JP3045110U - 家屋循環湿度除去換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】戸建木造家屋を効果的に湿気や害虫から守り、
居住する人の健康と家屋の寿命を伸ばす事を課題とす
る。 ［解決手段］本考案は家屋の寿命を伸ばし、居住する人
の健康維持の観点から家屋循環湿気除去換気装置に係
り、例えば２１，３５に滞留する熱気と２３の湿気、２
２の臭気を３３の消臭体で脱臭され１を通り３の本体で
湿気を和らげ床下に搬送する。夏季は熱気を３５の減熱
装置で減熱し、冬季は暖気をそのまま利用し、必要な場
合に害虫防止薬剤と共に２０から２４の床下を循環し、
適所に配置してある複数の２６で家屋外に排出する。こ
の結果、家屋全体の湿気、臭気を取り居住する人の健康
と家屋を腐敗から守り、寿命を伸ばす事が可能となる。
冬季の積雪地区の床下専用換気扇保護の３６、雪害防止
カバーを設置する事によって、今まで床下換気扇の設置
出来なかった地区も出来るようになった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［考案の属する技術分野］ 本考案は高機密、高断熱の家屋に生ずる家屋自体の空気の対流不足によるカビ、 イエダニ、の発生、及び外気温と室内気温の温度差による結露、浴室、トイレ、 台所の水回り配管の結露、これらの高湿気から木造建築の耐久性を換気の立場か ら助け家屋の寿命を伸ばす換気装置に関する。

【０００２】 ［従来の技術］ 家屋の湿気対策として、天井は自然換気孔のみ、床下は自然換気孔の自然対流、 最近は床下換気扇で南の比較的渇いた空気を北、又は西の方向に誘導して湿気を とる方法が採用され始めてきましたがいずれも個々、別個に作動している為効率 が疑問であり積雪地区は設置不可であり最も必要な地区に利用出来ない不合理な 現在の床下換気扇であります、２階建て以上の建物の場合１階と２階のスラブの 換気についてもやっと自然換気孔が一部設けられているだけです。

【０００３】 ［考案が解決しようとする課題］ 従来天井裏は自然換気孔に頼っているが対流を促進するものがなければ暖湿気の 空気が滞留しやすく、床下換気扇は換気効率の面で疑問があり更に降雪地区での 設置が出来ない、不都合があり、スラブも小さな自然換気孔だけで頼りない状況 にあり、これら個別対応を一元化して効率を高め確実に建物全体の湿気対策を促 進し、省エネルギー化を考え、自動を計り、建物を湿気の面から耐久性の向上と 、居住している人の健康を考え装置の開発を試みたものである。

【０００４】 本考案は従来の無駄と不具合に着目してなされたものであり天井に滞留している 暖気を効果的に利用して、湿気の多い床下に強制的に搬送パイプで搬送し床下乾 燥に役立て、家屋に寄生する、シロアリ、イエダニ、カビ等の生息しずらい環境 にする事を目的とする。更に積雪地区の床下換気扇の雪害対策として専用カバー を開発、設置出来る様にした。

【０００５】 ［課題を達成する為の手段］ 本考案は天井裏及び１階と２階のスラブに滞留する湿気を含む暖気を７５φ径の バイプを天井部適所に穴を開けて取り付け、吸引力の優れたブロアーモートルで 吸引し、同時に図１の２２室内臭気、２３の壁内部の湿気をも床下に搬送し巡回 させ、床下の湿気と一緒に床下換気孔に複数台数設置している排気専用換気扇で 家屋外部に排気する。 床下に搬送時、夏季に於る熱気を減熱するべく図５の暖気減熱装置を設け、冬季 は解放状態にし減熱を避け暖気のまま床下に搬送し床下乾燥に役立てる。

【０００６】 本考案によれば室内壁や家具の塗料臭を室内から吸引し消臭体で匂いを消し、湿 気は本体内部のパイプに装着された冷却装置で除湿してから床下に搬送するため 、床下から湿気が上がってくる事は確実に避けられる。

【０００７】 本考案は主たる（稼働時間設定指示機能を持つ吸引、排気モートル）図４と床下 排気専用換気扇図２の２７（複数台数）で構成して稼働する、更に害虫駆除薬剤 注入口を配している。又冬季における積雪地区の床下排気専用換気扇の稼働停止 を避けるため、雪害防止カバーの設置が出来る。

【０００８】 ［考案の実施の形態］ 以下本考案を図面を参照して説明する、この家屋循環湿度除去換気装置８（以下 換気装置８と称す） 図１の２１，２２，２３の暖気を３３の消臭体を通過し１のパイプでスラブの湿 気と共に換気装置８に至り図４の１４，で稼働運転指示プログラムを設定する。 夏季は炎天下室外に設置される為本体機器を熱作用から守るのに４の受冷用ファ ンを内蔵する、過電流、その他異常が発生した場合１５の装置が起動する。 図３の２０に接続する３２は既に害虫に犯されている場合に３３のキャップを外 し薬剤を霧状にして送り込む。 夏季の熱気を減熱する装置、図５を通り図１の２０から２４の床下に送り込まれ た暖気は床下内を循環し２６の床下専用換気扇で家屋外に放出される。 換気装置８と床下専用換気扇２６は耐腐食ケーブルで配線し本体の稼働運転時間 指示プログラムを設定し完了するが、冬季の積雪地区対策として床下専用換気扇 に３６の雪害防止カバーを取り付ける。 ［考案の効果］ 以上説明したように、本考案により壁内部の木材腐食が無く従って外壁のモルタ ル亀裂による崩落を防ぎ、室内の壁紙糊の匂い、壁の塗料臭を和らげ、真夏の天 井裏の熱気を取りその熱気を減熱して床下に送り込み床下に生息しているシロア リ、イエダニ、カビを乾燥効果で除去し、土台の木材を守り、人体に有害な害虫 駆除薬の薬害を減少させ、建物の寿命を伸ばすのに絶大な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例に係る家屋循環湿気除去換
気装置であり家屋全体換気の図面である。

【図２】従来の個別自然換気孔の図であり、従来の床下
換気扇の正面図と裏面図である。

【図３】図４の左右側面図及び本体裏面の薬剤注入口の
図である。

【図４】家屋循環湿気除去換気装置の正面断面図及び機
器配列図である。

【図５】冬季、及び夏季に於る天井裏の熱気を減熱緩衝
切り替え装置及び薬剤注入口の図である。

【図６】床下換気扇専用雪害防止カバーの正面図及び側
面図である。

【符号の説明】 １、天井裏空気吸引パイプ ２，パイプ受け口 ３，本体ケース ４，受冷ファンモートル ５，本体通気孔 ６，冷媒循環パイプ ７，冷媒圧縮機 ８．ファンパイプ ９，水抜き穴 １０，シロッコファン １１，本体吸引モートル １２，始動スィッチ １３，異常確認ランプ １４，稼働運転指示フログラムタイマー １５，漏電遮断機 １６、配線ボックス １７，本体排気口 １８，配線接続部 １９，設置固定部 ２０，床下送風口 ２１，天井裏 ２２，室内 ２３，壁内部 ２４，床下 ２５，自然換気孔 ２６，床下専用換気扇 ２７，本体 ２８，取り付け穴 ２９，換気ファン ３０，換気孔 ３１，本体吸気口 ３２，薬剤散布口、及び減熱装置 ３３，キャップ ３４，消臭体 ３５，スラブ ３６，床下換気扇専用雪害防止カバー

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】家屋天井裏の暖気、スラブの湿気を、配送
   パイプ部と暖湿気を吸引するブロアーモートル部及び稼
   働時間指定コントロール部で指示、吸引された暖湿気を
   家屋の床下部へ搬送し循環させ、排気専用換気扇にて外
   部に排気する、天井、スラブ、床下の各換気を一元連動
   化した換気装置。
2. 【請求項２】天井裏から暖気を吸引するパイプ先端に異
   物が入り込まないようラス網状に加工した消臭体を配し
   暖湿気がブロアーモートル部に至る搬送パイプ部に冷媒
   を循環させるバイプを配し暖湿気を冷却して湿度を除去
   し、床下換気孔に至る、更に冬季は天井裏の暖気をその
   まま床下の乾燥に利用し、夏季は熱気を減熱してから床
   下に搬送する減熱装置を併設した換気装置。
3. 【請求項３】湿度を除去した空気にシロアリ、イエダ
   ニ、腐巧菌に効果のある薬剤を散布できる、ノズルをブ
   ロアーモートル部から床下換気孔に至る中間に設けた減
   熱装置部に取り付けた換気装置。
4. 【請求項４】豪雪、洪水地域に於る床下排気扇に雪害防
   止装置として、高さ調節の出来る伸縮式雪害対策ウエザ
   ーカバーを装備し、洪水対策として伸縮式雪害対策ウエ
   ザーカバーの上部に排気モートルを設置出来さらに防水
   加工した換気装置。