JP2003307275A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2003307275A JP2002112071A JP2002112071A JP2003307275A JP 2003307275 A JP2003307275 A JP 2003307275A JP 2002112071 A JP2002112071 A JP 2002112071A JP 2002112071 A JP2002112071 A JP 2002112071A JP 2003307275 A JP2003307275 A JP 2003307275A
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Kenichi Asano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】密封装置において、グリースの補填にあたって
グリースの排出を許容しつつ、グリース封入空間内広域
にわたり確実にグリースを補填できる構造とすることを
目的としている。 【解決手段】密封装置1のインナーシール2において、
環状芯金21の環状板部24の上部の径方向途中にグリ
ース排出用の貫通孔28が設けられる。これにより、密
封対象側にグリースを補填する際、注入される新しいグ
リースは、密封対象側の下部から順次溜まりながら、古
いグリースが密封装置1の上部から順次排出されるの
で、新しいグリースと古いグリースとが置換されやすく
なり、また、密封対象側の広域にわたり新しいグリース
が行き届きやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置に関し、
例えば連続鋳造機の搬送用セグメントロールの特にロー
ルネック側のように高い耐水性が要求される部位に好適
に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来の密封装置には、図9に示すような
ものがある。
【0003】図中、ケース40は、ほぼ水平方向に貫通
する貫通孔46を有している。セグメントロールなどの
回転軸50は、軸受装置60を介してケース40の貫通
孔46に回転自在に支持されている。
【0004】軸受装置60は、外輪52と、複数の円錐
ころ53と、二つの保持器54と、二つの内輪56とを
備えている。
【0005】密封装置12、13は、ケース40の内周
において軸受装置60の軸方向両側に配設されており、
軸端側には密封装置12が、他方側には密封装置13
が、それぞれ配置されている。密封装置12,13は、
それぞれケース40の両端に取り付けられるシールカバ
ー42,43の内周に取り付けられている。
【0006】密封装置12,13は、その芯金をケース
40の内周面に圧入嵌合して、リップを回転軸の外周面
に接触させるようになっている。これら密封装置12,
13により、ケース40と回転軸50との対向環状空間
が外部空間と仕切られて密封される。
【0007】ところで、軸受装置60は、定期的にその
内部に対してグリースなどの潤滑剤が補填されるように
なっている。この補填にあたっては、軸受装置60内部
に対して密封装置12側に設けられたグリース注入口5
7よりグリースを圧入するのであるが、このグリースの
補填は、グリースの圧入に伴い軸受装置60内部のグリ
ースが外部へ排出するまで行われる。つまり、この排出
によりグリースの補填が十分に行われたものと判断して
グリースの補填を中止するのである。
【0008】したがって、密封装置12は、軸受装置6
0内部のグリースの排出をせき止める構造となっている
とともに、密封装置13は、外部からの異物侵入を防止
しながらも軸受装置60内部のグリースの排出を許容す
るようになっている。
【0009】なお、上記密封装置12は、図10に示す
ように、補填されたグリースを軸受装置6の内部にせき
止めて外部に漏れない構造となっている。
【0010】密封装置13は、図11に示すように、外
部からの異物侵入防止のために二種類のシール91,9
2を組み合わせた構成となっている。また、シール9
1,92はいずれもグリース注入時には軸受装置60内
部の圧力上昇によりシール91,92の各リップ93,
94が開くようになっており、回転軸50との間にでき
る隙間からグリースが漏洩するようになっているのであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の密封
装置13は、上記のように、その内径側から軸受装置6
0内部のグリースの排出を許容する構成としているが、
グリース補填の際、軸受装置60内部、とくに密封装置
13の上側に新しいグリースが行き渡らないまま排出さ
れるため、定期的にグリースの補填を実施しても、密封
装置13の上側の部分には常に古いグリースが残留し、
新しいグリースに入れ替わらないという不具合が生じて
いた。
【0012】したがって、本発明は、密封装置におい
て、グリースの補填にあたってグリースの排出を許容し
つつ、密封対象内の広域にわたりグリースを補填できる
構造とすることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の密封装置は、水
平方向に貫通する貫通孔を有するケースと、そのケース
の貫通孔に対して回転自在に挿通支持される回転軸との
対向する環状空間を軸心方向で仕切ってグリース封入空
間と外部空間とに分離する密封装置であって、前記ケー
スに取り付けられて前記回転軸の外周面に対して所定隙
間を介して対向される環状芯金と、環状芯金の内径側で
グリース封入空間側に被着されかつ前記回転軸の外周面
に対してグリース封入空間からのグリース流出を阻止す
る接触角で接触されるリップとを備え、前記環状芯金の
上半分領域の少なくとも1箇所に前記グリース封入空間
から外部空間側へグリースの流出を許容するグリース流
出路が設けられている。
【0014】なお、水平とは、厳密な水平出しを要する
という意味ではなく、理論上の水平に対して若干の傾き
を許容する意味である。
【0015】要するに、本発明の密封装置では、グリー
ス流出路を前記環状芯金の上半分領域に設けているの
で、前記リップによりせき止められたグリースが、グリ
ース封入空間の下半分から徐々に溜まってゆき、グリー
ス流出路が位置する水準まで溜まった時点で、グリース
を外部空間側へ排出するようになる。したがって、古い
グリースが新しいグリースに順次置換されやすくなり、
また、グリース封入空間内の広域にわたり新しいグリー
スが行き届きやすくなる。
【0016】本発明の密封装置は、好ましくは、前記グ
リース流出路が、前記環状芯金の外径寄りに設置され
る。
【0017】このような構成とした場合、上記作用、効
果に加えて、密封装置の外径側からグリースを排出する
ようになり、密封装置の外径付近に古いグリースが溜ま
りにくくなる。従って、グリース封入空間において古い
グリースから新しいグリースへと順次置換させやすくな
るとともに、グリース封入空間内部のより広域にわたり
新しいグリースを充填できるようになる。
【0018】本発明の密封装置は、さらに好ましくは、
前記グリース流出路が、前記環状芯金の径方向途中に軸
方向に貫通して設けられる貫通孔と、この貫通孔を塞ぐ
状態で前記環状芯金においてグリース封入空間側の内面
に被着されかつグリース封入空間のグリース量が所定以
上の水準となったときのみ弾性変形してグリース通過を
許容するスリットが設けられた弾性体が形成されてい
る。
【0019】このような構成とした場合、上記作用、効
果に加えて、グリースがグリース封入空間の内部に充満
した時点で、前記環状芯金の貫通孔を塞ぐ弾性体が、そ
の弾性特性によりスリット部分で開くようになる。その
ため、弾性体が弁の役割を果たし、外部からの異物侵入
を防止しつつ、グリースを少しずつ排出できるようにな
る。
【0020】本発明の密封装置は、さらに好ましくは、
前記グリース流出路が、前記環状芯金の円筒部と当該円
筒部の外周に被着された弾性体とを貫通して設けられる
貫通孔と、前記環状芯金の円筒部とケースとの間に設け
られる隙間とで構成されている。
【0021】このような構成とした場合、上記作用、効
果に加えて、前記環状芯金の外径側の貫通孔と、前記環
状芯金の円筒部分とケースとの間に設けられる隙間とを
通して密封装置の外径側からグリースが排出されるよう
になる。そのため、密封装置の外径側からグリースを排
出するようになり、密封装置の外径付近に古いグリース
が溜まりにくくなる。したがって、グリース封入空間内
のほぼ全域にわたり新しいグリースが行き届きやすくな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0023】図1から図3に、本発明の実施形態1を示
している。
【0024】図1は、密封装置の実使用状態を示す上半
分の断面図、図2は、密封装置の上半分の断面図、図3
は、図2の(3)方向矢視図である。
【0025】ここでは、まず、本発明に係る密封装置1
の説明に先立ち、その使用例を図1に基づいて説明す
る。
【0026】密封装置1は、例えば連続鋳造機の搬送用
セグメントロールなどの回転軸5を回転自在に支持する
軸受装置6の側方に配置される。
【0027】回転軸5は、ケース4に設けられたほぼ水
平方向に貫通する貫通孔47に対して、軸受装置6を介
して回転自在に支持されている。なお、ほぼ水平とは、
理論上の水平に対して若干の傾きを許容する意味であ
り、厳密な水平出しを要するという意味ではない。
【0028】軸受装置6は、外輪62と、複数の円錐こ
ろ63と、二つの保持器64と、二つの内輪66とを備
えている。
【0029】密封装置1、11は、ケース4の内周にお
いて軸受装置6の軸方向両側に配設されており、それぞ
れケース4の両端に取り付けられるシールカバー44,
45の内周に取り付けられている。
【0030】これら密封装置1、11により、ケース4
0と回転軸50との対向環状空間が外部空間と仕切られ
て密封される。
【0031】このように密封装置1、11によって密封
された軸受装置6には、その内部に対して定期的にグリ
ース注入口67よりグリースなどの潤滑剤が補填される
ようになっている。
【0032】密封装置11は、従来例で示す図10の密
封装置12と同じ構成であり、補填されたグリースを軸
受装置6の内部にせき止めて外部に漏れない構造となっ
ている。
【0033】次に、本実施形態1における密封装置1に
ついて説明する。
【0034】密封装置1は、例えば上述したような連続
鋳造機の搬送用セグメントロールの軸受装置のように、
運搬する鋳造物を冷却するための水が多量にふりかかる
ような部位に使用しても密封性を保てるよう、二種類の
シール2,3を組み合わせた構成となっている。
【0035】インナーシール2は、断面ほぼ逆さL字形
の金属製の環状芯金21に対して合成ゴムなどの弾性体
からなる第1、第2リップ26、27を被着した構成に
なっている。
【0036】環状芯金21は、円筒部23と、その軸方
向一端側から径方向下向きに延びる環状板部24とから
なる。
【0037】リップ26は、環状芯金21の環状板部2
4の内周縁に対して軸方向外側へ縮径しながら延びる形
態で被着されている。このリップ26は回転軸5に対し
て当接されて接触密封部を作る。このリップ26の先端
部の内周側にはコイルばね26aが装着され、リップ2
6を回転軸5に対して圧接している。
【0038】リップ27は、請求項に記載のリップに相
当し、インナーシール2の環状芯金21の環状板部24
の内周縁に対して軸方向内側へ縮径しながら延びる形態
でグリースの流出を阻止する接触角で被着されている。
リップ27は回転軸5に対して当接されて接触密封部を
作る。
【0039】このような形態で設けられるリップ27
は、軸受装置6内部にグリースを補填するときに、グリ
ースの外部への漏洩を阻み、軸受装置6内部にせき止め
る働きをする。
【0040】なお、環状芯金21の外周から内側面を経
てリップ26に至る領域に対してもリップ26と同一素
材の弾性体22が被着されており、特に円筒部23の外
周面に被着した部分はガスケットの役割を果たす。
【0041】アウターシール3は、断面ほぼ逆さL字形
の金属製の環状芯金31に対して合成ゴムなどの弾性体
からなる第1〜第3リップ35〜37を被着した構成に
なっている。
【0042】環状芯金31は、円筒部33と、その軸方
向一端側から径方向下向きに延びる環状板部34とから
なる。また、この環状芯金31は、インナーシール2の
環状芯金21と向きが反対で、インナーシール2の環状
芯金21の円筒部23の内周に圧入嵌合されるようにな
っている。
【0043】リップ35は、環状芯金31の環状板部3
4の内周縁に軸方向外側へ縮径しながら延びる形態で被
着されている。リップ35は回転軸5に対して当接され
て接触密封部を作る。
【0044】リップ36,37は、環状芯金31の環状
板部34の外周縁、内周縁それぞれから軸方向外側に延
びる形態で被着されている。リップ36,37は壁部4
1に対して当接されて接触密封部を作る。
【0045】ここで、上記の密封装置1の特徴について
説明する。つまり、軸受装置6に対してグリース補填を
行うときに、軸受装置6内部の古いグリースを排出させ
て軸受装置6内部の広域にわたって新しいグリースを充
填できるように工夫している。そのために、インナーシ
ール2の内径側からグリースを排出させないようにし、
インナーシール2の径方向途中からグリース排出を許容
させるようにしている。
【0046】そして、インナーシール2の上半分の径方
向途中にグリース排出を許容する弁機能付きのグリース
流出路を設けている。つまり、環状芯金21の環状板部
24の、時計で言うと12時の位置に、グリース排出用
の貫通孔28を設けている。
【0047】貫通孔28のインナ側開口は、前記弾性体
22により閉塞されている。この貫通孔28の閉塞部分
を蓋20と呼ぶ。
【0048】蓋20にはスリット29が設けられてい
る。
【0049】以上のようなインナーシール2を密封装置
1に使用すると、グリース流出路を時計で言うと12時
の位置に設けているので、リップ27によりせき止めら
れたグリースが軸受装置6の内部の下半分から徐々に溜
まってゆき、グリース流出路が位置する水準まで溜まっ
た時点で、グリースを軸受装置6の外部へ排出するよう
になる。したがって、古いグリースが新しいグリースに
順次置換されやすくなり、また、軸受装置6内部の広域
にわたって新しいグリースが行き届きやすくなる。
【0050】また、弾性体22で構成される蓋20の弾
性特性により、グリースが軸受装置6の内部に充満した
時点でスリット29が開くようになる。そのため、スリ
ット29が設けられた蓋20が弁の役割を果たし、外部
からの異物侵入を防止しつつ、グリースを少しずつ排出
できるようになる。
【0051】なお、前記貫通孔28の開口部は様々な形
状が考えられ、その大きさや配置、設置数も様々に変更
可能である。また、蓋20のスリット29も、十字形に
したり、複数本切り込みを入れるなどしてもよいし、無
数の小孔を孔けるようにしてもよい。また、貫通孔28
を微小にすれば、蓋20を設けなくてもよい。
【0052】図4および図5は本発明の実施形態2に係
り、図4は、本発明の実施形態2に係る密封装置の上半
分の断面図、図5は、図4の要部を示し、図5(a)は
断面図、図5(b)は、図5(a)の(B)−(B)断
面図である。
【0053】この実施形態2の密封装置1において、上
記実施形態1と異なる構成は、グリースの流出を許容す
る構成の差異のみであり、その他の構成は基本的に同じ
である。
【0054】ここでは、グリース流出通路をインナーシ
ール2の外径側に設けている。
【0055】具体的に、インナーシール2の円筒部分に
おいて付け根側の上部1箇所に、径方向に貫通する貫通
孔8を設ける。
【0056】そして、インナーシール2の外周に被着し
てある弾性体22において、密封対象側を小径にし、ケ
ース4との間に円筒隙間81を設けている。
【0057】また、アウターシール3の環状芯金31に
おける円筒部33の自由端側で上記貫通孔8に対応する
角度範囲に扇形の切り欠き39を設けている。
【0058】つまり、これら円筒隙間81と貫通孔8と
切り欠き39が上記グリース流出通路を構成している。
【0059】以上のような構成の実施形態2では、環状
芯金21の外径側の貫通孔8と、インナーシール2の円
筒部分とケースとの間に設けられる円筒隙間81と、ア
ウターシール3の環状芯金31における円筒部33の切
り欠き39を通して密封装置1の外径側からグリースが
排出されるようになる。そのため、密封装置1の外径付
近に古いグリースが溜まりにくくなる。従って、軸受装
置6内部において古いグリースから新しいグリースへと
順次置換させやすくなるとともに、軸受装置6内部のほ
ぼ全域に新しいグリースを充填できるようになる。
【0060】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。 (1)本発明の使用対象は、連続鋳造機のセグメントロ
ールに限定されない。 (2)本発明は、インナーシール2を単体で使用したも
のも含まれる。 (3)本発明は、図6および図7に示すように、インナ
ーシール2の一部を軸方向に貫通して切り欠き、そこか
らグリースを排出するようにしてもよい。
【0061】具体的に、インナーシール2のリップ27
の上半分の径方向内側の1箇所に、軸方向に貫通する切
り欠き9を設ける。これにより、軸受装置6内部のグリ
ースの排出量を少量に制限できるので、上記実施形態と
同様の作用効果を得られるようになる。
【0062】また、切り欠き9は、図8に示すように、
軸方向に薄肉の堰(せき)部90を設けて閉塞してもよ
い。このようにすれば、グリース排出時は、これら堰部
90がたわんでグリースの流出を許容する一方で、外部
からの異物侵入を防止することができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の密封装置で
は、グリース封入空間にグリースを補填する際、密封装
置の内径にリップを設けてグリースをせき止めた上で、
密封装置の下部からグリースを溜めてゆき、密封装置の
上部まで溜まってからグリースを排出するようにしてい
る。従って、密封装置の上側に古いグリースが残ってし
まうことがなくなり、古いグリースから新しいグリース
へと順次置換させやすくなるとともに、グリース封入空
間内部の広域にわたり新しいグリースを充填できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 密封装置の実使用状態を示す上半分の断面図
【図2】 本発明の実施形態1に係る密封装置の上半分
の断面図
【図3】 図2の(3)方向矢視図
【図4】 本発明の実施形態2に係る密封装置の上半分
の断面図
【図5】 図4の要部の断面図
【図6】 本発明の他の実施形態に係る密封装置の上半
分の断面図
【図7】 図6の(8)方向矢視図
【図8】 本発明のさらに他の実施形態に係る密封装置
の上半分の断面図
【図9】 従来の密封装置の実使用状態を示す上半分の
断面図
【図10】 図9の軸端側の密封装置を示す上半分の断
面図
【図11】 図9の他方側の密封装置を示す上半分の断
面図
【符号の説明】
1 密封装置 2 インナーシール 21 環状芯金 24 環状板部 28 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 敬一 広島県福山市鋼管町1番地 日本鋼管株式 会社福山製鉄所内メンテック機工株式会社 内 (72)発明者 浅野 憲一 広島県福山市鋼管町1番地 日本鋼管株式 会社福山製鉄所内メンテック機工株式会社 内 Fターム(参考) 3J006 AD02 AE17 CA01 3J016 AA04 BB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に貫通する貫通孔を有するケー
    スと、そのケースの貫通孔に対して回転自在に挿通支持
    される回転軸との対向する環状空間を軸心方向で仕切っ
    てグリース封入空間と外部空間とに分離する密封装置で
    あって、 前記ケースに取り付けられて前記回転軸の外周面に対し
    て所定隙間を介して対向される環状芯金と、 環状芯金の内径側でグリース封入空間側に被着されかつ
    前記回転軸の外周面に対してグリース封入空間からのグ
    リース流出を阻止する接触角で接触されるリップとを備
    え、 前記環状芯金の上半分領域の少なくとも1箇所に前記グ
    リース封入空間から外部空間側へグリースの流出を許容
    するグリース流出路が設けられている密封装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の密封装置において、 前記グリース流出路が、前記環状芯金の外径寄りに設置
    される密封装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の密封装置において、
    前記グリース流出路が、前記環状芯金の径方向途中に軸
    方向に貫通して設けられる貫通孔と、この貫通孔を塞ぐ
    状態で前記環状芯金においてグリース封入空間側の内面
    に被着されかつグリース封入空間のグリース量が所定以
    上の水準となったときのみ弾性変形してグリース通過を
    許容するスリットが設けられた弾性体が形成されている
    密封装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2の密封装置において、 前記グリース流出路が、前記環状芯金の円筒部と当該円
    筒部の外周に被着された弾性体とを貫通して設けられる
    貫通孔と、前記環状芯金の円筒部とケースとの間に設け
    られる隙間とで構成されている密封装置。
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