languettes d’etancheite

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060727

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080319

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081021