JP3045384B2 - 冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法及び制御装置 - Google Patents

冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法及び制御装置

Info

Publication number
JP3045384B2
JP3045384B2 JP9042929A JP4292997A JP3045384B2 JP 3045384 B2 JP3045384 B2 JP 3045384B2 JP 9042929 A JP9042929 A JP 9042929A JP 4292997 A JP4292997 A JP 4292997A JP 3045384 B2 JP3045384 B2 JP 3045384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defrost
defrosting
temperature
output
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9042929A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10227556A (ja
Inventor
敬 阿久津
Original Assignee
中野冷機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中野冷機株式会社 filed Critical 中野冷機株式会社
Priority to JP9042929A priority Critical patent/JP3045384B2/ja
Publication of JPH10227556A publication Critical patent/JPH10227556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3045384B2 publication Critical patent/JP3045384B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)
  • Defrosting Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍機を内蔵した
ショーケースの制御方法及び装置に関し、詳しくは、こ
の冷凍機内蔵ショーケースにおける除霜運転の制御方法
及び除霜制御回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍機内蔵ショーケースは、これを単体
で設置した場合には、除霜制御を各ショーケースで個別
に行っても、他のショーケースへの影響はなく、ほとん
ど問題はない。しかし、近年は、冷凍機内蔵ショーケー
スの連結仕様が多くなり、この場合は、各ショーケース
個々に除霜を行うと、連結された他のショーケースの庫
内温度に影響を与えたり、除霜不良の原因となるなどの
問題があった。このため、各ショーケースの制御装置に
おける除霜制御部分に親子関係を設定し、親に設定され
たショーケースからの除霜信号により一斉に除霜を行う
ようにすることが多くなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合は、例えば、
図6に示すように、親となるショーケース(親ケース)
100の制御装置101の除霜入出力部102にリレー
103を取付け、このリレー回路104を子となるショ
ーケース(子ケース)200の制御装置201における
除霜入出力部202に接続するだけでなく、各ショーケ
ース100,200の制御装置101,201に親か子
のいずれかであることの設定を行う必要があり、ショー
ケース設置時の作業が面倒であった。なお、図中、符号
105,205は、それぞれ冷凍機であり、106,2
06は、各制御回路107,207における温調出力部
である。
【0004】また、このように親子関係を設定した場
合、親ケース100の除霜作動に同期して子ケース20
0が除霜作動を行うように設定されてしまうため、親ケ
ース100が除霜作動を終了した時点で子ケース200
も除霜作動を終了してしまい、子ケース200に除霜不
良を生じることがあった。例えば、図7に示すように、
上段に示す親ケース100に除霜出力A1が発生する
と、これに同期して下段に示す子ケース200に除霜出
力A2が送られ、親ケース100の除霜出力A1の継続
中は、親ケース100が除霜作動を行うとともに、子ケ
ース200も除霜出力A2によって除霜作動を行うよう
に設定されている。しかし、除霜出力B1,B2に示す
ように、親ケース100の除霜処理が短時間で終了する
と、親ケース100における除霜出力B1が無くなり、
これに同期して子ケース200の除霜出力B2も無くな
るため、子ケース200における除霜が十分でなくても
子ケース200の除霜作動が終了してしまうことにな
る。
【0005】さらに、親ケース100が冷却不良の状態
のときに、親ケース100の内部タイマー108からの
除霜信号により親ケース100が除霜を開始した場合、
その庫内温度が除霜復帰温度以上のときには、親ケース
100の除霜作動そのものがキャンセルされるため、子
ケース200の除霜作動も連動してキャンセルされ、子
ケース200の除霜が行われなくなることもあった。し
かも、除霜作動の終了は、制御装置の設計段階で決めら
れていたため、運転状態に合わせて庫内温度あるいは除
霜経過時間のいずれかに選択することはできなかった。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑み創案された
もので、その目的とするところは、冷凍機内蔵ショーケ
ースを連結して設置する際の面倒な親子関係の設定や機
器の追加取付けを行う必要がなく、所定の配線のみを接
続するだけの簡単な作業で設置を行うことができ、しか
も、連結されている各ショーケースの除霜を確実に行う
ことができる冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法及
び制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明方法の冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方
法は、冷凍機内蔵ショーケースの温度及び除霜を制御す
る機能を有するとともに、除霜の開始を、内部タイマー
からの除霜信号あるいは外部からの除霜信号のいずれか
の信号が入力されたときに除霜出力することにより行う
制御回路を備えた冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方
法であって、前記除霜信号が外部から入力された場合
は、これ以降の除霜信号の出力は、前記内部タイマーか
らの除霜信号を無視して外部からの除霜信号によっての
み行い、その外部からの除霜信号により除霜を開始した
ときの除霜の終了を、外部からの除霜信号の継続の有無
ではなく、前記制御回路にあらかじめ設定されている庫
内温度あるいは除霜経過時間のいずれかの除霜終了条件
によって行うとともに、この庫内温度で行うかあるいは
除霜経過時間で行うかの選択を、前記制御回路に設けた
切替えスイッチにより行うようにしたことを特徴として
いる。
【0008】すなわち、外部からの除霜信号を受けた時
点で、そのケースが子ケースとなり、外部からの除霜信
号によってのみ除霜作動を行うようになる。また、前記
外部からの除霜信号により除霜を開始したときの除霜の
終了は、外部からの除霜信号の継続の有無ではなく、制
御回路にあらかじめ設定されている庫内温度あるいは除
霜経過時間のいずれかの除霜終了条件により行うように
しているため、個々の冷凍機内蔵ショーケースの除霜の
進行状況に応じて除霜作動が終了することになり、各シ
ョーケースの除霜を十分にかつ確実に行うことができ
る。
【0009】また、この制御回路は、前記除霜信号が入
力されたときには、前記除霜終了条件に当てはまる場合
でも、一定時間は除霜出力を出力するようにしている。
このように、除霜出力を一定時間出力することにより、
親ケースの除霜作動が何らかの理由でキャンセルされた
場合でも、子ケースには確実に除霜出力を送ることがで
き、子ケースの除霜作動を確実に行うことができる。こ
の場合、子ケースにおいても、除霜出力を一定時間出力
するようになっており、該子ケースに連結された子ケー
ス(孫ケース)へ除霜出力を送ることにより、孫ケース
の除霜も確実に行えるようになっている。
【0010】さらに、本発明の制御装置は、温度センサ
ーから入力された温度情報に基づいて庫内温度を所定温
度に保持するための温調出力を出力する温調出力部と、
除霜を行うための除霜信号を出力する除霜信号出力部
と、外部からの除霜信号が入力される除霜信号入力部
と、除霜開始時間等をカウントして除霜信号等を出力す
る内部タイマーとを備えた制御回路を有し、該制御回路
は、前記内部タイマーからの除霜信号あるいは除霜信号
入力部への外部からの除霜信号のいずれかの信号が入力
されたときに除霜出力を出力し、前記除霜信号入力部に
外部からの除霜信号が入力されたときには、これ以降は
内部タイマーからの除霜信号を無視するように構成され
るとともに、除霜の終了を、庫内温度あるいは除霜経過
時間のいずれかに選択可能な切替えスイッチを備えるこ
とにより、上記方法による除霜作動を行えるように形成
されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づき詳細に説明する。図1は冷凍機内蔵シ
ョーケースを連結した状態における本発明の制御装置の
概略を示すブロック図、図2は制御装置における親子判
定の手順を示すフローチャート、図3は除霜終了条件を
庫内温度に設定したときの運転状態を示すタイムチャー
ト、図4は除霜終了条件を除霜経過路間に設定したとき
の状態を示すタイムチャート、図5は冷凍機内蔵ショー
ケースを2台連結した場合の除霜運転の状態を示すタイ
ムチャートである。
【0012】まず、図1に示すように、冷凍機内蔵ショ
ーケース(親ケース21,子ケース22)は、各ショー
ケース内に、冷凍機1と制御装置2とを有するものであ
って、各ショーケース単独で運転できるように形成され
ている。制御装置2は、各種入力に基づいて各種出力を
行う制御回路3を中心として、温度センサー4の測定温
度の温度差や温度変化を演算して温度情報を制御回路3
に送る演算回路5と、制御回路3からの温調出力を冷凍
機1に出力する温調出力部6と、除霜を行うための除霜
信号を出力する除霜信号出力部7と、外部からの除霜信
号が入力される除霜信号入力部8と、除霜開始時間等を
カウントして除霜信号等を出力する内部タイマー9と、
除霜回数を設定する除霜回数設定部10と、除霜終了条
件を切替えるための切替えスイッチ11と、各種表示を
行う表示部12と、警報温度を設定する警報温度設定部
13とを備えている。前記除霜信号出力部7には、冷凍
機1や除霜用ヒーター等に除霜作動を行わせるためのス
イッチ部14が設けられており、この除霜信号出力部7
に制御回路3から除霜信号が出力されると、スイッチ部
14が作動して冷凍機1等が除霜作動を行うように形成
されている。
【0013】そして、複数の冷凍機内蔵ショーケースを
連結する際には、親となるケース(親ケース)21の除
霜信号出力部7と、子となるケース(子ケース)22の
除霜信号入力部8とを渡り配線23で接続し、2台以上
のショーケースを連結する場合には、子ケース22の除
霜信号出力部7と2台目の子ケース(孫ケース)となる
ケースの除霜信号入力部とを第2の渡り配線24で接続
する。
【0014】前記制御回路2には、図2に示すような動
作手順が設定されている。この動作手順は、制御回路2
自身が親ケース21に設けられているか、子ケース22
に設けられているかを自身で判定するためのものであっ
て、外部からの除霜信号の有無によって親子判定を行う
ものである。
【0015】最初に、ステップ31で外部からの除霜信
号の入力(外部除霜入力)が有るか否かを判定し、外部
除霜入力がない場合には、ステップ32に進み、内部タ
イマー9における除霜タイマーのカウントが始まる。そ
して、ステップ33で除霜タイマーのカウントが除霜設
定のカウントにまで達したかを判定し、達していなけれ
ば最初のステップ31に戻り、このループを繰り返す。
また、このステップ33で除霜タイマーのカウントが除
霜設定のカウントに達した場合は、除霜タイマーから除
霜信号が出力されて制御回路に入力された状態となり、
ステップ34に進んであらかじめ設定されている手順に
従って除霜出力が出力され、所定の除霜処理が行われ
る。除霜処理終了後は、除霜タイマーがクリアーされて
前記ステップ31に戻り、このループを繰り返す。この
状態では、外部から除霜信号を受けていないので、この
ショーケースは、親ケース21となっていることにな
る。
【0016】一方、前記ステップ31で外部除霜入力が
有ると判定された場合は、ステップ35に進み、この外
部除霜入力により所定の除霜処理が行われる。除霜処理
終了後は、ステップ36で除霜カウントを「0」に固定
してからステップ37に進む。このステップ37では、
前記ステップ31と同様に外部からの除霜信号の入力
(外部除霜入力)の有無を監視し、外部除霜入力がない
場合には、ステップ36に戻って除霜カウントを「0」
にするループを繰り返す。そして、ステップ37で外部
除霜入力が有ると判定された場合は、ステップ35に戻
って除霜処理が行われ、除霜終了後は、このステップ3
5,36,37のループを繰り返す。
【0017】したがって、ステップ31で外部除霜入力
が有ると一旦判定された場合は、このステップ31を含
むステップ31,32,33,34のループに戻ること
なく、ステップ35,36,37のループを繰り返すこ
とになり、このショーケースは子ケースとしての除霜制
御が行われ、除霜タイマーのカウントは無視されてステ
ップ37における外部除霜入力の有無のみによって除霜
処理が行われる状態になる。
【0018】次に、図3及び図4によって、本発明の冷
凍機内蔵ショーケースを単独で設置したときの運転状態
を説明する。まず、図3は、除霜終了条件を切替える切
替えスイッチ11を「庫内温度」側に切替えたときのタ
イムチャートであって、時間の経過に対する温調制御,
除霜制御,庫内温度,除霜表示,温調出力,除霜出力,
補助出力の関係を表したものである。
【0019】まず、除霜回数設定部10により設定され
た除霜回数に応じて除霜周期時間、すなわち、内部タイ
マー9における除霜タイマーのカウントが決定し、同時
に除霜時間も決定されるとともに、ショーケースの運転
温度等に応じて除霜運転の復帰温度も決定される。
【0020】図3の最初の除霜作動は、除霜開始時点
で、温度センサー4で測定した庫内温度が前記復帰温度
を超えていた場合であって、この場合は、内部タイマー
9からの除霜信号による除霜出力Aが出力され、同時に
除霜表示も行われるが、庫内温度が復帰温度を超えてい
るので、従来は、この除霜出力Aは直ちにキャンセルさ
れていたが、本例では、除霜出力Aは、例えば10秒間
の一定時間出力された後にキャンセルされる。同時に、
この除霜出力A及び除霜表示が行われている間は、温調
制御がカットされており、温調出力も出力されないが、
除霜出力Aがキャンセルされた時点で除霜表示が消えて
温調制御が復活し、所定の温調出力が出力される。ま
た、除霜出力Aのキャンセル後は、水切り制御を行うこ
となく直ちに除霜制御から温調制御に入って庫内の冷却
運転が再開され、庫内温度に応じて温調出力が出力され
る。
【0021】2回目の除霜作動は、庫内温度が復帰温度
に到達する前に除霜時間が経過して除霜が終了した場合
であって、この場合は、除霜時間経過によって除霜出力
Bがキャンセルされ、水切り制御なしで除霜制御から温
調制御に切替わる。また、3回目の除霜作動は、除霜作
動の途中で庫内温度が復帰温度を超えた場合であって、
この場合は、庫内温度が復帰温度を超えた時点で除霜出
力Cがキャンセルされ、水切り制御なしで除霜制御から
温調制御に切替わる。
【0022】このように、切替えスイッチ11を「庫内
温度」側に切替えたときには、温度センサー4の測定温
度が復帰温度以上になるか、除霜時間を経過した時点で
水切り制御なしで除霜作動を終了し、温調制御に入るよ
うに設定されている。
【0023】次に、図4は、切替えスイッチ11を「除
霜経過時間」側に切替えたときのタイムチャートであっ
て、最初の除霜作動は、前記同様に、除霜開始時点で、
温度センサー4で測定した庫内温度が復帰温度を超えて
いた場合を示している。この場合、除霜出力Aは、一定
時間(10秒間)だけ出力されてキャンセルされるが、
除霜制御は、あらかじめ設定された除霜時間が経過する
まで続けて行われており、除霜表示も表示された状態に
なっている。このように、除霜出力Aの出力時間が除霜
時間よりも短かったときには、除霜時間が経過するまで
水切り運転が行われた後、除霜制御から温調制御に切替
わる。
【0024】2回目の除霜作動は、庫内温度が復帰温度
に到達する前に除霜時間が経過して除霜が終了した場合
であって、この場合は、除霜時間経過によって除霜出力
Bがキャンセルされ、水切り制御なしで除霜制御から温
調制御に切替わる。また、3回目の除霜作動は、除霜作
動の途中で庫内温度が復帰温度を超えた場合であって、
この場合は、庫内温度が復帰温度を超えた時点で除霜出
力Cはキャンセルされるが、除霜制御及び除霜表示は、
除霜時間が経過するまでそのまま継続しており、この間
は水切りが行われ、除霜時間の経過によって温調制御に
切替わる。
【0025】このように、切替えスイッチ11を「除霜
経過時間」側に切替えたときには、温度センサー4の測
定温度が復帰温度以上になるか、除霜時間を経過した時
点で除霜作動を終了するが、復帰温度条件が先に成立し
た場合は、除霜時間が経過するまで除霜出力はキャンセ
ルしたままの状態で水切りを行い、また、除霜時間条件
が先に成立した場合は、水切りなしで除霜出力のキャン
セルとともに温調制御に入るように設定されている。
【0026】図5は、2台の冷凍機内蔵ショーケースを
連結したときの運転状態を示すもので、上段が親ケース
21、下段が子ケース22の運転状態をそれぞれ表して
いる。なお、切替えスイッチ11は、両ケース共「庫内
温度」側に設定しており、各ケースにおける個々の温調
制御等は、前記図3と同様にして行われる。
【0027】庫内温度等の状況は、前記図3と同じであ
り、最初の除霜作動は、除霜開始時点で親ケース21の
庫内温度が復帰温度を超えていた場合を示している。こ
の場合、親ケース21の最初の除霜出力A1は、この除
霜出力A1を前記渡り配線23を介して子ケース22に
確実に伝達できるように、一定時間、例えば10秒間出
力された後にキャンセルされ、親ケース21では除霜作
動が行われずに直ちに温度制御に切替わる。
【0028】一方、除霜信号入力部8に親ケース21か
らの除霜出力、すなわち、外部からの除霜信号を受けた
子ケース22では、この除霜信号に基づいて除霜出力A
2が出力され、この除霜出力A2によって除霜作動が行
われる。この子ケース22における除霜作動は、親ケー
ス21の除霜作動の状態に関係なく、該子ケース22に
設定された除霜終了条件に基づいて行われる。この例で
は、所定の除霜時間が経過するまで除霜出力A2が出力
されており、除霜作動を所定時間行った後に温度制御に
切替わった状態を表している。
【0029】2回目の除霜作動は、親ケース21の庫内
温度が復帰温度に到達する前に除霜時間が経過して除霜
が終了した場合である。この場合は、除霜時間経過によ
って親ケース21の除霜出力B1がキャンセルされ、親
ケース21は、この時点から温度制御に切替わるが、親
ケース21からの除霜出力B1を受けて除霜出力B2に
より除霜作動を開始した子ケース22では、除霜時間経
過前に庫内温度が復帰温度を超えたため、除霜出力B2
はこの時点でキャンセルされ、親ケース21の除霜作動
が継続していても、子ケース22は、除霜時間経過前に
温度制御に切替わる。
【0030】3回目の除霜作動は、除霜作動の途中で親
ケース21の庫内温度が復帰温度を超えた場合である。
この場合も、親ケース21の除霜出力C1の出力によっ
て親子両ケース21,22が共に除霜作動を開始する
が、除霜時間経過前に庫内温度が復帰温度を超えた親ケ
ース21は、その時点で除霜出力C1をキャンセルして
温度制御に切替わり、子ケース22は、この親ケース2
1の動きに関係なく、自身に設定された除霜終了条件が
満たされるまで除霜作動を継続し、除霜終了条件が満た
された時点で除霜出力C2をキャンセルして温度制御に
切替わる。
【0031】このように、親ケース21の除霜出力によ
って子ケース22の除霜作動を開始することにより、連
結された他のケースの庫内温度に影響を与えることなく
除霜を行うことができ、しかも、除霜作動の終了を、各
ケース個々に設定された除霜終了条件により行うことに
より、除霜不良が発生することがなくなる。さらに、自
身の状況が除霜終了条件を満たしている場合でも、除霜
出力を一定時間出力することにより、該ケースに連結さ
れた子ケース(孫ケース)に確実に除霜出力を伝達する
ことができるので、連結された複数のケースの除霜を確
実に行うことができる。また、除霜終了条件を選択可能
な切替えスイッチを設けることにより、ショーケースの
設置場所の状況や設定温度等に応じた最適な除霜終了条
件を選択でき、より確実な除霜を行うことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
連結された複数の冷凍機内蔵ショーケースの除霜を確実
に行うことができる。例えば、従来は、子ケースの場合
には、制御装置に子ケースとしての設定を行わないと外
部からの除霜信号が入力されても除霜作動の同期が取れ
ず、隣のショーケースの影響によって除霜不良や冷却不
良が発生することがあったが、本発明の場合は、外部か
らの除霜信号の入力の監視を常時行い、一旦外部から除
霜信号が入力されたときには子ケースであると認識し、
内部タイマーによる除霜を行うことを中止し、外部から
の除霜信号によってのみ除霜の制御を行うようにするの
で、制御装置への設定が不要となり、親ケースと同期し
た除霜を簡単かつ確実に行うことができる。
【0033】また、除霜作動に入ったときに、既に除霜
終了条件を満たしていた場合でも、子ケースが認識する
までの間、除霜出力を一定時間出力するようにしたの
で、連結した子ケースの除霜を確実に開始することがで
きる。さらに、除霜開始は、親子各ケースで同期して行
うが、除霜終了は、各ケース個々に設定した除霜終了条
件で行うことにより、子ケースが親ケースの影響を受け
ることがなくなり、各ケースそれぞれの除霜を確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍機内蔵ショーケースを連結した状態におけ
る本発明の制御装置の概略を示すブロック図である。
【図2】制御装置における親子判定の手順を示すフロー
チャートである。
【図3】除霜終了条件を庫内温度に設定したときの運転
状態を示すタイムチャートである。
【図4】除霜終了条件を除霜経過路間に設定したときの
状態を示すタイムチャートである。
【図5】冷凍機内蔵ショーケースを2台連結した場合の
除霜運転の状態を示すタイムチャートである。
【図6】従来の制御装置における冷凍機内蔵ショーケー
スの連結状態を示すブロック図である。
【図7】従来の冷凍機内蔵ショーケースを2台連結した
場合の除霜運転の状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 冷凍機 2 制御装置 3 制御回路 4 温度センサー 5 演算回路 6 温調出力部 7 除霜信号出力部 8 除霜信号入力部 9 内部タイマー 10 除霜回数設定部 11 切替えスイッチ 12 表示部 13 警報温度設定部 14 スイッチ部 21 親ケース 22 子ケース 23,24 渡り配線 A1,B1,C1 親ケースの除霜出力 A2,B2,C2 子ケースの除霜出力

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機内蔵ショーケースの温度及び除霜
    を制御する機能を有するとともに、除霜の開始を、内部
    タイマーからの除霜信号あるいは外部からの除霜信号の
    いずれかの信号が入力されたときに除霜出力することに
    より行う制御回路を備えた冷凍機内蔵ショーケースの除
    霜制御方法であって、 前記除霜信号が外部から入力された場合は、これ以降の
    除霜信号の出力は、前記内部タイマーからの除霜信号を
    無視して外部からの除霜信号によってのみ行い、 その
    外部からの除霜信号により除霜を開始したときの除霜の
    終了を、外部からの除霜信号の継続の有無ではなく、前
    記制御回路にあらかじめ設定されている庫内温度あるい
    は除霜経過時間のいずれかの除霜終了条件によって行う
    とともに、この庫内温度で行うかあるいは除霜経過時間
    で行うかの選択を、前記制御回路に設けた切替えスイッ
    チにより行うようにしたことを特徴とする冷凍機内蔵シ
    ョーケースの除霜制御方法。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記除霜信号が入力さ
    れたときには、前記除霜終了条件に当てはまる場合で
    も、一定時間は除霜出力を出力することを特徴とする
    求項1記載の冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法。
  3. 【請求項3】 冷凍機内蔵ショーケースの温度及び除霜
    を制御する冷凍機内蔵ショーケースの制御装置におい
    て、 該制御装置は、温度センサーから入力された温度情報に
    基づいて庫内温度を所定温度に保持するための温調出力
    を出力する温調出力部と、除霜を行うための除霜信号を
    出力する除霜信号出力部と、外部からの除霜信号が入力
    される除霜信号入力部と、除霜開始時間等をカウントし
    て除霜信号等を出力する内部タイマーとを備えた制御回
    路を有し、 該制御回路は、前記内部タイマーからの除霜信号あるい
    は除霜信号入力部への外部からの除霜信号のいずれかの
    信号が入力されたときに除霜出力を出力し、前記除霜信
    号入力部に外部からの除霜信号が入力されたときには、
    これ以降は内部タイマーからの除霜信号を無視するよう
    に構成されているとともに、 前記制御回路には、除霜の終了を、庫内温度あるいは除
    霜経過時間のいずれで行うかを選択する切替えスイッチ
    を備えている ことを特徴とする冷凍機内蔵ショーケース
    の制御装置。
JP9042929A 1997-02-12 1997-02-12 冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法及び制御装置 Expired - Lifetime JP3045384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9042929A JP3045384B2 (ja) 1997-02-12 1997-02-12 冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法及び制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9042929A JP3045384B2 (ja) 1997-02-12 1997-02-12 冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法及び制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10227556A JPH10227556A (ja) 1998-08-25
JP3045384B2 true JP3045384B2 (ja) 2000-05-29

Family

ID=12649719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9042929A Expired - Lifetime JP3045384B2 (ja) 1997-02-12 1997-02-12 冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法及び制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3045384B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025868A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Toshiba Kyaria Kk 冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10227556A (ja) 1998-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04227434A (ja) 空気調和機
JP3045384B2 (ja) 冷凍機内蔵ショーケースの除霜制御方法及び制御装置
JP2002340386A (ja) 空気調和機の制御方法
JP2708321B2 (ja) ショーケースの集中制御装置
JP3223505B2 (ja) 空気調和機のエアーフィルタ目詰まり検出装置
JP2001147075A (ja) 冷蔵庫の制御装置
JPH0775179A (ja) 冷却装置の制御装置
KR20070005166A (ko) 공기조화기의 난방운전방법
JP4047566B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JPH0942825A (ja) 冷却貯蔵庫の集中管理装置
JPH09222271A (ja) 冷凍装置
JP3490620B2 (ja) タップ切換式節電装置
JP4152122B2 (ja) ショーケースの連結運転方法及びショーケース
JP2538419B2 (ja) 除霜制御装置
JPS6132310Y2 (ja)
JP2006303826A (ja) テレビジョン受像機
JP2627377B2 (ja) 食器洗い乾燥機
JPH02233974A (ja) ショーケースの制御装置
JPH085224A (ja) 多機能コントローラ
JPH11264635A (ja) 冷凍装置
JPH10220934A (ja) 除霜装置
JP2004308942A (ja) ショーケース等の集中制御装置
KR19990032194A (ko) 냉동실 구동 제어 방법
JPS61191847A (ja) 冷蔵庫の運転制御装置
JPS62255749A (ja) 空気調和機の除霜運転制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080317

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140317

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term