JP3037613U - 天井裏空間の換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、天井裏空間の換気装置に関す
る。 【解決手段】 この考案では、天井裏の空間に、一定温
度にて作動し、一定温度にて停止する換気ファンを設置
すると共に、換気ファンの排気側には屋外へ排気するた
めの排気ホースを連通連設し、しかも室内には、天井裏
の空間へ連通するための連通路を設けてなる天井裏空間
の換気装置を提供せんとするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、天井裏空間の換気装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家屋の天井裏の空間には、熱気が滞溜しやすく、特に夏期の外気が３０ ℃以上の場合には、天井裏は約５０℃以上となり、同時に室内温度も上昇する。

【０００３】 通常、かかる天井裏の熱気を排出する方法としては、換気扇を設ける方法や、 床下と天井裏との空間とを連通して、空気の自然循環を行う方法等が考えられる 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、換気扇を設ける方法では、熱気を察知してその都度換気扇を操作す る手間が煩わしく、また単に換気扇を設けたのみでは屋外へ完全に排気すること ができず、更には床下空間との連通循環方法では設備が大掛りとなり、設置コス トが高価となり、簡単な循環操作が行なえない欠点を有している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案では、天井裏の空間に、一定温度にて作動し、一定温度にて停止する 換気ファンを設置すると共に、換気ファンの排気側には屋外へ排気するための排 気ホースを連通連設し、しかも室内には、天井裏の空間へ連通するための連通路 を設けてなる天井裏空間の換気装置を提供せんとするものである。

【０００６】 また、換気ファンは、天井裏の梁に固設したことにも特徴を有する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

この考案では、天井裏が一定の温度に達すると、それを自動的に検知して換気 ファンが作動する。

【０００８】 換気ファンの作動にともない天井裏の空間の空気は排気ホースを介して屋外へ 排出され、同時に室内の空気が連通路を介して天井裏へ吸引されていく。

【０００９】 このように、天井裏よりも低温度の室内の空気が天井裏へ流通していき屋外へ 排気されるため、天井裏の空気が高温とならず、排熱効果を充分に果す。

【００１０】 また、冬期も排気ファンを作動させておけば、結露して湿潤した室内や天井裏 の空気を屋外へ排出できるので、結露にともなう多湿気の弊害を防止できると共 に、室内の空気の換気により、暖房で発生する結露そのものも防止できる効果を 有する。

【００１１】 また、室内、天井裏の通気により、ダニの発生を防止し、アレルギ等の疾病の 防止もできる。

【００１２】 また、湿気の低下、通気機能により家屋の耐久性も向上し、家屋を長持ちさせ ることができる効果がある。

【００１３】

【実施例】

この考案の実施例を図面にもとづき詳説する。

【００１４】 図２において、Ａは、二階建の家屋、Ｂは天井裏の空間、Ｃは１階室内、Ｄは ２階室内を示す。

【００１５】 天井裏の空間Ｂの梁１には、図１に示すように、換気ファン２が固着されてい る。換気ファン２には、温度検知センサ３が設けられており、一定の温度を該セ ンサ３が検知すると、換気ファン２が作動するようにしている。４は、電動モー タを示す。５は、ファンケースを示す。

【００１６】 また、換気ファン２のファンケース５の排気側には、排気ホース６が連通連設 されており、排気ホース６の先端は、屋外に配設されている。

【００１７】 また、２階室内Ｄの天井部７には連通路８を設けて、２階室内Ｄと、天井裏の 空間Ｂとの間を連通状態としている。

【００１８】 また、家屋Ａの壁体ａにも１階室内Ｃに最終的に連通する壁体連通路９が内設 されている。

【００１９】 また、１階室内Ｃの天井部10にも連通路８が設けられており、この連通路８は 、天井部10に設けた天井部連通路11に連通されており、天井部連通路11は、壁体 連通路９に連通して、最終的には天井裏の空間Ｂに連通している。

【００２０】 10は、床下連通路を示し、壁体連通路９と連通している。12は軒下に配設した 連通路である。

【００２１】 なお、換気ファン２は、温度により作動制御される以外に、時間的に一定間隔 で自動的に作動するように時間制御することもできる。

【００２２】 この考案は上記のように構成されているので、天井裏の空気を検知して換気フ ァン２が作動すると、１階室内Ｃや２階室内Ｄの空気が連通路８、天井連通路11 、壁体連通路９等を介して天井裏の空間Ｂに吸引されて、天井裏の空間Ｂの空気 を換気し、加熱された天井裏の空気は排気ホース６を介して屋外へ排出されるこ とになる。

【００２３】

【考案の効果】

この考案によれば、室内の空気が天井裏の空間へ吸引され、天井裏の空気は屋 外へ排出されるので、低温度の空気と換気されて天井裏の空間が高温とならず、 快適な家屋内温度を保持することができる効果がある。

【００２４】 しかも、簡単な設備でよいため費用も低廉ですみ、普及しやすい。

【００２５】 また、室内の空気の循環が行なわれるため、ダニ等の発生を防止し、アレルギ 疾病の予防にもなる効果がある。

【００２６】 更には、冬期にも換気ファンを作動させれば、暖房による結露の防止も行ない うる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の要部斜視図。

【図２】本考案装置の使用状態を示す説明図。

【符号の説明】

１ 梁 ２ 換気ファン ３ 温度検知センサ Ａ 家屋 Ｂ 空間 Ｃ １階室内 Ｄ ２階室内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井裏の空間に、一定温度にて作動し、
   一定温度にて停止する換気ファンを設置すると共に、換
   気ファンの排気側には屋外へ排気するための排気ホース
   を連通連設し、しかも、室内には、天井裏の空間へ連通
   するための連通路を設けてなる天井裏空間の換気装置。
2. 【請求項２】 換気ファンは、天井裏の梁に固設したこ
   とを特徴とする請求項１記載の天井裏空間の換気装置。